写句集29

寺院・神社その3 短句(俳句・川柳)

岩塊の 割れ目に白し 秋の霜(岩屋寺/寺院・神社101) 61

本堂の 屋根の目線に 紅葉(もみじ)かな(同上)

仁王門 屋根に黄葉 イチョウかな(岩本寺)

背には文字 前に尊像 大師堂(金剛福寺)

篠山の 石仏石碑 風化して(篠山神社)

無残かな 卵塔群は (うず)もれて(同上)

鐘楼に 真っ赤なモミジ 色添えて(観自在寺)

十一面 観音像は オープンで(龍光寺)

楼門に モミジの炎 赤々と(佛木寺)

(ぶつ)(もく)() 茅の鐘楼 モミジ染め(同上)

(めい)(せき)() 空海大師の 影うすく(明石寺)

丹塗りには 緑の格子 白い壁(磐台寺)

欄干の 西に田島の 秋の海(同上)

沖を行く 船の目印 (あか)い堂(同上)

南端の 三重石塔 供養塔(同上)

道場は 五堂の堂宇 壮観に(神勝寺)

池の上 絵になる眺め 多宝塔(同上/寺院・神社102) 61

池周囲 七堂伽藍 神勝寺(同上)

多宝塔 (いし)山寺(やまでら)の 写しとか(同上)

初層には 大日如来 安置して(同上)

五観堂 庫裡体験の 食事処(同上)

水車小屋 茅葺き屋根が 風流に(同上)

坂道に 千手観音 インパクト(同上)

黒門に 石段と塀 白く映え(同上)

広大な 枯山水の 白き海(同上)

鎮守堂 天満宮 勧請と(同上)

志納なし 自由に撞ける 寺の鐘(同上)

躊躇する 鐘楼門の 階段は(同上)

鐘楼は 少し小さ目 寺に似ず(玉島円通寺)

参道は 見晴らしが良く 冬の海(同上)

良寛に すがる子供ら 笑み絶えず(同上)

石段の 先に社殿 横並び(石城神社)

石仏や 神護寺跡の 面影に(同上)

()()()()(しゃ) ああコノハナノ サクヤビメ(石城神山)

鳥居横 スサノオ祀る (あら)(かみ)(しゃ)(同上)

若宮社 ニニギの神は (いし)(ほこら)(同上)

(てん)(こう)(きよ) 新興神道 古城跡(同上)

展望所 柳井の街と 瀬戸の島(同上)

雲辺寺 スキーと巡礼 二足かな(雲辺寺)

本坊の 望閣前に 月見台(同上)

葉は落ちて 見分けのつかぬ イチョウかな(同上/寺院・神社103) 61

クスノキは 樹齢不明の 大木で(大興寺)

創建の 寺に相応し 大師堂(本山寺)

雪のない 長き石高 苦にならず(弥谷寺)

仁王像 合掌しては 襟正す(同上)

五年間 童の大師 学び場で(同上)

石積みに 修行大師の 夢高く(同上)

岩壁に 阿弥陀三尊 磨崖仏(同上)

本尊の 千手観音 オープンで(同上)

不老松 枯死して不老 実らずに(曼荼羅寺)

故郷を 修行大師は 見守りつ(同上)

出釈迦寺は 釈迦との出逢い 七歳で(出釈迦寺)

鐘楼は 本寺に無くて 奥ノ院(同上)

中山は 次回の登拝 ()(たけ)(ざん)(同上)

仁王像 二ヶ寺を兼ねる 忙しさ(神恵院)

大師堂 弁柄塗りは 珍しき(観音寺)

クスノキや 大木なのに 無視されて(同上)

鐘楼も 観音寺のみ 音鳴らし(同上)

岩窟の 毘沙門天で 冬の暖(甲山寺)

大げさな 南大門の 大の字は(善通寺)

西院の 山門的な 仁王門(同上)

注連縄が 張られクスノキ 神木に(同上/寺院・神社104) 61

クスノキの 幹の姿は 横綱で(同上)

クスノキや 丸くなろうと 枝伸ばし(金倉寺)

鐘楼の 柱三倍 十二本(同上)

生真面目な 乃木将軍が 松の木に(同上)

地下階に 三万体の 観音像(郷照寺)

鐘楼の 先に坂出(さかいで) 瀬戸の海(同上)

天皇寺 山門はなく 三輪鳥居(天皇寺)

南無大師 白亜の塔に 修行像(讃岐国分寺)

鐘楼の 鐘は重文 京の音(同上)

山門の 七棟門(しちとうもん)は 比類なき(白峯寺)

鐘楼は 切妻造り シンプルで(同上)

庭園は 細やかながら ツツジ植え

宝形の 本堂凌ぐ 廻廊が(根香寺)

大師堂 形ばかりの 小堂で(同上)

常楽寺 江戸の絵図にも 門がなく(常楽寺)

寒空に 白木輝く 大師堂(阿波国分寺)

本堂は 国名勝の 庭園に(同上)

二月でも お遍路絶えぬ 観音寺(阿波観音寺/寺院・神社105) 61

恩山寺 離れた場所に 仁王門(恩山寺)

本堂の 本尊地蔵 拝顔す(立江寺)

仁王像 徳島最古 最大で(太龍寺)

城砦(じょうさい)を 思わす寺観 (たい)(りゅう)()(同上)

修行像 霊場一の 尊厳さ(同上)

大師堂 (えにし)の綱が 如月(きさらぎ)に(薬王寺)

大楠(おおくす)に 耳傾けて 聴く歴史(同上)

もう春が 日和佐(ひわさ)の海の 潮の香に(同上)

薬王寺 精進落とし 醫王の湯(同上)

模擬天守 シンボルタワー 瑜祇塔も(同上)

鐘楼の 屋根逆さまな 袴腰(最御崎寺)

三層の 鐘楼門は 風変り(津照寺)

仁王門 霊場七足 大わらじ(金剛頂寺)

見事なる 枯山水の 池泉式(神峯寺)

鐘楼は 枯山水の 庭の中(土佐大日寺)

国史跡 土佐国分寺 二月晴れ(土佐国分寺)

土佐の国 最大規模の 札所かな(竹林寺/寺院・神社106) 61

本尊は 日本三大 文殊樣(同上)

象の顔 不思議な姿 歓喜天(同上)

客殿に 夢窓国師の 世界見る(同上)

書院から 眺める庭が 至極かな(同上)

時を経て 滝石組み 水はなく(同上)

(ぜん)()()() 奇岩怪石 春の海(禅師峰寺)

禅寺も 宗旨を変えて 真言を(雪蹊寺)

山門の 天井見れば 睨み龍(清瀧寺)

本堂と 見劣りしない 大師堂(同上)

見渡せば 土佐市街地に 仁淀川(同上)

手水舎の 水は冷たき (たに)の水(青龍寺)

本坊に 一寸小さ目 多宝塔(同上)

本尊は 聖観音で また秘仏(一宮寺)

霊場に 哀しき春の 壇ノ浦(屋島寺)

新しき 宝物殿は 偉観なり(同上)

()(くり)()や 門前を飛べ 閑古鳥(八栗寺)

志度寺(しどじ)には 大師の影は 見当たらず(志度寺)

大師堂 屋根の宝輪 珍しき(長尾寺)

真言は 楽師如来を 結びとす(大窪寺)

発願は 穴禅定の 不動尊(岩屋寺)

八坂寺の 古木の梅に 一目ぼれ(八坂寺)

西林寺 庭園の梅 門飾り(西林寺/寺院・神社107) 61

社務所のみ 改修されて 新しく(志都岐山神社)

二之丸の 庭園跡の 東園(同上)

幣殿の 奥に本殿 千木(ちぎ)が見え(萩春日大社)

円政寺 土産屋を見る 寺務所かな(円政寺)

珍しき 社殿の隣り 保育園(浜崎住吉神社)

梅の花 吉田松陰(しょういん) 菩提寺に(泉福寺)

殿様を 超えて松陰 神様に(松陰神社)

講義室 松陰像と 絵が(とこ)に(同上)

春や来し 歴史に残る 門下生(同上)

松陰の 幽因(ゆうしゅう)暮らし 一年と(同上)

宅内は 八畳三間 (ふすま)越し(同上)

