霊山登拝その4 短句(俳句・川柳)
宇都宮 市街一望 多気山で(同上/霊山登拝151) 62歳
標柱が 雪に朽ちてか 残骸が(鬼怒沼山)
難路には 立派な木段 快適に(同上)
一部には 壊れ放置の 木段も(同上)
オソロシの 滝の音響く 展望所(同上)
落石に 紆余曲折の 登山道(同上)
県境の 黒岩山は 兜形(同上)
ピークには ベンチ備わり 小休止(同上)
ガラ場には 残雪混じり 足取らる(同上)
助け合う 夫婦桧の 雪は消え(同上)
待望の 鬼怒沼見え 目には汗(同上)
鬼怒沼は 池塘も数多 木道に(同上)
沼の北 鬼怒沼山は まだ遠く(同上)
ひと月後 鬼怒沼池塘 花の時期(同上)
古ヒノキの 根の瘤黒く 痛々し(同上)
下山道 流木流石 土踏まず(同上)
偶然か 岩に根を張る 木が五本(同上)
悲話を聞く 坑夫滝には ホトトギス(庚申山)
林道の 新緑空を 見せぬほど(同上)
石段や 一の鳥居で 登山道(同上)
源流に 心惹かれる 若葉かな(同上)
傾いた 百丁目石 見ぬふりを(同上)
標柱に 庚申山荘 所在知る(同上)
裏側に 回れば岩は 二枚岩(同上)
アカヤシオ ピンクの花が 鮮やかに(同上/霊山登拝152) 62歳
岩の門 潜り続くや 梯子段(同上)
岩峰の 山頂にも 穴多数(同上)
絶壁に 修行者消えて 伸びる木々(同上)
ヤセ尾根に 枝振り競う 松の木が(同上)
常緑樹 岩の屏風に 絵付けする(同上)
険峻な 岩峰好む 木々は多種(同上)
相撲取り 体がこすれ 登山不可(同上)
めがね岩 丸くないのは 珍しく(同上)
庚申の 岩戸は岩屋 巨大なり(同上)
木造の 祠壊れて 岩戸内(同上)
石造の 祠は安泰 遠目には(同上)
割目岩 変な勘繰り しないでと(同上)
南西の 袈裟丸山は やや高く(同上)
奥入瀬を 彷彿させる 流れ見る(同上)
庚申の 川も素晴らし 源流は(同上)
重厚な 山容遠く 林越し(同上)
シラカバに 幻も見る お嬢さん(同上)
倒木の 木の根を踏むと 哀れさも(同上)
女峰山 長男太郎 愛おしみ(同上)
急登の 岩に目玉が ゴーサイン(同上)
岩の前 手すりがわりの シラカバが(同上)
大岩に 垂れるロープに よろコブか(同上)
このガレ場 日光三険 難所なり(同上)
淋しいナ お花畑に 花がなく(同上)
水のなき 池塘も哀れ 湿地帯(同上)
岩戸には 釈迦如来風 石仏が(同上)
山頂の 表土剥がれ 磐座に(同上/霊山登拝153) 62歳
崩落地 恐れ入谷の トラバース(同上)
タケカンバ 弱々しく見え 頑張れと(半月山)
山頂の 先にもピーク 松林(同上)
展望は 百八十度 絶景が(同上)
湖西には 日光白根 頭出し(同上)
アップする 白根山には まだ雪が(同上)
北東に 小真名子山に 女峰山(同上)
湖岸には 上野島 忽然と(同上)
昭和まで 有料道路の 駐車場(同上)
一眼に 中禅寺湖と 華厳滝(同上)
日の光り 天空を突く 剣が立つ(同上)
コブシ咲き 男体山は 機嫌よく(同上)
下草は 一面クマザサ 熊注意(同上)
クマザサに 負けじとシャクナゲ 花付けて(同上)
帰り道 見飽きたササに 花咲けと(同上)
木段や 千四百余 リフト跡(女峰山)
花の園 キスゲ平に 夢咲けよ(同上)
先ず目指す 赤薙山の 山頂を(同上)
緩やかな ササの尾根みち 遥かなり(同上)
天空の 回廊再び 尾根のみち(同上)
ミネザクラ 派手ではないが 粋な花(同上)
女峰山 男体山と 春の空(同上)
北の顔 男体山は 美男子で(同上)
踏まぬよう 細き木の根は 注意せん(同上)
女峰山 やっと視界の ターゲット(同上)
奥社跡 赤薙山の 神社とか(同上)
ヤハズから 低木続く 尾根みちに(同上/霊山登拝154) 62歳
またピーク 一里ヶ曽根の 岩を行く(同上)
マラ岩や 金精様の 奇岩でも(同上)
山上に ピーク三ヶ所 三姉妹(同上)
ハイマツの 実を待ちかねる ホシガラス(同上)
北側に 帝釈山地 霞空(同上)
類似した 日光連山 山の形(同上)
下山時の 鞍部は嫌な 登りなり(同上)
小社には 稲荷を祀り 支障なく(丸山)
朽ち果てた パイプベンチに 哀れさも(同上)
エニシダが 斜面一面 花咲かせ(中倉山)
頑張れと 見守られたり 朝の月(同上)
九十九折 先が見えずも 息やすく(同上)
新緑の 木の葉を見分け 知る進歩(同上)
尾根に出て 眺める足尾 山緑り(同上)
山ツツジ 男体山も 腰抜かす(同上)
稜線の 孤高のブナと 沢入山(同上)
日光の 男体山は これも富士(同上)
銅山の 負のイメージが 山々に(同上)
尾根みちや 荒れ地もあるも 眺め良く(同上)
鉱害に 耐える奇跡や ブナ林(同上)
山ツツジ 群生を成す 未来へと(同上)
見納めの 足尾山地に 山ツツジ(同上/霊山登拝155) 62歳
この山も 目に鮮やか 山ツツジ(横根山)
水芭蕉 井戸湿原は すでに葉に(同上)
石畳 名もなき山に 風格が(同上)
象の鼻 展望台は はね出しで(同上)
案内図 百名山が 四座ほど(同上)
北西に 大きな三角 皇海山(同上)
水掘に 巴の宿や 偲ばれる(同上)
様変わり 不滅の鳥居は ステンレス(同上)
岩場あり 修験の道の 雰囲気も(同上)
上人の 三年幽居 古峯ヶ原(同上)
無表情 天狗の庭の 配石は(同上)
石垣に 再建された 物見台(金山)
岩場には 神も仏も 雨宿り(行道山)
石仏に 根釈迦を 拝む 梅雨の晴れ(同上)
木段に 針葉樹林 杉の木が(同上)
木段に 広葉樹林 ブナの木が(同上)
残雪の 日光連山 北の空(同上)
渓谷を 糸ひき流る 滝五つ(同上/霊山登拝156) 62歳
息切らす 急登もなく 気はやすく(同上)
丸太のみ 展望台は シンプルで(同上)
南西に 赤城山塊 薄らと(同上)
足尾越し 日光連山 北の空(同上)
山頂は まだ遥かなり 森の上(同上)
この山も 賽ノ河原は ケルン場に(同上)
小丸山 感覚的に 八合目(同上)
皇海山 足尾山地の シンボルで(同上)
文化財 カマボコ形の 避難小屋(同上)
カラマツに レンゲツツジが 色添えん(同上)
繁茂する 樹木は多種な 展示場(同上)
岩場には トラロープ束 可愛げに(同上)
立ち枯れに 若木のシラカバ 五・六本(同上)
立ち枯れが 後袈裟登山 拒むよう(同上)
振り向けば 袈裟丸山は また遥か(同上)
谷側が 禿げた絶景 尾根下り(同上)
ブナ林に 気を良くつつ 駒の根を(赤城山)
緩やかな 坂にも木段 有難き(同上)
眺め良き 広場にベンチ 小休止(同上)
北の空 百名山は 休業日(同上)
標高は 一路夜ごしの 駒ヶ岳(同上)
馬の脊に 見えなくもなく 駒ヶ岳(同上)
地蔵岳 一極集中 電波塔(同上)
おのこのの 沼は赤城の 噴火口(同上)
急登が 少なく楽な 縦走路(同上)
赤城でも 足尾山地は 皇海山(同上)
地蔵岳 大洞コース ピストンを(同上)
平坦地 見えて一息 また急に(同上)
俯瞰する 小沼は火口湖 神秘的(同上/霊山登拝157) 62歳
ブナ・コナラ 古木若木が 登山道(迦葉山)
脆そうな 砂岩の割れ目 穿つ水(同上)
岩覆う コナラの木々に 声かけて(同上)
ウグイスの 声に反応 口笛を(同上)
御嶽山 大神の石碑 地域性(同上)
山頂の 岩は天狗の 意味に似て(同上)
和尚台 ゆっくり散策 奇岩群(同上)
闇を出て また闇夜へと 帰るかな(同上)
緑欠く 麓の景色 発知の町(同上)
珍しや 三本杉の 株立は(同上)
枯草に 新緑対比 登山道(同上)
尾根に出て 風を感じる 心地良さ(同上)
草の尾根 疎らに花が 見え隠れ(同上)
山頂の 祠の側で イナゴ鳴く(同上)
隠された ダイナミックな 浅間山(同上)
西麓に 榛名山系 屏風立ち(同上)
北西に 榛名山連 横並び(観音山)
一株の アジサイだけが 花付けて(同上)
方位盤 東は日立の 山マーク(八溝山)
電波塔 テレビ中継 八局と(同上)
稜線に ピーク重なり 鉄塔も(同上)
駅降りて ビジターセンター 帰路の糧(大岳山/霊山登拝158) 62歳
標示板 約四キロに やれやれと(同上)
奥宮や そこそこ立派な 拝殿で(同上)
見るからに 天狗の腰掛 太い枝(同上)
百年は 優に超えたる 杉並木(同上)
三角の 山頂彼方で 手招きす(同上)
分岐点 哀れな杉の 枯損木(同上)
ピークには 奥ノ院峰 石祠あり(同上)
もう少し 露岩の急登 陽射し良く(同上)
衰退の 原因一に 無禄なり(同上)
下山して 遥拝しては また感謝(同上)
展望地 長屋平は 雲も良し(同上)
坂道に 泊まってみたき 宿坊も(日ノ出山)
杉並木 枝は払われ 捨てられず(同上)
石段に 染みこむ歴史 新たなり(同上)
山頂の 東屋暮れに 訪れて(同上)
鹿野山 ピーク三峰 東峰に(鹿野山)
鹿の尾を キツネが踏むや 頂きで(同上)
樹木名 葉を見て樹皮見て 枝を見て(笠森山)
古墳かと 思えば東屋 天満宮(同上)
東屋に 正体不明の 穴ぼこが(同上)
千年の 三本杉は 根が癒着(同上)
広場には 東屋あれど 草茫々(同上)
山頂に 会えず淋しく 下山する(同上)
ダケカンバ 先ずは出迎え 登山口(朝日岳)
夏山に 涼しき風が 不可欠で(同上)
巨木奇樹 気にもされずか 名前なく(同上/霊山登拝159) 62歳
目に留まる リョウブの奇形 登山道(同上)
一ノ倉 カメラも怖がり ピンぼけて(同上)
尾根に出て 露岩に腰掛け 眺望す(同上)
ナナカマド 二度の楽しみ 先の秋(同上)
尾根みちに 自然の石垣 玄武岩(同上)
