旅の宿と温泉地
温泉旅館 短句(俳句・川柳)
行く人も また来る人も 旅の宿(青荷温泉/温泉旅館1) 41歳
吊橋や 風流風雅 雪景色(同上)
雪氷柱 干し餅やさし 鶴の宿(同上)
暖かさ 眠りを覚ます 秘湯かな(同上)
花笠や 山形銀山 夏一番(銀山温泉)
鼻の下 伸ばして三日 解ける雪(稲住温泉)
身勝手に 旅を重ねる おらが春(同上)
春近し 庭木に宿る 若葉かな(同上)
誘われて 春はかげろう 水澄まし(同上)
三時代 旅館の庭も 若葉かな(温湯温泉佐藤旅館)
露天風呂 風流なるかな 庭の中(同上)
鄙びたる 宿うつくしく 桃源郷(同上)
桃山の 文化がロビー 内装に(吹上温泉峯雲閣)
岩魚焼き 秘湯の宿の 定番に(同上)
丁度よき 料理九品 膳の上(夏油温泉夏油山荘)
三棟の 屋根新たなり 夏油の湯(夏油温泉元湯夏油)
女湯は 開放的な 半露天(同上)
上屋なき 露天は一つ 疝気の湯(同上)
忙しき 湯船のはしご 七ヶ所も(同上)
混浴の 大湯の人気 一番か(同上)
千年の 歴史に宿る 若葉かな(秋保温泉ホテル佐勘/温泉旅館2) 45歳
キンキンは 秋田県人 好物で(湯川温泉高繁旅館)
荒磯の 男鹿の風味が テーブルに(男鹿温泉男鹿観光ホテル)
朝食に 大好物の 湯豆腐が(岩手湯本温泉三花館)
入母屋の 建屋ゆかしき 正面湯(湯田川温泉正面湯)
絶品は 急須の中の 松茸酒(鶯宿温泉長栄館)
二次会の 焼酎ビンに 秋の虫(同上)
盛岡の 奥座敷には 萩の庭(鶯宿温泉寿広園)
イワナ焼き 無いのが淋し 膳の上 (夏油温泉元湯夏油)
夕食に 竜飛のマグロ 姿なく(竜飛温泉ホテル竜飛)
残雪も 絵になる景色 露天風呂(藤七温泉彩雲荘)
内風呂も すべて木造り トド寝向き(同上)
夕食は 山菜料理に イワナ焼き(同上)
旅館には 巨大なこけし 床の間に(小安温泉旅館多郎兵衛)
目を見張る ウナギとアユに 皆瀬牛(同上)
内蔵に 往時の暮らし 垣間見る(小堀旅館)
ふけの湯は 夕食豪華 十二品(ふけの湯温泉/温泉旅館3) 49歳
石垣の 塀がゆかしき 露天風呂(同上)
入浴後 森林浴を また浸かる(同上)
飛騨牛と イワナ塩焼き 格別で(新穂高温泉槍見館)
貸切りの 浴場五棟 川沿いに(同上)
涼しさを 露天風呂へと 蒲田川(同上)
石置きの 湯小屋ゆかしき 槍見館(同上)
夏雲に 槍の穂先は 朧げに(同上)
宿の前 見附島あり 景勝地(珠洲温泉能登路荘)
遊郭の 面影偲ぶ 弁柄に(鶴来温泉さわだ旅館)
客室に 夏炉冬扇の 長火鉢(同上)
古九谷の 皿に越前 カニの脚(同上)
二日酔い 癒されそうな しじみ汁(同上)
あら何と まるごと一杯 ズワイガニ(相川温泉道遊)
ズワイガニ 宿を変えても 夕食に(加茂湖温泉花月)
温泉が 黒部峡谷 六ヶ所も(釣鐘温泉)
余呉湖荘 松茸ご飯に ニゴロブナ(国民宿舎余呉湖荘)
一人泊 かんぽの宿は 断らず(岐阜羽島/温泉旅館4) 55歳
三河湾 射し込む朝日 暖かき(かんぽの宿三ヶ根)
朝食の 鮭の塩焼き 御馳走で(大湯温泉千葉旅館)
夕食は 山菜だけで 肉は無く(二股ラジウム温泉)
近頃は 露天風呂では 美女を見ず(同上)
男山 北海道に 名酒あり(上の湯温泉銀婚湯)
朝食も 極めて豪華 八品も(同上)
泊まるなら 二面の眺め 角部屋に(肘折温泉葉山館)
朝市や 酒の肴に ミズたたき(同上)
本館は 裏は四階 木造で(同上)
登山後は 磐梯山の 温泉に(推立温泉住吉館)
ベランダで 築山池泉 庭を観る(同上)
山吹や ひょうたん池の 石橋に(同上)
別館は 木造三階 シンプルで(同上)
露天風呂 岩間にツツジ 眺めつつ(同上)
湯どの庵 料理洋風 スープから(湯田川温泉湯どの庵)
ロティより 口に合うのは 田楽で(同上)
露天風呂 殿様気分 大理石(同上)
湯田川や 湯の温もりと 梅林(同上)
朝食に 感激したり とろろ汁(同上)
八種類 大浴場の 浴槽は(玉川温泉/温泉旅館5) 55歳
大噴や 湯量と酸性 日本一(同上)
湯の恵み 天国地獄 紙一重(同上)
湯の花の 採取風景 玉川に(同上)
懐かしき 原風景の 校舎見る(湯ノ小屋温泉葉留日野山荘)
ガラス窓 内外共に 建具とは(同上)
盃に 近寄るハエも 泊る気か(同上)
二泊目も 同じ部屋にて 大の字に(同上)
湯煙に 菅江真澄の 歌を聞こえ(湯の沢温泉藤駒荘)
不動堂 滝に因んで 湯の側に(同上)
名月や 芭蕉も誘え 那須の湯に(那須湯本温泉喜久屋旅館)
客室は ゆったり寛ぐ 十畳間(同上)
大広間 昭和の匂い 嗅ぐ如く同上)
夕食は 値段相応 九皿も(日光アステリアホテル)
人の手に 頼らぬ湯はなし 冬じまい(夏油温泉夏油山荘)
温泉は 極楽なり 秋の暮(同上)
鮎川で 久々ぶりの クジラ肉(ホテルニューさか井)
味噌汁の 具に驚くや ルーム貝(同上)
瀬戸の先 紅葉終えた 金華山(同上)
大沢や 湯にも華さく 冬まつり(大沢温泉)
野の花の 焼山荘が 奥入瀬に(十和田湖温泉/温泉旅館6) 56歳
ホッケキョウ 口笛を吹く かんぽの湯(かんぽの宿横手)
散る桜 手にすくい取る 露天風呂(同上)
二合酒 料理つまんで 丁度良し(台ヶ森温泉山野川旅館)
部屋の中 布団が敷かれ ウトウトと(同上)
湯に浸かり ため息混じる 喜びの(同上)
庭に立つ 詩歌碑数多 啄木も(同上)
頼朝が 白旗の湯を 発見と(草津温泉白旗の湯)
白旗の 湯屋はゆかしき 木造で(同上)
熱すぎて 白旗上げたい 気持ちする(同上)
一夜明け 湯畑白い 別天地(草津温泉湯畑)
湯の滝は イデユコゴメの 緑色(同上)
創業は 日新館が 最古とか(草津温泉日新館)
廊下には 旅館の家宝 様々に(同上)
伊香保路や 夏の盛りに 客は無く(伊香保温泉)
ドーム越し 二号源泉 湧き出して(同上・源泉)
源泉は 温泉唯一 飲泉所(同上)
湯元には 粋な景観 河鹿橋(同上)
雨飾 山荘泊は 棚上げに(雨飾温泉雨飾山荘)
石組は 池を思わす 露天風呂(同上)
利賀村の 合掌移築 多く見る(平湯の湯/温泉旅館7) 56歳
風情ある 景観見せる 風呂の湯屋(同上)
茶褐色 重曹泉の 露天風呂(同上)
かじかばし 深山荘の 吊り橋で(新穂高温泉新山荘)
新穂高 温泉郷は 穴場なり(同上)
食べきれぬ 料理十品 目の保養(新穂高温泉水明館佳留萱山荘)
内湯にも 豪華岩風呂 設えて(同上)
秋盛る 野天の風呂に 笠ヶ岳(同上)
ワンカップ 二杯目となり 潤む月(同上)
この秋は 大山参り 牡丹鍋(七沢温泉盛楽荘)
心地良い 酒を飲むなら 温泉で(同上)
予期もせぬ 大山の宿 松茸酒(ホテル大山しろがね)
登山終え 車を引き取り また風呂に(同上)
暖かさ 一番大事 冬の宿(七沢温泉福元荘)
テレビ見て 貰い涙の 年の暮れ(同上)
イノシシの 成仏願う ボタン鍋(同上)
夢の上 上大坊の 離れかな(有馬温泉上大坊)
庭の池 椿の花が 色添えて(同上)
尾之間 温泉遠く 宿の湯に(旅人の宿まんまる)
浸かる湯や 満身創痍 逆効果(ホテル縄文)
霊泉に 五足の靴碑 記されて(垂玉温泉山口旅館)
滝ノ湯が 竹樋を経て 露天風呂(同上/温泉旅館8) 57歳
早春の せせらぎ聞きし 山の宿(同上)
樽型の 露天の湯船 檜葉湯なり(同上)
湯めぐりの 最期は内湯 六槽目(同上)
夢も見ず 爆睡したり 春の宿(同上)
窓の外 あちらこちらに 湯の煙り(かんぽの宿別府)
木造の 四階建ては 夢と消え(下呂温泉水明荘)
初イワナ わが胃袋で 往生す(同上)
旅の宿 二日酔いには シジミ汁(同上)
部屋からの 屋根の眺めに 庭園も(同上)
酒蔵の 看板だけが 桜咲き(同上)
大切に される嬉しさ 旅の宿(光明石温泉ひがし荘)
湯に浸り アユとイワナの 味比べ(同上)
部屋の外 桜満開 酒続く(同上)
目の先で 大菩薩嶺 手招きす(同上)
スパティオは 甲武信ヶ岳の 前泊で(スパティオ小淵沢)
たまに見る テレビ可笑しき 旅の宿(同上)
浴室の 壁画に尾瀬の 至仏山(尾瀬かまた宿温泉)
山の湯や トド寝の耳に ホトトギス(同上)
客室も 移ろう春の 窓ガラス(同上)
紅白の ツツジが咲くや 露天風呂(同上)
切妻の 青木鉱泉 旅籠風(青木鉱泉)
骨酒を 頼まず悔やむ 夕食に(同上)
清流の 音が今夜の 子守唄(同上)
鉱泉は 成分次第 名湯に(同上)
宿泊は 赤倉温泉 初めてで(赤倉温泉まつや旅館)
小判形 浴槽は深く 昭和的(同上)
鹿島槍 大町温泉 前泊し(大町温泉かしわ荘)
地図になき 温泉を知り 試泊する(銀山平温泉奥只見山荘)
長湯して 食事遅らす 気まずさも(同上/温泉旅館9) 57歳
新秘湯 銀山平 温泉は(同上)
人生の 重荷を脱いで 湯治かな(栃尾又温泉自在館)
湯治場の 雰囲気好きな 光景で(同上)
好物や 骨までしゃぶる 岩魚かな(同上)
軋む床 大正ロマン 音がする(同上)
栃尾又 ラジウム泉は 千年も(同上)
彼岸花 山の宿にも 秋の色(同上)
宿探し 午前中には 済ますもの(寺泊海岸温泉)
なめこ汁 味噌が一番 旬の味(同上)
登山後は 遠回りでも 温泉に(ひめかゆ温泉焼石館)
県内の 温泉制覇 道遠く(森岳温泉ホテル)
冬来れば 農家の人は 湯煙りに(同上)
夕膳に 徳利並ぶ 風呂上り(かんぽの宿鴨川)
朝食に サザエ珍し 予想外(同上)
秋の夜半 友のおごりで 酒を飲む(館山温泉休暇村)
降る雪や 色恋もなく 湯と酒と(横手温泉かんぽの宿)
改築後 十六年で 夢は絶え(同上)
深浦の みちのく温泉 忘れ得ず(みちのく温泉旅館)
十二品 夕食豪華 食べきれず(同上)
海と空 絶景の中 露天風呂(同上)
五能線 車輛行くなり 露天風呂(同上)
大水車 春の青空 独り占め(同上)
寄棟の 粋な茅葺き 水車小屋(同上)
八重桜 ソメイヨシノの 葉桜に(同上)
旅館内 閑散として 淋しさが(同上)
開湯は 約半世紀 城ノ倉(城ノ倉温泉ホテル/温泉旅館10) 58歳
残雪に 若葉目にする 露天風呂(同上)