境内に 横板張りの 洒落た倉(同上)

魚椰(かいばん)や 黄檗宗の 寺らしく(東光寺)

国史跡 毛利氏廟所 菩提寺に(同上)

三代の 藩主の墓所に 鳥居建つ(同上)

ほぼ同じ 形状大きさ 大名墓(同上)

僧堂に 臨済禅の 花咲くや(常栄寺)

大内氏 栄華の夢は 毛利氏に(同上/寺院・神社108) 61

石庭は 絵画における 抽象画(同上)

庭園は 九百坪の 山水画(同上)

流水の 滝石組に 水を見ず(同上)

()(ぎょ)(せき)や 本堂の影 飛ばんとす(同上)

亀石を 鶴石離れ 舟石に(同上)

(あずま)()は (ちょう)(しょう)(けん)で 茅の屋根(同上)

客殿の 客になりたし 常栄寺(同上)

客殿の 床の間に見る (ことぶき)を(同上)

大師堂 禅寺に吹く 春の風(同上)

予期もせぬ 毘沙門天が 山口に(同上)

雪舟の 胸像拝し 有難う(同上)

十一面 観音像に 梅の花(洞春寺)

境内社 屋根の修復 神頼み(山口八坂神社)

鐘楼の 白木に紅梅 色添えて(龍福寺)

本堂に 紅白の梅 本当に(同上)

入母屋の 堂宇思わす 資料館(同上)

館内は 大内文化 花開き(同上)

掛軸や 毛利三代 雪舟と(同上)

神宮は 西のお伊勢と 称すなり(山口大神宮)

社殿前 伊勢に準じた ()殿(でん)()も(同上)

違和感は 内宮外宮の 距離間で(同上/寺院・神社109) 61

()()(よろず)の 神は見えざる 星座かな(同上)

手水舎の 屋根は洒落た 桧皮葺き(同上)

珍しき 稲荷神社の 白鳥居(同上)

侘び景色 小さな池の 丸太橋(同上)

リアルすぎ 木馬餌()む 社務所前(同上)

参道の 極楽橋は 模擬に見え(極楽寺)

ハナズオウ 咲いて引き立つ 豆地蔵(同上)

芽吹くまでの たらちね銀杏 モノクロに(地蔵寺)

様々な 花咲き競う 春となり(安楽寺)

石鳥居 弁財天に 石橋も(同上)

多宝塔 極彩色は 庭の木へ(同上)

十楽寺 春まだ遠し 花はなく(十楽寺)

(くま)(だに)() コブシの花の 楼門(熊谷寺)

多宝塔 先ずユキヤナギ 花添えて(同上)

経木場 春と秋には 人の華(切幡寺)

正確な 歴史伝えよ (ほとと)(ぎす)(雲辺寺)

本堂の 梅の花にも 手を合わす(根香寺)

根香寺の 廻廊長き 屋根みどり(同上)

手で触れる 笠松大師 庶民的(曼荼羅寺)

曼荼羅寺 (ささ)やかながら 梅まつり(同上)

西行の 歌碑など欲しき 昼寝石(同上)

出釈迦寺や ここにも梅が 花盛る(出釈迦寺)

梅の香や お迎え大師 ひょつこりと(吉祥寺)

宝寿寺や ソテツに桜 奇妙なり(宝寿寺)

香園寺 花見を兼ねた 札所打ち(香園寺)

風格は (とう)()の札所 凌ぐほど(興隆寺/寺院・神社110) 61歳

茅葺きの 屋根は消え去り 銅板に(同上)

西山の 観音水を 一気飲み(同上)

寺院では 珍しきかな 野面積み(同上)

客殿と 庫裡の拝観 山(がわ)で(同上)

千年の 杉の()(かぶ)が 参道に(同上)

栄福寺 鐘楼は淋しく 塀の外(栄福寺)

念ずとも お願い地蔵に 桜咲く(同上)

春なのに 禅風は止み 物静か(華蔵寺)

寂れ行く 茅から鉄板 庫裡の屋根(同上)

展望所 白いカーテン 春霞(同上)

支えられ 枝垂れ桜が 花咲かす(一畑寺)

廻廊は 斜面を長く 折れ曲がり(同上)

石段の ソメイヨシノは 日和待ち(同上)

本尊の 一畑薬師 目の仏(同上)

桜咲く 鰐淵川に 庫裡の屋根(鰐淵寺)

木の盛土 春雨溜まり 池の島(同上)

懸造り 浮浪の滝に 蔵王堂(同上)

入母屋の 簡素な造り 社務所かな(日御崎神社)

白壁の 社家住宅に 桜咲き(同上)

参道の 石鳥居二基 重文で(同上)

多聞天 毘沙門天で 手に宝塔(高野山)

手には槍 増長天に トンボ見る(同上/寺院・神社111) 61

持国天 剣を片手の 憤怒顔(同上)

経を手に 広目天は 筆上手(同上)

中門の 裏には桜 満開で(同上)

大塔の 朱色に反す 桜色(同上)

憧れの 西行桜 堂に咲く(同上)

高野山 壇上伽藍 花見頃(同上)

鐘楼の 屋根にも桜 絵の如し(同上)

紅枝垂れ (こん)(ごう)()()の 門の前(同上)

石庭は 金剛界の 曼荼羅で(同上)

塀越しに 庭にも桜 押し寄せて(同上)

奥ノ院 (みず)(むけ)地蔵 水掛けず(同上)

履いている 足袋は福助 墓所の中(同上)

ロケットの 供養塔まで 墓所に立つ(同上)

重文の 赤童子像 仮堂に(大照院)

庭園の 池に水草 伸びたまま(同上)

庫裡書院 重文二棟 木の中に(同上)

哀れかな 崩れた土塀 放置され(同上)

門開き 一般公開 国史跡(同上)

鳥居先 藩主と室の 五輪塔(同上)

参道に 幾何学的な 石畳(同上)

(おびただ)し 石灯籠が 参道に(同上)

輝元の 墓だけ廃寺の 竹の中(同上)

温泉に 泊まって散歩 詣ず寺(興阿寺)

歴代の 住持墓草に 埋もれて(同上)

ウグイスの 声は寺では 釈迦の歌(大寧寺)

()(どう)には 枯山水の 前庭が(同上)

寺院では (けい)(よう)(ちゅう)は 珍しく(同上)

墓地の中 卵塔ずらり 武者の霊(同上)

新緑の イロハモミジに ()(けい)(ばし)(同上)

姿見の 池も哀しき 謂れあり(同上)

石橋や 二百五十年 崩れずに(同上)

先ず目指す ()()(そん)(ざん)の 観音を(修禅寺/寺院・神社112) 61歳

道路なく 荷物運搬 モノレール(同上)

山頂の 西には春の 響灘(ひびきなだ)(同上)

奥ノ院 新築された 懸け造り(同上)

か細くも 不動の滝は (いのち)(みず)(同上)

護摩壇は 修験の寺の 祭事場で(同上)

庫裏の前 ツツジとソテツ 花が咲き(豊前国分寺)

草臥れた 大師は笠も 被らずに(同上)

下層のみ 屋根広がり 極端で(同上)

鮮やかな 彩色の塔 理想的(同上)

講堂の 跡のみ広き 更地なり(同上)

塀越に 久留米ツツジや 不断院(善導院)

境内に 塔頭六ヶ寺 驚きも(同上)

大樟(おおくす)は 弁長(べんちょう)上人 手植えとか(同上)

夫婦(めおと)(くす) 誰も呼ばない 二本かな(同上)

釈迦像の 青い()(ほつ)は 今風で(同上)

弁長は 聖光上人 廟の中(同上)

シンプルな 庫裡切妻の (さん)(がわら)(同上/寺院・神社113) 61歳

寄棟の 書院茅葺き 曲り屋で(同上)

山門を ()ると禅風 春を染め(梅林寺)

大ソテツ 二本合体 モンスター(同上)

庫裡の梁 大黒柱 如きもの(同上)

鐘楼に 隅櫓見る 塀の角(同上)

梅林寺 修行の厳しさ 世に知られ(同上)

水盤は (ぎょう)()で修行 僧の(なり)(同上)

一揆起き よそ者有馬氏 慎ましく(同上)

有馬氏で 脳裏に浮かぶ 武将なし(同上)

