霊山登拝その5 長句(短歌・狂歌)
諸々の 神よ仏よ 山たちよ 五十半ばの 旅をよろしく(二上山/霊山登拝1) 54歳
古来より 山は霊山 礼拝す 名のある山は 愛おしきかな(同上)
山荘の 横に連なる 室堂は 国の重文 江戸中期築(立山)
立山の 大汝山 最高地 立山の名の 山頂はなく(同上)
立山は 三霊山の 一座にて 目指す雄山に 社殿が建ちし(同上)
室堂に 剱御前の 岩峰が 剱岳をば 守護する如く(同上)
一ノ越 雄山手前の 山荘で この先ガレ場 一喜一憂(同上)
春スキー 楽しめそうな カールにて 八月末に まだ残雪が(同上)
立山や 日の本二位の 神の風 それぞれ巡る 新たなる旅(同上)
秋田から 黒部立山 遠すぎて 憧れだけの アルペンルート(同上)
目の前に 大汝山 頂上が 無理をしないで 下山するなり(同上)
雲間には 後立山 五竜岳 百名山の 山旅遠く(同上)
浄土山 富士の折立 入れ替えて 立山三山 相応しきなり(同上)
ハイマツと 草地も見えし 尾根の下 ライチョウいれば 気分良いのに(同上)
立山は 浄土世界と 比喩されて 室堂附近 まさに浄土か(同上)
どことなく スイスの山を 思い出す 室堂平 緑と岩に(同上)
山頂で 戴くお神酒 お守りに 涙も落ちる 有り難さかな(同上)
なだらかな 室堂平 登山道 展望の良き 遊歩道でも(同上)
静寂な ミクリガ池は 噴火跡 室堂平に 欠かせぬ景色(同上)
登山後の みくりが池の 温泉は 地獄谷には イメージ遠く(同上)
地獄谷 噴煙附近 草木なき 温泉天国 植物地獄(同上)
圏谷は カールと呼ばれ 山崎は 明治末期の 学者の名前(同上)
コニーデの 乗鞍岳は 山塊で 富士見岳など 二十三峰(乗鞍岳)
山頂に 観測所ドーム 見えしかな 摩利支天岳 宇宙を見張り(同上)
剣ヶ峰 乗鞍岳の 最高所 ガレ場の上に 赤い鳥居が(同上)
山頂に 乗鞍本宮 社あり 神話の神を 山に擬え(同上)
登山道 大日岳に 見当たらず 眺めるだの 山もまた良し(同上)
ハイマツの 谷間の中に 花畑 花は見えぬど 春盛るかな(同上)
富士見岳 富士山からも 見るかな そんな疑問を 感じて下山(同上)
ゴンドラで 御嶽山に 登るかな 楽々登山 それが第一(御嶽山)
信仰度 御嶽山は 標高を 抜き去るほどに 髙くありけり(同上)
木曽節の 中乗さんは 知らぬけど 忘れられない 御嶽山は(同上/霊山登拝2) 54歳
明治まで 女人禁制 御嶽山 女人堂にて 遥拝せしと(同上)
江戸中期 御嶽教を 立宗す 覚明と普寛 霊神となり(同上)
継子岳 御嶽山に 五峰ある 外輪山の 一座でもあり(同上)
登山口 御嶽山に 八ヶ所も コンドラ三基 麓を結ぶ(同上)
山頂と 下の山小屋 見えて来て 気合も入る 最後の登り(同上)
剣ヶ峰 富士山との 共通は 独立峰の 活火山かな(同上)
九合目 鐘を鳴らして 石段を 人気はなくて 霊気漂う(同上)
山頂に 御嶽神社 奥宮と 束帯姿 国司の像か(同上)
紅葉が 見頃に進む 秋なのに 山小屋閉じて 旧態依然(同上)
二ノ池の 鳥居の側に 行者なく ただ残雪を 白衣とぞ見る(同上)
御嶽の 登拝は秋の 閑散期 六根清浄 マイペースにて(同上)
すれ違う 登山者疎らな 秋七日 乗鞍岳と 雲泥の差(同上)
山小屋は 女人堂のみ 営業で 必要不可欠 山のオアシス(同上)
目に余る 板碑記念碑 銅像も 県立公園 規制少なく(同上)
シラビソの 原生林に 安堵する 開発されず 残れしことに(同上)
下山後に 御嶽神社 里宮を 無事の登拝を 感謝し参る(御嶽神社里宮)
正式な 御嶽山の 修験路は 里宮起点に 黒沢口へ(同上)
境内に 奉納相撲の 土俵あり 少子高齢化 寂れた様子(同上)
木曽駒は ロープウェイを 利用して 楽々登山 試みるかな(木曽駒ヶ岳)
早朝の ロープウェイは 混雑し 写真撮影 思うにまかせず(同上)
幾度なく 中央道で 見た景色 宝剣岳は 今目前に(同上)
カールから 千畳敷駅 眺めると ホテルのような 外観に見え(同上)
急登の 八丁坂に さしかかる 木曽駒ヶ岳 最初の難所(同上)
宝剣の 岩場登りは 面白く ザイルなしでも 辿り着くとは(宝剣岳)
この歳で 幾山々に 恋こがれ 希望に燃える 休日の日々(木曽駒ヶ岳)
木曽駒や 空木岳との 背比べ 百メートルほど 木曽駒高く(同上)
山頂に 上松側と 宮田側 それぞれ神社 祀り建てたり(同上)
馬ノ背に 跨りながら 見る如し パノラマ展望 木曽駒ヶ岳(同上/霊山登拝3) 54歳
南には 木曽山脈の 続くなり いずれは踏まん まだ見ぬ世界(同上)
祭神は オオヤマツミの 大神で 山の鎮守で アマテラスの兄(同上)
鞍部には 風を避けての 山小屋が 石垣築き 砦の如く(同上)
中岳の 山頂にも 祠建ち 霊山登拝 今日三度目に(同上)
鎖場は 宝剣岳が 初体験 手元足元 三点確保(宝剣岳)
山頂は 座る場所ない 有様で 剣の先には 手も触れられず(同上)
花の時期 千畳敷を 訪ねたき 可憐な花が 百五十種と(千畳敷カール)
朝日射す 別当出合の 登山口 白山登拝 始まるドラマ(白山)
中飯場 砂防新道 中間の 水場兼ねた 休憩地点(同上)
砂防堰 人工的な 景観に ススキが出でて 慰められし(同上)
断層が 山の斜面を 寸断し 歴史のしわを 覗かせるなり(同上)
眼下には 別当出合 谷の果て 随分高く 登り来しかと(同上)
庭園の 滝石組も 霞むかな 自然造形 修飾もなく(同上)
二時間余 砂防新道 分岐点 黒ボコ岩は サイコロに見え(同上)
室堂社 八月末で 山じまい 霊山登拝 朱印もらえず(同上)
ガレ場でも 緩やかな登り 続くので 山頂附近 勢いは増す(同上)
雲海に 御嶽山は 対峙する 一昨日に 登りし山よ(同上)
白山の 御前峰が 最高峰 白山奥宮 社殿立派に(同上)
三連登 御嶽・木曽駒 白山と 五十半ばの 山は楽しき(同上)
室堂は 立山とでは 対比的 平坦地には 巨大山小屋(同上)
祭神は シラヤマヒメの 女神にて 泰澄大師 奈良期に創建(同上)
山頂は 白山奥宮 境内地 富士山類似の 国立公園(同上)
岩峰に 禅定道の 遺跡かな 鳥居の文字に 小さき祠(同上)
乗鞍と 御嶽山が 雲遥か 百名山で 百霊山でも(同上)
山小屋と 呼ぶに違和感 室堂は 四棟並ぶ 県立施設で(同上)
山小屋で おでんツマミに 生ビール 下界と同じ 山の雰囲気(同上)
加賀富士は 西の大関 花の華 ホテルの如き ビジターセンター(同上)
また一つ 山のバッヂを ゲットする 朱印と同じ 修行の証(同上)
弥陀ヶ原 立山にも 同名が 室堂含め 大汝にも(同上/霊山登拝4) 54歳
下山路は 黒ボコ岩で コース変え 観光新道 未知なる景色(同上)
遥か先 北アルプスは 幻影で 初級の身には 夢の如くに(同上)
別山は 白山南の 雄峰で 霊山登拝 またいつの日か(同上)
新道に 仙人窟の 奇岩見る 窟と言うより 胎内くぐり(同上)
新道は 禅定道と 重なるに 新道の名に 惑わされたり(同上)
秋田市の 太平山は 霊山で 三吉神社の 御神体なり(太平山)
山頂に 奥宮社務所 並び建つ 役行者の 開山開基(同上)
見渡せば 太平山地 南側 朽ちた鳥居に 剣岳見え(同上)
祭神は オオクニヌシの ミコトにて 薬師如来を 本地仏とす(同上)
山頂に 稜線続く 北側は 赤倉岳へ 道は開けて(同上)
北東に 森吉山が うっすらと 顔を覗かせ 存在示す(同上)
里宮の 総本宮に 立ち寄りて 霊山登拝 結びに拝す(同上)
彼方には 白根の山が ぼんやりと 帽子を脱いで 間もなく行くと(燧ヶ岳)
山頂の 俎嵓は 遥か先 手前に見ゆる 熊沢田代(同上)
池塘でも 熊沢田代 池のよう 魚いないか 目を凝らし見る(同上)
木道を 鼻の形に 例えれば 二つの池が 目にも思えし(同上)
熊沢と 広沢田代 一眼に 燧ヶ岳の 北は優しく(同上)
尾瀬の雄 燧ヶ岳は 双耳峰 東北一の 標高誇り(同上)
石祠には 燧権現 祀るとか 平野長蔵 担ぎ揚げしと(同上)
西南に 武尊山の 山塊が 五つのピーク 頭を揃え(同上)
片耳の 柴安嵓の 標高は 兄さん語録と 覚えることに(同上)
北西に 越後三山 平ヶ岳 何れは登る 百名山も(同上)
嵓と言う 当て字はどうも 馴染めない 山の名前は シンプルが良く(同上)
下山路は ナデッ窪から 尾瀬沼に 岩の急坂 緊張絶えず(同上)
尾瀬沼の 大江湿原 草紅葉 三時間前は 燧ヶ岳に(同上)
純粋な 山の番人 何処にか 素朴なままの 尾瀬を夢見る(同上)
立山と 白山登り 三霊山 残り一座の 富士山目指す(富士山)
六合目 殆どザレ場の 火山灰 森林限界 河口湖口(同上)
山小屋は バラック建ての 粗末さで 戦後の風が 富士に停滞(同上)
富士登山 今はと思う 尾瀬の山 登りし後に 自信が芽生え(同上/霊山登拝5) 54歳
防護壁 富士山産の 自然石 野面積みでも するのが理想(同上)
山頂の 急登附近で 酸欠で 携帯ボンベの 酸素が頼り(同上)
奥宮は 久須志神社の 別名も 浅間大社の 山頂末社(同上)
石垣に 山小屋社務所 密集し 冬期の富士の 備え万全(同上)
山頂の 外輪山は 八峰で その最高峰 剣ヶ峰なり(同上)
噴火口 お鉢と呼ばれ その深さ 二百メートル 一周一キロ(同上)
山頂に 赤褐色の 火山灰 異様な光景 玄武岩とも(同上)
頂上に 気象観測 施設建つ 人工一色 剣ヶ峰かな(同上)
富士山の 噴火を知らず 死ぬことが 幸せなりと 思うこの頃(同上)
雪解けて 岩間に湧きし 霊水は 銀名水で 涸渇したとも(同上)
祭神は コノハナノサクヤヒメ 女神にて 浅間大神 別称もあり(同上)
夢ひとつ 叶えてうれし 富士登山 五十五歳の 新たな歩み(同上)
駆け登る 立山・白山 富士の嶺 五十五歳の 三山登拝(同上)
雲海に 役行者の 幻影が 富士登頂の 伝説ありき(同上)
山頂の 外輪山の 景観は 人の体の 口の中かな(同上)
富士山に 初登頂の 人物は 平安初期の 都良香と(同上)
五合目の 小御嶽神社 参拝し 祈願達成 感謝を表す(同上)
伊吹山 ドライブウェイで 山頂に 楽々登山 百名山で(伊吹山)
芭蕉句に 苦にもならずや 伊吹山 三十分の 霊山登拝(同上)
山頂に ヤマトタケルの 尊像が 弱々しも 伊佐奈々の上(同上)
山上に 伊吹山寺の 覚心堂 昭和後期に 創建されし(同上)
近頃は お花畑も 荒れに荒れ 不法採取の 伊吹山かな(同上)
花景色 盛り過ぎても 駐車場 そこそこ車 茶店賑わい(同上)
期待した 琵琶湖は見えぬ 伊吹山 前にススキと リュウノウギクが(同上)
この頃は お花畑を 頼りとし 人も集まる 伊吹山なり(同上)
南域の 鈴鹿山脈に 比べると 伊吹山地は 魅力は薄く(同上)
大谷の 採掘跡に 湯の煙り 温泉街に 引湯されし(妙高山)
尾根道の 東の裾野 眺めると 霞の空に 斑尾山が(同上)
天狗堂 燕ルートの 合流地 祠に天狗 祀りしかかな(同上)
鎖場に 一瞬怯み 見上げれば 足場が石で 梯子よりマシ(同上)
南峰の 先は北峰 双耳峰 妙高山は 上越の雄(同上)
山頂に 妙高大神 鎮座して 関山神社 山麓に建ち(同上)
北峰の 標高見ると 女御子で 岩に腰掛け 憩う登山者(同上)
北峰の 仁王の如く 岩間には 火打山の 山頂見えし(同上)
憧れの 頸城三山 まず一座 五十半ばの その一つコマ(同上/霊山登拝6) 54歳
越後富士 妙高山の 別名で 高田平野の シンボルの山(同上)
妙高の 外輪山は 馬蹄形 成層火山の 面影残し(同上)
山頂は 溶岩ドームの 火口丘 双つの耳は 餅の如くに(同上)
穴の中 どんな生き物 暮らすやら コウモリだけが 知っているのか(同上)
言い知れぬ 達成感を また重ね ふりむく山の 愛しき眺め(同上)
草木に 光善寺池 名ばかりで 秋も深まり ただの水溜り(同上)
登山終え 眺める景色 スキー場 今度は冬に 訪ねてみたき(同上)
スキー場 荒島岳の 登山口 思いもよらぬ ゲレンデコース(荒島岳)
ブナ林 しばらく登り 分岐点 シャクナゲ平 紅葉の季節(同上)
山頂が 頭を出して ターゲット 見えて気持ちが 道に定まる(同上)
その昔 荒島権現 山頂に 奥ノ院建て 祀る霊山(同上)
荒島で 白山登山 思い出し 思わず合掌 神仏習合(同上)
個人的 百名山に 他ならず 深田久弥の 荒島岳は(同上)
彼方には 北アルプスが うっすらと 双眼鏡を 忘れて悔し(同上)
山頂に 他に登山者 ちらほらと 百名山に 引き寄せられて(同上)
