写句集25

山と高原の風景 短句(俳句・川柳)

ゴンドラの 窓には湯煙り 細々と(御在所岳/山と高原の風景1) 51

真っ青な 鈴鹿の山と 朝の月(同上)

赤富士や 朝明けの空 冬景色(富士山)

山頂は 月を思わす 残雪が(伊吹山)

琵琶湖には 欠かせぬ眺め 伊吹山(同上)

富士の雪 雲が加わり より深く(富士山)

高遠の 南アルプス 花の上(南アルプス)

春雲に 南アルプス 照れ笑い(同上)

憧れの 立山訪問 美女平(立山)

立山や 途中の景色 蚊帳の外(同上)

室堂や 雪を蹴散らす 湯のけむり(同上)

象潟の 鳥海山は (こわ)(おもて)(鳥海山)

金沢の 夕日にツツジ 卯辰山(卯辰山)

田植え終え まだ白山は 雪の峰(白山)

水無月の 白馬連峰 名のままに(白馬岳)

松川や 白馬の雪に 白い波(同上)

棚田には 北アルプスの 雪と雲(北アルプス)

西岳の 縦走コース 歯の上に(大望峠)

焼岳や 上高地では 得意顔(西穂高岳)

墜落も クッションとなる 木の茂み(同上)

前穂から 奥穂の稜線 白い帯(同上)

連峰の 前穂高岳 露払い(同上)

独標に ピラミットピーク 稜線に(同上)

北西に 地味な脇役 笠ヶ岳(同上/山と高原の風景2) 54

焼岳に 次回は登山 よろしくと(同上)

湿原の 花の名前も 手習いに(天生の高層湿原)

ナナカマド 緑の葉でも 興味引く(同上)

昔より ニッコウキスゲは 知る花で(同上)

白山の 雪なき眺め 予想外(白山スーパー林道)

理想郷 白川集落 塀がなく(同上)

崩落地 オオシラビソが 逞しく(同上)

名前なき 小高き山の 神いかに(同上)

峠越え 馬より牛が 役に立ち(乗鞍岳)

花の時期 過ぎての尾瀬は 草紅葉(尾瀬)

尾瀬沼や 遊覧船は 遠い過去(同上)

自然保護 長蔵小屋が (さきがけ)で(同上)

憧れの 富士のお鉢は グロテスク(同上)

伊吹山 採掘跡が 痛く見え(伊吹山)

秋の空 (くび)()三山 道遠き(妙高山)

()(うち)(やま) 積雪多く リタイヤす(火打山)

シラカバも 葉を落としたり 笹ヶ峰(同上)

クリスマス ツリーにしたら よいヒノキ(同上)

年の瀬や 山が命と 豪語せむ(鳥海山)

師走でも 横手の田畑 秋のまま(同上)

北面に 遅い新雪 秋田駒(秋田駒ヶ岳)

東面(ひがしめん) 焼石岳も 雪が見え(焼石岳)

涸渇した 鉱物資源 リサイクル(小坂鉱山/山と高原の風景3) 54

秋田駒 スキー場では 一つ山(秋田駒ヶ岳)

北行けば 景観異にする 秋田駒(同上)

秋田駒 宝仙湖上 雪残し(同上)

日本一 鋭利に見える 剣ヶ峰(北海道駒ヶ岳)

岩木山 りんごの花が 沿道に(岩木山)

八合目 津軽平野に ヒバリ鳴く

山頂の ケルンの鐘は 個性的(同上)

新緑の 巨木の森は ブナの木で(同上)

残雪に 黄色い花や ヤマガラシ(同上)

山麓に 地元作家の 記念碑が(同上)

青春を 石碑に記す 歌謡曲(同上)

崩山 日本キャニオン 海越しに(白神岳)

大げさな 日本キャニオン 名ばかりで(同上)

崩山 土砂崩れ跡 山肌の(崩山)

月山に 登って拝む 翁の碑(月山)

キンコウカ 群生したる 弥陀ヶ原(同上)

参籠所 山のバッヂを ゲットしに(同上)

御田原に ハクサンシャクナゲ ササ分けて(同上)

早池峰湖 ダム湖の名前 涼しさも(早池峰山)

噴水や 早池峰山に 届けよと(同上)

紫の タチギボウシが 花盛り(大場谷地/山と高原の風景4) 55)

湿原が 変化見せたり 草原に(同上)

焼山や 夏でも白き 山の肌(秋田焼山)

田代岳 池塘の数は 百十余(田代岳)

栗駒の 山頂附近 もう紅く(栗駒山)

南麓は 地震の爪痕 生々し(同上)

和賀岳の 東の壁は 横一字(和賀岳)

北側に 田沢湖浮かび 街の帯(同上)

ブナの木に オオワライタケ 毒キノコ(岳岱)

ブナの古樹 岩に根を張り 神かがる(同上)

見るからに 大きさ様々 自然林(同上)

水場では ブナの湧水 すくい飲む(同上)

石の上 三つに一つ ブナの木が(同上)

湿地では 小さな池に トンボ飛ぶ(同上)

百選も 枯木となれば 選外に(同上)

注連縄を 張って祝おう 長寿ブナ(同上)

湯森山 ひょっこり顔出す 岩手山(秋田駒ヶ岳)

山容は 炊飯釜の ()(だけ)かな(同上)

馬ノ背の 尾根の尻には 横岳が(同上)

秋の華 千体地蔵 赤頭巾(那須高原)

実際は 八百体の 地蔵尊(同上)

今もなお 妖狐の毒気 秋の空(同上)

会津駒 悪天候の 紅葉かな((会津駒ヶ岳))

伊南(いな)(がわ)の 紅葉早し 屏風岩(会津高原)

山頂は 鋭利な岩の 見本市(日光白根山)

花はなく 戦場ヶ原 草紅葉(男体山)

紅葉に 名も無き滝の 白い筋(銀山平/山と高原の風景5) 55

滝雲が 銀山平 奇勝とか(同上)

鏡沼 浮草枯れて 山おぼろ(八甲田山)

シラカバの 紅い林に 和賀の山(愛染山)

夕焼けの 黒又山に 紅葉も(黒又山)

(やま)小舎(ごや)や いつまで続くか 喫茶店(岩手山)

登山より スキーシーズン 岩手山(同上)

山麓で 眺める雪山 南部富士(同上)

銀世界 りんご畑の 津軽富士(岩木山)

高台に 洒落た家見る 雪の富士(同上)

真逆なる 鳥海山は 田植え後(鳥海山)

登山より 今日はスキーで 月山に(月山)

八ヶ岳 全山眺望 霧ヶ峰(霧ヶ峰高原)

霧ヶ峰 ブランド(りょく)は やや低下(同上)

南西の 御嶽山に 雪形が(同上)

鷲ヶ峰 オオシラビソが (とう)(もう)に(八島ヶ原湿原)

浮島や 八島ヶ池の 名前にも(同上)

涼しさや わずかに揺らぐ 池の水(同上)

草むらに ミヤマゼンゴの 花白く(同上)

固有種の オウギアヤメは 潤しく(同上)

石の島 ミニチュアの海 鎌ヶ池(同上)

釣り糸を 垂らし触れたい 池に見え(同上)

車山 今度は池の 借景に(同上)

雄雌か 小枝に止まる ノビタキは(同上)

真南に 南アルプス 北岳が(三峰展望所/山と高原の風景6) 55

南寄り 中央アルプス 道路越し(同上)

北東の 浅間山に 夏の雲(同上)

水場には 暑さを凌ぐ 牛の群れ(美ヶ原)

広大な 草原の果て 蓼科へ(同上)

塩くれ場 明治の伝統 今に継ぐ(同上)

三頭の 牛が岩の 塩なめる(同上)

女神湖の 微笑む姿 夏の空(蓼科山)

夕焼けや 蓼科高原 黄金色(同上)

浮き雲に 御嶽山の 雪形が(同上)

霧の中 安房峠は 休止中(安房峠)

焼岳の 登山を終えて 中の湯へ(焼岳)

岩峰の 瑞牆山(みずがきやま)は 奇勝なり(瑞牆山)

見るからに 林道工事の 露岩なり(塩見岳)

カールなら 仙丈ヶ岳 雄大で(仙丈ヶ岳)

甲斐駒の 白い岩峰 異色なり(甲斐駒ヶ岳)

焼岳や 秋の朝日に 黄金色(上高地)

可愛らし 白根御池に ススキの穂(北岳/山と高原の風景7) 55

秋の山 北と南は 大違い(同上)

悠然と 天に指差す 槍ヶ岳(同上)

秋の空 富士山高く 雲の上(同上)

南東に 毛無山越し 富士の峰(農鳥岳)

朝焼けの 北の空には 八ヶ岳(同上)

登山口 登山者皆無 山終い(笠ヶ岳)

屏風絵の 左手奥に 槍ヶ岳(同上)

鈴の音 他に音なし 秋の山(同上)

槍ヶ岳 今年の登山 やり残し(同上)

タケカンバ 枯れても幹は 美しく(同上)

眼下には 錦の敷布 笠ヶ岳(同上)

目線には 錦の屏風 笠ヶ岳(同上)