春らしく 隣りの部屋は 夜鳴き鳥(同上)
ブナ林に 雪融け水の 音響く(同上)
利尻富士 登山の前に 温泉に(利尻富士温泉)
夕食の ウニとタラバに 目を細め(同上)
寂れても 川上温泉 湯は宝(川上温泉)
トムラウシ 温泉巨大 五階建て(トムラウシ温泉東大雪荘)
源泉の 湯煙り絶えぬ トムラウシ(同上)
生ビール 飲んでまた飲む 骨酒を(同上)
登山終え 再度入浴 安堵感(同上)
せせらぎに 岩魚はねたり 露天風呂(同上)
民宿も 温泉ならば 文句なし(白金温泉民宿林道)
民宿の 部屋は広々 旅館並み(同上)
極楽や 入浴後の マッサージ(旭岳温泉ラピタス大雪山)
旭岳 夏の夕陽が 赤々と(同上)
夕食の 肉一切れが 二千円(同上)
月並みな 浴場の床 金に見え(同上)
危ないな 虻が飛び交う 露天風呂(同上)
庭園の 木々は不揃い イマイチで(清里温泉ホテル清里)
洋風の 豪華客室 落ち着かず(同上)
部屋の中 ユニットバスは 水道で(同上)
豪華宿 他に客なし 盆休み(同上)
朝風呂や 夏山登る 始めなり(同上)
檜枝岐 集落全戸 温泉で(檜枝岐温泉旅館ひのえまた)
骨酒や 百名山の エネルギー(同上)
過疎の村 温泉発掘 異次元に(同上/温泉旅館11) 58歳
二階には 半露店風呂 秋の風(同上)
木造の 三階旅館 旅の糧(小代温泉旅館中佐屋)
部屋の外 櫓の如き 家を見る(同上)
夕食の 嬉しき一品 ズワイガニ(同上)
帰国して 半年ぶりの 湯の香り(同上)
仮の宿 一夜の夢は 忘れ得ず(三瓶温泉さんべ荘)
部屋の窓 春の夕暮れ 三瓶山(同上)
好物の イワナ塩焼き 先ずは手に(同上)
食前酒 ワインも酒も 地元産(同上)
ロビーには 心和ます 雛飾り(同上)
露天風呂 嗜好凝らした 湯が五つ(同上)
檜風呂 一番好きな 浴槽で(同上)
釜湯では 何故か五右衛門 思い出す(同上)
天領の 代官気分 露天風呂(同上)
屋上の あちらこちらに 桜見る(太宰府温泉)
露天には 奇妙な洞窟 風呂もあり(同上)
部屋の風呂 温泉ならば 格別で(湯布院温泉山水館)
別室の 食事は何処か 義務的で(同上)
極上の 田楽味噌は イワナ焼き(同上)
湯布院や 春の満月 湯の友に(同上)
由布岳の 麓は桜 湯の煙り(同上)
目覚めると 庭のかがり火 花の上(同上)
夕食で 箱根街道 地酒飲む(かんぽの宿箱根)
部屋の外 春雨の波 芦ノ湖へ(同上)
姥子の湯 単純泉の 掛け流し(同上)
客室の こたつで眺む 梅の花(下仁田温泉清流荘)
部屋に居て 一人花見の 盃を(同上)
夕食に 舌鼓する 春の旅(下仁田温泉清流荘/温泉旅館12) 59歳
露天風呂 石灯籠が 粋に見え(同上)
ほのぼのと 桧の香り 内風呂はに(同上)
目覚めれば 水澄む春に 鳥の声(同上)
池泉式 庭園に梅 華やいで(同上)
角部屋に 泊まる楽しみ 鴨一羽(霧積温泉金湯館)
源泉は 掘削自噴 塩化泉(同上)
七品で 先ず手を付ける イワナ焼き(同上)
水車小屋 軽微ながらも 発電し(同上)
山の湯の 原風景が 霧積に(同上)
看板に 与謝野晶子の 歌七首(同上)
石碑の書 勝海舟の 揮毫とか(同上)
伝説の 麦わら帽子 色褪せず(同上)
四月でも こたつが部屋の 主役なり(湯の澤鉱泉)
窓の外 開放的な 屋敷林(同上)
岩風呂と 新たに設置 檜風呂(同上)
ヤマザクラ 咲いて里山 湯も出でて(同上)
中庭の 池は広々 部屋の外(大町温泉旅館叶家)
一人泊 十六畳間 持て余す(同上)
ロビーには 茶室設え 坪庭も(同上)
大町は 葛温泉の 引湯と(同上)
骨酒は 大きな盃 波々と(同上)
朝食の おひつは空にし いざ登山(同上)
十湯の 湯めぐり開始 登山後に(中房温泉)
内風呂は 湯気が立ち込め 暗室に(同上)
野天風呂 白滝の湯は 春浅く(同上)
本館は 湯治場情緒 二階建て(同上)
御座の湯の 屋根は床しき 煙り出し(同上)
二階建て 土蔵は江戸期 なまこ壁(同上)
不老泉 湯船の岩が 島に見え(同上/温泉旅館13) 59歳
朝食は 山小屋風の 献立で(同上)
登山後の 温泉だけが 苦労知る(雪彦温泉)
風鈴の 音色涼しき 山の宿(九頭竜温泉平成湯)
蒲田川 名湯五ヶ所 川沿いに(新穂高温泉深山荘)
内風呂の 湯口は湯滝 心地良し(同上)
吊橋の 灯り雅に 川に映え(同上)
名月や 不思議と晴れる 旅の宿(同上)
寝る前に 歯磨きしつつ 見る月夜(同上)
黄金湯は 殆ど野湯の 趣で(白馬岳蓮華温泉ロッジ)
浴室の 一枚ガラス 山の絵が(同上)
朝日岳 三百名山 道遠し(同上)
目覚めたら 一升パック 軽くなり(同上)
宿の庭 枯山水が 可愛げに(笹倉温泉龍雲荘)
床の間の 絵画と壺に 品位見る(同上)
行く秋や 温泉三昧 独り風呂(同上)
木造の 床はトド寝に 相応しき(同上)
露天には 信楽焼きの 壺風呂が(同上)
岩風呂の 壁は新装 木造に(同上)
旧館に 昭和の昔 偲ばれる(同上)
三本の 源泉湧いて 掛け流し(同上)
忍の字や お湯掛け地蔵 何と観る(同上)
湯の守は 神様よりも 薬師様(同上)
名物の 温泉粥は コシヒカリ(同上)
古き日の 旅館の半纏 ギャラリーに(同上)
強羅の湯 大涌谷の 引湯と(箱根強羅温泉強羅風の音)
安くても 福沢諭吉 二枚飛ぶ(同上)
客室は 広々とした 日本間で(中川温泉蒼の山荘/温泉旅館14) 59歳
客室の 二階の眺め 秋盛り(同上)
露天風呂 自然景観 保護されて(同上)
ロビーには 蕗谷虹児の 絵を展示(同上)
重たげな 革のトランク 巨大なり(同上)
丹沢の 地酒と共に 牡丹鍋(同上)
敷地内 自前の滝に 不動尊(同上)
クロチクに 小さな池が 調和して(同上)
慎ましく 石仏端坐 合掌し(同上)
浴場の 洞窟風呂は 手掘りとか(奥土湯川上旅館)
談話室 棚にはこけし びっしりと(同上)
泉質は 単純温泉 掛け流し(同上)
広過ぎて 万人風呂は 落ち着かず(同上)
秋雨や 感謝感激 奥土湯(同上)
紅葉の 三段峡を 湯で眺む(三段峡温泉三段峡ホテル)
黄葉に 重なる景色 赤い橋(同上)
半露天 岩風呂及び 桧風呂(女鹿平温泉クヴェーレ吉和)
内風呂は 雰囲気変る 石風呂で(同上)
床の間や テレビと金庫 置く場所に(筋湯温泉宝珠屋)
千年の 温泉街は 花盛り(同上)
名物の 極楽温鶏 未知の味(同上)
内風呂は 鉄平石で 調和させ(同上)
露天風呂 玉石積んだ シンプルさ(同上)
とろっとし 柔らな温泉 肌触り(たかの温泉神之瀬の湯)
新世紀 新館増築 五階建て(潮原温泉松かわ)
子供でも 温泉泊は 刺激的(湯の川温泉四季荘)
ブツブツと 小言云う子の いじらしさ(同上)
露天風呂 さながら庭の 石組で(同上/温泉旅館15) 60歳
床の間に 掛軸と壺 生け花も(海潮温泉海潮荘)
部屋の外 坪庭の池 風通し(同上)
渓谷を イメージさせる 庭の石(同上)
山里の 宿の雰囲気 牡丹鍋(同上)
浴槽に 露店と結ぶ 扉立て(同上)
露天風呂 銘石の池 観る如し(同上)
生卵 かと思いきや ゆで卵(同上)
この空気 詰めて置きたい 上高地(徳沢園)
吹抜けの ホールの下に 山ガール(同上)
相部屋も 徳沢園は 気にならず(同上)
夕食の 最後はやはり 信濃そば(同上)
朝食は 一汁三菜 質素なり(同上)
部屋の外 トイレ部屋ごと 専用で(こんぴら温泉つるや旅館)
釜めしが 炊ける頃には 酒は胃に(同上)
海苔玉子 鮭が定番 朝ご飯(同上)
気にかかる 足湯の壁の 寄せ書きが(同上)
柳には ツバメが似合う 温泉地(城崎温泉山本屋)
スリッパが 雪駄に代わる 心地良さ(同上)
湯上りの 浴衣に染みる 色気かな(同上)
朝食は 夕食並みの 九品も(同上)
温泉が 国名勝の 付加価値に(国民宿舎慶野松原荘)
窓からは 白砂青松 景観が(同上)
朝風呂後 酒が飲めたら 文句なし(同上)
露天風呂 見越しの松が 塀の上(同上)
朝食の 十二品には 目を見張る(同上)
イワナ焼き 卓上炉 奥ゆかし(鈍川温泉美賀登)
窓の外 錦織りなす 渓谷美(同上)
滝見の湯 山紫幽谷 具現して(同上)
尺八も 芸の内なり 湯の煙り(同上)
笊に盛る 料理六品 秋らしく(同上)
洞窟の 風呂で念ずる 南無大師(同上)
手抜きでも イワナ甘露煮 好物で(古岩屋温泉/温泉旅館16) 60歳
岩風呂に 法華仙人 舞う姿(同上)
旅人を 貫く先の みぞれかな(同上)
上関 万葉の泉 湯上りに(上関温泉シーサイドホテル上関)
ぬるま湯に どっぷり浸かり 行けぬ冬(同上)
寒椿 かんぽの宿の 観音寺(かんぽの宿観音寺)
洋室の ベッドに浴衣 違和感が(同上)
部屋の窓 讃岐平野が 遥かなり(同上)
雪降らぬ 景色寂しき 露天風呂(もみじ川温泉)
湯上りの 点滴ジョッキ 生ビール(土佐龍温泉三陽荘)
浴槽の 角に鎮座す 大師像(同上)
露天風呂 灯籠六基 賑やかに(同上)
安眠は ほど良い酔いと 目の疲れ(同上)
絶景の 横波三里 黒潮に(同上)
テキーラを 飲んでメキシコ 懐かしむ(かんぽの宿道後)
石手寺の 大師立像 山の上(同上)
松山は 四国最大 湯の街で(同上)
気品ある 又新殿は 緑青で(道後温泉本館)
三階の 客間の眺め 二千円(同上)
唐破風の ハイカラ通り アーケード(同上)
夕食は 懐石料理 フルコース(かんぽの宿湯田)
山頭火 生酒を飲む 縁故地で(同上)
かんぽでは 意外と狭い 客室で(同上)
窓景色 一階屋上 不毛なり(同上)
露天風呂 模造竹垣 風味消え(かんぽの宿坂出)
窓の外 白梅の花 朝を告げ(同上)
久々に 据え膳上げ膳 部屋食で(長門湯本温泉原田屋)
木造の 三階の部屋 眺め良く(同上)
優美かな 音信川に 赤い橋(同上/温泉旅館17) 61歳
朝食の 納豆の有無 地域差が(同上)
夕食は いさりびプラン 十品で(かんぽの宿北九州)
北九の 玄界灘も 悪くなし(同上)
部屋からは 岩屋漁港の 船が見え(同上)
脇浜の 共同浴場 洒落た風呂(脇浜温泉浴場)