見渡せば 打波川の 谷間には 白山の峰 屏風の如し(同上)
名山と 呼ぶのはどうか 大野富士 西に偏る 深田氏の山(同上)
紅葉と 常緑樹との 間には 山上ヶ岳 遥かに聳え(山上ヶ岳)
現在も 女人禁制 登拝口 大峯山寺 日本唯一(同上)
山域は 大峯山寺 境内で 修験の行場 至る所に(同上)
登攀する 鐘掛岩に 鐘はなく 役行者の 尊像安置(同上)
登拝路の 冠木門に 金箔の 丸に桜の 寺紋を拝す(同上)
日本岩 ローソク状の 天辺に 二本の松が 互いを助け(同上)
行場では 西の覗きが 荒行で 度胸試しの 儀式ともされ(同上)
山門を 登ると寺の 本堂で その一体が 山頂広場(同上)
聖蹟の 湧出岩は 御神体 蔵王権現 姿変えしと(同上)
登拝路の 一難一苦を 無事登り 眺める先に お花畑が(同上)
南西に 稲村岳の 鋭鋒が 山上ヶ岳に 肩を並べつ(同上)
本堂は 国の重文 寄棟で 蔵王権現 本尊とする(同上)
鉄製の 錫杖足駄 モニュメント 参詣道は 世界遺産に(同上)
宿坊の 竹林院は 吉野山 金峯山寺の 塔頭寺院で(同上)
叶わない 夢かと思う 宿泊は 奥駈道を めぐる時まで(同上)
青春に 再び帰る 心地する 五十路半ばの 山々の旅(同上/霊山登拝7) 54歳
湯に結ぶ 男ならばの 登山かな 女人禁制 大峯山寺(同上)
吉野から 熊野に向かう その古道 わずかながらも 登りて弥山(弥山)
南には 大峰山脈 最高峰 八経ヶ岳 三角錐が(同上)
大峰が 百名山に 選ばれて 八経ヶ岳 盟主とされし(同上)
登拝路に 理源大師の 修行像 真言宗の 醍醐寺開基(同上)
有人の 山小屋一軒 弥山小屋 山のバッヂを ここにてゲット(同上)
山頂の 天河神社 奥宮は 弁財天を 祀る小社で(同上)
別称に 八剣山の 名もありて 一句異語の 山名感ず(八経ヶ岳)
山頂は 全方向の 眺望で 最高峰に 文句は言えず(同上)
名山に 人も集いて 動物も 共存共栄 自然の恵み(同上)
富士山が 東の果てに 見えて来て 双眼鏡で 再確認す(同上)
宿跡は 奥駈道の 休み場で 岩を頼りに 小屋を架けしか(同上)
出合から 奥駈道を 離れるも 寂しさ募る 歴史的道(同上)
ゆっくりと また来ることを 夢に見て 秘境遠のく 大台ヶ原(日出岳)
三国の みどり潤し 流れ行く 大台ヶ原の 雨は頼もし(同上)
山頂は 医務救護の 日出岳 展望台に 紀伊の山々(同上)
閉ざされし 大台ヶ原の 中の滝 百名瀑に 至り着けずに(大台ヶ原)
大勢の 観光客に 辟易し 大蛇嵓を 見過ごすへまを(同上)
雨多き 紀伊半島の 幽谷に 道路がありて 楽々百山(同上)
驚きは ドライブウェイ 無料化で 秘境の山も 秋の賑わい(同上)
山上に 大台教会 建ちてあり ここも霊山 新たな宗旨(同上)
火打山 高度増すほど 雪深く 高谷池見て 引き返すかな(火打山)
池に建つ ヒュッテは既に 小屋じまい 次回の登山 楽しみに見ん(同上)
無理をせず 下山をするのが 冬の山 山には山の 事情あるもの(同上)
幾度なく 振り向く山の 頂に 未練は残り リベンジ誓う(同上)
影火打 左焼山 右火打 三山並ぶ 景観見事(同上)
南側 黒姫山の 山塊が シラビソ林に 聳え立つかな(同上)
火打山 登山中断 向う先 程よい低山 米山登拝(米山)
幾度なく 北陸道を 走行し 馴染も深き 秀峰米山(同上/霊山登拝8) 54歳
教会の 建物かとも 錯覚す 三角屋根の 避難小屋かな(同上)
薬師堂 泰澄大師 開基せし 日本三大 薬師とされる(同上)
海沿いに 柏崎市の 街並みが うっすらと見え 茶漬けが浮かぶ(同上)
真南に 菖蒲高原 菱ヶ岳 薬師を祀り 米山に対峙(同上)
アンテナが 諸仏に見える 生駒山 はるか昔に 手を合わせ行く(生駒山)
大阪の 街並み一望 生駒山 ビルの谷間に 大阪城も(同上)
山上は アンテナ群と 遊園地 霊山登拝 叶わざるかな(同上)
山頂の 三角点は 見当たらず 後の調査で 遊園地内と(同上)
生駒山 眺める方位 場所により 山容変る 面白き山(同上)
信貴山は 雄岳雌岳の 双耳峰 聖徳太子 開山と聞く(信貴山)
山域は 山城跡で 戦国史 刻んで消えた 武将もありき(同上)
山頂は 朝護孫子寺 境内で 天守に変り 空鉢堂建つ(同上)
夜明けより 大和三山 駆け登り 三日月遠く 友は去り行く(耳成山)
八合目 耳成山口 神社あり タカミムスビを 主祭神とし(同上)
大和路は すんなり走る 道はなく 勘を頼りに また迷走す(天香具山)
登山口 天香山 神社建ち 占いの神 クシマチを祀り(同上)
山頂に 国常立 神社あり タカオカミの神 合わせて祀り(同上)
山だけに 心傾き かけた頃 行く道先の 名刹に寄る(同上)
様々な 変遷経ての 畝傍山 大和三山 最高峰で(畝傍山)
見渡せば 麓に古墳 彼方には 葛城山と 金剛山が(同上)
山頂に 神社跡が 残るのみ 霊山の名が 薄れゆくかな(同上)
畝傍山 耳成山に 香具山の 大和三山 国名勝に(同上)
山頂に 時計が一つ モニュメント 寂しい広場 畝傍山の今(同上)
奈良側に 葛城山 ロープウェイ 索道利用 五十番目に(大和葛城山)
午前中 大和三山 登拝して 葛城山で 逆に眺めし(同上)
感無量 飛鳥一望 奈良盆地 二十歳の頃に 魅せられし里(同上)
はるかなる 古墳時代の 団結を 教えてくれる 飛鳥路の丘(同上)
天神社 クニノトコタチ 祭神に 葛城山に 創建されし(同上)
拾っても 金のすべてが 山のもの 賽銭箱の あるのを忘れ(同上)
ゴージャスな 山頂印す モニュメント 欠落したる 文字跡が見え(同上)
南には 金剛山が 横たわり 次回の登山 楽しみに見る(同上)
草枯れの 葛城山に 冬の風 三角点は 風邪をひきそう(同上)
少しずつ 百霊山に 近づいて この世の旅の 思い出にせむ(同上/霊山登拝9) 54歳
ロープウェイ 循環式と 往復式 循環式は テレキャビンとも(同上)
二上山 雄岳雌岳の 双耳峰 奈良大阪の 境に位置し(二上山)
奈良盆地 隔てた先に 見える山 笠置山地に 高見山地が(同上)
雌岳には 二上神社の 社殿建ち オオクニタマを 祀る社で(同上)
木々茂り 見晴らし悪き 雄岳なり 広場に切り株 ベンチ替わりか(同上)
経塚に 鹿谷寺跡の 面影が 二上山には 遺跡が残り(同上)
予期もせぬ 石窟佛に 手を合わせ 心を馳せる 古き時代に(同上)
武奈ヶ岳 比良山地の 最高地 比良山と言えば 武奈ヶ岳指し(武奈ヶ岳)
御殿山 武奈ヶ岳の 前峰で ひと山越えて 山頂見えし(同上)
バリカンで 刈られた如く 山頂部 伐採されし 自然林かな(同上)
山頂の 草地に伸びる 登山道 息を整え 最後の登り(同上)
武奈ヶ岳 霊山らしき 六地蔵 ガレ場の上で 登拝者護り(同上)
北側に イクワタ峠 北稜が 山肌赤く 聳え立つかな(同上)
東側 琵琶湖の先の 雲間には 鈴鹿山脈 霊仙山が(同上)
西側は 名山もなく 林道が 植林の中 爪痕残し(同上)
どの山も 見晴らしの良き 尾根の道が 一つ魅力 武奈ヶ岳にも(同上)
下山路は 登りに踏んだ 石を見て 再び踏んで 助けられしと(同上)
比良山は 武奈ヶ岳にて 御座候 明王院に 修験なくても(同上)
登山終え 地主神社に 参拝し 無事の登拝を 御礼申して(同上)
道南の 渡島半島 東端に 活火山の 恵山はありき(恵山)
噴煙が 絶えることなき 恵山かな わずかに茂る 草木も見えし(恵山)
岩木山 独立峰の 活火山 お岩木さまの 御神体でも(岩木山)
岩木山 スカイラインで 八合目 九合目まで 更にリフトで(同上)
噴石が あちらこちらの 登山道 最後の噴火 江戸後期とか(同上)
祭神は オオクニヌシの 奥宮は 奈良時代末 創建されし(同上)
あこがれの お岩木山の 頂きに 立ちて満は 積年の夢(同上)
標高は 一路二号と 記憶せし 青森県の 最高峰でも(同上)
日本海 津軽海峡 陸奥湾と 海の眺めは 岩木山かな(同上)
鳳鳴の 名を目にして 思い出す 高校生の 遭難事故を(同上/霊山登拝10) 55歳
八甲田 八幡平に 岩木山 北東北の 春の大スキー(同上)
参道の 鳥居の先に 岩木山 神体仰ぐ 岩木山神社(同上)
山麓の 岩木山神社 参拝し 霊山登拝 無事に終えたり(同上)
ブナの森 白神山地 世界遺産 白神岳が 第二の山で(白神岳)
広場には 山小屋風の 休憩所 世界遺産の 名に相応しく(同上)
ブナ林の 核心部へは ルートなく 白神岳が 西の終点(同上)
登山道 マテ山コース 上りにし 二股コース 下りに選ぶ(同上)
マテ山の 山頂附近の 見晴らしは 殆どなくも 三角点あり(同上)
山頂の 小屋見えて来て 胸踊り 心の中で 拍手するかな(同上)
手を合わす 白神山地 最高峰 向白神岳 道なき山に(同上)
マテ山や 先ほどまでは 山頂に 離れて見れば イカした山で(同上)
登山者の 姿が見えし 山頂に 一人でないと 少し安心(同上)
白神は 世界遺産 登録で 注目されて 登山者も増え(同上)
山頂に 小さな祠 安置され 白神権現 祀りしと聞く(同上)
風化した 石碑が語る 江戸中期 菅江真澄も 魅せられし山(同上)
山頂に 三角屋根の 避難小屋 トイレも同じ 立派な建屋(同上)
下山路の 二俣コースは 四キロは 白神川の 渓流に沿い(同上)
家路行く 黒又山の 山上に 大和と同じ 満月かかる(黒又山)
山頂に 本宮神社 薬師堂 平安後期 創建とある(同上)
明治初期 本宮神社に 名が変わり 鳥居の先は 昔の薬師(同上)
鳥居には 猿田彦大神 石碑立つ オオクニヌシが 祭神なのに(同上/霊山登拝11) 55歳
地元では クロマンタ山と 称されて 日本における ピラミットとも(同上)
参道は 混交林の 木の根みち 痛いかゆいと 木霊するなり(同上)
トタン屋根 宝形造り 薬師堂 典型的な 寺院建築(同上)
扁額の 薬師神社に 違和感も 江戸の仏は 昭和の神に(同上)
小社にも 薬師如来 祀られて オオクニヌシは 石祠の中か(同上)
八甲田 薬師神社の 社殿建つ 酸ヶ湯温泉 鎮守の仏(酸ヶ湯大岳)
登山口 ここにも鳥居 霊山に 崇められたり 酸ヶ湯大岳(同上)
苔帯びた 石の転がる 登山道 滑り易くて 気を引き締めん(同上)
トラバース アイゼンなしで 滑落し ピッケルがあり 事故に至らず(同上)
湯ノ沢に 噴煙もなく 趣が 他所の地獄と 似つかないかな(同上)
新緑に 小滝流れる 景観は 地獄の名には とても思えず(同上)
防護網 景観よりも 安全が 優先される 登山道かな(同上)
標高は イチゴ鉢用と イメージす 酸ヶ湯大岳 濃霧は去らず(同上)
避難小屋 とても豪華な ログハウス 税の無駄との 非難当らず(同上)
ミズバショウ 上毛無岱の 湿原に 距離を隔てつ 競い合うかな(同上)
青春の 思い出熱い 酸ヶ湯かな 心の温泉 夢の源(同上)
八甲田 名峰六座 縦走が 次回の登山 脳裏に過る(同上)
蔵王山 最高峰が 熊野岳 百名山の 目標とされ(蔵王山)
熊野社は 白鳳末期 創建で 熊野吉野の 修験で栄え(同上)
祭神は 男系皇祖 スサノオ 蔵王権現 名ばかりとなり(同上)
岩の上 白いマークの 丸印 濃霧の登山 これを頼りに(同上)
登山道 等間隔の 杭が立ち 安全登山 支えともなり(同上)
振り向けば 微かに見えし 熊野岳 荒ぶる神の 姿に見えず(同上)
ヤマンバが 番人とされる ワサ小屋は 熊野と地蔵の 中間にあり(同上)
尾根続く 蔵王の山の 絶景を 晴れ渡ればと 思う寂しさ(同上)
木道の 先に地蔵山 見えてきて 的が定まり 脚軽やかに(同上)
蔵王山 熊野岳を 中心に 名峰六座 連なる山塊(同上)
溶岩の 円頂丘や 地蔵山 良い名山麓 標柱が建ち(同上)
青春は スキーに明け暮れ 晩秋は 登山に目覚め 命尽きるか(同上)
江戸後期 蔵王地蔵尊 安置され 大きな地蔵 二メートル余と(同上)
特注の 赤い頭巾に よだれ掛け 地蔵菩薩は 二百余歳に(同上)
三角の 石垣高く 避難小屋 蔵王の強風 推して知るべし(同上/霊山登拝12) 55歳
名物は 蔵王の御釜 火口湖で エコーラインの 大観光地(同上)
自動車で 上れる山が 楽山と 区別をしたり 御釜の上も(同上)
記念碑は 蔵王の噴火 鎮めんと 村田藩主が 天に命願(同上)
ありがたや 霊峰霊山 登り来て 御朱印もらい お神酒飲むとは(同上)
主祭神 アマノミクマリ 刈田嶺 神社奥宮 結びの登拝(同上)
帰り際 御釜再び 眺めても コバルトブルー 霞の中に(同上)
山形の 蔵王山神社 大鳥居 昭和中期の 建立と聞く(同上)