天城山 わずかに見えし 富士の雪(天城山)

尾根からの 眺め不憫な 天城山(同上)

山焼きの ススキ草原 壮観で(俱留尊山)

私有地で 有料山頂 二本ボソ(同上)

湿原に わずかな広さ お亀池(同上)

馬ノ背は モヒカン刈の 針葉樹(同上)

西側に 断崖岩峰 鎧山(同上)

山頂の 観音像は アンテナで(大山)

富士山の 五合目上は 白い雪(同上)

伊勢湾に (しん)()の眺め 年の暮れ(朝熊山/山と高原の風景8) 56歳

四島の 有人島が 鳥羽沖に(同上)

大晦日 霊山巡礼 (あさ)()(やま)(同上)

椿咲く 花の眺めに 鳥羽の島(同上)

新たなる 六甲枝垂れ モニュメント(同上)

紅葉谷 意外と多き 常緑樹(同上)

白い崖 蓬莱峡は 花崗岩(同上)

名月や 鈴鹿の山も 青い空(藤原岳)

伊吹山 錦に雪の 眺めかな(伊吹山)

()()の句に 鈴鹿山脈 重ね見る(烏帽子岳)

東西の 境を分かつ 烏帽子岳(同上)

吉野では 殺風景も 春の絵に(吉野山)

阿蘇五岳 南の孤峰 烏帽子岳(阿蘇山)

阿蘇山の スキー場跡 気も付かず(同上)

池二つ 草千里ヶ浜 引き立てて(同上)

()(しま)(だけ) 最も楽な 阿蘇五岳(同上/山と高原の風景9) 56歳

広大な 阿蘇カルデラは 日本二位(同上)

阿蘇五岳 大観峰では 涅槃像(同上)

横になり 大観峰で 春眠を(同上)

長者原 ビジターセンター 憩いの場(九重山)

雪残る 別府の山は 異色なり(大平山)

三岳や 揃って背比べ 春の風(八ヶ岳)

艫岩(ともいわ)は 空母の船首 春の空(荒船山)

登山時の 雲取山に クモの糸(雲取山)

山頂は 五月連休 人絶えず(同上)

尾根沿いに 山小屋四軒 都の山は(同上)

民家風 大菩薩(だいぼさつ)(れい) 山小屋は(大菩薩嶺)

カラマツの 森は新緑 準備中(同上)

南には まだ純白の 富士の嶺(同上)

ダム湖でも 春は満水 湖に(同上)

土崩れ 三角点が 背を伸ばす(同上)

それぞれの 百名山が 理想的(同上)

名山や 土産屋並ぶ 観光地(同上)

遠望す 大菩薩嶺 里の山(同上)

医王山 三百名山 視野の中(医王山)

五月でも 通行止めの 県道が(同上)

懐かしき 金沢江戸村 道沿いに(同上)

標識が 雪にへし折れ 別向きに(同上)

絶望の 字には絶死か 雪山に(同上)

前山で 雪の壁には 降参す(同上)

八ヶ岳 温泉ホテル 朝の顔(八ヶ岳)

赤岳の 残雪間近に 小淵沢(同上)

清里の 富士に牛舎 似つかわし(富士山)

野辺山の 街路樹飾る 八つの雪(八ヶ岳)

遠からず 甲武信ヶ岳の 富士の嶺(甲武信ヶ岳)

加賀の帰路 (くび)()三山 目を合わす(妙高山)

久々の 夏油三山 雪まだら(夏油三山)

下見せん 関越道の 未踏峰(巻機山)

複雑な 巻機山(まきはたやま) 頂部かな(同上)

越後駒 関越道の 展示品(越後駒ヶ岳)

驚きや 瑞牆山の 岩仏(瑞牆山)

傑作や 地蔵ヶ岳の オベリスク(地蔵ヶ岳)

オベリスク 鳳凰山の シンボルで(同上)

オベリスク 六十メートル その髙さ(同上)

三岳の 眺望自慢 武川村(鳳凰三山)

湯より見る 乗鞍岳の 雪形を(乗鞍岳)

雪消えて リベンジするや 医王山(医王山)

富山側 スキー場があり 魅力的(同上)

イオックス 桃源郷の スキー場(同上)

戸室山 医王山寺が 中腹に(戸室山)

予期もせぬ 光ヶ原の 牧草地(光ヶ原高原)

立山が 北陸道の 見せ場でも(北アルプス)

剱岳 立山連峰 玉座なり(同上)

湿原の 木道の先 機織りが(巻機山/山と高原の風景10) 57

残雪に 崖地に緑地 三色に(同上)

下山路に 割引山が 美しく(同上)

妙高は 七つの温泉 スキー場(妙高山)

山小屋の 屋根の傾斜は 日本一(火打山)

稲妻に 危機一髪の 下山かな(同上)

全国に 三山の撰 五十ほど(毛勝三山)

近付けば 八つの鋭鋒 剱岳(剱岳八ツ峰)

クズバ山 急峻な谷 幾重にも(クスパ山)

玉座から 宝冠載せた 剱岳(剱岳山頂)

標柱は 西洋的に 十字架を(同上)

山頂は 槍ヶ岳より 広くマシ(同上)

六合目 眺めの先に 古池が(高妻山)

稜線の ()()(ぞう)(さん)は 中間地(同上)

夏山の 賑わい知るや 山頂に(同上)

稜線の 先に乙妻 なお続く(同上)

地図になき 弥勒新道 サーキット(同上)

薬師岳 三角点は 三等で(薬師岳)

山頂に 薬師祀りが 霧の中(同上)

草原を ヤマユリ一輪 独占し(同上)

絶壁に 三尊拝む 夏の雲(白馬岳)

夏場でも 白馬五竜の リフト旅(白馬五竜アルプス平)

ゲレンデは 手を変え品変え 花畑(同上)

夏の雨 山荘見えて ひと休み(鹿島槍ヶ岳)

背の高い 花の乱舞や 種池は(同上)

木道や 太郎平の 天空に(太郎平)

天空 雲ノ平は オアシスで(雲ノ平)

新築の 山荘嬉しき 清潔で(同上)

高原美 雲ノ平は 世界一(同上)

三色に アルプス庭園 草分れ(同上)

奥スイス 自然庭園 神業か(同上)

この庭を 夢窓国師に 見せばやと(同上)

南西に 黒部五郎岳 明日待つと(同上)

雲ノ平 日本最後の 秘境とも(同上)

木段に 風流を知る 貴婦人も(同上)

庭園は 三俣蓮華 借景に(同上)

ハイマツに 寄せる礫岩 海の波(同上)

祖母岳 雲ノ平の シンボルで(同上)

池泉あり ギリシャ庭園 日本的(同上)

チングルマ 二度の楽しみ 花と実と(同上)

丘の下 五百羅漢 見る如し(同上)

庭園で 小動物を 探し得ず(同上)

山荘の 眺めはすべて 庭園で(同上)

売店で バッヂと手拭 記念にと(同上)

山荘は 酪農風で 梁太く(同上)

二泊目は 黒部五郎小舎 今日の宿(同上)

見渡せば 意外な場所に 笠ヶ岳(同上)

今日登山 水晶岳と 鷲羽岳(同上)

ハイマツの 花の上には 薬師岳(祖父岳)

黒岳や 水晶岳の 別の名で(水晶岳)

尾根からは 水晶岳が 顔を出し(同上)

黒岳の 展望すぐれ 薬師岳(同上)

南東に 表銀座の 山々が(同上)

名に聞きし 野口五郎岳 小屋の先(同上)

鷲羽岳 北の谷間に 黒部ダム(鷲羽岳)

俯瞰する 雲ノ平は 別世界(同上)

薬師岳 特天カール 見逃せず(同上)

北の峰 鹿島槍ヶ岳 際立ちし(同上)

四座目の 三俣蓮華 今日の締め(同上)

コル越しに 独自の風貌 鷲羽岳(同上)

蓮華から 五郎平に 尾根みちを(同上)

薬師岳 五郎平では 別の顔(五郎平)

薬師岳 明日の下山 麓まで(同上)

五張りほど 五郎平の キャンプ場(同上)

雄大な 黒部五郎岳 カール行く(黒部五郎岳)

雲海に 南の山や 微かなり(同上)

山頂に 三俣蓮華 共演す(同上)

南には 笠に乗鞍 御嶽(おんたけ)と(同上)

横たわる (あり)(みね)ダム() 下山先(同上)

双六と 板戸の先に 穂高岳(同上)

水晶の 輝き一度も 目に触れず(同上)

風流は ここに尽きるか 槍の月(同上)

この度は 百名山を 三座踏み(同上)

百名山 登ってさよなら 金沢を(越後駒ヶ岳)

下山後は 銀山平 温泉へ(同上)

魚沼の 盆地は屈指の 米どころ(同上)

越後駒 明神尾根は 物足りず(同上)

八つ峰の 八海山は 険峻で(八海山)

出発は ロープウェイで 四合目(同上)

八海山 越後三山 一座とか(同上)

地蔵岳 大河ドラマの 映像に(同上)

越後駒 昨日登山 まだ醒めず(同上)