白毛門 目標地点 射程距離(同上)
斜面には ジジババの岩 木を寄せて(同上)
シャイな花 ハクサンチドリ 岩の根に(同上)
花よりも シモツケソウは 蕾好き(同上)
四色目 黄色い花は キンコウカ(同上)
トンボ飛び 通行サイン 白毛門(同上)
方位盤 馬蹄形なら 文句なし(同上)
コケモモは 花も実も成る ササの友(同上)
谷川の 笠は笠でも 檜笠(同上)
谷を背に 少しは高き 笠ヶ岳(同上)
朝日岳 迫る山頂 真昼岳(同上)
小烏帽子に 大烏帽子へと ヤセ尾根が(同上)
クマユリも 暑さにまいり 花垂らし(同上)
小烏帽子や 緑一色 空に雲(同上)
群落は ニッコウキスゲが 王者なり(同上)
山頂の 直下の大岩 客を見る(同上)
北の空に 巻機山は 雲隠れ(同上)
南側 谷川主峰 笠の上(同上)
奥利根の 景色中途な 高度かな(同上)
鞍部には 清水峠の 県境(同上)
笠ヶ岳 茂倉岳が 線上に(同上)
下山時も 腰掛石は 笠ヶ岳(同上)
笠ヶ岳 オオカサモチも 同じ傘(同上)
谷川の 両耳確認 笠を借り(同上)
尾根下る 気分は仙人 また天狗(同上)
鉄色の 川底異様 蛇堀川(浅間山)
カラマツの 林に気持ち どうかして(同上)
鳥居先 道は分かれて 沢沿いを(同上)
苔帯びた 石は噴石 もう古く(同上)
鉄分は 随分薄れた 不動滝(同上)
立石の 注連縄何を 語るやら(同上)
偶然に かもしか平に カモシカが(同上)
この辺り 深山幽谷 浅間沢(同上/霊山登拝160) 62歳
草原に マルバダケブキ 花疎ら(同上)
禁犯し 前掛山を 被写体に(同上)
草すべり 傾斜が緩く 名ばかりに(同上)
新芽なら オオハナウドは 天ぷらに(同上)
草藪に タカネナデシコ 染まりそう(同上)
オヤマソバ ソバの花より 先細で(同上)
ウツボグサ 薬草とされ 摘む人も(同上)
丁石や 浅間修験の 名残かな(同上)
蝶の羽 天才ピカソ 描けずと(同上)
伏す牛に 山容似たりと 名付けられ(同上)
盆栽を 大きくさせた 天狗松(同上)
山頂は 岩の角など よく丸め(同上)
標石は ひらがな表記 やさしさが(経ヶ森)
曲り角 山頂までは 三百歩(同上)
山頂で 二礼三拍 祠には(同上)
港には 石崎汽船 くるしまが(同上)
展望所 阿波の山まで 良く見えて(女体山)
矢筈山 温和な顔で こんにちは(同上)
奥ノ院 避難小屋かと 木戸を開け(同上)
山頂で 七菜蒸しては 酒のとも(同上)
西麓の 霊場の道 かげろうが(同上/霊山登拝161) 62歳
露岩には 大師の草鞋 偲ぶ草(五剣山)
岩屋には 泉聖天 怪しげに(同上)
岩窟に 放置されたる 堂の跡(同上)
岩窟に 空海大師 籠りしか(同上)
八栗寺の 麓に多き 庵治石屋(同上)
ピカピカに ケーブルカーは 色変り(同上)
メサ地形 屋島南嶺 個性的(屋島南嶺)
五剣山 禿げ山哀れ 石切り場(同上)
一等の 三角点は にくにくし(同上)
沢水を 飲もうとすると アゲハ蝶(五色台)
髷を結う 猪尻山の 木の姿(同上)
国分には 和上ゆかりの 鷲ノ山(同上)
休憩所 東屋などは 遍路宿(同上)
新しき 一本松は 育つやら(同上)
県道に 出れば三層 電波塔(同上)
石舞台 山頂に見る 古墳かな(青ノ山)
山頂の 石組み歩にし 祭壇か(同上)
稚児大師 屏風ヶ浦で 水遊び(御産盥山)
痛々し 崩落地にも 石仏が(平石山 /霊山登拝162) 62歳
灯籠の 先にも堂宇 遍路みち(同上)
植林の ヒノキの並木 五十年(同上)
廃墟には 車に変わり クルマユリ(同上)
丁石は 奥ノ院への 距離標し(同上)
清滝の 名には涼しさ 染み込みて(同上)
仙龍寺 衰退色に 染まる屋根(同上)
楼閣の 宿坊閉鎖 また哀れ(同上)
蛇かなと 驚き見ると 木の岩根(椿山)
格納庫 活用されず 放置され(同上)
ヤブツバキ 佐田岬でも 自生かな(同上)
南西に リアス海岸 八幡浜(出石山)
東麓に 大洲の市街 山の間に(同上)
山麓の 清水アルプス 雲共に(富士山)
若者が 走って行きよる 秋の富士(同上)
赤富士や 夕日頼らず 地が赤く(同上)
表口 あっても裏口 富士の死後(同上)
山小屋に 欲しいシャワーと マッサージ(同上)
ガレ場には 品を高めた 石畳(同上)
新しき 鳥居の寄進 木は香り(同上)
首のない 石仏七体 まだ明治(同上)
測候所 記念館にし 公開を(同上)
自販機や 位置も値段も 日本一(同上)
三度目は 富士山頂の 御来光(同上)
七合目 植物増えて 目が細む(同上)
島の名に 相応しきかな 野生シカ(鹿島展望山/霊山登拝163) 62歳
分岐点 展望台に 先ず行かん(同上)
北条に 古城の跡や 恵良山(同上)
可愛らし 注連縄張られた 伊予二見(同上)
神社にも 立派な鳥居 鹿島かな(同上)
十五基の 句碑が立つなり 島周り(同上)
渡船には シカの人形 名もかしま(同上)
小富士山 立派な標識 石垣に(小富士山)
石垣に 山を労わる 歴史見る(同上)
蜘蛛の巣に 顔触れる前 気がついて(同上)
秀麗で 伊予小富士の名 小富士山(同上)
赤白の 塗装珍し 電波塔(同上)
山頂の 見晴し悪く 人もなく(冨士山)
崖を背に ヤマユリの花 ただ一枝(同上)
肱川の 流れはヒジより 複雑に(同上)
ヒガンバナ 何処に咲いても 悲願花(同上)
林道の ピークに立ちて 九島去る(鳥屋ヶ森)
九島から 宇和島城は 至近距離(同上)
百之浦 九島の中心 漁港でも(同上)
鞘橋や 風雅の極み この橋に(箸蔵山)
石段の 秋の桜は 枝を見せ(同上)
吉野川 視界を逸れて 秋の雲(同上)
山村の 家屋変わらぬ 阿波池田(同上)
朽ちたまま 放置されたり 小社跡(高越山/霊山登拝164) 62歳
岩壁に 薬師石仏の 同化せん(同上)
衰退や 展望台も 朽ちたまま(同上)
鳥居立つ 高越神社が 奥ノ院(同上)
オコーツアン 三度唱えて 下山かな(同上)
老杉に 大師の息吹き 聞こえそう(同上)
高越寺や 阿波の高野に 恥じぬべし(同上)
高越山 地蔵菩薩に 見送られ(同上)
新しき 標識の下 古物あり(同上)
龍巌の 欅は岩と 一体に(同上)
結局は 晴れ間は見えず 高越山(同上)
清冽な 妙之谷川 遍路みち(星ヶ森)
明らかに 植林された 杉並木(同上)
舟形の 仏像丁石 無視されず(同上)
谷沿いは 台風による 倒木が(同上)
古坊の 集落跡は 杉林(同上)
石仏に 秋アジサイの 光背が(同上)
参道の 先に平らな 星ヶ森(同上)
露岩する 石灰岩が カルストで(天狗ノ森)
山頂に 石や誤算の 磐座が(同上)
五合目は 石に木の根が 神秘的(尾鈴山)
千代結ぶ 混成林に 苔の石(同上)
九合目 過ぎると緩い 尾根みちに(同上)
山頂の ケルンの石は 何処からか(同上)
山頂は 展望乏しき 木を眺む(同上)
奇形樹に 尾鈴神社の 祠立つ(同上/霊山登拝165 ) 62歳
山頂で 眺める景色 日向灘(同上)
樹皮のない 木に目をとられ 立ち止まる(同上)
手に触れて リョウブと思う 木が四本(同上)
尾鈴山 国の名勝 瀑布群(同上)
平石の 石段豪華な 天の道(高千穂峰)
馬ノ背に 揺られて高く 秋の空(同上)
火口には 水が欲しいな 酒に似せ(同上)
馬ノ背の ピークの岩は 何の神(同上)
山頂で 食べようとする イチゴなし(同上)
見所が 案内マップ 満載で(横倉山)
落武者や 平家之宮は 夢の跡(同上)
老杉は 五・六百年の 樹齢とか(同上)
霊場に 洒落た山小屋 ログハウス(同上)
謎多き 武将を祀る 田口社は(同上)
カブト嶽 眼下は鎖場 攀じ登り(同上)
垂直な 座場の鎖 目には毒(同上)
夫婦杉 まだまだ若く 銀婚か(同上)
下山口 横倉山の 石鳥居(同上)
案内図 眺めて躍る 今日の山(高縄山/霊山登拝166 ) 62歳
サワガニに 驚きつつも 珍しく(同上)
山頂で 歌も詠めずに 悔やむかな(同上)
鹿島や フーテンの寅 懐かしむ(同上)
石仏に 別れを告げて 寺に向く(同上)
石室に 安置の石仏 個性的(菅生峠)
落葉除け 座るベンチに また仏(同上)
トンネルを 潜らず峠 御堂過ぎ(同上)
可愛げな 徒渉もありき 岩屋みち(岩屋山)
玉石を 並べた石段 粋に見え(同上)
羨まし 自給自足の 一軒家(同上)
山里は 心象風景 四季の色(同上)
岩屋山 ピークと思う 名や後日(同上)
密林の 生存競争 杉強く(同上)
石垣の 主は雑木の 妖精か(大師峰)
遍路みち みかん畑で 接待も(同上)
廃屋に 廃車も附帯 負の遺産(同上)
丁度よく 茶堂休憩地 東屋が(同上)
シダ見ると 深山の空気 目に入る(同上)
坂の名に 思うことなき 思案坂(同上)
リアス式 内海一望 つなわ奥(同上)
まだ知らぬ 島々多し 宇和海に(同上)
柏坂 ピークを名付け 大師峰(同上)
大師峰 水準点は 白まるか(同上)
石垣に 野口雨情の 足跡も(同上)
杉林 秋の季節は 違和感も(同上)
稜線の 禿げの連なり 林道で(同上)
遍路みち 林道横断 タイムラグ(同上)
柳水 大師ゆかりの 甘露水(同上/霊山登拝167) 62歳
株立も 十本超すと 驚異的(同上)
下山口 民家の軒先 恐縮す(同上)
崩れ跡 音と匂い 気にかかる(近見山)
沢水や 飲料の可否 表示して(同上)
山頂の 塔は塔でも テレビ塔(同上)
石段の 切石模様 美しく(同上)
山頂の パノラマ展望 絶佳かな(同上)
比叡山 ツツジの景色 遠い空(比叡山)
霜月に 宮崎の山 青々と(同上)