墓石(はかいし)の 三重石塔 風変り(同上)

寺の名に 恥じず梅の木 五百本(同上)

五月雨や 甍を経ては 筑後川(同上)

石橋に 野暮な鉄柵(てっさく) 円弧橋(同上)

滝の石 気になる様子 錦鯉(同上)

屋台立つ 水天宮の 春祭り(久留米水天宮)

池の華 (べに)(しろ)()(いろ) 錦鯉(同上)

御神体 遠い昔は 筑後川(同上)

一宮 最も小さな 社務所かな(八栗八幡宮)

主祭神 応神天皇 父と母(同上)

大楠は 里を眺めて 五百年(同上)

手水舎の 立派な上屋 五角形(與止日女神社)

子宝の 金精さんは 逞しく(同上)

朱の色の 和船の続く トラス橋(同上)

境内の 河上峡に 鯉のぼり(同上)

佐嘉神社 松原神社 (いち)社務所(佐嘉神社)

クスノキに 三階建ての 記念館(同上)

石鳥居 稲荷鳥居に 車止め(松原神社)

恵比須社の 大きな像は 日本一(同上)

佐賀らしく 白磁の鳥居 灯籠が(同上)

洋風の 公衆トイレ ミニドーム(同上)

楼門の 随身像は ()(うん)(がお)(与賀神社)

恵比須さん 佐賀市に多く 八百余(同上)

大楠の 前に稲荷社 まだ若葉(同上)

境内で 社務所が最も 新しく(同上)

珍しき 霊宝館が 朱印所で(平戸最教寺)

境内の 展望すぐれ 平戸城(同上)

山里に 安満岳(やすまんだけ)の 春景色(同上)

鐘の音や 平戸長崎 隔てなく(同上)

北斎の 絵に淵神社 灯籠が(淵神社)

水色の 社殿の柱 春の海(長崎住吉神社)

大楠や 原爆も耐え 五百年(同上)

山門の 先は異国の 春寺観(長崎興福寺)

朱色落ち 白壁赤し 鐘鼓楼(同上)

庭園の 主役はソテツ 花も咲き(同上/寺院・神社115) 61

原爆で (さん)(こう)会所(かいしょ) 門だけに(同上)

池の上 防鳥針金 あやとりに(同上)

隠元の 煎茶の起源 この寺で(同上)

神輿庫は 切妻千鳥 絶妙に(長崎諏訪神社)

社務所から 架かる通路は 七間も(同上)

大楠は 長崎にもあり 諏訪神社(同上)

(かみ)(いけ)の 噴水日本 最古とか(同上)

鼓楼より 長崎くんち (しゃち)太鼓(同上)

石垣に 山門跡の 雰囲気が(金泉寺)

楼門は 修復中で 春霞(広八幡神社)

名の如く 境内広き 社叢かな(同上)

補陀落へ 向う渡船の 春哀れ(補陀洛山寺)

重源の 阿弥陀信仰 五月晴れ(播磨浄土寺)

入母屋に 拝所構えぬ 文殊堂(同上)

本堂は 本尊薬師の 薬師堂(同上)

十棟は 瓦の屋根に 調和され(同上)

文化財 重文県文 数多あり(同上)

経蔵の 中に八角 厨子ありと(同上)

播磨路や 古刹めぐりは 春半ば(同上)

思い出を ミニ霊場で おさらいす(同上)

風化して 真言止まる 札所かな(同上)

霊場は 一キロ半の ハイキング(同上/寺院・神社116) 61

ミニ霊場 三十分で (けち)(がん)す(同上)

珍しや 桜の枝に 野ばら咲く(同上)

金堂の 跡に入母屋 本堂が(法安寺)

飛鳥期を 五重石塔 偲ばせる(同上)

打ち終えて 札所は更に 奥ノ院(香園寺奥ノ院)

白滝で 不動明王と (たき)(ぎょう)を(同上)

尾道は 文人史跡 寺めぐり(西郷寺)

石仏に 漫画のような 彫り物が(同上)

念仏の 音聞こえ来る 時の鐘(同上)

五月でも 紅葉(もみじ)の名所 葉は赤く(御調八幡宮)

鞘橋の 朱色の梁に 干支(えと)の絵馬(同上)

桜門 豊臣秀吉 記念から(同上)

秀吉の 手植えの桜 枯死したと(同上)

狛犬の 尻尾は高く 擬宝珠超え(同上)

奉納の 絵馬には欲しき 説明書(同上)

大釜の 上屋の名前 (さい)()殿(でん)(同上)

水清し 清明橋の ()(はた)(がわ)(同上)

社叢には 天然林の 椎の木が(同上)

八幡川 先には社叢 散策路(同上)

入口に 住宅風の 社務所建つ(同上)

異味不明 砂防事業の モニュメント(同上)

中島の 小松に白き 蓮の花(同上)

本堂は 番犬吠える 自宅兼ね(牛田山観音寺)

梅雨の日は 広島市内 寺社めぐり(早稲田八幡神社)

参道の 街を遮る 二葉山(ふたばやま)(同上)

翠樹苑 一体となる 牛田山(うしたやま)(同上/寺院・神社117) 61歳

境内の 五重石塔 気休めか(伯耆国分寺)

茅葺きの 古民家移築 書院とす(播磨太山寺)

成就院 門を閉ざして 非公開(同上)

中門の 朱塗りに白い 築地塀(同上)

国宝の 朱塗り本堂 風涼し(同上)

縁台に 野暮にも見える 釘の跡(同上)

鐘楼は 柱十二本 朱に染めて(同上)

気の早い モミジに染まる 阿弥陀堂(同上)

本瓦 合わせるような 塔の屋根(同上)

鳥居立つ 観音堂は 摩訶不思議(同上)

釈迦堂の 不思議な形 鬼瓦(同上)

白波に 赤い円弧の ()()()(ばし)(同上)

稲荷舎の 鳥居と社殿 朱の色で(同上)

鐘楼の ベンチで一人 ところてん(摂津大龍寺)

珍しき 水天宮の 石碑見る(同上)

奥ノ院 岩屋本堂 大岩に(飯福田寺/寺院・神社118) 61

行場とは 趣異にす 里景色(同上)

火渡りの 護摩焚き法要 春秋(あるあき)に(同上)

鐘堂の 筋かい入りは 病む如し(同上)

薬師堂 参道脇に 影ひそめ(爪切不動尊)

柄杓なく 弘法井戸は 見るだけで(同上)

石段を 下りて拝す (こもり)(どう)(同上)

涼しげな 弘法の滝 霊場に(同上)

夏の絵や 観音堂の 月の松(寛永寺)

月の松 強制的に 仕立てられ(同上)

不忍の 八角堂に 蓮の花(同上)

花よりも 大黒天は 銭似合う(同上)

浅草に 凌雲閣や 再びと(浅草寺)

国史跡 林()(へい)() 境内に(龍雲院)

宝形の 立派な上屋 墓覆い(同上)

三奇人 先駆者たちの (すえ)哀れ(同上)

庫裡建屋 曹洞禅の 風弱く(同上)

本尊の (だい)(まん)()()は 予想外(孝勝寺)

孝勝寺 七堂伽藍 もう一歩(同上)

珍しき 日蓮宗に 赤鳥居(同上)

クロマツは 注目されず 気は斜め(同上)

ご朱印は 宗派を超えて 頂戴す(同上)

中尊寺 雪見に変る 月見坂(中尊寺)

風流や 積善院の 茅の雪(同上)

重文の 能舞台では (たきぎ)(のう)(同上)

仁王像 出しておくれと 資料館(義経堂)

氷張る 浄土庭園 夢と見る(毛越寺)

池氷り 金鶏山は まだ緑(同上)

参道の 両部鳥居が 荘厳に(達谷窟毘沙門堂)

朱に染めた 達谷窟 雪化粧(同上)

木枯らしや 岩面大仏 磨崖仏(同上)

客間には 寺では異色 雛飾り(西光寺)

薬医門 堂宇唯一 瓦屋根(同上)

雪の庫裡 曹洞宗の 寺らしく(亀田長谷寺)

秀次の 悲運の雲に 駒姫も(専称寺)

(たら)()()や 冬はくっきり 大イチョウ(同上)