駒ヶ岳 二千超えるは 七座あり(同上)

鎖場に 梯子の連続 八つ峰は(同上)

うわべだけ 眺めて過ぎる 越後駒(同上)

中ノ岳 越後三山 最高地(同上)

登り来た 達成感が 女人堂(同上)

弥彦山 三彦山(さんひこさん)の 最後なり(弥彦山)

中沼や 焼石岳の 道開き(焼石岳)

秋盛る 焼石岳に ナナカマド(同上)

中腹は ササの緑に ナナカマド(同上)

横岳や 温和な顔が 紅潮し(同上)

焼石や 火事と見まごう 草紅葉(同上)

池塘には 五色のモナカ 見る如し(同上)

山頂は 団体登山者 みつる秋(同上)

沼見れば 何が釣れるか 気にかかる(同上)

水面には 映る紅葉が なお紅く(同上)

中沼で 眺める山頂 横一字(同上/山と高原の風景12) 57

尿前の 大崩落に 驚異せし(同上)

秋駒の 肩に満月 秋日和(秋田駒ヶ岳)

田沢湖の 秋の眺めは 駒ヶ岳(同上)

秋雲に 早池峰山が 頭出し(同上)

先週の 焼石登山 雲に見る(同上)

活火山 ()(たけ)小岳の 奇観かな(同上)

()(なめ)(だけ) 溶岩ドーム 美しく(同上)

白々(しらじら)と 硫黄採掘 男女岳(同上)

岩間には 枯れたコマクサ 慎ましく(同上)

シラビソの 熊見平は 壮観で(同上)

遊歩道 無くて池塘 保たれし(同上)

秋駒と 乳頭駆ける 夢の尾根(同上)

北の果て 雲にぼんやり 岩木山(同上)

草紅葉 千沼ヶ原 池塘群(同上)

葛根田 渓谷の崖 チラリ見え(乳頭山)

絶景は 池塘台地に 岩手山(同上)

紅葉が 笊森山に 点描す(同上)

乳頭は 岩手で見ると 烏帽子なり(同上)

絶壁に 大きな体 岩手山(同上)

茶臼岳 八幡平の シンボルで(同上)

湿原に 森吉山が 青々と(同上)

田代平 乳頭山頂 乳房なり(同上)

目の覚める 黄葉一面 下山口(同上)

秋田には 太平山の 神と酒(太平山)

羽後路では 鳥海山が 宝物(鳥海山)

農村の 刈田の奥に 和賀岳が(真昼山地)

行く秋や 真昼山地は 雪支度(同上)

病院の 屋上横手の 展望所(御嶽山)

六郷の 黒森山は 眺め良く(同上)

古き道 羽後と南部の萱峠(同上)

秋晴れの 横手盆地で 山見旅(鳥海山)

平鹿富士 横手盆地の ピラミット(金峰山)

南には 栗駒山が 微かなり(栗駒山)

屏風山 温泉下宿 仰ぐ山(岩木山)

旅人で 死んでみたいナ 雪の峰(同上)

厳冬や 霞む三日月 岩木山(同上)

洋上の 釜臥山は 白き富士(釜臥山)

遠ざかる 日々の情熱 春スキー(同上)

懐かしき 釜臥山と 尻屋崎(同上)

下北の 桑畑山に (かん)(だち)()(桑畑山)

地獄沼 氷も融けて 山映す(八甲田山)

沼の(へり) 雪庇が危険 近寄らず(同上)

雪と雲 境分からぬ 春の山(同上)

沼写す 雪に四・五人 カメラマン(同上)

温暖化 雪の回廊 低くなり(同上)

鹿などが 雪の回廊 落ちぬかと(同上)

回廊は 笠松峠 最高地(同上)

反省は 死ぬまで続く 雪見かな(同上/山と高原の風景13) 57

峠には 高田大岳 雪の山(同上)

日々老いて 雨遠ざかる 春スキー(同上)

八甲田 大岳二座は 紛らわし(同上)

雪以外 アオモリトドマツ あるのみで(同上)

新雪や 名もなき人の 足の跡(同上)

八甲田 ()()(やち)(だけ)に ロープウェイ(同上)

秋田駒 眺める場所で 七変化(秋田駒ヶ岳)

秋駒の ()(だけ)真ん中 (よろい)(はた)(同上)

()(なめ)(だけ) 生保内からは 最高地(同上)

四月末 和賀連山に 雪残り(和賀岳)

岩手山 秋田大沼 ゲレンデに(秋田八幡平)

北面に 八甲田山 ゲレンデに(同上)

焼山が 大沼越しに ゲレンデに(同上)

岩木山 富士山(かた)は 場所により(岩木山)

長平(ながだい)の 岩木山には 副峰も(同上)

岩木山 嶽温泉の マタギ飯(同上)

春スキー 八甲田山は 別格で(八甲田山)

青春や 永久(とわ)の輝き 夏スキー(同上)

滑り終え シャトルバス待つ 萱野かな(同上)

玉川で 焼山眺め 雪見酒(秋田焼山)

玉川の 北投石は 世に二ヶ所(同上)

雪も良し 八幡平の 大沼は(八幡平)

大沼や 青春そのまま 浮かぶ水(同上)

津軽富士 深浦側は ()(だく)(さん)(岩木山)

雪形に スカイラインと スキー場(同上)

北西の 鰺ヶ沢では (がん)()(さん)(同上)

バッケ咲く ミニ白神の 遊歩道(ミニ白神)

ブナの森 秋田青森 競い合い(同上)

保水力 ブナの林は 金メダル(同上)

新緑の ブナの緑は 格別で(同上)

高原の 桜並木は 日本一(岩木高原)

桜散り 芽吹く若葉や 岩木山(同上)

ブナ林 白神ばかり 評価され(八甲田ブナ林)

残雪に 新緑ダブる ブナ林(同上)

夜が明けて 登り始める 山は雪(鳥海山)

残雪や 山に()かれて 今日もまた(同上)

荒々し 鳥海山の 行者岳(同上)

伏見から 眺める鳥海 雲の笠(同上)

出羽富士に 千本桂 良き眺め(同上)

岩木山 りんごの花に 夕陽さし(同上)

逆富士は 津軽にもあり 水田に(同上)

下北の (ふっ)(こし)烏帽子(えぼし) 里の山(吹越烏帽子)

アズマギク 酒の銘柄 思い出す(同上)

横浜の 菜の花畑 一眼に(同上)

菜の花や 日本第二の 面積で(同上)

菜の花の 蒲団の上に 烏帽子臥す(同上)

自殺する 気持ちも縮む 花の山(同上)

草ノ湯や 八幡平に ()()もあり(八幡平/山と高原の風景14) 58歳

水平な 八幡平は 名の如し(同上)

日々変わる 岩木山腹 雪形は(岩木山)

渡道して 樽前山に 先ず登山(樽前山)

登山道 白い群落 ヒメイチゴ(同上)

山頂の 霧の眺めも 風流と(同上)

自衛官 スクラム組んで いざ登山(同上)

利尻山 南峰までは 道がなく(利尻山)

最北の ふるさと富士は 利尻山(同上)

晴れてれば 見晴台に 礼文島(同上)

エゾマツに 可愛い仕草 シマリスが(同上)

京極を 出立しては 真狩(まっかり)へ(羊蹄山)

山頂の 残雪白き 火口跡(同上)

火口には 父母(ちちはは)の釜 子はなくも(同上)

ピラミット 安山岩の 堆積で(同上)

山上は 岩場が多く 難儀せし(同上)

斜面には 裏を見せない 岩だらけ(同上)

ユキソウの 珍種見るなり 足元に(同上)

アラスカが 外輪山の 雪形に(同上)

サンカヨウ 蕾ながらも 可憐なり(同上)

半端なり 二合目半の 表示板(同上)

懐かしき 昭和新山 洞爺湖に(昭和新山)

ノスリ飛ぶ 水無月の空 有珠山に(有珠山)

豪華過ぎ 津軽峠の ログトイレ(白神山地)

峠から 白神三山 一望す(同上)

天狗岳 白神一座 ゲットして(同上)

砂利道の 白神ライン やむ無しと(同上)

立ち入れぬ 世界遺産の 核心部(同上)

太夫(たゆう)(みね) 白神山地 双耳峰(同上)

(しろ)()(やま) 十和田湖眺め 尾根を行く(白地山)

十和田湖や 青春謳歌 ユースにて(同上)

木道の 先の景色や 如何にかと(同上)

白地山 忘れ得ぬ花 ヒメザクラ(同上)

先ず至る カムイ天上 マツ林(トムラウシ山)

雪渓の 涼しさ夏は 恵みでも(同上)

雪渓の 汚れに白き ナナカマド(同上)

溜息は ゴロゴロ石の トラバース(同上)

雲を行く 山の旅人 花まみれ(同上)

ハイマツの 花と背合わせ イワギキョウ(同上)

山頂が 視界に入り 元気づく(同上)

北陸の ハクサンチドリ 蝦夷の地に(同上)

山頂は 思いもよらぬ 岩峰で(同上)

一等の 三角点を カムイ見ん(同上)

山容は 宝冠形と 称されて(同上)