鏡台や 男客には 邪魔となり(小浜温泉望洋荘)
雲仙で やっと会えたり 硫黄泉(雲仙温泉雲仙よか湯)
湯の滝や かんぽの宿で 珍しき(かんぽの宿日田)
一人でも 個室で食事 品格が(同上)
三隅川 天然の鮎 まだ川に(同上)
天領の 古き町並み 夜景見る(同上)
窓の外 天領日田の 商家町(同上)
浴室の 窓に絶景 坊がつる(法華院温泉山荘)
次期登山 大船山に 約束を(同上)
温泉は 大伴旅人 歌枕(二日市温泉アイビーホテル)
窓の外 古城と神社 太宰府が(同上)
泊まりたい 宿は満室 夢と消え(三朝温泉旅館大橋)
太鼓場 宿くぐり抜け 三徳川(同上)
飲む酒は 金賞受賞酒 恩人と(横手温泉ホテルプラザ迎賓)
半露天 部屋に豪華な 檜風呂(同上)
降る雪も 部屋が変われば 価値高く(同上)
雪融けて 流れ急なる 厳美渓(厳美渓温泉いつくし園)
牛しゃぶに 豪華さ添える ズワイガニ(同上)
目を見張る 髙さ八段 雛飾り(同上)
厳美渓 全面ガラス 浴槽に(同上)
温泉は 菅江真澄の 絵に見え(大湯温泉阿部旅館)
湯気が立ち 雪融け早し 沢伝い(同上)
硫黄臭 加水で稀釈 漂わず(同上/温泉旅館18) 62歳
露天風呂 雪見はできぬ 有様に(同上)
源泉は 九十八度 沢に湧く(同上)
長く生き 友の知らない 湯に浸かる(同上)
風情ある 湯小屋と雪の 景観が(同上)
湯治場の 空気薄まる 温泉地(同上)
朝食の 生卵と海苔 手抜きでは(同上)
懐かしき やまぞり展示 玄関に(赤倉温泉三之亟)
窓の外 廃屋の宿 様ならず(同上)
客室の ダイヤル受話器 懐かしき(同上)
岩風呂は 江戸中期頃 手掘りとか(同上)
深湯では 底から源泉 自噴して(同上)
館内は 改修されて チグハグに(同上)
スキー旅 松川温泉 定宿で(松川温泉松楓荘)
一人でも スキーと登山 熱中す(同上)
玄関に 昔のスキー 三点も(同上)
若き日の 斎藤茂吉 この宿に(高湯温泉吾妻屋)
露天風呂 三角屋根の 湯小屋建ち(同上)
建つ離れ 文人好む 入母屋で(同上)
別荘を 思わす二階 敷地内(同上)
石置きの 湯小屋の屋根は 奥ゆかし(同上)
露天風呂 乳白色に 雪残り(同上)
貸切の 湯船で一人 孤独感(同上)
朝食は 宿の真心 披露する(同上)
宿の神 廊下に鎮座 古木の根(同上)
洋間化し 電気こたつは 旅館だけ(法師温泉長寿館)
客室の 外にも客室 一・二階(同上)
献立に ひと足早い 春を見る(同上)
シイタケは 煮付けするより 焼き好き(同上)
好物に 心が弾む イワナ焼き(同上)
食事部屋 衝立一つ 粋に見え(同上)
暖簾まで 格調高き 法師の湯(同上)
浴場は 法師独自の 窓ガラス(同上)
川底の 延長線に 湯はいづる(同上/温泉旅館19) 62歳
法師の湯 輝き光る 旅の宿(同上)
玉城の 浴室新たな 木の香り(同上)
牧水も 知らぬ湯船に 違和感も(同上)
霙降り 傘はないかと 露天風呂(同上)
フルムーン それが絵になる 法師の湯(同上)
電話機に 大正ロマン 偲び見る(同上)
カモシカの 剥製二匹 哀しい目(同上)
開湯の 空海大師 夢枕(同上)
遠き日の 旅人偲ぶ 山の宿(同上)
残雪に 小波も白し 法師川(同上)
旅の宿 浴衣着ないと 気がすまず(かんぽの宿寄居)
部屋の外 春まだ浅き 風景が(かんぽの宿寄居)
長瀞の 名所めぐり 先ずは湯で(同上)
目の刺激 湯船の先の ロケーション(同上)
露天風呂 かんぽの宿は 標準化(同上)
窓の外 目を引く一本 白樺で(両神温泉両神荘)
タイとエビ 秩父山中 宿の味(同上)
露天風呂 夜空の星に 目が点に(同上)
朝風呂は 男女交替 また新た(同上)
庭園の 池に水なし 春を待つ(同上)
木造の 三階部屋に 感動し(鎌先温泉最上屋旅館)
朝食は 一汁七菜 膳の上(同上)
温泉と 思えば沸かし湯 肩落とす(玄武風柳亭)
露天風呂 景観だけは 本物で(同上)
雪融けて 白波が立つ 湯元川(岩倉温泉)
雪消えて 活き活き泳ぐ 錦鯉(同上)
岩倉は 深い眠りの 湯とされて(同上)
きりたんぽ 秋田県では 地域差が(同上)
朝食に 加えて欲しき なた漬けを(同上)
薬師様 神に祀られ 鳥居立つ(同上)
名残り雪 江戸とおんなじ 宿で見る(鶴の湯温泉/温泉旅館20) 62歳
鶴の湯や 湯治客なし 観光地(同上)
入口の 水力発電 粋に見え(同上)
内湯にて 夕食前の 雪見酒(同上)
鶴の湯は 源泉四種 湯船別(同上)
日本一 秘湯の宿に 鶴の湯が(同上)
黒光る 廊下の床は 奥ゆかし(同上)
大好きな イワナ甘露煮 ととろ汁(同上)
部屋食は 持ち込む酒を 飲めて良し(塩原湯元温泉大出館)
浴槽の 壁に染み込む 湯の歴史(同上)
有難き 高湯と中湯 湯の仕切り(同上)
川遊び 楽しむ如き 露天風呂(同上)
朝食に 真心感ず 玉子焼き(同上)
朝散歩 赤川で聴く ホトトギス(同上)
関東の 最期の秘境 奥鬼怒は(奥鬼怒温泉八丁湯)
ログハウス 秘湯の宿も 様変わり(同上)
ウグイスの 囀り聴くや 露天風呂(同上)
辺鄙でも 宿の夕食 ホテル並み(同上)
内風呂は 建替えられて 木の香り(同上)
湯の滝は 野湯の趣 春の風(同上)
一泊で 活力の湧く 骨休み(同上)
遍路道 宿の善し悪し 別れ道(善通寺いろは館)
濡れ縁に 枯山水の 庭が添う(同上)
有難や 善通寺にて 般若湯(同上)
客室の 外に本坊 庭も見え(同上)
温泉は 弱アルカリの 適温で(たまゆらの湯ホテル浜荘)
珍しき 膳には旬の にぎり寿司(同上)
窓の外 マンション並ぶ 川沿いで(同上)
寝床では 何故か五木の 子守唄(樅木山荘)
窓の外 今日目的の 国見岳(同上)
風呂にまで 同行二人 大師像(土佐龍温泉三陽荘/温泉旅館21) 63歳
露天風呂 雪見灯籠 三基立ち(同上)
一人寝や ツインベッドは 物淋し(同上)
遍路宿 見慣れた景色 客室に(同上)
天然で 無くても気分 温泉で(かんぽの宿徳島)
赤貧や 洗い落せず 年も暮れ(同上)
露天風呂 祖谷温泉の 湯を運び(同上)
夕食は 会席料理 阿波の味(同上)
眉山から 眺める夜景 千金で(同上)
大晦日 最期の朝日 眉山から(同上)
三が日 甥子と二人 温泉に(鈍川温泉美賀登)
新年の 温泉までが 酉に見え(同上)
酔い醒めて 見た初夢も 消え失せて(同上)
雪を見ぬ 渓谷寂し 山の宿(同上)
部屋の外 港の景色 木に隠れ(旅館楠萃荘)
食事処 座敷わらしの 人形が(同上)
夕食に 馬刺しないのが 当て外れ(同上)
箸袋 夕食朝食 二種類が(同上)
内風呂は 外に劣らぬ 眺めなり(法華院温泉山荘)
宿の食 山小屋となり 肉食に(同上)
橋の先 石垣の上 本宅が(同上)
朝食も 夕餉と同じ 五品目(同上)
山の宿 寒の地獄は 秘湯なり(寒の地獄温泉旅館)
相棒と 別れ今晩 一人寝を(同上)
部屋の外 白濁の水 瀬を流れ(同上)
加温した 一般浴室 六ヶ所が(同上)
新記録 湯めぐり六ヶ所 二時間は(同上)
桧風呂 湯船新し 良き香り(同上)
ステーキと イワナ塩焼き 素敵なり(同上)
加温する ボイラー棟の 薪高く(同上/温泉旅館22) 63歳
札所では 最後の行が 朱印待ち(安楽寺温泉宿坊)
浴衣着て ベッドは何か 落ち着かず(同上)
窓の外 田園風景 春遍路(同上)
宿坊の 料理定番 がんもどき(同上)
高野山 温泉ありき 福智院(高野山温泉福智院)
つぼの湯や 同行二人 高野山(同上)
客室の 外の風景 杉木立(同上)
朝食は 一汁六菜 豪華なり(同上)
大広間 百畳敷きに 床の間も(同上)
ロビーには 所狭ししと 美術品(同上)
金屏風 甲冑刀剣 展示して(同上)
本尊の 愛染明王 またいつか(同上)
庭先の 露天風呂には 川続き(尻焼温泉星ヶ岡山荘)
温泉で 手負いの鹿も 湯治かな(同上)
露天風呂 男女別々 野趣ありき(同上)
家族風呂 木の温もりが 全身に(同上)
肉料理 嗜好を変えて ワイン飲む(同上)
盆休み 車は満車 新館に(同上)
帰るまで 蒲団は上げて 欲しくなく(同上)
加水され 少々薄き 硫黄泉(地獄谷温泉後楽館)
ケロリンの 湯桶懐かし 家族風呂(同上)
混浴や 昭和も遠く 花つぼむ(同上)
噴泉は 今も変わらず 川沿いに(同上)
湯に憩い 酒の肴は さくら肉(同上)
朝食の 嬉しきおかず 夏のナス(同上)
澄んだ青 源泉美し 沢の上(唐沢鉱泉)
尺イワナ 骨酒にして 飲むなんて(同上)
相部屋も 今夜は一人 貸切に(同上)
朝食の 鮭は角皿 はみ出して(同上)
鏡台や 誰が顏見ん 風呂上り(下部温泉橋本館)
信玄の 隠し湯二度目 隠れずに(同上)
元湯では ぬる湯とあつ湯 交互浴(同上/温泉旅館23) 63歳
十二品 二つの膳に 納まらず(同上)
湯治宿 一泊二日 野暮な客(同上)
弘法湯 同行二人 湯に憩う(杖温泉ホテル弘法湯)
貸切の 風呂は湯がなく 岩風呂に(同上)
部屋食は テーブル挟み 席移動(同上)
湯上り後 心身脱落 眠りつく(同上)
角部屋の 眺め得した 気分なる(同上)
宿の側 大師開基の 塩澤寺(同上)
夢と見る もみじ入り込む 露天風呂(中の湯温泉旅館)
硫黄泉 登山の疲れは 何処へやら(同上)
登山後に 美酒と肴が 中の湯に(同上)
友と行く 山旅楽し 上高地(同上)
朝食に 海山の幸 わさび海苔(同上)
洞窟の 奥に源泉 神秘的(同上)
家族風呂 温泉気分 宿になく(伊東温泉平野旅館)
秋半ば 据え膳上げ膳 ひとり言(同上)
熟睡し 目覚めた外に 相模灘(同上)
羽黒山 化粧まわしが 玄関に(同上)
流し目の 湯上り女性 廊下行く(同上)
朝食の アジの開きは 珍しき(同上)
階段に 川端康成 偲ぶかな(湯ヶ島温泉湯本館)
文学の 宿には消えぬ 匂いあり(同上)
色紙には 瞬時の思い 凝縮し(同上)
館内は 伊豆の踊子 一色で(同上)
浴室に 続く廊下に 霰敷き(同上)
男女別 内風呂二つ 川沿いに(同上)
湯ヶ島や 秋の味覚に 酒進む(同上)