岩回り ザンバラ木々に 刈り込みを(同上)
枝掃い 顔を見せてと 名無し岩(同上)
梯子あり ロープにすがる 奇岩かな(同上)
誰も居ず カランコロンの 音止むよ(同上)
表裏 対照的な 岩と森(同上)
九州で なければ岩穴 熊の家(同上)
樹間には 久々ぶりの 祖母山が(同上)
松に岩 屏風絵を見る 比叡山(同上)
最短の 新登山口 ピストンを(国見岳)
尾根までの 辛抱と思い 汗ぬぐう(同上)
ようこそと ブナの 大木 仁王立ち(同上/霊山登拝168) 62歳
ヒメシャラの 八兄弟の 名の木立(同上)
岩の苔 その広大さ 舌を巻き(同上)
山頂の ブナの枯木や 胸痛む(同上)
温暖化 ブナの林に 影響も(同上)
南には 小国見岳 尾根の先(同上)
鹿除けか 鉄条網が 痛々し(同上)
夫婦杉 雄雌不明 幸せに(市房山)
なるほどと 枝の見事さ 千手杉(同上)
補助ロープ 木々が支柱で 身を預く(同上)
落葉樹 色づき少し 残されて(同上)
九合目 下草多く ザレ場へと(同上)
山頂へ 最後の急登 一文字(同上)
西側に 市房ダムの 水面見え(同上)
北側の 稜線上に 江代山(同上)
山頂の 風景哀れ 枯木立(同上)
澄んでれば 九重山系 北の空(同上)
枯木には 枯草追従 山頂に(同上)
山頂へ 二つの矢印 詳細を(同上)
倒木は 千手観音 手を合わす(同上)
紅葉に 山肌薄ら 模様変え(石鎚山)
見上げたる 大森山を 見下げたり(同上)
今治の 海まで見えず 岩の上(同上)
稜線に 中宮成就社 遥かなり(同上)
鳥居越し 登山者絶えず 尾根の道(同上/霊山登拝169) 62歳
山頂の 弥山は顔を まだ見せん(同上)
伊予富士や 一目で分かる 山の形(同上)
土小屋の 鶴ノ子の頭 久しぶり(同上)
山脈の 四名山が 一同に(同上)
西側も 石鎚連山 道続く(同上)
天狗より 眺める弥山 丸顔で(同上)
古墳期 箱式石棺 山上に(大丸山)
興居島に みかんの香り 伊予小富士(同上)
石棺の 豪族の名や 忽那氏か(同上)
穴二つ 燈明岩は 人工か(神峯山)
南東は 安田の町と 室戸湾(同上)
北西は 浜街道に 安芸市街(同上)
北の空 鐘ヶ龍森 やや高く(同上)
塔の下 洒落たトイレよ ログハウス(同上)
徳島や 二十五万石 消えた城(眉山)
剥離した コンクリートも 年の暮れ(阿波大山)
分岐点 奥ノ院への 道細く(同上)
大滝寺 栄華を偲ぶ 堂の跡(大滝山/霊山登拝170) 63歳
県境に 雪と石仏 大滝寺(同上)
年明けて ヒマラヤザクラ 挨拶に(同上)
木の枝が 互いに絡まり トンネルに(世田山)
久々に 竹林を見る 世田山で(同上)
枯れたシダ 生え変るシダ 冬の沢(同上)
山頂で 耳苦しむや 猿の声(同上)
山頂に 昭和の雰囲気 休憩所(同上)
燧灘 昔は出城 平市島(同上)
松山で 目を向ける先 やはり城(経ヶ森)
レオパレス 屋根だけ見える 借りの宿(同上)
堀江には 井関の工場 円明寺(同上)
高浜の 港の景色 足元に(同上)
伊予灘に 夕日の海路 ダッシュ島(同上)
藪漕ぎも 山頂とならば 苦にならず(府頭山)
雪のない 厳冬淋し 遍路みち(牛峯山)
登山道 老杉二本 仁王立ち(箸蔵山)
緩やかな 杉の木立に 木漏れ日も(同上)
秋景色 冬へ持ち込む ススキかな(同上)
美観なり 十年木の 杉林(同上)
山頂は 無味未開地の 雰囲気で(同上)
南東に 何と見えるが 剣山(同上/霊山登拝171) 63歳
新芽には 屋島の森は まだ遠く(屋島)
屋外の 踏段階段 ごちゃ混ぜに(同上)
木段に 昔の坂や 如何にかと(同上)
屋島寺に 拝観せざる 本坊も(同上)
門前の 和風景観 好ましく(同上)
平坦な 歩道の続く メサ地形(同上)
展望所 紅白の旗 霞むなり(同上)
北嶺の テーブルの上 飛ぶミサゴ(同上)
吉野川 挟んで阿波の 土柱見え(同上)
湧水も ご利益と飲む 水大師(同上)
行き伏した 無縁仏は 遍路かな(同上)
山里の 左右内集落 絵の世界(同上)
幽谷や 左右内谷川 名の如く(同上)
柿の実や 猿も食わずに 春となる(同上)
振り向けば 山村風景 左右内谷(同上)
尾根みちを ひたすら登る 焼山寺(同上)
傾いた 立石の苔 僧の髪(同上)
ヤセ尾根の 馬ノ背越えて 山頂へ(同上)
山頂は 展望も好く くみやすく(同上)
南西に 剣山塊 雪残し(同上)
険峻な 谷底の村 危なげに(同上)
アオハダの 木の表示板 嬉しくも(同上)
流域は 田園豊かな 吉野川(同上)
パノラマの なにに目が向く 方位盤(高峠/霊山登拝172) 63歳
山麓の 高原一帯 メガソーラー(同上)
庭石と 勘違いする 自然石(本妙寺山)
緩やかな 尾根の景色 貧相に(同上)
栗の木の 深い皺には 驚きも(同上)
山頂の 送電塔は 大威張り(同上)
誤認する 三角点は 不意やなり(同上)
雨ヶ池 雨の時期だけ 出現と(大船山)
雨ヶ池 干上がる先に 三俣山(同上)
中岳や 七年ぶりの ご対面(同上)
四月でも ザレ場に枯木 登山道(同上)
山頂で 座る石には 人なやむ(同上)
段原の 火口跡には驚愕す(同上)
広大な 飯田高原 目に余す(同上)
南西の 阿蘇連山に 薄い笑み(同上)
山頂の 尾根の下には 奇岩見え(同上)
段原に 純粋無碍の 湿原が(同上)
御池かと 思えば池塘 下山路(同上)
荒涼の 北千里浜 熱煙り(中岳)
何処となく 賽の河原と 重複す(同上)
北の雄 三俣山も 魅力的(同上)
若草に 生え変れよと 九重山(同上)
奇岩には 名前が欲しき 玄武岩(同上)
硫黄山 黄色い地肌 懐かしき(同上)
山頂で ポパイのように 一菜喰い(同上)
池ノ小屋 最も尊き 石室で(同上/霊山登拝173) 63歳
御池では 天狗の鼻も 高く見え(同上)
池回り ミヤマキリシマ 咲きそうな(同上)
波立てる 生物見えず 水面に(同上)
中岳の 尾根は馬ノ背 天狗へと(同上)
暗火口 窪地となりて 水蒸気(久住山)
山荘の 法華弁当 山頂で(同上)
あちこちの 旧噴火口 神秘的(同上)
山頂を 眺め別れる 分岐点(同上)
下山路も 法華院の湯 目標に(同上)
振り向けば 久住山頂 ピラミット(同上)
恐竜の 糞にも見えし ケルン群(同上)
ツツジ見ず 大船山は 見納めに(同上)
筆ノ山 自転車駆使し 朝比奈に(筆ノ山)
多度津まで 平野部広し 善通寺(同上)
貧弱な アンテナ立つが 用途不明(同上)
一合目 雑木林や 自然的(竜王山)
しばらくは 杉の植林 登山道(同上)
五合目の 杉の植林 いい太さ(同上)
トラバース 斜面崩れて 倒木も(同上)
ヤマツツジ 天を目指して 花咲けり(同上)
九合目 尾根みととなり 心地良く(同上)
分岐点 縦走コース 何処までか(同上)
木段の 右に新たな 道できて(同上)
一礼後や 失礼しますと 山頂に(同上)
山頂で ベンチが二つ 客を待つ(同上)
展望が ないのは淋し 国境(同上)
踏み入らぬ 阿波竜王に 未練あり(同上)
三重目 中学生は 衣替え(若草山)
奈良市内 平城宮跡 大緑地(同上/霊山登拝174) 63歳
西空に 生駒山地 深い森(同上)
芝生には 幸せそうな 親子鹿(同上)
展望所 二重と三重 目が付いて(同上)
東大寺 大仏殿を まず俯瞰(同上)
興福寺 五重塔が 別格で(同上)
国立の 奈良博物館 公園に(同上)
雪形に 少々遅し 秋田駒(秋田駒ヶ岳)
キンポウゲ 群落を成し 目の前に(同上)
男岳には 火口原に 雪形が(同上)
白鳥が 雪形となる 女岳かな(同上)
横岳に イノシシ化けて 雪形に(同上)
阿弥陀池 バックに神の 岩手山(同上)
ガレ地には 黄色い花の キンポウゲ(同上)
寂れ行く 田沢湖高原 廃墟多々(同上)
大ざるの 笊森山は 山盛りで(同上)
湯煙りの 一本松沢 登山道(同上)
新緑に 沢の白波 美しく(同上)
徒渉では 転ばぬ先の 杖頼り(同上)
松の木や 湯小屋と共に 消えしかな(同上)
本物の 野湯は珍し 入浴す(同上)
クマザサに ピンクの花や ヤマツツジ(同上)
木段に 踏まれず残る キンポウゲ(同上)
ハイマツの 白い雄花に 目を凝らす(同上)
笹藪に 赤紫の イワカガミ(同上)
クマザサが シラネアオイに 場を譲り(同上)
哀れかな 草木が消えた 土くれも(同上)
木道に 白く小さな ズダヤクシュ(同上)
山頂が 近づくほどに 乳頭に(同上)
山頂で 石七ならべし 遊ぶなり(同上)
コメススキ 穂先見るまで 首かしげ(同上)
チングルマ 花も実もある 奇異な草(同上)
湿原に 大きな池塘 名もなくも(同上/霊山登拝175) 63歳
七月が 湿原の花 見頃なり(同上)
鎖場や 修験の歴史 手を伝う(保呂羽山)
岩割りの ブナの大木 保呂羽山(同上)
予期もせぬ 道の林は ダテカンバ(同上)
足元で ゴゼンタチバナ お早うと(同上)
四重の 山並みの上 八甲田(同上)
スズランと ツバメオモトの 葉がダブる(同上)
尾根行かば 駒の山頂 梅雨晴れに(同上)
鎖場に 梅雨草伸びて 岩隠す(同上)
北の空 まだ残雪の 岩木山(同上)
西側に 遺産に接す 二ッ森(同上)
南側 藤里町と 素波里ダム(同上)
僧坊の 跡地に社殿 再建と(房住山)
天然で 約二百歳 秋田杉(同上)
倒木の 杉はベンチに 用途変え(同上)
草も木も 深緑へと 色合わせ(同上)
ヘビイチゴ 花は黄色で 実は赤く(同上)
サンカヨウ 花も見ずして 実を眺む(同上)
眺望は 展望台に 助けられ(同上)