義光の 駒つなぎ桜 不憫かな(同上)

鐘楼は 江戸初期築 シンプルに(同上)

庫裡の屋根 トタンは錆びて また哀れ(同上)

駒姫の 墓前の花に 春はなし(同上)

祭神は 聞き慣れぬ名の 山の神(信夫山羽黒神社)

日本一 長い草鞋が シンボルに(同上)

南無大師 遍照金剛 寺の名に(信夫山遍照院)

細やかな 三重塔に 梅の花(同上/寺院・神社120) 62

切妻の 三重の破風 比類なき(妻沼聖天山)

実盛の 兜の側に キリギリス(同上)

拝殿の 軒唐破風は 煌びやか(同上)

奥殿を 透かし塀越し 一回り(同上)

奥殿の 奥に鎮護社 三棟が(同上)

曖昧な 五社明神の 祭神は(同上)

奥殿へ 拝観料を 払いいざ(同上)

彫刻は 天国地獄 様々に(同上)

相撲取る 力士の姿 リアルすぎ(同上)

奥殿の 外壁彫刻 美術館(同上)

大黒は 俵の上で 鯛釣りを(同上)

囲碁をする 布袋の表情 ユニークに(同上)

多宝塔 奥殿拝すと 地味に見え(同上)

池泉では 明王の滝 春休み(同上)

奥宮は 神明造り 慎ましく(宝登山神社)

宝登山の 下山は徒歩で 不動寺に(不動寺)

不動寺や 約五百本 梅の花(同上)

斜面には 雑な石組み 不動滝(同上)

花咲けど 観客なしの 梅林(同上)

おみくじは 引くこともなく 過ぎる冬(同上)

風変り 宝登山神楽 天狗舞い(同上)

相生(あいおい)の 松こと(しん)の 夫婦(めおと)(まつ)(宝登山神社)

斎館の 池に灯籠 水没し(同上)

玉泉寺 社務所の裏で 廃寺耐え(同上)

本堂は 神社の管理 客殿に(同上/寺院・神社121) 62

紅梅に おみくじの紙 しおらしく(越生最勝寺)

枝垂れ梅 ドームの如く 花咲かせ(同上)

(そと)(こう)() 珍しく無い 大師堂(同上)

鐘の音や 梅の香りを 包み込み(同上)

山里に のどかな寺の 春景色(同上)

国宝の 写しを展示 堂内に(都幾山慈光堂)

梅の花 咲き始めるや 庫裡の庭(同上)

円仁の 手植えとされる 多羅(たら)(よう)(じゅ)(同上)

(らん)()には お元気三猿(さんえん) 滑稽に(秩父神社)

北辰の (ふくろう)だけは 立ち姿(同上)

未だ見ぬ 秩父夜まつり 夢の中(同上)

狼の 狛犬の先 三輪鳥居(三峯神社)

守衛所の 建物鄙び 屋根に雪(同上)

石段の 雪の上にも また鳥居(同上)

振り向けば 足跡一つ 雪の上(同上)

拝殿の 柱は黒く 屋根白く(同上)

三峯は ヤマトタケルが 開山と(同上/寺院・神社122) 62

立ち入ると 博物館は 冬休み(同上)

新雪の 妙法ヶ岳 奥宮に(同上)

茅葺きの 氷柱(つらら)見るのは 久しぶり(同上)

過疎化して 神社で遊ぶ 子らもなく(両神神社)

雪の中 神社に鐘の 音響く(武甲山御嶽神社)

堂の上 石灰岩の 絶壁が(橋立堂)

寺にある 鍾乳洞は 珍しき(同上)

雲厳寺 百年経ての 寺観かな(白岩雲厳寺)

鐘楼は 品格高き 袴腰(同上)

入母屋の 庫裡の平側 十二間(同上)

由緒坂 今の季節は 桜坂(宇都宮二荒山神社)

神門の 屋根にはサクラ 絵にもなる(同上)

拝殿の 入母屋屋根も またサクラ(同上)

館内の 名刀武具に 目が点に(同上)

園路には 庭木植えられ 清々し(同上)

境内は サクラの花の 見頃なり(同上)

花の下 太々(だいだい)神楽 見たいもの(同上)

手水舎の 明神の水 桜色(同上)

地蔵尊 錫を手にした (さくら)(もり)(宇都宮慈光寺)

赤門と ヒガンザクラが 寺の華(同上)

慈光寺の 鐘の響きは 神社まで(同上/寺院・神社123) 62

鐘楼の 裏にマンション 搭屋建ち(善願寺)

楼門は 随神よりも 仁王かな(太平山神社)

東屋の 落葉の上に サクラ咲き(同上)

境内社 旧仏堂を 再使用(同上)

何故ここに ()(うん)尊者の 墓ありや(同上)

山上を 追われ再び 虚空蔵(連祥院)

花よりも 枝を眺める 梅見かな(出流山満願寺)

()流山(ずるさん) 名水いづる 名の如く(同上)

可愛げな 水落ちるかな 不動滝(同上)

塔一つ 有れば寺観に 足止まる

様々な 灯籠立つや 箱庭に(同上)

行く春や 無縁仏は 放置され(同上)

水絶えて 干上がりそうな 石の苔(同上)

(どう)の外 祠の中も 不動尊(同上)

神木は 枯れても霊水 涸れもせず(同上)

咲く花 匂い奈良より 下野に(下野安国寺)

椿散り 桜の花に リレーする(同上)

エドヒガン 枝の広がり 空を占め(同上)

桜なく 椿頑張る 庫裡の庭(同上)

薬師寺も 国分寺また 遠い空(下野薬師寺)

廻廊が 史跡に復元 春めぐる(同上)

弁柄に サクラ寄り添う 大師堂(壬生寺/寺院・神社124) 62

枝切れら 古木のイチョウ 元気なく(同上)

競い合う 二本のサクラ 山をなす(同上)

多宝塔 神仏習合 面影が(金鑚神社)

拝殿の 横に御祈殿 出入り口(同上)

源氏でも 義家(よしいえ)橋は 赤い色(同上)

鏡岩 岩のつやつや 奇跡的(同上)

御嶽山 祠にサクラ 登拝甲斐(同上)

両門に 寄り添うサクラ 花は地味(大光普照寺)

中門は 表と裏は 別の顔(同上)

朱の色に 負けずとサクラ 鐘楼に(同上)

境内は 思いもよらぬ 二万坪(同上)

参道の 桜は散れて 葉桜に(観世音寺)

本殿の 彫刻古び 水墨に(笠間稲荷神社)

賽銭が 名画に変る 美術館(同上/寺院・神社125) 62

(ろく)()(よう) 中世の陶器 ガラス越し(同上)

新緑の モミジ池泉に 美術館(同上)

中門も 昔は茅の ()(きゃく)(もん)(笠間楞厳寺)

大木の ソメイヨシノの 花長く(同上)

優美かな 茅葺き屋根の 反り返り(益子西明寺)

緑青の 塔の屋根には 桜舞う(同上)

堂の角 サクラの花に 五色幕(同上)

閻魔様 怖いイメージ もう薄れ(同上)

コウヤマキ 八百年の 寺の守護(同上)

聖水は 大師ゆかりの 無尽水(同上)

クスノキの 巨木の根元 人顔で(同上)

新しき 十三石仏 禅寺に(正福寺)

ボダイジュや 老いては添え木 庫裡の庭(同上)

宝形の 鐘楼堂は あまり見ず(同上)

本堂の 本尊阿弥陀 非公開(武蔵国分寺)

国分寺 継承寺院 武蔵野に(同上)

仁王像 たまに笑顔を 見せたらと(同上)

鐘の()や 天平の遠き 国分寺(同上/寺院・神社126) 62歳

稲荷社の 白い鳥居に 二つ龍(高円寺)

散るサクラ バトンタッチで ツツジ咲く(同上)

家光と 数奇な縁や 庫裡に花(同上)

鐘楼は シャクナゲの花 鐘隠す(西照寺)

塔なくも 伽藍林立 江戸のまま(妙法寺)

鐘楼は 江戸中期築 シンプルに(同上)

唐派風に 波の()(はち)の 龍の彫り(同上)

渡廊には 粋な計らい 唐破風が(同上)

書院には 将軍樣の ()(なり)の間(同上)