見る花は 心潤す 飲み水で(同上)

神々の 遊ぶ庭とか 池の側(同上)

息を飲む 美観重なる 下山道(同上)

前トムも 山頂に比し 美しく(同上)

極上の 自然庭園 トムラウシ(同上/山と高原の風景15) 58

十勝川 トムラウシから (くっ)(たり)へ(同上)

十勝岳 望岳台で 下見する(十勝岳)

山肌の 樹木小さく 活火山(同上)

宿の窓 開くと晴れた 十勝岳(同上)

アイヌ語が 十勝連峰 名山に(同上)

山麓の 富良野盆地に 夏の雲(同上)

白金の 模範牧場 高原に(同上)

茶褐色 荒涼とした 火口跡(同上)

山頂は 成層火山 秀麗に(同上)

新しき 昭和火口は 記憶あり(同上)

登山道 避難シェルター 無い不思議(同上)

トムラとは 比較ならぬ 登山者が(同上)

山上は 草一本も 見当たらず(同上)

山頂は 登山者多く 即下山(同上)

尾根沿いを ()(えい)(だけ)へと 移動せし(同上)

荒地には エゾノツガザクラ ピンク色(同上)

スリリング (のこぎり)(だけ)の 岩場越え(同上)

美瑛岳 小さ目ながら 岩峰で(同上)

眼下には 望岳台の 下山先(同上)

旭岳 ロープウェイで 中腹に(旭岳)

スキーでも 利用をしたい ロープウェイ(同上)

チングルマ お花畑に 群落が(同上)

南には 昨日登った 十勝岳(同上)

旭岳 姿見ノ池 地の煙り(同上)

北の山 日本地図の 雪形が(同上)

池の側 散策をする 旅行者も(同上)

山頂の 手前のピーク ニセの名が(同上)

トムラウシ 宝冠のみが 南面に(同上)

宝冠は ()(うん)山塊 頭上へと(同上)

噴煙は 地熱の蒸気 温泉か(同上)

名山が 十勝連峰 背比べし(同上)

山域は 大雪山が 日本一(同上)

目前の (すそ)(あい)(だいら) 野湯ありと(同上)

下ホロの 三角錐が 美しく(同上)

角張った 奇岩珍し 金庫岩(同上)

山頂に 多くの登山者 それぞれに(同上)

リュックには ウスバキチョウの 珍客が(同上)

山小屋が 十勝連峰 有ればなと(同上)

縦走は 十勝連峰 無理に見え(同上)

旭岳 大雪山の 入門編(同上)

中腹の 姿見高原 爽やかで(同上)

大雪の 表の顔は 旭岳(同上)

姿見に 隠れひっそり 夫婦池(同上)

鏡沼 自分を映し ご満悦(同上)

冬山に 摘む花もなく 滑落死(同上)

スキーでは 姿見駅は ベース基地(同上)

いつの日か 滑走したい 木々の()を(同上)

弘前に 霊山ありき ()()()(やま)(久渡寺山/山と高原の風景16) 58歳

アヤメ咲く 植物園も 山内(さんだい)に(同上)

広場には 弘前市街 展望所(同上)

国見台 岩木の山は 視界外(同上)

予期もせぬ ビジターセンター 久渡寺山(同上)

絶景地 津軽峠を また訪ね(津軽峠)

登山不可 (むかい)白神 眺めだけ(同上)

登山道 エゾアジサイの 花道で(同上)

ここもブナ 目屋(めや)渓谷の 散策路(目屋渓谷)

木段の 頭上のブナは 涼しかり(同上)

難関な (ぽろ)(しり)(だけ)は 遠い道(幌尻岳)

ただ願う ヒグマと遭わぬ 安全を(同上)

雄大な ヒグマのお宿 北カール(同上)

気を転ず ハイオトギリの ()(ばな)かな(同上)

山頂の 三つピーク 夏空に(同上)

北の空 ピラミット峰 十勝岳(同上)

目の前の 斑レイ岩に 添う黄花(同上)

谷の上 名前も知らぬ 滝流れ(同上)

山麓の 景色イマイチ 平取は(同上)

人よりも 山に会いたい 盆休み(雌阿寒岳)

山頂は 雨風ひどく 即下山(同上)

雨の日も 百名山に 休みなし(同上)

()(うす)(だけ) 登山者多い 盆の日に(羅臼岳)

知床は ヒグマが多く 気にかかる(同上)

知床は 四十年ぶり 遠い地で(同上)

山頂は 特徴的な ドームなり(同上)

中腹に 羅臼平の 休み何処(同上)

城砦と 思えば山頂 その威容(同上)

岩峰に 取りつく登山者 数多見え(同上)

山頂は 満員御礼 如くあり(同上)

無念かな 国後(くなしり)(とう)は 直ぐ前に(同上)

ヒグマいて 集団下山 刺激せず(同上)

下山後は 岩尾別にて 露天風呂(同上)

欲張らず 知床連山 眺め去る(知床連山)

振り向いて カムイに感謝 羅臼岳(同上)

登山口 温泉あれば 理想的(同上)

道路には 野生のヒグマ 初見する(同上)

草を食む ヒグマの姿 自然体(同上)

見返るは 知床峠 羅臼岳(知床峠)

峠越え 向うは羅臼 温泉地(同上)

羅臼岳 峠の眺め 双耳峰(同上)

稜線に 天頂山(てんちょうざん)の 活火山(同上)

山越しに オホーツク海 夏らしく(同上)

海峡に 国後島が 横一字(同上)

斜里岳が 北海道の 最終日(斜里岳)

斜里岳は 滝の連続 夏は良し(同上)

眺めれば 涼しさ倍の 水しぶき(同上)

滝修行 北海道で 目に触れず(同上)

斜里岳は 閑散とした 盆休み(同上)

山頂の 上に昨日の 羅臼岳(同上/山と高原の風景17 58

山頂の 祠はケルン は立派なり(同上)

三つ峰が 熊見峠で 見る景色(同上)

谷間には 知床連山 夏雲に(同上)

(ぼん)珠山(じゅさん) 津軽の霊山 道路上(梵珠山)

活火山 蝦夷駒ヶ岳 途中まで(蝦夷駒ヶ岳)

剣ヶ峰 槍ヶ岳より 鋭利なり(同上)

登山道 消失された 剣ヶ峰(同上)

丸山と 対照的な 剣ヶ峰(同上)

隅田盛 草木が徐々に 生えるなり(同上)

絶景は 小沼一望 駒ヶ岳(同上)

下山後は 大沼小沼 船の旅(同上)

尖がりや オオシラビソに 剣ヶ峰(同上)

休憩所 山小屋風に 建てればと(同上)

先ず一座 台倉山が 目の前に(平ヶ岳)

百名山 二十七座が 至仏山(同上)

名の如く 山頂平らな 山容で(同上)

百名山 燧ヶ岳が 六座目で(同上)

木道に 涼しき風や 姫ノ池(同上)

百名山 三十一座 会津駒(同上)

那須岳の 初秋の眺め 車上から(那須岳)

尾瀬沼に 湿原の名が 五ヶ所あり(尾瀬)

雪山と 思えば尾瀬の 秋の雲(同上)

初秋でも 燧ヶ岳は 深緑(同上)

秋の尾瀬 大江湿原 花わずか(同上)

普賢岳 海の眺めは 秋らしく(雲仙普賢岳)

新山の ドーム一つ 抜き立ちて(同上)

山頂は 春雨降りて 視界不可(三瓶山)

下山後は 鶴見岳へと 足向けん(由布岳)

箱根山 鋭角な岩 ケルンかと(箱根山/山と高原の風景18) 58

モクレンの 花の上には 奇勝見え(妙義山)

妙義山 日本唯一 奇観なり(同上)

山麓は 桜の花が 八分咲き(同上)

花盛り 神々宿る 妙義山

荒船の 上に真白き 浅間山(荒船山)

未だ雪 碓氷(うすい)(とうげ)の 浅間山(碓氷峠)

シラカバの (ろく)呂師(ろし)高原 牧歌的(経ヶ岳)

ローカルさ 六呂師高原 満載で(同上)

牧場の 上に道あり 未知を踏む(同上)

恐竜の 博物館に 花と雪(福井県立恐竜博物館広場)

五月でも 針ノ木岳は 雪の山(針ノ木岳)

稜線の 赤沢岳は 白い沢(同上)

隣り合う 白衣の仏 蓮華岳(同上)

春の雪 ラッセルなしで 山頂に(同上)

眼下には 黒部湖面の 深緑(同上)

立山は 屏風払われ 丸見えに(同上)

登山口 雪を離れて 地面へと(同上)

山頂の 石の表示は シンプルで(燕岳)

飛ぶツバメ 安曇野の里 俯瞰する(同上)

目の前の 有明富士は 雲隠れ(同上)

ホトトギス 姿目にする 今日だけは(経ヶ岳)

六月や 白山に雪 しがみつき(同上)

三ノ峰 奥の別山 雪多く(三ノ峰/山と高原の風景19) 58

部子(へこ)の名に 秋田県人 大笑い(部子山)

中腹の 牧草地には 牛数頭(同上)

山頂は 夏草生えて 為すがまま(同上)

