歴史的名所その6
町並みの風景 短句(俳句・川柳)
湯煙の 記憶の奥に スキー場(大湯温泉/町並みの景観1) 55歳
お亀の湯 切妻越屋根 古風なり(曽爾村)
そば処 車なければ 地酒飲む(同上)
泊りたき 古民家宿が 曽爾村に(同上)
元旦や われ一人ゆく 城下町(高梁)
城下から 松山城を 仰ぎ見る(同上)
赤穂でも 古き町並み リニューアルし(赤穂)
外観は ホテル山長 純和風(同上)
四日目も 人通りなき 城下かな(龍野)
正月も 龍野の町は 赤とんぼ(同上)
懐かしき 酒屋の看板 あれこれと(同上)
景観に 公衆便所 マッチさせ(同上)
忽然と 博多の町家 ビル中に(博多)
粋な家 三国湊の 町家館(三国湊)
格子戸の 町家の旅館 風情あり(同上)
寺泊 宿の二階に 佐渡島(寺泊)
平入りの 大きな町家 小見世付け(同上)
漁具倉庫 越屋根付けた 長屋風(同上)
寄棟に 奇妙な形 棟飾り(木造駅前)
切妻の 大屋根二階 商店が(同上)
深浦の 古き煙草屋 やや寂れ(深浦)
函館は どこの坂でも 海が見え(函館)
石畳み 街路樹続く 八幡坂(同上)
チャチャ登り 老いも若きも 前かがみ(同上)
信号機 二十間坂 不必要(同上)
函館の 朝市欠かせぬ 名物に(同上)
朝市の イカ肝刺し身 絶品で(同上)
船見坂 船は見えぬど 海青き(同上/町並みの風景2) 58歳
駅前で 路面電車を ただ眺む(同上)
あら何と ロングボディの バスが行く(同上)
発つ前に 函館山を 一礼す(同上)
耳障り 自慢話と 博多弁(福岡中洲)
腰掛けの 仕事が続き 一年に(広島)
加賀に来て 背中合わせに 秋田人(金沢)
下関 船舶往来 見て飽きぬ(下関)
二階建て 家でないのに バスの名に(同上)
地下と空 関門海峡 渡る道(同上)
純喫茶 懐かしき店 尾道に(尾道)
路傍には ねずみ男 寝そべりし(境港)
予期もせぬ 水木ロードに 人の群れ(同上)
妖怪は メルヘンチックな 様相に(同上)
松江では ファンスティック バス走る(松江)
江戸のまま 塩見縄手の 武家屋敷(同上)
松江城 天守は永久の シンボルに(同上)
小雨降り 思わぬ静かさ 美観地区(倉敷)
揺らいでる 我れは哀れな 柳かな(同上)
濠の中 数本咲きし 未草(同上)
風流な 川舟流し 時間待ち(同上)
建ち並ぶ 土蔵の美観 比類なき(同上)
アオサギが 雨に濡れつつ 橋の上(同上)
瀬戸の味 地酒燦然 肴にし(同上)
雨上がり 美観地区には 人は増え(同上/町並みの風景3) 60歳
何となく 心惹かれて 雑貨屋へ(同上)
観光地 定番となる 人力車(同上)
細い路地 ひやさいと呼ぶ 方言が(同上)
町並みを 火の見櫓で 眺めたき(同上)
懐かしき 三輪自動車 店飾り(同上)
聞き慣れぬ 食べ物屋見る 美観地区(同上)
門司港は 北九州港 筆頭で 下関入れ 関門港と(同上)
サルスベリ 蔵シック館に 花を添え(松本)
新旧の 土蔵の町家 建ち並び(同上)
家の姓 大棟下に 名を記し(同上)
市役所の 跡地の団地 風変り(同上)
大松寺 大屋根緑 土手の上(同上)
大橋に ピンクの提灯 華やかに(同上)
木造の 三階建ては 宿まるも(同上)
三重の 塔と思えば 電波塔(同上)
蔦生えた 哀れな土蔵 街裏に(同上)
翁堂 向かいの茶房 廃屋に(同上)
明治期の 土蔵三階 曳き家とか(同上)
花時計 公園あれど 花わずか(同上)
駅前の 昭和横丁 雑居ビル(同上)
珍しき とら丸旅館 飾り梁(琴平)
旧商家 撮影禁止 札を貼り(同上)
琴平に てんてこ舞の うどん屋が(同上)
てこ棒で 汲み上げる井戸 珍しき(同上)
創業の 江戸期を残す 長い蔵(同上)
酒造り 学び深まる 酒の味(同上)
大クスは 造り酒屋の 御神木(同上)
懐かしき 手打ちパチンコ 台を見る(同上)
展示品 昭和の家電 遠からず(同上)
琴平で 船に関わる 歴史見る(同上)
アーケード 今では昭和 遺物なり(同上/町並みの風景4) 60歳
哀れかな シャッター街の 門前は(同上)
絶景は 観潮楼の 瀬戸の月(下蒲刈島三之瀬)
日韓の 友好ノ碑は 晴れ曇り(同上)
長雁木 寄る舟もなく 三ノ瀬に(同上)
常夜灯 止まるカラスの 離れ業(同上)
また絶句 白雪楼の 先の海(同上)
冬なのに まだ紅葉が 白塀に(同上)
豪邸の 間には小さな 武家屋敷(同上)
風変り 壁と塀には 四角穴(同上)
伝馬船 復元されて 屋根の下(同上)
入母屋の 建屋が多き 三之瀬は(同上)
護岸には 墓石の如く 石碑立ち(同上)
良く見れば テトラポットは 自然石(同上)
海に浮く 観瀾閣は ただ優美(同上)
人ひとり 何とか通る 坂道も(長崎)
長崎の 路面電車に 新車輌(同上)
二階より 髙き石塀 奇観なり(同上)
裏庭に 奇妙な台座 灯籠が(呼子)
土蔵には 節句の飾り 夫婦鯉(同上)
明治期の 前谷薬局 虫籠窓(同上)
捕鯨から 烏賊釣りに変え 名物に(同上)
珍しき 主屋と蔵の 妻入りは(黒江)
白壁の 町家は哀れ 壁破れ(同上)
のこぎりの 歯状の町並み 特色で(同上)
向島 和歌が盛んで 歌島に(尾道)
魚信も 数寄屋造りが 風流で(同上)
荒川の 土手には今も 小鳥啼き(町屋/町並みの風景5) 61歳
上野駅 スカイツリーが ビルの上(上野)
子供らと アンパンマン見た 上野駅(同上)
どう見ても 炎に見えぬ うんこビル(浅草)
東京の スカイツリーは 見るだけで(同上)
雪の土手 市内を蛇行 横手川(横手)
鐘楼と 展望台が 街の顔(同上)
模擬天守 展望台に 名を変えて(同上)
宮みその 古き煙突 春の空(宇都宮)
木造の 旅館に野暮な 自販機が(同上)
喜連川 面影遠し 城下町(喜連川)
御用堀 江戸期の遺構 用水路(同上)
貧弱な 七夕飾り 上州に(伊勢崎)
伊勢崎に 上州名物 かかあ像(同上)
考古館 群馬最古の 茶室あり(同上)
伊勢崎に 住んで散策 明治館(同上)
いごっそう 焼酎よりも 日本酒で(田野)
大壁の 水切り瓦 勇壮で(同上)
平屋でも 水切り瓦 欠かさずに(同上)
美丈夫の 酒の銘柄 蔵に見る(同上)
田園の 白亜の家が 雪に見え(松山堀江)
友ありて 思い出深き 松山に(同上)
ベイサイド カフェトレイン 洒落た店(同上)
線路沿い ペチカの煙突 並び建ち(松山北条)
予讃線 一両電車 空気切る(同上)
昭和期の 遊び心が 水槽に(同上)
永井小路 大壁白き 蔵が建つ(貞光)
貞光は 二層うだつが 特色で(同上)
薬医門 構えた旧家 織本屋(同上)
切妻の 土蔵妻側 真白く(同上)
腰壁に 板張り続く 祇園小路(同上)
うだつには 正面側に 鏝絵添え(同上)
真新し うだつを上げる 町家あり(同上/町並みの風景6) 63歳
秩父館 井戸を照らして 客に見せ(秩父)
祭りには 欠かせぬ提灯 店も建ち(同上)
秩父の名 聞けば夜祭 いつの日か(同上)
懐かしき 横田基地前 また歩く(横田)
横田には 昔ながらの ニコラスが(同上)
中古車の ホンダモンキー 三倍に(同上)
目立ち過ぎ 三輪バイク 真っ黄色(同上)
街道に 出し桁造り 家二棟(青梅)
駅前は 昭和の雰囲気 そこかしこ(同上)
万屋に 黄色いリボン 看板画(同上)
マンションの 隣り白木屋 呉服店(同上)
象潟の 今昔記す 絵と写真(象潟)
象潟の 芭蕉足跡 絶大で(同上)
紅蓮尼 健気な生涯 煎餅に(同上)
舟つなぎ 石から向う 蚶満寺(同上)
岡本屋 菅江真澄の 宿泊地(同上)
伊豆下田 ペリーロードに 柳散る(伊豆下田)
石橋に 重なる家屋 石造り(同上)
松崎に 白亜輝く 時計塔(伊豆松崎)
円らなる ステンドグラス 秋日入る(同上)
浄泉寺 深紅の楼門 異観なり(同上)
軒下の 柱の仕上げ なまこ風(同上)
なまこ塀 一部ブロック 野暮に見え(同上)
横浜の みなとみらいは 異空間(横浜/町並みの風景7) 63歳
年の暮れ 上海ガニに 舌鼓(横浜中華街)
提灯は 博覧館を 飛ぶかぼちゃ(同上)
東屋は 中国風の 屋根の反り(同上)
中華街 善隣門が シンボルと(同上)
道教の 礼拝知らず 左右見る(同上)
霊廟の 飾り眩しく 煌びやか(同上)
媽祖廟は 海の女神 祀るとか(同上)
朱雀門 屋根に宝玉 冬の空(同上)
山手で 眺める港 格別で(横浜山手)
鐘堂の 尖塔上に 十字架が(同上)
貝塚が アメリカ山に 名を変えて(同上)
風車 フランス山の モニュメント(同上)
氷川丸 ユースホステル 遠い日々(横浜港)
貨物船 横浜港から 姿消し(同上)
歴史ある 宿は旅人 憧れで(同上)
倉庫前 屋外リンク 人数多(同上)
飯店の 間には占 店構え(横浜中華街)
中華街 春節燈花 女神像(同上)
甕出しの 紹興酒には 夜も酔い(同上)
黄金色 龍の提灯 頭上這う(同上)
媽祖廟 夜の雰囲気 別の顔(同上)
大晦日 朝の散歩は 中華街(同上)
バザールは 洋風三階 雑居ビル(同上)
親柱 移設されても 文化財(同上)
大晦日 ドブ板通り 人疎ら(横須賀)
スカジャンは ちょっと派手なり 着こなせず(同上)
北斎画 津波と称し 看板に(同上/町並みの風景8) 64歳
塀の中 ミニアメリカの 生活区(同上)
丸ビルは 角が四角く 様変わり(東京丸の内)
三崎の名 聞けばマグロが 目に浮かぶ(三崎)
町並みに みうら映画舎 土蔵建つ(同上)
様々な 趣向を凝らす 店多き(同上)
旅館好き 我れには遠き ホテル群(幕張)
早朝の 首都高速を 被写体に(首都高速道路)
カーナビで 走行楽な 首都高に(同上)
川眺め 走る首都高 気分良し(同上)
屋上の 看板眺め 推移知る(同上)
隅田川 首都高の下 橋を見る(同上)
江戸の風 中山道の 和田宿に(和田宿)
町並みは 出桁造りの 二階建て(同上)
廃校の 中学校に 桜咲き(同上)
春来たり 甲府駅前 イベントが(甲府)
記念館 三度移築し 駅前に(同上)
復元の 蔵五棟には テナントが(同上)
時の鐘 六階建ての 高楼で(同上)
蔵の横 兜造りの 古民家も(同上)
薬医門 先には花の 庭も見え(松代)
松代の 七十棟が 文化財(同上)
忘れ得ぬ 須坂の家並み リスト入り(須坂)
切妻の 大壁映える 春の空(同上)
平入りに 小見世構えた 旧商家(同上)
教会の 袴腰屋根 地味に見え(同上)
家の基礎 ぼたもち石を 積み重ね(同上)
山城屋 屋号掲げた 古民家が(望月宿)
御本陣 小児科医院 建つ跡地(同上)
麗らかに 宿場流れる 鹿曲川(同上)
優雅かな 出桁に扇 彫り物は(同上)
切妻に 越屋根ゆかし 古民家が(八幡宿)
本陣の 跡に残りし 薬医門(同上)
千曲川 越えて塩名田 宿場町(塩名田宿)
寂れたる 骨董店も 軒並べ(同上)
腰が引く 寄り付き料理 蔵部かな(小布施)
信濃屋の 巨大な塔屋 危なげに(同上)
古風なる 桝一客殿 高き宿(同上)
真壁の 大きな造り 町並みに(同上)
茅葺きに 緑映えたり カフェド珈茅(同上)
町家には ブロック塀は 不釣り合い(長久保宿)
街角に 旅館濱田屋 三階が(同上)
長久保の 脇本陣跡 民家建ち(同上)
本陣の 跡に門塀 高札場(同上)
連休が 明けて人影 皆無なり(同上)
芦田宿 木造灯籠 出迎えて(芦田宿)
味噌醤油 町家の酢屋茂 醸造所(同上)
空き地には 寂れた蔵と 我が愛車(同上)
山村の 風景を見る 間の宿(茂田井間の宿)
一里塚 標識ないと 気が付かず(同上)
高札場 立て看板に 偲ぶのみ(同上)
茂田井では 若山牧水 酒びたり(同上)
垣根越し ツツジ咲くなり 用水路(同上)
アスファルト 中山道を 暗くする(同上/町並みの風景10) 64歳
古き家 探すに苦労 アーケード(岩村田宿)
街並みの 提灯だけが 目の中に(同上)
旧道の 空き地に残る 石碑群(同上)
野花咲く 馬頭観音 石碑前(小田井宿)
旅人の 安全祈願 道祖神(同上)
東西の 桝形珍し 小田井宿(同上)
町並みの 先には春の 浅間山(同上)
用水路 今は車の 妨げに(同上)
街道の 奥にひっそり 宝珠院(同上)
本陣の 跡の庭園 そのままに(同上)
小諸与良 虚子や藤村 魅了して(小諸与良)
三層の 模擬天守建つ 与良町に(同上)
長大な 酒蔵を観る 飛良泉(平沢)
赤白の ラジオアンテナ 変らずに(横手)
横手では 必ず仰ぐ お城山(同上)
二十年 過ぎて西口 様変わり(同上)
三年で 消え行く店舗 三軒が(同上)
横手市の 最古のマンション がら空きに(同上)
イチョウ散る 景色切なく 胸に染む(同上)
紅葉の ふるさと村も 捨て難し(同上)
高台に 新たな住居 建ち並び(南三陸町)
旧庁舎 哀れに悼む 献花台(同上)
豪雪地 九十余年 雪に耐え(横手)
純和風 小松屋旅館 観るだけで(本荘)
客となり 雪に新たな 足跡を(同上)
主なく 雪うず高き 武家屋敷(矢島)
矢島には 曹洞宗が 三ヶ寺も(同上/町並みの景観11) 65歳
気にかかる 大きな家の 雪下ろし(同上)
旅館裏 旧錦字楼は 遊郭で(同上)
出羽の富士 佐藤酒造店 銘柄で(同上)
市街地に ポツンと残る 旧商家(秋田)
六郷の 湧水の味 名酒へと(六郷)
廃業の 酒蔵イベント 会場に(同上)
除雪せぬ 家は空き家と 直ぐ分かる(同上)
六郷は 真壁造り 競い合い(同上)
山形市 名園なきが 物足りず(山形)
赤屋根の 白い店暗 魅せられし(同上)
十日町 古き商家が あちこちに(同上)
武家屋敷 消えても商家 山形に(同上)
純白の 鳥海山に 横手川(横手)
市庁舎に 焼石岳の 純白も(同上)
蛇行する 川は美し 融雪期(同上)
川青く 山また青く 空もまた(同上)
真っ白な 川岸彩る 葦の茎(同上)
また一つ 横手の温泉 消えてゆく(同上)
雪捨て場 融けゆく景色 黒々と(同上)
田久保沼 雪融け水に 平鹿富士(同上)
希少価値 小売酒屋の 町家観る(三春)
川岸に 土蔵五棟 妻向けて(同上)
城下町 三春に豪華 洋館も(同上/町並みの景観12) 65歳
土蔵には 飲食店が 三棟に(同上)
知る人が 有りて楽しき 三春町(同上)
なまこ壁 北の三春に 波及して(同上)
武家屋敷 大畑地区に 六軒が(水沢)
夏草に 踏み入り躊躇 休憩所(同上)
薬医門 先に未知なる 武家屋敷(同上)
高橋家 つっかい棒が 塀支え(同上)
長英の 才能惜しむ 人数多(同上)
公園の 枯山水に チューリップ(同上)
塀越しに 眺める松は 庭の主(同上)
大番士 安倍家住宅 非公開(同上)
吉田家に 開放的な 薬医門(同上)
怪しげな 吉祥閣の 表門(同上)
水沢の 公民館が 日本初(同上)
駅前に 黒門構えた 邸宅が(同上)
繁華街 駅前通り 消える色(同上)
朽ちかけた 土蔵の塀に 落書きが(同上)
黒塀の 風雅な料亭 小万梅(同上)
水沢は 料亭遠し 夏の空(同上)
ヒマワリの 花の先には 旧家建ち(羽後町田代)
三階の 木造家屋 夏の空(同上)
茅葺きの 蕎麦屋で食べる ざる旨し(同上)
茅の家 山里風景 モニュメント(同上)
真壁に 小さな工夫 する家も(西馬音内)