木枯らしに 吹き飛ばされる 秘湯かな(同上)
彼岸花 山の出湯の 庭園に(同上)
一人なら 貸切入浴 家族風呂(同上)
花暦 見ながら泊まる 湯本館(同上)
朝食も 真心こもる 九品が(同上)
白塀に 貴賓出入り 冠木門(同上)
狩野川の モミジ冴えぬも 波は立つ(同上/温泉旅館24) 64歳
久々の 温泉民宿 悪くなし(千倉温泉しあわせ荘)
部屋の外 岩礁海岸 波の音(同上)
湯上りは ガニ汁肴に 濁り酒(同上)
生卵 陶板に入れ 客が焼く(同上)
ステージに 懐かしき見る 旭日旗(同上)
年の瀬は 湯滝に打たれ 只管打坐(横浜万葉倶楽部)
観覧車 カウントダウン 大晦日(同上)
日本丸 新年だけは 帆を立てよ(同上)
なぎさの湯 冷鉱泉の 塩化物(かんぽの宿鴨川)
流石だな シングルベッド 用意され(同上)
窓の外 白砂青松 百選で(同上)
舟盛りの 刺身に感謝 酒進む(かんぽの宿酒田)
目覚めれば 酒代気になる 冬の宿(同上)
朝焼けが 庄内平野 雪原に(同上)
鳥海の 手前に雪の 最上川(同上)
朝食は お盆二つに 十二皿(同上)
部屋の外 飯森山の 松林(同上)
露天風呂 風流なるか 庭の中(沓掛温泉満山荘)
地下を入れ 三階建ての 木造で(同上)
朝食の 和食に安堵 平らげる(同上)
信州の 百名山の 地図は初(同上)
懐かしさ 中位なり ランプ宿(高峰温泉)
部屋からは シイタケ栽培 積み木見え(同上)
浴衣着て 内湯四ヶ所 先ずめぐる(同上)
雲上の 花の小径に ランプ置き(同上)
見慣れない 果実酒七種 瓶並ぶ(同上)
懐かしき リュックサックの 展示見る(同上)
お新香と 天ぷら残し おかずとす(同上)
部屋の外 赤い鳥居が 窓枠に(岩倉温泉)
武徳殿 移築されたり 温泉に(芦ノ牧温泉仙峡閣/温泉旅館25) 64歳
消灯後 名月部屋に 忍び入る(同上)
露天風呂 一つ盥に 中仕切り(同上)
会津牛 陶板焼きが 名物で(同上)
手の込んだ おかず十皿 朝食に(同上)
懐かしき 友と旧交 温める(鉛温泉藤三旅館)
全ガラス 志津川湾が パノラマに(南三陸温泉ホテル観洋)
露天風呂 冬の星座が 湾照らす(同上)
惨壱一 平成弐燦 大津波(同上)
雪景色 秘湯の宿に 相応しき(岩倉温泉)
岩倉や 深き眠りに 雪の朝(同上)
学校の 古き教室 客室に(金浦温泉学校の栖)
味噌汁の 具には懐かし アカモクが(同上)
電気来て 秘湯の宿は 準秘湯(二岐温泉大丸あすなろ荘)
庭園と 呼ぶには雑な 佇まい(同上)
義務的に 食べる夕食 たまにあり(同上)
梅雨らしき 日々が続いて 長湯治(同上)
内湯から 跳ね出しされた 露天風呂(同上)
野湯らしき 露天風呂あり 川沿いに(同上)
朝食の 刺身と肉は 予想外(同上)
様々な 病を癒す 湯治場で(みちのく霊泉やわらぎの湯)
城郭と 思えば宿の 主の家(同上)
能舞台 三春城下の 霊泉に(同上)
新しき 思い出刻む 男鹿の宿(男鹿温泉元湯雄山閣/温泉旅館26) 65歳
ナマハゲの 面より源泉 かけ流し(同上)
ぬる湯でも 効能一番 蝉しぐれ(同上)
湯の花が 温泉質を 物語る(同上)
朝食の おかずは豪華 十五品(同上)
湯船にて 徳利手にし 雪を見る(登別温泉第一滝本館)
舌先も 孤独なるかな 冬の宿(同上)
ホテルでも 天然温泉 有れば良く(スーパーホテル釧路駅前)
部屋の窓 淋しき駅の 雪景色(同上)
四泊目 別海温泉 予約でき(べっかい郊楽苑)
改まる 年の間は 温泉で(同上)
湯に浸かり 花咲ガニで 大晦日(同上)
雪も止み 別海の湯で 初日の出(同上)
降る雪や 温泉三昧 寝正月(阿寒湖温泉ホテル御前水)
結氷の 阿寒湖見るは 初めてで(同上)
最北の 温泉マーク 豊富に(豊富温泉川島旅館)
冬の日は 朝湯一番 北の宿(同上)
胃袋も 北海道の 冬を知る(同上)
料理見て 飲む酒決まる ワインかな(同上)
旅人を 貫く前に 墓穴掘る(同上)
宮様の スキーウェアを 宿で見る(吹上温泉白銀荘)
久々の 二段ベッドは 懐かしき(同上)
程々に 雪は降るなり 湯治宿(然別峡かんの温泉)
明治末 新たな出湯 山奥に(同上)
新しき 壁に顔出す 鹿と熊(同上)
三年で 湯の花太く 丸太ほど(同上)
ウヌカルの 鐘は熊除け ひもが付き(同上)
風流な 月影橋で 雪見かな(同上)
源泉の 足元湧出 宝物(同上/温泉旅館27) 66歳
夕食の 友は地酒の 飲み比べ(同上)
朝食の 嬉しきおかず ととろいも(同上)
番犬よ また逢う日まで 生きてろと(同上)
車寄せ かんぽの宿は ホテル並み(かんぽの宿小樽)
税金の おこぼれ拾う 宿泊費(同上)
売店で 夕食前の 酒を買う(同上)
部屋に入り パソコンセット 先ず一句(同上)
部屋の外 スキー場見て ウヰスキー(同上)
宝川 小樽の地酒 夕食に(同上)
夕食を 終えても外は 日は暮れず(同上)
道内の かんぽの宿は 小樽だけ(同上)
文句なし 湖畔の宿の 温泉は(丸駒温泉旅館)
温泉の 排水管路 藻が緑(同上)
客室は 湖畔を望む 二階の間(同上)
雪消えて 間もない湖畔 貧相で(同上)
野天風呂 館内行くも ひと苦労(同上)
比類なき 湖底の出湯 野天風呂(同上)
トド寝する 衝立欲しき 内湯かな(同上)
男女別 露天風呂あり 本館に(同上)
夕食は ほど良い品で 完食す(同上)
春の朝 湖畔の宿を 囲む山(同上)
スェーデン 国宝までが 客となり(同上)
開湯の 大正ロマン 写真あり(同上)
二代目の 女将の写真 湯の歴史(同上)
小船には 溢れんばかり 客を乗せ(同上)
朝食に 好きな焼きそば 添えられて(同上)
紅葉の 大雪山を 夢登山(旭岳温泉湯元湧駒荘)
骨酒や 雪と月見る 露天風呂(同上)
メダリスト 秘湯の宿の 娘とは(同上)
あら何と 秘湯ビールの 銘柄も(同上)
夕食は 本格的な 鍋料理(同上/温泉旅館28) 66歳
写真には 勇駒別 温泉名(同上)
シコロの湯 壁のシコロが 壮観で(同上)
純白の 雪に負けずと 湧くいで湯(同上)
百年の 歴史新たに 月と雪(同上)
食後飲む 牛乳の味 雪印(同上)
牧歌的 温泉宿は 新鮮で(新冠温泉ホテルヒルズ)
露天風呂 ライトアップは 目には毒(同上)
月明かり 恋しく思う 露天風呂(同上)
食前酒 生酒二合 定番に(同上)
朝風呂の 楽しさ一つ リフレッシュ(同上)
新冠 牧場の朝は 乳牛で(同上)
春雨の テラスは淋し 閑古鳥(同上)
放牧地 牛馬不在で 絵にならず(同上)
門構え 秘湯の宿で 規格外(強首温泉樅峰苑)
別棟に 悲哀さを見る 屋根破れ(同上)
米蔵の 観音扉 朽ちかけて(同上)
古民家の 懸魚の飾りは 珍しき(同上)
先代の 胸像外から 玄関に(同上)
日本間に イスとテーブル 食事処(同上)
階段に 大正ロマン シャンデリア(同上)
庭園の 中に湯がある 夢も湧く(同上)
森の湯や 見上げるだけの 雲雀かな(同上)
窓の外 庭園広く 二千坪(同上)
夕食に 雄物川産 モクズガニ(同上)
朝食の 鮎の甘露煮 絶品で(同上)
湯めぐりは 先ずは入浴 家族風呂(日景温泉)
東北の 草津とされる 湯の効き目(同上)
混浴の 露天風呂消え 男女別(同上)
ナマハゲの 赤青の面 展示され(同上)
暑き日は 読書三昧 山の宿(同上)
いろり火に 汗を垂らして 焼くイワナ(同上/温泉旅館29) 66歳
朝食は 豪華な膳で 十五皿(同上)
脱衣室 ヒーター新設 今風に(同上)
寄せ集め こけし人形 価値低く(同上)
池の鯉 洪水に遭い 今いずこ(岩倉温泉)
浴槽は 男女の仕切り 一つ湯屋(同上)
露天風呂 再建される 時を待つ(同上)
湯ノ川に 菅江真澄の 息づかい(湯ノ沢温泉杣の湯)
夫婦杉 三百年の 契りとか(同上)
秋の風 秘湯の部屋へ 夢を乗せ(同上)
露天風呂 今は珍し 混浴で(同上)
無色でも 硫黄の香り 心地良し(同上)
何祀る 立派な祠 温泉に(同上)
玄関の 鷹の剥製 ド迫力(鷹の湯温泉)
古写真の 湯治風景 絵葉書に(同上)
吊橋に 思い出される 秋景色(同上)
河鹿荘 廃屋化する 湯治宿(同上)
鷹休む 場所に湯があり 名付けられ(同上)
堰堤は 昔ながらの 渓流美(同上)
露天風呂 役内川に 三ヶ所も(同上)
混浴の 簾床しく 川へりに(同上)
湯の守の 五代の夢が 浴槽に(同上)
内風呂の 立湯は深く 胸までも(同上)
客はなく 覗き見したり 婦人風呂(同上)
涙出る イワナの刺身 塩焼きに(同上)
久々に 朝酒口に 酔い覚まし(同上)
神の湯は 奈良養老期 開湯と(会津西山温泉滝の湯)
部屋の外 滝谷川の 瀬音聞く(同上)
骨酒や イワナと共に 酒浸り(同上/温泉旅館30) 67歳
浮き沈む 湯華のような 秋の宿(同上)
吊橋の 上に小さな 滝が落ち(同上)
朝食の イワナ甘露煮 ダメ押しか(同上)
部屋の外 湯小屋はゆかし 雪景色(新野地温泉相模屋旅館)
内風呂は 白濁をした 硫黄泉(同上)
骨酒の 器は宿の オリジナル(同上)
露天風呂 薄ら積る 雪を見ん(同上)
噴煙の 周りは冬も 草紅葉(同上)
福島の 市街の眺め 部屋の窓(同上)
鬼面山 存在感は 神の如(同上)
束の間の 殿様気分 客室で(いわき湯本温泉松柏館)
コロナ禍の GоTоトラベル 有難し(同上)
夕食は 大名御前 超豪華(同上)
イカ刺しや いわきの宿に 冬はなし(同上)
庭園の 枯山水に 粋な樋(同上)
川沿いに 山根屋旅館 五階建て(土湯温泉山根屋旅館)
外観に そぐわず部屋は 純和室(同上)
対岸に 新形態の ホテル建ち(同上)
浴場は 温泉一の 広さとか(同上)
夕食は 四季の彩り 外は雪(同上)
飛び込みで 夕食はなし 二万円(天鏡台温泉洋風旅館)
サバ詰で 晩酌を飲み カップ麺(同上)
部屋移動 ないのも淋し 入浴時(同上)
宿泊費 五千円ほどが 朝食代に(同上)
朝風呂に 頭すっきり 露天かな(同上)
若松屋 共同風呂は ボランティア(馬場の湯温泉若松屋)
金精に 千客万来 お呪い(同上)
