長句(短歌・狂歌)旅行編その7
メキシコに 白亜の家が 建ち並ぶ 異国の景色 夢見る如し(宿舎/サマランカ1) 58歳
園地ある コンドミニアムは 塀の中 治安思うと 仕方ないかな(同上)
メキシコの コンドミニアム 宿舎かな 半年暮らす 棲家となりぬ(同上)
一棟に 三人寄宿 止む得ない 袖触れ合うも 仕事の縁と(同上)
通勤の 専用バスは 帰宅時に スーパーに寄り 買い物タイム(コメロシアル)
日本でも 馴染の看板 ケンタッキー 好みの味に 救われたような(ケンタッキー)
宿舎側 ミニスーパーは 便利なり カード使えぬ 事だけ不便(ミニスーパー)
郊外の 宿舎附近の 家々は 門塀堅く 泥棒配慮(住宅地)
連休は メキシコシティに 小旅行 プリメラプラス 高級バスで(バスターミナル)
同僚と 通訳連れの 夕食を メキシコシティ 初めての夜(レストランチリ)
同僚も はめ外すなり クラブでは 盛りを過ぎた 我は酒ばかり(クラブロイヤル)
特大の ベッドに三人 ごろ寝せし ユーロスターズ 一流ホテルで(ユーロスターズ)
トイレにて ただ残念に 思うこと 洗浄便座 メキシコになく(同上)
紀元前 二世紀頃の 都市遺跡 テオティワカン 世界遺産に(テオティワカン)
太陽の ピラミット建つ 大遺跡 この頃日本 卑弥呼の時代(同上)
太陽の 次には月の ピラミット エジプト以外 見るのは意外(同上)
丁度よい 観光客の 遺跡かな ピラミットより 眺めて見れば(同上)
標高が 約二千二百 メートルの メヒコ高原 高木はなく(同上)
聳え立つ セロ・ゴルド山 その髙さ 三千メートル 登山八百(同上)
眼下には 宮殿跡の 石組みが 往時の姿 思い浮かばず(同上)
ピラミット 日本でいうと 野面積み その天辺に 守衛が一人(同上)
エジプトの ピラミットに 比べると 世界三位の 高さであると(同上)
太陽の ピラミットの 大きさは 東京ドーム やや超えるほど(同上)
入口は 土産物屋の バラックが 遥か先まで 建ち並ぶかな(同上)
国立の 人類学 博物館 メヒコ文明 学ぶ機会に(国立人類学博物館)
サマランカ バスターミナルに マリア像 敬虔深き カトリック国(サマランカ)
どの街も 教会の塔が シンボルで 必ず眺め 撮影をする(ケレタロセルア公園)
ベルズヒル 瀟洒な教会 建ちてあり 切妻屋根は 親しみ易く(ベルズヒル)
槍形の 細長い木は 日本では カイヅカイブキに 類似するかな(同上)
メキシコは 雨季と乾季 あるだけで 今は乾季で 黄葉もあり(同上)
フアレスは 先住民の 大統領 その名を印す 立像と丘(同上)
今回は 同僚と二人 日帰りで 世界遺産の 都市を散策(同上)
アーチ式 水道橋は 石造で 十八世紀の 土木の遺産(同上)
有名地 右往左往 歩くより 観光バスに 乗るのに限る(同上)
丘の上 有名人の 記念堂 塔建築は デザイン奇抜(同上)
有名人 殆ど知らぬ 名ばかりで アメリカ人との 知識に格差(同上)
記念堂 有名人の 銅像が 野外狭しと 建ち並ぶかな(同上/サマランカ2) 58歳
ケレタロは 六十万の 人口で 工業都市で コロニアな街(同上)
水道橋 長さ一キロ 超えるとか 七十四の アーチが支え(同上)
初めての 街を見るなら 展望所 地形に街並み 先ず念頭に(同上)
レストラン プラザのテラス 上品で その場に憩い ビール飲むかな(セルア公園)
円形の 塔建築が 多き建つ サンタクルスの 教会の塔も(サンタクルス教会)
教会の 門前には 市が立ち 日本の寺社を 思い出すかな(同上)
何となく 修道院の 名を聞けば 脳裏に浮かぶ トラピストかな(サンタクルス修道院)
使われぬ バスケットリング 修道院 蔦はう壁と 哀れを誘う(同上)
親子ほど 歳の離れた 同僚と 意気投合し メキシコを行く(同上)
石造り 地震の多い メキシコで 崩れもせずに 今目前に(同上)
プラタンの バラの花に 寂れたる 修道院は 青空と雲(同上)
釜戸上 馴染の瓢箪 置いてある 修道院の 厨房景観(同上)
刑務所の 独房思わす 部屋もあり 修道院も 不自由同じ(同上)
浴場は 洒落た模様の タイル張り 浴してみたき 気持ち沸くかな(同上)
寮生の 部屋とおぼしき 居室には ベッドテーブル 当時のままに(同上)
ロビーには 壁に長イス 天井は 放物状に 白く彎曲(同上)
修道院 十七世紀の 建築で ケレタロ観光 欠かせぬ名所(同上)
何となく 井戸にも見える 築造が アーチ形にも 胴下にも見え(同上)
現在の 修道院に 並び行く 白いアーチが 廊下の仕切り(同上)
廊下には 大きな絵が 飾られて 誰の作やら 説明もなく(同上)
メキシコは スペイン領と なりしため アメリカにない 文化は豊か(同上)
教会の ドームの屋根が にょっきりと 修道院を 眺める如く(同上)
中庭に マリアの像と 噴水が オレンジ色の 修道院に(同上)
教会に 再び戻り アーメンと 心の中で 感謝するなり(サンタクルス教会)
メキシコの 独立革命 偲ばせる 発祥の地は ケレタロと聞く(同上)
ケレタロの 世界遺産に 欠かせない 歴史を学ぶ 博物館は(ケレタロ地方歴史博物館)
建物は 十四世紀の 建築で サンフランシスコ 教会跡と(同上)
ケレタロは よほどアーチが 好きらしく 柱の梁は 殆どアーチ(同上)
人口が 三十万の セラヤにも 何でも見ようと 訪ね行くかな(セラヤ)
カラフルな 女性下着の 専門店 驚きつつも カメラにパチリ(同上)
市場には ロケットのような 塔が建ち 工事なのかな 白いバリケード(同上)
セラヤにも サンアグスタン 教会の 塔美しく 晴天の空(サンアグスタン教会)
教会は 修道院を 併設し ホテルのような 二階建てかな(同上)
階段の 踊り場上の 壁面に 天使と悪魔 巨大彫刻(同上)
骸骨を 装飾にした デビル像 ふと思い出す 日本の鬼牛(同上)
セラヤなる 観光地外の 小都市に 見る価値はあり 特に教会(同上)
聖堂に 荘厳優美な 祭壇が あるのであろう 黄色ドームに(同上/サマランカ3) 58歳
入口の バルコニーには マリア像 幼児のイエス 腕に抱いて(コロニアセントロ地区)
仏教と 神道合わせ 信奉す 異国に入りて 異教も重視(同上)
寺院では 五重塔を 見る如く 教会の塔 眺め見るかな(同上)
クリームの ドームの色と 不釣り合い オレンジ色の 教会建屋(同上)
マーセドの 大聖堂に 双耳塔 白と茶色の 色鮮やかに(マーセド大聖堂)
インディオの 衣装をまとい 小銭乞う 少女の目線 我に冷たく(同上)
メキシコは 路上で働く 子が多く 貧富の格差 国のしがらみ(同上)
広場には 聖堂が建ち 礼賛す 未だ見ぬ街の 旅の挨拶(グアナファトラパス市場)
今回も グアナファトの 日帰りは 観光バスの ツアーに参加(同上)
街並みが 徐々に小さく 見えるかな ピピラの丘に 上るバスの窓(ピピラの丘)
メキシコの 世界遺産の 観光地 グアナファトは その第一か(同上)
絶賛す ピピラの丘の 展望所 盆地の中に おとぎの国が(同上)
展望所 グアナファトの 名所でも 観光客が 頗る多く(同上)
人口が 約二十万の 街なれど 鉱山の富 今の遺産に(同上)
カラフルな 家並が街の 全面に 宝石的と 評価もされて(同上)
麓から ピピラの丘まで ケーブルが 運行されて 乗れぬ未練も(同上)
最初見た 大聖堂の 尖塔は 一目で分かる 街の景観(同上)
ピピラとは 鉱夫ながらも 革命の 狼煙を上げた 英雄と聞く(同上)
日本でも 見たこともない 拷問の 歴史伝える 博物館が(拷問博物館)
拷問の 器具に混じりて 甲冑が レトロな銃と 展示もされて(同上)
メキシコは サボテンの国 五百種で ポピュラーなのが 柱サボテン(同上)
聖堂は 十六世紀の 建築で 小集落の バレンシアーナに(バレンシアーナ聖堂)
石段の 上から集落 眺めれば 広場に人あり 過疎には遠く(同上)
屋上の ドームの側に 立つならば どんな景色 目に映るやら(同上)
製錬に 使われたのか 大薬研 おそらく馬に 引かせたような(サンラモン坑道跡)
石垣に 旧坑道の 入口が 部屋かと思う 簡素な造り(同上)
手掘りした 岩の窪みに 十字架が 日本の鳥居 ふと思い出す(同上)
古ぼけた 削岩機と 扇風機 百年前の 道具に見えし(同上)
支保工が 全くなしの 坑道は 日本と違う 地盤の固さ(同上)
井戸枠に ワニの模型が 置いてあり 一瞬びっくり メキシコの洒落(同上)
坑道の 案内図を 見てみると クモの巣状に 張りめぐらされ(同上)
外壁に スコップ・ツルハシ 展示され 今現役の 道具もありき(同上)
段下に 小便小僧の 兄弟が メキシコに見る 馴染の姿(同上)
建物は 鉱山事務所の 佇まい 小坂事務所は 国の重文(同上/サマランカ4) 58歳
カウンター びっしり並んだ テキーラに ギターを持った 骸骨飾り(同上)