盆休み 展望台は 大入りで(鳥海山)

奈曽川の 奈曽の白滝 秋田側(同上)

雪渓の 解け水流る 登山道(双六岳)

足元に 様々な花 出迎える(同上)

気がかりは 緑の欠けた 崩落地(同上)

双六の 目には名山 目白押し(同上)

名も知らぬ 山も連なる 裏銀座(同上)

庭園と 思えばゴロ石 趣が(同上)

山肌の 崩落跡が 傷に見え(同上)

風格は 黒部五郎岳 勝るなり(同上)

髙き山 オオシラビソが 常連で(同上)

槍手前 西鎌尾根は ノコギリか(同上)

つぶらなる シラタマノハキは 石が宿(白馬乗鞍岳)

薄い霧 雨よりマシな 夏の山(白馬乗鞍岳)

巨大なる ケルンが山に インパクト(同上)

天狗原 越えて(つが)(いけ) 自然園(同上)

山頂は 典型的な 烏帽子形(冠山)

手付かずの 密なる森が 稜線に(同上/山と高原の風景20) 59

伊吹山 北陸道では 近江富士(伊吹山)

噴煙は 三千年の 物語(大涌谷)

芦ノ湖を 眺める場所の ススキかな(同上)

ゴンドラの 眺めの中に 箱根山(同上)

道の奥 賽の河原の 景観も(同上)

活火山 背中を抜ける 秋の風(同上)

路傍には 仙石原の ススキかな(仙石原)

体育の日 一切(いっさい)経山(きょうざん) 初登山(一切経山)

火山礫 明治の噴火 そのままに(同上)

五色沼 五ヶ所ではなく 水の色(同上)

鎌沼 日本庭園 見る如く(同上)

笹の葉の バック一面 草紅葉(鳥海山)

海辺には 芭蕉の旅の 三崎見え(同上)

飛島が 見えぬ淋しさ 秋の暮れ(同上)

象潟や 九十九島は 目の中に(同上)

鉾立は 山頂遠き やれやれと(同上)

踏みしめる ガレ場の石は お馴染みに(同上)

鳥海の 初雪目し 登り行く(同上)

新山は 猫の額が 消えるほど(同上)

御室では テントも張れぬ 不自由が(同上)

遥か先 横手盆地に 我が歴史(同上)

月山も 初冠雪の 便り乗せ(同上)

新山も 七高山も 胡麻と塩(同上)

袖ダキや 岩に錦の 原始林(大崩山)

紅葉の 秋吉台は 正夢に(秋吉台)

白一つ 若竹山の ススキの穂(同上)

草紅葉 野菊は白く 秋吉に(同上)

広大な カルスト地形 サンゴ礁(同上/山と高原の風景21) 59

傘形の 一本松が 山の上(同上)

馬に乗り 駆けてもみたき 秋吉は(同上)

草原の 長者ヶ森は 異色なり(同上)

核心地 離れてラピエ 石群(いしむら)が(同上)

帰り水 地下水の湧く 窪地の名(同上)

水芭蕉 人工池に 群落が(らかん高原)

吾妻山 スキー場跡に 無常観(吾妻山)

幸運な ワラビの成長 シダに見る(同上)

鳥の来ぬ 水辺淋しく 春の池(同上)

池の上 新緑の山 一体に(同上)

八合目 見晴しの尾根 槍ヶ峰(上蒜山)

大山の 頭が手前 山越しに(同上)

六月は 中途半端な 山景色(同上)

下山路に オッパイ姿の 双子山(同上)

イワカガミ スミレと仲良く 同居して(同上)

富士を見る 鳥取側の ()(りん)(ざん)(同上)

久々に 登山者の顔 那岐山に(那岐山)

秋風に 空海大師 見た景色(石鎚山)

鎖場に 槍の山頂 重ね見る(同上)

讃岐富士 五輪塔(ごりんのとう)に ヒガンバナ(飯野山)

笹ヶ峰 シコクフロウに 笹に見る(笹ヶ峰/山と高原の風景22) 60

沢の上 名も無き滝に 目を見張り(同上)

下山後は 伊予富士眺め 即登山(伊予富士)

伊予富士は 三百名山 笹の山(同上)

木の幹の ピンクテープが 助け舟(呉婆々宇山)

平坦地 宅地化されて 白々と(同上)

南寄り 秋の山肌 氷ノ山(扇ノ山)

秋の空 百名山が 顔合わせ(鳥海山)

()(ろう)(ぎゅう) 行く人もなし 秋の暮れ(剣山)

紅葉の 色合い冴えぬ 剣山(同上)

シングルの チェアーリフトは 記念物(同上)

リフトには 特等席の 眺めあり(同上)

少年の 思い出再度 リフトには(同上)

西の果て 石鎚山地 秋空に(同上)

岩峰の 白さに参加 白骨樹(同上)

(ひがし)()() 四国の秘境 猿の声(同上)

道沿いの 滝の景色は 晩秋へ(東赤石山)

積層の かんらん岩に 滝白く(同上)

ピナクルが 墓石の如く 山肌に(平尾台/山と高原の風景23) 61

畑には ソーラーパネル 不毛地に(同上)

草原(くさはら)に 見慣れぬ春の 花多く(同上)

登るのが 楽ではなさそう ラクダ山(同上)

春霞 脳裏に以前の 旅浮かぶ(雲仙岳)

下山して ツツジの花見 専念す(同上)

峠には 緑とピンク 春の風(同上)

ツツジ絵の 石割山は 美しく(同上)

雲仙の ツツジに埋もれ 昼寝かな(同上)

スミレかと 思えば多分 コマノツメ(涌蓋山)

南東に 九重連山 湯の煙り(同上)

新緑の 雨ヶ池越え いい気分(九重山)

雨降りて 湿地に溜まる 雨ヶ池(同上)

湿原に オッパイを見る 平治岳(同上)

九重では 大船山(だいせんざん)が 第三位(同上)

残雪や 猫の額は 明日までか(同上)

坊ガヅル 小盆地の 登山基地(同上)

平治岳 オッパイ形から 双耳峰(同上)

法華院 自然歩道の 直ぐ下に(同上)

平治岳 眺めさよなら 坊ガヅル(同上)

下山路の レンゲツツジが 今日の華(同上/山と高原の風景24) 61

清冽な 水の流れが 耳を打つ(同上)

高原に 新たな魅力 川探し(同上)

広場には 何か古城の 面影を(四王寺山)

ベンチには 土管の灰皿 懐かしく(同上)

生根に 庭園らしき 雰囲気も(同上)

ブナの木を 分け入る先に 剣ヶ峰(大山)

雲掛けて 顔は見せんと 弥山言う(同上)

金門や 岩壁ゲート 佐陀(さだ)(がわ)に(同上)

富士川の 水道橋に 富士の嶺(富士山)

茶畑に 富士山望む 車窓かな(同上)

富士見れば 目が離せない 三島まで(同上)

小田原を 過ぎて大山 キャッチする(相模大山)

七合目 涼しき眺め 鳥海湖(鳥海山)

草原に タチギボウシの 群落も(同上)

七五三(しめ)(かけ)と 稲倉岳が 似た姿(同上)

ゴロ石に まだ雪残る (せん)(じゃ)(だに)(同上)

新山の 溶岩ドーム 江戸の作(同上)

鳥海の 外輪四座 夏の風(同上)

冬空に 鳥海山は 夕暮れて(鳥海山)

秋田路や 稲穂の竿灯 太平山(太平山)

樹氷には 欠かせないのが 青い空(秋田駒ヶ岳)

ゲレンデで 眺める駒は 久しぶり(同上)

成瀬川 焼石岳の 雪遠く(焼石岳)

新雪を 踏んで見惚れる 南部富士(岩手山/山と高原の風景25) 62

牧場の 眺めが好きな 岩手山(同上)

スキーより 山の撮影 無我夢中(同上)

桜より 定峰峠 雪見かな(定峰峠)

峠には 山村風景 春を待つ(同上)

山頂は 白一色の 薬師岳(岩手山)

ゲレンデの 白さ異にする ダケカンバ(同上)

南部富士 富士形消えて 雪原に(同上)

春告げる 雪に花穂の ネコヤナギ(高倉山)

樋ノ口の 鳥海山に 松映えて(鳥海山)

鶴の湯や 白い乳頭 山の上(乳頭山)

鬼怒沼や 五月連休 我ひとり(鬼怒沼山)

いろは坂 新緑過ぎて 色褪せん(明智平)

笹の葉で 尻を拭いたり キジ打ちは(茶ノ木平)

低山に アズマシャクナゲ よく見られ(同上)

ブナ林にに ピンクの異色 ヤマツツジ(同上)

女峰山 日宇道路で 遠望す(女峰山)

展望地 焼石金剛 コメツツジ(同上)

大崩れ 白い山肌 女神的(同上)

ヤマツツジ 百二十年 経ては咲き(中倉山)

尾根みちは 見晴らし良くも 禿げ山が(同上)

怪石に 男体山は 目を細め(同上/山と高原の風景26) 62

北の果て 男体山が 富士に見え(横根山)

面白き 石の形や 象の鼻(同上)