秋田杉 樹枝の姿は 槍の先(同上)
棄てられた 悲しき遊具 滑り台(世ノ沢山/霊山登拝176) 63歳
城下には 元西集落 細々と(同上)
山頂で 城主に頼む 一夜乞い(同上)
南西に 秋駒乳頭 横並び(三ッ石山)
県道が 中途半端に 網張に(同上)
入口に 大きな表示 すんなりと(同上)
シラカバの カレ場の坂に鳥の声(同上)
湿原に 展望開け ピーク見え(同上)
水場には 大きな柄杓 痛飲す(同上)
池塘には 開花を終えた 水芭蕉(同上)
安達太良の 乳首山見る 三ッ石に(同上)
ケルンより 落雷除けの 石むろを(同上)
三つ石に 見えなくもなし 露岩かな(同上)
花よりも 毒性気になる リュウキンカ(同上)
ふと見れば 三ッ石じゃない 二つ岩(同上)
二番目の 覘標ノ台 まだ先に(同上)
三ッ池や アオモリトドマツ 塀となり(同上)
山頂の 石に腰掛け 富士見酒(同上)
道除き ハイマツなどの 樹海なり(同上)
鞍部見て 大深岳は 無理かなと(同上)
岩手山 西から見ても 南部富士(同上)
駒ヶ岳 北東の顔は 焼森で(同上)
シャクナゲと 競い合う花 イソツツジ(同上)
名の如く イワベンケイは 石に生え(同上)
池塘には 五色の緑 化粧して(同上)
ベル形の 赤紫の イワカガミ(同上)
イワナシと 確信できぬ 花と葉は(同上)
三番目 小畚山の 岩場見え(同上)
山頂の 石むなしも 見えにけり(同上)
ミツガシワ 被写体として 八番目(同上)
タケカンバ シラカバの木々 目に優し(仙ノ倉山)
アカモノの つぶらなピンク 可愛げに(同上/霊山登拝177) 63歳
シャクナゲの 花の奥には 松手山(同上)
松手山 手前の一座 クリアして(同上)
花の山 ハクサンチドリ 過ぎんとし(同上)
稜線に 平標山 名の如く(同上)
石碑には 大山祇の 神の名が(同上)
南西に 三国山脈 遥かなり(同上)
類似した 花が多すぎ ヨウラクは(同上)
針千本 ミヤマカラマツ 白い花(同上)
クマザサに ハクサンイチゲ 負けるなと(同上)
東には エビス大黒 手招きす(同上)
山頂の 方位盤にも 二礼踏む(同上)
振り向けば 斜面に雪形 仙ノ倉(同上)
下山路は 平元新道 未知の旅(同上)
分岐点 風に誘われ 山乃家(同上)
河内沢 ようやく耳に 水の音(同上)
手を合わす 無事の下山と 道祖神(同上)
物見山 関八州の 展望地(同上)
山頂の 水準点で いさご踏む(同上)
東側 展望台と 深い森(同上)
一夜居て 星座観察 山頂で(湘南平)
室末期 山一帯が 山城で(同上)
夏空や 大磯駆けて 江の島に(同上)
東海の 伊豆大島だけ 夏の雲(同上)
園路には ヤマユリの花 優美なり(同上/霊山登拝178) 63歳
襟正す 弘法山の 登山口(同上)
山頂で 鐘を聞きつつ 不味ごはん(同上)
乳の水 釣瓶落としの 古き井戸(同上)
釈迦堂や 空海大師 ただ一座(同上)
先細る 相模平野に 緑地かな(同上)
オレンジの ヤブカンゾウは 艶めかし(同上)
サジサイの 丸みに大山 優しげに(同上)
よれよれの 命を救う 風雅かな(同上)
丘以外 白い建屋の 景色なり(同上)
風もなく 山頂までは 五キロとか(丹沢山)
無知を恥じ ひたすら覚えん 山の花(同上)
谷間には ハクサンイチゲ 珍しく(同上)
ピークの名 木ノ又大日 山小屋も(同上)
雲の上 サービス忘れぬ 富士の嶺(同上)
木道に 木の梯子段 風流に(同上)
山頂に イチゴむなしく 捨てられて(同上)
方位盤 日時計兼ねた 豪華さで(同上)
小振りでも シモツケの花 石好み(同上)
カレー食べ みやま山荘 思い出に(同上)
無残かな 鉱泉跡の 廃屋よ(諏訪山)
沢の水 チョロチョロ流れ 先細る(同上)
岩苔に 圧倒されたり 沢の道(同上)
不揃いな 落葉樹林 好き勝手(同上)
尾根に出て 重荷が一つ 谷底へ(同上)
木の根みち 急登なれど 補助ロープ(同上/霊山登拝179) 63歳
目前に 空を遮る 三笠山(同上)
松の木の 根は上横 また下に(同上)
尾根みちの 原生林に 倒木も(同上)
森の中 親しみ深き ツガの路(三頭山)
木段と 思えば木の根 ブナの尾根(同上)
巨木には 奇形が多し ブナの木も(同上)
三叉路の 古びたベンチ これもブナ(同上)
西峰の 山頂広々 草地なく(同上)
山頂に 登山者一組 安堵する(同上)
富士山は 絵に画いた餅 霧晴れず(同上)
花の山 やっと出合えた ユキザサに(同上)
下山路も 見晴らし小屋は 休憩中(同上)
名も無きも ブナの大木 頼もしき(同上)
涼しさや 三頭大滝 水の音(同上)
武蔵野の 面影残す 樹林かな(天覧山)
岩壁に 大日如来の 石像も(同上)
山頂の 下は岩場の 険路なり(同上)
一休後 下山するなり 山頂を(同上)
表示板 狭山丘陵 一眼に(同上)
山並みは 狭山茶香る 心地する(同上)
登山道 植林された 杉木立(弘法山)
円墳と 思えば山頂 異夢誤算(同上)
越生には 梅林ありて また春に(同上)
城跡の 曲輪や土塁 国史跡(岩櫃山)
城跡を 出でて急登 四合目(同上/霊山登拝180) 63歳
礫岩に 鼻だけ足した 天狗岩(同上)
分岐点 岩場に迂回路 やさしさも(同上)
六合目 岩に滴る 水涼し(同上)
割れ岩に 差し込む日差し アマテラス(同上)
鉄梯子 天狗の 蹴り上げ 人用に(同上)
鎖場は 梯子よりマシ 楽に見え(同上)
山頂は 槍ヶ岳かと 仰ぎ見る(同上)
横手山 ここも霊山 鳥居立つ(横手山)
風呂のある 山頂ヒュッテ 喜ばし(同上)
登山より ピクニック向き 横手山(同上)
ゲレンデは 手入れもせずに 花畑(同上)
下山には リフト利用し 子に戻る(同上)
下見れば 恐く感じる 夏リフト(同上)
驚くや ホテルの中が 県境(同上)
休憩地 寺小屋山は まだ先に(岩菅山)
下り坂 見るのも嫌な 登山道(同上)
ゲレンデは 殺風景で 花もなく(同上)
尾根の先 山頂見えて やれやれと(同上)
釣鐘に よく似た花や シャジンは(同上)
のっきりや ベンチで休息 分岐点(同上)
山頂に ヤマウドの花 カメラ向く(同上)
花探し 道草続く 尾根歩き(同上)
しゃがませる イワオトギリの 黄色かな(同上)
紫の 妖艶な花 ウツボグサ(同上)
山頂の 直下の岩場 堂々と(同上)
山頂で 疲れ伏したる 二婦救護(同上)
山菜の ネマガリタケの 宝庫とか(笠ヶ岳)
急登は 山頂直下 ガレ場のみ(同上)
山上の マイヅルソウが 供花に見え(同上/霊山登拝181) 63歳
湿原に 渋池見えて スキップす(志賀山)
渋池に 浮島思わす 水草が(同上)
藪掃い 木道進む 登山道(同上)
木段の 丸太崩れて 障害に(同上)
山頂に 狭いながらも ウツボグサ(同上)
ナズナ咲く 奥志賀山の 尾根みちに(同上)
谷間に 大沼池が 青々と(同上)
登山道 オオシラビソに 花添えて(同上)
目を見張る 四十八池 湿原に(同上)
長野でも 樹氷の景色 想像す(同上)
湾曲の 木道珍し 池めぐり(同上)
浮島や 絵になる景色 志賀山に(同上)
ゲレンデを お花畑に 変えたらと(北横岳)
スイスから 山頂駅は 箱物に(同上)
坪庭は 溶岩台地 自然園(同上)
霧の中 溶岩の海 鮮明に(同上)
崩れても ザレ場に木段 有難き(同上)
分岐点 北横岳の 尾根に立つ(同上)
様々な 樹木の緑 七色に(同上)
雲海を 南アルプスへ 遊離旅(同上)
甲斐駒に 仙丈ヶ岳 夏雲に(同上)
お隣りの 蓼科山は 雲隠れ(同上)
三ツ岳の 岩峰来てと 手招きす(同上)
立ち枯れの オオシラビソは メモリアル(同上)
三ツ岳の 先ずはⅢ峰 岩に立つ(同上)
尖塔の 奇岩に名なし 岩多く(同上)
Ⅱ峰には 少なからずや ハイマツも(同上)
雨池や 雨が少なく 底見ゆる(同上)
Ⅰ峰の 高さは低く 石丸く(同上)
見慣れない 花や嬉しき クサレダマ(同上)
坪庭に 戻ると晴れて 夏らしく(同上/霊山登拝182) 63歳
雲わずか 蓼科山に 見送らる(同上)
ダテカンバ 密林続く 登山道(天狗岳)
岩苔の 緑一面 地を覆う(同上)
分岐点 渋ノ湯からの 別ルート(同上)
白い石 苔が生えねば 芸術に(同上)
民家風 黒百合ヒュッテ 中腹に(同上)
溶岩が 大すり鉢の 胡麻に見え(同上)
山麓に 温泉十ヶ所 宝庫なり(同上)
富士かなと 思えば諏訪富士 北の空(同上)
鞍部から 眺める天狗 鼻高く(同上)
山梨の 清里高原 一望に(同上)
天狗樣 岩にむしろ 敷いて寝る(同上)
尾根みちに 雪かと思う 白い石(同上)
目に留まる オウレンの花 またいつか(同上)
カラマツの 林に落ち着く 詩の心(入笠山)
湿原は 百花繚乱 衰えず(同上)
ノアザミが 優位を占める 一画も(同上)
木段の 坂も小さな 花が咲き(同上)
方位盤 富士山第一 他付録(同上)
根はひとつ 七面山の 秋の風(七面山)
谷間には 堰堤広く 春木川(同上)
参道に 坊舎点在 杉木立(同上)
老杉の 石段を踏む 真言徒(同上)
御堂には 地蔵石像 知り合いも(同上/霊山登拝183) 63歳
隣接す 南アルプス 秋雲に(同上)
カラマツの 植林はまだ 青臭く(同上)
大がれに 山の哀れさ 身にしみる(同上)
ブナ林に ガレの眺め 癒されし(同上)
大がれや 見方変えれば 奇勝なり(同上)
ナメコ見て 美味しそうだと 欲が出る(同上)
富士山の 頭ぼんやり 雲の上(同上)
富士に次ぐ 甲斐の霊山 金峰山(同上)
帯那山 坊主頭に 対峙せん(同上)
歴史ある 茶屋の看板 七代と(同上)