木製の テーブル・イスの テラスかな 意外と多い メキシコの国(同上)
金製品 鉱山跡に 相応しく 壁の飾りも 手すりのノブも(同上)
感激の グアナファトを 去る前に ピピラの丘を 眺め見るかな(ピピラの丘)
ピピラ像 拳を上げた 右手には さよならをする 仕種にも見え(同上)
今週も グアナファトを 訪ねたり 消化不良の 観光地でも(イタルゴ市場)
日本なら 金堂前の 塔と見る 五重塔に 三重塔(グアナファト聖母大聖堂)
行き止まり そこにも人の 賑わいが パラソルの中 陽気な姿(サンディエゴ地区)
めぐる街 博物館は 外せない 見たこともない 遺物がありて(サンディエゴ博物館)
教会の 外で絵を売る 人もあり 乾季の秋は 雨は降らずに(サンディエゴ教会)
ファザードは 彫像装飾 古めかし 左右の壁は 桃色ピンク(同上)
クリスマス イエスの生誕 知るけれど 釈迦の生誕 馴染みが薄く(同上)
劇場は 十八世紀の 建築で 古代ギリシャの 柱様式(フアレス劇場)
六本の 柱の上に 人物像 誰の像かな 女神を想像(同上)
先週は 乗車叶わぬ ケーブルカー 子供のような ワクワク気分(ケーブルカー)
初めての ケーブルカーは 比叡山 世界最初は グアナファトに(同上)
像の裏 アクリル張りの 展望所 大きな右腕 男神の如く(同上)
中腹の 展望所には 人気なく 丘の上へと 押し寄せるかな(同上)
見渡せば 山の上には 建屋なく ピピラの丘に 特化されしか(ピピラの丘)
大聖堂 十六世紀の 築造で オレンジ色が 一際目立つ(同上)
メキシコに ドン・キホーテの 博物館 小説の世界 現実的に(ドン・キホーテ博物館)
館内は 絵画多く 肖像の 博物館と 称されている(同上)
小説も スペイン物が メキシコに 独立しても スペイン文化(同上)
二階にも 所蔵展示の 部屋続く 日用品から 切手までもが(同上)
中庭は テラスのような 雰囲気で ドン・キホーテを 目に焼けつける(同上)
園地には ドン・キホーテと サンチョ・パンサ 馬上の像が リアルに見える(記念像)
サンディエゴ 教会に見る 尖塔は 芸術的な 形にも見え(サンディエゴ教会)
昼食は ホテルが無難 観光地 当り外れの メニュー少なく(ポサダ・サン・フェ)
食事代 カード払いは いいけれど 手渡ししたい チップ一割(同上)
休日は デルトルコ通り 人の波 世界遺産の グアナファトは(同上)
懐かしい ボンネットバス 現役で 石畳みち 走り行くかな(同上)
百体の ミイラを展示 博物館 日本は僅か 十八体で(同上)
岩質の グアナファトの 乾燥地 埋葬体を ミイラ化したと(同上)
メキシコは 骸骨好きな 国柄で ミイラ展示も 人気あるのか(同上)
性器まで さらけ出すのは いかがかと 日本のミイラ 豪華な法衣(同上)
山頂に キリスト像が 建つと聞く 日本と同じ 山に神あり(シラオ)
サンミゲル デアジェンデへ 一人旅 世界遺産の 街に憧れて(プリメラプラス・バス)
高原に どんな生き物 暮らすやら 猛獣珍獣 話を聞かず(同上)
ミラドール 展望台の スペイン語 先ずは訪ねて 街を一望(サンミゲルデアジェンデ)
目立つのは サンミゲル教区 教会で 尖塔群の ピンク鮮やか(展望台)
郊外に 湖とまがう 川も見え メキシコに来て 初めて目にす(同上)
坂道を 下る途中に 尖塔が 見え隠れする シンボルタワー(坂道通り)
人口が 十七万の 小都市も 世界に冠たる 魔法の村と(同上)
教会は 十九世紀 建築で 先住民の 手掛けたものと(サンミゲル教会/サマランカ5) 58歳
メキシコの 教会として 珍しく ゴシック調の 尖塔建築(同上)
石造の 古き二階の 建物は サンミゲル歴史 博物館に(サンミゲル歴史博物館)
会館は 旧修道院の 建物で 修復中の 架設は危険(エロニグロマンテ文化会館)
会館の 礼拝堂は そのままに 宗教施設 出入り自由(同上)
館内に 立体的な 大壁画 抽象画には 気おくれ感ず(同上)
ドスカサス 小さなホテル 情緒あり 勇気を出して ドア開けるかな(ドスカサス)
スペイン語 話せなくても 片言の 英語が通じ 昼食をとる(同上)
中心部 ソカロ公園 周辺で 馬に跨る 仮装の紳士(ソカロ)
服装は 古き時代の 軍服か 青と白との 帽子は初見(同上)
通りには 三メートルは ありそうな 青いドレスの 着ぐるみ人形(同上)
日本の ジャンボマックス 思い出す 男と女の 違いあるけど(同上)
教会は 十六世紀 建築で バロック調の 石の芸術(サンフェリペ・ネリ教会)
サンミゲル 忘れられない 思い出を 心に写して 帰る一人旅(同上)
住む都市の 名所めぐりは サマランカ 思いもかけぬ 橋に感激(ヘメロス橋)
日本にも アーチ鉄橋は 数あれど メキシコで見る 橋は格別(同上)
人口が 二十六万の サマランカ 自動車工場 日本が進出(サマランカ広場)
セントロは 街の中心 教会が 主軸となりて 街は一つに(サンアグスティン教会)
荘厳な 五重石塔 セントロに 油田の栄え 遺産ともなり(セニョールオスピタル教会)
どことなく 先端の形 宝塔に 類似していて 発想は珠(同上)
メキシコで スイスの人の 温もりを 再び手にする サマランカの街(セントロ)
メキシコの タクシー殆ど ダットサン そこにマツダが 工場新築(サマランカ)
メキシコの 国営企業の ペメックス 世界十指の 原油が灯る(ペメックス製油所)
久々に 相棒と行く モレーリア 高速バスに 昇る朝日が(プリメラプラス・バス)
太陽は 何処の国にも 昇るけど 御来光には キリストの顔(同上)
メキシコの 広い高原 人家なく 草地と灌木 ひたすら続く(同上)
名知らぬ 山と川とが バスの窓 サマランカから 南に向かい(同上)
メキシコの 高原の中 湖が 忽然と見え 朝日射し込む(クイツェオ湖)
人口が 七十五万 モレーリア 世界遺産の コロニアル都市(バスターミナル)
ターミナル タクシーびっしり 列をなし 値段交渉 相棒任せ(同上)
カテドラル 十五世紀から 百年を 費やし完成 大聖堂と(カテドラル)
カテドラル 通りに古風な 建物が 世界遺産に 相応しく建ち(同上)
通りには 十八世紀の 州庁舎 バロック調に 装飾塔が(同上)
新しき 友と出会いて メキシコの 世界遺産を 訪ねて尽きぬ(同上)
ファサードに シンメトリーの 楼観が 下層は四角 上層丸く(同上)
堂内は 多くの信者で 満席に 大聖堂の 貫禄ここに(同上)
州庁舎 塔の上から 眺めたら どんな景観 俯瞰するかな(同上)
馬車風の レトロなバスが 通り行く 手を振り止めて 乗ってもみたき(観光バス)
カラフルな グアナファトに 比べると 調和のとれた 街の景観(モレーリア/サマランカ6) 59歳
目を見張る 州庁舎前に アーケード 雨対策か あまりに立派(カテドラル)
三角の クリスマスツリー 模擬だるま メキシコ人も 雪だるま好き(バジャドリー広場)
初めての 街に来たなら 先ず探す 観光バスの 有るか無いかを(観光バス)
カルメンの 修道院跡 改葬し モレーリアの 文化会館に(モレーリア文化会館)
会館は 演劇ダンス コンサート 市民のための 文化施設と(同上)
門扉には ダンスショーの ポスターが 次回の公演 想像するかな(同上)
宮殿は 十八世紀の 建築で コロニアル調の 元神学校(クラビヘロ宮殿)
館内は 行政機関や 図書館と モレーリア市の 公共施設(同上)
裏通り 大型タクシー 列をなし 観光客の 多さに比例(観光バス)
水道橋 十八世紀の 築造で 優美な長さ 一・八キロ(水道橋)
橋脚は 二百五十余の アーチにて ローマ風で 緩やかカーブ(同上)
水道橋 ラスタラスカス 噴水に 三体裸像 何持ち上げる(同上)
通りには 見物したい 古建築 その場限りの 歴史景観(同上)
サマランカ 日本の景色 見るような 森と山との 田園景色(サマランカ)
工場の 現場は広く 各棟を 徒歩の巡回 二時間要す(自動車工場現場)
メキシコの 竹馬作業は 奇抜なり 一度は乗って 歩きたきかな(同上)
現場には 仮設のテント 建ち並び 食堂売店と 賑わう日々が(同上)
家々は 工夫を凝らし 前庭に クリスマス飾り 競い合うかな(サマランカ)
年末は 相棒と二人 カンクンに 二泊三日の 夢の旅路へ(カンクン空港)
ホテルから 眺める夜景 夢心地 世界に冠たる カンクンの海(オムニカンクンホテル)
カンクンは わずか百人の 漁村から 四十年経て 八十万に(同上)
メキシコの ユカタン半島 突端に マヤ文明の チチェン・イツアーが(チチェン・イツアー)
神殿は 九世紀初頭 建造で 九層基壇 広き石段(同上)
遺跡には エルカスティージョ 神殿が ピラミット風に 聳え建つなり(同上)
神殿は 四面に石段 その髙さ 気宇壮大な 二十五メートル(同上/サマランカ7) 59歳