登山道 平地に庭石(にわいし) 見る如し(袈裟丸山)

白根山 未だ冠雪 眺め得ず(同上)

ゲレンデに ニッコウキスゲ さりげなく(玉原高原)

登山道 (あさ)()(かくし)(やま) 木に隠れ(浅間隠山)

展望所 表を隠す 妙義山(同上)

尾根のみち 山頂までは 糸に見え(群馬朝日岳)

北側に 巻機山や 三山も(同上)

花崗岩 大岩上で お出迎え(同上)

山裾の 水上高原 夏の風(同上)

ジジババの 奇岩の眺め 神秘的(同上)

踏み越えし 山美しき 笠ヶ岳(同上)

浅間山 予期せぬ眺め 不動滝(浅間山)

屹立す トーミの(あたま) 奇勝なり(同上)

ゲレンデの コースの如く 草すべり(同上)

五合目の 富士の眺めは 秋晴れで(富士山)

丘の上 白い石灰 ラピエ群(四国カルスト)

道路沿い カレンフェルト 山を成し(同上)

牧草地 何処でも気になる 一本木(同上)

白ラピエ 黒牛混じり 趣が(同上)

ピンク色 イタドリの花 カルストに(同上)

黒牛の 寛ぐ姿 秋草に(同上)

裾野には (まき)()広がる 長閑(のどか)さで(同上/山と高原の風景27) 62歳

カブト嶽 横倉山の 奇勝なり(横倉山)

(ふる)(いわ)() 歩き遍路の 傘の上(古岩屋)

岩壁に 風穴数多 秋の風(同上)

名の如く 山頂傾く 眺めかな(傾山)

矢筈山 山水画でも 見る如く(矢筈山)

山頂は 肥後と日向の 国見かな(国見岳)

立枯れの ブナは哀れや 温暖化(同上)

登山道 市房山(いちふさやま)にも ブナ枯れが(市房山)

眼下には 人吉(ひとよし)盆地 秋の暮れ(同上)

山上の 心見の橋 窓と見る(同上)

石鎚や 空中散歩 紅葉狩り(石鎚山)

鎌の先 彷彿させる 天狗岳(同上)

寒空の 高縄山に 黄満月(高綱山)

台風の 爪痕深き 山裾は(大隅山)

崩落地 何処の山でも 目に痛し(同上)

春なれど 自然庭園 黄土色(飯田高原)

水の音 聞いて楽しむ 登山道(大船山)

中岳の 北千里浜 阿蘇真似て(中岳)

池の上 中岳が見え 気もそぞろ(同上)

石投げて 御池で遊ぶ 登山道(同上)

春浅き 久住高原 茶褐色(久住高原/山と高原の風景28) 63

里山や 春の起動が 田と畑(寺山)

出羽富士や 満々の雪 六月も(鳥海山)

イワカガミ 今年も会えて 有難き(秋田駒ヶ岳)

女岳には 僅かな煙り 寝ておらず(同上)

ミネザクラ 残雪合わせ 二見なり(同上)

久々に 早池峰山に ご挨拶(同上)

良く見れば 今度の花は ヤマザクラ(同上)

真昼岳 残雪消えて 新緑へ(真昼山地)

黒湯には 地熱湯煙 絶えもず(乳頭山)

どことなく 一本松沢 硫黄臭(同上)

イワカガミ 上から目線 相手せず(同上)

ザレ場には 丸く群生 チングルマ(同上)

下見れば 残雪の上 ミネザクラ(同上)

ユキザサや 花見て調べ 名前知る(藤里駒ヶ岳)

駒ヶ岳 たてがみ引いて 山頂に(同上)

山頂の 北に残雪 岩木山(同上)

湿原に 花期過ぎたる ミズバショウ(三ッ石山)

東には 山二つ経て 岩手山(同上)

岩手山 (おう)()山脈 王座なり(同上)

足元に 黄色い乙女 リュウキンカ(同上)

リュウキンカ 笹が邪魔せず 群生す(同上/山と高原の風景29) 63

一輪の ハクサンチドリ 寂しげに(同上)

雪形や 鳥海山に 様々と(鳥海山)

鳥海は 九十九島の 松の上(同上)

小砂川の 鳥海山は 雪まばら(同上)

小砂川や 調和のとれた 屋根瓦(同上)

吹浦での 鳥海山は 無骨顔(同上)

松手山 最初のピーク やんわりと(仙ノ倉山)

睦ましき ハクサンチドリ 咲きしかな(同上)

七月の 谷川岳に 雪の筋(同上)

覚えよう シラネニンジン 白い花(同上)

西の果て 谷に残雪 苗場山(同上)

南には 三国山脈 夏の空(同上)

あるがまま 野にも山にも ホトトギス(同上)

夏山で 共に下るや 河内沢(同上)

松田から 見ると残雪 初夏の富士(富士山)

夏雲に 昨日の富士が 顔を出し(同上)

丹沢で 望む大山 親離れ(同上)

最初から 涼しい湯ノ沢 登山道(諏訪山)

夏雲に 両神山は 昼寝かな(同上)

緑化する 採石跡地 小野子(おのこ)かな(小野子)

見渡せば 横手盆地に 一本杉(金峰山/山と高原の風景30) 63

火口湖に 見えぬ静寂 弓池は(草津白根山)

志賀草津 道路は空を 行く如し(同上)

夏の湯と 白根山には 根を上げる(同上)

両国を 眺めながらの 夏リフト(同上)

牧水の 石碑峠に 渋く見え(同上)

寺小屋の 寺は何処から 来たのやら(岩菅山)

いつの間に 山頂隠す 夏の雲(同上)

笹枯れて イワツメグサが 生え変り(同上)

母と子に 見えぬ姿や ヤマハハコ(同上)

雲海に 浮かんで欲しき 富士の嶺(同上)

夏草に 僅かに咲きし 白い花(志賀高原前山)

白樺の 名に魅せられる スキー場(蓼科高原)

チズゴケや 鳥の糞かと 見間違えて(北横岳)

三ッ岳や 緑の森に 岩聳え(同上)

北欧の 森を思わす 峠かな(同上)

優美さを 蓼科山は 自己主張(天狗岳)

にょっきりと 天狗の鼻が 尾根みちに(同上)

天狗岳 (あたま)一部は 赤い(つら)(同上)

水はなく すりばち池は 夏休み(同上)

(なつ)(ばな)の (にゅう)笠山(がさやま)に ゴンドラで(入笠山)

シシウドの 花や背丈 越えるほど(同上)

信玄も 眺めた夏の 八ヶ岳(同上/山と高原の風景31) 63

陣馬山 峠の茶屋の ところてん(和田峠)

曇り空 富士が顔出す 峠越え(富士山)

丸見えの 甲府市街地 秋の風(浮富士広場)

初秋では 南アルプス 魅力欠け(弥三郎岳)

松の木と 共に眺める 八ヶ岳(同上)

松かさや 昇仙峡の 脇役で(同上)

茅ヶ岳 秀麗なるは 金ヶ岳(同上)

山水画 覚円峰の 眺めかな(昇仙峡)

(おお)(だるみ) 峠は今や 登山基地(国師ヶ岳)

北奥で 探す国師の 座禅石(同上)

夢の庭 国師の美学 作庭に(同上)

浅間山 上信越道 シンボルで(浅間山)

表見せ 裏も見せるや 谷急山(妙義山)

紅葉は 明神岳が スタートで(奥穂高岳)

地味ながら 新村橋に 黄葉が(同上)

谷間から 眺める穂高 遥か先(同上)

陽が射して 涸沢岳は 黄金色(同上)

涸沢に 無数のテント 草紅葉(同上)

灰色の 石には草の 黄土色(同上)

立ち込める 霧には秋の 寂しさも(同上)

紅葉に 負けじと残る ヤマハハコ(同上)

ススキの穂 伊豆大島を 見てやれと(大室山/山と高原の風景32) 64

葉の落ちた 樹林に空の 青い色(和名倉山)

秋雲や 甲武信ヶ岳は 手の(こぶし)(同上)

行く秋や 将監(しょうげん)峠 夕焼けて(同上)

油壷 ヨットの帆には 雪の富士(富士山)

富士の嶺 横浜の空 雪見させ(同上)

江の島に雪の赤富士 優美かな(同上)

厨子の富士 大崎公園 眺め良し(同上)

三原山 海の向うに 雪の富士(三原山)

火山原 黒い丘には 水蒸気(同上)

裏砂漠 黒い台地に 枯れススキ(同上)

新火口 鎮まり給えと 祈るのみ(同上)

旅の日々 正月二日 三原山(同上)

ゲレンデで 山頂仰ぎ ラブコール(泉ヶ岳)

酒田から 眺める鳥海 鏡餅(鳥海山)

八重衣 早池峰山の 女神なり(早池峰山)

柏崎 雪の妙高 駅の屋根(妙高山)

野沢にも 妙高山が ゲレンデに(同上)

浅間山 煙がないと 違和感も(浅間山)

夕陽さす 鳥海山の 雪の上(鳥海山)

クロマツに 鳥海山の 銀屏風(同上)