湯殿山 出羽三山の 一座にて 登山道なく 遥拝をせし(湯殿山)
月山に 湯殿側から口登ろうと 地図を眺めて 歩み行くかな(同上)
梵字川 雪庇の隠れ 危険だと 湯殿山コース 登山を断念(同上)
登山口 姥沢口に 切替て 再び臨む 月山登拝(月山)
月山は サマースキーで 有名で 四月中旬 オープンをして(同上)
ゲレンデは 多くの人で 賑わいて 登山者の数 ほんの一握り(同上)
金姥は 洗練された 石段で 水場もありて 少し脚を停め(同上)
山頂が 視界に入り もう僅か 緩やかな尾根 雪原を踏む(同上)
雪囲い 稲荷神社は 鍛冶跡で 名刀月山 拵えしとか(同上)
石垣に まだ新しき 地蔵尊 神の山にも 菩薩が戻り(同上)
祭神は ツキヨミの命 月の神 飛鳥時代の 創建とされ(同上)
山頂に 月山神社 本宮が 四方石垣に 寄棟は建ち(同上)
スキーなら 十分足らずで 滑るのに 無念を胸に 下る姥沢(同上)
月山の 初登頂は 羽黒口 三十年過ぎ 姥沢口に(同上)
登山より バッヂ探しに 四苦八苦 百名山は 迷走の旅(同上)
鹿角より 身近な山を 選択し 七時雨山 先ず登らんと(七時雨山)
幾度なく 東北道を 走行し 心惹かれし 七時雨山(同上)
登山口 放牧場の 入口で 牛の姿は 何処にも見えず(同上)
七時雨 日には七回 時雨れると 今日も時雨の 七時雨山(同上)
カルデラの 七時雨山 双耳峰 頂き見えて 少しはホッと(同上)
南峰は 広々とした 草地なり 他に人なく 一人万歳(同上)
南峰に 鬼面の石像 鎮座して 霊山らしき 雰囲気はあり(同上)
アルプスの 牧場にでも 居るような 時雨晴れ行く 七時雨山(同上)
裾野には 田代平の 高原が 情緒豊かに 牧歌的でも(同上)
山頂の 耳の先には 岩手山 大きな耳が 並ぶが如し(同上/霊山登拝13) 55歳
登山後は 温泉浴は 欠かせない 七時雨山 温泉ありき(同上)
温泉は 山荘風の 建物で 泊まりてみたき 宿の一つに(同上)
茅葺きの 宿が恋しき 山の湯に 古き良き日の 時代を想い(西吾妻山)
温泉に スキー場あり 夏登山 天元台の 四季は麗し(同上)
鐘鳴らす 余裕もありき スキー場 冬なら無視し 眺めたろうに(同上)
なだらかな 山頂見えし 吾妻山 百名山で 活火山でも(同上)
噴石が 無数に転がる 登山道 石の間に 草寄り添えり(同上)
花畑 イワイチョウの 群生に イワカガミなど 僅かに咲きし(同上)
ゴロ石の 登山道には 奇岩あり 梵天岩と 天狗岩とが(同上)
石垣に 吾妻神社の 小社建つ 吾妻権現 祀りしとされ(同上)
山頂の 直下の原に 避難小屋 三角屋根の 立派な小屋で(同上)
頂上は 森林限界 超えていて 脱帽しては 二礼山後する(同上)
吾妻山 連峰まとめて 百名山 次に登るは 一切経山(同上)
小社建つ 長命水の 水場には 無事の下山に 感謝し拝す(同上)
中ノ湯や 廃屋となり 哀れかな 磐梯山の 名湯なのに(磐梯山)
緑なす 裏磐梯の 登山道 小学生の 一団下山(同上)
檜原湖の 湖畔の宿を 思い出す 青春時代 旅は湖(同上)
弘法の 伝説知りて 重なるは 平安初期の 大噴火なり(同上)
安カメラ 写して見れば 白っぽく 写真撮影 運に任せて(同上)
眺めれば 山体崩壊 想起させ 磐梯山は ジオパークでも(同上)
その昔 いわはしやまと 称されて 天に掛けたる 梯子が語源(同上)
岩峰が 緑に包まれ 変化する 明治の噴火 小休止して(同上)
裾野には カルデラもあり 奇観なり 磐梯山の 装い(同上)
青春が 手に取るように 浮かび来る 磐梯山の 頂きに座し(同上)
山頂に 磐梯明神 山麓に 徳一開基 恵日寺ありて(同上)
民謡に 宝の山と 唄われて 湖沼に映る 会津富士かな(同上)
ガレ場には 温泉マークの ペイントが 遊び心も 山の楽しみ(同上/霊山登拝14) 55歳
弘法の 清水を飲みて 想起する 山好き大師 磐梯登山(同上)
標識に 助けられての 登山なり 注意するのは 朽ちた標識(同上)
ポピラーな 八方台の 登山口 次回の登山 表磐梯か(同上)
休日は 狂ったように 山登り 百名山は まだ三合目(安達太良山)
福島の 安達太良山の 初登山 奥岳口を ゴンドラリフトで(同上)
立ち止まる 仙女平の 分岐点 どんな仙女が 居るのだろうと(同上)
赤丸に 白い丸枠 マーキング 派手なペイント 岩の落書き(同上)
振り向けば リフト降り場の 屋根見えて 接する薬師の 温和な姿(同上)
山頂は 乳首山と 称されて 典型的な 溶岩ドーム(同上)
頂上に 安達太良神社の 石祠建つ 八紘一宇の 石碑も見らる(同上)
本宮に 安達太良神社 ありしとも カタムスビ神ら 祀りと聞く(同上)
鉄山の 麓に温泉 湧き出でて 何れ行かんと 眺め見るかな(同上)
鉄山は 安達太良山と 同高で 一菜麗句と 覚えることに(同上)
稜線に 沼ノ平の 噴火口 有毒ガスの 事故思い出す(同上)
コンビニの お握り二個に カレーパン 日帰り登山 定番となり(同上)
山頂 中学生の 一団が 緑のトレパン ハイマツに見え(同上)
山頂は 広々とした 平坦地 山小屋もなく 雷雨が不安(同上)
よく見れば 植生多種の 登山道 笹が少なく 花木が多し(同上)
薬師岳 まだ新しき 石祠建つ 仏不在の 安達太良山に(同上)
底をつく 預金通帳 苦にもせず 山菜食べて 歩む二合目(同上)
秋田側 八幡平に 神社あり 室町時代 創建とされ(八幡平)
鳥居では 金属製は 珍しく 野暮に見えるが 致し方なし(同上)
衰退後 昭和後期に 本殿を 開拓民が 再建せしと(同上)
祭神は オオヤマヅミと アマテラス タケミカヅチに 外四柱と(同上)
八幡平 登山と言うより ハイキング 鏡沼から 先ずは見物(同上)
めがね沼 霧に包まれ 良く見えず メガネ外して 眺めて見ても(同上)
山頂は 木に覆われて 見え難く 苦肉の策か 展望台建て(同上)
人は人 孤高を愛し 四十年 また立ち帰る 山の旅人(同上)
東南に 早池峰山と 岩手山 百名山の 二座が見えしと(同上)
南には 乳頭山と 駒ヶ岳 八幡平に 続く山脈(同上)
北西の 秋田側には 焼山と 森吉山の 独立峰が(同上)
北の果て 八甲田山と 岩木山 快晴ならば 見渡せるとも(同上)
標柱に 八幡平の 三角点 手を合わせては 石仏と擬す(同上)
頂上は 八幡沼を 中心に 湿原広がる 花の宝庫で(同上/霊山登拝15) 55歳
無人でも 陵雲荘の 避難小屋 立派な建屋 八幡沼に(同上)
イワカガミ チングルマとは すみ分けか 人の手入れが 感じられもなく(同上)
山頂は 八幡沼と 湿原地 木道に咲く ワタスゲの花(同上)
名も知らぬ 高山植物 図鑑見て 長たらしい名 覚え切れずに(同上)
赤い花 黄色い花に 白い花 紫の花 雪田湿原(同上)
パノラマの 写真看板 リアルなり 八幡平の 眺望一眼(同上)
横岩に 立岩並ぶ 奇岩見る アスピーテライン 道路の上に(同上)
あこがれの 八幡平の 温泉郷 まだ見ぬままに 滅びゆくとは(同上)
渋民の 姫神山は 啄木が 歌にも詠みし 独立峰で(姫神山)
秀麗な 姫神山の 登山道 洗練されし 登拝道でも(同上)
一本の 杉の幹だけ 太いので 一本杉と 称されるかな(同上)
五合目で 落葉林に 変化して 陽射し入り込む うす緑色(同上)
山頂の 姫神権現 祠には 啄木の遺影 合わせて祀り(同上)
山頂は 予期せぬ人の 賑わいて 盛岡からは 手軽な山で(同上)
江戸時代 早池峰山と 岩手山 姫神山は 三霊山と(同上)
岩手山 病室より 眺めては 憧れ募る 二度目の登山(岩手山)
直登の 馬返しの 登山口 一合目からの 柳沢コース(同上)
新道と 旧道分岐 四合目 上り新道 下り旧道を(同上)
五合目で 見晴らし開け 眺めれば 霧か停滞 残念に見る(同上)
裾野には 自衛隊の 演習場 誤射の脅威を 誰も気にせず(同上)
鉾立の 七合目には 石祠建ち 霊山らしき 雰囲気感ず(同上)
八合目 御成清水の 霊水が 塩ビの管より 流れ落ちるや(同上)
八合目 三階建ての 避難小屋 登山者多く 圧倒されし(同上)
不動平 山頂コースの 十字路で 三十年ぶり 踏みしめるかな(同上)
若き日の 登山なつかし 岩手山 脳裏に浮かぶ 長き道のり(同上)
避難小屋 大正初期の 石室で 建て替えられて 四代目とか(同上)
石柱に 巌鷲山と 刻まれて 南部片富士 奥の富士とも(同上)
山頂は 薬師岳と 地図にあり 奥宮パスし 左に向う(同上/霊山登拝16) 55歳
山麓に 岩手山神社 点在し それぞれ奥宮 お鉢に安置(同上)
頂上の 三角点は 貴重なり 一等となれば 尚更のこと(同上)
噴火口 富士山似の 眺めかな 水湛えれば 絶景となり(同上)
岩手山 コースによりて 印象が 左右されしも 柳沢は良し(同上)
目に映る 姫神山の 柔らかさ 厳しき鷲の 尻尾に立ちて(同上)
一合目 石祠の中に 獅子頭 何の意味かは 不明のままに(同上)
名所でも 立入り禁止 桶の淵 眺めたくても 眺められずに(同上)
丸見えの 演習場の 訓練に 国防機密 如何なものと(同上)
改め所 自由登山が 許されず 神官許可し 入山せしと(同上)
石碑には 奥の富士と 刻まれて 江戸後期の 建立とある(同上)
岩手山 柳沢口に 霊水が 鬼又清水 命の恵み(同上)
柳沢 巌手山神社 鳥居建つ 宮沢賢治 ここより登山(同上)
本殿は 哀れなほどの 小社にて 霊山信仰 色褪せてゆく(同上)
石碑には 大国主と 天照 オオナミチらの 祭神見えず(同上)
盛岡の 北上川と 岩手山 今も詠まれる 啄木のうた(同上)
出羽富士は 母なる山と 仰ぎ見て 父なる山は 南部富士かと(同上)
ゴンドラで 一気に上る ブナの森 森吉山は 楽々登山(森吉山)
ポピュラーな ニッコウキスゲは 別名で 正式名は 禅庭花なり(同上)
木道は ニッコウキスゲの 花盛り 森吉山に 夢心地せり(同上)
避難小屋 冬の装備も 万全で 樹氷見物 大きな支え(同上)
トロイデの 森吉山は 休火山 出羽山地北 独立峰で(同上)
石仏も 斬首となりて 哀れなり 廃仏毀釈が 山まで来たり(同上)
頂上の 三角点に 首座る 地蔵尊とは 大きな違い(同上)
避難小屋 非難できない 立派さで 消えしスキー場 脳裏の中に(同上/霊山登拝17) 55歳
東北で アオモリトドマツ 定番で オオシラビソと 殆ど言わず(同上)
一ノ腰 森吉山の 山塊で 八合目の 髙さにありき(同上)
なだらかな 森吉山の 山体は 女神の如く 優しさを秘め(同上)
新しき 様田コースの 避難小屋 これも立派で さすが秋田と(同上)
避難小屋 隣りに神社の 社殿建つ こちらは朽ちた 鳥居が哀れ(同上)
伝承は 平安初期に 田村麻呂 森吉神社 創建せしと(同上)
現在の 森吉神社 祭神は オオクニヌシら 十五柱とか(同上)
前岳の 冠岩は 御神体 そんな目で見る 頭と胴と(同上)
花の山 森吉山は その宝庫 高山植物 三百種類(同上)
江戸後期 秋田山とも 称されて 菅江真澄が 二度の登拝を(同上)
石森は ブナ帯コース 分着点 ゴンドラリフト 山頂駅へ(同上)
花の名に 写真を付けた 表示版 植物園の 森吉山に(同上)
朝日岳 百名山の 連峰で 登山口には 温泉ありき(朝日岳)
奇観かな ブナとヒメコマツ 合体樹 仲が良いのか それともケンカ(同上)
急登の 花抜峰の 分岐越え 一服清水 滴り落ちて(同上)
スコップで 三沢清水は 掘るらしく 面倒くさく 眺めて見たり(同上)
月山の 稜線見ると 湯殿山 出羽三山の 一望できず(同上)
月山で 眺めた時の 朝日岳 今度は逆に 朝日岳から(同上)
第一の ターゲットとせし 古寺山 やっと到りて 小休止する(同上)
目前に 小朝日岳の 稜線が 見えて目指すか 第二ターゲット(同上)
南には 鳥原山の 稜線が 小朝日岳から 続いて見えし(同上)
三角の 小朝日岳 目前に 森林限界 超えても木々が(同上)
振り向けば 小朝日岳の 山容が 大朝日岳と 競い合うかな(同上)
尾根みちの 先に中岳 聳え立ち 北西方向 峰は連なり(同上)
ピークには 寂れた石祠 標柱が 霊山朝日嶽 奥宮とあり(同上)
新しき 石柱にも 霊山の 文字刻まれて 拍手を打つ(同上)
山頂と 避難小屋とが 見えて来て 残り僅かと 力は入り(同上)
避難小屋 ここに立派な 石祠建ち 中途半端な 祠の場所と(同上)
登り来し 稜線眺め 込み上がる 一途に踏んだ 達成感が(同上/霊山登拝18) 55歳
方位盤 百名山が 七座あり 未踏の山は 飯豊山のみ(同上)