盛り上がる 楽しさばかり 若松屋(同上)
三拍目 見栄を張りたや 恩返し(同上)
旅の宿 竜宮城を 見る如し(かんぽの宿いわき/温泉旅館31) 68歳
旅人の 最後は友 月と花(同上)
浴場に 超音波風呂 寝湯もあり(同上)
結露水 落ちて天井 気にかかる(同上)
満月に 合掌したり 露天風呂(同上)
朝食の 膳が笊とは 面白き(同上)
洋風の 庭は建屋に 調和させ(同上)
大佐藤 仁右衛門の名が 正門に(青根温泉湯元不忘閣)
六本の 源泉湧くや 屋敷内(同上)
いつの間に 蔵にも湯船 設えて(同上)
石風呂の 大湯改装 木の香り(同上)
売店は 民具展示に 様変わり(同上)
湯の他に 水も湧くなり 若水井(同上)
古賀政男 影を慕いて 温泉に(同上)
レトロ感 ライトアップの 御殿見る(同上)
政宗も 知らぬ湯船よ 御殿湯は(同上)
半露天 亥之輔の湯は 風流で(同上)
朝食は 殿様御膳 思わせる(同上)
不忘庵 引き戸の先は 旧離れ(同上)
哀れかな 土蔵の補修 波トタン(同上)
使われぬ 炉寂しく 部屋隅(同上)
床の間の 掛軸通年 虫ぼしを(同上)
甲冑は 伊達輝宗の 着用と(同上)
秋田駒 登山の穴場 国見口(国見温泉森山荘)
展示室 写真一色 秋田駒(同上)
温泉は エメラルドクリーン 独特で(同上)
露天風呂 ランプの下で 星見たき(同上)
石かなと 思えば湯の花 排水路(同上)
鳥かごの 横に開運 招き猫(同上)
キリタンポ 忘れた味を 夕食で(同上)
朝食で 好きな山菜 五品目(同上)
玄関に 今は月並み 人力車(中山平温泉琢琇)
最初から 蒲団敷かれた 部屋は良し(同上)
露天には 芍薬の湯の つぼ湯あり(同上/温泉旅館32) 68歳
混浴の 長生の湯は 露天風呂(同上)
温泉旅館 長句(短歌・狂歌)
温泉が 無ければ只の 山の谷 深まる秋に 添える湯煙り(青荷温泉/温泉旅館1) 41歳
水の音 風のささやき 散る紅葉 ランプの宿に 響く発電機(同上)
茅葺きの 宿こそついの 栖かなり 行き交う人も 縄文人も(同上)
世の中が どんなに変り 移るとも 昔の景色 今日の喜び(同上)
一幅の 絵を見る如き 宿もあり とこしえなれや 青荷温泉(同上)
あおによし ランプの宿は ほのぼのと 月日を超えて 人を和ます(同上)
茅葺きの 宿を忘れて 宿はなし ホテル・ペンション 洋風好まず(鶴の湯温泉)
温泉街 三階建ての 棟続き とこしえなれや 銀山温泉(銀山温泉能登屋旅館)
春は春 思えば懐かし 恋人と 訪ねてみたり 銀山温泉(同上)
能登屋には 熱き想いあり 能登屋には 泊まる術なく 今日を待ちつつ(同上)
建物が 人目を引くなら 温泉は おまけじゃないよ 銀山温泉(同上)
有り金を たたいて一泊 六万円 君を誘うは 君が好きだから(稲住温泉)
山の幸 海の幸よと 並べられ 食えぬ時あり われは粗食で(同上)
楽しみが 苦しみとなる 時もあり 竜宮城を 後にする時(同上)
振り向けば わが人生の 節々に 君は現れ また消えて行く(同上)
もう一度 来ることあるか 嵐亭に いずれが先に 滅ぶか否や(同上)
朝食が 並みの旅館の 夕食か あめてたハムが 気残りとなる(同上)
思い出を 重ねてみたき 秘湯宿 寺めぐるよう 温泉をゆく(温湯温泉佐藤旅館)
片廊下 全面ガラス 輝いて 秘湯を守る 心しのばる(同上)
木造りの 宿の優しさ 温もりよ 柱の香り 床きしむ音(吹上温泉峯雲閣)
夏場には 川そのものが 露天風呂 吹上温泉選 峯雲閣は(同上)
一銭の 金も残さず 湯に浸かる 女と酒に 滅びしのちに(鳴子温泉ホテル亀屋)
幸せは 温泉宿で 子供らの 満足そうな 笑顔見る時(同上)
元湯には 予約取れず 仕方なく 国民宿舎 夏油山荘に(夏油温泉夏油山荘)
三棟の 切妻屋根の 二階建て 元湯夏油 湯治場のまま(夏油温泉元湯夏油)
変りゆく 時代の波は 届かざる 秘湯の宿の 秋の朝焼け(同上)
高級な ホテル佐勘は 一度だけ 秋保温泉 敷居が高し(秋保温泉/温泉旅館2) 45歳
百年の 歴史の誇る 湯治場は 湯川温泉 高繁旅館(湯川温泉)
寂れ行く 温泉地にも 幸あれと 願いを込める 湯本温泉(岩手湯本温泉)
移り行く 岩手湯本の 哀れさよ 数十軒が 三軒となり(同上)
山の湯や 裸の上に 天の川 子規の名句に 盃重ね(同上)
三花館 廃業を聞き 宿泊す 部屋の様子を 写真に収む(同上)
牧歌的 永岡温泉 夢の湯は 昭和後期に 開湯されて(永岡温泉夢の湯)
湯田川の 旅館たみやは 明治期の 面影残す 三階建てで(湯田川温泉旅館たみや)
盆休み 甥子二人と 投宿す 日本の宿の 百九十選(同上)
夕食は カニやサザエに 鯛焼きと 甥子二人も 大喜びで(同上)
目覚めれば 金峰山へと 朝登山 切り離せない 湯田川の山(湯田川温泉)
河鹿鳴く 眼下を流れる 水の音 酌婦来る間の 鴬宿の宿(鴬宿温泉長栄館)
お座敷は アフタースキーの 定番と 遊び尽くした 鴬の宿(鴬宿温泉寿広園)
しみじみと 飲む酒楽し 鴬宿の せせらぎの音 河鹿鳴く声(同上)
消えて行く 木造三階 旅の宿 写真の残し 我が宝とす(台温泉中嶋旅館)
美肌の湯 瀬美温泉の 開湯は 昭和中期に 入畑ダムに(瀬美温泉)
肉魚 野菜を入れた 九品が 山の宿では 豪華に見えし(同上)
名湯の 夏油温泉 開湯は 平家落人 末裔とされ(夏油温泉元湯夏油)
渓流に 残雪を見て 湯浴みする 五月の空に ウグイスの声(同上)
冬季でも 営業をする 秘湯あり 雪上キャタピラ 夏油もどうか(同上)
二回目の 龍飛崎には 甥子連れ 青函トンネル 見せてやりたく(竜飛温泉ホテル竜飛)
奥深き 八幡平の 谷間に 藤七温泉 彩雲荘が(藤七温泉彩雲荘)
提灯に 日本秘湯を 守る宿 加盟軒数 百二十ほど(同上)
憧れの 藤七温泉 露天風呂 目線の先に 見る南部富士(同上)
温泉は 乳白色の 硫黄臭 九十年の 歴史に浸かる(同上)
江戸前期 小安温泉 開湯し 旅館多郎兵衛 その後創業(小安温泉旅館多郎兵衛)
川原の 大噴湯は 夢に見る 秋紅に 谷染まる頃(同上)
弘前の 小堀旅館は 二階建て 入母屋造り 忘れ得ぬ宿(小堀旅館)
小安には 旅館民宿 十五軒 清風荘は 手頃な宿で(小安温泉清風荘)
またいつか 湖畔の宿に 憩う時 温泉街を 船から見たし(繋温泉ホテル大観)
歓楽の 温泉街は 滅びゆく 大鰐・繋 大滝・湯本(同上)
湯の中に 旅の疲れは 解け込んで 八幡平に 風吹き抜ける(ゆけの湯温泉)
手を合わす 金精様は 先祖かな 八幡平の ふけの湯の宿(ふけの湯温泉/温泉旅館3)
ふけの湯は 江戸宝永期 開湯で 乳白色の 源泉三本(同上)
源泉に 絶えまず上る 湯の煙り 自然湧出 湯の極みなり(同上)
野湯らしき 雰囲気もある 露天風呂 八幡平の 景色眺めて(同上)
新たなる 定宿にと 思うかな 山の出湯の 千草の宿は(湯川温泉千草)
マスコミが 秘湯秘湯と 踏み込んで いよいよ消える 秘湯と言う宿(三ッ又温泉)
開湯が 八十年の 槍見館 切妻造り 木造二階(新穂高温泉槍見館)
最愛の 竹馬の友と 宿泊し 昔話と 酒は途切れず(同上)
四日市 工場メンテの 慰労会 湯ノ山温泉 寿亭で(湯ノ山温泉寿亭)
夕食は すき焼きの他 七皿で 松坂牛と 思って口に(同上)
千年の 歴史を秘めた 榊原 温泉ありて 日帰り入浴(榊原温泉湯元榊原館)
茅葺きの 宮乃温泉 甲賀流 忍びの宿で いつか泊らん(宮乃温泉)
白山の 中宮温泉 開湯は 泰澄大師 平安初期に(中宮温泉山田旅館)
予約した 旅館間違え 後悔す 秘湯の宿の スタンプ損に(同上)
間違えた 宿の湯には 変りなく 眺める景色 また同じなり(同上)
加賀の国 山城温泉 天祥は 格式高く 思い出薄く(山城温泉天祥)
運命に 生かされて行く 山の旅 花咲く頃に 山で果てたき(みくりが池温泉)
感激す 国民宿舎 能登路荘 ほど良い食事 天然温泉で(珠洲温泉能登路荘)
海岸に よしが温泉 瓦屋根 泊まってみたい ランプの宿で(よしが温泉)
金沢の 離れ座敷で 清遊を 鶴来温泉 さわだ旅館へ(鶴来温泉さわだ旅館)
玄関の 看板の名は 萬寿荘 さわだ旅館は 文学の宿(同上)
憧れの 佐渡の海原 眺めつつ 温泉に入る 春の夕暮れ(相川温泉道遊)
六十路過ぎ 温泉のある 島巡り 佐渡に始まり 佐渡に終わるか(加茂湖温泉花月)
舘山寺 温泉街が 浜名湖に 甥を連れては 空室を問う(舘山寺温泉ニューいずみ館)
黒部峡 名剣温泉 切妻の 大きな屋根の 三階建てで(名剣温泉)
トロッコで めぐる黒部 峡谷の 釣鐘温泉 途中下車して(釣鐘温泉)
二回目は 中宮温泉 日帰りで にしやま旅館 秘湯の宿に(中宮温泉にしやま旅館)
登山後は 白山温泉 入浴す 秘湯の宿の 永井旅館に(白山温泉永井旅館)
浸る湯に 古代檜の 精霊が 宿ると思い 手をふれて見る(檜枝岐温泉かぎや旅館)
檜枝岐 温泉宿に 前泊し 百名山の 燧ヶ岳へ(同上)
片山津 温泉街は 推移して 歓楽街は 清遊気味に(片山津温泉佳水郷)
最近の かんぽの宿は 食事良し 刺身・肉鍋 定番となり(岐阜羽島/温泉旅館4) 55歳
箱物の かんぽの宿も 悪くなし 当日予約 断りもせず(同上)
甥子連れ かんぽ宿に 投宿す 温泉巡り 今も変わらじ(かんぽの宿三ヶ根)
大好きな カニだけ残し 完食す 地元で獲れた カニでないから(大湯温泉千葉旅館)
仲の良い 友と再び めぐり逢い 温湯に慣れる 大湯温泉(同上)
十和田湖の 大湯の町で 部屋探し 一年ほどは 住むことになる(同上)
風雪に 堪えてこその 湯治宿 建て替えられし 玉川温泉(玉川温泉)
白色の 火山景観 独特で 玉川温泉 国宝クラス(同上)
石灰華 ここに泊って 正解か 威張湯守に 頭下げつつ(二股ラジウム温泉)
結婚の 節目に泊る 夫婦あり 月もめでたい 銀婚湯かな(上の温泉銀婚湯)
イカ漁が 不漁となって 漁火が 部屋から消ゆる 時代も哀れ(下風呂温泉長谷旅館)
松前の 花に浮かれた その後に 真澄を想う 漁火の宿(同上)