不安気に 浅利ルートの トラバース(天神山)
裾野には 甲州街道 宿場町(同上)
誰一人 登山者不在 無理もなく(同上)
山頂は 祠が一つ 何祀る(同上)
夢を見る 誤球零点 山頂で(同上)
ブナの木も 入り混じるかな 登山道(茅ヶ岳)
九月でも 咲き残るかな ウツボグサ(同上)
紫の レンゲショウマ タテハチョウ(同上/霊山登拝184) 63歳
シラカバの 下の石には 白い苔(同上)
諏訪盆地 信玄の顔 雲の上(同上)
ビランジの 花やこの時期 咲きしとは(同上)
サワギキョウ 花の上なる 茅ヶ岳(同上)
雪ならば 風流かなと 石の苔(同上)
石門や 自然の造形 様々に(同上)
休ませる うす紫の カイフロウ(同上)
山頂で 遊ぶ雷鳥 ひな丸し(同上)
茅ヶ岳 古い標柱 そのままに(同上)
木段は 天空回廊 庭園へ(国師ヶ岳)
登山道は 殆ど丸い 坊主石(同上)
山頂と 思えばエセの 前国師(同上)
樹林帯 前国師ヶ岳 白い岩(同上)
山頂で 踏む丸いしは 最高地(同上)
怪石に 国師びっくり また我も(同上)
庭園の 借景頼もし 金峰山(同上)
鳥居跡 古木が二本 語り部に(飯縄山)
ミズナラの 林の番人 二ノ鳥居(同上)
硯岩 長野市街地 一望に(同上/霊山登拝185) 63歳
尾根に出て 紅葉見える クマザサに(同上)
西の山 白馬連峰 雪便り(同上)
道沿いの 小さな祠に 神の井戸(同上)
山頂は 紅葉が進み 目に映えて(同上)
標高は 誰か呼んだか ひくいなと(同上)
南峰の 紅葉の上 北の屋根(同上)
中山を いい絵にさせる 梓川(奥穂高岳)
徳沢は テントびっしり カラフルに(同上)
朝食も 懐かしきかな ユース並み(同上)
紅葉に 屏風ノ頭 熱を出し(同上)
正面に 北穂高岳 よく来たと(同上)
涸沢や 紅葉黄葉 絶頂期(同上)
陽射し浴び 黄葉輝き 金色に(同上)
右端が 奥穂山頂 祠見え(同上)
氷河期に 涸沢カール 時空超え(同上)
錦なす サイテングラート 夢心地(同上)
山小屋の 屋根と思えば 紅葉かな(同上)
岩上に 松が根を張る 努力かな(同上)
ナイフかと 涸沢槍の 鋭利さは(同上)
北穂高 下の東稜 ゴジラ山(同上)
方位盤 百座記した 展開図(同上)
珍しや ライチョウ六羽 目の前に(同上)
ライチョウの 見つめる先は 圏谷で(同上)
涸沢の カールにテント カラフルに(同上/霊山登拝186) 63歳
前穂高 七つのピーク 鋭鋒で(同上)
上高地 下山先見え 安心も(同上)
岳沢の パノラマ景色 草紅葉(同上)
前穂高 七年ぶりの 紅葉狩り(同上)
黄葉に 岳沢小屋の 赤い屋根(同上)
恋の森 頼朝政子 逢瀬路(伊豆山)
相模湾 初島の夢 近付かず(同上)
岩戸山 遥拝しては また日か(同上)
下山路は ハイキングコース 道なりに(同上)
北西に 伊東の街と 富士の山(小室山)
南西に 大室山と 天城山(同上)
北東に 川奈海岸 小島立ち(同上)
山麓に シャボテン公園 ピラミット(大室山)
南には 伊豆高原に 城ヶ崎(同上)
大室山 三十年ぶりの リフト待ち(同上)
山頂は 鹿の食害 立ち枯れも(寝姿山)
展望所 伊豆七島も 見えるとか(同上)
下山後は 遊覧船で 下田港(同上)
霜月に 咲く花もあり キツネ顔(同上)
洋花は 接点少なく 直ぐ忘れ(同上)
よだれ岩 寝姿山の 露岩なり(同上)
名に聞きし 天城峠と 初対面(天城峠/霊山登拝187) 63歳
落葉樹 まだ葉を残す 峠みち(同上)
針葉樹 スギやヒノキの せめぎ合い(同上)
ブナの根が 枯れては白い 装束に(同上)
小屋の側 バイオトイレが 新しく(和名倉山)
枯草の 登山道には ダケカンバ(同上)
草地から クマザサ生えて 針葉樹(同上)
登山道 笹は払われ 気持ちよし(同上)
枯死木や 立っているだけ 立派なり(同上)
リンノ峰 斜面一面 笹の原(同上)
尾根の先 優美な姿 西仙波(同上)
気が引ける アップダウンの 続く道(同上)
西仙波 枯木のケルン 山頂に(同上)
岩場踏み シャクナゲの花 夢と見る(同上)
目の前は 関東平野 広大に(同上)
秩父から 眺める富士は 鋭角で(同上)
マラ岩の ピークに負ける 我が身かな(同上)
カラマツの 八百平では 落葉踏み(同上)
迷う尾根 川又分岐 道しるべ(同上)
分岐点 手書きの表示 個性的(同上)
なだらかに 山頂直下 草赤く(同上)
下山時に 眺める富士に 感無量(同上)
歴史ある 石畳踏む 心地良さ(鷹取山)
平石の 窪みは自然 面白き(同上)
奇岩あり 湘南妙義と 称されし(同上)
平坦地 建物密集 横須賀は(同上)
南には 三浦アルプス 二子山(同上)
源氏山 黄葉紅葉 駐車場(源氏山)
広場では 紅葉の盛り 遠ざかる(同上)
木段は シダの茂みに 杉木立(大楠山/霊山登拝188) 64歳
山容は 形容しがたき なだらかさ(同上)
金あれば ゴルフはやめず いたかもと(同上)
頭上まで フェンスは折れて 屋根形に(同上)
植栽の 白板何を 印たか(同上)
横須賀に 住みたい気持ち 実を結ぶ(同上)
東端の 観音崎が 手のひらに(同上)
富士山と 丹沢山地 一望に(同上)
登山後は 阿部倉温泉 湯浴みして(同上)
黄葉は 去りてもモミジ 赤々と(枡形山)
山頂で 夢に登場 香具師の声(同上)
城跡に 耀け杉の子 モニュメント(同上)
見渡せば 花は無けれど モミジあり(同上)
岩壁に 立派な石段 冬陽射し(那古山)
スダジイの 林のピーク 山頂か(同上)
山頂は 標識もなく 闇の中(同上)
山上に 式部と娘の 供養塔(同上)
波もない 館山湾は 鏡とも(同上)
優美なる 五重塔に 雪欲しき(不動ヶ丘)
築城は 室町初期か 高幡城(同上)
堀切に 高幡城址 追憶す(同上)
山頂の 曲輪に関わる 遺産ゼロ(同上)
登山道 行ける場所まで 自転車で(三原山)
山容は 人の寝姿 駒形か(同上)
火口には 生命息づく 草紅葉(同上/霊山登拝189) 64歳
新山の 山頂に立つと なごやかに(同上)
火口では 未だ蒸気 治まらず(同上)
火山灰 砂地となりて グロテスク(同上)
海上に 天城山系 浮かぶなり(同上)
黒ずんだ 景色をカバー 枯れススキ(同上)
城跡の 遺構残らず 登山道(荒崎城山)
相模湾 伊豆半島は 冬の凪(同上)
海城に 潮風の丘 相応しく(同上)
城跡の 洞窟何を 目的に(久留里城山)
雪のないに 房総の冬 鹿野山(同上)
城跡で 欠かせぬ見物 資料館(同上)
サクラ咲く 季節が浮かぶ 登城道(同上)
山頂は 人やゼロなり 剣ヶ峰(同上)
愛宕山 山頂見えず 肩落とす(愛宕山)
大輪の 河津桜は 一重で(衣笠山)
園路には ソメイヨシノが 出番待ち(同上)
忠犬や ハチ公以外 タマ公も(同上)
春風や 大島瀬戸に 牡蠣筏(大島亀山)
山頂は 城の歴史や なしくずし(稲荷山)
登山口 春本番の 山景色(有明山)
植栽か ブナの林の 木は若く(同上/霊山登拝190) 64歳
古墳から 眺める花は ヤマザクラ(同上)
落木の 危険の文字に 躊躇せし(同上)
行き先の 不明な木段 右左(同上)
登山道 昔参道 トレイルに(鉢伏山)
寂れたる 別荘点在 高原に(同上)
北東に 美ヶ原 屏風絵か(同上)
青い山 御嶽山は 白い城(同上)
夢の橋 美ヶ原を 俯瞰する(同上)
石仏に 合掌しては 有難う(同上)
涸沢に 苔は嘆かん 五月晴れ(御座山)
登山道 カラマツ林 枯れたまま(同上)
涸沢に 木の枝無数 放置され(同上)
新芽吹く 不動の滝に 木に安堵(同上)
水涸れた 不動の滝は 初めてか(同上)
御座山 岩場の尾根は 難路かな(同上)
山頂の 岩場全体 磐座で(同上)
下山時に ミヤマオダマキ 気にかかり(同上)
登山口 桜の花が お出迎え(斑尾山)
ケレンデに ぽつんと一本 ダケカンバ(同上)
残雪が 景色の刺激 登山道(同上/霊山登拝191) 64歳
山頂は 樹木の森の 笠形で(同上)
展望所 登山者の目や 野尻湖に(同上)
斑尾で 北信五岳 一座のみ(同上)
御嶽山 木曽山脈 頭越し(富士見高原)
鐘の輪に 甲斐駒ヶ岳 見栄えする(同上)
頭上には 編笠山が 露と消え(同上)
風格は 甲斐駒ヶ岳 南ア一(同上)
標高は 富士見高原 石に丸(同上)
横並び 木曽山脈の 主役たち(同上)
白樺湖 上に諏訪富士 対峙せし(同上)
下山時の リフトの眺め 八ヶ岳(同上)
風化した 石仏たぶん 大師像(虚空蔵山)
苔生えて 頭巾に衣 大師像(同上)
展望は 佐久郊外の 田園地(同上)
渓谷の 砂防の滝は 野暮に見え(同上)
自然保護 倒木の処理 不可欠で(同上)
落石で 徳和林道 廃道に(同上)
渓谷が 渓流に変り 目に若葉(同上)
苔うるみ 水波白く 鳴く小鳥(同上)
新緑に ピンク鮮やか ヤマツツジ(同上)
渓流に 小さな木橋 愛らしく(同上/霊山登拝192) 64歳
渓流の 雑木林に ヤマツツジ(同上)
水音が 途絶えた先は 草原に(同上)
草原は 大ダオとあり 広大で(同上)
富士山が 南の景色 一人占め(同上)
ズームイン 富士の山頂 雪形が(同上)
シロモノの つぶらな花や 足元に(同上)
望湖台 よく聞く名所 黒姫に(同上)
木々伸びて 展望イマイチ 望湖台(同上)
休憩所 ケルンに岩の 姫見台(同上)
急登の 上に風吹き 尾根感ず(同上)
越見尾根 風心地良し 眺めより(同上)
乗越に 鞍部なければ ただの尾根(同上)
尾根みちに コナラの古木 逞しく(同上)