浄土院 ピンクの堂宇 新視点(大谷寺)

大谷石 観音像は 祈念仏(同上)

山上に 奇岩怪石 ()(とめ)(やま)(同上)

堂の前に 祈り姿の 童子像(持宝院)

本堂に 掲揚ポール 神社風(同上)

境内の 眺め里山 春景色(同上)

春なのに チャラチャラながる 不動滝(同上)

霊水を たっぷり口に 錦鯉(塩原八幡宮)

鳥居建つ 若水の滝 霊水に(同上)

源の 頼義父子を 杉は知る(同上/寺院・神社127) 62

夫婦杉 千五百年の 契りかな(同上)

参道の 三つの鳥居 神明で(古峯神社)

拝殿の 中は意外な 大広間(同上)

驚きは 巨大な赤黒 天狗面(同上)

神社では 珍しきかな 宿坊は(同上)

大モミジ どんな色にぞ 染まるかと(同上)

鐘楼の 中に醜い 千社札(日光中禅寺)

天台に 五大明王 珍しく(同上)

春もやの 中禅寺湖は 甍越し(同上)

杉のコブ 人の病の 身代わりと(同上)

石楠花に 鳥居の柵は 奇妙かな(同上)

杉の木に 五重塔は 危うしげ(日光東照宮)

金がなく 宝物館は 二度目なし(同上)

旧番所 芭蕉と曽良は 足止めを(同上)

透かし塀 朱色に緑 基調色(同上)

名も知らぬ 宝篋印塔 厳かに(同上)

輪王寺 まだ見ぬ寺観 写真にと(日光輪王寺)

舞殿と 神楽殿建つ 奇妙さも(大宮氷川神社)

神池の 宗像神社 地味に見え(同上)

七百社 東照宮は 今百社(忍東照宮)

家康公 肩身の狭い 居候(いそうろう)(同上)

額殿は 絵馬よりお守り 写真集(大前神社)

神楽殿 奉納樽に 酔いの舞い(同上)

双龍の 見事な彫刻 向拝に(同上)

幣殿は 彫刻もなく シンプルに(同上/寺院・神社128) 62

本殿の 透かし塀には 裏門も(同上)

スダジイの 大きな若葉 神の域(同上)

山門の 手前総門 瓜二つ(長蓮寺)

門前の レトロな昭和 懐かしき(同上)

子育ての 大きな地蔵 居眠りす(同上)

ずっしりと 重い歴史が 寺社にあり(同上)

収蔵庫 二棟も並ぶ 珍しさ(同上)

流石(さすが)だな 塀に特産 大谷石(同上)

創建後 県社となるは 異例なり(蒲生神社)

寛政の 三奇人では 神ひとり(同上)

塔なくも 七堂伽藍 優美なり(東高野山医王寺)

仁王門 裏に狛犬 珍しき(同上)

本尊は 平安期作 薬師像(同上)

茅葺きに 木部の朱色 社殿風(同上)

唐門は アンバランスに 屋根広く(同上)

塀黒く 赤い裏門 薬医門(同上)

境内に 千年カヤの 神木も(同上)

寄棟の 端の二階は 珍しき(同上)

客殿の 中一面が 畳敷き(同上)

庫裡の庭 垣根新たに 春隠す(同上)

寺にまで 金次郎像 見る栃木(同上)

本堂の (むね)の搭屋 飾りかな(金龍寺/寺院・神社129) 62歳

中興の 由良氏の墓所も 五輪塔(同上)

開山は 呑龍樣と 慕われて(大光院)

片隅に 弁天堂が 地味建つ(同上)

卵塔の 呑龍の墓 花絶えず(同上)

松の中 臥龍の松が スポットで(同上)

本尊の 釈迦如来像 悟り顔(鶏足寺)

ツツジ咲く 五大尊堂 経長し(同上)

ニワトリを 放し飼いせよ 鶏足寺(同上)

手入れせぬ 庭の草木は 野趣に満ち(同上)

アヤメ咲く 七福神の 宝船(同上)

重文の 梵鐘の音 如何にかと(同上)

幽谷に 赤い小社の アクセント(浄因寺)

展望所 足尾山地を 箸に摘む(同上)

錦鯉 いつ眺めても 一つ群れ(同上)

唐門の 葵の紋に 目が眩む(佐野惣宗寺)

本堂の 前にはツツジ 花の雲(同上)

鐘楼の 横にローソク モニュメント(同上/寺院・神社130) 62

嗚呼()(きょう) 田中正造 墓も立つ(同上)

塀もなく 閉じる意味なし 赤門は(伊勢崎華蔵寺)

ひこばえが キンモクセイの 意思を継ぎ(同上)

庫裡の屋根 新旧重なり 三重に(同上)

赤城山 百名山に 名神社(大洞赤城神社)

境内は 風光明媚 観光地(同上)

鳥居立つ 元宮跡は 更地なり(同上)

仁王門 木部弁柄 壁黒く(水沢寺)

上層の 釈迦三尊は 金ピカで(同上)

石段に 水沢うどん 目に浮かぶ(同上)

唐獅子の 彫り物牙むく (はな)(ひじ)()(同上)

鎮守社の 飯縄権現 建替えと(同上)

霊場で 無ければ知らぬ 百八寺(同上)

老杉(ろうさん)は 鎌倉時代 知る樹齢(同上)

煩悩を 打ち消す鐘も 金次第(同上)

札所では 思いもよらぬ 行列も(同上)

鐘楼は 宝形造り シンプルに(高崎長谷寺)

醜いな 社殿床下 物置場(同上)

裾野には 高崎市街 雲と化し(同上)

柱のみ 白木のままも 珍しき(迦葉山弥勒寺)

中門に 今度は拙い 仁王像(同上)

()(しょう)(ざん) 天狗の姿 杉木立(同上)

仁王像 (ちゅう)(じゃく)(もん)で 出合う(同上)

祭神は (ちゅう)(ほう)(そん)の 天狗様(同上)

鐘楼も また奇観なり 廻廊に(同上/寺院・神社131) 62

花はなし 真田(のぶ)(とし) 供養塔(同上)

赤城山 忠治の墓は 背を向けて(養寿寺)

本尊は (しゃ)()()()(ぶつ)が 古き名で(東善寺)

無念さは 上野介の 名に多し(同上)

住職の 手づくり観あり 遺品館(同上)

惜しまれる 勝海舟との 命の差(同上)

小さ目の 入母屋造り 大師堂(高崎観音慈眼院)

高崎が 大観音の 火付け役(同上)

各階に 仏像展示 二十体(同上)

目前に 上州シンボル 赤城山(同上)

参道に あじさい祭り 幕張られ(高崎清水寺)

日本一 小さな鐘楼 石段に(同上)

本尊の 千手観音 闇の中(同上)

あじさいの 花を圧倒 赤い堂(同上)

堂横に 庫裡は侘しく 軒並べ(同上)

薬師樣 小さな堂に 隔離され(同上)

奇観かな 展望台は 模擬天守(同上)

山頂の 社務所は無人 不用心(八溝嶺神社)

本堂は 白壁以外 屋根も赤(日輪寺)

切妻が 奇妙に重なる 庫裡の屋根(同上)

あばら屋の 旧本堂は そのままで(同上/寺院・神社132) 62

山門は 屋根まで赤い 薬医門(龍光寺)

大屋根の 下にアジサイ 誇らしげ(同上)

予期もせぬ 寺には歴史 凝縮し(同上)

宮殿に 尊氏木造 安置すと(同上)

切妻の 御嶽山駅 ああレトロ(武蔵御嶽神社)

ガラス窓 鄙び懐かし 社務所かな(同上)

六分の ケーブルカーは 夢心地(同上)

百年の 伽藍建立 二十年(本覚院)

三多摩で 拝島大師 抜きん出る(同上)

鎌足の 腰掛石の 伝承も(高蔵寺)

あじさいが 花が鎮守社 守り神(同上)

花に鯉 延命観音 池の上(同上)

鐘つけば 江戸期そのまま 音響き(同上)

納経所 茶の接待が 有難く(同上)

()()(むね)の 瓦は白き 庫裡の屋根(同上)

鐘楼も 桃山期築 十二脚(神野寺)

木造の ガラスケースが 懐かしく(同上)