石垣は 一直線の 布積みで 日本は遅く 十五世紀に(同上)
この頃は カメラの調子 イマイチで 現像したら 紫色に(同上)
冬なの 常夏ムード ユカタンに 高度な文化 何処からかな(同上)
古代都市 城砦かねた 遺構なり ブロック石垣 城壁に似し(同上)
小規模な ジャガーの神殿 建ちてあり 球戯場隅 櫓の如く(同上)
神殿の 戦争壁画 十世紀 トルテカ人の 侵略描写と(同上)
球戯場 長さ百五十 メートルで 儀式としての 球戯ゲームと(同上)
輪の中に 上腕と腰で ボール入れ 勝者は名誉の 生け贄にされ(同上)
描かれし 彫刻モチーフ 意味不明 知る人あれば 深まるイメージ(同上)
一面に ドクロの彫刻 石垣に ツォンパントリ 頭蓋骨の城(同上)
想像す メキシコ人の ドクロ好き ツォンパントリ その始めかな(同上)
金星の 台座の上に 何かしら 建造物が 有しと空想(同上)
立膝に 背中起こした 石像は 戦士の王子 チャックモールと(同上)
生け贄の 心臓えぐり 石像の 腹に奉げた それが栄誉と(同上)
歯がゆさは ガイドの案内 伝わらず 通訳もない 今回の旅(同上)
背面は 石段崩れ そのままに 修復しない これも遺産か(同上)
寅さんも 来て欲しかった この遺跡 露店に聞こえる あの啖呵売(同上)
シンメトリ 戦士の神殿 平入りで エルカスティージョと 趣異にす(同上)
三層の 基壇の上 見えしかな チャックモールの 横向きの顏(同上)
不可解な 千本柱の モニュメント 祭壇なのか 建屋の柱か(同上)
この辺り 住居は如何に 古代都市 ヤシの葉葺き 家建ちしかと(同上)
井戸枯れて 都を捨てた 可能性 想像したり 井戸跡見つめ(同上)
高層の 墳墓と伝わる 石組みや 古代宗教 自然が神か(同上)
神殿が 古きチチェンに 建ちてあり 尼僧院と 称されており(同上)
基壇高 二十メートルと 壮大で 尼僧院は 六世紀頃と(同上)
カラコルは 天文台の 遺構とか 旧チチェンの シンボルタワー(同上)
現在の 天文台と デザインが 類似している 不思議な眺め(同上)
バスツアー ダンスショーあり 面白き 食事しながら 楽しむ昼どき(レストランマヤ)
踊り子と 呼ぶには少し 年が過ぎ 民族衣装 花見る如し(同上)
密林の 大きな穴に 地底池 聖なる泉 セノテと称す(聖なる泉セノテ)
ユカタンに セノテの数は 古代には 三千ヶ所も あったとされし(同上)
セノテには 若い処女らを 生け贄に 供物と共に 捧げられしと(同上)
時を経て 聖なる泉 俗となり 老若男女 憩うオアシス(同上)
混浴の 大露天風呂の 雰囲気も セノテの泉 裸付き合い(同上)
水深は 四十メートル あるために 高飛び込みに 挑む男も(同上)
美少女が 飛び込んだらと 手を向ける 心臓マヒが 怖くて遠慮(同上)
群生す 蔦は滝にも 見えしかな 自然の奇観 伐採もせず(同上/サマランカ8) 59歳
セノテには 更衣室や シャワーなど 施設整い 水遊び場に(同上)
入口に スパイダーマンの 置物と ニューイア―に バットマンの顏(カンクン)
カンクンに 日本料理店 探し得て ロブスターの 刺身を注文(ケーズ・カフェ)
ロブスター メキシコ風の 炒め物 辛さに慣れて 美味しく食す(同上)
ペリカンは 動物園で 見たのみで 勇壮に飛ぶ 姿は初見(カンクン)
防波堤 野暮な物なし カンクンは 美観重視の リゾート地かな(同上)
カンクンは 二流ホテルに 宿泊し それでも豪華 リッチな気分(オムニカンクンホテル)
ホテルでは ダブルベットに 一人ずつ 覚えていない 初夢ストリー(同上)
トイレでは 携帯用の 洗浄器 不便を考え 日本より持参(同上)
客室は 広々として 違和感も ビジネスホテルの 客室に慣れ(同上)
ホテルには 専用ビーチと プールあり 日本と違う ホテルのスケール(同上)
ヤシ葺きの パラパは海に マッチして ホテル建屋に 色添えるかな(同上)
入母屋の ヤシ葺き屋根が 売店に 日本の茅葺き 思い出すかな(同上)
赤旗は 遊泳禁止の 目印で 海に人なく みな砂浜に(同上)
砂浜は 砂州の地形で 十二キロ 遥か先まで ホテル林立(同上)
外海の 反対側に ラグーナの 広大な潟湖 ホテルの眺め(同上)
ホテルには 五つの国旗 はためけど 日本の国旗 無きは寂しき(同上)
目の前に ゴルフ場が見え 相棒は ゴルフしたいと 溜息混じり(同上)
屋上に 空調設備の 屋外機 見たこともない コンパクトさで(同上)
施設には 百六十の 店舗あり 驚くような ショッピングモール(ライスラ・ショッピング・モール)
初めてか 現場の有志 集めては アンガンゲオに 日帰りの旅(モナルカ蝶見物)
田舎町 アンガンゲオに 蝶の群れ モナルカ蝶が 世界遺産に(同上)
入口の ゲートの屋根は 瓦葺き 日本に通じる 景観ありき(同上)
今回は マイクロバスに 運転手 通訳交え 八人の旅(同上)
保護区には 乗馬か徒歩の いずれかで 我ら三人 乗馬のコース(同上)
久々に 馬に跨り 行く山路 高見見物 気分爽快(同上)
森林で 蝶を探すも ひと苦労 ピークを過ぎた 幻の蝶(同上)
木々の上 やっと見つけた 蝶の群れ 双眼鏡を 忘れて悔し(同上/サマランカ9) 59歳
最長の 旅を重ねる 蝶の群れ 幾万年も 続く不思議さ(同上)
ありふれた メキシコヒノキの 森林に どんな魅力を 蝶は見つけしか(同上)
幼虫は ガガイモ科の トウワタの 毒草餌に 成長すると(同上)
成虫は 身体に毒を 持つために 鳥に喰われず 大空舞うと(同上)
メキシコの モナルカ蝶は 和名では オオカバマダラと 聞き慣れぬ名で(同上)
モナルカは 黄色に黒の 縁取りで 白き斑点 羽先周囲に(同上)
前翅長 五センチほどの モナルカ蝶 四千キロの 大陸移動(同上)
現場には 鷺の親子が 四羽ほど 心を癒す 訪問者かな(自動車工場現場)
標高が 四千七百 メートルの トルーカ山は 車の登山(ネバダド・ド・トルーカ山)
この登山 我れ願望 実を結び 相棒誘い 五人の登山(同上)
岩峰の 最高峰は 険しくて 眺めるだけで 断念をする(同上)
標高が 千七百に 暮らすため 四千メートル 違和感もなく(同上)
北峰の 外輪山の ピークかな 烏帽子見るなり(同上)
初体験 四千メートル トルーカ山 高山病も 気にならぬ山(同上)
登山口 眼下に見えて それほどに 登っていない みんなのペース(同上)
トルーカは 九十万の 人口で メキシコシティに 隣接の都市(同上)
太陽の 湖と呼ぶ 火山湖は 摩周湖に似た 景観と見ん(同上)
太陽の 青碧色に 異なりて 月は瑠璃色 空は青色(同上)
太陽と 月との間 円丘が 島の如くに 見えなくもなく(同上)
縦走に 最適と見る 外輪山 山小屋あれば 世界屈指に(同上)
メキシコで 眺めたかった 雪景色 四千メートル 立ちても叶わず(同上)
どことなく エゾウサギギクに 似た花が トルーカ山の 降灰に咲き(同上)
トルーカは コロニアル都市の 最高地 アステカ帝国 支えて栄え(同上)
トルーカに 日本庭園 有りしとか 地球の歩き方 眺めて見ると(同上)
途中から 連れの三人 リタイヤし 一人踏み入る 鷹のピークに(同上)
北峰の ピークとされる 修道士 剣岳にも 山頂が似し(同上)
先を行く 人影もなく 引き返す 険しき山は 一人は危険(同上)
眼下には 草地に伸びる 白い道 山岳道路 富士より高く(同上)
南峰の 最高峰の フレイルは 修道士の ピークとも称し(同上)
今回の 最終的な 到達点 仮に名付けて 丸山ピーク(同上)
霊山と 崇める山に 相応しく 両山頂に 十字架立ちと(同上)
遠くから 眺めて見ても いい山で 阿蘇五岳を 思い出すかな(同上)
神殿は 蛇のとぐろの イメージし 六世紀間 改修されしと(カリストラウカ遺跡)
四層の 楕円形の 神殿に 石段側に 祭壇備え(同上)
神殿の 内部の石も 様々に 切石詰め石 石の芸術(同上)
入口に 龍の頭の 彫物が 日本の寺社を 様変わりせず(同上/サマランカ10) 59歳
九世紀 マトラツィンカの 人々が 築きし古都に トルーカ山が(同上)
メキシコの 第二都市の 人口は 百五十万の グアダラハラ(バスターミナル)
メキシコの 世界遺産を 巡る旅 重ね重ねて 八度目となる(グアダラハラ)
オスピシオ カバーニャスは 壮大な 十七世紀の 歴史建築(オスピシオ・カバーニャス)
円塔の ドームは昔 聖堂で 施設全体 文化センターに(同上)
回廊の 上に二層の バルコニー アーチの下に 鐘吊るされて(同上)
玄関を 入ると頭上に 天井画 人物像が 多く描かれ(同上)
天井を 見上げていると 首痛し 仰向けで見る 長イスあればと(同上)
正面の 二階の窓だけ 四角形 アーチの窓に 妙なインパクト(同上)
ドームには 十六体の 壁面画 日本思うと 十六神将(同上)