立ち枯れの コナラに手を触れ 頑張ろう(同上)
キアゲハも 座禅するかな 岩の上(同上)
葉を見ては ハクサンイチゲと 疑わず(高峰山)
シャクナゲの 花咲き残る 登山道(同上)
山頂の 安山岩は 角立てて(同上)
山頂の 一位標識 二位霊夢(同上)
岩間には 花の群落 名山で(同上)
黒斑山 峠境に 対峙する(同上)
白馬村 スキーのメッカ 村豊か(唐松岳)
ハイマツと 笹が点在 登山道(同上)
白い花 マイヅルソウより 小さくて(同上)
残雪の 唐松岳が 射程距離(同上)
三色の 花咲く中に リュウキンカ(同上/霊山登拝193) 64歳
胸を突く 急登もなく 尾根続く(同上)
ヤセ尾根の 左は緑地 右は土砂(同上)
雪渓は 今日初めての パラダイス(同上)
雪形の 岩はクジラの 目に見えて(同上)
スキーなら 急斜面でも 通用す(同上)
山頂は 尖がり頭 山黒く(同上)
立山の 赤ハゲの山 まだ白く(同上)
剱岳 立山連峰 王座なり(同上)
分岐点 山頂山荘 ゴージャスに(同上)
山頂へ ほぼ直線の 尾根登り(同上)
雷鳥の 尻尾にすがる 岩場かな(同上)
立山と 後立山 同定に(同上)
どれ程の 登山者今日は 剱岳(同上)
下山路は 八方山へ 飛べたらと(同上)
レンタルの パラグライダー あればなと(同上)
足止める ヒノキの古木 見たような(乙妻山)
花よりも マイヅルソウは 葉が魅力(同上)
鎖場も 記憶に残る 手触りで(同上)
藪の中 シナネニンジン 花白く(同上)
クマザサに シラネアオイよ 負けるなと(同上)
予期もせぬ 七年ぶりの 山頂で(同上)
ミネザクラ 水無月の空 花残し(同上)
更に先 尾根を進むと 笹の藪(同上)
水切れて 雪融け水を 手にすくう(同上)
雲もまた 妙高山を お気に入り(同上)
雲海を 手につまんでは 牧場に(同上)
欲しい時 氷清水が 下山路に(同上)
ゴンドラは 往復式の 貸切で(栂池高原)
切妻の 屋根に統一 高原は(同上/霊山登拝194) 64歳
金取らぬ ビジターセンター 必見で(同上)
自然園 無料でないのが 仕方なし(同上)
ミズバショウ 大群落は 目にできず(同上)
ワタスゲの 花には早き 湿原で(同上)
目の前の 残雪早くも 楠川に(同上)
森の中 春まだ遠き 深い雪(同上)
ヤセ尾根に 若葉よろしき ダケカンバ(同上)
展望所 不霊に丸い 切り株が(同上)
見渡せば 展望湿原 雪原で(同上)
見渡せば 浮島湿原 池に島(同上)
ミズバショウ 離れ過ぎては 絵にならず(同上)
ゴンドラで 五段に落ちる 滝景色(同上)
稜線の 湯ノ丸山は 花の山(雲上の丘)
クサイチゴ 葉を見るまでは イチゲかと(同上)
平石の 雷の丘 展望地(同上)
黒斑山 浅間を隠し 悠然と(同上)
登山道 レンゲツツジが お早うと(高峰山)
行く道や ブナの木枯れて 哀れにも(同上)
黒斑山 越えて浅間に 綱渡り(同上)
奇岩には ハクサンイチゲ 添え花に(同上)
クマザサに ツマトリソウの 白い花(同上)
雲海に 島の如くに 八ヶ岳(同上)
佐久平 住めば都の 楽しさも(同上)
尾根までは 大洞沢が 登山道(戸隠山)
不動滝 白糸の滝が 相応しく(同上)
不動滝 滝壺もなく 行者なし(同上)
見かけない サラサドウダン 木の花で(同上)
鐘状の 白い草花 ツガザクラ(同上)
鏡池 山体写す 鏡でも(同上)
険谷は しり込みをする 眺めかな(同上/霊山登拝195) 64歳
セリ科でも ハクサンボウフウ 見分け不可(同上)
紫の ヨツバシオガマ 珍しく(同上)
ロープ場を 登れば山頂 如何にかと(同上)
仰ぎ見る 九頭龍山は やや地味に(同上)
カラマツの 林の並木 ミニチャリで(雲上の湯)
白樺の 木は高原の 代名詞(同上)
シダに苔 最も好きな 登山道(同上)
ベンチあり 富士見平で 小休止(同上)
野辺山に 秩父連山 ホトトギス(同上)
シラビソの 枝ぶり見事 展望所(同上)
シラカバの 林は植樹 みな細く(同上)
ひと茎に 十二輪ほど クリンソウ(同上)
クリンソウ 群落となり ササに勝つ(同上)
細々と 沢水流れ 生きる山(同上)
清流に オオルリ来ぬかと 期待する(同上)
山頂に 電波鉄塔 目印に(物見山)
県境を 越えて奇勝 妙義山(同上)
株立の 灌木林は 天然か(同上)
物見山 いみなむなしく 浮かび消え(同上)
浅間山 よく似た山が イタリアに(同上)
豹紋の 蝶が疲れて 地に伏せん(同上)
妙義山 ギザギザ部分 鮮明に(同上)
出口には 帰りなさいと ヤマボウシ(同上)
展望所 光兎山の ピラミット(同上)
秋田杉 違和感覚える 城跡に(同上)
天守跡 せめて復元 三重を(同上)
海沿いの 瀬波温泉 夏の風(同上/霊山登拝196) 64歳
群落で ハクサンチドリ 少数派(同上)
城跡に 秋庭神社は 鳥居のみ(同上)
登山道 ニッコウキスゲ お出迎え(鳥海山)
涼しさや 賽ノ河原に 残雪が(同上)
草原は ニッコウキスゲ 群落で(同上)
五つほど コバイケソウが 車座に(同上)
御浜には 七色仮面の 花々が(同上)
雪融けて まだ流れ込む 鳥海湖(同上)
草原は 木道設置 望ましく(同上)
この辺り シラネニンジン 群生し(同上)
ササに負け ニッコウキスゲ 数減らす(同上)
千蛇谷 今年の夏は 雪多く(同上)
山頂の 直下の登り 最難所(同上)
手を合わす 石祠は石の 置物に(同上)
南側 外輪山は 大屏風(同上)
山頂は 溶岩ドーム 噴石で(同上)
新山に 二歩弥勒は 禁じ手と(同上)
固有種の チョウウカイフスマ 岩好み(同上)
ザレ場には ハクサンフロウ 疲れ気味(同上)
鳥海は 花の名山 上位かと(同上)
登山道 ほぼ直登の 樹林帯(薬師岳)
熊除けの 一斗缶打ち 雄叫びを(同上)
ピカピカの 梯子が二つ 上下用(同上)
岩の下 恥しそうに ヒカリゴケ(同上)
シャクナゲの 花は枯れても 親しみが(同上)
ハイマツと 山上競う ナナカマジ(同上)
角柱の 岩や目の前 奇岩なり(同上)
ふと迷う 風ぴら清水 分岐点(八塩山)
面白き 幹の形は やはりブナ(同上)
中腹に 東屋が建つ 広場あり(同上)
眺望池 案内板の 誤字かなと(同上)
眺望地 鳥海山は 雲隠れ(同上)
展望は 北から東 一円で(同上/霊山登拝197) 64歳
また一座 鬼倉山の 名を覚え(同上)
爽やかな ブナの緑の 林行く(同上)
目を見張る 山の名所は ブナのコブ(同上)
目に青葉 牛形山は ブナの山(牛形山)
分岐点 経塚山も 三山で(同上)
しばらくは ブナとの談話 続く道(同上)
百年は 経たであろうと ブナに手を(同上)
沢水や 柄杓があれば 幸いと(同上)
急登に いい塩梅に ロープはあり(同上)
標識の 六と言う字は 六合目(同上)
足元の 踏み石見ると ヤマスミレ(同上)
上向いた 花はおそらく ウゴアザミ(同上)
山麓に 入畑ダムと 和賀の里(同上)
ローブ場を 過ぎれば尾根と 確信す(同上)
尾根に出て 山頂見ると 端正で(同上)
和賀川に 沿いて田畑 住宅地(同上)
里山の 前塚見山 秀麗で(同上)
ハイマツの 雌花は終り ぼっくりに(同上)
山頂の 東に三山 駒ヶ岳(同上)
工場の 周辺一帯 散居村(同上)
岩陰に ミヤマカラマツ 白い花(同上)
登山口 百葉箱が モニュメント(六角牛山)
苔生した 岩に重なる 木の緑(同上)
登山道 ベンチ代わりに いい石も(同上)
五合目の 自然石組み 名古曽風(同上)
七合目 枯山水の 趣が(同上)
一輪の タカネビランジ 淋しそう(同上)
秋を連れ 黄色い姿 キリンソウ(同上)
山頂で 蜂に刺されて 皮膚急死(同上)
眺めだけ 早池峰山の 剣ヶ峰(同上)
異次元の 遠野物語 目に浮かぶ(同上)
持て余す 治水不可なる 雄物川(大平山/霊山登拝198) 64歳
見渡せば 仙北平野 散居村(同上)
我とまた 齢重なる ブナ二本(同上)
斜面には 四十五度の ブナの木も(同上)
杉並木 境界線と ダブる道(同上)
自由意思 ブナそれぞれの 幹の形(同上)
異色なり 一本だけの ダテカンバ(同上)
二股の 杉の大木 天然か(同上)
電波塔 テレビ放送 五局とか(同上)
蛇行する 流れ変わらぬ 雄物川(同上)
仙北の 奥羽山脈 雲に絶え(同上)
分着点 くろがね小屋へ ミズナラを(安達太良山)
柄杓なき 金剛清水 沢水か(同上)
登山道 三分の一 登り切り(同上)
三階の 滝の一階 どこへやら(同上)
このコース 最初難所 屏風岩(同上)
白旗に 八幡滝は 見えたのか(同上)
湯川には 丸太の渡渉 シンプルに(同上)
天狗岩 何処に姿 消したやら(同上)
湯川には 名無しの滝も 続くなり(同上)
ツルツルの 丸太の橋は 四つん這い(同上)
デサイトの 荒龍岩は 節理状(同上)
草地には 自由自在に アキアカネ(同上)
安達太良の 第三峰が 鉄山で(同上)
篭山は ハイマツの森 伏せた篭(同上)
峰ノ辻 土赤々と 秋の風(同上)
鉄山の 東西二ヶ所 湯の恵み(同上)
矢筈森 未練を残し 眺め見る(同上)
あら何と くろがね小屋に 自家用車(同上)
老杉に 諸堂の面影 ダブらせて(同上)
参道に 往時を偲ぶ 石仏が(同上)
和賀川の 優雅な流れ 北上に(同上/霊山登拝199) 64歳
稲瀬から 伊達領となり 暮らしに差(同上)
山上に 平和観音 白い像(同上)
切通 古木の根元 剥き出しに(金峯山)
参道は 擬木で踏み段 整備され(同上)
実る稲 十七万石 遠い空(同上)
参道の 杉に注連縄 即鳥居(同上)