虎の皮 虎騒動の 展示かな(同上)

表門 上屋のトタン 無粋なり(同上/寺院・神社133) 62

廊下には ガラクタと絵馬 疲れ気味(同上)

ガラクタの 中には鉱石 新鮮で(同上)

竹林も 手入れされては 涼しくも(同上)

大桑の 古木に偲ぶ 神の寺(同上)

斎館に 何か用かと 五葉松(玉前神社)

朱塗り色 神楽殿では 鷺の舞い(同上)

手水舎に 両部鳥居が 際立ちて(同上)

イヌマキや 最高齢は 三百と(同上)

さざれ石 苔は結ばぬ 石灰で(同上)

シャツターに 絵でも描けば 良き山車庫(同上)

門前は 古風な店が 軒並べ(同上)

参道は 風が涼しき 切通し(笠森寺)

珍しき 三本杉は 根が一つ(同上)

面白き ()(さずけ)(くす)の 穴潜り(同上)

穴からは 子授観音 拝み見る(同上)

二天門 何故か風神 雷神で(同上)

階段を 踏めば涼しき また景色(同上)

自然林 混成林の 国天記(同上)

シダジイと 観音堂は 背比べ(同上)

老杉(ろうさん)の 樹枝に見られる 自己主張(同上)

陀羅尼(だらに)なる 宝篋印塔 モニュメント(同上)

築不明 六角堂に 地蔵尊(同上)

熊野社に 修験の寺の 面影も(同上)

仁王門 裏参道に ひっそりと(同上)

西国の 水神様が 東国に(上州貴船神社)

三基もの 台輪タイプの 石鳥居(同上)

天領に 豊かな街が 多くあり(桐生天満宮)

実在の (ひと)(かみ)だから 親しみも(同上/寺院・神社134) 62歳

黒塗りで 彫刻もある 神楽殿(同上)

宝船 摂社の前で 見る神輿(同上)

二階建て 現代風の 社務所建つ(前橋東照宮)

箱型で 社務所に見えぬ 二階建て(前橋八幡宮)

境内図 先ずは眺めて 配置知る(玉村八幡宮)

楼門に 見逃しそうな 天井画(同上)

摂社には 三猿像と カエルの絵(同上)

御神木 夫婦楠木 睦ましく(同上)

二ノ鳥居 小さな石橋 中門と(同上)

拝殿の 煌びやかさに 脱帽す(同上)

本殿に 比べて塀は ちょっと地味(同上)

六角の 石燈篭に 江戸の侘び(同上)

社務所では 昭和レトロを ()の当たり(同上)

境内は 新田氏(やかた) 国史跡(世良田総持寺)

茅葺きの 鐘楼大きな 入母屋で(同上)

日光に 比べて地味な 世良田かな(世良田東照宮)

宝蔵庫 奉安殿の 移築とか(同上)

重文の 鉄灯籠も 移築され(同上)

多宝塔 壊され絵にも 模型にも(同上)

重文の 複製の太刀 展示され(同上)

渡月橋 江戸後期から 石橋に(世良田長楽寺/寺院・神社135) 62

池の島 草茫々で 暑苦し(同上)

三仏は 釈迦に阿弥陀に 弥勒とか(同上)

中門に 夏の月見る 門灯が(同上)

念ずれば 鐘の音仏界 届くとか(同上)

屋根に草 旧宝物庫 廃屋に(同上)

開山の 墓のみ上屋 架けられて(同上)

門入れば 救い仏 阿弥陀様(縁切寺旧満徳寺)

仏間には 位牌が置かれ 寺らしく(同上)

満徳寺 時宗の尼寺 夢の中(同上)

歴代の 尼住職の 墓所残り(同上)

庫裡跡に 三くだり半の 悲喜の花(同上)

断食は 辛いだろうな (こもり)(どう)(照明寺)

鎮護社と 思えば御堂 何様を(同上)

鐘楼に カイヅカイブキ 四本立ち(同上)

庭園に ヤシの木見る 珍しき(同上)

クスノキは 反町を知る 五百年(同上)

藤棚は 驚く広さ プールほど(同上)

平城(ひらじろ)は 反町薬師 住む寺に(同上)

境内は 子供の広場 夏休み(伊勢崎神社)

伊勢崎に 住んだ思い出 寺社めぐり(同上)

俳句の名 正岡子規が 名付け親(正宗寺)

窓際に 涼しさ風や (ふみ)(づくえ)(同上/寺院・神社136) 62歳

坂の上の 雲を掴んだ 子規の句は(同上)

記念碑に 子規の生涯 十五行(同上)

正宗寺 本尊釈迦と 子規居士か(同上)

摂社には 七夕飾り カラフルに(伊豫豆比古命神社)

松山の 赴任はラッキー また札所(同上)

古楠(ふるくす)に (めす)(たぬき)棲む 語り草(同上)

盆参り 屏風ヶ浦の 海岸寺(別格霊場海岸寺)

奥ノ院 二重の塔が シンボルで(同上)

奥ノ院 四天王像 大門に(同上)

一夜堂 悪夢醒めたら サルスベリ(同上)

塔からは 屏風ヶ浦の 夏の海(同上)

青空に 智恵の輪白し 文殊堂(同上)

珍しや シテツの花が 棒状に(津嶋神社)

本尊は 昔そのまま 大師像(仙龍寺)

手水舎の 冷たき水に 一気飲み(同上)

渓流の 小滝の音も 涼しげで(同上)

国史跡 三角寺への 遍路みち(同上)

多いのは 人影よりも 石仏で(同上)

揺るぎなき 奥ノ院道 不動堂(同上)

禅宗で 本尊阿弥陀 珍しく(保国寺/寺院・神社137) 62

本堂は 客室設え 床の間も(同上)

本堂に 阿弥陀浄土の 世界観(同上)

立石に ストーンサークル ふと過る(同上)

霊場を 外れた寺も 魅力的(同上)

奇観かな ソテツの枝が クモに見え(同上)

前庭は ちょっと無粋な 刈り込みで(同上)

本殿は 神明造り 神妙に(石土神社)

境内社 立派な社殿 並び建つ(同上)

寺からは 松山城の 夏景色(松山宝厳寺)

弘法は 返上せよと 大師言う(出石寺)

鹿に牛 復興塔の モニュメント(同上)

境内は 高さ八百 ()(ずし)(やま)(同上)

キリシタン 灯籠に見る 世の裏を(円明寺)

大脚の 鐘楼門に 秋の風(岡山安住院)

大師堂 薬師堂より 小さ目に(同上)

鎮守堂 (ぎゅう)(おう)・八幡 今阿弥陀(同上)

空高き 見返りの塔 何処からも(同上)

供花もなく 同行一人 大師像(同上)

名も知らぬ 寺で予期せぬ 秋景色(同上)

廃堂に こもれる光り 日々に増し(大洲如法寺)

老杉や 切り倒されて 根に若木(同上)

鐘の音 隣りでびっくり 地蔵尊(同上/寺院・神社138) 62

遍路なき 寺は淋しき 秋の風(同上)

宇和島の 和霊神社は 大社なり(和霊神社)

入母屋に 比翼千鳥の 社務所かな(同上)

脱藩の 坂本龍馬 足跡も(同上)

風変り 和霊大祭 牛の鬼(同上)

寺もまた 稲荷神社に 神頼み(宇和島龍光院)

秋の空 宇和島城と 電波塔(同上)

唯一の 文化財とか 地蔵尊(吉田大乗寺)

紅葉の 名所と聞いて 青葉見る(同上)

みちのくの 政宗の血が 四国まで(同上)

伊達家墓所 ()(りん)(とう)ほか (かさ)(とう)()(同上)

本尊の 釈迦牟尼仏は 知らん顔(同上)

鐘楼は 切妻造り シンプルに(同上)

庫裡らしき 通気ハト小屋 屋根に見る(同上)

庭園は 公園風の 園路あり(同上)

参道の 食堂閉じて 秋の風(箸蔵寺)

蛇口なく 水屋は哀れ 放置され(同上)

東屋と 思えば赤い 鞘橋で(同上)

石段の 擬宝珠の苔が こけるなと(同上)

秋なのに 別格霊場 鈴一つ(同上)