山頂に 三角点と 方位盤 祠替わりか ケルンも積まれ(同上)
下山時は 転倒し易く 要注意 気合を胸に 緊張維持し(同上)
谷底の 水の流れは 朝日川 山の便りを 酒田の人へ(同上)
下山路に 小朝日岳の 登り見る 近付くほどに 気は重くなり(同上)
石段や 手間暇かけて 金かけて 幅広くなる 人の爪痕(同上)
全山が 花崗岩質 非火山で その岩肌が 露呈もしたり(同上)
先ほどは 小朝日岳に 有りし身が あっという間に 見上げる場所に(同上)
終盤の 下山に際し 思うこと 温泉に入り 身体癒さんと(同上)
苦労して 登りし山の 尊さよ 至福の時は 下山の煙草(同上)
羽黒山 羽黒修験の 霊場で 低山ながら 歴史ある山(羽黒山)
茅葺きの 合祭殿は 豪壮で 入母屋造り 国の重文(同上)
上る度 未知との出会い 山の旅 羽黒神社に 来るにつけても(同上)
懐かしき 早池峰山の 登山口 三十三年 隔てたこの日(早池峰山)
山容は 優しそうには 見えしとも 山頂附近 岩峰の山(同上)
早池峰に 道路隔てて 対峙する 対照的な 薬師岳かな(同上)
樹林帯 過ぎれば岩の 殿堂で 自然庭園 見るが如しに(同上)
小田越の 山荘小さく 見えるほど 高度上がるも やっと一合目(同上)
緑地には 高山植物 二百種で 固有種は五種 山地種は二種(同上)
岩石に 意思ある如く 思い見る 磐座の岩 さざれ石にも(同上)
シャジンは 五種類もあり 見分けない 葉のギザギザで ミヤマと記す(同上)
ハヤチネの ウスユキソウは 固有種で エーデルワイス 代名詞なり(同上)
山頂は まだ遠くあり 三合目 植物観察 牛歩に等し(同上)
早池峰は 気品に満ちて 美しき 一億年の 地球の宝(同上)
鉄梯子 天狗滑りの 大岩に 上り下りが ほぼ垂直に(同上)
積み石に 謎の線刻 数多あり 人為的かな それとも自然(同上/霊山登拝19) 55歳
山頂は 溶岩ドームの 景観で 霊山ながら 荒々しくも(同上)
ハイマツに 赤い屋根の 避難小屋 宿泊不可と 地図に記され(同上)
山頂で 一夜を過ごす 夢絶えて 泊まれぬ小屋を 疎ましく見ん(同上)
カラフルな 拝殿もあり 山頂に 古代の宝剣 モニュメントとし(同上)
奥宮は 巨大な岩の 磐座で セオリツヒメを 祀りと聞く(同上)
遥拝す 岩手山は 男神にて 早池峰山は 恋する女神(同上)
中岳の 左彼方に 岩手山 姫神山は 低くて見えず(同上)
早池峰の 登山の魅力 裏コース 中岳手前 ハイマツの原(同上)
山頂に 再び戻り 来て見れば 思いもよらぬ 登山者の数(同上)
下山路は 正面コースの 河原坊 岩場ガレ場の 急な斜面が(同上)
目に留まる 四角い岩に また岩が 早池峰山は 奇岩の宝庫(同上)
鋭角の 千丈ヶ岩は 目を見張る 巨岩の矛が 三重に並びて(同上)
打石の 二つの穴は 目にも見え 思わず拝む 山の造形(同上)
下る道 岩石だらけの 河原の坊 杖を頼りの 一時間半(同上)
無念かな 河原の坊に 下山して タッチの差にて シャトルバス行き(同上)
山麓の 早池峰神社 里宮に 参拝をして 登拝を終えし(同上)
魔の山と 南昌山は 崇められ 矢巾の里の シンボルの山(南昌山)
山にのみ わが心の 安らぎを 追い求めている 江戸の昔をも(同上)
東側 展望台は あるけれど 樹木が伸びて 眺めは一部(同上)
大正期 宮沢賢治 登拝して 神社の様子 絵に描きしと(同上)
田村麻呂 平安初期に 創建し 青龍権現 江戸期に祀り(同上)
久々の 祓川の 登山口 鳥海山の 最短コース(鳥海山)
竜ヶ原 湿原からの 鳥海は コニーデ姿 秀麗無比で(同上)
慕うもの 鳥海山と 芭蕉翁 高野山と 空海大師(同上)
富士山と 鳥海山を 比べれば 富士の笑いに 鳥海恨み(同上)
木道に ハクサンイチゲ 群生し 鳥海山の 春は夏頃(同上)
七合目 御田の湿原 美しく 神の苗田と 祭られもして(同上)
康ケルン 祓川ヒユッテ 小屋番の 佐藤やっさん 記念のケルン(同上)
七ツ釜 避難小屋へと 到着し 第一目標 八合目でも(同上)
七ツ釜 春のスキーで 来た頃は 雪の中にて 見るのは初めて(同上)
ちょうどいい 石に座りて ひと休み 鳥海山の 氷の薬師(同上)
薬師像 探すけれども 見当たらず 氷の薬師 冬だけの夢(同上/霊山登拝20) 55歳
祓川 鉾立コースに 比べれば 展望劣るが 景観は良し(同上)
鳥海の 高山植物は 二百種を 超えると言われ 固有種もあり(同上)
白い花 シラネニンジンと 共生す 黄色い花は ミヤマキンポウケ(同上)
固有種の チョウカイアザミ 花垂れて 赤紫の 覚え易き花(同上)
ハイマツの 七高山は 温和なり 溶岩ドームの 新山に対し(同上)
豊満な 尻を横目に 舎利坂を 鳥海山の 夏をまた行く(同上)
雪景色 次元を異にする 登山道 岩と草地は 想像外で(同上)
鐘形の イワギキョウの 花びらは 青紫に 白き花先も(同上)
懐かしき 七高山の 山頂よ スキー担いで 登りし以来(同上)
頂上に 国常立 大神の 石碑立つかな 七高山に(同上)
目の前に ナイフのような 岩峰が 外輪山の 一角を占め(同上)
赤茶けた 外輪山の 登山道 昭和中期の 噴煙なのか(同上)
新山の 溶岩流出 江戸後期 蕉翁称えし 山と異なり(同上)
新山は 社殿裏側 登山口 参拝の後 アタックするか(同上)
古めかし 狛犬像は 山上で 刻んだものと 推測したり(同上)
祭神は オオモノイミの 大神で 飛鳥以前の 創建と言う(同上)
若き日の 一夜の思い 留めおく 袖ふれあった 夏の山小屋(同上)
噴石が 仏塔の如く 立ち並ぶ 新たな霊峰 鳥海山に(同上)
成層の 外輪山に 火山史の 面影しのぶ 鳥海山上(同上)
木境の 開山神社 建ちてあり 鳥海修験 発祥地とか(同上)
祭神は 薬師如来と 善童鬼 神仏混乱 不可解なりし(同上)
秋田にも オオモノイミの 大神を 祀る神社が 矢島と森子に(同上)
山頂は 庄内藩に 奪われて 不当な裁き 哀れ矢島藩(同上)
茅葺きの 寄棟造り 本殿は 明治以前は 薬師を祀り(同上)
植物の 盗掘事件に 悩まされ 監視小屋まで 男鹿に出現(男鹿本山)
次々と ユースは消えて 淋しかり 男鹿に二軒の ユースも同じ(同上)
米軍の B29の 墜落の 慰霊碑が立つ 法華の経で(同上)
本山に 探査レーダー 林立す 神の山から 自衛の山に(同上)
毛無山 男鹿三山の 一座なり 寒風山に 入れ替えるとも(同上)
秋田にも 廃仏毀釈の 石仏が 首のみならず 胴まで切られ(男鹿真山)
八王子 熊野古道に 因んでか 熊野神社も 男鹿にはありて(同上)
珍しや 真山神社 奥宮は 展望台と 見間違うほど(同上)
磯の香に 鼻穴広げん 男鹿の海 山は三山 肴はブリッコ(同上)
登山口 ロープウェイの 山上で 谷川岳へ 天神平から(谷川岳/霊山登拝21) 55歳
雪山に 命尽くした 男たち 我も近づく 谷川岳か(同上)
下山路は 西黒尾根を 単独で 甥子は無理と ロープウェイで(同上)
急坂で 第一見晴らし 立ちて見る 天神平の ゲレンデみどり(同上)
甥二人 立派に育ち 不服なし 俺も育つぞ まだ見ぬ山で(同上)
双耳峰 谷川富士と 呼ぶよりも 夫婦に似たる めおと山かな(同上)
鳥居先 浅間神社 奥ノ院 石祠に祀る 富士の分霊(同上)
山上の 結晶片岩 御神体 勝手に決めて 柏手を打つ(同上)
甥子とは 肩ノ小屋から 別れては 土合口にて 落ち合うことに(同上)
標識を 見ると時間が 記されて あと一時間 空気は重く(同上)
ヘトヘトで 疲れて終える 土合口 意識回復 水場の清水(同上)
武尊山 武尊神社に 参拝し ヤマトタケルに 安全祈願(武尊山)
秀麗な 武尊山頂 遠望し 一礼しては よろしくと乞う(同上)
登山道 案内標識 新しく 百名山に 恥じぬ立派さ(同上)
樹間には 谷川岳が 顔を出し 風の便りで 今日も頑張れと(同上)
苔むした 群馬修験の 潜り岩 下山の際に 覗いて見るか(同上)
山頂が 目前となり 気が入る 未だ見ぬ景色 思い浮かべて(同上)
尾根みちに 家ノ串山 前武尊 スキーを兼ねて 登りてみたき(同上)
山頂の 御嶽山 大神の 石碑傾き タケル蹴りしか(同上)
武尊山 最高峰の 沖武尊 その展望に 前武尊見え(同上/霊山登拝22) 55歳
去年まで 名前も知らぬ 山なれど 登り終えたる 百名山に(同上)
山登り 酒より水が 恋しくて 一合ごとに 飲む沢の水(同上)
紙一重 数秒タッチの 駐車場 不運幸運 山神次第(至仏山)
なだらかな 小至仏山に 至仏山 燧ヶ岳とは 山容異にし(同上)
沢の水 鳩待峠が 分水嶺 川上川から 尾瀬ヶ原へと(同上)
昨秋は 燧ヶ岳に 登拝して 尾瀬ヶ原より 遥拝するかな(同上)
木道の ハクサンチドリ ノアザミは 盛りを過ぎて いとも哀れに(同上)
山の鼻 尾瀬観光の ベース基地 山小屋三軒 キャンプ場あり(同上)
尾瀬ヶ原 日本一長い 木道を 歩いてみたき 尾瀬沼までは(同上)
蛇紋岩 崩れ易くて 木段が 設えられて 有り難きなり(同上)
足元に ミヤマシャジンの 紫が ちょっと休めと 誘うが如し(同上)
階段は 建屋に備えし 段々で 野外に有れば 違う呼び名も(同上)
山頂に 石祠石仏 鎮座せず 至り尽くせぬ 仏の山よ(同上)
東南に 白根山と 錫ヶ岳 皇海山も 一様に見え(同上)
南面に 富士は見えずに 武尊山 昨日はどうも お邪魔しました(同上)
山麓の 一面緑の 山肌に 鳩待峠 白く横たふ(同上)
山頂に 登山者消える 時はなく 尾瀬の雄峰 至仏の人気(同上)
至仏山 先に連なる 鋭鋒は 入山禁止の 景鶴山が(同上)
下山路は 小至仏山の 頂きに 立ちて満足 尾瀬の南域(同上)
至仏山 登り終えては 丸印 百名山は 二十七座目(同上)
案内に 湯の小屋温泉 記されて 秘湯の宿に 憧れ尽きず(同上)
オヤマ沢 田代湿原に 池塘見る この景観が 田代の名にも(同上)
振り向けば 小至仏山は 遥か先 貴婦人の山 道は優しく(同上)
下山口 鳩待峠 まだ先で どんな景色を 見せてくれるやら(同上)
名山を 三座登って 満足す 千キロ超える 夏の山旅(同上)
飯豊山 登山口小屋に 前泊し 東北一の 難山チャレンジ(飯豊山)
登山口 岩戸神社の 石碑絶ち 礼拝しては 入山許可を(同上)
遥拝す 飯豊山の 本山を 機嫌良く見え 先ずは安心(同上/霊山登拝23) 55歳
地蔵岳 順調に来て ひと休み 他に登山者 若者ひとり(同上)
本山は 飯豊山地の 主峰にて 花崗岩の 隆起山塊(同上)
鷹山の 業績残る 穴堰は 山形県の 史跡に指定(同上)
本山を 南側より 眺めると 朝日山塊 脳裏にダブル(同上)
本山に 連なる尾根の 三国岳 天に掲げた 屏風の如く(同上)
その昔 本山区域の 名称は 一ノ王子から 五ノ王子まで(同上)
姥石は 息子探しの 母親が 禁令無視し 石になりしと(同上)
有人の 本山小屋に 登山客 我と同じく 単独登山(同上)
飯豊山 神社が建ちし 小屋の横 白鳳時代 創建されし(同上)
本山は 目前に見え ラストラン リュックをデポし 駆け登るかな(同上)
紫の マツムシソウに 励まされ 本山登拝 祈願達成(同上)
麓から 御秘所に登る 若者は 一人前と 認められしと
部分的 表土が見える 尾根みちを 除けば緑 山一面に(同上)
谷見れば 春のスキーを 想像す 北股岳は 屈指のコース(同上)
飯豊山 大日岳が 最高地 いずれ踏みたい 如来の山に(同上)
植物が 遠慮をしてか 近寄らず 玄武岩の 神なる岩に(同上)
歩きたい コースが続く 尾根の道 種蒔山の 喜多方コース(同上)
最長の 登山となりし 飯豊山 本山日帰り ああ十時間(同上)
恐山 釜臥山は 奥ノ院 下北半島 最高峰で(釜臥山)
奥ノ院 展望台に 車停め 僅かな距離を 登拝したり(同上)
山頂は 空自の基地で レーダーが 換装中で クレーンが高く(同上)
山頂に まだ新しき 釈迦如来 嶽大明神 本地仏とか(同上)
レーダーが 新たな神と 見えしかな 古き祠に 嶽大明神(同上)
眼下には 三角錐の 山並みが 小尽山に 大尽山(同上)
陸奥湾を フェリーの旅で 横断し 遊んだ頃が 昨日のように(同上)
温泉の 楽しみ残し 恐山 大尽山よ またいつの日か(同上)
登山道 思いもよらぬ 吊橋が 西ノ又沢 渡渉免れし(神室山)
徒渉とは 靴を脱がずに 渡る瀬で 渡渉は深い 川の渡りか(同上/霊山登拝24) 55歳
水場には 不動明王 石仏が 霊山らしき 雰囲気となり(同上)
つづらおり 胸突八丁 登り坂 ここを過ぎれば 展望ありと(同上)