肘折は 秘湯の宿の 葉山館 兜造りの 玄関千鳥(肘折温泉葉山館)
湯は宝 結の絆が あればこそ 温泉街に 未来は灯る(同上)
葉山館 温泉街の 外に建つ 三千坪の 川の敷地に(同上)
肘折の 銅山川の 橋の下 遊ぶ子消えて セキレイが飛ぶ(同上)
湯治場は 六百余年 歴史あり 下駄の音にも 地蔵倉にも(同上)
天然の なめこのぬめり 特別で その背景は 秋の青空(同上)
その昔 中屋に泊り 滑るかな 天元台の 国体コース(白布温泉)
山の幸 フルコースの 絶品に 感激したり 岩魚の刺身(推立温泉住吉館)
朝食が 八皿並ぶ 膳の上 囲炉裏に土鍋 湯豆腐を見る(同上)
鄙びたる 谷間の宿に 湯浴みして あれこれ思う 浮世の哀れ(杣温泉)
純和風 湯田川温泉 湯どの庵 宿泊の夢 何とか叶え(湯田川温泉湯どの庵)
豪華さに 縁遠い宿の 絶品は 鯉のあらいと かぼちゃの煮物(同上)
旧湯殿 まだ見ぬ風呂に 入浴す 湯船に浮かぶ 歴史の深み(同上)
体力の 限りを知るや 朝日岳 蒲団に沈む 湯田川の宿(同上)
どくどくと 渓に湧き立つ 硫黄泉 魚も棲まぬ 山は賑わう(玉川温泉)
温泉や 冷めて流れて 毒となる 強酸性の 玉川温泉(同上)
空き腹に 飲む酒の酔い 格別で 宿で靴脱ぎ 先ずはビールを(同上/温泉旅館5) 55歳
部屋からの 眺め一番 気にかかる 殺風景も 湯治場らしく(同上)
私利私欲 秘湯の宿に 生きる人 仕方ないかな 冬期休みでは(同上)
使えない 白いタオルに 露天風呂 お盆休みの 玉川温泉(同上)
大噴の 源泉量は 日本一 八千四百 毎分リットル(同上)
日本一 競ってみても 仕方ない 殆ど捨てる 温泉なれば(同上)
玉川の 北投石は 唯一の 特別天然 記念物かな(同上)
憧れの 玉川温泉 夕食は おかず四皿 意外と粗食(同上)
廃校の 校舎改修 秘湯宿 奥水上の 湯ノ小屋温泉(湯ノ小屋温泉葉留日野山荘)
丁度いい 酒の肴は 山の幸 マグロやエビの 無きも嬉しく(同上)
大雨の 降るが如くに 蝉の声 眠気も覚める 山の夜明けよ(同上)
浴場は 男女それぞれ 内風呂で 三畳ほどの タイルの湯船(同上)
普段なら 五合は飲める 酒なのに 二合で潰れる 登山の疲れ(同上)
栗駒は まだ五合目の 観光地 見せてやりたや 紅葉の頃に(須川高原温泉)
県境を 超えて湯めぐり 須川の湯 全国無比の 栗駒の山(同上)
湯の沢は あちらこちらに あるけれど 藤里の湯は 元湯に限る(湯の沢温泉藤駒荘)
那須山の 名山三座 登り終え 湯本温泉 宿に投宿(那須湯本温泉喜久屋旅館)
おばちゃーん お銚子一本 追加だよ 寅さんを真似 飲む酒うまし(同上)
到着後 就寝前と 朝風呂は 温泉宿で 欠かせぬ行為(同上)
日光の 百名山を 二座登り 光徳温泉 ホテルに憩う(日光アステリアホテル)
山の宿 俺は分からぬ 二人連れ 夫婦でもない 親子でもない(同上)
五十歳 再び戻る 山歩き 焼石登山 夏油入浴(夏油温泉観光ホテル)
金華山 渡航登山 前泊は 対岸に建つ 麦飯石湯(ホテルニューさか井)
客室は 和室に洋間 ベッド置き 一人泊まるに 広過ぎるなり(同上)
茅葺きの 菊水館は 至極なり ホテル・ペンション あまり好まず(大沢温泉菊水館)
文人の 一夜の宿を 顧みる 大沢温泉 菊水館に(同上)
湯治場の 面影残す 自炊館 大沢温泉 未だ混浴(同上)
温泉で 地震を感じ 逃げるより 覚悟を決める 入浴冥利(湯瀬温泉滝ノ湯旅館)
桂月の 墓の横には 新たなる 蔦湯愛せし 偉人の墓も(蔦温泉/温泉旅館6) 56歳
ヒメマスの 皿盛り食べし 思い出も 今は昔の 夢の出来事(十和田湖温泉)
次回には 長平コース 滑りたい お岩木山は 春が一番(嶽温泉)
岩木山 身近に眺め 湯に宿り 心に浸みる 四季の移ろい(同上)
熊の肉 マタギ料理に 欠かせない ドブロク飲みて 食べてもみたき(同上)
十和田湖の 思い出をまた 顧みる 大湯に宿した 一年の日々(大湯温泉白山荘)
全国の かんぽの宿は 民営化 横手温泉 運命いかに(かんぽの宿横手)
台ヶ森 温泉郷の 一つでも 山野川旅館 開湯江戸期(台ヶ森温泉山野川旅館)
屋根の上 太陽光の パネル見る 温泉旅館 省エネゆかし(同上)
鉱泉や 人の手頼り 名湯に 生まれ変わるか 山野川の湯(同上)
鉱泉も 成分あれば 温泉と 認めることも 温泉マニア(戸波鉱泉)
温泉は 天国または 極楽か 遥か昔に 思いを馳せし(同上)
霧ヶ峰 高原に来て 宿探し 昔の旅館 あるが嬉しき(霧ヶ峰高原旅館双葉屋)
旅にあり 粗衣粗食も 楽しけり 雲の波立つ 峰の夕暮れ(同上
湯畑や 百人の名を 思い出す 田中・福田は 犬猿の仲(草津温泉湯畑)
様々な 有名人の 名を刻む 千古を過ぎて 湯煙絶えず(同上)
今日の宿 日新館に チェックイン 甥子と二人 登山の後に(草津温泉日新館)
夕食は 豪華さよりも 内容で 七品あれば 晩酌OK(同上)
湯もみする 山下清 写真見て 温泉愛が 今も伝わる(同上)
温泉の 共同浴場 無料とか 十九ヶ所も あるは驚き(草津温泉千代の湯)
明日は盆 伊香保温泉 閑古鳥 甥子と二人 前日予約(伊香保温泉)
バブル過ぎ 温泉街に 明暗が 草津は維持し 伊香保は廃れ(同上)
哀れなる 旅館ホテルの 廃業に 古き良き日の 伊香保を偲ぶ(同上)
毎分で 千四百 リットルが 四十六度 適温で湧く(同上・源泉)
雨飾 都忘れの湯 登山口 百名山の 登山の誉れ(雨飾温泉雨飾山荘)
憧れの 白馬岳の 登山日は 白馬八方 温泉泊まり(白馬八方温泉)
山梨の 増富ラジウム 温泉は 信玄公の 隠し湯とされ(増富ラジウム温泉)
ぬくぬくと 育つイワナに うま味なし 秋くれないの 平湯温泉(愛宝館)
上高地 狭くて高い 小屋よりも 近場の温泉 泊まるに限る(同上/温泉旅館7) 56歳
平湯の湯 民俗館の 中にあり 茅葺民家 二棟を移築(平湯の湯)
木造の 四階建ての 山本屋 老朽化して 消えてゆくのか(西山温泉山本屋旅館)
絶え間なく 水音響く 宿に寝て 清らかなまま 彼女と過ごす(西山温泉慶雲館)
嵐吹き 登山は中止 温泉で のんびり過ごす 時の旅人(奈良田温泉白根館)
新穂高 温泉の中 外せない 水明館の 佳留萱山荘(新穂高温泉水明館佳留萱山荘)
朝夕に 思うは山の 事ばかり 北アルプスの 湯宿と共に(同上)
骨酒や これで十分 帰ろうか 明日の笠ヶ岳 きつく辛そう(同上)
庭先に 湯煙りは立ち 岩魚はね その日の夜に 骨酒となり(同上)
春は良し また秋も良し 望月の 光り漂う 飛騨の山宿(同上)
また来よう 大山登拝 牡丹鍋 七沢温泉 盛楽苑に(七沢温泉盛楽苑)
二年目の 百名山の 旅遠く 大山登山 ホテル前泊(ホテル大山しろがね)
天城山 山のバッチを 求め得ず 万天の湯で 偶然ゲット(丸野高原温泉)
気に入りし 盛楽苑は 満室で 今回の宿 福元館に(七沢温泉福元館)
七沢の 福元館は 同郷の 小林多喜二 ゆかりの宿で(同上)
客室と 食事は別の 宿多く 据え膳上げ膳 言葉遠のく(同上)
三古泉 有馬温泉 結びの湯 上大坊の 老舗の宿に(有馬温泉上大坊)
旧友と 牛肉食べし 有馬の湯 忘れられない ピンポンの音(同上)
また明日 遠く離れる なる身とて 友と宿した 有馬忘れず(同上)
振り向けば 時様々に 浮かび来る 共に歩いた 船乗りの道(同上)
屋久島の 宮之浦岳 前泊は 登山口寄り 安房の宿(旅人の宿まんまる)
日帰りで 百名山の 死闘終え バスとタクシー 駆使して下山(ホテル縄文)
素泊まりの ホテルの隣り 居酒屋で 登山の無事を しみじみ感謝(同上)
熊本や 馬刺し一番 忘れ得ぬ 霜降り赤身 温泉宿で(垂玉温泉山口旅館)
詩歌人 五足の靴の 旅の跡 垂玉温泉 百年前に(同上)
若き日の 詩人ら五人 九州を 約二十日間 旅した記録(同上)
この旅館 日本の秘湯 守る会 会員旅館 憧れの宿(同上)
下駄の音 硫黄の香り 滝の水 垂玉温泉 至福の一夜(同上/温泉旅館8) 57歳
思い出す 昔の友は 今いずこ 旅寝の宿に 涙は止まず(かんぽの宿別府)
憧れの 別府温泉 広過ぎて 先ずは無難な かんぽの宿に(同上)
清水の 舞台飛び込む 気持ちにて 下呂温泉の 水明荘に(下呂温泉水明荘)
江戸時代 有馬・草津に 肩ならべ 三名泉に 下呂も選ばれ(同上)
牛はただ 国産牛と 書いている 下呂温泉の 老舗のホテル(同上)
大菩薩 民宿があり 予約する 山小屋よりも 親しみ感じ(光明石温泉ひがし荘)
山の湯の 窓を開けば 流れ星 消え行く前の 命惜しまん(同上)
柔らかき 布団が恋し 旅に出て ふわりふわりと 浮く心地して(スパティオ小淵沢)
小渕沢 延命の湯で 寛いで 明日の登山の コースを予習(同上)
温泉は 皇海登山の 前泊で 梅田屋旅館 老舗の宿に(尾瀬かまた宿温泉)
夕食は 絶品揃い 先ず馬刺し イワナ塩焼き タラの芽天ぷら(同上)
江間章子 夏の思い出 文学碑 口ずさみつつ また憧れる(同上)
登山口 青木鉱泉 予約して 南アルプス 鳳凰山に(青木温泉)
雰囲気は 青木鉱泉 文句なし 秘湯を守る 旅館であれば(同上)
食堂は 山小屋よりも 整備され 日帰り入浴 楽しむ客も(同上)
火打山 赤倉温泉 前泊し 余裕を持ちて リベンジしたき(赤倉温泉まつや旅館)
極楽や 入湯三昧 ほろ酔いて 膝を枕に うたた寝る時(大町温泉かしわ荘)
据え膳は 十一品の 豪華さで 明日の登山の 活力となる(同上)
山荘で 開高健の 寄せ書きを 眺め納得 乾杯をする(銀山平温泉/温泉旅館9) 57歳
歌詠めば 絶えず想うは 旅の空 未知との出会い 過去との分れ(同上)
越後駒 登頂終えて 栃尾又 温泉泊り 明日は八海(栃尾又温泉自在館)
山菜に 川魚あり 食足りる 天地自然は 糧をもたらす(同上)
木造の 三階は建ては 遠くなる 再建不能 湯治場建屋(同上)
旧館は 切妻屋根の 三階で 大正期築 木造優美(同上)
自在館 江戸時代初期 創業で 敷地の中に 薬師堂建て(同上)