蔵しこは 旧家改修 ワインバー(同上)
盆踊り 像が新たに 西馬音内(同上)
岩谷堂 居酒屋さんま 大壁で(岩谷堂)
蔵まちが 再生されて スポットに(同上)
岩谷堂 箪笥と羊羹 そして蔵(同上/町並みの風景13) 65歳
小路の中 小さな蔵の 和風バー(同上)
歩行者が いない天国 蔵モール(同上)
廃屋の 蔵は皆無の 岩谷堂(同上)
新築も 調和を重視 白壁に(同上)
望楼が 出抜小路の シンボルで(小樽)
十二棟 旧銀行が 保存され(同上)
六店舗 運河食堂 ラーメン屋(同上)
大小の 石張り倉庫 二棟建ち(同上)
日和山 鰊御殿と 番屋建ち(同上)
明治期の 白鳥家番屋 祝津港(同上)
番屋には 見張りの塔屋 付き物で(同上)
裕次郎 おれの小樽は 今どこへ(同上)
ラオックス 運河倉庫に 店を出し(同上)
何よりも 小樽運河は クルーズで(同上)
雪は止み 運河と空は ただ青く(同上)
人力車 冬でも走る 運河街(同上)
久々の 線路の雪に 足跡を(同上)
早起きも 霧の釧路は また遠く(釧路)
啄木を 思えば寒き 釧路かな(同上)
啄木の 浮気心は 釧路でも(同上)
高台の 古民家ゆかし 雪景色(同上)
佐野碑園 釧路の歴史 刻む故地(同上)
展望所 ありて甲斐あり 道の駅(厚岸)
厚岸湖 厚岸湾が 両眼に(同上)
散り残る モミジが雪の 古民家に(小樽/町並みの風景14) 66歳
影一つ 旧公会堂 雪の上(同上)
真っ青な 空には雪の 邸宅が(同上)
道の駅 遠軽裏に スキー場(遠軽)
遠軽は 瞰望岩が シンボルと(同上)
倶知安に 住んで知るなり 古建築(倶知安)
石段に 古き料亭 春刻む(小樽)
ギター弾く からくり動物 覗き見る(同上)
小樽では 北一硝子 名を馳せる(同上)
六花亭 小樽二軒 店構え(同上)
電柱が 消えて絵になる 堺町(同上)
妻入りの 店蔵多き 堺町(同上)
ホラ吹きと 名乗る店あり 昆布館(同上)
蝦夷屋にて 海鮮丼に 舌鼓(同上)
万次朗 海鮮丼は 安そうで(同上)
不老館 時計台には 指針なく(同上)
出世前 広場に再現 昭和観(同上)
天狗山 小樽のシンボル スキー場(同上)
異教徒の 我も礼拝 旅の空(同上)
旧増毛 駅前通り レトロ街(増毛)
日本一 坂に廃屋 惨めなり(室蘭/町並みの風景15) 66歳
赤レンガ 屋敷の中に 蔵が建ち(横手市大森)
歴史ある 町には残る 古建築(同上)
記念館 庭の胸像 拝み見る(同上)
忘れ得ぬ アラビア太郎 業績を(同上)
角館 庁舎間もなく 消えんとす(角館)
食堂の 小絆纏の名 難解で(同上)
角館 郷土料理は レプリカで(同上)
食事処 ズラリと並ぶ 町並みに(同上)
武家屋敷 外れた場所に 旧商家(同上)
ひと工夫 駅前蔵の 空間を(同上)
一株の アジサイ淋し 松庵寺(同上)
出店前 人通りなく 気が引ける(同上)
武家屋敷 無料拝観 家だけを(同上)
赤い橋 太鼓の先に 秋田犬(大館)
城下町 見る影もなき 大館に(同上)
めぐり愛 通いし店も 遠い日々(鹿角市花輪)
ふくわうち 居酒屋眺め また感謝(同上)
コロナ禍で ホテルは破産 手を合わす(同上)
舟運で 栄えし昔 浜倉に(大仙市角間川)
城下町 探し歩くは 武家屋敷(湯沢/町並みの風景16) 66歳
旧城下 長き黒塀 木々茂り(同上)
駅前は シャッター下ろした 店並び(阿仁合)
両袖の 横向きうだつ 珍しき(同上)
古民家の 解体見る度 目に涙(同上)
番所跡 菅江真澄の 足跡も(同上)
喜多方で 秋の一日 蔵めぐり(喜多方)
レンガ蔵 明治後期の 三階で(同上)
蔵の中 骨董品の 展示室(同上)
商家でも 甲冑や武具 コレクション(同上)
懐かしき 駄菓子や玩具 昭和館(同上)
松本屋 平入り店蔵 旧味噌屋(同上)
店閉じた 商家寂しき 景観に(同上)
あら何と 喜多方ラーメン 神社まで(同上)
蔵のまち 四千棟が 喜多方に(同上)
重厚な 窓の扉が 蔵の美で(同上)
柿実り 酒屋は仕込み 準備して(同上)
吉の川 地元消費が 殆どと(同上)
廃屋は 会津桐下駄 造る店(同上)
金物屋 看板だけが 軒の上(同上)
吉の川 煙突高く 蔵の上(同上)
吹抜けの 梁に杉玉 ぶら下げて(同上)
客間には 十人座れる 円卓が(同上)
古酒眠る 大正蔵の 棚の中(同上)
酒造り 欠かせぬ道具 展示して(同上)
新しき 飯豊蔵に 山も見え(同上)
洋風の 整骨医院 町並みに(同上/町並みの風景17) 66歳
老舗には ブロック塀より 築地塀(同上)
蔵めぐり 酒蔵だけは 見落とさず(同上)
裏側に 回れば土蔵 壁破れ(同上)
トタン屋根 昔は茅の 旅籠かと(滝谷宿)
滝谷川 宿場の歴史 そのままに(同上)
薬医門 先に酒蔵 金賞酒(古殿)
閑散期 我れ一人なり 蔵の駅(増田)
芦名氏の 名残りの蔵は 朽ちんとす(角館)
角館 紹介されぬ 庭園も(同上)
天理教 空海ファンは 距離を置く(同上)
武家屋敷 古城ふもとに 散見す(同上)
名が欲しき シダレザクラの 古木には(同上)
残念は 家老太田家 空き地下し(同上)
武家屋敷 民宿にする 家もあり(同上)
不可解な 真壁氏屋敷 跡地碑が(同上)
柴田家の 門は優美な 桧皮葺き(同上)
黒塀の 下は石垣 美しく(同上)
滑川家 冠木門には フキ残し(同上)
主屋前 枯山水の 庭構え(同上)
古民家の 二階殆ど 戸袋を(西馬音内)
西馬音内 知らぬ間に そば屋増え(同上)
散居する 古民家観るは 勘頼り(羽後町田代)
田代地区 茅葺き民家 県屈指(同上)
スレートの 倉庫は汚れ ガラス割れ(大阪京橋)
タレントが 大阪市役所 顔となり(大阪中之島)
大阪に 暮らして消える 思い込み(大阪城見/町並みの風景18) 67歳
若き日の 道頓堀は 灯は遠く(大阪道頓堀)
大川に 大阪城の 天守映え(大阪桜宮)
日本一 あべのハルカス 危うくも(大阪天王寺)
街角に 生駒ビルヂング 時計台(大阪平野町)
ビル群に マルヘイ薬局 町家建ち(大阪道修町)
懐かしき 仁丹看板 薬局に(同上)
今橋に 大正ロマン 新井ビル(大阪今橋)
蔦生やし 外装とする ビルも建ち(大阪伏見町)
金物屋 町家の看板 そのままに(大阪高麗橋)
町家群 旧刃物屋に 軒行燈(堺九間町)
茶屋本舗 千本格子 軒下に(同上)
赤レンガ 公会堂に 川の風(大阪中之島)
難波橋 北浜ビル群 引き立てん(同上)
一丁目 表参道 入口で(大阪天神橋)
アーケード 宙には鳥居 設置して(同上)
コロナ禍 シャッター閉じた 店もあり(同上)
天神は 六百店舗 あるとかや(同上)
三丁目 粋な灯籠 欄干に(同上)
六丁目 マクドナルドで ギブアップ(同上)
ビル風や 涼しさ他所に 追いやりて(大坂梅田)
ビル街で 三階建ては 異観なり(同上)
梅田にも 札幌思わす 時計台(同上)
記念樹の 松は四年で 姿消し(大阪我孫子)
魚屋は ゴム前掛けに 長靴で(同上)
買い物は 商店街で 事足りる(同上)
コロナ禍で テイクアウトの 居酒屋も(同上)
京の街 コロナに勝てず 虫の息(京都洛中/町並みの風景19) 67歳
芸事の 多くが江戸の 時代踏む(同上)
船好きも 競艇場に 興味なく(大阪住之江)
住之江で 昼寝をしたり 歌枕(同上)
生垣に 柵を重ねた 古民家も(同上)
門越しの 松の枝振り 主屋超え(同上)
住之江は 門に石置く 家多き(同上)
エディオンの なんば本店 知る旅に(大阪なんば)
唐破風が 三十六も 四層に(同上)
マスクせぬ 人は国賊 空気感(同上)
松竹座 お笑い芸人 顔浮かぶ(大阪道頓堀)
昔から 乞食定着 橋の上(同上)
外壁の 看板知らぬ 顔ばかり(同上)
堀沿いに 無理やり設置 観覧車(同上)
薬屋が 向かい合わせの アーケード(大阪心斎橋)
タグ・ホイヤー 高級時計 縁遠く(同上)
バブル過ぎ デパート遠い 存在に(同上)
大阪の 繁華街には 地下鉄で(同上)
古本屋 見付けて嬉し 知らぬ街(同上)
不可欠な 百円ショップ 存在に(同上)
辛党に スイーツの店 別世界(同上)
立ち食いの そば屋見られぬ アーケード(同上)
外壁の タイル美し 楽器店(同上)
住み始め 初の買い物 ホルモン煮(同上)
城下町 異観眺める ル・クレアを(福知山)
シンプルな 土蔵に車 停められて(綾部)
入母屋の 主屋八棟 旧道に(同上)
カワモトは 北前船の 昆布屋で(東大阪石切)
門前に 漬物横丁 軒構え(同上)
参道に 神仏混合 不動尊(同上)
様々な 七福神を 寄せ集め(同上)
占い屋 四十軒は 日本一(同上)
雑貨屋の 店棚酒の 空箱で(同上)
二キロほど 歩いてやっと 駅前に(同上)
大水車 平成中期 復原し(東大阪辻子谷)
振り向けば 大阪市街 坂道に(同上)
館内は 目ぼしき資料 展示なく(八尾久宝寺)
発願寺 外観だけの 参拝で(同上)
道路には 町家と邸宅 向かい建ち(同上)
入母屋に 切妻重ねた 古民家も(同上)
浅野邸 離れの蔵は 窓なしで(同上)
白壁の 腰は板張り 小路良し(同上)
切妻の 重なる屋根 ツインビル(同上)
哀れかな 土蔵の下地 剥き出しに(同上)
シンプルに 南無阿弥陀仏 念佛寺(同上)
並び建つ 土蔵色褪せ 秋の空(八尾恩智)
町並みは 恩智も優れ 長屋門(同上)
石柵で 遊ぶ子供ら 頓宮に(同上)
羨まし 旅人が行く 秋の空(大阪城東)
古市に 古墳を凌ぐ 豪邸が(羽曳野古市)
長屋門 先の土蔵が 遠く見え(同上)
ブロックの 塀にがっくり 大和棟(土師ノ里)
窓もなき 大壁二棟 無垢と白(同上)
極楽寺 拝観謝絶 土師の里(同上)
楼門に 花頭窓風 木枠組み(同上)
豪邸の 庭の目隠し 高き塀(柏原国分)
町家風 古民家並ぶ 柏原(同上/町並みの風景21) 67歳
古民家に 古きエアコン 室外機(同上)
葛井寺 参拝終えて 飲む地酒(藤井寺)
アーケード 商店街の 規模左右(同上)
軒下は 更に屋根出し 塀を兼ね(同上)
楽時屋は 町家店舗の 洒落たカフェ(同上)
入母屋の 改修足場 独特で(同上)
梅屋敷 明治の茶店 箕面川(大阪箕面)
箕面山 行雲流水 一人旅(同上)
秋景色 大堰川に 愛宕山(京都嵐山)
嵐山 温泉の名が 花筏(同上)
交差点 三台並ぶ 人力車(同上)
コロナ禍で 真っ直ぐ歩く 嵐山(同上)
白壁を トタンに替えた 町家あり(同上)
観る町家 多くが切妻 虫籠窓(同上)
白壁に 杉玉ゆかし 店舗蔵(同上)
大蛸を 軒に掲げた たこ焼き屋(大阪新天地)
王将が 霞んで見える 新天地(同上)
湯上りに 串カツ食べて 生ビール(同上)
つぼらやの フグ料理食べ 食い倒れ(同上)
つり吉で 舟の上から 魚釣り(同上)
銭湯の のれん健在 新天地(同上)
駅前は 箱ビルだけの 寒い風(仙台)
駅は顔 高架橋には 屋根がなく(同上)
壇上の ケヤキ並木は 雪の帯(同上)
広瀬には 天然温泉 御宿野乃(同上)
宮城野に 萩は咲かねど 月明かり(同上/町並みの風景22) 68歳
商店に 欲しき物なく 観るだけに(同上)
鉄冷えて 三分の二も 人は減り(釜石)
白煙の 行方悲しき 鉄の街(同上)
駅前は 駅舎を残し 様変わり(宮古)
観る景色 浦島太郎の 玉手箱(同上)
福島湯 銭湯だけは 存続し(同上)
古民家の 三階建てに 見覚えが(同上)
地震より 明暗分けた 津波かな(同上)
被災地の うみどり公園 カラフルに(同上)
閉伊川に ビルほど高き 水門が(同上)
鍬ヶ崎 住宅消えて 更地化し(同上)
目を伏せる シャッター街の 通りには(同上)
路地裏の 歓楽街は 色褪せて(同上)
行きつけの 純喫茶店 見当たらず(同上)
ちぐはぐな 駅前通り 街並みで(久慈)
朝ドラの あまちゃん舞台 下降気味(同上)
ランニング するに程好い 堰堤で(釜石)
震災後 イオンタウンが 街の糧(同上)
桜散り 薬師公園 役終える(同上)
ヤマザクラ 枚根森山 自生して(同上)
葉桜に 釜石湾は 青々と(同上)
虎舞の レプリカ像が 鮮やかに(同上)
土蔵用 観音扉 居酒屋に(同上)
釜石の 眺め一番 五葉山(同上)
黒塀に 楼閣優美 石川家(湯沢岩崎)
縁故ある 水野錬太郎 胸像が(同上)
古関邸 豪華な屋敷 荒れ始め(同上)
寄棟の 茅葺き屋根も 奥に見え(同上)
会津武士 桜に共に 武徳館(会津若松/町並みの風景23) 69歳
会津には 何故か桜が よく似合う(同上)
平入りに 入母屋二重 茶房結(同上)
畳屋が 日用雑貨 店先に(同上)
平入りの 裏は妻入り 蔵の家(同上)
洋風の 店舗閉ざした 呉服店(同上)
七日町 重伝建に 相応しき(同上)
鈴木屋は レンガのうだつ 店蔵に(同上)
珍しき コンクリートの 廃屋は(同上)
店蔵に 看板残す 薬屋も(同上)
紀州屋は 屋号の横に 年号を(同上)
大善屋 町家造りの 呉服店(同上)
古着屋の 奈良の商人 豪商に(同上)
間口より 奥行き長き 店蔵も(同上)
小松屋は 千本格子 一・二階(同上)
大壁の 土蔵の家屋 今風に(同上)
桜咲く 野口英世の 広場前(同上)
遠藤家 米商いから 骨董に(同上)
名の如く 守城稲荷 城の下(三春)
三春では 至る所に 桜咲く(同上)
桜だけ 二階の部屋を 覗き見る(同上)
蔦生えた 土蔵の側で 桜咲き(湯沢)
前森に 黒塀構えた 武家屋敷(同上)
工場の 跡の煙突 空の主(増田)
春近く 廃屋となる 大家も(同上)
本町の 商店街は 壊滅し(同上)
町並みの景観 長句(短歌・狂歌)
一年の 温泉暮らし 格別で 大湯温泉 忘れ難きかな(大湯温泉/町並みの景観1)
寄棟の 高梁駅舎 平屋建て 緑の瓦 元日空に(高梁)
高梁に基督教会 堂が建つ 塔屋二階は 明治中期築(同上)
高梁の 見知らぬ街を 旅しても 心の通う 触れ合いはなく(同上)
妻入りの 蔵に主屋は 平入りで 土蔵二棟の 町家もありき(赤穂)
霞城館 矢野勘治の 記念館 旧宅保存 文学館に(龍野)
武家屋敷 重伝建の 資料館 江戸後期築 木造二階(同上)
白塀に 門を構えた 邸宅も 龍野の家並み 変化に富んで(同上)
城下町 醸造町で 商家町 龍野の町は 宿場町でも(同上)
夢の中 さまよい歩く 心地する 吉野の花の 雲を渡れば(吉野山)
吉野山 花の盛りに ひと時を 過ごせし思い 永久に忘れず(同上)
江戸時代 北前船で 栄えたる 三国湊に 名所は多き(三国湊)
入母屋の 骨董店は 二階建て 以前呉服屋 面影は消え(同上)
賑やかな 弥彦神社の 門前は ギャンブル客と 温泉客も(弥彦)
木造の 寂れた駅前 通りには 三代続く そば屋の暖簾(木造駅前)
津軽路に 別れを告げる 時が来て まだ見ぬ名所 訪ねてブラリ(同上)
函館と 長崎の坂 比べれば 函館広く 長崎入り込み(函館)
しみじみと 函館の夜 楽しめる 青柳町は 啄木の街(同上)
函館の 大三坂は 百選に 国交省の 日本の道の(同上)
最近の 貸自転車は 電動で 函館の坂 楽々上る(同上)
ホテルでの 朝食とらず 朝市で イカ三昧の 朝食をとる(同上)