神室山 秋の錦が 目に浮かぶ 余命あるなら また登りたき(同上)
標識に 四百メートル 山頂と 記されていて 安堵もしたり(同上)
山頂に 国定公園 レリーフが 四十年間 岩に掛けられ(同上)
ミニ鳥居 地蔵菩薩の 石造に 神も仏も 昔のままに(同上)
山頂の 直下に見える 避難小屋 秋田県側 あれば良いとも(同上)
稜線に 軍沢岳 連なりて 低山ながら 手付かずの山(同上)
神室山 二百名山 非火山の 花崗岩質 隆起の山で(同上)
純白の ウメバチソウと 色競う 赤紫の ハクサンフロウ(同上)
花先が 全面的な 白色の ハクサンチドリ 珍しきかな(同上)
下山時に 眺める尾根の 未踏かな パノラマコース 前神室山(同上)
麓では 三角石山 邪魔をして 神室山地の 山体見えず(同上)
田代岳 白神山地の 雄峰で 大館地区の 霊山であり(田代岳)
二合目で コースが分れ 躊躇する 川沿コース 林内コースに(同上)
笊伏せた 優しき顏の 田代岳 どんな景色が 眺めらしや(同上)
九合目 高層湿原 雄大で 百六十の 池塘ありしと(同上)
クマザサに 侵されそうな 湿原に 人工的な 維持必要と(同上)
湿原で 薄市コースと 合流し もう山頂は 目の前にあり(同上)
ミツガシワ 生育状況 観察し 豊凶占う 年の稲作(同上)
山頂に 田代山神社 二ノ鳥居 失礼しますと 潜り行くなり(同上)
創建は 平安以前と 聞く神社 シラヒゲ大神 祭神として(同上/霊山登拝25) 55歳
本殿は 開放されて 休息す 落雷退避 避難小屋にも(同上)
名峰の 船形山は 舟形で 奥羽脊梁 山脈に位置す(船形山)
もう既に 駐車場には 車列でき 船形山の 人気度を知る(同上)
案内図 頭に入れて みたものの 旗坂平 何に由来か(同上)
山頂は 道のり遥か 六キロと 一群平 まだ序の口で(同上)
板碑には 日月星が 刻まれて 三光ノ宮 小岩に鎮座(同上)
新世代 船形山の 溶岩が 三光ノ宮 安山岩と(同上)
目の前は 仙台平野に 七つ森 三光ノ宮で 眺める景色(同上)
升沢の 避難小屋にて 鐘鳴らし うるさいなどと 非難もされて(同上)
シンプルな 船形山の 案内図 残りは僅か 二キロ程度で(同上)
急登で 滑り易いと 思い気や ロープがありて 大助かりに(同上)
分岐点 泉ヶ岳に 続く道 船形連峰 東南端に(同上)
哀れかな 標識破れ ちりぢりに 千畳敷は 十畳ほどに
出羽と陸奥 両国に立ち 霧を見る 船形山の 境は消ゆる(同上)
山頂の 避難小屋には 人気なく 一人静かに ランチタイムを(同上)
山頂に 御所山神社 奥宮が 山形側が 創建せしと(同上)
栗駒の 温泉もまた なつかしき 母と甥子と 友と恋人と(栗駒山)
創建は 平安初期の 開湯時 温泉神社 源泉に建つ(同上)
祭神に オオヒメルの神 祀るとか 栗駒山と 同じ神様(同上)
栗駒の 賽の磧は 広大で 変化に富んだ 須川コースに(同上)
苔花台 昭和湖経由 分岐点 色づく木々に カメラを向けて(同上)
昭和湖は 昭和中期の 火口湖で いつの間にやら 白濁したり(同上)
尾根にある 天狗平の 分岐点 いよいよ踏まん 栗駒の秋(同上)
栗駒の 四季折々の フルコース 味わってこそ 登山と言える(同上)
コニーデの 栗駒山は 活火山 安山岩の 岩場むき出し(同上)
山頂に 駒形根神社 奥宮が ヤマトタケルが 創建せしと(同上)
小社には オオヒメルの他 五祭神 何がなにやら 神は複雑(同上)
栗駒の 初登山も 単独で 十七歳の 冒険であり(同上)
下山道 産沼コース 縦走す 山伏稜線 錦の下り(同上)
昭和湖と 対照的な 産沼は 木々に囲まれ トンボ飛ぶなり(同上)
上りには 地獄谷あり 下りには 三途の川が 待受けている(同上/霊山登拝26) 55歳
和賀岳は 真昼山地の 最高地 登山口には 立派な小屋が(和賀岳)
甘露水 口に含んで いざ行かん 片道八キロ 難易度高く(同上)
ブナ台は 真木渓谷の 終点で ブナの紅葉 名所の一つ(同上)
登山道 拓かれたのは 戦後とか マタギのみ知る 深山幽谷(同上)
掃われた クマササの道 心地良く 整備された 人には感謝(同上)
薬師岳 和賀山塊の 前峰で 伏せたる笠が 美しきかな(同上)
山頂に 薬師を祀る 薬師岳 真言唱え 登頂感謝(同上)
薬師岳 ここで満足 帰ろうか 稜線見ると 引き込まれ行く(同上)
初夏ならば ニッコウキスゲの 群落が 薬師平に 咲き誇るとか(同上)
山頂へ 一・四キロ 小鷲倉 殆ど見ない 鷲の姿は(同上)
和賀岳や 奥深くあり 尊しか 登山者だけの 最後の秘境(同上)
遠くから ぼんやり眺めた 和賀岳の 山頂拝し 身近な山に(同上)
頂上に 開発記念碑 石祠建つ 四十四年 今年の夏で(同上)
山頂は 秋田岩手に 二分され 三角点は 何れにありと(同上)
薬師より 白岩岳が 髙く見え 見た目分からぬ 山の背丈は(同上)
緑山 距離を隔てて 青山に 光の悪さ いい加減にして(同上)
山登り 先ず苦しんで 絶景を 眺めて下る 人生縮図(同上/霊山登拝27) 55歳
謎めいた キリスト伝説 戸来岳 迷ヶ平は エデンの園か(戸来岳)
戸来岳 三つの山の 総称で 大駒ヶ岳 目標として(同上)
附近には 大石神の ピラミット 太陽信仰 古代遺跡と(同上)
山麓は ブナの林で 山頂は イチイにツツジ 保全地域と(同上)
傾いた 保全地域の 標柱は 熊の仕業で 爪痕残り(同上)
三ツ岳と 大文字山 加えては 戸来岳とも 称されるなり(同上)
東北の 百名山の 戸来岳 車三台 少々哀れ(同上)
藤里の 白神山地 駒ヶ岳 世界遺産を 眺める山で(藤里駒ヶ岳)
登山口 他に車が 三台で 先客あれば 気は楽になり(同上)
ブナ林を 登った先は 山頂で 熊と出会わず 胸撫でおろす(同上)
はるかなる 原始の姿 とどめ置き 人寄せ付けぬ 白神山地(同上)
飛び石の 間の木段 下山には 大助かりの 道の整備で(同上)
気にかけた 障害物の 倒木を 再び眺め 注意するなり(同上)
駒ヶ岳 秋田が誇る 名峰で 唯一残る 山にゲレンデ(秋田駒ヶ岳)
久々の 秋田駒ヶ岳 八合目 立派に見える 休憩所かな(同上)
裾で見た 片倉岳と 山容が 様変わりして 異様な山に(同上)
尾根みちに 紅葉と共に 田沢湖が 湖畔の山を 身に映しつつ(同上)
眼下には 田沢湖高原 温泉が 衰退しつつ 八軒ほどに(同上/霊山登拝28) 55歳
鎧畑 昭和中期に ダムができ 平成初期に 玉川ダムも(同上)
絶景や 秋風そよぐ 露天風呂 田沢湖眺め 雲をつかまえ(同上)
木道は 右側通行 ルール化し 行けば安心 相手気にせず(同上)
秋駒で 最高峰の 男女岳 先ずはこの山 縦走をせし(同上)
男女岳 偉録産質 メートルで 秋田県一 溶岩の山(同上)
山頂に 祠替わりの ケルン立つ ペン先に似し モニュメント添え(同上)
見る方位 乳頭山の 山頂は 変化させたり 烏帽子岳へと(同上)
小休止 阿弥陀池には 避難小屋 まだ新しく 立派な建屋(同上)
岩手山 借景として 阿弥陀池 さながら浄土 庭園と見る(同上)
山頂に 駒形神社 祭祀する 駒形神は 大日化身と(同上)
横岳と 阿弥陀池との 分岐点 鳥海山が 飛んで来いよと(同上)
秋駒は 高山植物 三百種 盛り過ぎても ヤマハハコ咲く(同上)
両の手に 鳥海山と 岩手山 横岳に立ち 持ち上げてみる(同上)
下山路は 焼森経由で 八合目 秋駒登山 理想のコース(同上)
焼森は 火山灰に 包まれし コマクサの花 初夏には咲きて(同上)
男女岳 片倉岳が 背に聳え 山容変わる 西の景観(同上)
焼森の 先に連なる 湯森山 いつかは縦走 乳頭山へ(同上)
焼森の 山頂には ケルン立つ 最初は誰が 持ち運びしか(同上)
男女岳 先には男岳 横岳と 見納めとして 焼森下る(同上)
那須岳は 那須連峰の 総称で ロープウェイで 主峰近くに(那須岳)
今回は 三本槍岳 ピストンし 茶臼岳を 登拝したいと(同上)
那須岳の ロープウェイの 山頂を 降りていきなり 森林限界(同上/霊山登拝29) 55歳
登山道 荒涼とした ガレ場でも 時折り目に入る 錦の飾り(同上)
染まり行く 那須の山並み 湯の煙り ランプの宿は あこがれのまま(同上)
那須岳や 強風噴煙 湯の香り 今夜の宿の 酒が楽しみ(同上)
様々な 槍の名の付く 山あれど 三本槍は 一座にあらず(同上)
その昔 会津に向う 街道が 那須岳峠 茶屋がありしと(同上)
茶臼岳 裏に回れば 噴煙が 息する如く 棚引く景色(同上)
風流は 四季の自然を 友として 詩歌を詠みて 讃美する時(同上)
茶屋跡に 往時を偲ぶ 避難小屋 建物見れば 気が休むかな(同上)
噴石がの ケルンのような 剣ヶ峰 岩のひび割れ 紋様の似し(同上)
朝日岳 両極端な 裏表 表岩肌 裏に錦を(同上)
熊見曽根 西に折れると 三斗小屋 温泉あれど 予約がとれず(同上)
尾根みちに 広がる景色に 夢心地 北の果てまで 歩いてみたき(同上)
茶臼岳 存在感は 那須一で 那須与一も 眺め拝しか(同上)
石積に 案内板の レリーフが 格式高き 道のしるべに(同上)
目標の 三本槍岳 その先に 北に鋭鋒 赤崩山(同上)
尾根の先 清水平の 湿原が 山の間の オアシスに見え(同上)
山裾の 那須高原が 雲の間に 微かに見えて カメラを向けし(同上)
湿原の ササをかき分け キジ打ちを 登山始めて 初の経験(同上)
湿原の 花みな枯れて ハイマツが 淋しき秋を 飽きさせずあり(同上)
もう僅か 那須連峰の 最高地 三本槍岳 雨も降らずに(同上)
山頂に 祠や石仏 無いために 三角点を 神に擬え(同上)
茶臼岳 無間地獄の 溶岩が 仁王の如く 出迎えもし(同上)
山頂に 那須嶽神社 祠建つ オオクニヌシを 祀る奥宮(同上)
ガスは去り 山頂駅の 建屋見え 先ずは安心 ラストスパート(同上)
また一座 百名山を 登り終え 関東の山 アクセス重視(同上)
自分への 勲章として 買い求む 山のバッヂの 誇らしさかな(同上)
東国の 筑波の山は 今いずこ 万葉集を そらんじてみる(筑波山)
筑波山 ロープウェイで 女体山 百名山の 最短登山(同上)
筑波山 男体女体 双耳峰 ケーブルカーと ロープウェイで(同上)
筑波山 関東平野の シンボルで 北に加波山 常陸台地も(同上/霊山登拝30) 55歳
女体山 観光客が 圧倒し ミニコンサート 自己満足で(同上)
登山道 三分間の 行列が 駅より山頂 続く混雑さ(同上)
祭神は 男体山が イザナギで 女体山には イザナミの神(同上)
女体山 つつじヶ丘の 登山口 男体山へ 二時間ほどと(同上)
登山口 いきなり木段 会津駒 四キロほどの 旅の始まる(会津駒ヶ岳)
会津には 百名山の 駒ヶ岳 尾瀬公園の 一部の山で(同上)
登山道 案内標識 新しく 檜枝岐村 関心強く(同上)
懐かしい 忘れてしまった あのザック 登山の列に 見る記念物(同上)
展望は 百名山が 十座ほど 案内板に 記されてあり(同上)
山頂に 十四・五人の 姥ガール 色様々な 雨具の花が(同上)
日帰りの 山旅つらし 千キロは 湯船にひとり 寛げばなお(同上)
今はただ 百名山が 目標で 日帰り千キロ 会津駒ヶ岳(同上)
日光の 白根山への 初登山 コンドラリフトで 山頂近く(日光白根山)
身を清め 古人の登った 山々を 靴を洗いて 登る時代か(同上)
広場には 二荒山神社 鎮座して 日光山に 準ずる山に(同上)
祭神は オオクニヌシの 大神で 室町時代 創建されて(同上)
岩の上 大日如来の 石造が 修験時代の 影を残して(同上)
山頂に 奥白根山 神社建ち 霊山登拝 日光一座(同上)
岩山に 大満足の 奥白根 去年まの秋は 知らネェ山よ(同上)
山頂は 本峰中に 南峰と 北峰連なる 団子兄弟(同上)
日帰りの 登山にしては 大リュック エビの引っ越し 白根山頂(同上)
北面に ナイフの如き 鋭鋒が 威厳に満ちた 一面を見せ(同上)
二連登 男体山の 登山口 車少なく 志津かなるかな(男体山/霊山登拝31) 55歳
登山口 二荒山神社 志津宮が 裏参道に さりげなく建ち(同上)
今流行り ログキャビン造 避難小屋 避難するより 宿泊場所で(同上)
日光は 勝道上人 開山し 平安初期の 修験の山で(同上)
九合目 小太郎山に 太郎山 兄弟二人 顔を覗かせ(同上)
山頂に 神の如くに 鎮座する 日光富士は 剣がシンボル(同上)
山頂に オオクニヌシの 像が立つ 男体山の 象徴として(同上)
二荒山 大神祭祀 太郎山 女峰山の 日光三山(同上)