中庭は 広々として 何もなし 見慣れた噴水 あればと眺む(同上)
聖堂は 風格のある ドーム造 見本のような シンメトリック
建造時 メキシコ一の 規模誇る 総合病院 病室に見る(同上)
別棟の 中庭には 噴水が 定番通り 設えてあり(同上)
病室を 客室に変え 供すれば 世界遺産に 泊まる喜びも(同上)
相棒は スペイン語が 上達し 通訳なしで グアダラハラへ(同上)
広場には プールの中に 噴水が 夏の盛りの 賑わい浮かぶ(タパティア広場)
巨大なる リベルタ市場に 露店あり メキシコ風の ミスマッチかな(リベルタ市場)
三階の 市場の中の 一階は 屋根架けられた 小店連なり(同上)
劇場は 四階建ての 石造り 十七世紀の コリント様式(デゴジャード劇場)
玄関に ギリシャ神殿 思わせる 柱が並び 壁に彫刻も(同上)
インディオの 衣装をまとい 武器を手に 物乞い姿 毅然たるもの(同上)
休日が 現実の世と 感じ得る メキシコ最高 現場は最悪(ソテロ)
カテドラル 十四世紀の 大教会 六十年の 歳月費やし(大聖堂カテドラル)
州庁舎 十七世紀の 建築で 奴隷解放 叫ばれた場所(ハリスコ州庁舎)
ホールには イタルゴ神父の 大画像 その存在は 像より多大(同上)
イタルゴは 蜂起後には 処刑され 灯した松明 消えずに続き(同上)
館内の ガイドを担う 老人は 日本語ペラぺラ ハポン贔屓と(同上)
独立後 スペイン文化 メキシコの 国風となり スペイン凌ぐ(同上)
米国に 敗戦をした 悔しさで 英語は片言 メキシコの風(同上)
メキシコは オリンピックの 開催後 日本と逆に 発展望まず(同上)
議事堂は やや控え目な 景観で 蛇を啄む 鷲の絵光る(同上)
東屋は 鋳鉄製の 豪華さで ソカロ広場の シンボルと見る(ソカロ)
ソカロには 大きな教会 点在し 尖塔とドーム 並び建つかな(同上)
念のため 観光馬車を 予約して 未だ見ぬ名所 訪ね行くかな(同上)
グアダラハラ 博物館は 広壮で 修道院の 建物改造(グアダラハラ地方博物館)
どことなく 寂れた様子 中庭は 噴水止まり 草ものびのび(同上)
日本では お目にかかれぬ 鉄の馬車 大久保利通 思い出すかな(同上)
キリストの 磔の絵は 定番で 博物館の 大きな展示(同上/サマランカ11) 59歳
ソカロには 豪華な東屋 二棟建ち 美意識のない 日本の東屋(ソカロ)
さながらに タイムマシンに 乗る気持ち 馬車の中から 教会眺め(サクラメント教会)
教会は ガイドブックに 記載なく 隠れた名所 馬車ならではと(同上)
コッペルを 日本のコープと 勘違い 中に入ると 大型家具店(観光馬車)
二階建て バスのシールに 六ヶ国 国旗の中に 日本もありき(ソカロ)
カラフルな 衣装をまとい ダンスする 各地様々 民族舞踊(同上)
踊り子の 後ろで踊る 男女らは 後援会か 同じTシャツ(同上)
毎日が 針の莚の 打合せ 縮む命に 花はやさしく(自動車工場現場)
車窓から 再び眺める 景色かな サンミゲルへと 向うシラオで(バス景色)
相棒は ゴルフに出かけ 今日一人 サンミゲルを 再び訪ね(サンミゲルデアジェンデ)
展望台 行きはタクシー 帰り徒歩 二度目となれば 途方に暮れず(展望台)
市街地に 高層建築 無きために 教会建屋は 女王蟻かな(同上)
誰しもが 展望台に 訪ね来て 世界遺産を 俯瞰するかな(同上)
教会の 白亜の塔に 鐘二つ ペンキ剥がれた 小屋根が哀れ(サンフランシスコ教会)
教会は 十六世紀の 建築で 柱に彫刻 バロック様式(サンウェリペリ・ネリ教会)
通りには 洒落た形の バギーカー 感激したり カワサキ製に(バギーカー)
左手に サン・ラファエル 教会の 五重塔が 四角く対峙(サンミゲル教区教会)
尖塔は 大小合わせ 十二ほど サンミゲル市の ランドマークと(同上)
陽射し避け 殆ど木陰に 密集し 洒落たベンチに 女性が一人(ソカロ)
その昔 修道院と 聞くけれど 面影消えて 塔のみ聳ゆ(サン・ラファエル教会)
アジェンデは 独立戦争 英雄で 生家を改造 博物館に(サンミゲル歴史博物館)
イグナシオ アジェンデの名が フルネーム スペイン軍に 処刑されしと(同上)
英雄の 家はすこぶる 豪邸で 革命家でも 日本と大差(同上)
居室への 出入り口も アーチ形 見飽きもせずに 写真にパチリ(同上)
石積みの 柱の形状 多種多様 日本の柱 殆ど単純(同上)
台所 暮らしの様子 再現し トウモロコシを 捏ねる姿も(同上)
入口の 壁の丸穴 何の穴 通気口なのか 不思議に眺む(同上)
メキシコは 長距離バスが 発達し 車内サービス 何かしらあり(バスターミナル/サマランカ12) 59歳
メキシコで 初めて目にす 鉄道は 貨物専用で 客車廃止と(サンミゲル駅舎)
壮大な メキシコ中央 高原を 半年間で 半周はせし(バス景色)
車窓から 眺める山の 標高は 三千メートル ここは二千で(同上)
直通の 長距離バスが 無いために グアナファトで サマランカへと(バスターミナル)
夕食は メイドが作る 料理にて もう食べられぬ 思い出写真(サマランカ宿舎)
豚肉の トマトベースの 辛煮込み 日本に合わせ にメイドがアレンジ(同上)
赤ピーマン 黄色の辛子 サボテンと 色鮮やかな 野菜炒めよ(同上)
現場では 地元経営の 食堂で カレーライスの ランチも提供(自動車工場現場)
アミーゴと 声かけてくる ワーカーに 気をよくしたり メキシコの風(同上)
メキシコの シラサギ人を 恐れずに 餌付けをすれば 白鳥となる(同上)
ふるさとの 鳥海山に 類似した 山容眺め 最後の旅に(バス景色)
メキシコの 太平洋の 海釣りに 通訳入れて 四人で向う(同上)
イスタパは 一万五千の 人口で 太平洋の リゾート避暑地(ラスブリサスリゾートイスタパ)
メキシコの 太平洋も 同じ海 違い一つ 松なき小島(同上)
イスタパの 小さな漁港 シワタネホ 鳥居のような モニュメント立ち(シワタネホ)
乗る船は 十トン級の クルーザー グランジェフは 料理長かな(クルーザー船)
半島の 沖に小さな 釣り船が 日本と同じ 海の情景(釣りの景観)
寛いだ 様子釣りする 通訳に 現場仕事の 感謝は尽きず(同上)
同僚が カツオを一尾 釣り上げて 拍手喝采 ボウズにならず(同上)
外洋で 船釣りするのは 始めてで それがメヒコの 海となるとは(同上)
岩礁に 打ち砕かれる 白波に 過酷な仕事 泡と消えゆく(同上)
入江にて 眺めし半島 沖行くと 島の如くに また眺め見る(同上)
岩の上 羽を休めた 海鳥は 魚群知らせる カツオドリかな(同上)
カツオドリ 飛ばない姿 見ていると 釣れそうにない 岩場にいると(同上)
釣人の 目は入らぬ 西の果て 日本の海は 一万キロ先(同上)
二時間が 過ぎてもあたり 我れになく 思考もしない 素人に釣り(同上)
シワタネホ 島の名前が 分からずに 仮に名付けて 双子島とでも(同上)
昨晩は カジキマグロが 釣れた夢 殆ど絶望 甘くはないと(同上)
日本では 遊覧船で 見る景色 海釣りをして 眺め見るとは(同上/サマランカ13) 59歳
午後近く その後の釣果 誰もなく ワインを飲んで 気分転換(同上)
結局は 最初に釣れた カツオだけ メキシコ人の 船長調理(同上)
メキシコで 生鰹など 食べるとは 夢にも思わぬ 釣りの楽しみ(同上)
棹終い カメラを握り 撮影に 専念したり クルーザー船で(同上)
標高が 視覚で分かる 山望む 五百メートル 前後の高さ(同上)
高台に パラパ住居 点在し 昔の景観 想起をさせる(同上)
平屋から 四階建ての ホテルまで 寄棟屋根の 茶色に統一(同上)
廃屋に 近いホテルも 散見す 潜水艇に 人影もなく(同上)
港では 海にクルーザー 浜に小舟 整然として 係留されし(同上)
ペリカンに 乗っ取られた 小舟には ヤマハの文字の 船外機のせ(同上)
港内に とても小さな 巡視艇 海難トラブル 日本と違い(同上)
巨大なる タツノオトシゴ 目を見張る 尻尾伸ばすと 三十センチも(市場)
イスタパに 再び戻り 帰路につく 太平洋の 果て眺めて(イスタパ)
故郷の 駒ヶ岳でも 見るような ダム湖の如く バルサス川に(バス景色)
サマランカ 半年暮らした 宿舎には メイドのチップ 置き忘れそう(サマランカ)
来た頃は 嫌気のさした 街なれど 住めば都の 愛着がわく(同上)
セントロの ランドマークは 教会で 感謝を祈る サマランカかな(オスピタル教会)
裏通り 露店が並ぶ 景観に 戦後の日本 重ね見るかな(サマランカ)
行きつけの スーパーと言えば サマランカ ペリカンマークの コメロシアルで(同上)
日本食 恋しくなれば サクラにて メキシコ人の ラーメン食べて(同上)
昼食の 和風弁当も サクラから この店ありて 大助かりに(同上)
メキシコを 思い出すたび 高揚す 日本と通ずる 文化の誇り(同上)