函館の 旧アメリカ 領事館 大正期閉じ 跡に学校(同上/町並みの風景2) 58歳
擬洋風 相馬家社屋 二階建て 大正期築 壁モスグリーン(同上)
懐かしき 四十年前 初乗車 未だ健在 路面電車は(同上)
様々な デコの車輛が 往来す 路面電車が 走る函館(同上)
博多なら 中洲屋台に 祭りかな 華のどんたく 祇園山笠(博多)
日本一 広い名所が 瀬戸の海 その中心に 広島はあり(広島)
金沢に 三重塔 無いけれど 尾山神社の 神門三層(金沢)
金沢に 来る楽しみや 片町の スナックゆめみ 店あればこそ(同上)
小京都 代表格が 金沢か 寺町台や 東山ひがし(同上)
金沢で ノド黒という 魚食べ 時を経るとも 忘れ得ぬ味(同上)
古き家 新しき家 混在し 調和のとれぬ 昭和の家並み(同上)
入母屋の 西山旅館 尾道に 大正期築 木造三階(尾道)
白壁の おのみち映画 資料館 明治時代の 土蔵の倉庫(同上)
洋風の おのみち歴史 博物館 旧銀行を 改修をして(同上)
漫画家の 水木しげる 生誕地 境港は 妖怪の街(境港)
入母屋の 主屋の門に 酒樽が 千代むすび酒造 境港に(同上)
平成期 妖怪神社 創建す 黒御影石 欅を祀り(同上)
外濠に 塩見縄手の くぐり松 小泉八雲 くぐりしことか(松江)
広大な 塀を構えた 歴史館 武家屋敷風 平成期築(同上)
山陰の 出雲石見の 奥深さ 四度訪ねて 未訪も数多(同上)
久々に 重伝建の 倉敷を 訪ねてみれば 隔世の感(倉敷)
考古館 土蔵三階 瓦貼り 旧米蔵は 蔵の極致で(同上)
中橋に 倉敷館の 擬洋館 大正ロマン 観るが如くに(同上)
江戸末期 高砂橋は 築かれて 移設されても 面影残す(同上)
以前より 飲食店は 数を増す 美観地区では 空家見当たらず(同上/町並みの景観3)
倉敷の 八十八ヶ所 霊場を 今度の旅で 知る新鮮さ(同上)
二十一 ヘクタールほど 美観地区 重伝建は 七割ほどで(同上)
路地通り シンメトリーな 蔵が建ち 石畳なら 完璧なりと(同上)
久々に 門司港湾を 訪ねると 暗いイメージ 殆ど薄れ(門司)
門司港に レトロハイマート ビル聳ゆ 最上階は 展望室と(同上)
聳え建つ 関門海峡 ミュージアム 船のモチーフ 少々奇妙(同上)
駅前に 播隆上人 像が立つ 北アルプスの 玄関らしく(松本)
寄棟の 黒壁土蔵 なまこ壁 明治の建屋 カレーの店に(同上)
松本の 中町通り ビルも建ち 中途半端な 町並みとなり(同上)
松本は 空襲被害 免れて 中町通り 古き町家も(同上)
松本の 縄手通りに 店並ぶ 女鳥羽川沿い 歩行者道路(同上)
女鳥羽川 架かる橋には それぞれに 夏祭りには 提灯吊るし(同上)
街角に 時計専門 博物館 四百点を 所蔵するとか(同上)
寄棟の 旧光屋は 平入りで 黒漆喰に 腰なまこ壁(同上)
隣家にも 古き町家が 並び建つ 二階は格子 趣変えて(同上)
かねてより 心を寄せし 松本を 過ぎ去る今日の 淋しさよ飛べ(同上)
堺川 上に聳える 灰ヶ峰 呉のシンボル 独立峰で(呉)
琴平の 虎屋旅館は 切妻の 江戸末期築 楼閣風に(琴平)
二階には 欄干の下 彫刻し 看板の上 粋な唐破風(同上)
門前の 金陵醸造 店蔵で 精進落とし 原酒を所望(同上)
酒蔵を 観光施設に リニューアル 酒造会社の 金陵の郷(同上)
あらかぜは 日本最初の アルミ船 役目を終えて 博物館に(同上)
寄棟の モルタル三階 家も建ち 門前町に 注意を払う(同上/町並みの風景4) 60歳
門前の ことぶき旅館 庶民的 フーテンの寅 姿が浮かぶ(同上)
瀬戸内の 下蒲刈島 三之瀬に 昆虫の家 豪邸が建ち(下蒲刈島三之瀬)
三之瀬の 松濤園は 歴史的 建物移築 文化施設で(同上)
三之瀬で 朝鮮からの 通信使 広島藩の 接待を受け(同上)
西国の 参勤交代 大名は 三之瀬本陣 定宿として(同上)
御本陣 芸術文化 館が建つ 江戸の外観 復元と言う(同上)
純和風 蘭島閣の 美術館 日本画主に 二千二百点(同上)
二階建て 白雪楼は 眺め良く 白波立てて 行く小船見る(同上)
水色の 蒲刈大橋 トラス橋 松濤園の 景色と共に(同上)
丸本家 住宅古き 役宅で 広島藩の 下茶屋警護(同上)
役宅は 小さきながら 武家屋敷 棟門構え 坪庭備え(同上)
港から 大橋二つ 臨むなり 橋の北には 野呂の山並み(同上)
昭和初期 観瀾閣の 別邸を 郷土出身 富豪が建てし(同上)
正面は 入母屋重ねた 二階建て 外壁タイル 満州風と(同上)
呼子には 捕鯨で富を 得た家が 鯨組主 中尾家屋敷(呼子)
切妻の 土蔵二階 虫籠窓 裏に回れば 太き連子窓(同上)
角に建つ 谷口本店 金物屋 江戸後期築 店蔵残し(同上)
海南の 紀州黒江の 町並みは 四百年の 漆器の町で(黒江)
漆器店 海南市内 点在し 川端通り 数える程で(同上)
温故なる 伝承館は 町家なり 杉玉掲げ 桶を立て掛け(同上)
黒牛は 名手酒造店 銘柄で 黒牛潟の 歌枕からと(同上)
外壁と 窓も改修 旧町家 町並み保存 黒江は薄れ(同上)
尾道の 水道挟み 向島 三百メートル 駅前渡船(尾道)
竹村家 明治後期の 名旅館 黒漆喰の 数寄屋造りで(同上)
大壁に タイムトンネル 記すかな 旧映画館 尾道遺産(同上)
若き頃 暮らした町屋 様変わり 都電の車輛 新たな景色(町屋/町並みの景観5) 61歳
淋しかり 町屋の家並み 移ろいて 我れを酔わせた 店は消え失せ(同上)
荒川の 水の流れは 変らねど 岸辺の景色 大きく変わり(同上)
上野では 必ず歩く アメ横は 独自のムード 値切るも楽し(上野)
浅草の 仏壇店の 屋上に 聳え建つなり 二重塔が(浅草)
言問わば 隅田の川の 流れより 山野をめぐる 川ぞ恋しき(同上)
水色の 言問橋の アーチには スカイツリーと 金のうんこが(同上)
宇都宮 遠い昔の 恋心 哀れに思う 六十路の今は(宇都宮)
朦朧と 霞むも良かれ 宇都宮 ビルの谷間も 若葉の窓も(同上)
陣屋跡 巨大城門 喜連川 相応しからず 虚構の眺め(喜連川)
喜連川 和い話い広場 洋館は 大正期築 旧銀行で(同上)
石段の ケヤキの根には 目を見張る 喜連川神社 参拝すると(同上)
旧商家 今は相川 考古館 重文四点 埴輪を所蔵(伊勢崎)
いせさきに 洋風二階 明治館 群馬最古の 医院建物(同上)
田野町の 南酒造場 玉の井と 南の銘柄 醸造をして(田野)
切妻の 大きな土蔵 妻側に 水切り瓦 五段重ねて(同上)
巡礼の 途中立ち寄る 田野町は 思いも寄らぬ 古民家が建ち(同上)
四国一 小さな町の 田野町に 造り酒屋が 二軒も構え(同上)
招き屋根 切妻屋根と 良く似合う ロフトの付いた 三階建てで(松山堀江)
北条の 中須賀団地 眺めれば 給水塔に モザイク絵画(松山北条)
貞光は うだつの上がる 家並ぶ 一宇街道 在郷町で(貞光)
電柱が 重伝建の 妨げに やがて貞光 指定されるや(同上)
芝居小屋 貞光劇場 閉館し 遠く消え行く 大正ロマン(同上/町並みの風景6) 63歳
松山の 大街道の アーケード 自動開閉 三段ドーム(松山)
陸屋根の 洋風二階 三津浜に 大正期築 旧船会社(同上)
秩父館 秩父往還 明治期の 商人宿を 観光拠点に(秩父)
江戸中期 武甲酒造の 創業で 末期の店舗 街道沿いに(同上)
閉館の 秩父国際 劇場は 飲食店に 様変わりして(同上)
旧商家 二階に一階 張り出させ 独自の意匠 袖うだち上げ(同上)
寄棟の ふるさと館は 二階建て 銘仙絣 問屋店舗で(同上)
平凡な 郵便局を よく見ると 国登録の 文化財なり(本庄)
本庄の 田村本陣 門移築 旧警察署 跡地の前に(同上)
復原の 旧警察署 本庄に 明治前期の 洋風二階(同上)
懐かしい 中山道の 本庄を 再び歩む 芭蕉の空気(同上)
若き日に バイトで出入り 横田基地 今は甥子が 三佐で勤務(横田)
柳屋の 店舗と蔵は 平入りで 米穀狭山茶 看板を上げ(青梅)
白壁の 二階土蔵で 一階は 千本格子 対照的で(同上)
懐かしき 象潟駅舎 佇まい 昭和中期の 改築のまま(象潟)
象潟の 芭蕉滞在 二泊を 公会堂前 壁画にしたり(同上)
擬洋館 公会堂は 二階建て 昭和前期に 富豪が寄贈(同上)
芭蕉翁 訪ねた頃は 塩越の 城は消滅 六郷藩に(同上)
象潟の 名主の今野 又左衛門 弟嘉兵衛 芭蕉の世話を(同上)
秋田屋は 田山花袋が 宿泊し 藤村宛ての 葉書したため(同上)
向屋は 芭蕉初日の 宿泊で 祭礼のため やむなく泊まる(同上)
二泊目は 能登屋に泊り 曽良共に 金亀の地酒 飲んだことかと(同上)
伊豆下田 平滑川の 赤い橋 ハリス眺めた 土佐屋の建屋(伊豆下田)
明治期の 霊山橋の 先に建つ なまこ建物 旧居酒屋で(同上)
明治期の 呉服問屋の 中瀬邸 主屋や土蔵 町の資料館(伊豆松崎)
なまこ風 ときわ大橋 欄干は 松崎町は なまこの町で(同上)
様々な なまこの家屋 松崎に 百九十棟 驚く多さ(同上)
切妻の 大壁なまこ 二階建て 近藤邸は 江戸後期築(同上)
鏝絵師の 入江長八 松崎に 山光荘は 長八の宿(同上)
イスラムの 尖塔思わす クイーン塔 横浜税関 本関庁舎(横浜/町並みの景観7) 63歳
横浜の 中華街の 店舗数 六百軒と 世界一とか(横浜中華街)
値の高い 中華料理は さておいて チャイナタウンは 爆竹の街(同上)
中華街 東西南北 鬼門建ち 他にも六基 通りに門が(同上)
横浜と 神戸・長崎 中華街 関帝廟は どこも建てられ(同上)
関帝は 武将関羽の 神格化 日本は何故か 八百万の神(同上)
中国は 近くて遠い 国となり 中華街にて 旅行気分に(同上)
媽祖廟は 八角形の 牌楼で 平成中期 建立されて(同上)
カトリック 山手教会 聖堂は 昭和八年 再建されて(横浜山手)
横浜の 外国人墓地 訪ねても 勉強不足 知る人もなき(同上)
アメリカと フランスの山 公園が 港の見える 丘公園に(同上)
横浜の 異国情緒 再認す 山手辺り 歩いた末に(同上)
横浜で 気になる宿の 一軒は 老舗のホテル ニューグランドで(横浜港)
赤レンガ 倉庫は二棟 保存され 新港埠頭 面影残す(同上)
懐かしき 旧生協の 建物よ 船乗り時代 あしげく通い(同上)
横浜に キングとクイーン またジャック 三つ塔の 愛称とされ(横浜)
夜となり 再び歩く 中華街 ネオンの灯り 提灯点り(横浜中華街)
東口 朝陽門が 最大で 北京飯店 屋根より高く(同上)
小晦日 万葉倶楽部 宿泊し みなとみらいの 夜景に沈む(横浜みなとみらい)
朝景色 みなとみらいの 入江には 水陸両用 バスが行くなり(同上)
岩座は 珍品扱う 小物屋で 店の構えは うなぎの寝床(横浜中華街)
大正期 震災後から 頑丈な 店舗が建てられ 面影今に(同上)
中華街 中学校の 門柱は 旧花園橋 親柱とか(同上)
白虎像 延平門の 円柱に 四体鎮座 狛犬に見え(同上)
太陽に 西陽門は 近いとか 十門めぐり 最後の門に(同上)
横須賀に 知人を訪ね 来てみれば 黄泉の国へと 旅立し後(横須賀)
革ジャンを 探して見ても 見当たらぬ メキシコレオンで 求めてサイズ(同上)
横須賀は 一度住みたき 街であり 仕事を選び 念願叶う(同上/町並みの風景8) 64歳
米軍の 横須賀基地は 正に街 学校教会 劇場もあり(同上)
温暖化 どこ吹く風か 東京は 半世紀ぶり 寒波となりて(東京丸の内)
東京に いつまで続く 華やかさ 見かけ美人の 素性は地方(同上)
木造の 三・四階が 隣接す 三浦半島 三崎の景色(三崎)
旧町家 立板並び 前覆う 工芸館の 外観奇妙(同上)
町並みに 澤田痴陶人 美術館 陶芸界の 棟方志功(同上)
幕張に 新たな名所 見浜園 池泉回遊 広大な庭(幕張)
情報の 幕張メッセ 発信地 二万三千 坪にドラマが(同上)
ふるさとの 訪ね来る友 無いままに 齢重ねる 都会の暮らし(首都高速道路)
限りなく 新橋に近い 銀座でも 飲んだものだな バブルの頃は(同上)
自動車の トンネルならば 首都高の 山手トンネル 日本一かな(同上)
首都高で スカイツリーを 眺めると 比高縮まり 高くは見えず(同上)
落ち着かぬ ビルの風景 目を覆う アサヒビールの ウンコのオブジェ(同上)
塩釜の 丹六園は 和菓子店 江戸享保期 創業と言う(塩釜)
町並みに 矢部園茶舗の 倉庫観る 石蔵造り 戸口に庇(同上)
石造り 大正蔵が 二棟建つ かの浦霞 佐浦酒造で(同上)
切妻の 真壁造り 二階建て 旅籠かわち屋 江戸末期築(和田宿)
木造の 長き校舎に 防火壁 中学校は 昨年閉校(同上)
擬洋風 塔屋四角の 二階建て 藤村紫朗 記念館かな(甲府)
城下町 再現甲州 夢小路 五年前頃 駅北口に(同上)
明治館 時の鐘との 間には 舞鶴城の 稲荷櫓が(同上)
松代の 代官町に 武家屋敷 蔵と寄棟 主屋を構え(松代)
重厚な 小山田邸の 冠木門 横に切妻 番所を設け(同上)
矢沢家は 筆頭家老の 家柄で 往時の栄華 門に残され(同上)
染物屋 松屋の主屋 蔵造り 四連の窓 二階平入りに(同上)
八田家は 松代藩の 豪商で 八百坪に 蔵十棟と(同上)
八田家の 主屋の二階 出格子で 前は寄棟 後ろ切妻(同上)
須坂には 製糸で栄えた 町並みが 色濃く残る 谷街道に(須坂)
蔵のまち 観光交流 センターは 角一製糸 旧まゆ蔵で(同上)
切妻の 白壁三階 まゆ蔵は 明治後期築 ふれあい館に(同上/町並みの風景9) 64歳
ここ須坂 一万石の 陣屋町 堀直虎の 幟立つなり(同上)
妻入りと 平入り店蔵 並び建ち 奥の土蔵は 蝶のコレクション(同上)
切妻の 笠鉾会館 大建屋 笠鉾屋台 十五基展示(同上)
この心 畳んでしまう 暇もなく また旅立てる 春の信濃路(同上)
見残しの 中山道の 宿場町 先ずは望月 町並み探る(望月宿)
入母屋の 三階建ての 井出野屋は 旅籠改築 昭和の旅館(同上)
平入りの 切妻二階 旧旅籠 御宿山城屋 明治改築(同上)
宿場でも 戦国時代 山城が 波乱に満ちた 城に思いも(同上)
薬屋と 蔵を挟んで 呉服屋が 並び建つなり 望月宿に(同上)
八幡宿 中山道の 宿場では 家並み不規則 面影薄れ(八幡宿)
本棟の 問屋本陣 跡に建つ 塩名田宿の 面影残す(塩名田宿)
某町家 玄関先に 石を置く 開運招く 風水なのか(同上)
料理店 小布施蔵部の 建物は 桝一市村 酒造場(小布施)
大棟の 鏝絵に北斎 名を記す 甘精堂の 栗菓子店は(同上)
栗菓子の 真壁造り 小布施堂 切妻側に 平屋を備え(同上)
旧校舎 寄棟造り 二階建て 再生されて 資料館へと(同上)
江戸期築 長久保宿の たつのやは 大壁伸ばし うだつを軒に(長久保宿)
釜鳴屋 江戸初期築の 町家とか 酒と醤油を 醸造したと(同上)
問屋跡 真壁二階 出格子で 明治前期の 再建と言う(同上)
芦田宿 中山道の 宿場では 小規模ながら 味わい深く(芦田宿)
平入りの 金丸土屋 旅館建つ 江戸後期築 旅籠のままで(同上)
看板が 脇本陣の 跡記し 土蔵一棟 往時を偲ぶ(同上)