山頂の 社務所は無人 下山後に 中宮祠にて 朱印いただくか(同上)
距離を置き 太郎山神社 小社建つ アヂスキタカヒコネ 祭神として(同上)
すっぽりと 中禅寺湖は 雲の中 しばらく待てど 雲は動かず(同上)
山腹に 数多の滝や 日光山 登山終えれば 滝めぐりでも(同上)
山頂の 三角点は 一等で その標高は 二様夜午とか(同上)
北面に 日光三山 太郎山 いずれは登拝 手を合わせ見る(同上)
乗越は 大真名子山 登山口 女峰山への 縦走可なり(同上)
日光に 二千を超える 山十座 魅力あふれる 山の風景(同上)
霊山は 国の史跡で 名勝で 平安初期に 円仁開基(霊山)
山上は 南朝時代 国府とし 鍛冶小屋岩で 武器製造も(同上)
宝寿台 梯子の架かる 大岩で 西方向の 展望すぐれ(同上)
断崖に 松やモミジが 生い茂り 霊山山上 植生豊か(同上)
眼下には こどもの村の 大施設 自然と遊ぶ 学びの場でも(同上)
霊山や 草木に埋もれ 六百年 脳裏に浮かぶ 朱色の堂宇(同上)
霊山の 東物見岩 最高地 晴天の日は 海も見えると(同上)
東面 小さなダムが 点在す 宮城福島 県境付近(同上/霊山登拝32) 55歳
霊山は 奇岩怪石 数多あり 学問岩は 修行の遺跡(同上)
三角点 最高峰と 限らない 二十メートル 低くにありて(同上)
風化する 安山岩の 岩多く 天の釣舟 風の造形(同上)
天空に 黒船来たり 大軍で そんな夢見る 天の釣舟(同上)
切立った 蟻の戸渡り 断崖で 修験の山の 行場の一つ(同上)
弘法の 突貫岩の 伝説に 慈覚大師は 目を白黒と(同上)
霊山の 奇岩様々 名がありて 忘れらない 弁天岩も(同上)
地震でも 弁天岩や 崩れずに 神の宿れる 岩の如くに(同上)
洞窟に 大山祇の 神社跡 寺も神社も 麓に移転(同上)
日暮岩 東物見岩 見渡して 秋の奇観を 賛美するなり(同上)
阿武隈の 山並み眺め 霊山の 絶景絶佳 見納めとせん(同上)
八甲田 ロープウェイで 山頂に 田茂萢岳は 楽々登山(八甲田山)
無雪期の ロープウェイは 初めてで 観光だけの 山つまらなく(同上)
一日中 雲ひとつない 秋の空 またいつかと 八甲田山(同上)
湿原は 僅かばかりの 草紅葉 睡蓮沼に 高田大岳(同上)
二ッ森 白神山地 南端で 青秋林道 負の登山口(二ッ森)
秋田県 自然破壊の 権化にて 無理やり築く 青秋林道(同上)
二ッ森 気軽に登る ブナ林で 世界遺産に 隣接するや(同上)
岩木山 白神山の 上に立ち 同じブナ林 鎮護するなり(同上)
屋根消えし 石祠の神も 哀れかな 触らぬ神に 祟りなしとて(同上)
山好きは 百名山を 登りつつ 千名山も 目指しているか(同上)
核心部 黄色いテープ めぐらされ 世界遺産は 立入禁止(同上)
登れない 展望台や 二ッ森 直すことより 立入禁止(同上)
天然の 秋田杉立つ 登山道 七座山の 七つ山めぐり(七座山)
穴ぽこは 法華ノ岩屋 凝灰岩 蜂の巣状の 奇異な風化で(同上/霊山登拝33) 55歳
案内に 鉄製階段 表記あり 山に階段 可笑しくないか(同上)
Uの字に 米代川が 流れ行く 七座山は その段丘に(同上)
田山から 米代川の 水流れ 七座山が 絶佳なるかな(同上)
二ツ井の 町の先には 白神の 朝に登りし 二ッ森見え(同上)
箕座の 展望台は 絶景で 七座山で 随一なりし(同上)
江戸時代 七座山は 御直山 天然杉は 保護されたとか(同上)
去年まで 天神荘の 建屋あり 著名人らの 宿泊も聞く(同上)
杉の他 ブナにカエデに ミズナラと 広葉樹林 七座山に(同上)
対岸に 七座神社 社殿建つ 白鳳時代 比羅夫が創建(同上)
祭神は オオクニヌシ他 四柱と 古松軒が 紀行に記し(同上)
静かなる 米代川の 川岸で 河川氾濫 悪夢の如し(同上)
駒ヶ岳 夏油温泉 登山口 焼石連峰 主要な一座(夏油駒ヶ岳)
正面に 経塚山が 見えしなり 牛形山と 夏油三山で(同上)
山頂の 駒形神社 奥宮 今改築の 工事中なり(同上)
雲上の 栗駒山が 南西に 微かに見えて 遥拝したり(同上)
花の頃 焼石岳を 縦走し 経塚経由で 夏油温泉に(同上)
稜線に スキー場の 赤い屋根 確認できる 人工物で(同上)
駒ヶ岳 登って見える 三山の 経塚山と 牛形山が(同上)
ササ藪で 熊との遭遇 懸念され 大声出して 下山を急ぐ(同上)
混浴や 我ひとりにて 独占す 遠き昔の 夏油温泉(同上)
生々し 案内板の 爪の跡 熊の恨みは 文字消すほどに(同上)
案内図 夏油三山 詳細は 本にもなくて 写真に収む(同上)
三陸の 最高峰は 五葉山 北上山地 南部に位置し(五葉山/霊山登拝34) 55歳
登山口 五葉山神社 石碑建ち 三百名山 神と祀られ(同上)
晩秋の 賽ノ河原の ザレ場みち 赤坂峠 入る者もなく(同上)
荒涼地 賽ノ河原が 定番で 三途川が 側になくても(同上)
九合目 しゃくなげ荘の 山小屋が 暖炉絶えなき 憩いの家で(同上)
水呑場 しゃくなげ荘に 附帯して 泊まりてみたき 星座を眺め(同上)
東端に 黒岩の山 連なりて 稜線歩き 楽しそうかも(同上)
山頂は 丘の如くに なだらかで 森林限界 低木ばかり(同上)
石垣の 立派な奥社 創建は 平安初期の 田村麻呂とも(同上)
祭神は 五葉権現と 言う石祠 山麓一帯 里宮多数(同上)
一等の 三角点は 寂れたり 山によりては 柵に守られ(同上)
そそり立つ 日の出岩は 二つ割 神の仕業か 二刀四断(同上)
アスナロの 原生林が 山頂に 霊山故の 手付かずの森(同上)
東には 太平洋の 唐丹湾 三陸一の 山の眺めよ(同上)
山旅の 疲れをいやす 温泉よ 温泉なければ 登山も空し(同上)
五葉山 黒岩までは 踏み入れず 未練も残る 名所数多て(同上)
県境に 階上岳は 跨りて 青森はしかみ 岩手たねいちと(階上岳)
山頂に 階上嶽大 明神の 赤鳥居建ち 霊山らしく(同上)
予期もせぬ 階上岳の 雪景色 その頂に 立てる喜び(同上)
スキーでも 滑りそうな 山頂は 八甲田山 思い出すかな(同上)
八戸に 住んでいた頃 思い出す 山も知らずに 飲み歩き街(同上)
立派なり つつじの森の 休憩所 ツツジの季節 脳裏に浮かぶ(同上)
雪山も 天気が良いと 格別で 階上岳を 往復二キロ余(同上)
松島の 大高森の 眺望は 四大観でも 壮観とされ(大高森/霊山登拝35) 55歳
登山道 小高い丘の 坂道で 奥松島の 隠れた名所(同上)
最高地 離れた場所に 三角点 保護石含め 舗装がされて(同上)
夕日見て 大高森の 月を待つ 風流尽きぬ 奥ノ松島(同上)
島々は 遊覧船で めぐるのが ベストと思う 奥松島も(同上)
ありふれた 大高森の 山の形 外から見えぬ 展望の良さ(同上)
金華山 牡鹿の沖の 島山で 天平時代 神社創建(金華山)
登拝口 古き鳥居と 注連縄に 神社の衰微 感じられしか(同上)
案内図 案内板より 大切と 思うにならぬ 神社の敷地(同上)
鹿による 食害の防ぐ 防護柵 神の使いは 成行き任せ(同上)
山頂に 大海祇の 奥の院 大正時代 寄進されしと(同上)
祭神は ワタツミの神と 弁天で 昔は五大 弁財天と(同上)
さわやかな 風吹きわたる 金華山 ひとり眺める 海の絶景(同上)
二の御殿は 沖から島を 見た時に 半分ほとが 見える髙さと(同上)
半島の 先に網地島 細長く 島出身の 旧友思う(同上)
東岸の 灯台に行く 余裕なく またの機会に 訪ねんと見る(同上)
剣山 登山リフトは 休業で 一合目から ガチンコ登山(剣山)
登山前 剱神社に 参拝し まだ見ぬ山に 思いめぐらす(同上)
見ノ越に 丸笠山に 塔丸 剣山地に 雄峰あまた(同上)
西島で 第一目標 クリアして 本格的な 登山道にと(同上)
剣山 国の天記の 植生で シコクシラベの 固有種もあり(同上)
塔丸 眺めていたら シラソビの 見事な枝が 目に映るなり(同上)
北西に 矢筈山の 山塊が 頭を並べ 横たわるなり(同上)
ご本社の 大剱神社 巨岩背に オオヤマツミと 二柱を祀り(同上)
頂上に ヒュッテと山荘 並び建つ 木段踏むと 山頂のみち(同上)
剱山 本宮神社 山頂に スサノオと 安徳帝祀り(同上/霊山登拝36) 56歳
剣山 三年前まで スキー場 あったと聞きし 国道沿いに(同上)
塔丸 先に矢筈山 連なりて 剱山地の 奥深さ知る(同上)
木段が 山頂全域 めぐらされ 土を踏まずに 歩き行くかな(同上)
平家にも 誇れる絆 家族愛 太郎次郎の 山並みに見る(同上)
登山より 道のり遠き 剣山 平家の無念 湧き出る清水(同上)
四国では 百名山は 二座のみで 一座をクリア 明日は二座目に(同上)
振り向けば 緑の笹に 青い屋根 山頂ヒュッテ 忘れ難しも(同上)
円福寺 剱神社の 別当寺 真言宗の 御室派末寺(同上)
剱山 大権現が 本尊で 修験者たちの 宿坊も兼ね(同上)
下谷を ロープウェイで 成就社へ 石鎚山は 雨の登山に(石鎚山)
神門の 先に登拝路 続いてて 霊山登拝 本格的に(同上)
山頂へ 一キロとなり 安堵する 下山タイムを 何とかクリア(同上)
雨の日に 山頂めざす バカ一人 石鎚山に 休日もあり(同上)
最長の 三ノ鎖は 鉄段を 迂回をしての 弥山到着(同上)
霊山や 神社だけでは 片参り 寺院を拝し それで往復(同上)
石鎚の 最高峰の 天狗岳 途中リタイヤ タイムアウトで(同上)
宮島も ロープウェイを 頼りとし 獅子岩駅は 八合目辺り(宮島弥山)
弥山では 原生林が 保護されて 社叢となりて 国の天記に(同上)
大岩が 登拝路上に 落ちたまま 自然造化の 岩の行く末(同上)
霊火堂 空海大師の 創建で 大聖院の 境外諸堂で(同上)
南九の 霧島山の 最高地 韓国岳が 百名山と(韓国岳)
マイペース 韓国岳を 行く老人 我もいずれは 牛歩登山か(同上)
振り向けば えびの高原 栗野岳 低山ながら 魅力ある山(同上)
水蒸気 時折りのぼる 活火山 韓国岳も 成層火山(同上)
八合目 大浪池の 暗火口 見えて驚く コバルトブルー(同上)
南東の 新燃岳に 噴煙が 更に聳えし 高千穂峰(同上/霊山登拝37) 56歳
名山は 標高よりも 霊山の 歴史がありて 尊く感ず(同上)
高原の 池をめぐりて 山登り 温泉宿へ 下るも楽し(同上)
朱印帳 写経の証 山バッヂ 登拝の証 旅の思い出(同上)
池田湖の 背後に一座 薩摩富士 最南端の ふるさとの富士(開聞岳)
二合目が 本格的な 登山口 開聞岳は 百名山で(同上)
はるばると 九州五国を 訪ね来て 山行だけの 旅は儚く(同上)
海面に 断崖もなく 屹立す 下部はコニーデ 上部はトロイデ(同上)
七合目 過ぎた所に 山伏の 仙人洞の 行場跡が(同上)
山頂に 御嶽神社 石祠建つ 枚聞神社の 奥宮として(同上)
山好きの 宮様もいて ありがたし 悪路険路の 整備がなされる(同上)
中九の 百名山が 祖母山で 三角峰の 山美しく(祖母山)
徒渉では 滑って転倒 大慌て カメラは無事で 小指気がかり(同上)
沢沿いの 岩場にロープ 有難き 北谷コース 最短のみち(同上)
風穴は 七合目にある 洞窟で 蚕の孵化に 利用されしと(同上)
霧氷見て 樹氷と見るかは 感覚で 氷雪ならば 樹氷と思う(同上)
頂上に トヨタマヒメの 祠建つ 初代神武の 祖母とも言われ(同上)
東には 豊後大野の 尾平口 距離は長いが 名所が多く(同上)
大分と 熊本宮崎 三県に 接する界 御茶屋場跡で(同上)
指痛め 片手で握る ハンドルも 哀れに見える 過密な山行(同上)
その昔 添利山神社 遥拝所 祖母山登拝 結びに訪ね(同上)
九重山 牧ノ戸峠 登山口 久々ぶりに 知人と二人(九重山)
久住山 三角形の 岩峰で 百名山に 比定もされて(同上/霊山登拝38) 56歳
中岳は 九州本土 最高地 今日は眺めて 何れ登らん(同上)
懐かしき ブロック造の 避難小屋 昭和に浸かり 昼食をとる(同上)
中岳は スコリア丘の 火口跡 それぞれ違う 九重の顏は(同上)
山頂は ごま塩かけた 雰囲気で ごまは礫岩 塩は白雪(同上)
中岳と 久住山の 分岐点 天秤かけては 苦渋の決断(同上)
九州の 遠征登山は 短くて 恋しき山に 未練は尽きず(同上)
下山路の 西千里浜に 屹立す 星生山に 登山者多く(同上)
山裾は リンゴ畑の 平鹿富士 温泉もある ふるさとの山(金峰山)
その昔 修験の山と 称された 三角錐の 金峰山は(同上)
山頂に 金峰神社 社殿建つ 蔵王権現 アマテラスへと(同上)
恵那山は 百名山で 花の山 木曽山脈の 南端にあり(恵那山)