箸蔵寺 神仏習合 脈々と(同上)

大師堂 開山堂と 称すべき(同上)

秋霧に 堂塔伽藍 ぼんやりと(高越寺/寺院・神社139) 62

護摩堂や 大師堂かと 誤魔化され(同上)

経文の 心経塔(しんぎょうとう)に 剣か立つ(同上)

板張りの 建屋崩れる 寸前で(同上)

もう既に 崩れた社殿 破風残り(同上)

境内社 入浴できぬ 風呂神社(網敷天満神社)

入母屋の 高床倉庫 何の真似(同上)

美しき 社殿の棟の 屋根瓦(同上)

山門の 仁王は当地 鬼瓦(菊間遍照院)

果たしき 大師開基の 札所打ち(同上)

意味深な 十七文字の 川柳碑(同上)

山門の 庇に鬼の 立瓦(善応寺)

寺からの 眺めの先に 我が宿も(同上)

河野氏の 卵塔九基 石垣に(同上)

真言と 宗派違えど 秋の風(妙源寺)

鐘楼は 入母屋造り 正統派(同上)

庫裡だけが 異色を放つ 瓦屋根(同上)

宝形の 楼閣風の 塔も建つ(同上)

風邪気味か 横向きで寝る なで大師(十夜ヶ橋永徳寺)

()()()(はし) 修行大師の 野宿跡(同上)

通夜堂 無料の施設 遍路宿(同上)

神社にて 茶室見るのは 予想外(都農神社/寺院・神社140) 62

(じゅ)()(しょ)よこ 高き神木 クスノキで(同上)

熊野社は 旧本殿が 名を変えて(同上)

庭に苔 社務所は地味な 平屋建て(同上)

広大な 池に中島 月恋し(同上)

池汚れ 石には白い 菌が生え(同上)

社叢には 愛宕神社の 末社建つ(同上)

高千穂の (あまの)逆鉾(さかほこ) 秋の空(霧島神宮)

参道は 荒波寄せる 下り宮(鵜戸神宮)

目を見張る 海蝕銅の 荘厳さ(同上)

岩礁は 国の名勝 海岸に(同上)

秋の海 赤い欄干 奇岩立ち(同上)

荒波で 堆積岩は 彫刻に(同上)

石段に 黒い岩壁 朱の斜線(同上)

緑地には ソテツ群生 鵜戸の海(同上)

国天記 ヘゴなるシダの 北限地(同上)

クスノキは 百年を経て 神木に(宮崎神宮)

シンプルな 靖国鳥居 参道に(同上)

みそぎ池 石橋渡る 旅ガラス(同上)

神門の 千木(ちぎ)(かつ)()() 珍しき(同上)

斎殿の 屋根まで千木と 堅魚木が(同上)

神域に 不思議な展示 仁王像(同上)

(しょう)(おう)の (さる)(みの)(つか)が 宮崎に(同上)

秋の華 社務所に向う 巫女姿(同上)

宮崎で 五重塔は ただ一基(真栄寺)

山形に 入母屋三棟 建つ寺務所(同上)

秋盛る 風光明媚な 仁淀川(横倉神社)

屋根見れば 茅の面影 秋風に(高縄寺/寺院・神社141) 62

本尊の 千手観音 扉越し(同上)

錆び付いた 香炉侘しき 大師堂(同上)

食処(くいどころ) 水軍うどん 庫裡の中(同上)

切り株に 新たに伸びる 子持杉(同上)

石仏に ナンテンの実が ひと結び(同上)

屋根付きの 鳥居珍し 提灯も(木野山神社)

松山で 意外な神社 山里に(同上)

哀愁や 衛門三郎 物語(文殊院)

山門の 下には山田 稲実り(山田薬師善福寺)

珍しや 軒唐破風が 二重なり(同上)

鎮守社は 茶堂形式 面白き(同上)

池泉式 庫裡庭園は 無言なり(同上)

聞き慣れる 新興宗派 寺らしく(霊法会宇和島講堂)

石段を 我れ一人ゆく 秋の暮れ(仙遊寺)

有難や 大師加持水 仙遊寺(同上)

石仏に 二言三言 ぶつぶつと(同上)

懐かしや 西国霊場 仏たち(同上)

秋空に 島が顔出す (ひうち)(なだ)(同上)

第二(がん) ()(ほん)の阿弥陀 小さ目に(臼杵石仏)

第一龕 阿弥陀三尊 凛として(同上)

里山に 日本一の 磨崖仏(同上)

(おびただ)し 上屋の前に 五輪塔(同上/寺院・神社142) 62歳

大仏の 脇侍も如来 童顔で(同上)

真言で 十三仏に 挨拶を(同上)

宝剣を 握るは不動 文殊なり(同上)

上屋には 碁盤目状の 明り取り(同上)

石仏に コスモスの花 相応しく(同上)

鐘の音も 栄枯盛衰 満月寺(同上)

夫婦杉 三周するれば ご利益と(高千穂神社)

境内は 巨木林立 (あき)()なく(同上)

日が暮れて 灯り優しき 授与所かな(同上)

神楽殿 ほぼ満室の 客の入り(同上)

()(ぢから)() 舞いには岩戸 探すシーン(同上)

予備知識 無いと神楽は 楽しめず(同上)

アマテラス (うず)()の舞いに 騙されし(同上)

女神だけ 演目終えて ハイポーズ(同上)

拝殿の 左右に()(たび)(しょ) 神饌所(しんせんじょ)(同上)

神楽殿 旧拝殿で 明治築(同上)

展示品 境内からの 出土品(同上)

館内は 昭和レトロの ガラス棚(同上)

真宗の 寺に片寄る 百寺かな(本願寺人吉別院)

境内社 十四棟が あたこちに(鹿児島神宮)

石橋の 下は水なく 情緒欠く(同上)

真新し 校倉浮き建つ 社殿奥(同上)

哀れかな クスノキ根元 アスファルト(同上)

摂社には 祭神の名 記すべし(同上)

一宮 朱印集めは 金次第(同上)

秋らしさ 錦江湾を 遠のいで(同上)

神仏像 石鎚山に 一体に(前神寺奥ノ院)

拝殿の 横に大きな 天神社(一條神社)

目が点に 中村城の 模擬天守(同上)

何となく 社務所の外観 館風(やかたふう)(同上)

自家用の ケーブルカーで 本堂へ(大善寺)

手水舎で 修行大師に 手を合わせ(同上)

庫裡らしき 無住の建屋 二階建て(同上)

鎮護社の 琴平神社 ソテツ植え(同上)

鐘楼は 展望台で 良き眺め(同上)

懐かしき 自転車遍路 須崎湾(同上)

港には セメント工場 絵にならず(同上)

別名は 大師ゆかりの 椿堂(椿堂常福寺)

サザンカが 散り始めるや 寺に似ず(土居延命寺)

哀れかな 大師手植えの いざり松(同上)

邸宅を 兼ねた社務所は 門を閉じ(福岡八幡神社)

石段を 上り神門 先ずお礼(同上)

おしぶ山 社叢は見事 国天記(同上)

庫裡門の ブロック塀は 昭和的(正善寺)

いたずらで (なま)()に地蔵 彫る大師(同上/寺院・神社144) 63歳

空海の 一夜建立 伝説も(金林寺)

(あわ)()(ざか) 子規と漱石 句碑が立つ(松山粟井坂大師堂)

大師松 初代枯死して 二代目が(松山鎌大師堂)

松山は 俳句の聖地 芭蕉塚(同上)

大晦日 昼の神社に 閑古鳥(徳島忌部神社)

初詣 スキーを兼ねて 石鎚に(石鎚神社成就社)

元旦や 山頂遥拝 神門で(同上)

登山より スキー優先 初滑り(同上)

迷いなく 鍋焼きうどん 門前で(同上)

大師堂 本堂凌ぐ 立派さで(栴檀寺)

入母屋の 荒神堂は 護摩所でも(同上)

三棟の 庫裡や寺務所が 本坊に(同上)

蓑被る 地蔵石仏 微笑まし(同上)

参道の 四角灯籠 優美なり(同上)

振り向けば 河原津の海 初眺め(同上)

道半ば 不動明王 磨崖仏(同上)

八幡の 祭壇ゆかし 冬の海(津田石清水神社)