茂田井には 造り酒屋 二軒あり 大澤酒造 江戸中期から(茂田井間の宿)
築地塀 土蔵の腰に なまこ壁 一軒だけが 通りに面し(同上)
坂道の ガードレールは 白よりも 茶色にすれば 趣変る(同上/町並みの風景10) 64歳
岩村田 宿場の往時 消え失せて 標識のみが 広い通りに(岩村田宿)
宿場町 江戸中期から 城下町 一万五千 石小藩に(同上)
小田井宿 高札場跡 石碑あり 隣りに民家 黒門が建ち(小田井宿)
本陣の 面影残す 安川家 当時の部屋が 保存されしと(同上)
平入りの 切妻造り 二階建て 上の問屋は 江戸後期築(同上)
刈り込んだ カイヅカイブキ キノコ形 脇本陣の 跡に聳える(同上)
平入りの 切妻二階 大黒屋 江戸中期築 旅籠の遺構(同上)
小田井宿 女性が多く 宿泊し 姫の宿とも 別称されて(同上)
長屋門 横に土蔵の 邸宅も 天領小田井 豊かさ今に(同上)
町並みで 下の問屋の 尾台家が 明治期栄え 一番豪華(同上)
小諸与良 小山家住宅 江戸期築 藩主が訪ねた 庄屋屋敷で(小諸与良)
与良館は 大壁造り うだつ上げ 旧漆器屋を 交流施設に(同上)
江戸初期の 与良家住宅 旧地主 門の前から 屋敷を眺む(同上)
茅葺きの 主屋は鉄板 葺き替えて 薄れゆくかな 江戸の情緒は(同上)
予期もせぬ 町並みの中 模擬天守 何の用途か 廃墟に近し(同上)
平沢の にかほ駅前 様変わり 道幅広く 家新たなり(平沢)
洋風の 旧松野医院 二階建て 下見板張り 大正期築(同上)
飛良泉 本舗創業 室町期 造り酒屋で 日本の三古(同上)
三角の ワンダーキャッスル 屋根群に 杉の三角 穂先が並ぶ(横手)
震災で 中学校の 壁時計 指針は止まり 哀れさ刻む(南三陸町)
生存者 三百余人 奇跡的 震災遺構 高野会館(同上)
震災後 七年経ても クレーン車 復興工事 旧庁舎側(同上)
店蔵に 洋風二階 異観なり 斎太薬局 昭和初期築(横手)
寄棟に 櫛形破風の 擬洋館 加藤医院は 大正期築(本荘)
一年も ホテル工事に 携わり 加藤医院に 目は向けられず(同上)
山号が 鳥海山の 福王寺 矢島修験の 拠点の寺で(矢島)
冠木門 先に起り破風 玄関が 八森苑は 旧武家屋敷(同上/町並みの風景11) 65歳
矢島藩 重臣佐藤家 住宅は 明治期築で 文化施設に(同上)
龍源寺 藩主生駒家 菩提寺で 茅葺き屋根の 本堂豪壮(同上)
不動像 金次郎像 並び立ち 学ばざる者 宝剣で突く(同上)
人口が 四千人の 矢島には 造り酒屋が 二軒もありき(同上)
軒低き 切妻妻入り 旧商家 呉服屋系は 町から消えて(同上)
馴染ある 街を久しく 訪ねれば 家はそのまま 顔古くなり(秋田)
新社屋 建てて間もなく 倒産す 会社もありき 秋田の歴史(同上)
真壁の 妻入り町家 活用し 工芸品の 秋田贔屓に(同上)
六郷の 八千代酒造の 切妻の 妻入り主屋 昭和初期築(六郷)
栗林 酒造店あり 六郷に 主屋は同じ 真壁造り(同上)
酒蔵は 休日なので 春霞 八千代と二本 酒屋で求む(同上)
湧太郎 國之誉の 酒蔵を 名水の町 観光施設に(同上)
名の知れた 呉服店でも 店を閉じ 衰退の風 地方迅速(同上)
山形の 六日町には 教会が 下見板張り 塔と聖堂(山形)
山形は 洋館多く 点在し 吉池医院 大正期築(同上)
市街地に 白い店蔵 なまこ壁 丸大中村 明治の遺構(同上)
宝形の 奇妙な塔屋 店蔵に 江戸創業の 寝具屋ありき(同上)
切妻と 入母屋複合 紅の蔵 明治の商家 観光施設に(同上)
紅の蔵 旧長谷川家 邸宅で 主屋を含め 六棟並ぶ(同上)
町家風 本家長門屋 漆器店 江戸元禄期 創業と言う(同上)
店蔵は 丸十大屋 醤油店 白一色の 平入り優美(同上)
切妻と 入母屋重ねた 二階建て 乃し梅本舗 昭和初期築(同上)
赤い屋根 千本格子 主屋建つ 横に酒蔵 男山酒造(同上)
入母屋の 仙台屋旅館 四階で 九十五年 歴史に幕を(同上)
切妻の 岩淵茶舗は 大屋根で 明治中期に 創業されて(同上)
幾重にも ふるさと村の 屋根並ぶ 緑の色が 雪と調和し(横手)
入母屋の レトロな民家 二階建て 前庭構え 奥には土蔵(三春)
平入りと 妻入り土蔵 なまこ壁 暖簾下ろした 昔の商家(同上)
やや低き 煙突残る 工場に 寂れた土蔵 ベンツが車庫に(同上)
三春町 ライスレイク市と 姉妹都市 洋風喫茶 友好しるす(同上)
旧医院 シンメトリーな 洋館で 総二階建て 大正期築(三春/町並みの風景12) 65歳
麗らかな 春の陽射しを 背にうけて 巡る三春を 心に刻む(同上)
山里に 土蔵全面 なまこ壁 二棟が並ぶ 景観眺む(同上)
八幡家は 水沢要害 武家屋敷 今の主屋は 明治初期築(水沢)
入母屋の 主屋白壁 二階建て 玄関式台 唐破風を付け(同上)
水沢は 仙台藩の 要塞で 一万六千 石を領して(同上)
国史跡 高野長英 旧宅は 明治前期に 改修されて(同上)
長英は 水沢出身 三偉人 後藤新平 斎藤実と(同上)
武家屋敷 安倍家の門は 独特で 軒下廻り 白の漆喰(同上)
後藤伯 記念公民 館が建つ 三角屋根は 昭和前期築(同上)
後藤氏の 恩義報い 正力氏 公民館を 町に寄贈す(同上)
水沢の 朝陽閣の 本館は 三階建ての 憧れの宿(同上)
洋風の 旧小野寺 時計店 大正期築 空しく街に(同上)
街角の 小野金物店 店を閉じ 入母屋二階 眺め見るから(同上)
羽後町の 仙道地区に 茅葺きの 残る曲り家 最後の景色(羽後町仙道)
仙道は 半年近く 通うとも 現場以外の 景色は見えず(同上)
山里の 茅ぶき山荘 格山は いつまで続くか 気にかかる宿(羽後町田代)
曲り家に 切妻平屋 増築し トタンと茅が 奇妙に見えて(同上)
旧旅館 古き表示を そのままに クリーニングの 看板古く(西馬音内)
西馬音内 真壁造り 妻入の 家屋が続く 在郷町で(同上)
大黒屋 四十年前 金物を 買い求めた店 衰退気味に(同上)
大屋根に ヒコーキと言う 金具見る 雪下ろす際 滑り止めなり(同上)
舟運で 栄えた町が 岩谷堂 面影残す 蔵のまちモール(岩谷堂)
大壁に 越屋根載せた 店舗建つ 菊正堂の 羊羹店で(同上)
食事処 三番館は 風変り 二階陸屋根 瓦を軒に(同上)
岩谷堂 近場に住んで よく通い 心に残る 蔵の町並み(同上/町並みの風景13) 65歳
平入りと 妻入りの蔵 様々に なまこ壁あり 蔵の見本市(同上)
長浜の 黒壁ガラス 館を真似 平成前期 岩谷堂にも(同上)
明治期の 小さな蔵を 改造し 洒落た外観 喫茶楽庵(同上)
切妻の 店舗と蔵が 並び建つ 柏木本店 旧醸造所(同上)
真壁の 季節料理の 横家では 古民家三軒 古材用いて(同上)
石造の シンメトリーな 洋館は 日本郵船 旧小樽支店(小樽)
鮮やかな イチョウの黄金 色添える ルネサンス調 国重文に(同上)
破産した 拓殖銀行 旧支店 似鳥美術館 再生されて(同上)
切妻の 木骨石造 壮大で 運河食堂 大正期築(同上)
裕次郎 消えた小樽の 街角に 運河を渡る 船は残れり(同上)
小樽では テナントビルの 草分けで 昭和初期築 協和浜ビル(同上)
明治期の 日本銀行 本店と 大阪・京都 小樽に現存(同上)
妻入りの 無印倉庫 二棟建つ にしん街道 小樽祝津に(同上)
茨木家 中出張番屋 眺め観る 明治後期の 鰊の栄華(同上)
茨木家 白鳥家と 青山家 祝津における 三大網元(同上)
目を見張る 小樽運河の 倉庫群 規模と景観 日本唯一(同上)
函館は 重伝建で あるけれど 小樽は何故か 選定されず(同上)
マンションの 手前に二棟 店舗蔵 新旧折り合う 小樽の街は(同上)
四十七 浪士ではなく 銀行で 小樽に残る 地銀の支店(同上)
手宮線 跡地の線路 保存され 一キロほどの レールを歩く(同上)
港には 港文館の 休憩所 旧新聞社 洋館復す(釧路)
啄木の 二ヶ月半の 滞在に ゆめ公園を 釧路は設置(同上)
釧路から 石川啄木 東京に 借金抱え 逃げるが如く(同上)
最果ての イメージ釧路に 付きまとう 啄木の歌 罪深きかな(同上)
米町の ふるさと館は 旧商家 明治後期築 釧路最古と(同上)
厚岸で 訪ねる名所 国泰寺 道の駅にて 先ず下調べ(厚岸)
もう二度と 訪ねる事も なき町も 写真があれば 後の楽しみ(厚岸/町並みの風景14)
見残しの 景観求め また小樽 洒落た古民家 ふと街角に(小樽)
遠藤家 和洋折衷 豪邸で 明治後期の 遺構を今に(同上)
越屋根の 木骨石造 運河館 出入口には アーチデザイン(同上)
運河館 明治中期の 旧倉庫 今は小樽市 博物館に(同上)
一人行く 北海道の 冬道は 不安淋しさ 交差するなり(遠軽)
遠軽の 家庭学校は 大正期 キリスト教の 旧教護院(同上)
切妻の 屋根の上には 尖塔が 家庭学校 礼拝堂で(同上)
赤い屋根 尖塔だけが 緑色 礼拝堂の 雪は落ち消え(同上)
遠軽に キリスト教徒 入植し 明治後期に 教会建てる(同上)
聖堂の 柱は黒く 壁白く 縁取り緑 正面優美(同上)
ホクレンの 腰折れ屋根の 石倉庫 男爵いもの 収穫思う(倶知安)
倶知安は 外資が入り 市街地も 刻々変化 倉庫もいずれ(同上)
丘のくら 美瑛の町の 道の駅 大正期築 倉庫改修(美瑛)
丘陵の 美瑛の畑 景観は 道中央の 人気の的で(同上)
明治期の 海陽亭に 偲ぶかな 小樽芸者の 迎賓館を(小樽)
誰ひとり 知る人もなき 街に来て 思い起こすは 啄木のこと(同上)
寄棟の オルゴール堂 洋館は 明治後期の 木骨煉瓦(同上)
珍しき 蒸気時計が 眺め見る 十五分毎 吹き出す蒸気(同上)
おそらくは 小樽観光 二分する 小樽運河と 堺町通り(同上)
洋風の 洒落た大正 クーブ舘 利尻屋みのや 乾物店で(同上)
彩や 木骨石造 二階建て 明治の蔵の 硝子工房(同上)
うだつ立つ 瑠璃工房は 二階建て 明治中期の 旧商店で(同上)
寄棟の 片袖うだつ 二階建て 大正硝子 館は明治築(同上)
出世前 広場の通り 路地裏に 酪農会館 移築したとか(同上)
名旅館 海宝楼は 閉鎖され 大正ロマン 消える哀れさ(同上)
高台に 旧寿原邸 緑屋根 大正期築 数寄屋造りで(同上)
坂道に 聖公会の 赤い屋根 明治末期の 信仰今に(同上)
銀の鐘 四番館は 外壁に 流氷描き 凍れ館とも(同上)
ふと見れば 懐かしき景色 続いてる 留萌の港 石造倉庫(留萌)
青い屋根 洋風二階 増毛館 昭和前期の 駅前旅館(増毛)
入母屋の 木造三階 妻入りの 旅館富田屋 昭和初期築(同上)
寄棟の 風待食堂 二階建て 案内所とし 建屋を保存(同上)
最北の 國稀酒造 酒蔵で 町家店舗は 大正期築(同上)
寄棟の 洋風二階 旧駅舎 一階がんぎ 屋根に犬小屋(室蘭/町並みの風景15) 66歳
旧丸越 山口紙店 レンガ造 大正期築 切妻二階(同上)
面影を 辿るも時が 遠すぎて 思い出消ゆる みなと室蘭(同上)
店蔵は 明治後期の レンガ造 平鹿第二の 旧呉服屋で(横手市大森)
入母屋の 主屋は二階 白黒で 赤川邸は 豪農とされ(同上)
大森に 山下太郎 記念館 アラビア石油 創業の父(同上)
いつの間に 腰袴付き 時計塔 刻々変る 武家屋敷街(角館)
角館 飲食店が 急増し 定着するか 味と値段で(同上)
十兵衛と 七兵衛ともに 食堂で 親子丼 十兵衛自慢(同上)
白梅の 銘柄だけは 外注で 五井酒造店 名前存続(同上)
日本画家 平福百穂 生誕地 枝垂れ桜に 冠木門建ち(同上)
電柱と 電柱がまた 邪魔をする 埋設すれば それでいいのに(同上)
切妻の 駅前蔵は 仙北市 観光情報 センターを兼ね(同上)
蔵の中 祭りの山車の 人形を 新たに展示 前向きとなる(同上)
松庵寺 小田野直武 墓碑が立つ 秋田蘭画の 一派形成(同上)
日辻屋は 場末に潜む 居酒屋で 良心的な 地元料金(同上)
コロナ禍で 初夏の風吹く 武家屋敷 東勝楽 丁は閑散(同上)
表町 下丁からは 消え失せた 観光客の 賑わう様子(同上)
武家屋敷 交差点には 人はゼロ 初めて眺む 昼の光景(同上)
入母屋の 旧石黒家 二階建て 昭和再建 それでも古風(同上)
小野崎家 公民館に 復原し 上級武家の 面影偲ぶ(同上)
駅前の 旅館やまや 眺めれば 山谷初男の 演技が浮かぶ(同上)
偶然に 粋な邸宅 大館で 寄棟二階 楼閣風に(大館)
唐風の 軒に鷹の 彫刻が 通りすがりの 家の驚き(同上)
秋田犬 保存会館 大館に 昭和後期の 鉄筋三階(同上)
大館の 鳥潟会館 庭園は ただ一ヶ所の 県の名勝(同上)
花の湯は 江戸期創業 銭湯で 廃業を聞き 肩落とすなり(鹿角市花輪)
ささやかな 鹿角花輪の 繁華街 楽しき夜は 日々に薄れて(同上)
追憶の 花輪の旅は 寂しかり コロナのために 街は静まり(同上)
街の中 ポツンと残る 一軒屋 村下邸の 主屋と土蔵(同上)
真壁の 主屋平入り 中二階 軒唐破風の 玄関構え(同上)
庭園は 昔と同じ 景観が 宿泊先の ホテルかわむら(同上)
儒学者の 落合東堤 生誕地 廃屋化して 偲ぶも哀れ(大仙市角間川)
江戸後期 聖人視した 東堤を 知る人無きが 今の寂しさ(同上)
切妻の 妻入り二階 重厚で 一階壁は 千本格子(稲庭/町並みの風景16) 66歳
西重の 屋号見る度 気にかかる どんな商い 営みしかと(同上)
二段積み 石垣の上 植栽し 開放的な 大家建ちし(同上)
黒塀に 巨木聳える 家屋見て 旧武家屋敷 脳裏を過る(湯沢)
佐竹氏の 南家北家 比べれば 南家湯沢 武家屋敷消え(同上)
青森の アスパムミニ版 思わせる 内陸線の 阿仁合駅舎(阿仁合)
切妻の 真壁造り 大屋根の 旧商店の 豪華さ何処へ(同上)
江戸中期 銅の産出 日本一 阿仁鉱山の 夢はついえて(同上)
異人館 コロニアル調 平屋建て 明治前期築 国の重文(同上)
洋風に 伝承館も 建てられて 閉山からも 歴史は続く(同上)
蔵座敷 美術館には 百点の 笹屋旅館の 収蔵展示(喜多方)
入母屋の 笹屋旅館は 二階建て 明治前期に 創業されて(同上)
洋風の 若喜商店 店蔵は 二階の腰が 白いレンガで(同上)
切妻の 越屋根載せた 二階建て レトロ装う 若喜昭和館(同上)
蔵見世の 軒にはバイク 十二台 看板見ると 新聞店で(同上)
浜町の カレーライスに みそラーメン 今では遠き 味となりけり(同上)
蔵造り お茶屋の手前 瀬戸物屋 町家造りが 対照的で(同上)
店蔵は 中の越後屋 醤油店 レトロ横丁 商店街に(同上)
切妻の 大壁レンガ 最古とか 明治の金田 洋品店は(同上)
吉の川 酒造店では 寄棟の 木造二階 店舗を構え(同上)
喜多方も 小売酒屋は 衰退し 自販機だけが 一台残る(同上)
地野菜が 三十八間 蔵の前 八百屋に人は 絶えることなく(同上)
喜多方は 商店街が 健在で 車なければ 角打ちしたき(同上)
大和川 酒造店では 酒蔵の 無料見学 コース整え(同上)
創業は 江戸寛政期 大和川 弥右衛門酒 主な銘柄(同上)
仕込み蔵 注連縄結ぶ 入口に 祈る気持ちが 酒には通じ(同上)