駐車して 林道歩き 二キロほど 自転車忘れ 残念至極(同上)
登山口 長野県側 広河原 最短コース 今日のチャレンジ(同上)
丸太橋 本谷川に 架けられて 徒渉の覚悟 水と流れし(同上)
仰ぎ見る 山は憧れ 登り見る 馬籠も恋し 雲に消えても(同上)
木道が 中途半端に 笹原に ふと願うかな 湿原回復(同上)
山頂に 立ちて笑顔が あふれ来る 老若男女 それぞれの幸(同上)
恵那山の 山頂附近 樹林帯 展望台の 眺めも同じ(同上)
恵那神社 イザナギイザナミ 祭神に 子のアマテラス 胞衣納めしと(同上)
山頂に 一から六の 摂社建ち 六乃宮には ヒトコトヌシが(同上)
山頂の トイレは立派で 新しく 百名山に 恥じぬ努力が(同上)
恵那山は 百名山で 義務的に 登る登山者 多いと思う(同上)
避難小屋 設備は完璧 新しく ここで朝まで 過ごしたきかな(同上)
美濃三河 高地南の 本宮山 砥鹿神社の 奥宮が建ち(本宮山)
登拝路を 老若男女 様々に 本宮山に 祈り深めつ(同上)
通称は 安山岩の タテガミで 馬背岩は 国の天記と(同上)
中腹の スギの植林 管理され 直立不動 美しきかな(同上)
景色良く 社殿逞し 本宮山 神の遣いか 美人も多く(同上)
神木の 天狗の寄木 巨大スギ 樹齢千年 県の天記と(同上)
祭神は オオクニヌシで 創建は 白鳳末期で 三河一宮(同上)
山頂の 天の磐座 衰退し スギの伐採 放置されしまま(同上/霊山登拝39) 56歳
一等の 三角点は 丁重に 本宮山に 保護されて立つ(同上)
寂れ行く 三河の古刹 鳳来寺 芭蕉の句碑に 涙するなり(鳳来寺山)
二回目の 鳳来寺山 訪問は 山頂目指し 一直線に(同上)
奥ノ院 薬師と開祖 傾きて いつしか消えて 山に帰するか(同上)
空木岳 木曽山脈の 雄峰で 木曽義仲も 伊那に越えしと(空木岳)
三本木 小さな地蔵 木の側に 安全願い 手を合わせ行く(同上)
カラマツの 林道終点 タカウチ場 昔の領地 鷹狩り跡か(同上)
池山の 山頂までは 遠くなく 惑わされる 標識もあり(同上)
木の間には 宝剣岳の 山頂が 二年前の 登山が去来(同上)
山登り 一首一句も 命がけ 貫く思い 天に届けよ(同上)
大地獄 小地獄の 難所越え 明るい尾根の 陽射しが見えし(同上)
山頂に 二キロと迫り 尾根歩き 絶景続き 前に進めず(同上)
山頂が 視界に入り 気はそぞろ 想像超えた 山の大きさ(同上)
地図に名が 記されてある 駒石は 空木岳での シンボルタワー(同上)
登るほど 北に連なる 山々で 木曽駒ヶ岳 頭大きく(同上)
空木岳 展望コースで 山頂に 奇岩ハイマツ 夢の見晴らし(同上)
駒峰に 五百羅漢を 見る如く 白さ際立つ 玄武岩群(同上)
蒲団干す 女主人の 健気さに 励まされるや 駒峰ヒュッテ(同上)
稜線に 二百名山 南駒 未練残して 引き返すかな(同上)
下山路は 空木平を 経由して カール地形を 眺め見るなり(同上)
登りより 下山に疲れる 空木岳 岩場の下に 杖を失い(同上/霊山登拝40) 56歳
避難小屋 覗き先客 確認し 無人であれば 大の字になる(同上)
駒ヶ根は 木曽山脈の 玄関で 菅ノ台には 温泉もあり(同上)
霧ヶ峰 最高峰が 車山 その標高に 異口二言なし(霧ヶ峰車山)
石ころに 三角点が 混ざり合い 標識ないと 見逃していた(同上)
創建は 縄文時代と 聞く神社 オオクニヌシを 祭神として(同上)
山頂の リフト駅舎に ウドの花 蓼科山を 借景として(同上)
車山 気象観測 基地の山 富士山頂より 移転されしと(同上)
霧ヶ峰 百名山は 車山 リフトに乗れば 名山最短(同上)
岩場なく 草地の広がり 壮大で 軽飛行機の メッカとなりぬ(同上)
懐かしき エコノミー旅館 山の宿 いずれ消えゆく 灯び哀れ(同上)
王ヶ頭 美ヶ原 最高地 美しの塔 シンボルタワーで(美ヶ原)
牧場の 牛のバックに 富士山が にっこり笑う 美ヶ原(同上)
松本の 盆地を挟み 対峙する 北アルプスは 未だ残雪が(同上)
山頂に 御嶽神社 奥ノ院 天狗二体の 石造ユニーク(同上)
山頂の 石碑の横に 不動像 古き霊山 面影残し(同上)
広大な 溶岩台地の 高原に ちょっと淋しき 三角点が(同上)
松本は 住みたいと思う 城下町 雪が少なく 温泉もあり(同上)
南には 鉢伏山と 高ボッチ まだ見ぬ山の 頂き遠く(同上)
帰り道 車で望む 峰々 遠く険しき 南アルプス(同上)
雲上の 王ヶ頭ホテル 日本一 規模と高さと また料金も(同上)
東には 牛伏山の 丘があり 見渡す限り 牧草地なり(同上)
平成や 山賊横行 登山口 車上荒らしに リュック持ち逃げ(蓼科山)
七合目 蓼科神社 鳥居建ち 蓼科山は 霊山なりき(同上)
その昔 白樺湖にも 旅もした その思い出が 消えて久しく(同上)
先週は 美ヶ原 天狗露地 今日は蓼科 天狗の露地に(同上)
山荘で 最初に探す 山バッヂ 百名山は 必ずゲット(同上)
山頂の ヒュッテは売店 驚きぬ 百名山の グッズも多く(同上)
山小屋は 下山の時に 休もうと 山頂めざし 先へと進む(同上)
広大な 岩石火口に 鎮座する 蓼科神社 奥宮拝す(同上)
祭神は タカミムスビと されるなり 安達太良山と 神は同じで(同上)
黒ぼっい 蓼科山の 山頂は 二重火山の 溶岩ドーム(同上)
山麓は 白樺高原 リゾート地 スキーに温泉 夢まためぐる(同上)
久々に 駐車場にて テント泊 不慣れの為か 熟睡できず(八ヶ岳/霊山登拝41) 56歳
八ヶ岳 最高峰の 赤岳を 目指して登山 夜明けと同時(同上)
白河原 水無し川に 流木が 放置されては 哀れを誘う(同上)
しばらくは 南沢沿いの 樹林帯 ダテカンバなど 混合林で(同上)
褐色の 赤岳山塊 双耳峰 威厳に満ちた 菩薩の如く(同上)
行者には 立派なテント 山小屋が 気おくれするも 少し休憩(同上)
阿弥陀岳 十人ほどが とりついて 中岳経由で 縦走するか(同上)
菱形の 金属網を 踏み段 奇抜なアイデア 山に見つけて(同上)
山名が 峰ノ松目と 言うらしき 硫黄岳より 続く高峰(同上)
赤岳の 南に続く 旭岳 更に南に 権現岳が(同上)
赤岳の 山頂直下 分岐点 眼下や遠方 絶景を見ん(同上)
南には 木曽山脈の 雄峰が 権現岳の 奥に林立(同上)
石祠には 太成宮の 名があるが 得体の知れぬ 新興の神(同上)
古来より 赤嶽神社は 祀られし 神仏習合 山の名にも(同上)
数分の 山の話も 忘れえぬ 一期一会の 夏山の旅(同上)
下山道 中岳経由の 稜線を 赤岳ピストン シナリオ甘く(同上)
八ヶ岳 思ったよりも 壮大で 縦走登山 二泊三日か(同上)
阿弥陀岳 眺めるだけの 山となり またいつの日か 日の出拝まん(同上)
地図になき 鋭鋒もあり 下山道 大同心と 小同心が(同上)
焼岳は 北アルプスの 玄関で 難易度低き 百名山か(焼岳/霊山登拝42) 56歳
途中から 中の湯コース 合流地 下山の後の 湯が楽しみに(同上)
けたたまし 音の先には 噴気口 挨拶をする 活火山かな(同上)
南峰は 立入禁止で 近寄れず 北峰のみが 登頂可能(同上)
夏山や 元気一杯 中高年 高級バイクに ブランドウェア(同上)
西穂から 焼岳を観た 二年前 登山に狂う 自分は見えず(同上)
続々と 登って来るかな 焼岳に 百名山で 楽な山でも(同上)
山めぐり 島々めぐり 老いたなら 祭りめぐりに 花見と散らむ(同上)
いつまでも 心に残る 思い出を 叶えてくれた 信濃路の旅(同上)
登山口 戻ってみれば 路肩にも 車が駐車 驚く眺め(同上)
多度山は 養老山地 南端で 多度大社の 霊山であり(多度山)
山麓の 愛宕神社に 参拝し 火の神様に 入山願い(同上)
五合目に ミニチュア鳥居に 供え水 誰が置いたか 遊び心も(同上)
山頂の 高峰神社の 祭神は 多度山に住む 天狗とされて(同上)
山頂の 展望台は 眺め良く 木曽三川が 手に取る如く(同上)
三川や 銀色の帯 たなびかせ 母なる海に 帰らんとする(同上)
三川に 風呂敷広げ 堤み込む 日も暮れかかる 多度山の夏(同上)
石仏や 哀れなるかな 保管庫に 信仰消えて 石ころとなる(同上)
勿体ない 人の登れる 電波塔 多目的こそ 公園広場(同上)
浅間山 登山禁止の 山ゆえに 黒班山を 代替登山(黒班山)
浅間山 煙と霧に 巻かれては またの登山を 願う地下足袋(同上)
今回は 甥を連れての 登山にて 安全安心 最優先で(同上)
カラマツの 赤いリボンは 意味不明 頭上はるかに 取り付けられて(同上)
黒班山 火山監視機 設置され 浅間の噴火 常時警戒(同上)
下山道 分岐点から 中コース 展望悪く 期待外れも(同上)
登山道 塹壕の如き 掘り下げで 雨天になれば 一大事かと(同上)
高原の 高峰神社 参拝し 霊山浅間に 結び付けたり(同上)
ゴンドラで 一気に吾妻 登山口 今日は二座目の 百山めざし(四阿山/霊山登拝43) 56歳
なだらかな 木段続く 登山道 嬬恋コース 最短時間で(同上)
菅平 高原に聳え 嬬恋に 山麓続く 四阿山は(同上)
信州は 山家神社の 奥宮で 白山権現 祭神として(同上)
上州の 北峰側にも 祠建つ 祭神までは 定かならずに(同上)
パルコール 嬬恋リゾート スキー場 次なる目標 百スキー場(同上)
憧れの 草津温泉 前泊し 百名山の 白根山へと(草津白根山)
いつの間に ロープウェイは ゴンドラに 移行はすれど 名はそのままに(同上)
リフトにて 更なる上の スキー場 草津国際 ビックゲレンデ(同上)
山頂は 緑豊かな 樹林帯 好対照な 本白根山(同上)
から釜の 噴火口には 道がなく 花の姿も 見えず終いに(同上)
白根山 最高峰に 道はなく 歩道最高地 疑似山頂に(同上)
名に聞きし 駒草の花 群生す 白根の峰の 柔らかさかな(同上)
乱獲で 絶滅されし 植物も 保護活動で 復元もされ(同上)
赤石の 白根山は 北岳に 日光白根は 何と呼ぶかと(同上)
白根山 三角点も 立ち入れず ただ幻の 山と眺むる(同上)
慰霊碑を 山神様と なぞらえて 合掌しては 霊山登拝(同上)
モミジ手を 頬にすり寄せ 癒されし その子は二十四 幸せになれ(同上)
珍しき 亀甲模様の 構造土 窪地の中の 鏡池かな(同上)
赤城山 大沼に連なる 山々で 最高峰は 黒檜山なり(赤城山)
四時を過ぎ 甥を車に 待機させ 黒檜山を 駆け登るなり(同上)
猫岩は 最初の名所 展望所 大沼の中には 赤城神社が(同上)
尾根に出て 駒ヶ岳との 分岐点 山頂までは 百メートルと(同上)
山頂に 黒檜山神 祀られて 三角点と 合わせて拝む(同上)
赤城山 登山を終えて 神社など 参拝できぬ 山旅哀れ(同上)
榛名山 ロープウェイは 二連式 日本最初の ゴンドラと言う(榛名山)
一等の 三角点は 榛名山 三角錐で 榛名富士とも(同上)
山頂に 富士山神社 鳥居建ち 霊山らしき 雰囲気もあり(同上)
祭神は 富士と同じの サクヤヒメ 昭和中期の 再建とあり(同上)
美しさ 小野の小町か 楊貴妃か 榛名の富士は 見え隠れして(同上)
榛名山 登った後は 湖上より 仰ぎ眺める 二度の楽しみ(同上)
全国の 索道めぐり また一つ 丸を付けたり 榛名山にも(同上)
全国の 遊覧船と 川下り 登山と同じ 旅の楽しみ(同上)
登山口 そこに至るも 登山なり ふところ深き 南アルプス(光岳/霊山登拝44) 56歳
山頂に ベンチ替わりの 倒木が 易老岳でも 樹林が続き(同上)
昭和初期 旧制静高の 山岳部 野営の跡が 静高平と(同上)
光小屋 静岡県営 山小屋で 南アルプス 南端にあり(同上)
山頂は 低木ながら 樹林帯 森林限界 はるかに過ぎし(同上)
この夏は 南アルプス 十座越え 百名山の 難所は続く(同上)
麓から 瑞牆山を 眺めては 険しい顔の 岩峰に見え(瑞牆山)
林道に 車を停めて 歩き出す 瑞牆の森 富士見平へ(同上)
案内図 地図と異なる 内容で 富士見平の 山小屋一緒(同上)
林道は ミニサイクルも 走れそう 登山コースを 間違えたよう(同上)
急段の 桃太郎岩 その根には 支柱の如く 枝添えられて(同上)
樹林帯 赤テープなしで 進めない 迷ったならば テープ探しを(同上)
玄武岩 大ヤスリ岩 巨大で クライミングの 練習岩と(同上)
分岐点 裏山コース 不動滝 次回は登らん まだ見ぬ魅力(同上)
正面に 立つと異なる 岩に見え 大ヤスリ岩 仏塔に似し(同上)
山頂も 岩が重なる 風景で 居心地の良き 場所とは言えず(同上)
こぶ岳の 矢じりの先の 大岩に 寝ころびて見る 夏の大空(同上)