温泉の 名の付く土地は 無視できず 寺泊にも 温泉ありき(寺泊海岸温泉)
飛び込みで 泊まる旅館の 直ぐ側に 居酒屋あれば 幸いなりき(同上)
この酒に すべてを流し 立ち去らん 一見客の 馴染まぬ宿は(森岳温泉ホテル)
バブル後は 社内旅行の ブーム去り 森岳温泉 廃れた様子(同上)
しみじみと 酒は飲むなり 温泉で 松の林に 波音を聞き(かんぽの宿鴨川)
ピンキリの かんぽの宿で 鴨川は 残して欲しい 宿の一つで(同上)
休暇村 全国各地 地味ながら 根強い人気 公共の宿(館山温泉休暇村)
冷たさが 心の奥に しみて来る 名のある宿の 雪景色かな(かんぽの宿横手)
閉館が 確実となり 宿泊す 日帰り入浴 愛したかんぽ(同上)
老朽化 せずに消え行く 宿哀れ 無駄な建物 活かす智恵なく(同上)
湯船にて ゴンドラの唄 口ずさむ 命短し 明日は知れない(みちのく温泉旅館)
面白き 車輛を立てた デザインで 展望台に 車輪六個が(同上)
この世のみ 極楽はあり 温泉で マッサージして うたた寝る時(同上)
深浦の 温泉ならば 不老ふ死 みちのく温泉 寂れるばかり(同上)
思い出や 霞の如く 消えて行く みちのく温泉 廃業となり(同上・追憶)
城ノ倉 温泉ホテル 初めてで 一軒宿の 魅力を探る(城ノ倉温泉/温泉旅館10) 58歳
建物は コンクリながら 北欧の ホテルを模した 洒落たデザイン(同上)
風呂の外 残雪深き ブナ林 木の周りだけ 雪融け始め(同上)
良き友と 良き酒を飲み 良き話 良き温泉で 良き一晩を(同上)
最果ての 島の温泉 利尻富士 甥子とふたり 思い出を積む(利尻富士温泉)
あら何と 明日チャレンジ 蝦夷富士が 温泉宿の 部屋に聳えて(川上温泉)
甥子連れ 北海道の 温泉と 百名山に 思い出刻む(同上)
温泉に 東大雪 荘が建つ 新得町の 国民宿舎(トムラウシ温泉東大雪荘)
骨酒の イワナも酔って 泳ぐかな そんな夢みる イワナと共に(同上)
同室の 山男らの 語らいに 入り込めずに 寝たふりをする(同上)
十勝岳 白金温泉 前泊す 経費節減 民宿泊に(白金温泉民宿林道)
一日は 我れを待たずに 過ぎてゆく 早く飲みたし 湯上りの酒(同上)
夕食は ジンギスカンに 刺し身付き 民宿なれど 料理六品(同上)
窓の外 山頂笑顔 十勝岳 これから行くと 挨拶をせし(同上)
旭岳 温泉宿は ラビスタに 一般宿の 倍の料金(旭岳温泉ラビスタ大雪山)
泊まりたい 宿は満室 断られ 百名山の 予定は未定(同上)
窓の外 大雪山の 旭岳 明日のデートを 待ちわびるかな(同上)
旭岳 温泉施設 ピンキリで ユースホステル 温泉街に(同上)
盆休み 予定の旅館 満室で 清里温泉 高価ホテルに(清里温泉ホテル清里)
斜里岳の 登山楽でも 温泉は 的が外れて 洋間のホテル(同上)
弁当で 朝食済ます 早出する 今日の登山は 羅臼岳なり(同上)
檜枝岐 温泉泊り 平ヶ岳 百名山の 最期に挑む(檜枝岐温泉旅館ひのえまた)
日本の 秘湯を守る 会の宿 檜枝岐には 二軒もありき(同上/温泉旅館11) 58歳
自分への 褒美のように 飲む酒は 四年に及ぶ 山旅の果て(同上)
窓の外 会津駒ヶ岳 祝福す 百名山の 旅の終わりに(同上)
山陰の 小代温泉 中佐屋に 心惹かれて 宿泊を乞う(小代温泉中佐屋旅館)
寅さんと 杯交わし 飲むような こたつ懐かし 二階の小部屋(同上)
三瓶山 登山目的 宿泊す 三瓶温泉 国民宿舎(三瓶温泉さんべ荘)
日本間と 洋間二部屋 トイレ付き かんぽの宿を 思わす広さ(同上)
お湯も良し 部屋もまた良し 酒も良し 三瓶温泉 思わぬ出合い(同上)
浴室に 向う通路は 奥床し 石見銀山 坑道風に(同上)
時間帯 ずらし入浴 浴場は 他に客なく 貸切となる(同上)
侮れぬ 国民宿舎 さんべ荘 温泉・料理 大満足で(同上)
太宰府の 宝満山の 登山後は ホテルグランティア 温泉宿に(太宰府温泉)
疲れては 寝るが楽しみ 旅の宿 温泉入り 寝酒を飲みて(同上)
憧れの 湯布院温泉 投宿す 山水館に 予約がとれて(湯布院温泉山水館)
客室に ベッドが三つ 横並ぶ 温泉旅館 和室に限る(同上)
花雲に 月も満ちたり 露天風呂 酒そこそこに うたた寝るなり(同上)
湯布院は 別府と趣 異なりて 山の出湯の 野趣にありけり(同上)
箱根山 かんぽの宿が 中腹に 姥子温泉 引湯をして(かんぽの宿箱根)
箱根には 主な温泉 七湯あり 姥子を入れて 八湯と称す(同上)
日本の 秘湯を守る 会の宿 下仁田温泉 清流荘は(下仁田温泉清流荘)
雨音に 耳を澄ませる 旅の宿 わが家と違う 春はめぐらん(同上/温泉旅館12) 59歳
旅の朝 海苔と玉子と イワナ煮で 朝風呂浴びて 宿でのんびり(同上)
秘湯でも 文人の宿 恋しかり 霧積温泉 金湯館は(霧積温泉金湯館)
木造の 金湯館は 二階建て 千鳥破風付 玄関の軒(同上)
一次的 秘湯を守る 会の宿 提灯だけが ロビーに残る(同上)
本館に 伊藤博文 宿泊し 明治憲法 草案を練り(同上)
温泉に 文人墨客 政治家も 明治の歴史 宿は育み(同上)
朝食の 納豆パック 生卵 なめこ栽培 海苔は味付け(同上)
茨城に 秘湯を守る 会の宿 湯の澤鉱泉 一軒だけで(湯の澤鉱泉)
湯上りに 冷たきビール 飲み干せば 仕事のうさも 泡と消え去る(同上)
待つことも 旅の楽しみ 旅の味 まだかまだかと 骨酒を待つ(同上)
寄棟の 茅葺き屋根の 小屋が建つ 農家の風情 六千坪に(同上)
連休は 針ノ木岳の 春山に 大町温泉 叶屋泊り(大町温泉旅館叶家)
露天風呂 観音菩薩 気が付かず 醜い裸 さらけ出すかな(同上)
三合の 酒にしみじみ 酔いしれて 明日の登山 思う楽しさ(同上)
名湯が 燕岳の 登山基地 中房温泉 下山の宿に(中房温泉)
空き腹に 飲む酒うまし 登山後は 入浴前の 前奏曲で(同上)
湯の中で 燕岳の 女王を 忘れんとして 脳裏でデート(同上)
板倉は 国登録の 文化財 切妻平屋 江戸後期築(同上)
三山の 雪彦山の 登山後は 雪彦温泉 低温泉に(雪彦温泉/温泉旅館13) 59歳
温泉は 平成前期 開湯で 山小屋風の 日帰り施設(同上)
新穂高 温泉粋な 宿多く 宿泊前に 消える心配(新穂高温泉深山荘)
明日の山 双六岳の ピストンで 十二時間の 登山を覚悟(同上)
友誘い 秘湯の宿で 談笑を 福井と秋田 明日は別々(白馬岳蓮華温泉ロッジ)
生ビール 先ずは乾杯 友情に 悪い思い出 泡と飲み込み(同上)
窓の外 百葉箱が 懐かしき 蓮華温泉 昭和の景色(同上)
焼山の 登山のために 宿予約 笹倉温泉 龍雲荘に(笹倉温泉龍雲荘)
早川の 最上流の 一軒で 洋館風の 洒落た三階(同上)
激流が 川の名示す 勢いで 昨夜の雨を 一気に海に(同上)
早川の 下流で芭蕉 転倒し 衣服乾かす 光景浮かぶ(同上)
源泉は 大正時代 流出し 努力の末に 昭和に再起(同上)
笹倉に 桃源郷の 雰囲気が 一軒宿と 田園景色(同上)
朝食は 山海の幸 十品も 天然なめこ イカの刺身が(同上)
福井側 冠山の 登山後は 足羽川沿い 渓流温泉(渓流温泉)
セントピア あわら温泉 日帰りの 入浴施設 先ずは入湯(あわら温泉セントピア)
公共の 宿は箱根で 影潜め NTTは 強羅風の音(箱根強羅温泉強羅風の音)
温泉の 箱根七湯 牙城なり 泊まるに難し 料金高く(同上)
人々の 行き交う姿 眺めつつ 東海道の 宿に眠らん(同上)
峠越え 東海道の 難所には 心安らぐ 七湯があり(同上)
神奈川に 秘湯を守る 会の宿 中川温泉 蒼の山荘(中川温泉蒼の山荘)
信玄の 隠し湯があり 神奈川に 丹沢湖奥 中川温泉(同上/温泉旅館14) 59歳
自噴する アルカリ性の 柔らかさ 加温せずとも 良い泉温で(同上)
宿の主 資産家らしき コレクション 所狭しと 廊下に展示(同上)
敷地内 一万坪の 広大さ 滝や池など 自然のままで(同上)
世の無常 身を隠そうと 旅に出る 逃げて落ち着く 温泉の宿(同上)
山荘は 蛍の里と 称されて 環境づくり 努力が庭に(同上)
秘湯でも 湯治宿らしさ 感じ得ず 中途半端な 宿の雰囲気(同上)
奥土湯 思いも寄らぬ 温泉で 風呂は様々 部屋は広々(奥土湯川上温泉)
木造の 部屋の安らぎ 格別で 大の字になり 天井を見る(同上)
秋の酒 紅葉に染まる 湯治場で 馬肉の鍋で どぶろくを飲む(同上)
珍しき 立湯に穴湯 檜風呂 忘れられぬは 川上温泉(同上)
福島の 風評被害 気にもせず 湧く湯の上に 金や舞い散れ(同上)
景勝地 三段峡に 温泉が 日帰り入浴 ホテルで果たす(三段峡温泉三段峡ホテル)
広島の 女鹿平温泉 前に立つ ビッグカウリの 輸入の枯れ木(女鹿平温泉)
春スキー 思いもよらぬ スキー場 温泉付きに 二重の歓喜(同上)
大分の 筋湯温泉 宝珠屋に 甥子夫婦に 招かれ宿る(筋湯温泉宝珠屋)
鉄筋の 四階建ての 宿ながら 明治の老舗 部屋は和室で(同上)
外風呂は 玖珠川沿いに 建つ湯小屋 湯量たっぷり 単純泉で(同上)
庄原に 日帰り温泉 施設あり たかの温泉 神之瀬の湯が(たかの温泉神之瀬の湯)
潮原 温泉松かわ ラドン泉 昭和前期に 吉和に開湯(潮原温泉松かわ)
出雲路の 湯の川温泉 四季荘は 公共の宿 友の家族と(湯の川温泉四季荘)
泉質は 弱アルカリ性 塩化泉 高温泉の 掛け流し式(同上/温泉旅館16) 60歳
島根県 秘湯を守る 会の宿 海潮温泉 一軒だけが(海潮温泉海潮荘)
露天風呂 男女の境 風流な 光悦垣が 遮蔽をせずに(同上)
湯上りの 外の景色に 浴室の 煙り出し屋根 ハト小屋風に(同上)
玉造 皆生温泉 名湯に 海潮温泉 隠れた秘湯(同上)
温泉で 有れば完璧 日本一 氷壁の宿 徳沢園は(上高地徳沢園)
オリジナル 氷壁の宿 生酒を 一人飲みつつ 穂高を思う(同上)
九谷焼 大皿飾り 何故ここに 二階の手すり 並ぶ大きさ(同上)