喜多方は ラーメンよりも 馬刺し食べ 弥右衛門酒 飲みたい気分(同上)
大和川 酒蔵北方 風土館 見学コース 正式名称(同上)
喜多方に 造り酒屋は 十軒が ラーメンと蔵 酒の街でも(同上/町並みの風景17) 66歳
門塀に 江戸創業の 趣が 笹正宗の 酒造会社は(同上)
蔵風に 新建材で 建つ主屋 裏の土蔵に 釣り合わぬとも(同上)
前庭を 田原屋菓子店 設えて 店蔵前に 小見世を構え(同上)
棚倉の 新たなシンボル 時の鐘 川越の鐘 模したと聞きし(棚倉)
時の鐘 学びの門も 建てられて 六万石の 城下を偲ぶ(同上)
滝谷宿 会津沼田の 街道で 古き家並みの 集落残る(滝谷宿)
会津には 造り酒屋 多かりし 猪苗代湖に 稲川酒造(猪苗代)
越屋根に ガラスの付いた 酒蔵で 磐梯山を 眺めて見たき(同上)
本陣の 屋号掲げた 町家建つ 武家の誇りは 商家に残り(三春)
古殿に 豊国酒造 訪ねれば 休日のため 一歩己は買えず(古殿)
角館 佐竹北家の 跡行くば 天理分教 冠木門建つ(角館)
文化財 旧芦名家の 兵具庫は 崩壊寸前 これも角館(同上)
庭園は 築山池泉 回遊で 佐竹北家の 面影残す(同上)
角館 シダレザクラは 国天記 百六十本 減り行くばかり(同上)
角館 小学校の 跡地には 石碑立てられ 明治を記す(同上)
武家屋敷 主屋外観 様々で 明治後期の 大火で刷新(同上)
角館 四十棟の 武家屋敷 有料無料 また非公開(同上)
武家屋敷 管理事務所の 門見れば ふと思い出す 旧営林署(同上)
黒沢家 主屋真壁 二階建て 江戸後期築 肝煎の家(西馬音内)
切妻の 片屋根だけを 張り出させ 明治時代に 増築せしか(同上)
古民家に 菅義偉の ポスターが 湯沢出身 郷土の宝(同上)
茅葺きの 家も生活 優先で 窓のサッシは 致し方なし(羽後町田代)
若き日の 憧れ今も 続くなり 茅葺き屋根の 小さな民家(同上)
鎌鼬 美術館へと 様変わり 旧長谷山邸 土蔵三階(同上)
家の主 在住中に 訪ねれば 感慨深く 眺めたろうに(同上)
大阪に わが友ありて また来たり 文化異なり 違和感あるも(大阪京橋)
煉瓦屋の 煙突高く 京橋に 廃業しても 工場残り(同上)
大阪市 微温湯から 冷や水に 風紀変われば 市民喜び(大阪中之島/町並みの風景18)
友を待つ 頭上に聳ゆ ツインビル ゆるりと過ぎる 大阪の春(大阪城見)
大阪の 道頓堀の 賑やかさ コロナ禍などは どこ吹く風か(大阪道頓堀)
人混みに 探してみたき 人もあり 道頓堀の 安井道頓(同上)
大阪の 帝国ホテル 大川に 平成前期 新築されて(大阪天満橋)
夢の中 造幣局の 桜抜け ホテルの中で 再び花見(同上)
大川の 桜宮橋 アーチ先 OAPの タワーが聳え(同上)
地下一階 地上五階に 時計台 昭和初期築 生駒ビルヂング(大阪平野町)
地下一階 地上四階 新井ビル 旧銀行で 大正期築(大阪今橋)
地下一階 地上二階の コロネード 三井住友 銀行支店(大阪高麗橋)
向かい合う 銀行同士 合併し 昭和前期の 遺産の中に(同上)
地下一階 地上五階は 蔦覆い 青山ビルは 大正期築(大阪伏見町)
土山人 石臼挽きの 手打ち蕎麦 町家造りの 店舗構え(同上)
両袖に うだつを上げた 店蔵は カットグラスの 販売店で(同上)
昭和初期 浪花教会 再建で ゴシック調の 尖塔窓に(大阪高麗橋)
赤レンガ 高麗橋ビル 二階建て 明治末期の 保険会社で(同上)
江戸後期 町家改装 郷学所 堺近郊 庶民の学び舎(堺九間町)
その昔 堺で船を 降ろされて 夢砕かれし 思い出もあり(堺浜寺)
北浜の 角に大阪 取引所 昭和前期の 遺構を残し(大阪北浜)
中之島 官庁街の オアシスで 堂島川と 土佐堀川に(大阪中之島)
蝉の声 どこから聞こえ 来るのかな 高層ビルの 大阪の街(同上)
日本一 二・六キロ アーケード 天神橋筋 商店街は(大阪天神橋)
二丁目の 入口出口 四体の 武者人形を それぞれ飾り(同上)
天神の 商店街は もう一つ 天満宮の 門前町で(同上)
頭上には 某大学の 提灯が 学問の神 菅公知らず(同上)
純朴な 下見板張り 二階建て あびこ観音 町会館は(大阪我孫子)
アーケード あべの王子 商店街 思わぬ景観 観音詣で(同上)
新しき 法衣を求め 古の 都大路を 今年は踏まん(京都洛中/町並みの風景19) 67歳
なつかしき 京都言葉を 聞く度に ふと思い出す 祇園(京都洛南)
鴨川の 納涼床は 風流で 芸妓舞妓の をどり格別(京都洛中)
よそ者は 胡散臭いと 思いしか 関わらざるが 京都の本音(同上)
京に来て 住んだ駅前 懐かしむ 屋台ラーメン 路地の居酒屋(同上)
遷都する 平安京に 名を残す 新選組は 最後の武士で(同上)
歩道橋 洒落たゴシック 建物が 競艇場の 立駐なのか(大阪住之江)
大家が 小家となるが 世の常で 残りし家は みな価値高く(同上)
純和風 庭付き家屋 住之江に 入母屋二重 壁虫籠窓(同上)
戎橋 筋商店街 分散し 店探すにも 右往左往す(大阪なんば)
松竹座 古き外観 残しつつ 平成九年 改築されて(大阪道頓堀)
日本初 洋式劇場 松竹座 大正ロマン アーチの中に(同上)
有名な かに道楽の 看板を 眺めるだけで 食した気分(同上)
両手上げ 走るグリコ 看板は 道頓堀の シンボルとなり(同上)
上品な 心斎橋筋 店並び 天神橋と 趣異にす(大阪心斎橋)
ステップの 看板目立つ 歩道橋 渡り過ぎると 靴屋の店舗(同上)
楽器店 最近殆ど 立ち入らず ギターは挫折 未練残るも(同上)
地下一階 地上四階 三木楽器 開成館は 大正期築(同上)
御堂筋 セント・ラファエロ チャペルには 鐘と時計の 尖塔聳え(同上)
江戸時代 心斎橋に 古物屋 軒を並べて 街を形成(同上)
福知山 結婚式場 ル・クレアは 白亜の聖堂 模擬でも立派(福知山)
温泉の 看板見れば 先ず調査 ニコニコ温泉 冷鉱泉で(同上)
四連の 水道橋は アーチ形 福知山線 線路の脇に(同上)
平入りの 主屋整形 四間取り 茅葺き屋根の 面影残し(綾部)
入母屋の 豪華古民家 並び建つ 若狭街道 真野集落に(同上)
宝蔵寺 室町後期 創建で 臨済宗の 南禅寺末(同上)
カトリック 八幡教会 石清水 八幡宮の 門前に建ち(京都八幡/町並みの風景20) 67歳
大阪の 石切剣箭 神社には 古き家並みの 門前町が(東大阪石切)
十五代 河内守 国助の 刀鍛冶屋は 店蔵閉じて(同上)
門前の 小さな鳥居 看板に 七福神の 霊石パワー(同上)
辻子谷は 生駒山腹 音川に 江戸時代には 水車の郷と(東大阪辻子谷)
入母屋の 古民家二棟 辻子谷に 門塀もなく 開放的で(同上)
久宝寺 浄土真宗 寺内町 ふれあい館で 往時を偲ぶ(八尾久宝寺)
浅野邸 白壁土蔵 虫籠窓 江戸末期築 大きな町家(同上)
入母屋の 主屋二階の 某宅は 白亜の門と 土蔵を構え(同上)
高田邸 切妻平入り うだつ上げ 大壁造り 江戸後期築(同上)
久宝寺 消えて末寺の 念佛寺 今の本寺は 大念仏寺(同上)
入母屋の 木造二階 風変り 石壁造り 出窓を設け(同上)
茶吉庵 江戸後期築 平屋建て 今はギャラリー 肝煎りの家(八尾恩智)
切妻を 三重にした 妻側に 可愛いほどの 越屋根を載せ(同上)
坂道に 石垣高き 邸宅が 入母屋二階 土塀に蔵を(同上)
珍しき 六重塔 墓碑が立つ 恩地満一 南朝武将(同上)
頓宮は 恩智神社の 旧敷地 築城の折 満一遷座(同上)
道明寺 山脇邸の 長屋門 端には土蔵 塀の如くに(道明寺)
入母屋の 軒の上には 虫籠窓 杉本邸の 町家独立し(同上)
木戸邸は 煙り出し付き 大和棟 大屋根の妻 高く設え(同上)
尊光寺 雑賀孫一 創建で 浄土真宗 土師ノ里の寺(土師ノ里)
麻生邸 茅葺き屋根の 大和棟 尊光寺塀 上に重なり(同上)
白塀に 白き大壁 大和棟 松村邸を 外より眺む(同上)
白壁の 土蔵の腰は なまこ壁 切妻側は 立て板張りで(同上)
平入りの 青山邸の 主屋先 庭を隔てて 妻入りも建ち(柏原国分)
古民家の 問屋場亭は 町家風 国分地区の 交流センター(同上/町並みの風景21)
西尾邸 狭きながらも 庭構え 理想と思う 町家の造り(同上)
藤井寺 古き家並み 訪ねれば 藤本酒造 醸造蔵で(藤井寺)
並び建つ 主屋や蔵は 白壁で 大正期築 創業のまま(同上)
藤井寺 踏切前に アーケード 駅前北の 商店街で(同上)
全国の 全蓋式の アーケード 七百五十 ヶ所に驚く(同上)
アーケード 一番街の 名が多し 二十六ヶ所 全国各地(同上)
虫籠窓 今仲邸の 切妻は 低く小さく 越屋根風で(同上)
入母屋の 町家ゆめいろ ミュージアム 明治前期の 原形残し(同上)
藤井邸 妻の軒には 破風二ヶ所 上に越屋根 奇観な造り(同上)
楼閣の 音羽山荘 料理店 大正期築 邸宅変えて(大阪箕面)
嵐山 嵐峡館は 憧れで 明治の旅館 星のや京都に(京都嵐山)
名旅館 ホテル嵐亭 名は消える 森トラストに 売却されて(同上)
えびす屋は 平成四年 開業で 人力車では 全国制覇(同上)
途中下車 高槻富田 寺内町 本照寺から 町めぐり行く(高槻富田)
切妻の 平石邸は 入母屋を 下に重ねた 不思議な主屋(同上)
煙り出し 形ばかりの 物なれど その景観は 大屋根飾る(同上)
高槻の 清鶴酒造 店舗蔵 改築されて 切妻高く(同上)
江戸時代 造り酒屋が 二十軒 高槻富田 二軒に減じ(同上)
久々に 通天閣を 仰ぎ見て 大阪にいる 気分高まり(大阪新天地)
日本一 串かつ横綱 不釣り合い アメリカ製の ビリケン像は(同上)
天井画 通天閣に 復刻す 七十二年 年月を経て(同上)
仙台は 杜の都の 城下町 伊達政宗の 誉れも高く(仙台)
いつまでも 夢の続きを 語りたき そんな友あり 萩の咲く街に(同上)
仙台の エンドーチェーン 名は遠く 駅前に立ち ふと思い出す(同上)
一人来て 淋しさばかり 湧いて来る 杜の都の 七夕の夜(同上・追憶)
仙台の 国分町は 華に満ち 若葉青葉も 輝くばかり(同上)
教会の 尖塔前に 建つビルは 屋上の屋根 社殿を模して(同上)
アーケード 上品な店 並び建つ 仙台ハピナ 名掛丁は(同上/町並みの風景22) 68歳
浅くのみ 雪は積もりて 宮城野に 萩の面影 訪ねる月夜(同上)
歌枕 旅の途上に 埋もれる 冬の宮城野 寂しきばかり(同上)
ふるさとの 中学校は 消え失せて 宮古と芦屋 母校は残り(宮古)
磯鶏駅 四年前とは 様変わり 駅舎新築 路線復活(同上)
街並みを 眺めてみれば 思い出す そこに暮らした 懐かしき顔(同上)
駅前の キャトル宮古は 哀れにも 四十年の 歴史に幕を(同上)
歩くほど 昔の名残り 消え失せて 淋しさが増す 宮古の通り(同上)
仰ぎ見る NTTの 電波塔 湾の入江の 閉伊街道に(同上)
発電機 トラックに積む 電源車 電力会社 現在常備(同上)
道の駅 シートピアなあど 湾に建ち ラウンドマーク 月山聳ゆ(同上)
新築の 民家の隣り 建つ土蔵 壁が破れて 下地剥き出し(同上)
漁港には ビジネスホテル 建てられて 様変わりせし 鍬ヶ崎かな(同上)
高台の 民家は津波 免れて 昔ながらの 景観保つ(同上)
久慈駅の 情報センター よむのすは 調べた所 読書の造語(久慈)
駅前に どーんと構える デパートは 二階から上 廃墟状態(同上)
釜石の 大観音は 半世紀 鎌崎半島 高台に立ち(釜石)
堰堤で 釜石港は 様変わり ホテルとサイロ 建つのみとなり(同上)
バイオマス 資源化施設 被災地に 小規模ながら 復興事業(同上)
光太郎 三陸廻り 紀行文 釜石の編 石碑に刻む(同上)
明治期の 切妻造り 石の蔵 再生されて 茶房舘に(同上)
醤油味噌 石孫本店 醸造所 江戸安政期 創業されて(湯沢岩崎)
切妻の 大壁造り 妻入りの 四号蔵は 明治後期築(同上)
秋田駅 西口周辺 整備され 見慣れぬ景色 戸惑う令和(秋田駅前)
駅前の 高架橋には 屋根を架け 仙台駅と 違い眺める(同上/町並みの風景23) 69歳
会津にも 平成中期 建てられる 能楽堂は 東北唯一(会津若松)
政治家の 渡部恒三 記念館 昨年の秋 自宅に開館(同上)
七日町 レトロな家並み 商家町 明治・大正 遺構を残す(同上)
赤瓦 小野屋ギャラリ― 夢蔵は 明治中期の 商家改修(同上)
若き日に 宿泊をせし 清水屋は 姿を消して 歴史遠のく(同上)
満田屋は 味噌蔵二棟 店蔵が 江戸から明治 白壁並ぶ(同上)
白木屋は 洋風三階 漆器店 屋根に犬小屋 大正期築(同上)
目を見張る コロニアル調 洋館は 瀧谷建設 昭和初期築(同上)
四つ角に 大正館の 居酒屋が 旧銀行の 洋館二階(同上)
商人の 取締役 簗田家の 屋敷の跡に 記念碑が立ち(同上)
寄棟の 黒壁土蔵 二階建て 明治期築の 壱番館は(同上)
平入りの 福西本店 店蔵に 観音扉 二階に五ヶ所(同上)
切妻の 木骨石造 三階は 七日町では 珍しきかな(同上)
才もなく 只一日を 生きている 野口博士の 偉大さの前(同上)
洋風の 腰折れ屋根の 二階建て 昭和前期の 黒河医院(同上)
寄棟に 入母屋切妻 並び建つ 遠藤米屋 昭和前期築(同上)
薬医門 明徳館の 旧門は 城下三春の 面影残す(三春)
銅像は 自由民権 運動の 河野広中 三春の藩士(同上)
洋風の 豪華な二階 旧医院 活用されず 以前と同じ(同上)
冠木門 先に切妻 二階建て L字に並ぶ 旧武家屋敷(湯沢)
四同舎は 白井晟一 設計で 洋風二階 昭和中期築(同上)
妻入りの 切妻二階 三棟が 真壁造り 外観揃え(増田)
入母屋に 裳階を付けた 二階建て 旧たばこ屋は 独自意匠(同上)
切妻の 真壁造り 二階建て 林旅館は そば屋も始め(同上)
象潟の九十九島 短句(俳句・川柳)
古絵図見て 九十九島を 先ず学ぶ(道の駅ねむの丘/象潟の九十九島1) 64歳
美しき 駒留島に 墓は野暮(駒留島)
みのわ島 三本松に 景石が(みのわ島)
堂ノ森 農道分かち 上下に(上堂ノ森)
松の木の 下堂ノ森 枯れた藪(下堂ノ森)
線路沿い 八幡森に 小松立ち(八幡森)
笹山は かつての島で 松優美(笹山)
横たわる そり舟島は 砂礫のみ(そり舟島)
昔より 玄海島は 名を変ず(玄海島)
風を受け 松の二枝 Fの字に(塩焼島)
奈良島は 楢の木消えて 松の木に(奈良島)
絵にならぬ おり舟島の 藪枯らし(おり舟島)
藪もなく 弁天島は 美しき(弁天島)
酢桶島 三本松が 桶の上(酢桶島)
酢蓋島 平たい蓋に 夫婦松(酢蓋島)
崩森 国道の際 松聳え(崩森)
尼森は 海女の旧名 相応しく(尼森)
島跡は 墓地に代わりて 名前消え(大塩越)
石屑の 男島は淋し 松はなく(男島)
海老島の 松の枝振り 海老に似て(海老島)
花見島 一献酌めぬ 松の島(花見島)
野合島 松が一本 藪の陰(野合島)
こおり島 中規模ながら 松多し(こおり島)
下あれど 上がないのが 守夜神で(下守夜神)
平島は 島最大の 松林(平島)
二本松 蜆貝島 距離を置き(蜆貝島)