水田と なれば鳥海 逆さ富士(同上)

弥生から 出羽富士の雪 文月へ(同上/山と高原の風景34) 64

鳥海に 昇る満月 感無量(同上)

野尻湖に 北信三座 雪残し(斑尾山)

野尻湖の 黒姫山は 三度笠(黒姫山)

佐久を去る 春の眺めは 天狗岳(八ヶ岳)

佐久からの 蓼科山に まだ雪が(蓼科山)

浅間山 山頂附近 銀の帯(浅間山)

峠より 眺める里に 千曲川(馬越峠)

天狗岳 キャベツ畑の 水の糧(同上)

八ヶ岳 東の雨は 千曲川(八ヶ岳)

小淵沢 民家の花に 八ヶ岳(同上)

関東の 富士見百景 この眺め(富士見高原)

絶景は 南アルプス 甲斐駒で(同上)

良く見えし 中央アルプス 思い出も(同上)

乗鞍や のらりくらりと 洒落て見る(同上)

八ヶ岳 昭和住宅 原村に(八ヶ岳)

原村や 南アルプス 遠慮気味(南アルプス)

富士を見て 得した気分 霧ヶ峰(車山)

残雪の 北アルプスは 槍探し(同上)

浅間山 南西の顔 穏やかに(同上)

赤岳や 大きく高く 八つ峰に(同上)

北面の 富士の残雪 厚化粧(富士山)

韮崎の 富士の雪形 川の字に(同上)

春の空 柱状節理 屋根の上(釜無川段丘/山と高原の風景34) 64

ゲレンデの 下に給油機 珍しき(八千穂高原)

(かみ)(しろ)や 白馬三山 水田に(白馬岳)

更にまた クワットリフト 春の空(唐松岳)

残雪の 唐松岳は 遠い距離(同上)

字の如く 白馬(しろうま)(だけ)は まだ白く(同上)

山荘の 下には春の 盆地見え(同上)

窪地には 残雪多く 寝て休む(同上)

雲つかみ 綿あめ食べる 春の夢(同上)

雪渓は 落石もなく 白きまま(同上)

天空の 雲は旅人 我れもまた(同上)

名の如く 不帰ノ嶮(かえらずのけん) 険阻なり(同上)

深き谷 越えて立山 雪高く(同上)

ゲレンデの 池塘に咲くや ミズバショウ(同上)

新緑が 立山杉に 板挟み(黒部湖)

湖上から 立山三山 二座見えて(同上)

立山や 六月初旬 雪深く(黒部平)

クモの手や 黒部平の ダケカンバ(同上)

五ヶ国語が 飛び交う春の 黒部かな(同上)

茶屋の跡 史跡となりて 珍客も(武石峠/山と高原の風景35) 64

水呑場 昔と同じ 沢の水(同上)

晴れなのに 盆地に霞む 水蒸気(美ヶ原)

狂い咲く 焼山の下 ヤマザクラ(同上)

夏近し 北アルプスは 遠くなり(同上)

山は雪 麓新緑 栂池は(栂池高原)

春らしき モウセン池に ミズバショウ(同上)

峰方の スキー場跡 目に痛く(同上)

伝説の 谷に古民家 めぐる春(大望峠)

浅間山 煙り復活 梅雨の雲(浅間山)

三十路から ペアーリフト 一人乗り(湯の丸高原)

ツツジ咲く 湯の丸高原 ひと盛り(同上)

群落の レンゲツツジし 国の天記で(同上)

シラビソや レンゲツツジに 押され気味(同上)

ツツジ分け 湯ノ丸山の 山頂へ(同上)

花の上 全面緑 烏帽子岳(同上)

湿原は 草原(そうげん)となり 高原に(池の平湿原)

多種類の 低木伏すや 石の側(同上)

木道の 鉢巻山は 尾瀬らしく(同上)

山頂の 断崖絶壁 うわの空(戸隠山)

険路には 安らぎ与う アズマギク(同上)

鏡池 何も映さず 中休み(同上)

岩好む キオンの花や 気にかかる(同上)

見慣れても 届かぬ場所に タニウツギ(同上)

サハイラン 艶美な姿 戸隠に(同上)

自然園 雑木林に ヤマボウシ(奥裾花)

本沢に 赤い群落 クリンソウ(本沢温泉)

放牧地 佐久高原に 初夏の風(佐久高原/山と高原の風景36) 64

雲海や 荒船山は 不沈艦(同上)

物見岩 凝灰岩の 肌もろに(同上)

岩上に 三角点は 珍しき(同上)

テーブルに 経塚山の ナフキンが(同上)

別天地 美ヶ原 夏雲に(美ヶ原)

雪が消え 妙高山は 夏山に(妙高山)

夏来ても 鳥海山に 雪形が(鳥海山)

ブナ林は 奇形の宝庫 雪圧で(獅子ヶ鼻湿原)

ブナ林は 緑濃くなる 夏も良く(同上)

この窯場 活かして欲しき 未来まで(同上)

幹周り トリプルなれど 日本一(同上)

大王の 枝先は雪で コブとなり(同上)

()の間には 残雪滝の 如く見え(同上)

湿原を 赤川白い 波立てて(同上)

赤川や 先ほどまでは 雪すがた(同上)

涼しさや 出つぼの池の 水の音(同上)

導水路 野暮にも見える ミニダムで(同上)

様々な ミズゴケ誰も 顧みず(同上)

浅瀬には 立ち枯れたブナ 哀れにも(同上)

横穴の 空いたブナの木 夏の風(同上)

この夏も ニッコウキスゲ こんにちは(鳥海山)

御浜では 百花繚乱 四色に(同上)

花の上 稲倉岳の 丸頭(同上)

御浜では 未だ見ぬ花に 目色変え(同上)

他の花 オオハナウドに ひれ伏して(同上)

久々に 雪渓上まで (せん)(じゃ)(だに)(同上)

七五三(しめ)(かけ)で 風に聞くなり 山か谷(同上/山と高原の風景37) 64歳

雪融けて 外輪山の 谷削る(同上)

千蛇谷 雪に落石 気が抜けず(同上)

真っ白な コバイケソウは 久々で(同上)

釣鐘の ハクサンシャジン 指で突く(同上)

鳥海の ニッコウキスゲは 当たり年(同上)

早池峰の 向かいに挨拶 薬師岳(薬師岳)

ハイマツに オオカメノキの 白い花(同上)

殆どの ブナの木雪で 腰曲り(八塩山)

山らしさ 夏でも涸れぬ 沢の水(同上)

ブナの木は 殆ど根曲り 雪により(牛形山)

尖がりの 鷲ヶ森山 夏雲に(同上)

南西の 焼石岳は 変り顔(同上)

俯瞰する 入畑ダムは 珍景で(同上)

岩手山 山頂だけが 北面に(同上)

登山道 三角石が 道しるべ(六角牛山)

三山の 早池峰山も 顔を見せ(同上)

盆地には 柳田國男の 物語(同上)

メリハリの 欠けたる道に ヤマシャジン(同上)

雄物川 仙北平野の 動脈で(大平山)

秋の風 安達太良山の 屏風岩(安達太良山)

湯川見て 登る鎖場 風情あり(同上)

くろがねの 源泉流れ 湯川とか(同上)

湯川には 四つの滝や 見逃せず(同上)

登山道 アキノキリンソウ 足を止め(同上)

鉄山(てつざん)の 岩壁こそが 屏風岩(同上)

箕輪では ススキの花に 会津富士(磐梯山)

稲実る 磐梯山に コンバイン(磐梯山/山と高原の風景38) 64

紅葉の 磐梯山は 赤富士に(磐梯山)

湿原は 雄国沼まで 草紅葉(雄国沼湿原)

沼見えず 小池を見ては 良しとして(同上)

独身者 シングルリフト お似合いで(蔵王山)

紅葉は 今年イマイチ 蔵王山(同上)

噴丘は 草木も見えず 黄土色(同上)

噴火から 三万年経た 火口かな(同上)

北蔵王 (みょう)(ごう)(ほう)が 秀麗に(同上)

下山でも リフト利用し 秋空へ(同上)

ブランドの 秋田由利牛 この地かと(東由利高原)

高原と 海と平野に 人の糧(仁賀保高原)

秋風に あちこち向くや プロペラが(同上)

初雪や それ行けどんどん 滑落死(鳥海山)

塩の道 平庭(ひらにわ)峠 牛乳に(平庭高原)

落葉の 白樺園は 赤と白(同上)

シラカバに カエデが混じり 華やかに(同上)

日本一 白樺美林 平庭と(同上)

唖然とす 中島台の 紅葉に(中島台)

青空に 桑ノ木台の 紅葉映え(桑ノ木台)

カラマツの 黄葉秋田で 珍しき(同上)

雪便り 真昼山地が 先ず初め(真昼山/山と高原の風景39) 65

月山の 二月の眺め ラッキーと(月山)

十日間 待っての鳥海 二月晴れ(鳥海山)

鳥海の 展望求め 雪道を(同上)

(あらい)(がま) 鳥海山は (はく)(げい)に(同上)

松並木 鳥海山は ただ白し(同上)

()(むろ)(さん) ぼんやりながら 春の空(横手盆地)