狛犬の 中には狼 珍しき(同上)

御神馬(ごしんめ)は ちょっと変だよ 顔は牛(同上)

授与所には 神主留守で 朱印得ず(同上)

偶然に ウグイス見るや 水盤に(同上)

郷土館 閉館されて 目は曇る(同上)

赤塗りの 両部鳥居は 秀作で(日尾八幡神社)

欄干に 人かと思えば 天部像(同上)

木間(このま)から 久米の街並み 寒々と(同上)

早咲きの (こう)()(ざくら) 庫裡前に(高昌寺/寺院・神社145) 63歳

武家屋敷 唐門移築 (ちゅう)(じゃく)(もん)(同上)

富士山の 絵には感服 規格外(屋島寺)

源氏より 平家が哀れ 絵巻物(同上)

本物の 雪かと思う 雪の岩(同上)

庭園は 朱い本堂 借景(しゃっけい)に(同上)

参道に 三重アーチの (みそぎ)(ばし)(青井阿蘇神社)

国宝の 楼門彩色 色褪せて(同上)

奇勝かな 茅葺き三棟 縦て並び(同上)

御神木 ここの神社も クスノキで(同上)

本尊は 十界曼荼羅 良く知らず(本妙寺)

急坂は 胸突(がん)() 石段で(同上)

空高く 江戸前期築 常夜塔(同上)

熊本は (ただ)(とし)よりも 清正で(同上)

幅広き 三百石段 山頂へ(同上)

参道の 古びた旅館 旅籠風(同上)

傾いた 時計台には バリケード(同上)

(しょう)寿(じゅ)(りん) 大きなホールに 広き庭(同上)

本院の 庭園拙い 植栽で(同上)

本坊の 庭園ひっそり 鳥も来ず(西厳殿寺)

中門の 先は寂しや 堂宇なく(同上)

境内は 古木様々 目に映る(同上)

小堂で 役行者と 再会す(同上)

大イチョウ 延焼免れ 芽吹くかな(同上/寺院・神社146) 63

九州の 天台宗は 尻すぼみ(同上)

クスノキは 樹齢と樹高 日本一(柞原八幡宮)

驚きは 社殿十棟 重文で(同上)

ひと叩き 西回廊の 大太鼓(同上)

大絵馬が 東回廊 屋根裏に(同上)

ヤマフジは 四百余年の 樹齢とか(西寒多神社)

参道は 一直線に 拝殿へ(同上)

祭神は ササムタ大神 山の神(同上)

面白き 鬼の歯形石 伝説も(同上)

札所横 観音堂が 社殿入り(同上)

どことなく 三重塔 飛鳥風(龍原寺)

また一基 リストにチェック 塔めぐり(同上)

土佐神社 大社の証し 神饌所(しんせんじょ)(土佐神社)

御神木 樹齢不明な 大楠(おおくす)で(同上)

杉の輪の ()(ぬけ)(はらえ)() 摩訶不思議(同上)

惜しまれる 二十三士の 若き血が(土佐福田寺)

偶然に 訪ねた寺に 芭蕉塚(同上)

ころころと 心和ます 薬師堂(同上)

一夜庵 山崎宗鑑(そうかん) 終焉地(興昌寺/寺院・神社147) 63歳

新築の 庫裡に眩しき 春光り(同上)

黎明期 (ぶっ)(そく)(せき)が 本尊で(同上)

徳島の 一宮神社 思い出す(新居浜一宮神社)

クスノキの 社叢は壮観 国天記(同上)

千年の 一番楠に 小社建つ(同上)

社叢には 新拝殿が 棟上げる(同上)

祭神の オオヤマツミは 仮社殿(同上)

新居浜の 太鼓祭りは 映像で(同上)

社務所には 春らしからぬ 坪庭も(同上)

明治以降 神社の立場 滅茶苦茶に(波止浜龍神社)

小さ目の アーチ石橋 保存され(同上)

珍しや 天満宮に 芭蕉の名(波止浜円蔵寺)

愛媛には 芭蕉の句碑が 五十余基(同上)

山門の 先は名に聞く 萩の寺(塩江最明寺)

四国では 百三十目の 大師堂(同上)

萩の花 咲いて鐘楼 絶景に(同上)

空き地には 枯山水の 庭良かれ(同上)

前池は 広沢(ひろさわの)(いけ) 見る如し(法然寺)

仁王像 三百余年 衰えず(同上)

振り向けば 五重塔に 仏生山(ぶっしょうざん)(同上)

浄土へと 阿弥陀如来は 導くか(同上)

高松に 七堂伽藍 法然寺(同上/寺院・神社148) 63

宗派超え 大師四国の 顔となる(同上)

門だけで 七棟も建つ 法然寺(同上)

四国では 善通寺に次ぐ 寺の規模(同上)

本坊に 書院庫裡など 群立す(同上)

左側 吽形(うんぎょう)の鶴 口閉じて(白鳥神社)

右側の ()(ぎょう)の鶴は 口開けて(同上)

絵馬堂に 四間超える 長い矢が(同上)

(はらえ)(しょ)は 入母屋造り 舞台風(同上)

白塀の 間に稲荷 赤鳥居(同上)

クスノキの 花を見るとは 予期もせず(同上)

社務所には 常駐者居ず 活気なき(鳴門妙見山)

四国路の 東玄関 目の中に(同上)

釈迦堂の 他には庫裡が 一宇のみ(善福院)

軒先の 小さな鐘が 胸を突く(同上)

入母屋の 妻入り三重 庫裡の屋根(慈眼院)

多宝塔 三名塔を 一つでも(同上)

(かめ)(ばら)と 相輪除くと 桧皮色(同上)

本堂に 四百年の 姥桜(同上)

境内は 日根(ひねの)(しょう)遺跡 国史跡(同上/寺院・神社149) 63歳

札所には 巫女や宮司 姿なし(同上)

庭園に ツツジが咲いて 嬉しくも(孝恩寺)

鐘楼に 立てば貝塚 街並みが(同上)

どことなく 駅舎思わす 写経堂(水間寺)

阪南に 七堂伽藍 水間寺(同上)

元貫主 今東光師 懐かしき(同上)

鐘楼は 経堂横で へそを曲げ(同上)

大門を 入りて先ずは 地蔵堂(長弓寺)

蓮池の 噴水設置 悪くなく(同上)

背面の 扉は本尊 非常口(同上)

入母屋が まだ新鮮な 大師堂(同上)

刈り込みの ツツジの花は 元気なく(同上)

少しずつ 文殊の知恵で 復興を(同上)

本堂は 廊下備えた 書院風(十輪院)

庫裡建屋 平屋に二階 三階と(同上)

境内は 狭きながらも ()泉庭(せんにわ)(同上)

門前は 古き町家が 軒並べ(同上)

法隆寺 五重塔は 奇跡的(法隆寺/寺院・神社150) 63

三度目で やっと本坊 門(はい)る(同上)

本坊の 庭ではツツジ 出迎える(同上)

尼寺(あまでら)に 男も入る 時代かな(中宮寺)

半跏像 考える人の 原形で(同上)

絵馬殿は 絵馬より鉢の あやめ草(広瀬大社)

二十二社 広瀬大社 参り終え(同上)

戦利品 ロシアの野砲 境内に(同上)

久々に 郷土秋田の 寺社めぐり(高梨神社)

真山(しんざん)に 真澄も目にした (から)()(いし)(同上)

彫刻は ()()(ぞう)(おう)の 上り鯉(同上)

円満造は ドンパン節の 作者でも(同上)

姥杉は 六百年の 樹齢とか(同上)

面白き わら人形の 鹿島樣(同上)

珍しく 両部鳥居 白木なり(波宇志別神社)

神楽殿 霜月(しもつき)神楽も 重文で(同上)

社叢には 庭園風の 小池あり(同上)

(さか)()には 久保田と亀田 境塚(同上)

木の香る 両部鳥居が 参道に(脇本菅原神社)

四世紀 細葉の椿 歴史知る(同上)

鐘楼の 石州瓦 珍しく(金浦浄蓮寺)

漆喰の 鏝絵が奇妙 経蔵に(同上)

白瀬(のぶ) 生家の寺に 金字塔(同上)

境内で 見渡す家は 瓦屋根(同上)

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