小川沿い 水鳥島は 良き松が(水鳥島)
善知鳥島 中規模ながら 美観なり(善知鳥島)
あい島は 管理されずに 藪茂り(あい島)
背長島 馬の背を見る 島の形(背長島)
大島は 溶岩数多 松の木も(大島)
長島は ちょっと見劣り 長くなく(長島)
糸毛島 細き玉の緒 評されて(糸毛島/象潟の九十九島2) 61歳
松一樹 よし崎島の 目印で(よし崎島)
手しろ森 景観劣化 民有地(手しろ森)
漕ぎ上り 昔の小島 田の上に(漕ぎ上り)
かつぎ島 縁起を担ぎ 南から(かつぎ島)
奇形松 獺島の シンボルで(獺島)
鷗島 最北端の 小島なり(鷗島)
松の根に 石柱は浮き ほぼ斜め(下たらのき森)
数本の 松の木描く 傘見事(上たらの木森)
平坦な 藍盛島は 松林(藍盛島)
鹿渡の島 斧の形に 松多き(鹿渡)
開墾で 鹿渡から分れ 小鹿渡へと(小鹿渡)
丹波島 松の大木 一樹見る(丹波島)
作業小屋 煤たけ島の 借景に(煤たけ島)
髪型を 高島田んぼ 想起さす(高島)
女夫島 一本松が 淋しそう(女夫島)
松よりも 小兵庫島は コナラの木(小兵庫島)
ばら島に ばらの低木 見当たらず(ばら島)
島の名の 深田出口は 意味不明(深田出口)
ククリヒメ 祭神変わり 田ノ神に(下白山堂)
澗隠の 島に見惚れて 息を飲む(澗隠)
葭島の 臥龍の松は 空を飛ぶ(葭島)
小規模な 蟹子島には 松一樹(蟹子島)
兵庫島 景観優れ 松多し(兵庫島)
絵松島 名前の如く 松は絵に(絵松島)
みさご島 国の名勝 九島で(みさご島)
猪の 掘り穴島に 見当たらず(猪島)
桜島 ナイロン袋 花に見え(桜島)
砂子島 松の林が 五百坪(砂子島/象潟の九十九島3) 61歳
普賢島 タブノキに建つ 普賢堂(普賢島)
八ツ島の 石柱横に 椿散り(八ツ島)
田んぼ中 姥貝島が 独立し(姥貝島)
線路横 蓬仙島が 横たわり(蓬仙島)
つつじ島 ツツジに代わり 松若木(つつじ島)
借家側 伊勢鉢島は 散歩道(伊勢鉢島)
私有地の 海老草島は 荒れ地化し(海老草島)
名勝の 能因島に 別格で(能因島)
烏島 高泉寺建つ 境内に(烏島)
石屑の 山吹島に 風情なく(山吹島)
松一樹 虎杖島の 空高く(虎杖島)
退化して 上銭貝森 最小に(上銭貝森)
野崎島 松の景観 良好で(野崎島)
松を見ぬ 幕島淋し 風景で(幕島)
農道が 銭貝森を 真っ二つ(銭貝森)
水田に 小烏島の 松林(小烏島)
蠣島は 消滅跡に 石柱が(蠣島)
低木が 金鯛島に 蔓延りて(金鯛島)
島跡は 白山堂が 東端で(白山堂)
踏み入れば 小さな御堂 山頂に(同上)
鏡島 最も標高 高そうで(鏡島)
丹波崎 百三島に 選されて(丹波崎)
空き地には 彩石島の 松一樹(彩石島)
葡萄島 ポツンと残る 住宅地(葡萄島)
続島 七百余坪 細長き(続島)
りうご島 アイウエオ順 最後なり(りうご島)
飛び地には 大日堂の 森が見え(大日堂)
狐森 九十九島の 南端に(狐森)
象潟の九十九島 長句(短歌・狂句)
象潟の 九十九島は 実際は 百三島が 国記念物(展望室/象潟の九十九島1) 64歳
蚶満寺 起点としたり 島めぐり 駒留島が 最初の島に(駒留島)
盆栽の 枝振りよりも 美しき 自然の形 松の意思かと(みのわ島)
象潟も 松くい虫の 被害受け 上堂ノ森 駆除行われ(上堂ノ森)
堂ノ森 芭蕉眺めし 風景地 平成後期 国名勝に(下堂ノ森)
森の中 八幡神社 社殿建つ 神功皇后 伝承地でも(八幡森)
象潟は 百三ヶ所の 島跡に 石柱立てて 島の名印す(笹山)
名の如く そり舟島は 小島なり 砂礫が積もり 樹木は皆無(そり舟島)
良好な 玄海島は 景観で 広さ中規模 松は八本(玄海島)
中規模の 塩焼島を 眺めると 藻塩の様子 脳裏を過る(塩焼島)
奈良島は 古墳の如き 佇まい 前方後円 二つにくびれ(奈良島)
小規模の おり舟島の 岩屑は 山体崩壊 安山岩で(おり舟島)
酢桶島 弁天島に 酢蓋島 おくのほそ道 風景地なり(酢桶島)
桜植え 島に恥じなき 景観が 花見島には 切望される(花見島)
野合島 形ばかりの 島となり 評価下せは 一重丸で(野合島)
円丘の 下守夜神の 島跡は 松の木優美 二重丸かな(下守夜神)
ひさご形 水鳥島は 美しき 松が十本 弥生の空に(水鳥島)
立つ島は 眺め宜しき 善知鳥島 周りの島が 四面を囲む(善知鳥島)
あい島は 地図の番号 一番で 詳しく見ると アイウエオ順(あい島)
松の枝 地面すれすれ 葉を付けて 背中島には 自由な松が(背長島)
大島は 十六番目の 大きさで 象潟島が 最大誇る(大島)
田んぼ中 長島到る 道がなく 失礼ながら 田んぼに入る(長島)
糸毛島 地図眺めると 毛糸島 標柱見れば 糸毛島なり(糸毛島/象潟の九十九島2)
良好な 上平島が 横たわる 手しろ森過ぎ 漕ぎ上り前(上平島)
漕ぎ上り 舟に因んだ 名の小島 桜一本 岩屑覆い(漕ぎ上り)
かつぎ島 若木の松が 群立し 生存競争 小さな島に(かつぎ島)
名前のみ 獺島に 残るかな 江戸時代まで 全国分布(獺島)
上下の たらの木森は 消滅し 島も縮小 松の木僅か(下たらの木森)
新旧の 石柱二基が 島に立つ たらの木森の 推移眺める(上たらの木森)
民有地 宰相渚 土地は荒れ 島の名印す 石柱はなく(宰相渚)
鹿渡の名に 鹿のみ渡る 難路見る 鹿渡の島名 江戸中期なく(小鹿渡)
丹波島 ひと塊の 島の中 小さな島で 道路に面す(丹波島)
面積は 苗代島が 第二位 松を含めた 景観も良く(苗代島)
煤たけは 竹をいぶした 名でもあり 煤たけ島に 飴色偲ぶ(煤たけ島)
高島は こんもりとした 丘二つ 美しき松 それぞれに見え(高島)
二本松 夫婦島の名 昔なり 今は一本 女夫に変わり(女夫島)
農道に 小兵庫島 削られて 景観よりも 米の収穫(小兵庫島)
ばら島の イメージ遠し 江戸時代 コウシンバラが 当時の主流(ばら島)
深田には いつしか出口 加えられ 高き六本 松立つ島で(深田出口)
白山社 白山堂に 名を変えて 下白山堂 分霊をして(下白山堂)
澗隠は 農道挟み 横たわる 中規模ながら 松は格別(澗隠)
二股の 優美な松が 葭島に その枝振りは 龍の如くで(葭島)
蟹子島 古き石柱 風化して 島の字消えて 島も小さく(蟹子島)
兵庫島 島の面積 第三位 四千坪に 満たぬ大きさ(兵庫島)
千坪の 絵松島には 松の木が 二十二本も 枝振り競う(絵松島)
みさご島 七十坪の 狭き島 石垣なければ 島には見えず(みさご島)
屏風絵に 猪島は 描かれず 隆起した後 名付けられしか(猪島)
桜島 小さな島は 名ばかりに せめて桜を 移植すればと(桜島)
平坦地 開墾免れ 存続す 奇跡に近き 砂子島かな(砂子島/象潟の九十九島3)
普賢堂 普賢菩薩の 真言を 唱え合掌 島眺めつつ(普賢島)
八ツ島に 最も高き 石段が 芭蕉ゆかりの 国名勝に(八ツ島)
八ツ島は 象潟島の 高台で 八島神社 社殿も建ちし(同上)
象潟の 稲荷神社 創建は 室町中期 放生島に(蓬仙島)
稲荷島 放生島と 名が変わり 現在名は 蓬仙島に(同上)
ツツジ見ぬ 島は淋しき 有様に 昔の風情 消える象潟(つつじ島)
石柱の 横に大石 鎮座して 伊勢鉢島は 神々しくも(伊勢鉢島)
能因の 三年幽居 空言で 願誓坊の 墓地の跡とも(能因島)
高泉寺 曹洞宗の 末寺でも 無住の寺で 島跡哀し(烏島)
山吹の 名はゆかしくも 今の島 八十坪は 哀れに見ゆる(山吹島)
盆栽を 拡大したる 景観が 虎杖島の 三十坪に(虎杖島)
象潟の 向塩越 周辺は 野崎島など 小島が多く(野崎島)
象潟に 菅江真澄が 来た頃は 隆起する前 幕降ろされず(幕島)
いたか島 石垣高く 築かれて 建物の跡 想像つかず(いたか島)
烏島 小烏島は 推移して 道路隔てて 向かい合うかな(小烏島)
除去されぬ 田んぼの石塊 島跡か 金鯛島の 前に残され(金鯛島)
白山社 白山堂に 名を変えて ククリヒメから 権現様に(白山堂)
鏡島 島影昔 映したか そんな美観が 脳裏を過る(鏡島)
丹波崎 三千坪の 島跡で 昔思わす 池が佇み(丹波崎)
丹波島 丹波崎とが 象潟に 旧国名か また人名か(同上)
農道に 削り取られし 続島 荒れ地と化して 石柱哀れ(続島)
二メートル 休耕田を 掘り下げて 堤を築き 再現したら(りうご島)
山頂に 大日如来 石祠立ち 昔ながらの 面影残す(大日堂)
狐森 稲荷神社の 社殿建つ 松の古木の 繁みの中に(狐森)
象潟の風景 短句(俳句・川柳)
松の木が 一本残る 酢蓋島(九十九島/象潟の風景1) 65歳
酢桶島 古墳の如く 盛り上がり(同上)
道祖神 ねむの丘では 才の神(ねむの丘)
霜月や 鳥海山は 純白に(同上)
逞しき 駒留島の クロマツは(九十九島)
クロマツに 鳥海山の 雪景色(同上)
漁港から 眺める鳥海 形変え(象潟漁港)
反射した 夕陽が映る 鳥海に(ねむの丘)
象潟や 西施の像に 綿帽子(蚶満寺)
打寄せる 砂地に残る 波の花(ねむの丘)
冬来たり 海鳥急に 数を増し(小澗)
動く雲 周る地球や 飛ぶカモメ(同上)
クルーザー どれほど海に 出るのかと(同上)
荒波や カモメ飛び交う 日本海(同上)
荒海や どこ吹く風か 飛ぶカモメ(同上)
それぞれの 芭蕉が宿る 足跡に(蚶満寺)
鐘楼の 名物バショウ 冬囲い(同上)
七不思議 木登り地蔵 タブノキに(同上)
象潟は 国の天記と 名勝で(同上)
白鷺や 霜降る池を 忍び脚(同上)
福島の 庚申塔の 花は枯れ(九十九島)
海に沿う 鷹放島が 唯一で(同上)
細長き 男沼に藪で めぐり得ず(前川)
タブノキの 巨木眺める 自然林(同上)
人知れず 佇む女沼 神秘的(同上)
狛犬の 前に牛像 一対が(菅原神社)
実在の 菅公人神 頂点に(同上)
不可思議な 石柱小さな 木を囲い(同上)
赤門に 地蔵二体が 立ち座り(光岸寺)
鳥居前 狛犬が立つ 古四王社(古四王神社)
太宰府の 天満宮が 象潟に(太宰府天満宮)
本堂は 切妻妻入り 慎ましく(浄専寺)
民家前 圧倒される 大石が(塩越)
古めかし 豊受神社 石鳥居(豊受神社/象潟の風景2) 65歳
みさご島 三本松に 薄き雪(九十九島)
八ツ島や 赤い御堂の 屋根に雪(同上)
波高く 白い灯台 なお白し(象潟漁港)
並び立つ 石碑は風化 文字切れて(諏訪神社)
初詣で 先ずは象潟 諏訪神社(同上)
参道に 線路が交差 諏訪神社(同上)
今野宅 芭蕉に代わり ご挨拶(塩越)
正月の 民家の火災 哀れ増す(同上)
小鳥島 田んぼの中の 松林(九十九島)
見渡せば 銭貝森は 名ばかりに(同上)
お気に入り 駒留島と みのわ島(同上)
岩礁に 砕け散る波 白き布(三崎)
三崎には 三つの岬 名の謂れ(同上)
岩礁に 沈む夕陽が 絶景で(同上)
洋上に 冬の飛島 一文字(同上)
有耶無耶の 関跡今も うやむやに(同上)
旅人の 安全祈願 大師堂(同上)
一里塚 原形無くも 名を記す(同上)
白波が 雪原思わす 風景に(同上)
淋しさや 小砂川の海 カモメ見ず(小砂川)
岩礁の 黒さに白き 波高く(同上)
高波に 燈台の赤 際立ちし(同上)
恥じらいか 三崎の夕陽 雪雲に(同上)
礒家跡 面影残す 渡部家(同上)
境内の 裏には松と 海の波(小砂川八幡神社)
泉には 板状節理 露呈して(大須郷)
荒磯に 一本松が 高らかに(同上)
磯伝い 芭蕉足跡 砂浜に(上浜)
先週と 違う夕陽が 岩礁に(大須郷)
波もなく 今日は穏やか 大須郷(同上)
福田の 泉は廃れ 柄杓消え(同上)
川袋 海岸淋しき 砂浜に(上浜)
この季節 夏炉冬扇の 海の家(同上/象潟の風景3) 65歳
堤防の 海に飛島 平行し(同上)
諏訪神社 にかほ市二社が 建つのみで(諏訪神社)
石碑のみ 諏訪遊園地 残るなり(同上)
顔見せぬ 鳥海山は 冬休み(同上)
灯台の 鳥海山の 雪景色(象潟漁港)
洋上の 影鳥海は 憧れで(同上)
斜め立ち 蕉風荘の 五本松(中塩越)
山水画 駒留島の 雪景色(九十九島)
山門の 雪の景色に 風車(蚶満寺)
絵松島 雪のキャンバス 独占し(九十九島)
小鳥島 今はカラスも 寄り付かず(同上)
眺め良き 弁天島は 名勝に(同上)
雪の中 下堂ノ森 ヨシ残り(同上)
親鸞の 腰掛石に 雪積もり(蚶満寺)
花咲かぬ 時頼公の つつじとか(同上)
芭蕉句碑 西施は薄き 雪化粧(同上)
舟つなぎ 石と灯籠 島跡に(同上)
ヨシの穂の 枯れた姿も 風情あり(同上)
冬期間 拝観無料 寺の庭(同上)
この寒さ 木登り地蔵 辛かろう(同上)
山門の 屋根より高き 雪の木々(同上)
象潟は 終の住処や 雪五寸(同上)
薬師堂 今は神社に 名を変えて(薬師神社)
冬の日の 青空値 千金で(塩越)
漁港には 雪の鳥海 松林(象潟漁港)
何故なのか 漁船は殆ど 色白く(同上)
八ツ島に 解読できぬ 神祠之碑(九十九島)
島の名が 不明なれども 佳き松が(同上)
河口には 唐戸大橋 フラットに(象潟川)
散歩道 伊勢鉢島に 鳥海が(九十九島)
小さな木 鷹放島 シンボルで(同上)
名の消えた 島々臨む 鹿渡附近(同上)
狐森 ポツンと離れ 最南に(同上/象潟の風景4) 65歳
線路際 面影残す 福島は(同上)
無我夢中 九十九島の 島探し(同上)
畑奥 入道島の 石碑立つ(同上)
墓地の側 堤留島 松聳え(同上)
クロマツの 樹皮の手触り 独特で(同上)
太郎島 松の代わりに 桜植え(同上)
価値低下 ひともす森は 形変え(同上)
円丘の 鶴おり島の 松優美(同上)
鶴おりの 島の名前は 奥ゆかし(同上)
物見山 眺める景色 異空間(物見山)
砲台の 跡地の丘は 松林(青塚山)
田んぼから 眺める寺は むかし島(蚶満寺)
宵の酒 オーシャンビュー 眺めつつ(ねむの丘)
松眺め 歩く小径に 春の海(同上)
唐戸石 浸食跡が 鮮明に(唐戸石)
尼森は 九十九島の 一番地(九十九島)
笹藪の 弁天島は 中規模で(同上)
てしろ森 開墾されて ほぼ更地(同上)
大島は 縮小さても 大島で(同上)
澗隠は 島の名省かれ 表示され(同上)
庭の如 金鯛島に 景石が(同上)
水田に 一本松の 蟹子島(同上)
農道が 子鹿渡の前で 迂回せし(同上)
稲刈りを 終えて辿れる ばら島は(同上)
田ノ神が 下白山堂 島の主(同上)
貝塚を 銭貝森で 空想す(同上)
野合島 円墳思わす 雰囲気で(同上)
目にしたき 山吹島に 咲く花を(同上)
鳩島は 豪華な家の 庭の中(同上)
つつじ島 石垣何の 遺構かと(同上)
石一つ 小葡萄島の 印しなり(同上)
荒れ果てた 十王島は 平坦地(同上)
福島は 線路が地形 寸断し(同上)
蓮の池 一羽の鷺が 首縮め(蚶満寺/象潟の風景5) 69歳
本尊に 舎利礼文で ご挨拶(同上)
蚶満寺 史跡庭園 七不思議(同上)
西行を 慕う芭蕉も この寺に(同上)
才ノ神 海は荒波 冬の常(ねむの丘)
馴染みなき 西施の像は 異観かな(同上)
波の花 堤防沿いの 風物詩(同上)
象潟の風景 長句(短歌・狂句)