メキシコを 童貞のまま 帰国して また剃り落とす 欲のひと皮(ダラス空港)
メキシコの 印象深く 再赴任 今度は志願 工場現場(サンディエゴ教会/アグアスカリエンテス14) 61歳
アグアスで 先ず教会に 挨拶し 今後の無事を 祈願をしたり(同上)
カテドラル 大聖堂の 別名で 二つのドーム 珍しきかな(カテドラル)
上層は 丸み帯びた 六角で 下層を含め 七重塔(同上)
アグアスは 九十万の 人口で 宿場町から 中核都市に(グアダルーペ地区)
美しき レンガ色の 自然石 幾何学な 教会の壁(同上)
どの街も 博物館は 必見で 歴史に関す 資料を展示(レジオナル歴史博物館)
中庭の 噴水台に キューピット 死の博物館 和らげるかな(同上)
美術には 造詣希薄で 外観を 眺めて感服 ギリシャ様式(アグアスカリエンテス美術館)
壮観な 三塔聳ゆ 教会は 十六世紀の 傑作と見る(サンアントニオ教会)
今回の コンドミニアムは サンヘラルド 入居は二人 気兼ね少なく(サンヘラルド)
新しき 宿舎近くの 通りには 放牧場と 並木道あり(マハトバカンジー通り)
標高が 朝日岳と ほぼ同じ 眺める山は 二千メートル(同上)
教会に 市場が立つや 日曜日 礼拝習慣 日本と大差(サンディゴ教会)
カテドラル 双塔の奥 双ドーム アグアス一の 規模の大きさ(カテドラル)
州庁舎 赤いレンガの 二階建て ピンク鮮やか 窓の彫刻(州庁舎)
メキシコの 国鳥が鷲と 勘違い ハヤブサ科の カラカラと言う(ソカロ)
展示室 三室だけの 歴史館 原住民の ジオラマ小さくに(レジオナル歴史博物館)
サンボンズ 街の小さな 百貨店 少々高いが 品質安心(サンボンズ)
一人でも 遠慮しないで レストラン 今度の赴任 相棒おらず(レストラン・アントロチェス)
アグアスに 尖塔の教会 珍しく 三層塔は 天主の如し(サンホセ教会)
宿舎から ローカルバスで セントロに 危険な地区を 通過もしたり(バス停付近)
教会は 十六世紀の 建築で 調和のとれた 塔美しく(セニョール・デル・エンシノ聖堂)
アグアスが 世界遺産で 無い不思議 エンシノ聖堂 国宝の価値(同上)
外壁は 菱形模様に 統一し メキシコで見る 初のデザイン(サンマルコ教会)
教会の ヤシは黒車熊 イトスギが 長槍と見る 大名行列(同上)
市場には あらゆる物が 売られてて 財布は堅く 見るのが楽し(北市場)
教会の 隣地に死の 博物館 並び建つのも 面白きかな(死の博物館/アグアスカリエンテス15) 61歳
様々な ドクロの造形 見慣れると 埴輪土偶と 同じ視線に(同上)
仮面には 秋田のなまはげ 並べても 違和感もなく 人は見るとも(同上)
アグアスは 何でも見ようと 考えて 美術館への 扉を開く(現代美術館)
薄暗き 外観に比べ 館内は 白い内装 採光広く(同上)
絵を見ても 印象的な 作はなく 画家で覚える 絵画鑑賞(同上)
隣地には サンアントニオ 教会が 楕円の窓を 珍しく見る(アグアスカリエンテス美術館)
回廊の 柱は細く 不安定 地震の少ない アグアスならでは(同上)
現像を すれば露光の 不具わいで 薄いピンクが 濃いピンク色(同上)
抽象画 スペイン語より 分からない 通訳による 解説なくば(同上)
気になる木 クスノキまたは カシの木か(街の大木)
メキシコの ミニSLに 格好よく ただ落書きが 哀れに見える(ミニSL)
郊外に 尖がり双塔 小さくも ラパス教会 粋な外壁(ラパス教会)
教会の 道路信号 面白き 歩く姿に 赤色タイム(サンアントニオ教会)
山容が 仰向け姿に 見えるので ピカチョの山は 死者の丘とも(ピカチョ登山)
比高差が 三百メートル ピカチョ山 今度の登山 足に該当(同上)
今回は メキシコ人の スタッフと 私含めて 四人の登山(同上)
類似した 日本の花は マメギクと 大きいい方が ツバオメトメか(同上)
山裾に ダム湖のような 湖が 地図に名が無き 無名湖と呼ぶ(同上)
紫の アンゲロニアの 花を見る 山頂直下 登山道にて(同上)
山頂に 大きな十字架 設置され 日本の祠 拝むが如く(同上)
十字架に 記された文字 読めぬけど 西暦数字 昭和後期で(同上)
岩間には キリンソウ似の 花咲きて 以外多い 高山植物(同上)
石段の 如く重なる 自然石 洗練された 山の頂(同上)
裏コース 降ると断層 凝灰岩 自然造形 不思議な眺め(同上/アグアスカリエンテス16) 61歳
中腹で 表コースと 合流し 道違えずと 安堵するかな(同上)
市内から 眺めた山に 憧れて 在住ひと月 希望を叶え(同上)
名も知らぬ 湖だけど 船浮かべ 釣りなどしたき 思い涌くなり(同上)
往復で 二時間余りの 登山でも 金では買えない 楽しみ多し(同上)
公園は 何でもありの 公園で 植物園の 遊園地でも(ランデロス公園)
池の中 どんな魚が 棲むのかと 見たこともない 白い魚か(同上)
セントロで ミニSLを 見たけれど 動く本物 ここで見るとは(同上)
貨物車は 何故黒いのか 気にかかる SLの煙り 汚れ防止か(同上)
クレーン車 黒色一色が 珍しく レトロな雰囲気 アメリカ製か(同上)
日産の メキシコ進出 アグアスで 新たな工場 我れの仕事場(日産第一工場)
アグアスの 街の入口 モニュメント 黄色い柱に オレンジらせん(モニュメント)
自転車を 購入しては アグアスを 自由に訪ね 劇場も見る(アグアスカリエンテス劇場)
ディスカバー 科学と宇宙 博物館 日本で稀な 双発機あり(ディスカバー)
製造が 六十年前の 軍用機 再び空へと 願い眺める(同上)
死者の丘 セロ・デル・ムエルト 正規の名(セロ・デル・ムエルト遠望)
日本食 レストラン見つけ 入店す ヨツバの名の 小さな店に(日本食レストラン)
希少なる キリンビールの 痛飲後 エビの焼きそば ナポリタン風で(同上)
事務所から 眺める山は 死者の丘 今度は一人 登ってみるかと(市内事務所)
足に立ち 膝と腰を 眺めては 膝を目指して 向かい行くかな(ピカチョ登山)
朝夕に 眺めた山の 尾根に立ち 遥かに望む メキシコ平原(同上)
山歩き 臆病こそが 大事なり 勇み駆け足 奈落の底へ(同上)
地図になき 山などを登る メキシコの 死人の丘と 人は名付けて(同上)
メキシコの 山もまた山 屹立し 日本の山と 同じ岩塊(同上)
比高差が 五百メートル 膝に立つ アンテナ二基に 登山者二人(同上)
様々に 趣変わる 山々に 登るも楽し メキシコの山(同上)
建物に メキシコ国旗 垂れ下がる 蛇をくわえた 鷲の絵柄で(文化研究ギャラリー)
屋上は 給水タンク 様々に 日本は進む タンクレス化が(市内事務所)
前回は 野外のみの 見学で 再び訪ね ダビンチ展に(ディスカバー/アグアスカリエンテス17) 61歳
ダ・ヴィンチが 潜水服も 発明し その発想は まさに天才(同上)
ダ・ヴィンチの 絵画は少なく 二十点 その殆どが 名画と評価(同上)
有名な 最後の晩餐 秀作は 四十六歳 完成させしと(同上)
飛行機の 展示場から 恐竜の レプリカ消えて すっきりと見る(同上)
通りには 洒落た感じの イタリアン 気分を変えて 店へと入る(プレイシティ)
寝具店 軒を並べる エリアあり 日本にもない アグアスの街(オサリョフ)
予期もせぬ 六十二年の 人生に 戸惑いつつも 膨らむ夢路(プラザベスター)
ビザ取得 一泊二日で ヒューストン 想いもよらぬ アメリカの旅(ヒューストン上空)
メキシコの 領事館がある ヒューストン さすがゼネコン 粋な計らい(同上)
人口が 二百余万の ヒューストン 米国四位の 大都市と言う(同上)
飛行機が 無事に着陸 するまでは 乗員乗客 運命一つ(同上)
建つビルの 塔屋に派手な 広告が 無いのが美観 公園側は(ヘルマン公園)
どの国も 都市公園は 不可欠で 緑の潤い 心の中に(同上)
築山の 手前に胸像 並ぶけど 知る人の顏 ここに見当たらず(同上)
ヒューストン 自然科学 博物館 同僚たちと 訪ね行くかな(ヒューストン自然科学博物館)
天井に カジキマグロや サメなどが 吊るされてあり 一瞬驚く(同上)
ホールには 四階貫く 吹き抜けが 十二角形に 二度の驚き(同上)
何となく ペニスワームと 思しきは 古生代期の ヤドカリ類と(同上)
リアルなる ディプロカウルス 複製か 三角頭の トカゲ姿で(同上)
最強の ティラノサルウス 骨格に ライオンの顏 重ね見るかな(同上)
長き首 大きな嘴 広い翼 プテロダクティルス 驚異の姿(同上)
サイに似た ウインタテリウム 骨格に 頭の角が 印象深く(同上)
恐竜の 骨格標本 収蔵は この博物館 世界最大と(同上)
様々な アンモナイトの 化石かな 見た事もない 種類と大きさ(同上)
最大の アンモナイトは 二メートル その半分でも 巨大に見えし(同上)
