新西行物語について

4月から執筆を開始した『新西行物語ー心の旅ー』が、8月5日にやっと脱稿した。松尾芭蕉翁、空海大師に続いて尊敬する人物が西行法師で、その生涯と和歌を整理することができた。今までは漠然とした西行像ではあったが、ある程度のイメージを把握することができた。人生の思い出は、日記やエッセイなどの活字にしないと整理することは難しい。写真と活字は、それぞれの人生の置き土産と考える。人はみな生まれて来る命の選択はできないけれど、死ぬ選択は自由である。西行法師が「願はくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃」と詠んで、その死に様を夢見たように自分の理想とする死を考えるべきであろう。私は歩けなくなったら食を絶ち、「結跏趺坐」して死にたい思う。「願うなら 鳥海山に 冬死なん 末期の酒を 友としつつも」と、思って止まない。

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