天辺に 頭髪思わす 草木生え 大ヤスリ岩 面白く見る(同上)
カラマツの 林を見ると 思い出す 北原白秋 落葉松の詩(同上)
人生は 少年の日の 志ざし 無我夢中に 自己史刻む(同上)
名の知れた 温泉多し 百名山 甲信越は 夢の山旅(同上)
登山口 鳥倉林道 終点で 高速降りて 距離また長く(塩見岳/霊山登拝45) 56歳
塩見岳 兜を伏せた 山容で 南アルプス 中央に位置し(同上)
山小屋に 泊まる楽しみ 御来光 団体客と 語らいもなく(霊山登拝)
日本一 三伏峠 高いとか 静岡側の 道廃れても(同上)
比較的 新しそうな 峠小屋 秘湯の宿が 建てた様子で(同上)
峠過ぎ 三伏山を 越えた次ぎ 本谷山が 目標となり(同上)
鞍部には 一直線の 木段が 見えて気構え 覚悟決めたり(同上)
標識に 東海パルプ 社有林 ここから先は 民有地なり(同上)
山頂が ようやく見えて 来るけれど 体は疲れ 牛歩の如く(同上)
塩見岳 西峰東峰 双耳峰 先ずは手前の 西峰目指し(同上)
ハイマツの 花の上には ライチョウが 愛嬌たっぷり 目を向けるかな(同上)
しんどくて ハアハアぜいぜい 塩見岳 先行く人の 脚たくましく(同上)
塩見小屋 団体登山者 貸切で 休憩せずに そのまま下山(同上)
峠まで 下山をすると 五時を過ぎ 疲れもありて 小屋に投宿(同上)
久々の 山小屋泊は 落ち着かず 風呂がないのが 最大不満(同上)
夕食は 粗末ながらも それなりで ワンカップ飲み 祝杯とする(同上)
山小屋に 泊まる楽しみ ご来光 団体客と 語らいもなく(同上)
カラフルな 三つの帽子 その上に 白根三山 顔を覗かせ(同上)
最奥に 穂高連峰 乗鞍と 顔見世興行 朝焼けの空(同上)
中央に 赤石岳と 聖岳 微かに見えて 来週行くと(同上)
山小屋に 戻る頃には 夜も明けて 朝日一面 峠を照射(同上)
花畑 ホソバトリカブト 群生す 人工的に 植栽されし(烏帽子岳)
早朝に 眺めし雲海 停滞し 中央アルプス 雲より高く(同上)
稜線は 荒川岳へと 続くけど 小日影山に 続く道なし(同上)
烏帽子岳 小河内岳と 続くけど 縦走するには ルートが長く(同上)
烏帽子から 南アルプス 眺めれば 三千メートル 超える名山が(同上)
山頂の 先に鎮座の 塩見岳 祠なくても 霊山と見し(同上)
予期もせぬ 山小屋泊に 満足し 鹿塩温泉 更なる期待(同上)
退屈な 林道歩きも 刺激的 名もなき崖を 屏風ヶ岩とし(同上)
日を置いて 車に戻り 思うこと パンクはないか 異常はないかと(同上)
聖岳 日帰り登山 考えて 便ヶ島を 登山口とし(聖岳/霊山登拝46) 56歳
遊歩道 道路の下の トンネルに 違和感覚え 潜り行くかな(同上)
登山者と 林業者のみ 利用する 滝の沢橋 立派な橋で(同上)
聞きもせぬ 滝の流れに 身を寄せて 大海知らぬ イワナありけり(同上)
流れ橋 手動コンドラ 西沢渡 珍しき渡渉 沢の最後に(同上)
長野側 登山道には 合目なく 標高地点を 目印として(同上)
標高が 二千超えても ブナ林 森林限界 例外もあり(同上)
稜線に 小聖岳の ピークあり 少し休んで いざ山頂へ(同上)
ハイマツと ササの緑が 山頂に 大ガレ小ザレ 隠すが如く(同上)
スキーには 理想的な 斜面にて ヘリコプターの スキー最高と(同上)
聖岳 日帰りするには 惜しまれて また来る時を 遠くあこがれる(同上)
聖とは 空也食わずの 聖人で それを忘れて 拝む頂き(同上)
山頂の ケルンを祠に 見立てては 三角点と 手を合わせたり(同上)
山上に 六人ほどの 猛者たちが 長い下りの 間合い見計り(同上)
北西に 大沢岳と 稜線が 赤石岳へ 続き行くなり(同上)
大沢と 赤石岳の 峡谷に 百間洞の 赤き山ノ家(同上)
僅かでも 高山植物 花見れば 少なからずや 思い出となり(同上)
山バッヂ 求めんがため 立ち寄りし 聖平小屋 有難きかな(同上)
荒れ果てる 聖平の 景観は 旧木道の 残骸放置(同上)
湿原が シラビソ林に 消え行くか 国立公園 指定以外は(同上)
南岳 茶臼岳へと 続く道 最初に挑んだ 光岳まで(同上)
日帰りで 難関一座 登り終え 睡魔と走る 四時間の帰路(同上)
今週 北アルプスに 気を転じ 常念岳に 日帰り登山(常念岳)
安曇野の 常念山脈 その主峰 一ノ沢より ピストンせんと(同上)
登山口 立派なトイレに 恐縮す 無料とあって 尚更のこと(同上)
一ノ沢 流木流石 自然ダム 広い河川は 人の手入れを(同上)
標識は 大滝の地名 マップには 王滝ベンチ 意味不明(同上)
樹間から 三角錐の 山の形 威厳に満ちた 姿に見えし(同上)
中間地 笠原沢の 出合なり 一ノ沢とも 別れ行くかな(同上/霊山登拝47) 56歳
ビールなら もっと旨いだろう 沢の水 胸突八丁 立ち休むたび(同上)
振り向けば 四キロほどの 一ノ沢 水量なくて 流れ楽しめず(同上)
山頂も 次第に近く 見えて来て 胸突八丁 閊えも取れて(同上)
後五百 山小屋マーク ベンチ側 ここを越えれば 尾根の乗越(同上)
絶景や 感きわまりて 立ちつくす 北アルプスの恋人たちよ(同上)
山上の 河原の如し 乗越に 草木茂らず 展望抜群(同上)
山小屋が 有ると無しでは 天地の差 常念小屋は 天国に見え(同上)
憧れの 大天井岳 遥かなり 何れ歩まん 表銀座を(同上)
山頂の 岡宮神社 奥宮は タケミナカタを 祀る小社と(同上)
槍穂高 北アルプスの 主役たち 観覧するは 常念の席(同上)
登山にも 程よい距離と 時間あり 登り五時間 下り三時間(同上)
山頂に 祠と標識 三角点 三つ揃わず 不合格(同上)
安曇野の 常念岳に 秋の風 十五時間の 日帰り登山(同上)
車窓より 仙丈ヶ岳と 初対面 シャトルバスでも シャッターチャンス(仙丈ヶ岳)
名の知れた 北沢峠 登山口 南アルプス 北の玄関(同上)
急登の 三合目では ひと休み 看板多き コメヅカの幹(同上)
登山道 広々として 気持ち良き 針葉樹林 登るも楽し(同上)
五合目を 過ぎてピークが 目に留まる 小仙丈ヶ岳 優しき姿(同上)
辿り着く 小仙丈ヶ岳 七合目 ハイマツ茂る ガレ場ピーク(同上)
不可解な 三角点が 山頂に 何もないより ましかと眺む(同上)
馬ノ背の 先に聳える 小岩峰 馬ノ背ヒュッテ 途中の楽園(同上)
花の山 南アルプスの 女王と 仙丈ヶ岳は 称されもされ(同上)
女王は 季節外れで 飾りなく ハイマツだけが 褐色の花(同上)
東面に 三つのカール 構成す 仙丈ヶ岳 日本三大と(同上)
山頂の 人工物は 三点に 祠と標識 三角点と(同上)
谷見れば 飛んでみたい 気持ちなる ハングライダー 若き日のこと(同上)
山頂の 奥に北岳 間ノ岳 二位と三位の 肩を並べて(同上/霊山登拝48) 56歳
下山して またの登山を 夢に見る 仙丈ヶ岳の 藪沢カール(同上)
先週の 仙丈ヶ岳に 気を良く 甲斐駒ケ岳 今日のチャレンジ(甲斐駒ヶ岳)
甲斐駒は 甲斐の霊山 甲斐の国 信州北沢 邪道のコース(同上)
甲斐駒と 対峙するのは 女王で 甲斐駒ヶ岳 王様なのか(同上)
類似した 山が重なる 南東は 鳳凰三山 その最奥に(同上)
アサヨ峰 三角錐の 山容は 三百名山 存在抜群(同上)
山稜の 五重先には 関東の 丹沢山地 連なる眺め(同上)
標識の 旧長谷村や 懐かしき 五年過ぎても 村名残り(同上)
雄大な 甲斐駒ヶ岳に 摩利支天 南アルプス 北の玄関(同上)
戸台川 シャトルバスの コース見る マイカー規制 最大難路(同上)
標識は 字も読めぬほど 朽ちたとて ハイマツ先の 山は変らず(同上)
雪かなと 見まがうほどの 火山礫 神の仕業か 西駒の嶺(同上)
摩利支天 御嶽山と 比べれば イメージ変り 駒の頭ぞ(同上)
駒津峰 山頂からの 眺め良く 登山者は皆 カメラマンに(同上)
八合目 六方石の 巨岩あり 鞍部の尾根に 崩れ落ちずに(同上)
ギャルを背に 急登コース 山頂へ 励まされつも 最後の気力(同上)
甲斐駒の 白い山頂 花崗岩 マツの緑が 装い変えし(同上)
南東に 鳳凰山へ 峰続く アサヨ峰は 昼でも見えて(同上)
天高く 我を誘う 駒頭 歳の数ほど 登って来たが(同上)
山頂の 駒ヶ岳神社 奥宮は オオクニヌシを 祀る石祠(同上)
山頂は 三十人ほどの 頭数 満員御礼 早々下山(同上)
登山客 三角点に 陣取りて 写真撮影 困難になり(同上)
甲斐駒の 山頂からの 眺望は 日本の屋根を 見尽くすほどに(同上)
地蔵岳 観音岳に 薬師岳 鳳凰三山 浄土の眺め(同上)
地図を手に 双眼鏡と にらめっこ 知らない山を 新たに覚え(同上)
甲斐駒の 賑わい避けて 下山する ガレ場急降 仙水峠(同上)
雪の如 白き岩峰 美しく 甲斐駒ヶ岳 十指ランク(同上)
昭和初期 竹沢長衛 小屋建てて 北沢峠 登山の基地に(同上)
登山後は 仙流荘の 露天風呂 仙丈ヶ岳は 見えぬけれども(同上)
上越の 百名山で 名前知る 雨飾山 海谷山塊(雨飾山/霊山登拝49) 56歳
様々 駒ヶ岳の名 全国に 絶壁続く 海谷駒は(同上)
登山口 雨飾山荘 秘湯宿 下山の後の 風呂が楽しみ(同上)
水筒に 千代の泉の 水を汲み これから先の パワーアップに(同上)
急斜面 アルミ梯子に 身を委ね 三点確保 叩いて登る(同上)
登山中 煙草は吸わず 我慢する 一ぷく処 写真撮影(同上)
笹平 最初のピーク 見えしかな 山頂かとの 期待は外れ(同上)
小谷側 思わぬ標識 惑うかな 十一合目の 十合目には(同上)
ガスの上 山頂らしき 岩場見え 十一合目と 確信したり(同上)
よく見れば 雨飾山は 双耳峰 南北峰の 北峰高く(同上)
山頂は 越後信濃と 分かれても 気ままな山の 秋風一つ(同上)
北峰に ヌナカワヒメの 祠建ち 南峰の座に 石仏たちが(同上)
霧の中 信濃と越後が 奪い合う 二またかける 雨飾山(同上)
ササ原は 眼下に見ると 美しく 雨飾山 笹平かな(同上)
黒沢を 下った先の 登山口 小谷温泉 秘湯の宿で(同上)
下山する 思いは一つ 温泉で 都忘れの 風呂が恋しき(同上)
紛らわし 白馬岳に 思うこと 世界に誇る ハクバでいこう(白馬岳)
白馬尻 大雪渓の 玄関で 三キロ続く 眺めや如何に(同上)
白馬山 国有林と 記された ケルンの表示 またややこしく(同上)
雪渓に 白馬三山 杓子岳 見えて感動 碧空を背に(同上)
北東の 雨飾山 昨日に 火打山だけ 未だ見ぬ世界(同上)
雪解けて キリンソウに イワギキョウ 葱平の お花畑に(同上)
雪渓は スキーがあれば 文句なく せめて竹スキー あればと思う(同上)
山頂の 直下に広々 花畑 目ぼしい花は 季節を過ぎし(同上/霊山登拝50) 56歳
鞍部には 山小屋が建ち カールには 奇岩怪石 ハイマツと草(同上)
丸山の 山頂宿舎 村営で 規模は大きく 見晴らしがよく(同上)
山頂に 九月末でも 雪渓が 新雪降れば 万年雪に(同上)
明治末 白馬山荘 開業し 日本最大 八百名と(同上)
剱岳 黒部を挟み 対峙する 両立山の 雄峰同士(同上)
黒部川 入善平野の 扇状地 白馬の恵み 東と西へ(同上)
旭岳 西正面に 屹立す 褶曲隆起 古き兄弟(同上)
建物の 規模からすると 白山の 室堂宿舎 日本一では(同上)
特天の 高山植物 その指定 三ヶ所のみと 稀少な宝(同上)
レリーフは 松沢貞逸 実業家 十八歳で 山小屋建てて(同上)
山頂に 宗教的な 石祠なく 方位盤柱 その代わりかな(同上)
雲上に 横一文字の 山並みが 南アルプス 赤石山脈(同上)
絶品や モツ煮におでん 生ビール しらうま岳は 天空の園(同上)
山頂の とんがり頭 独特で 山荘からの 眺め一番(同上)
下山して 百名山の グッズなど 探す楽しみ 白馬尻小屋(同上)
白馬岳 五十九座の 山となり 百名山も まだ六合目(同上)
猿倉は 車を停めた 登山口 温泉あれば 前泊したはず(同上)
上高地 到着しては 手を合わす 焼岳の山 荒ぶる神に(奥穂高岳)
穂高岳 百名山は 最高地 奥穂高岳 登頂とする(同上)
登山道 六百山に ないために 眺めるだけの 鋭鋒であり(同上)
登山より 明神池まで 散歩する それも楽しき 上高地かな(同上)
風流は あらゆる事を 知っていて 知らんふりして 登山する時(同上)
今回は 最短コース 岳沢を ピストンせんと 計画したり(同上)
ジャンダルム 柱状節理の 岩峰で 上級登山者 憧れの的(同上)
目指すべき 目標ひとつ 奥穂高 遠い昔に 諦めた夢(同上)