(とら)()(やま) 身近な眺め 道遠し(虎毛山)

和賀岳は 原生林の ブナの山(和賀岳)

採石場 どこの山でも 目に痛く(大滝根山)

山頂に レーダードーム にょっきりと(同上)

丁寧に 梵天岩は 梯子付き(同上)

休ませる 泉ヶ岳の ヤマツツジ(泉ヶ岳)

山頂は 春の賑わい 仲間入り(同上)

大砲に 下関戦の 面影が(羽鳥湖高原)

福島で イギリス旅行 予期もせず(同上)

ヘンリーⅡ 宿泊棟か 興味わく(羽鳥湖高原/山と高原の風景40) 65

広場には 英国庭園 目の保養(同上)

夏草に 自由きままな 牛の群れ(大小屋高原)

涼しさや 名もなき池が 牧場に(同上)

抜きん出た 山の眺めや 八塩山(同上)

鮮やかな 草地にそよぐ 秋の風(種山ヶ原)

草刈し 賢治の姿 チドリソウ(同上)

立石に 蔦が絡まり 哀れにも(同上)

牛を見ぬ 寂しさ秋の 牧草地(同上)

夢なのか マッターホルン 秋雲に(同上)

木々茂り 峠らしさも 伝説に(姥石峠)

優美なる 栗駒山は 秋たけて(栗駒山)

月と雲 羊蹄山の 冠雪に(羊蹄山)

夫婦岩 二月になれば 雪の中(昆布温泉公園)

採掘か 山の中腹 黄土色(天狗山)

雪止んで 洒落た民家に アンヌプリ(ニセコアンヌプリ)

積雪の 昭和新山 初見なり(昭和新山)

青空の 日高の屋根は 銀幕に(日高山脈)

雪景色 幌尻岳の 再会は(同上)

師走でも 豊似岳のみ 雪わずか(豊似岳)

海岸の 百人浜に 豊似岳(同上)

何もない 春より襟裳 冬の画(同上)

広尾から 三山眺め (たい)()へと(日高三山)

北西に 阿寒三山 雪抱き(釧路湿原/山と高原の風景41) 66

標津(しべつ)では 知床連山 ショータイム(知床連山)

初詣 拝み見るかな 羅臼岳(知床連山)

初夢で 追いかけられぬ 山たけは(同上)

名も知らぬ 雪の山並み 肩そろえ(根釧原野)

元旦や 雌阿寒岳も 手を合わせ(雌阿寒岳)

初風呂や 雌阿寒温泉 野中の湯(同上)

Sの字に 波も立てずに 釧路川(釧路湿原)

雪なれど 雰囲気だけは 広大で(サロベツ原野)

冬晴れに 羊蹄山麓 一周を(羊蹄山)

ゲレンデの 羊蹄山は 坊主かな(ニセコアンヌプリ)

雲海の 羊蹄山は なお白く(同上)

ゲレンデに 樹氷を眺め 感無量(同上)

山麓は 樹氷が付かず 温度差も(同上)

白い剣 駒ヶ岳から 天を突く(渡島駒ヶ岳)

森町で イメージ一新 駒ヶ岳(同上/山と高原の風景42) 66

イーストの コースの周り 樹氷帯(ルスツリゾート)

赤富士や 倶知安町 アパートに(羊蹄山)

雪まばら ()(やま)峠は かの富良野(深山峠)

冬休み 富良野の空に 観覧車(同上)

花畑 雪に絵になる (わだち)かな(同上)

峠には 十勝平野の 雪景色(同上)

段丘に ロケット(かた)の 奇岩見る(鹿追)

三月の 羊蹄山は 緑増し(羊蹄山)

峠には 茶屋がなくても 道の駅(中山峠)

開拓者 僧侶の像が 立つ峠(同上)

道南は 羊蹄山が あちこちに(同上)

峠での 眺めはやはり 蝦夷の富士(同上)

快晴で 眩しき雪の 旭岳(大雪山)

四月でも 暑寒別岳 純白に(暑寒別岳)

アンヌプリ 未知への未練 鏡沼(ニセコアンヌプリ)

半月湖 期待外れの 逆さ富士(羊蹄山)

家路には 雪に夕日のアンヌプリ(ニセコアンヌプリ)

山と川 人住む里の 春景色(同上)

若ければ イワオヌプリで 山スキー(イワオヌプリ/山と高原の風景43) 66

連山を 尻別川に 望む春(ニセコ連山)

春の川 雪山映し 野や(はた)に(イワオヌプリ)

山は雪 里の屋根には 鯉のぼり(ニセコ連山)

ゲレンデの 雪消え淋し アンヌプリ(ニセコアンヌプリ)

日和山 噴煙上る 春雲に(登別日和山)

奥の湯や 登別温泉 湯の宝庫(同上)

アンヌプリ 羊蹄山は 春の雪(羊蹄山)

農繁期 耕す土に アンヌプリ(ニセコアンヌプリ)

昆布岳 存在感が 真狩に(昆布岳)

山頂の 雪に木々あり モヒカン似(同上)

洞爺湖に 予感もせざる 昆布岳(同上)

植林の 山には黄土 九十九折(こまち湯ったりロード)

地熱帯び 年中白き 中の沢(川原毛地獄)

夏山の (もう)せん峠 色遠く(秋田焼山)

噴火口 生々しさは 現役で(同上)

噴火口 規模小さくも 焼山に(同上/山と高原の風景44) 66

立ち止まる 名無しの池に 涼しさが(同上)

夏雲と 白さ比べの 湯沼かな(同上)

ベコ谷地に まだ見ぬ花の 咲きしかと(同上)

(さん)変化(へんげ) 山に不可欠 ナナカマド(同上)

身を投げし ナオメも哀れ 湯の池や(後生掛)

伝説の モトメの涙 湯に混じり(同上)

以外かな 後生掛の湯に 十字架が(同上)

硫化ガス 気にも留めず 育つ木も(同上)

後生掛の 混浴風呂は 夢と消え(同上)

直ぐ側に 夏草寄り添う 泥火山(同上)

夏雲に 乳白色の 大湯沼(同上)

久々に ユスユキソウに 話しかけ(焼石岳)

草紅葉 初めて目にす 池塘にも(同上)

花びらは 菊より細き シロヨメナ(同上)

秋風や 森吉山が ダムの上(森吉山)

山肌に コースの跡や まだ残り(同上)

賑わいし 往時の姿 山荘に(同上)

紅葉の 鉱山跡は 目に痛し(秋田駒ヶ岳)

秋駒の 鉱山開発 負の遺産(同上)

秋駒や 今年の紅葉 色映えし(同上)

青空が 伴う紅葉 美しく(同上)

鶴の湯や 乳頭山は 錦色(乳頭山)

眼下には 秋の桧原湖 物憂げに(吾妻山)

湿原の 黒土の上は 草紅葉(同上)

ハイマツの 側に池塘と 草紅葉(同上)

小野川湖 眺め堰止む (やな)()(やま)(同上)

ハイマツと オオシラビソは 山の(とも)(同上)

落葉し 樹枝それぞれに ダケカンバ(デコ平/山と高原の風景45) 67

木道の 端に一本 赤カエデ(同上)

グランデコ 秋の賑わい 山頂に(グランデコリゾート)

秋草に 立石横石 庭らしく(水石山)

ススキには 枝振りの良き クロマツも(同上)

谷間(たにあい)の いわき遠野に いで湯あり(同上)

四倉や いわきに少ない 平野部が(同上)

どう見ても 三本槍岳 槍一つ(那須連山)

信夫山(しのぶやま) 冬の気配 偲ぶ得ず(土湯峠)

雪降らず 土湯峠や 楽に越え(同上)

金山の 雪の月山 優美なり(月山)

春早々 展望台は 休止中(高清水山)

中心部 鍋倉山に 花の雲(同上)

水溜り 小さな草の チヤチボウズ(同上)

五月から 始まる月山 スキー場(月山)

朝日岳 雪の登山は 自虐的(同上)

放置され 雪で潰れし 宿哀れ(同上)

月山の 白き頭や 地蔵池(同上)

春遅き 月山麓の 地蔵池(同上)

刺巻の 駒の山容 ピラミット(秋田駒ヶ岳/山と高原の風景46) 68

久々に 早池峰眺む 駒ヶ岳(同上)

残雪に 白さを競う ミネザクラ(同上)

苦にならぬ 急登ありき 男岳かな(同上)

エゾツツジ 脳裏に浮かべ 男岳行く(同上)

田沢湖の 展望こそが 駒の華(同上)

男岳には タカネスミレと (たに)の雪(同上)

残雪の 回廊の先 湯森山(同上)

横岳は 展望すぐれ 縦走す(同上)

登山口 庭園の如く 風景も(八幡平)

ガマ沼の 岸には雪と ミネザクラ(同上)

雪融けし 岸辺に咲くは ミズバショウ(同上)

霧かかり 見返峠 振り向かず(同上)

北上の 街の上には 雪の屋根(夏油連山)

和賀岳の 丸い頭に 丸子川(和賀岳)

春なれど 年金暮らしに 山遠く(神室山)

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