白クマと トラの格闘 有り得ない それも絵になる ディスプレイは(同上)
白クマと トラの骨格 格闘す アメリカらしき ディレクションで(同上)
一階は 骨格標本 主展示で 圧倒されて 眺め見るかな(同上)
マンモスの 骨格展示 日本でも 様々見たが 迫力差あり(同上)
マンモスと アフリカゾウを 並べたら 進化の過程 一眼の内(同上)
彫深い ネアンデルタール 人の顏 新人進化 明白に見る(同上/アグアスカリエンテス18) 61歳
アメリカの マウンテンヤギと ライオンは 既に絶滅 複製されて(同上)
二階には 暗室の中 宝石と レアな鉱物 展示されてあり(同上)
原石は 博物館の レベル超え 貴石の展示 美術館並み(同上)
宝飾家 ファベルジェの コレクション 六百点を 所蔵するとか(同上)
写真だけ 貧乏人の 宝物 多少ボケても ファイルに保存(同上)
赤色の ルビーの原石 眺めると 指輪が何個 作れるだろうと(同上)
三階は 古代エジプトの 収集品 ガラスケースに 様々展示(同上)
縄文の 遮光メガネが エジプトに 矢じり編棒 形を変えて(同上)
写真でも 見たこともない 展示品 エジプト文明 知識あればと(同上)
胸像は 女性的な 顔立ちで 女王の如し 雰囲気があり(同上)
正面の 坐像は誰と 考える クレオパトラか 小野小町かと(同上)
棺には 表の容姿 黄金で 裏に絵画の 装飾があり(同上)
胸像は ネフェルティティ 王妃かな ツタンカーメンの 義母とも言いし(同上)
四階に 立ち入る前に 時間切れ 科学に関する 展示は封印(同上)
最新の 路面電車に 魅せられて 乗車するにも 試行錯誤を(路面電車)
電線に 野鳥の群れが 三列に 一羽も乱れず 数珠の如くに(ヒューストン)
タイ米を 食べた時代を 思い出す タイの焼き飯 カオパット食べ(タイ料理店)
アメリカの ホテル泊まりは 二度目かな 飛行機遅れ ロサンゼルスに(レットリーフホテル)
アメリカで アルバイトして 旅すると 若い日の夢 脳裏に過る(同上)
客室を スマホで撮ると 鏡には 自分の顏が オマケで入り(同上)
ナサの名は 少年の頃 聞き及び 予期せぬ出会い 運命の糸(NASAスペースセンター)
ジョンソン 宇宙センターが 現在名 ホールの中に 実物展示(同上)
テレビにて 見覚えのある シャトルあり 眺めるたげで アドベンチャー感(同上)
様々な 宇宙服が ショーケース 天井下には 飛行士が舞う(同上)
宇宙では 願いは二つ 無重力 実感しては 地球眺めん(同上)
基地の外 牧草地には バッファロー アメリカらしき 新旧景色(同上)
平凡な 建屋の外観 その中に 異次元空間 あると思わず(同上)
裏側に 回れば工場 そのもので 冷却装置 屋上に見る(同上)
世界地図 インドだけが 赤印 インド人なら びっくりするかも(同上)
月面の 着陸だけは 画期的 四十六年 昔の話(同上)
ガラス越し 管制室と 思しきを 一般公開 アメリカならでは(同上)
クウェスト 探査の名の カプセルで どの機体かは 不明瞭なり(同上)
ザーリャは 再使用する カプセルで ソユーズ号に 搭載されし(同上)
シャトルには 新幹線の 先頭が 脳裏に浮かぶ 流体力学(同上)
サイロ似の 円筒形の ステイツは 燃料タンクか エンジン上部か(同上)
オリオンは 新規開発の 宇宙機で スペースシャトル 代替機とか(同上)
鉄塔で ロケットエンジン 製作か 技術開発 日進月歩(同上)
無重力 訓練用の カプセルか 潜水艇と 勘違いもし(同上)
ロボットが あちらこちらに 見受けられ さすがはナサと 感心したり(同上)
有人の ロケット見物 初めてで 二機も並ぶと 壮観そのもの(同上/アグアスカリエンテス19) 61 歳
ロケットは 六十年代 製造で アポロ計画 リトルジョーⅡか(同上)
ロケットの 保存のための 格納庫 百メートルに 長さが及び(同上)
巨大なる エフワンエンジン サターンV アポロ帽子を 脱帽するかな(同上)
ソ連との 宇宙開発 勝利した アポロ計画 その遺産かな(同上)
牧草地 フェンスの外も 広大に テキサス州の 縮小版か(同上)
カテドラル ライトアップは 幽玄で カメラ向けると フラッシュ届かず(セントロ)
ほろ酔いで パトリア広場 鷲の像 写してみれば ピントがずれて(同上)
鉄道の レールの上に 改造車 面白く見る アイデア次第(鉄道)
メキシコの 思いがけない 鉄道の 博物館に 興味津々(鉄道博物館)
機関車の 先頭の鐘 珍しく 不便な場所に 付けたものだナ(同上)
貨車の箱 積荷は何かと 気にかかる 銀の道なので 銀塊だろう(同上)
旧駅舎 シンメトリーな 二階建て 寄棟瓦 日本的でも(同上)
古き日の 駅舎の椅子に 腰掛けて 異国の汽車 夢で待つかな(同上)
厳戒な 切符売り場の 鉄格子 駅舎の中も メキシコらしき(同上)
駅舎には 鉄道模型も 展示され 鉄道愛は 日本と同じ(同上)
日本なら 国の重文 旧駅舎 博物館の 貴重な建屋(同上)
後尾車は 屋根にベランダ 優雅にて 若葉の車輛 日本にはなし(同上)
構内に 閑散とした ビュッフェあり 以外と少なき 鉄道マニア(同上)
石積みの プラットホームに 赤い屋根 貨車まで紅く 絵になる景観(同上)
鉄橋に 金色タンクの 機関車が 悠然として 佇みたるかな(同上)
巨大なる 懐中時計の モニュメント 踏切信号 小さく見ゆる(同上)
カラフルで 貴賓に満ちた 寝台車 眺めるだけで 夢のはざまに(同上)
様々な 寝台列車 驚きで 日本の展示 陳腐に思う(同上)
構内の 巡回バスに 客なく 往時の賑わい 今は昔か(同上)
SLの 模造バスにも 客はなく 子供の歓声 脳裏を過る(同上)
屋形貨車 奥に見えるは キリストで 右手右足 もがれた姿(同上)
機関車の ボイラの煙突 銀色で 蒸気溜と 砂箱金色(旧駅/アグアスカリエンテス20) 61 歳
工場は 切妻屋根の 平入りで 大きな壁は ベージュの石張り(機械工場)
工場内 清掃員の 姿のみ モップ掛けるも あまりに広く(同上)
メキシコに 蒸気配管 タコベンド 技術的には 日本と差がなく(同上)
アグアスの 鉄道パークは 広大で 世界遺産に 相応しきかな(同上)
古めかし レンガ造りの 円塔は 給水塔かと 思い眺めし(旧駅周辺)
十二棟 三角屋根の 住宅が ノコギリ状に 妻側を並べ(同上)
隣地には 基礎石残る 景観も 鉄道パークの 遺構と眺め(同上)
メキシコは サッカー・野球 プロレスと 日本と同じ スポーツ国で(野球場)
小塔が チェスのコマにも 見えしかな ラパス教会 好きな建物(ラパス教会)
ヤシの木の 教会前の ロータリー 落着く景色に 小さな市場(同上)
一人では テラスで憩う 勇気なく コンビニサンド 園地で食す(カランサ通り)
メキシコの コンビニオクソは よく利用 セブンイレブン アグアスになく(同上)
現場では 立柱式の セレモニー 一般的に 起工式と呼ぶ(立柱式)
以外にも 細い柱が 気にかかる プレハブ的な 単なる工場(同上)
メキシコも ハロウィンあり 季節知る 二泊三日の 旅の道中(サンルイスポトシ)
今回は 現場の同僚 十二人 サンルイスポトシの 名所を訪ね(同上)
寄棟の パラパの屋根は 茅に似て 親しみやすき メキシコ家屋(レストラン)
昼食は メキシコ民謡 聞きながら ペプシコーラに テキーラ混ぜて(同上)
庭園は イギリス人の 思想家が 三十年間 造園せしと(ラスポサス庭園)
総工費 六億円の 楽園で 東京ドーム 七個分とも(同上)
立柱に 立派な彫刻 施され 何を意味する 多数の柱(同上)
アーチ塔 展望台にも 見えしかな 樹木なければ 見晴らし抜群(同上)
滝壺に 父と娘の 笑顔見る ラスポサス庭 やはり楽園(同上)
石段に 木の根のような 擁壁が コンクリートの アートの如し(同上)
園内の 川のため池 浴場で 水着で遊ぶ 客の姿も(同上)
石橋を 潜り流れる 白水も 広きに入りて 澄みゆくばかり(同上)
宮殿を 思わすような 石造り トーチの柱 草萌えるかな(同上)
天然の プール落ちる 滝の水 一枚岩を 末広がりに(同上)
ラペル滝 案内板に 写真あり 名のある滝を 見物したり(ラペル滝)
ラペル滝 三十メートル 落差かな 斜に近い 直瀑と見る(同上)
滝の下 ビキニ姿の セニョリータ 滝に打たれて 修行する気か(同上)
川岸の 放牧場に 牛数頭 見慣れぬ景色 大河と共に(タンパオン川)
初体験 大きな川の 舟遊び タンパオン川 上り下りて(同上)
遊覧の 川上りとは 異なりて 緊張感に スリル満点(同上)
激流は ボートを降りて 徒歩で行く 更なる先の 滝を目指して(同上)
タムル滝 百メートルの 直瀑で 幾筋にも 分れて落下(タムル滝/アグアスカリエンテス21) 61 歳
洞窟は 鍾乳洞の 如く見え ジャケット着けて 水遊びする(クエバ・デル・アグア)