驚きは バイオトイレが 山上に(同上)
鶴岡で 月山見ない 日もありき(同上)
城下町 鶴岡一望 秋の山(同上)
灯籠風 いしすゑ之碑は で 新しく(同上)
秋半ば 禊の滝に 行者なく(同上)
滝沢に あればと願う 散策路(同上)
老杉の 倒木哀れ 沢の上(同上)
登城道 昔と何処が 違うかと(館山)
木が切られ 往時の姿 土塁跡(同上)
山頂の 本丸跡に 見入れする(同上)
鬼面川 北の要所で 最上へと(同上)
展望所 奥羽山脈 越え難く(同上)
上杉家 よくぞ堪忍 江戸時代(同上)
ここで見る 富士は富士でも 南部富士(平庭岳)
見渡すと 富士見平は 草紅葉(同上)
平庭の 岩手山こそ 富士らしく(同上)
紅葉は 盛り過ぎても 松島よ(大高森)
宮戸島 縄文の里 蘇り(同上)
地味ながら 大高森に 薬師堂(同上/霊山登拝200) 65歳
瀬戸浜の 松逞しく 流されず(同上)
松竹の 倒木雪に ひれ伏して(山根城跡)
杉林 如何にも植林 二十年(同上)
塩の道 院内経由 矢島へと(同上)
主郭跡 雪に包まれ ふまさせず(同上)
土塁跡 物見の石が 崩れしか(同上)
雪の上 土台の石が ただ黒く(同上)
海までは 三キロほどの 山根館(同上)
森子から 滝沢口へ 登拝道(八乙女山)
道者らの 月見に興じた 大月と(同上)
厳かな 水飲場跡 復元を(同上)
丘陵は 風力風車 景色変え(同上)
踏む雪や 杉の梢の 下わずか(同上)
吹上の 鳥居の先は いつの日か(同上)
城跡に 桜満開 言葉なし(四保山)
山頂へ スロープカーが 上り行く(同上)
シャクナゲも 白とピンクの 競い合い(同上)
桜には 蔵王連峰 まだ白く(同上)
青麻山 未踏の山の 花見かな(同上)
二ノ丸の 枝垂れ桜は ナイアガラ(同上)
珍しく 高松岳が 鳥海に(鳥海山)
真東に 焼石連峰 変りなく(同上)
この季節 雪上客車 羨望す(同上)
林道は 二十年経つ 杉林(大滝根山)
沢水で 禊をせよと 山の神(同上)
花を見ぬ 大越口の 春の沢(同上/霊山登拝201) 65歳
右に折れ 日山権現 コース行く(同上)
別コース 巨石群立 石ポッケ(同上)
山頂に 立ってびっくり 駐屯地(同上)
球体の レーダーの中 大機密(同上)
パノラマの レーダー群に 春の風(同上)
鎖場は 降りが危険 落とし穴(同上)
下山路の 自然庭園 見事なり(同上)
登城道 管理されずに 草深く(館山)
ツツジ咲く 展望台は 模擬天守(同上)
山頂の 本丸跡に ゴミ無数(同上)
城跡は 荒れ地も多く 人も無し(同上)
常葉とは 読めぬ町消え 田村市に(同上)
いかしてる 鎌倉岳は いつの日か(同上)
城跡に 新たな造形 絵になると(大志多山)
東空 片曽根山が 富士に見え(同上)
西空に 安達太良山が 胸を張る(同上)
山麓に わが友の家 探し見る(同上)
駐車場 温泉もあり にんまりと(鹿狼山)
登山道 飛び石段は 効果的(同上)
海と山 やすらぎの里 新地とか(同上)
南西に 記憶に遠き 霊山が(同上)
ノアザミや 同時に咲かぬ 憎さかな(同上)
フェリーでは 八度往来 相馬沖(同上)
真言は 聞こえぬ様子 加波不動(加波山)
登山口 鳥居に石碑 ご立派に(同上)
展望は 迫力不足 まだ低く(同上)
採石場 山の衰退 感じ得ず(同上/霊山登拝202) 65歳
五合目の 祠傾き 先不安(同上)
大石の 落石放置 登山道(同上)
八合目 古木の側に 標柱が(同上)
老木の 杉の木だけが 黒光り(同上)
山頂の 眺め断ち切る 春霞(同上)
山頂の 三尊石に 仏教も(同上)
管理小屋 無人化されて 廃墟へと(同上)
変らない 案内板の 行く先は(同上)
下山後は 桜観音 見送りに(同上)
涸沢が 自然のままの 登山道(泉ヶ岳)
新緑を 過ぎて熟緑 美しく(同上)
胎内に 垂れた鎖が へその緒か(同上)
シラカバの ホワイトゲート 岩の下(同上)
シラカバの 林にブナは 間引かれて(同上)
ゴキブリと ギンリュウソウは 仲良しと(同上)
薬師堂 石像安置し 建立と(同上)
山頂は いいナに変り 評価され(同上)
ツツジ背に 三角点は 二等なり(同上)
登山道 レンゲツツジが 花盛り(同上)
名前無き 三段の滝 登山道(二岐山)
沢水が 滑滝となり 岩洗い(同上)
青い鳥 飛んで来ぬか 瀬を見つめ(同上)
幹曲げた 偏屈な杉 一本気(同上)
急登を 過ぎて杉から ブナの木に(同上)
ブナ平 伐採された 跡地とか(同上)
ブナ林 奇形樹探す 楽しさも(同上)
笹平 鞍部を過ぎ また一座(同上/霊山登拝203) 65歳
地獄坂 祠に礼し 無事祈る(同上)
小雨降り 展望はなし 坂の上(同上)
縦走は 予期せぬ急坂 深呼吸(同上)
墨虎の 顔にも見える 巨石かな(虎捕山)
手水舎は 立派な上屋 沢の水(同上)
小尾根には 鳥居が立ちて 磐座も(同上)
鎖場に 鉄梯子もあり ふと迷う(同上)
墨虎を 虎捕洞で 捕えたと(同上)
赤松が 枝振り競う 展望所(同上)
似たような 岩が互いに にらめっこ(同上)
山肌の 緑の中に 松の花(同上)
城跡の 鳥海山は 格別で(尾崎山)
何よりも 好きな道なり 自然林(竜馬山)
悠然と 鳥海山が 真南に(同上)
雪形が 判然とせず 出羽の富士(同上)
ノコンギク テガタチドリと 咲き競い(物見山)
岩二つ 仁王の如く 登山道(同上)
草原に 松の小木や 珍しく(同上)
残丘に 怪獣二頭 蛇紋岩(同上)
長い岩 四段重ね 展望地(同上)
白い花 アサギリソウの 変種かな(同上)
中腹は 数限りなく 牧草地(同上/霊山登拝204) 66歳
秋の草 イーハトーブの ガーデンに(同上)
最近は 種山ヶ原 通称に(同上)
松の木に 焼石岳が うっすらと(同上)
灌木に 負けずと伸びる ススキの穂(同上)
登山道 安山岩の 敷石群(同上)
山頂が 視界に入り 有頂天(同上)
顔合わせ 東栗駒の 山頂と(同上)
ハイマツの 白骨哀れ 道に伏し(同上)
ドウタンの 紅葉始まり ロードショー(同上)
分岐点 裏掛コース 未知の道(同上)
木段の 急登の友 チシマザサ(同上)
駒形根 神も感激 色になく(同上)
爽快な 中央コース ダイレクト(同上)
登山終え 新湯駒ノ湯 はしごする(同上)
スロープカー 全国各地 三十基(藻岩山)
初雪や 山用品は 積んだまま(同上)
真駒内 南の空に 恵庭岳(同上)
有名な 大倉山に ジャンプ台(同上)
リフトから 眺める山頂 まだ遠く(ニセコアンヌプリ)
懐かしき シングルリフト 現役で(同上)
山頂に 登るスキーヤー 五人ほど(同上)
稜線に イワオノプリは 寝菅が(同上)
今日最初 コースに残す 滑り跡(同上)
シラカバは 北海道の 表顔(同上/霊山登拝205) 66歳
山頂の 広場に駐車 ひと登り(測量山)
絶景の 絵鞆半島 海かすみ(同上)
入江には 白鳥大橋 飛ぶ如く(同上)
Pの字の ブナの奇形樹 登山道(秋田焼山)
スキー場 八幡平で 唯一に(同上)
道の先 火山地帯の 白き谷(同上)
ハイマツの 上にシラビソ 逆ではと(同上)
谷底に 焼山山荘 慎ましく(同上)
白い谷 黒い噴石 奇妙なり(同上)
七色の 噴火口跡 夏山に(同上)
優しげな 外輪山に 黒い崖(同上)
道の辺の 丘に小さな 名無し池(同上)
登山道 硫黄採取の 道の跡(同上)
硫化ガス 無ければ湯沼 露天風呂(同上)
柵越えて わざわざケルン 積む人も(同上)
白い沼 雪かと思う 湯沼かな(同上)
名もなくも 自然庭園 奇岩あり(同上)
千里飛ぶ その旅伝えよ 渡り鳥(同上)
緑化した 噴火口跡 名無し沼(同上)
ナナカマド 色づき始まる 七月に(同上)
栂森や 小屋の残骸 そのままに(同上)
岩手山 アオモリトドマツ 秋田側(同上)
三湖とも 見える景色や 宝仙湖(同上)
シラカバと 思えば殆ど 白骨樹(同上)
畚岳 八幡平一 秀麗で(同上)
木道に リンドウの花 踏まれずに(栗駒山)
山頂は 霧に包まれ 即下山(同上)
五合目の 釈迦ざんげは 何の意味(焼石岳/霊山登拝206) 66歳
水の音 心の癒し 登山道(同上)
釣り人も 大森沢に 登り来る(同上)
六合目 与治兵衛は 誰のこと(同上)
水音に 秋風混じり 心地良く(同上)
雪のよう ミヤマユキソウ 群落が(同上)
八合目 湿原広く 水の帯(同上)
トリカブト 独自の形 花と葉は(同上)
野菊には ヤマシロギクの 名がありと(同上)
群生の ヤマシロギクは 貧相に(同上)
山腹に 池塘もどきの 名無し池(同上)
淡紫色 ウスユキソウは 妖艶で(同上)
横岳に 連なる稜線 まだ未踏(同上)
焼石の 名の恥じなき 灰の石(同上)
八合目 湿原なれば 木道を(同上)
山の花 夏から秋に リレーして(同上)
連れ合いが いればナデシコ 髪飾り(同上)
行かないで ヤハズハハコの 花の声(同上)
城跡は ハイキングコース 完璧に(古館山)
登城道 殆ど植林 秋田杉(同上)
時移り 見張台跡 展望所(同上)
南には 寄り道せずに 雄物川(同上)
古木の名 お城山の 城児とか(同上)
久々に 秋田駒ヶ岳 紅葉狩り(秋田駒ヶ岳)
コンドラの 眺め一番 会津富士(吾妻山)
湿原の 草木三色 冬支度(同上/霊山登拝207) 66歳
池塘群 囲むシラビソ 防護林(同上)
ヒノキには 桧原湖チラリ 重なるや(同上)
不動尊 神社にされて ご立腹(水石山)
戦没者 慰霊碑染める 草紅葉(同上)
田場坂に 残る灯籠 法海寺(同上)
登山道 予想もつかない 道に見え(湯ノ岳)