象潟の 九十九島は 陸の島 最初にめぐる 上堂ノ森(九十九島/象潟の風景1) 65歳
象潟に アパート借りて 別室に 土曜日曜 散策尽きず(同上)
島めぐり 駒留島は 正面に 個人所有で 墓碑が立てられ(同上)
新山と 七高山は 双耳峰 漁港に立つと 鮮明に見え(象潟漁港)
ねむの丘 展望室で 観る景色 九十九島に 鳥海山が(ねむの丘)
蚶満寺 芭蕉の像に 手を合わせ 翁の雪を 時折り掃う(蚶満寺)
灰色の 日本海は 荒くれて 師走の旅を 急がせるなり(ねむの丘)
堤防に 寛ぐカモメ 三十羽 まだ灰色の 幼鳥混じり(小澗)
我が命 埃の如くに 消え去るも 語り部となり 蕉風継がん(蚶満寺)
何代目 記録途絶えた 松の木は 神功皇后 袖掛けの松(同上)
宝形の 袖掛地蔵 堂も建つ 江戸中期前 建立とされ(同上)
白鷺は いつも一羽で 池に来て 我も一人で 寺を参拝(同上)
塩越の 海津見神樹 創建は 江戸文政期 トヨタマヒコ祀り(塩越)
前川の タブノキ林 プチ秘境 男沼女沼の 天神沼が(前川)
前川の 菅原神社 創建は 室町前期 菅公祀り(菅原神社)
現社殿 大正期築 入母屋で 修復工事 足場が架かり(同上)
光岸寺 曹洞宗の 末寺なり 創建不詳 冠石に(光岸寺)
鳥居横 古峰神社 石碑立ち 奥へ進むと 戸隠神社(塩越)
浄専寺 浄土真宗 大谷派 親鸞聖人 足跡残す(同上)
農学者 佐藤元庵 生誕地 宅地の中に 標柱が立ち(塩越)
赤い橋 象潟川に 再築す 船つなぎ場へと 芭蕉も渡り(同上)
桃山期 豊受神社 創建で 現本殿は 江戸後期築(豊受神社/象潟の風景2) 65歳
本文に 能因島は 記されて 芭蕉の跡に 手を触れてみる(九十九島)
諏訪神社 八幡大神 合祀して 江戸元禄期 本殿再建(諏訪神社)
日章旗 鳥居左右に 結び付け 潜る元旦 背筋は伸びる(熊野神社)
塩越の 熊野神社 創建は 平安後期 権現祀り(同上)
矢島藩 御蔵屋敷を 象潟に 北前船で 交易せしか(塩越)
ねむの丘 展望室は 我家でも 雨の日以外 毎日上る(ねむの丘)
顔見せぬ 鳥海山に 比べれば 九十九島は いつも見渡せる(同上)
旧道に コンクリートの 遊歩道 石畳なら 文句ないのに(三崎)
断崖に ローソク状の 岩が立つ 名前無いので 有耶無耶岩に(同上)
記念碑は 曽良随行記 抜粋で 平成元年 三崎峠に(同上)
普段なら 車で素通り 小砂川も 旧道踏めば 景色新たに(小砂川)
大師崎 おくのほそ道 風景地 いずれ劣らぬ 小砂川海岸(同上)
礒家跡 菅江真澄が 二泊して 波音聞いて 動転したと(同上)
寄棟の 曲り家風の 渡部家 昔茅葺き 面影残す(同上)
道路際 台輪鳥居が 目に付いて 八幡神社 予期せず詣ず(小砂川八幡神社)
拝殿は 入母屋造り すがる破風 柱に龍の 彫物飾り(同上)
大須郷 福田の泉 旧道に 蜑の苫屋を 思わす小屋が(大須郷)
夕陽射し 亀甲模様 大岩の 正面側に くっきり見える(同上)
福田の 屋根は破れて 三崎とは 奥の細道 明暗分かつ(同上)
鳥海の 歴史を記す 崖聳ゆ 溶岩跡の 板状節理(同上)
飛島を 眺めていつも 思い出す 徒歩で一周 若き日の旅(同上/象潟の風景3) 65歳
象潟は この世の浄土 山と海 茸採るなり 魚釣るなり(ねむの丘)
石柵に 古峰神社の 石碑立つ ヤマトタケルと 縁が薄くも(象潟関)
松島を 象潟恨むと 称すとも 鳥海山と 象潟川が(九十九島)
休耕地 ヨシの枯草 雪の上 鹿渡の小島の 景色が哀れ(同上)
蚶満寺 象潟島で 周辺の 八島含め 国名勝に(蚶満寺)
蚶満寺 猿丸太夫 伝説も 姿見の井戸 寺七不思議(同上)
松並木 旧参道に 続くかな 雪の上には 靴跡一つ(同上)
本堂は 入母屋造り すがる破風 大正時代 再建されて(同上)
境内に 潟の面影 残す池 小さきなから 松に調和し(同上)
太平山 三吉神社 象潟に 狛犬の横に 馬の変な像(太平山三吉神社)
若宮の 八幡神社 住宅の 間に建ちし 会館風に(若宮八幡神社)
象潟の 海水浴場 砂浜は 一面の雪 足跡二つ(大澗)
中学の 頃よりキャンプ 松林 雪の景色は 今日初めてで(同上)
町の名の 冠石は 実存し 三尺ほどに 雪の冠(冠石町)
腰長の 句に因んだ 橋架かる 芭蕉の時代 橋は無けれど(腰丈橋)
腰丈の 象潟川の 護岸には コンクリートが 殺風景に(象潟川)
自然石 前に石柱 記される 神功皇后 御舩繋石(同上)
道の駅 温泉施設 ねむの丘 象潟一の 集客力で(ねむの丘)
廃屋の 小屋光景 哀れなり 耕作放置 続く島々(九十九島)
はら島の 周辺附近 眺めれば 島跡らしき 景色群がり(同上)
象潟の 小学校の 裏側に 妙見島と 象潟神社(同上/象潟の風景4) 65歳
妙見の 象潟神社 石鳥居 江戸中期築 社殿は明治(同上)
坂道に ひともす森の 石碑立つ 裏の敷地は 温泉ホテル(同上)
物見山 民家の敷地 通り抜け 鳥居の先に 東屋が建ち(物見山)
江戸後期 青塚山に 砲台場 六郷藩が 番所の丘に(青塚山)
蚶満寺 舟つなぎ石 田んぼから 眺めはリアル 水張ればなお(蚶満寺)
市の史跡 蕉風荘の 唐戸石 文化元年 地震で隆起(唐戸石)
旧小島 八幡森に 社殿建つ 大塩越の 八幡神社(八幡森)
凱旋の 神功皇后 象潟で 応神天皇 産んだと伝承(同上)
座るには 石は尖がり 尻痛し 神功皇后 御腰掛石(同上)
丘頂に 弁天祀る 祠建て 島の名推移 古き馬島(九十九島)
景観は 玄海島は 良好で ヨシの茂みに 大小の松(同上)
倒産で シーサイドホテル 閉鎖され 四十年の 温泉哀れ(象潟シーサイドホテル)
命賭し 覚林和尚 阻止をせし 九十九島の 新田開発(九十九島)
松の木の 周囲に島の名 記されず 精査されない 島跡多し(同上)
丹波崎 奥に佇む 鏡島 昔の潟の 東端にあり(同上)
象潟は 鳥海山の 造形で ドラマチックな 山体崩壊(同上)
鳥海の 山体崩壊 思う時 縄文終期 集落も消え(同上)
鳩島が 民家が建ちて 石碑のみ 松の木の下 表示がなされ(同上)
象潟の アパートという 草庵を 閉じて旅立つ 北海道へ(同上)
象潟に 再び戻り 蚶満寺 先ず参詣 横向き仁王(蚶満寺/象潟の風景5) 69歳
方丈に 座しても簾 今はなく 鳥海山が 天ささえても(同上)
舟着場 田んぼの跡が 池となり 昔の潟を 眺める如く(同上)
象潟と鳥海山 短句(俳句・川柳)
暗雲は 冬のカラスの 大群(大日堂附近/象潟と鳥海山1) 65歳
鳥海の 山体崩壊 雪白く(小砂川附近)
溶岩が 転がり落ちて 枯草に(幕島付近)
名無し島 百三島の 以外にも(同上)
休耕地 ヨシの繁みに 寒スズメ(同上)
澗隠の 島の魅力は 奇観かな(澗隠)
絵松島 松の枝振り 個性的(絵松島)
蚶満寺 方角石に 島思う(蚶満寺)
冬の空 鳥海山は 機嫌よく(烏島付近)
善知鳥島 猟師身構え 鳥撃ちを(善知鳥島)
海老島に 豊かな潟を 見る思い(海老島)
花見島 花より松の 装いで(花見島)
島めぐり 特急いなほ 南へと(福島附近)
線路際 八幡森は 縮小し(八幡森)
小砂川の 鳥海山は 別の顔(小砂川)
純白の 鳥海山が 池の上(栗山池)
赤い橋 森の緑に 白い山(本郷)
天高く 鳥海聳ゆ ひな祭り(同上)
出羽富士と 能因法師 ミスマッチ(能因島)
灯台と 鳥海山の 夕景色(象潟漁港)
いつ見ても 海の夕陽に 感動す(鷹放島)
流木に 混じり異国の ポリタンク(琴和喜)
防波堤 寸断される 排水路(金浦)
海のゴミ 意外と多い 網のブイ(赤石浜)
誰も来ぬ 展望台で 鳥を待つ(同上)
白波の 彼方象潟 帰り道(同上)
切手まで 石碑に残す 象潟は(ねむの丘)
荒海が 去りてはゴミの 置き土産(象潟海水浴場)
何思う ゴミ打ち寄せる 海岸に(象潟漁港堤防)
松の枝 鳥海山の 添景に(九十九島/象潟と鳥海山2) 65歳
鳥海の 五合目上は 真っ白で(同上)
初心者が 岸壁釣りに 四苦八苦(象潟漁港)
飛島や 伏せたお盆に 日が沈む(ねむの丘)
本堂の 入母屋の屋根 花の上(蚶満寺)
バショウより 一足早く 桜咲き(同上)
花の上 発電風車 鳥海と(浜館公園)
桜咲く 観音潟に 鳥海が(勢至公園)
咲く桜 観音森に 色を添え(九十九島)
鳥海の 体の一部 散り散りに(同上)
予想より 桜少なし 九十九島(同上)
ヨシの穂も 白き鳥海 眺め見る(同上)
芋川の 桜堤に 鳥海が(芋川桜堤)
飛島の テーブル地形 春の沖(象潟展望所)
棚田先 男鹿半島が 海に浮き(同上)
鳥海の 白雪川に 温水路(金浦温水路)
出羽富士に 松と桜の ハーモニー(九十九島)
水田に 鳥海山と 松林(同上)
菜の花が 山門前に 彩りを(蚶満寺)
田んぼには 水が張られて 鷺も寄る(九十九島)
残雪の 鳥海山が 田に映る(同上)
鳥海は 象潟離れ 横手へと(自宅付近)
カラオケ屋 リニューアルされ 何の店(象潟海岸/象潟と鳥海山3) 65歳
象潟の 盆小屋行事 五集落(同上)
岩礁を 目指し泳いだ 若き日々(同上)
ハマナスは 半世紀前 網走で(同上)
象潟の 海の賑わい 遠い日々(同上)
盆小屋に 沈む夕陽は 神秘的(同上)
廃れ行く 海岸通り 建つ店は(同上)
夕焼けで 鳥海山も 赤くなり(同上)
象潟に 沈む夕陽は 小宇宙(同上)
いつ見ても 感動染みる 夕陽かな(同上)
陽は沈み 余韻を残す 赤い空(同上)
鳥海に 昇る満月 感無量(同上)
象潟の 海に一筋 月の道(象潟漁港)
船の上 鳥海山に 夏の月(同上)
鳥海を 見ぬ日は淋し 住む土地で(横手自宅付近)
雪形は 七月末期 最盛で(同上)
二日酔い 登山開始で 露と消ゆ(鳥海山鉾立)
飛島の 影鳥海は 幻に(同上)
俯瞰する 九十九島は 壮観で(同上)
花も実も 紅葉も良し ナナカマド(鳥海山登山道)
繊細な 心を覗く クサヤナギ(同上)
夢心地 ニッコウキスゲ 群生地(同上/象潟と鳥海山4) 66歳
石に苔 自然庭園 鳥海に(同上)
チングルマ 愛しき花に また逢えて(同上)
夏だけは 残雪手にし 顔拭う(同上)
気持ち良い 若者一人 山に見る(鳥海山賽ノ河原)
鳥海は 花の名山 相応しき(同上)
背伸びする ハクサンチドリ 今日の我れ(同上)
まだ行ける コバイケソウに 励まされ(同上)
床しさは ヒメユキソウの 名と花で(同上)
噴火口 今は穏やか 鳥海湖(鳥海山御浜小屋)
珍しく 月山雲間に 顔を出し(同上)
ワタスゲは 花より素敵 綿帽子(同上)
頭垂れ ハクサンシャンジン ご挨拶(鳥海山登山道)
キジ撃ちも 御法度となる 野山かな(同上)
固有種の チョウカイアザミ 引き籠り(同上)
登山道 高山植物 見本市(同上)
山の伴 昆布お握り カレーパン(鳥海山外輪)
高度増し シャクナゲの花 岩陰に(同上)
名の知らぬ 花は葉を見て 参考に(同上)
背を伸ばし 若く見せたる ビーチかな(象潟海岸)
海鳥が 沖の流木 棲み家とし(同上)
真夏でも 流木砂に 打寄せて(同上)
顕彰碑 説明文なく 漁港前(象潟漁港)
合歓の花 象潟らしさ 庭に見る(象潟海岸)
標示のみ 空しく残る 宿の跡(同上)
夕陽さえ 一日惜しみ 沈み行く(同上)
気まぐれな 夕陽は海を 銀色に(同上)
旅もせぬ 一羽のカラス 東屋に(同上)
水田に 夏の鳥海 青々と(横手醍醐)
半世紀 横手盆地の 出羽富士を(横手赤坂)
稲実り 鳥海山も 晴々と(横手醍醐)
霜月に 入り鳥海 純白に(横手公園)
雲海に 浮かぶ鳥海 横手にも(同上/象潟と鳥海山5) 67歳
雪の上 尾根の谷間が 幾重にも(新庄升形)
真室川 裾野が見えぬ 鳥海に(真室川)
拝み観る 雪の鳥海 正に神(横手十文字)
夕焼けの 赤鳥海は 仄かなり(横手旭)
裾野まで 雪全面の 鳥海に(同上)
雪の無き 鳥海山は 絵にならず(横手吉田)
里の雪 消えても鳥海 冬続く(横手仁井田)
トラス橋 鳥海山の フレームに(横手十文字)
枯木には 花咲く如く 鳥海が(横手醍醐)
五合目の 上だけ鳥海 館合に(横手館合)
象潟に 白亜の殿堂 保存され(象潟公会堂)
紅蓮尼 松島象潟 縁結び(同上)
堂内は 天井以外 また白亜(同上)
ステージに グランドピアノ 二代目が(同上)
菜の花や 鳥海山に 雪は降る(同上)
鳥海に 桜を添えた 絵を描き(同上)
絵の中に 枝垂れ桜と 満月が(同上)
時計店 看板だけが まだ残り(象潟市内)
牧場に 花立堤 佇んで(鳥海高原)
我が家から 臨む鳥海 花立に(同上)
鳥海の 雪融け水は 急流に(鶯川)
古城から 仰ぐ鳥海 価値高く(横手金沢)
薄雲も 鳥海山の 添景に(横手植田)
電線が 鳥海山の お邪魔(七曲峠)
秋田杉 先に鳥海 聳え立ち(同上)
横手川 残雪調和 鳥海に(横手川)
晴れた朝 先ず鳥海 ご挨拶(横手公園)
名月と 鳥海山が ランデブー(横手郊外/象潟と鳥海山6) 58歳
雲に座す 鳥海山が 橋の上(横手沼館)
ススキには 鳥海の山 晴れやかに(金麓園)
慕うもの 鳥海山と 芭蕉翁(ねむの丘)
鳥海の 秋の夕焼け 美しく(横手郊外)
雲分けて 鳥海山は 顔を出す(秋田県立近代美術館)
笠雲と 初冠雪の 鳥海に(同上)
三月に 入り鳥海 にこやかに(横手明沢)
ジャンプして 鳥海山に 飛ぶ心地(ジュネス栗駒スキー場)
四月でも 鳥海山は 純白で(横手公園)
果樹林に 浮かぶ鳥海 甘く見え(醍醐明沢)
湯に浸かり 仰ぐ鳥海 雪衣(同上)
見張台 今は鳥海 展望所(湯沢城跡)
清涼寺 花の上には 鳥海が(湯沢清涼寺)
裏表 鳥海山は 考えず(本荘三条)
夢の中 鳥海山を 鷲づかみ(同上)
本荘で 山体崩壊 見え始め(同上)
鳥海の 恵みの一つ 目の保養(横手郊外)
飛ぶ鳥の 鳥海見る目 如何かと(同上)
鳥海の 雪見て農家 田起こしを(同上)
雪渓が 見える鳥海 スキー場(同上)
六月の 半ばを過ぎて 雪形に(横手公園)
鳥海は 心支える 風景で(横手吉田)
馴染ある 建屋の中に 鳥海も(横手浅舞)
御浜小屋 一つ目標 クリアして(鳥海山御浜小屋/象潟と鳥海山7) 69歳
鳥海湖 ミニ田沢湖を 見る如く(同上)
それぞれの 百名山が 老いの糧(鳥海山御田ヶ原)
登り来た 登山コースに 秋の風(鳥海山七五三掛)
象潟に 天橋立 雲なびき(同上)
笙ガ岳 水音寄せる 鳥海湖(同上)
分岐点 名も無き石祠 横を向き(同上)
石屑に 石祠は同化 ほっとかれ(同上)
新山の 全貌が見え 手を合わす(同上)
気っ風いい 女性が一人 岩峰に(行者岳)
岩ボコの 外輪山は 背比べし(山頂外輪山)
新山は 新参者は 要注意(同上)
山登り 体力気力 金と暇(同上)
新山の 噴石ドーム 荒々し(享和新山)
矢印が 無ければ迷う 新山で(同上)
山頂の 狭さ名山 筆頭か(同上)
下山道 千蛇谷で 花見かな(鳥海山千蛇谷)
草むらに 石祠埋もれる 哀れさが(同上)
手を振りて 新山振り向き サンキューと(同上)
鳥海で ハクサンイチゲ 神妙に(同上)
可憐なる ミヤマキンバイ 花二輪(同上)
固有種の チョウカイアザミ 足元に(同上)
年老いて 山頂よりも 花探し(同上)