セノーテを 思い出すかな 洞窟に メキシコ人の 水遊び好き(同上)
橋脚も ケーブルもない 橋を見る 橋桁のたわみ 吊橋のよう(同上)
何処となく 日本のホテル 思い出す 緑の屋根の 四階建てで(シウダーバージェス)
宿舎には バスタブがなく 憧れる ホテルの楽しみ バスタブの風呂(同上)
人口が 十七万の 小都市の シウダーバージェス 地味な観光地(同上)
川を見て 山を眺める 旅の中 夢の果てには 空に白雲(リオ・ベンデ)
平凡な 山の眺めも メキシコと 思えば無駄な 景色はあらず(同上)
勿体ない 草地広がる 高原を 放牧場に 変えてみたらと(同上)
ふるさとの 山を眺める 心地して バスの中にて 手を合わせたり(同上)
有名な メディアルナ湖の 水温は 二十九℃の 湧水湖なり(メディアルナ湖)
湖は 半月状の 形して メディアルナ湖は 半月湖の意味(同上)
白黒の キンクロハジロ メキシコに カモの仲間で 目が黄色(同上)
ジャケットを 身に着けながら 湖に 温泉浸かる 気分で二時間(同上)
水深が 三十メートル 最大で スキューバーをする 仲間もありき(同上)
生涯で 湖泳をしたのは 十和田湖と 田沢湖含め このルナ湖なり(同上)
清流の 川の深さは 腰ほどで 泳げなくても 安全な川(同上)
キンキンに よく似た魚 昼食に 思いもよらぬ 味覚に感謝(同上)
半日の 短い時間で あったけど 名残惜しさは 尽きぬ帰り道(同上)
異国にて 気の合う仲間 なかりせば 空しく過ぎる 命なるらん(バスの風景)
信じ合う 心の遠さ 日本人 メキシコ人と 笑う毎日(自動車工場現場)
アグアスは 公園の多い 都市であり ランデロスには 五連のアーチ(ランデロス公園)
日本なら 塔と本堂 組み合わせ 教会建築 合理的なり(サンマルコス教会)
箒持つ 紳士の像は 骸骨で メキシコ人は 骸骨マニア(サンマルコス庭園/アグアスカリエンテス22) 61歳
槍を手に バイソンの群れ 追いかける 勇士の像が 広場を圧倒(サンマルコス広場)
バイソンは 体毛長く 欧米に バッファローとは 別のウシ科で(同上)
様々な 公共施設が アグアスに エキスポプラザ 今日は休業(エキスポプラザ)
緑なき 人工池に 鳥はなく 空虚に見える 景観もあり(同上)
広大な モニュメンタル 広場に 闘牛場が 大きく見えし(モニュメンタル広場)
日本にも 闘牛場は あるけれど 規模の大きさ 比較にならず(同上)
闘牛は 実際に見た ことはなく 憧れるもせず 歴史知るなみ(同上)
日産の 名が建屋の プレートに 建築せしは 日産なのか(同上)
円弧状 家畜市場の 巨大さに 農業国の 一面も見る(同上)
何だろう カマボコ形の ゲート先 プレサエルセダソ 自然公園(プレサエルセダソ)
センターの 三角の壁 珍しい カマボコドーム 四棟並び(同上)
マンモス似 アフリカゾウの 展示物 剥製なのか リアルな姿(同上)
ペンギンの よく似た色の 鳥を見る 胸毛が白く 嘴黒く(同上)
閑散と バーベキュー場に 鳥もなく 三角屋根に イトスギ高く(同上)
回廊に 羽根広げたる 建物が イベント広場か 大きく見ゆる(同上)
三度目の 死人の丘の 山登り それぞれ違う 山の思い出(ピカチョ登山)
宿舎から 三十キロの 片道で 自転車来る 山へと変化(同上)
何のため 山に登るか 問われれば 山の展望 その一言に(同上)
岩に立て 眼下に眺む 景色こそ 山神様の 褒美と思う(同上)
ソテツでも 日本のソテツ 横広く 真っ直ぐ伸びた ソテツ珍し(住宅地)
メキシコの プロリーグの 野球場 アグアスカリエンテス レイルローダーズ(野球場)
自転車で 向かった先が 公園は 中華ムードの イベントありき(アラメダ公園)
園路には 人が集まり 立ち話 親しげなるかな 地域住民(同上)
アグアスは 温泉の意味 代表地 オホカリエンテス 訪ねてみたり(オホカリエンテス)
カラフルな 建屋造り オアシスに 相応しく見え 感嘆したり(同上)
浴室は タイル張りで 浴槽は 一畳ほどの 広さに浸かる(同上)
アグアスの 温泉に入り 感無量 未練残らぬ メキシコの街(同上)
宿舎では メキシコ人の 住む家が クリスマスまで イルミネーション(サンヘラルド)
住んでみて 真にわかる 街のよさ あわら・広島 メヒコアグアス (同上)
見渡せば イルミネーション ない家は ハポンの貸家と すぐ分かるかな(同上)
セントロに 余韻の続く クリスマス 土曜日なれど 教会詣で(セントロ/アグアスカリエンテス23) 62歳
クリスマス ケントロキーに 一人行く 去年は広島 今年はメヒコ(同上)
街角の 観光バスの 後ろには 銀行コンビニ 馴染みの店が(同上)
語るべき 友なきままに 日は過ぎて 再び歩く アグアス離れ(サンヘラルド)
久々に 遠出しようと 日帰りで レオンの街に 一人訪ねて(レオン)
レオンには 革製品の 店多く 日本にもない レアな物まで(同上)
革製の テンガロンハット 入手して 気分満足 来た甲斐があり(同上)
革ジャンは 日本の国の 半額で 粗悪な品は 殆ど見られず(同上)
山頂の 凝灰岩の 断崖は テーブル状に 聳え立つかな(バスの風景)
山頂に 白赤色の アンテナが 煙突風に 七基も聳え(同上)
食事する 店は定まる アグアスで 迷うことこそ 哀れを誘う(プレイシティ)
年末は 三泊四日で カンクンに 宿舎仲間と 二人バカンス(カンクン)
今回は カンクン南の カルメンへ リゾートホテル ロビー広々(プラヤデルカルメン)
良く晴れた 二年ぶりの カリブ海 カンクンよりも より華やかに(同上)
ビーチには 欧米人が 殆どで 日本人は 我らが二人(同上)
カルメンと コスメル島へ 往来す 豪華なフェリー 眩しく眺め(同上)
同僚と 最終日には コスメルへ 行こうと決めて 街を徘徊(同上)
通りには 写真撮るなと 手を伸ばす 見たこともなす 奇妙な仮装で(同上)
空中で 鉄柱軸に ロープ吊り 旋回見せる 曲芸師たち(同上)
マヤ人の 民族姿 両脇に 観光客は スマホに夢中(同上)
八口の 噴水口は 二口のみ 水を吹き出し 残りは休み(同上)
中庭に 人と犬との 電飾が 細やかながら 年の瀬灯し(ホテルリウバラヤカル)
レストラン あまりに広く 迷うかな バイキングコース 選ぶも大変(同上)
ロブスター クルマエビなど ゲットして 至福のディナー 大晦日かな(同上)
入口に パラパの屋根が 並び建つ 遺跡景観 配慮してかな(トゥルム遺跡)
トゥルムは マヤ文明の 四世紀 十三世紀に 繁栄極め(同上)
最盛期 五百年前の マヤ人の 様子を偲ぶ ジオラマ模型(同上)
大宮殿 グレートパレスと 称されて 復元すればと 眺めてみたり(同上)
スペインの 侵略後は 衰退し 千年続いた 歴史を閉じて(同上)
最大の エルカスティージョ 別名は 中央神殿 海に面して(同上/アグアスカリエンテス24) 62歳
模型では シンメトリーの 入口が 石垣崩れ 残念に見る(同上)
城壁の 櫓の如き 石積が ハラチウィニクの 家と称され(同上)
神殿は 本丸御殿 思わせる 奥の祭殿 天守に類似(同上)
神門に 入母屋パラパの 屋根架かり 石の中にも 柔らかく見え(同上)
比較的 大きな石を 下に積み ブロック状の 小石を上に(同上)
末期には 海の砦に 推移して 人口千人 超えたとされし(同上)
上層の 北面に窓 三つあり 東の海に 無いのが不思議(同上)
正面の 角度のついた 石積は 日本の石垣 彷彿とさせ(同上)
神殿の 展望台に カリブ海 古代の人と 同じ目線で(同上)
中央の エルカスティージョ 手前には 葬儀の台座 右側に建ち(同上)
壁面に フレスコ画が 施され 創建当時 極彩色と(同上)
石垣の 上の建屋は 崩れ去り 海の神殿 遠い世界に(同上)
トゥルムの 北の端の 岬には 灯台の如く 風の神殿(同上)
風の神 伊勢神宮を 思い出し 風の神殿 初詣かな(同上)
岩盤に 並ぶ石塔 何なのか 墓所にも見えて 祭壇にも見え(同上)
足元の 案内板は 意味不明 英語であれば 少しは理解(同上)
北端に セノーテの家 建ちてあり 泉を守る 主の家か(同上)
トゥルムは 世界遺産に 選ばれず 修復保存 進まぬ様子(同上)
トゥルムで 空中曲芸 眺め見る 千年続く 旱魃儀式と(同上)
シェルハとは 海の入江の 公園で 自然豊かな 海水浴場(シェルハ)
昼食は 黒ビール飲み 肉野菜 久々に見る フランスパンも(同上)
入江には 岩礁半島 様々に 変化に富んだ 海の楽園(同上)
三角の パラパの屋根の レストラン シェルハパークの ランドマークかな(同上)
早朝の 隣りのホテル 人はなく 対照的な 海辺の景色(プラヤデルカルメン)
ヨガをする 女性の姿に 感服し ご一緒したい 邪念も湧いて(同上)
桟橋は 二日前とは 大違い 客も疎で 海に人なく(同上)