山頂は 牧場跡か 広々と(同上)
遊ぶ子の いない遊具に 秋の風(同上)
山頂は 木々に覆われ 芝少し(同上)
湯ノ岳で 声を荒げて 赤子なく(同上)
山上に 新旧大仏 並び建つ(同上)
十九士 目線は消えぬ 鶴ヶ城(飯盛山)
倒木に 古城は寂れ 人はなく(岩崎山)
土塁掘 曲輪跡など 遺構あり(同上)
この城に 籠れば薩長 たじたじに(同上)
山頂の 雪美しく 会津富士(同上/霊山登拝208) 67歳
鶴ヶ城 最後の武士の シンボルで(同上)
城下町 会津若松 独自色(同上)
山頂は 展望良くて 秋深く(羽黒山)
広場には 小社と石祠 稲荷神(同上)
帰家穏座 禅語の石碑 羽黒山(同上)
園路には 芭蕉の小径 名をとどめ(同上)
山頂で 松を枕に 死にごろと(同上)
見事なる 臥龍の松や 安積山(同上)
紀行文 おくのほそ道 国宝に(同上)
安積山 山の井清水 歌枕(同上)
水濁り 汲む人もなし 山の井は(同上)
松林 伐採されて 株だらけ(安達ヶ原)
山頂の 東屋側に 兄さんが(同上)
山頂の 石碑の多く 神の名が(同上)
地蔵尊 横の祠は 何の神(同上)
鬼婆の 棲家の岩屋(同上)
参道に 観音石像 様々に(岩角山)
岩窟に 山王鳥居 弁天が(同上)
講中の 記念の石碑 城跡に(大森城山)
菖蒲池 咲いているのは ミズバショウ(同上)
出羽富士は うっすら山頂 春の空(同上)
咲く桜 焼石連山 引き寄せて(同上)
参道に 爺杉婆杉 若いのに(金峰山)
平鹿富士 醍醐の山は 宝物(同上)
山頂の 松は立ち枯れ 死後霊に(同上)
花雲は 展望台の 夢景色(真人山/霊山登拝209) 67歳
登山道 観音仏 そのままに(同上)
稜線に 一座おいては 平鹿富士(同上)
葉の枯れた 景色今だけ 真人の山(同上)
眼下には 増田市街地 蔵の町(同上)
更に先 最高地点へ 登山道(同上)
山上に 桜並木が 続けばと(同上)
花雲や 池周辺に 二千本(同上)
花の下 民話の里は 別天地(鍋倉山)
地味ながら 古城に似合う ヤマザクラ(古城山)
木段に サクラ見上げて スミレ咲く(同上)
町の中 どこもかしこも サクラかな(同上)
弧を描く 桧木内川 花の帯(同上)
市天記の 姥杉哀し 立ち枯れて(同上)
紛らわし 五輪塔は 記念碑で(同上)
七色は 仮面か虹か インコかと(同上)
手を合わす 鳥海山の 恩恵に(鳥海山)
山頂の 七高山は 純白で(同上)
春スキー 鳥海山は 日本一(同上)
イワカガミ 耳穴掃除 どうかなと(秋田駒ヶ岳)
白い花 ヒメイワカガミ 初見なり(同上)
木段に 六月の花 咲き乱れ(同上)
珍しき タチツボスミレ 目の前に(同上)
出合う度 シラネアオイと 親密に(同上)
紫の スミレがスミレ 目に入る(同上)
岩手から 田沢湖見る 意外性(同上)
三色目 タカネスミレの 黄色かな(同上)
先ず女岳 秋駒山塊 露払い(同上/霊山登拝210) 67歳
真南に 薄ら残雪 和賀岳が(同上)
男岳には 谷に雪形 鶴の舞い(同上)
初めての 大焼砂に スミレ咲き(同上)
焼森に 大焼砂は 競うよう(同上)
残雪に 手を触れながら 馬場の小路(同上)
南側 男岳中腹 岩の門(同上)
手に滲みる かたがり泉水 解けた雪(同上)
駒池や 自然庭園 名勝に(同上)
秋田駒 火山作品 様々に(同上)
慣れた道 男岳分岐で 雄叫びを(同上)
焼森に 覆いかぶさる 岩手山(同上)
いつの日か 女岳が男岳 超える日も(同上)
真円の 小岳の墳丘 美しく(同上)
女岳だけ 地熱が高く 雪はなし(同上)
田沢湖に 駒池ダブる 下山道(同上)
久々に 八幡平を 軽登山(八幡平)
山上は 花見と雪見 二重奏(同上)
メガネ沼 片方だけが 雪消えて(同上)
池沼には アオモリトドマツ お似合いで(同上)
ガマ沼の 岸は残雪 ミネザクラ(同上)
池塘群 ミスバショウの花 ぼちぼちと(同上)
木道の 雪は融けて 池塘へと(同上)
沼の石 枯れたミズゴケ 生え変り(同上)
ピンク色 ショウジョウバカマ 雪田に(同上)
池塘には 新たな水草 水面に(同上)
沼の岸 流氷の如く 残雪が(同上)
ハイマツの 花は次第に 松かさに(同上)
土の上 チシマアマナの 白い星(同上)
タンポポを コウゾリナかと 勘違い(同上)
三好山 民家の軒先 登山口(三好山)
山頂は 切り株だらけ 嫌になる(同上)
山域に 温泉もある 摂津峡(同上)
古墳跡 いこいの広場 公園に(茶臼山/霊山登拝211) 67歳
吊橋に 出合えて嬉し 予期もせず(飯盛山)
市街地に 屋根より高い 緑地なし(同上)
城跡に 尽きぬ興味は 不変なり(同上)
地図もなく 案内標示 信じ切る(同上)
低山に 清流の滝 涼しげに(同上)
不動像 灌頂の滝 行場かな(同上)
擬木段 階段ではなく 登山段(同上)
中腹に 辻の新池 幽玄に(同上)
石段に 山城跡の 面影が(同上)
鉄塔や 国威宣揚 モニュメント(同上)
格別な 大阪平野 目の中に(同上)
低山の 三百回は 銅字塔(同上)
クチナシが 花らしき花 登山道(同上)
新しき 第二京阪 屋根の上(同上)
クヌギの根 踏まれ踏まれて ツルツルに(同上)
風流は 日々遠くなる 茶屋の跡(同上)
下山後は 四條畷の 寺社めぐり(同上)
瓦落ち 哀れに見える 鎮守堂(聖天山)
新名所 あべのハルカス 昇天す(同上)
眼下では 三川合流 淀川に(天王山)
木の幹に 石の遺物は 慰霊碑か(同上)
行く川や 昔の流れ 今はなく(同上/霊山登拝212) 67歳
登山道 ヒノキ林に 木段が(大江山)
下草が 林や道に 見当たらず(同上)
立派すぎ 千丈ヶ嶽 標識は(同上)
不動滝 滝と呼ぶには 小さすぎ(同上)
最後まで 車も人も 我ひとり(同上)
男山 ケーブルカーも 魅力的(男山)
若き日と 気構え変化 登拝口(同上)
小滝にて 禊を払う 心もち(同上)
鳩茶屋や 閉店されて ハトも居ず(同上)
山頂は 探し得られず 石に泣く(同上)
洋風の 山上駅は 調和せず(同上)
目に入る 大山崎は サントリー(同上)
洛北に 秋風運ぶ 比叡山(同上)
宇治川に 背割堤の 葉桜が(同上)
登山者の 姿消えも 道続く(三国峠)
六個山 箕面山塊 象徴す(同上)
ビルの間に 釜石港は 元気そう(薬師山)
倒木の 皮はシカの 胃の中に(同上)
哀れかな スキー場跡の 残骸が(薬莱山)
噴石に 名を付けるなら 徐福石(同上)
木段に 段数表示 メリハリが(同上)
木段や 七百六段 コールイン(同上)
ミズナラの 新緑まぶし 登山道(同上)
山上に トタン板張り 薬師堂(同上)
立て膝の 姥神様は 巨乳なり(同上)
社殿より 立派で豪華 方位盤(同上/霊山登拝213) 68歳
麓には 薬師の湯あり リゾート地(同上)
田植え終え 仙台平野 湖に(同上)
次回には スキーを兼ねて 冬登山(同上)
登山口 お出迎えする 御門杉(笹倉山)
シダ見れば ワラビゼンマイ どれかなと(同上)
空洞が アソコのような 奇形杉(同上)
杉林 根曲りしても 幹は直(同上)
姥坂の 石段古き 趣で(同上)
苔生した 姥坂の石 蛙顔(同上)
展望所 ベンチ代わりの 石ひとつ(同上)
ハンノキの 古木の幹も 根曲りに(同上)
分岐点 見晴らし台は 後にして(同上)
東屋の 長イス洒落た 丸木なり(同上)
七ッ森 六つの温泉 二つへと(同上)
東屋は 城郭風で あれば良き(釣山)
磐井川 栗駒山へ 源流が(同上)
庭園の 池に水なく 管理難(同上)
ヤマユリに 小野小町の 心見る(青麻山)
シロヤシロ 花が見られず 気落ちせし(同上)
石一つ 樹木の道に インパクト(同上)
葉に止まり 同じ目線の トンボかな(同上)
久々の 登山に大汗 青麻山(同上)
山頂は 草地の広場 風涼し(同上)
眼下には 奥州街道 夏の田に(同上/霊山登拝214) 68歳
シラカバは 落葉進み その葉踏む(秣岳)
急登に 立ち止まりつつ 目に錦(同上)
トラバース 過ぎて三角 山頂が(同上)
眼下には 須川高原 湯の煙り(同上)
須川湖を 全貌俯瞰 秣岳(同上)
次回には 天馬尾根コース 縦走を(同上)
中腹の 錦色あせ 褐色化(同上)
山の形 富士を思わす 秣岳(同上)
剣ヶ峰 初めて眼下に 眺めたり(同上)
須川湖に 野鳥の森の 湿原も(同上)
淋しさや ブナの葉散りし 登山道(烏帽子岳)
散りもせぬ カエデの赤に 感激す(同上)
白沼や 予期せぬ名所 驚きが(同上)
葛根田 渓谷東に 秋を乗せ(同上)
花のよう ハンゲショウの葉 白くなり(同上)
不思議さに 手にする草や ハンゲショウ(同上)
チシマザサ アオモリトドマツ 仲が良い(同上)
葉の枯れた 奇形樹見ると タコ踊り(同上)
烏帽子側 高倉山は 手付かずに(同上)
緩やかな 登山道越え 烏帽子岳(同上)
南部富士 存在感は 岩手一(同上)
千池塘 千沼ヶ原 日本一(同上)
分岐点 笊森山と 再会す(同上)
岩手から 眺める山頂 烏帽子かな(同上)
急登を 越えて烏帽子の 天辺に(同上)
山頂に 祠の代わり 宝剣が(同上)
急坂の 木段壊れ 枯葉踏む(金峰山)
ブナ林は 横手地区では 珍しく(同上)
広場には 庭園花壇 有ればなと(同上)
登城道 銀杏の敷布 山城へ(稲庭城山/霊山登拝215) 69歳
稲庭や 城よりうどん 名を馳せし(同上)
夫婦松 枝絡ませる 睦ましさ(同上)
城跡や 桜に勝る 花はなし(尾崎山)
純白の 鳥海山に 花の雲(同上)
山頂も 一面桜 尾崎山(同上)
山らしさ 三角点の 表示かな(同上)