知る花に 会えて嬉しき ノコンキク(同上)
振り向けば 峡谷遥か 新山が(鳥海山展望所)
奈曽川の 白糸の滝 幻に(同上)
飯よりも 先ずは一服 下山後は(鳥海山鉾立)
ダテカンバ 雪に圧されて 低木に(鳥海山七ツ釜)
春スキー 爽快感は 日本一(鳥海山九合目)
舎利坂で スキーを置いて ひと休み(鳥海山舎利坂)
雪を踏み 七高山に やっと立つ(七高山)
鳥海で 登山とスキー 両得を(鳥海山矢島登山口)
象潟と鳥海山 長句(短歌・狂歌)
ああ旅よ 暑さ寒さも 刺激的 夏の松島 冬の象潟(酢蓋島/象潟と鳥海山1)
世の中の 煩わしさを くぐり抜け 芭蕉ゆかりの 寺に参禅(蚶満寺旧参道)
ひと冬を 暮らして見ねば 見えて来ぬ わが憧れの 象潟の海(野崎島)
象潟や 不易流行 歌枕 変りゆくのも 変らざるもの(小鳥島)
おぼろげに 江戸期の景色 目に浮かぶ 金鯛島の 海士の釣り舟(金鯛島)
石柱を 鷹放島 探し得ず 他にほど島 二島のみだけ(鷹放島)
ねむの丘 展望室の ガラス窓 オーバーラップ 海に赤文字が(ねむの丘)
津波かと 思う風景 駐車場 展望室の オーバーラップ(同上)
優美なる 蜆貝島 右側に 水鳥島と 糸毛島見る(蜆貝島)
鳥海の 裾野に高く 聳え立つ 観音森は 注目されず(観音森)
笙ガ岳 西鳥海と 称されて 優しき姿 吹浦で臨む(吹浦)
歪なる 鳥海山の 県境は 江戸時代から 不公平なまま(小滝)
象潟の 鳥海山の 絶景は 能因島も また一つかな(能因島)
漁に出ぬ 船もありけり 象潟の 晴れた日の朝 明日は荒れるに(象潟漁港)
鳥海と 九十九島に 夕陽落つ オーバーラップ まぼろし窓に(ねむの丘)
鳥海の 山懐に 抱かれて 自然と共に 気ままに生きる(同上)
夕霧に 微かに浮かぶ 山のかげ 影鳥海が ガラスに反射(同上)
哀れかな 防風林の 小道には 常習犯の ゴミ捨てられて(下谷地海岸)
大木が テトラポットを 乗り越えて 岸に寄りつく 波力の恐怖(同上)
馴染なき 赤石浜の 浴場に 波音聞きて 野宿するかな(赤石浜)
象潟の 海辺はすべて 海のゴミ 気にも留めない 住民多く(象潟漁港堤防)
秋田には 夢も希望も なかりけり ひたすら愛す 象潟にても(同上)
秀麗な 鳥海山の 眺望は 雪の花立 一番かなと(花立高原)
蚶満寺 鳥海山と 一体で 山頂拝し 古碑が立つなり(蚶満寺/象潟と鳥海山2) 65歳
象潟に 吉野家がなく 不自由す 四百円で 食える定食(蚶満寺附近)
新旧の ピークが二つ 双耳峰 七高山と 享和新山(九十九島)
海と山 象潟こそが 景勝地 一歩踏み出す 夢の暮らしを(象潟漁港)
ただ一基 風力発電 山裾に 鳥海山に 相応しからず(象潟インターチェンジ)
初めての 西行法師 歌桜 花の上漕ぐ 舟見当たらず(蚶満寺)
西行の 影を慕いて 行く芭蕉 芭蕉は見ずや 西行桜(同上)
知らぬ間に 仁賀保高原 一帯は 風力発電 風車が並び(浜館公園)
ちょうど良き 距離間にある 金浦は 鳥海山を 一望できて(勢至公園)
鳥海の 雪の山肌 眺めつつ 山体崩壊 ルートを探る(九十九島)
雪消えぬ 外輪山の 文殊岳 四月半ばも 積雪多き(同上)
象潟の 九十九島を 地元では 九十九島とも 称するようで(同上)
叶わない 夢と消えにし 象潟に 終の住処と 芭蕉語り部(蚶満寺売店)
花の上 白き頂き 覗かせて 四方見渡す 鳥海の山(芋川桜堤)
芋川の 護岸に僅か 自然石 桜並木と 調和がとれて(同上)
春サクラ 夏ネムノキに 秋モミジ 冬クロマツが 鳥海に添う(同上)
富士見なる 地名が秋田 横手市に 鳥海山は 出羽富士であり(雄物川)
鳥海を 目にする度に 一礼す 太陽と月 崇める如く(同上)
純白の 鳥海山に 雄物川 岸辺彩る 桜と柳(同上)
失いし 子供時代の 純真さ 取戻したく 海で砂遊び(象潟海岸)
コニーデの 鳥海山は 活火山 昭和中期に 水蒸気上げ(九十九島)
眺望は 大谷地池は 格別で 鳥海山の 姿が池に(大谷地池)
崩壊の 跡地を遠く 眺めても スキーは無理と 思う斜面で(同上)
鳥海の 雪融け水に 温水路 昭和期以降 農民の知恵(金浦温水路)
田んぼには 水が張られて 菜の花も 急に賑わう 弁天島は(九十九島)
盆栽を 田んぼの海に 見る如し 古き小島の 象潟の松(同上)
五月雨を 稲田一面 集めては 昔ながらの 象潟の海(同上)
象潟や 田に水張る 季節には あの世の芭蕉 我が目に宿る(同上)
海は凪ぎ 夏が過ぎゆく 象潟で 一人泳ぐは 肩身が狭く(象潟海水浴場)
初キャンプ あっと言う間に 半世紀 一人眺める 象潟の海(キャンプ場)
象潟の 青い海から 半世紀 テントに泊り 夕陽を眺む(同上)
象潟は ケンタッキーに 見放され 国際色が まるで見えない(象潟海岸)
真っ青な 海を見し日の 感動を 今も忘れず 象潟に住む(象潟海岸/象潟と鳥海山3)
象潟に 思うは一つ 住民を 熱く燃えさす 祭りがあれば(同上)
盆小屋は ワラとゴザとの 祭壇で お供え物と 野菜の飾り(同上)
夏の酒 海に遊んだ その後に テントの外で 飲む生ビール(同上)
車中泊 キャンピングカー だけじゃない お盆休みの 道の駅かな(ねむの丘)
我れを知る 人懐かしき 夏の海 風に吹かれて 旅に生きれば(同上)
野良猫や 哀れか自由か あるがまま 生まれた縁 変わり行くもの(象潟漁港)
漁港から 仰ぐ鳥海 一帯化 山頂附近 稲倉岳が(同上)
象潟の 海水浴場 海の家 残る一軒 大正堂で(象潟海岸)
車では 素通りしたる 海岸も 徒歩でめぐると はまなす園が(同上)
ハマナスは 開花時期過ぎ 数輪が 名残り惜しげに 咲き残るなり(同上)
古くなき トイレとシャワー 休止され 海水浴場 斜陽の波が(同上)
一人でも 退屈しない 人生を 歩んで一生 懸命に生き(同上)
夏だけで 一年分を 稼いでも 時代の流れ 民宿消える(同上)
象潟は 日本の渚 百選と 夕陽百選 選定されて(同上)
松島の 朝日と共に 忘れ得ぬ 芭蕉ゆかりの 象潟の夕日(同上)
何となく 海面沈む 夕陽には 幻覚の音 ジュジュと聞こえ(同上)
夕陽後に 満月昇る 鳥海に 二度の感動 今日の幸せ(同上)
灯台の 明かりが灯る その前に 満月の灯 漁港を照らし(象潟漁港)
限られし 人の命の 灯火を 一気に照らす 鳥海の月(同上)
イカ釣りの 船に灯りと 満月に 鳥海山は 優美に聳え(同上)
横手への 帰路に立ち寄り ご挨拶 塩焼島と 鳥海山に(九十九島)
鳥海の 西側見ると 雪渓は 八月半ば 二ヶ所に減じ(同上)
金浦の 鳥海山の 絶景は 勢至公園 観音潟で(勢至公園)
本荘の 鳥海山の 眺望は 鶴舞公園 弓櫓跡(本荘公園)
明沢の りんご畑で 眺め見る 鳥海山は 趣異にし(醍醐明沢)
明日また 鳥海山に 登山する 命あればの 思いなりけり(横手自宅付近)
この歳で 出世するより 山登り 誰も知らない 景色眺めん(鳥海登山)
必要性 あっては生きる この命 今日も大事と 山へと向かう(同上)
俯瞰する 仁賀保高原 様変わり 風力発電 乱立気味で(鳥海山鉾立)
秋田県 有人島が 無いために 山形県の 飛島恋し(同上)
急峻な 蟻ノ戸渡り 稲倉に 道なき尾根は 人寄せ付けず(鳥海山登山道)
一人でも ずっーと幸せ 山歩き 鳥のさえずり 足元の花(同上)
喉もとを 過ぎれば欲も 涼しかり 目に青空の 山は輝く(同上/象潟と鳥海山4) 66歳
死に場所を 鳥海山と 定めては 心静かに 即身成仏(同上)
死に場所を 求めて山を さまよえば 自ら死する 鳥は非ずと(鳥海山賽ノ河原)
鳥海は 高山植物 宝庫なり 百二十種に 固有種もあり(同上)
秋田側 稲倉岳は 位置しても 山頂までは 山形県で(同上)
今日もまた 不浄の衣 脱ぎ捨てて 憧れて見る 山小屋の朝(鳥海山御浜小屋)
山に来て 肩で息する 切なさよ 知らず知らずに 老いは来にけり(同上)
月山は 鳥海山の 好敵手 最上大河を 隔てて対峙(同上)
北東で 稲倉岳を 眺めると 親に寄り添う 子供の如く(鳥海山登山道)
近畿から 北海道に 分布する ニッコウキスゲ 名はゼンテイカ(同上)
中腹の 外輪山は 笙ガ岳 稲庭岳と南北分かち(同上)
こつこつと 積み重ねゆく 年月も 衰えはあり また山に立つ(同上)
死んで行く 自分の姿 思うなら 山に死するか 海に死するか(同上)
飛び降りや 大股歩き 避けながら ひっびり腰で 登山するなり(同上)
転倒の 直前膨らむ クッションが 欲しいと思い 岩場の登山(鳥海山外輪)
願わくば 鳥海山に 穴掘って 酒を飲みつつ 眠りたきかな(同上)
一日が 思い出づくり 山登り その後通う 潮騒の湯に(七高山)
目を閉じて 思い起こすは ふるさとの キャンプの海辺 スキーの山々(象潟海岸)
バブル期は 十四軒の 宿があり 令和の今は 五軒に減じ(同上)
この令和 海を愛する カップルが 寄り添う姿 象潟に見る(同上)
雪形は 九月に入り 極わずか 鳥海山の 北東側は(横手赤坂)
横手川 先に雲海 横たわり 更に上には 雪の鳥海(横手公園/象潟と鳥海山5) 67歳
金山の 鳥海山の 眺望は 象潟の逆 異観を呈す(金山)
山頂の 外輪山が くっきりと 金山だけの 鳥海山で(同上)
新庄の 鳥海山は 富士に似ず 山頂附近 なだらか過ぎて(新庄升形)
横手から 一年観察 してみても 鳥海山に 夕陽は落ちず(横手郊外)
鳥海は 四面異なる 山容で 横手の眺め 一番穏やか(同上)
立ち位置を 変えて眺める 鳥海は 裾野の景色 千差万別(横手仁井田)
皆瀬川 白鳥飛来 遠い日々 変らないのは 鳥海山で(横手十文字)
トラス橋 今泉橋 眺めると 鳥海山の 山肌白く(同上)
樋ノ口の 鳥海山の 眺望に 消えた機関車 車輛が浮かぶ(横手醍醐)
忘れ得ぬ 四十年前 樋ノ口で 鳥海山の 初撮影を(同上)
松の木の 鳥海山が 樋ノ口に 象潟以外 眺める景色(同上)
鳥海の 横手盆地の 眺望は 北西端の 大森公園(横手大森)
洋風の 公会堂は 二階建て 昭和前期に 篤志家寄贈(象潟公会堂)
象潟の 池田修三 版画家で 公会堂で 作品展示(同上)
旅好きの 吉永小百合 象潟に 島々眺め 蕉風を嗅ぐ(ねむの丘)
いつ来ても 閑散とした 有様で 鳥海高原 公共施設(鳥海高原)
ブナ林を 鶯川が 流れ行く 鳥海山の 融け水集め(鶯川)
猿倉の 登山コースは 未踏峰 熊の出没 頻度多くて(猿倉)
金山で 鳥海山を 眺めると そろばん尾根が くっきり雪に(金山)
金沢の 古城で仰ぐ 鳥海は 源義家 眺めたことか(横手金沢)
様々な 場所で鳥海 眺めるが 横手盆地の 山容が好き(横手植田)
皆瀬川 橋の上には 鳥海が 白い山頂 ポツンと見せて(横手十文字)
横手川 鳥海山の 春景色 値千金 身近な場所に(横手川)
市街地の 景観変る 横手でも 鳥海山の 存在不動(同上)
病院は 鳥海山の 展望所 一番高き 建屋でもあり(平鹿総合病院)
アーチ橋 沼館橋に 鳥海が 柱の間 雲に顔出し(横手沼館/象潟と鳥海山6) 58歳
日曜日 睡魔に負けて 朝寝坊 それでも行こう 鳥海山に(金麓園)
ふるさとの 鳥海山で 野垂れ死ぬ 老後の末路 象潟にあり(九十九島)
モンゴルの ヴィレッジバイカル 象潟に 海岸通り 新たな宿が(象潟海岸)
象潟で 遊んだ頃が 懐かしき 山にも登り 海にも潜り(ねむの丘)
ふるさとに 帰りて望む 鳥海の 山こと命 果てる土かな(横手郊外)
世の中の 遊びを尽くし 帰る家 鳥海山を 眺める自宅(同上)
ふるさとに 帰りて居場所 無いけれど 鳥海山は いつも優しく(同上)
遠く見て 登山をしては 遠く見る 鳥海山は ふるさとの山(横手明沢)
珍しき ジュネス栗駒 スキー場 鳥海山が くっきり浮かぶ(ジュネス栗駒スキー場)
朝霧に 微かに浮かぶ 山の影 影鳥海は 夢の贈り物(横手郊外)
満々と 鳥海山は 雪抱く 尊きものは 純白が常(蛇の崎橋附近)
鳥海の 山の恵みは 多大なり 眺める度に 感謝の祈り(同上)
富士らしき 鳥海山の 眺望は 横手公園 展望台で(横手公園)
新しき 事のみ旅に 味わって 帰る港は ふるさとの山(横手郊外)
辛いこと 一つ二つと 重ねつつ 思い起こすは ふるさとの山(同上)
君も見た 僕もまた見た ふるさとの りんご畑に 聳える山を(醍醐明沢)
ジャンプして 君を届けて みたいかな まだ見ぬ果ての 鳥海の山(同上)
象潟に 向う途中に 本荘で 鳥海山を 先ず眺め見る(本荘公園)
桜咲く 御手作堤 眺めれば 鳥海山が 微笑返し(同上)
電力の 鉄塔邪魔と 思いつつ 鳥海山は 気にせぬ素振り(本荘三条)
独居して 淋しく想う 折々に 元気にさせる 鳥海の山(横手郊外)
里山は 新緑彩る 季節でも 鳥海山は 満々の雪(同上)
山川に 善悪はなく 水めぐる 悠然たるが 天地の真意(横手公園)
鳥海の 横手盆地 景勝地 訪ねる日々は 早や五十年(横手吉田)
ふるさとは 心の中に 生きにけり なつかしい山 なつかしい人(横手浅舞)
東京に 住んではみても 鳥海の 山は浮かんで 心離れず(横手条理)
夕焼けの 鳥海山に 合掌す 自然崇拝 シンボルの山(同上)
雪融けた 鳥海山に 覇気がなく はっきり言いて 写真にならず(雄平フルーツライン)
山頂は 年々高し 出羽の富士 今年は何度 登り着くかな(同上)
忘れ得ぬ 山の名曲 口ずさみ 再び登る 鳥海山に(鉾立登山口/象潟と鳥海山7) 69歳
新山が 稲倉岳に 影落とす さながら双耳 見るが如くに(稲倉岳)
真っ青な 空気に心 洗われて 澄んでゆくなり 山に登れば(山頂外輪山)
死ぬのら 鳥海山に 穴掘って 即身成仏 夢に見るかな(同上)
月山が 鳥海山の 良き友で 女神と男神 それぞれ祀り(同上)
一等の 三角点の 石柱は 第二ピークの 七高山に(七高山)
鋭角の 岩場美し 鳥海は 緑の草に 花咲けばなお(同上)
岩陰に 小さな石祠 祀られる 山頂狭く 下に遷座か(享保新山)
祭神に 大物忌 神祀る ウカノミタマと 同一視され(鳥海山大物忌神社)
山の価値 風光明媚な 眺望と 地質の美景 植生に富み(鳥海山千蛇谷)
大石を 小石支える 危うさが 落石したら 落命すると(同上)
県境の 稲倉岳を 思う時 道州制で 境消えると(稲倉岳)
祓川 ヒュッテは矢島 登山口 今日も満室 春スキー客(祓川ヒュッテ)
五月でも スキーができる 楽しさよ 鳥海山の 雪は夏まで(同上)
遭難の 度合い高まる 山スキー コース間違え 奈落の谷に(雪渓コース)
七ツ釜 登山コースの 避難小屋 一つ目標 到りて安堵(鳥海山七ツ釜)
人生の 重荷もおろし ひと休み 鳥海山の 雪を踏みつつ(祓川七合目)
願わくば わが鳥海の 雪渓に 共に描かん 夢のシュプール(祓川九合目)
残雪の 鳥海山は 驚異的 その雪踏みて 登る喜び(享保新山)
積もる雪 鳥海山の 県境 江戸のまんまの 秋田が哀れ(稲倉岳)
スキー客 七高山の 山頂は 夏の賑わい 彷彿とさせ(七高山)
古希となり 一気に滑る 体力の 衰え知りて 溜め息を吐く(鳥海山舎利坂)