船内は ゆったりとした 座席にて 四十分の 乗船楽しく(カーフェリー)
コスメルの 中心部は サンミゲル クリスマスツリー 年が明けても(コスメル島)
コスメルは 人口十万 面積は 種子島より 少々広く(同上)
プンタスル 南の先の スペイン語 ウェルカムだけ 英語で表記(同上/アグアスカリエンテス25) 62歳
鄙びたる パラパ建ての 海の家 新年なのに 閑散として(プンタスル)
アレシフェは 岩礁の意味の スペイン語 プンタスルとは 客に開きが(アレシフェ)
砂浜で 海を眺める 家族連れ コスメル島は マヤの楽園(同上)
寄棟の 切妻破風は 日本的 ただ茅葺きに 三連はなし(サンマリン)
パラパ葺き 遊泳場の 監視台 海にペリカン 波間に人も(同上)
コスメルは 平坦な島で 山がなく 最高地点は 五メートルとも(同上)
海ばかり 眺めていると 左側 池が現れ イケているナと(保護地区)
コスメルは マヤ文明の 巡礼地 古代の遺跡 点在すると(同上)
看板に 動植物の 保護地区と 何とか分かり 白旗上がる(同上)
島内を 一周できる 道路なく 貸切タクシー 東岸離れ(同上)
来た船と 帰る船とが 同じ船 ウルトラマルの マルは海の意味(コメスル桟橋)
フェリーから サンミゲルの街 眺めては カリブの海に 思い出深く(洋上の風景)
ヨット見て アランドロンを 思い出す 映画の中の 夢の世界を(同上)
船名は 貨物船かなと 思うけど 客船にも見え 不可解な船(同上)
フェリーより 高速船を 眺めれば 急ぐ旅でも ないとも思う(同上)
船内で 楽団による コンサート 予期せぬ音色 ラテンの調べ(フェリー船内)
周辺に 山がないので ボートにて パラグライダー 浮上したかな(洋上の風景)
二日前 海岸で見た フェリー船 その逆となり 今日はフェリーで(同上)
カルメンの プールサイドに 寝そべって 午後から過ごす 至福の時間(ホテルリウバラヤカル)
外観は さもないホテルに 見えるけど 中に入ると 別の世界が(同上)
三泊で 四万円は 格安で 三食付は 滞在者向き(同上)
もう二度と 踏みこともなき カンクンに 多くの人と 足跡残し(カンクン空港)
テナントの 店の看板 馴染なく 竜宮城の 出口と見ん(同上)
よく見ると ポニーが二頭 放し飼い 闘牛場の 雰囲気離れ(モニュメンタル闘牛場)
アグアスに 競馬場は ないようで 家畜市場は 馬術場とも(家畜市場)
荷台には アヒルやウサギの ディスプレー 何処に行くのか 気になる眺め(大聖堂)
日本車が 中古車市場 大多数 面白きかな 個人取引(中古車市場)
鉄道の サイロのマーク 風車 ゴミの散乱 景色を変えて(線路/アグアスカリエンテス26) 62歳
自転車で 再びめぐる 野球場 観戦できぬ 今日の窮状(野球場附近)
温泉に 入る楽しさ アグアスに 二度の訪問 勝手に慣れて(ホオカリエンテス)
浴室は ホテルのような 雰囲気で プライベートは 確保されたり(同上)
脱衣室 スノコとカゴは 必需品 日本と違う 入浴設備(同上)
なま温い 湯もまた良し アグアスの 一畳分の 湯船に浸かり(同上)
アグアスを 走るタクシー 日産車 中には走行 五十万キロも(ラパス教会)
教会の 共通点を 探したら 景観重視 電柱がなき(サンアントニオ教会)
居住地の サンヘラルドの 放牧場 外に出る度 自転車停める(サンヘラルド放牧場)
郊外に 現代的な 教会も 新たな教区 意匠が斬新(教区教会)
アグアスは 拡大をする 都市のため 教会もまた 増加の様子(同上)
道路際 刑務所と分かる 見張り台 日本と同じ 外観に見え(刑務所)
山名は 死人の丘と 釈されて 足の部分の ピカチョが右に(セロ・デル・ムエルト登山)
ふるさとの 山の如くに 親しんだ アグアス名所 死人の丘かな(同上)
名無湖は ロドリゲス地区の 名があれど 湖沼の名まで 到り着けずに(同上)
山頂は 相変わらずの 人の数 岩場に座り 景色見つめつ(同上)
四度目の ピカチョの足の 十字架に 手を合わせては 登拝に感謝(同上)
眼下には 小さなため池 点在し 香川のため池 思い出すかな(同上)
山頂に 他の登山者 見当たらず 一人ワインで 祝杯上げん(同上)
二時間の 上りを終えて いざ下山 死人の丘の へそにアディオス(同上)
ヨシキでは 納豆梅干し 買い求め 通い慣れたる 日本食店(ヨシキ)
五時過ぎて 息抜きするも 許されず 息が詰まりし 現場もありき(自動車工場現場)
刺し違え 残るか行くか 運任せ 五ヶ月過ぎた メヒコの現場(同上)
腹一つ 自分で決める この仕事 引く手あまたな 六十路の歩み(同上)
フライスは 小さな池の 公園で 現場の途中 眺めた景色(フライス/アグアスカリエンテス27) 62歳
北欧の 家屋思わす レストラン 池に建ちては なお美しく(同上)
園内は 閑散として 気が引けて ほんの数分 歩き退散(同上)
アグアスの 空港下見に 訪問し 帰国の気持ち 高めて眺む(アグアスカリエンテス空港)
日産の アグアス工場 進出は 昭和後期で 三十二年前(日産第二工場)
メキシコで 生産されし 日本車は アメリカ向けに 輸出されると(同上)
メキシコで 台風噴火の ニュース聞き 厳しき国と 改めて知る(同上)
アグアスの サッカー場は 広大で 収容人数 二万五千人(サッカー場)
アグアスの サッカークラブは ネカクサで 二部リーグの 低迷せしと(同上)
仕事場の 日本人二人 メキシコの スタッフ五人の サッカー観戦(同上)
市街地の 通りに見える ピカチョ山 五度目の登山 夢の続きで(市街地)
工場の 屋根に玉ねぎ かと思う ルーフファンに 驚きシャッター(同上)
見るからに 砦のような 岩峰が バスの車窓に 偶然見えて(バスの風景)
人口が 十六万人 サカテカス 銀鉱史跡 世界遺産に(サカテカス)
一人旅 何とか来れた サカテカス ブーファの丘を 先ずは見物(ブーファの丘)
日本でも ロープウェイが 大好きで 搭乗できて 大満足に(ロープウェイ)
街並みは グアナファトと 好対照 白い建屋が 多く見られて(同上)
山頂の パンチョビージャの 騎馬像は メキシコ革命 リーダーとされ(ブーファの丘)
標高は 二千五百の サカテカス 日本の山で 浅間と同じ(同上)
肝つぶす 岩峰もあり サカテカス ブーファの丘の 予期せぬ登山(同上)
山裾の 二車線道路 坂多く カーブも多く 危険に見えし(同上/アグアスカリエンテス28) 62歳
髙きから 低きを眺める 爽快さ 手に取る如く 家々見えて(同上)
岩峰に 鳥海山を 思い出す 険しき頂き 故郷の山(同上)
教会は 十四世紀の 建築で 改修されて 宮殿となり(旧サンアグスティン教会)
二階建て 観光バスは 満員で 男全員 テンガロンハット(観光バス)
バロックの サントドミンゴ 教会は イエズス会が 建立せしと(サントドミンゴ教会)
教会が 街の建屋に 調和して 一つに見える 美観なるかな(同上)
博物館 ペドロコロネルの コレクション 美術品には 浮世絵もあり(ペドロコロネル博物館)
何処からも 眺めて飽きぬ 景色かな ブーファの丘の 聖なる山は(ブーファの丘)
直前に 岩峰に立ち 見た街を 今度は逆に 眺め見るかな(同上)
通路には 隣家を結ぶ 架け橋が オレンジ色に 輝けるかな(アーチ橋型住居)
カテドラル 十五世紀の 建築で 完成までは 百四十年と(カテドラル)
双塔と ドームだけの シンプルさ コロニアル調に バロック風も(同上)
ファサードは ピンクの砂岩 彫刻し アートの如く 豪華さ満ちて(同上)
市場内 アートや小物の 店並び 豪華器の 蚤の市かな(同上)
珍しき ボンネット型 鉄道車 赤い車輛に 白いラインが(バスの風景)
平凡な 山の形でも 気にかかる 山の名前と 山の自然が(同上)
中腹に 人家も見えて 微笑まし 殺伐とした 景色にならず(同上)
工場に 高い鉄塔 見えるけど 山の麓で 何を製造(同上)
カタカナで カラオケスポット 表記あり 日系人の 居酒屋離れ(居酒屋ヒロ)
アグアスに 日本のゼネコン 進出し 漢字の社名 違和感拭えず(ハルディネス)
郊外に 高級店が 入居する 新たな発見 ショッピングモール(ビージャ・アスンシオン)
メキシコの 平均年齢 二十九で 日本は高く 四十八と(同上)
メキシコの 現場に見ゆる 大悲劇 夢また破れ 数える帰国(自動車工場現場付近)
宿舎では 酒は切らさず テーブルに 同居人との 別れ淋しく(サンヘルド)
アグアスを 飛び立つ便が 故障して レオン空港に 急遽変更(アグアスカリエンテス空港)
アグアスで 英語達者な 日本人 助けられては ロサンゼルスに(ロサンゼルス空港)
二度目なる ロサンゼルスの 空港は 二年前には 乗り遅れもし(同上)
羽田行き ANAの飛行機 分れ乗る 助っ人ビジネス 我れエコノミー(同上)