江戸末期 つるや旅館は 創業で 金比羅詣り 温泉宿に(こんぴら温泉つるや旅館)
若き日に 金比羅詣り した折は 宿は安宿 ユースホステル(同上)
温泉は 冷鉱泉を 加温した 循環式で ラドン含有(同上)
木造の 三階建ての 山本屋 衝動的に 当日予約(城崎温泉山本屋)
予約した 宿の名忘れ 二軒分 宿泊料金 支払う羽目に(同上)
部屋の外 崖に庭園 設える 石灯籠に 橋まで架けて(同上)
憧れの 城崎温泉 一泊は 無駄な努力の 記念になりて(同上)
淡路島 慶野松原 景勝地 国民宿舎 温泉施設(国民宿舎慶野松原荘)
源泉は うずしお温泉 引湯で 白濁をした 冷鉱泉で(同上)
神戸から 船で渡りし 淡路島 不便な時代 今は懐かし(同上)
淡路島 日帰りの旅 多くなり 宿泊するは 四十年ぶり(同上)
巡礼の 途中で見付け 宿泊す 鈍川温泉 美賀登の宿に(鈍川温泉美賀登)
玄関は 五階にあり 面食らう 風呂は一階 渓谷の宿(同上)
鈍川は 道後・本谷 温泉と 伊予三湯の 古湯の一つ(同上)
古岩屋 温泉宿は 忘れ得ぬ 秋紅の 盛りに宿り(古岩屋温泉/温泉旅館16) 60歳
壁画には 白山権現 絶壁が 明日の登拝を 不安視させる(同上)
遍路客 札所と共に 外せない 古岩屋荘 国民宿舎(同上)
平生町 シーサイドホテル 上関 日帰り入浴 温泉があり(上関温泉シーサイドホテル)
湯の外に 瀬戸内海の 島々が 冬の陽射しと 白波の中(同上)
四国路の 一人遍路の 淋しさを 癒してくれる 温泉と酒(かんぽの宿観音寺)
浴槽に 母神温泉 表示して かんぽの宿は 天然誇示す(同上)
霊場の 温泉探し 楽しみに 太龍寺山 降りた先でも(みもじ川温泉)
相棒と メキシコ以来 旅続く 四国霊場 クルマ遍路を(同上)
温泉は 那賀川沿いに 涌く出湯 単純硫黄の 冷鉱泉で(同上)
青龍寺 札所の前に 新名所 土佐龍温泉 三陽荘が(土佐龍温泉三陽荘)
部屋の窓 黒潮ライン 宇佐湾が 南国情緒 漂わせるや(同上)
四国では 道後温泉 ダントツで 遍路の旅は かんぽの宿に(かんぽの宿道後)
最近は かんぽの宿を よく利用 ポイント貯める 楽しみがあり(同上)
相棒も 札所めぐりに 慣れて来て 般若心経 寝言で唱う(同上)
珍しく 温泉街を 離れ建つ 道後温泉 かんぽの宿は(同上)
重文の 道後温泉 本館は 明治中期の 木造三階(道後温泉本館)
三階に 明治のままの 客室が タイムマシンに 座りし気分(同上)
坊ちゃんの 間には漱石 胸像と 則天去私の 掛軸展示(同上)
初めての 湯田温泉の 宿泊は 無難と思う かんぽの宿に(かんぽの宿湯田)
山口の 湯田温泉は 美肌の湯 山陽一の 湯量を誇り(同上)
白峯寺 かんぽの宿の 坂出に 前泊しては 温泉浸かり(かんぽの宿坂出)
夕食は ステーキメイン フルコース かんぽの宿で 初めて食す(同上)
思いきり 遊びし後の 子の如く 友と語りて 心地良く寝る(同上)
室町期 湯本温泉 開湯で 老舗旅館の 原田屋泊り(長門湯本温泉原田屋)
タイル張り 大判形の 浴槽で 音信川の 瀬音聞こえる(同上)
北九の かんぽの宿は 温泉で 遠見ヶ鼻の 海沿いに建つ(かんぽの宿/温泉旅館17)
源泉は 若松ひびき 温泉で 弱アルカリの 塩化物泉(同上)
二回目の 九州旅行は 北九で ユースホステル 思い出すかな(同上)
アメリカの 大統領の 名に因み 小浜温泉 便乗宣伝(小浜温泉望洋荘)
初めての 温泉街で 泊まる宿 無難な宿は 国民宿舎(同上)
雲仙の 小浜温泉 特徴は 足湯の長さ 日本一で(同上)
開湯は 行基菩薩が 奈良時代 雲仙温泉 歴史が長く(雲仙温泉雲仙よか湯)
大分の 温泉県では 知られない 日田温泉の かんぽの宿は(かんぽの宿日田)
露天風呂 さながら庭の 池に見え 浸かる心は 代官気分(同上)
浴場に 十二種類の 浴槽が カラスの行水 繰り返すかな(同上)
最近は 重伝建の 町並みを 訪ねて歩く 頻度が増して(同上)
法華院 温泉山荘 坊がつる 日帰り入浴 次回は泊り(法華院温泉山荘)
坊がつる 讃歌を歌い 憧れし 六十過ぎて 叶う旅情も(同上)
ミニチュアの ボトル懐かし ウヰスキー 我れは空にし 集めし物を(同上)
二日市 温泉を知り 投宿す アイビーホテル 空室を問い(二日市温泉アイビーホテル)
泉質は 弱アルカリの ラドン泉 高温泉の 掛け流し式(同上)
鳥取の 三朝温泉 大橋は 国登録の 老舗の旅館(三朝温泉旅館大橋)
木造の 三階建ての 本館は 三徳川沿い 昭和前期築(同上)
恩人を 最高級の 部屋を取り 招待したり 感謝を込めて(横手温泉ホテルプラザ迎賓)
倒産で 失業をした 苦境時に 人の情けが 明暗分かつ(同上)
厳美渓 温泉までは 気が付かず いつくし園を 探して泊まる(厳美渓温泉いつくし園)
広島の 友が来たりて 平泉 猊鼻と厳美 渓谷誘う(同上)
厳美渓 眺めながらの 檜風呂 次は紅葉 共に眺めん(同上)
開湯は 江戸文化期の 阿部旅館 菅江真澄も この頃訪ね(大湯温泉阿部旅館)
秘湯宿 大湯温泉 阿部旅館 部屋狭くもとも 料金高く(同上)
源泉は 高温のため 加水され 温泉成分 薄まる不安(同上)
振り向けば 十五の夏に 自転車を 旅館に預け 栗駒登山(同上/温泉旅館18) 62歳
オーブンで 焼いたイワナは イマイチか 炭火に限る イワナの風味(同上)
山形の 赤倉温泉 三之亟 秘湯を守る 会の宿なり(赤倉温泉三之亟)
雪国の 温泉地には スキー場 昭和戦後に 開設されて(同上)
小国川 温泉街が 川沿いに 旅館八軒 スナックなども(同上)
天ぷらを 塩で味わう 宿ばかり それなら残す 塩分気にし(同上)
食べきれず 五品残して 席を立つ 秘湯の宿に 昭和を思う(同上)
岩風呂は 安山岩の くり抜きで 高湯と中湯 深湯に分れ(同上)
ケロリンの 風呂桶を見て 思い出す 十和田ユースに あったことなど(同上)
行く月日 何百何万 湯に憩い あの世この世と 暫し別れる(同上)
納豆と なめこが合いて 冬の汁 シジミが隠れ ぽつんと黒く(同上)
楽しみは 秘湯の宿に 一人来て 本を読みつつ うたた寝る時(松川温泉松楓荘)
松川の 露天の友は 雪あかり 月を伴い 現れるとは(同上)
不便さも 気にもならない 湯治宿 硫黄の香る 湯は宝物(同上)
福島の 高湯温泉 吾妻屋は 明治中期の 創業とされ(高湯温泉吾妻屋)
憧れの 秘湯の宿が 消えて行き 溶けて流れる 浮世の娯楽(同上)
湯に浸かり 舌鼓ならし 酒を飲む 四合瓶空け 腹鼓打つ(同上)
温泉は 乳白色の 硫黄泉 最も好む いで湯なりけり(同上)
柔らかに 雪は降るなり 吾妻屋の 心ぬくまる 露天の湯船(同上)
モダンなる 法師温泉 創業は 明治前期で 文人投宿(法師温泉長寿館)
わが家に 遊びに来る 客の如 大事にされる 法師温泉(同上)
憧れの 法師温泉 浴室は 昭和のポスター そのままの観(同上/温泉旅館19) 62歳
独特の 浴室景観 法師の湯 四つの湯船 丸太が仕切り(同上)
先細る 命惜しまば 温泉に 古きを訪ね 命新たに(同上)
憧れの 法隆殿の 客室は 外を散歩し 眺めるだけで(同上)
日本にて 一番近き 極楽は 上州三国の 法師温泉(同上)
十年後 思うと悲し この旅館 我れを知る人 おそらくおらず(同上)
湯の他に 心に浸みる 温情も 法師温泉 奉仕の宿で(同上)
長瀞の 金山温泉 別の名で かんぽの宿の 寄居で知られ(かんぽの宿寄居)
地酒飲み 郷土料理に 舌鼓 かんぽの宿で 感ずる至福(同上)
小鹿野町 両神温泉 二泊する 国民宿舎 両神荘に(両神温泉両神荘)
客室は ちょっと広めの 十畳間 蒲団敷いたら ちょうど良いかな(同上)
源泉は 四阿屋山の 麓から アルカリ性の 冷鉱泉で(同上)
名湯が 埼玉県は 無いけれど 意外と多い 冷鉱泉は(同上)
昨夜より 部屋は窮屈 六畳間 酒が入れば 寝心地同じ(同上)
五年前 両神山の 登頂時 温泉知れば 思い出変化(同上)
日本の 秘湯を守る 会の宿 鎌先温泉 最上屋旅館(鎌先温泉最上屋旅館)
先細る 鎌の刃か 温泉も 白石街の 奥座敷かな(同上)
白石の うーめんなどが あれば良い 少し足りない 宿の夕食(同上)
鎌先や 宿の姿は 二極し 絶体絶命 木造三階(同上)
知らぬ間に 風柳亭が 開業す 葛根田川 中流沿い(玄武風柳亭)
江戸前期 岩倉温泉 開湯し 菅江真澄も 湯治に訪ね(岩倉温泉)
恋し人 日々に遠のく 別れかな 盃は増す 思い出の宿(同上)
佐竹家の 殿様の湯は 跡のみで 復原願い 主人に申す(同上)
風流は 山の出湯に 湯治して 雪を見ながら 酒を飲む時(鶴の湯温泉/温泉旅館20)
残雪を 集めて清き せせらぎに 小鳥さえずる 朝の外風呂(同上)
テレビなき 宿もまた良し 鶴の湯は 水の流れと 歴史の流れ(同上)
雪深き 秘湯の宿に 人の声 絶えることなく 湯もまた流れ(同上)
秘湯には 様々ありて 思うこと 山の出湯が 一番良いと(同上)
春は花 夏は海鳥 秋は風 冬は月見の 露天風呂かな(同上)
鶴の湯の 上空を行く 飛行機に 手を振って見る 昨日は台湾(同上)
中の湯と 白湯と黒湯 滝の湯が 鶴の湯温泉 源泉めぐり(同上)
鶴の湯に 偲ぶ情緒や 江戸の春 鯉のたたきに 濁酒ありて(同上)
秘湯宿 塩原元湯 温泉の 大出館に 春は来にけり(塩原元湯温泉大出館)
客室で 先ずはパソコン セットして 今日の出来事 日誌に記す(同上)
三階の 部屋の眺めは 格別で 春の赤川 ナラやクヌギが(同上)
洗い場の タイルは剥げて 鏡なし 秘湯の宿は 衰退もして(同上)
目覚めれば ここは何処かと 戸惑いも 秘湯の宿で 深酒をして(同上)
秘境の地 マイクロバスで 送迎を 奥鬼怒温泉 八丁湯は(奥鬼怒温泉八丁湯)
懐かしき ランプの灯り 露天風呂 寂れた宿を めぐる楽しさ(同上)
柔らかな 五月雨けむる 湯治場に ぼんやりと見る 人のしがらみ(同上)
鬼怒沼と 鬼怒沼山の 散策が 今日の目的 宿から奥へ(同上)
善通寺 いろは会館 宿坊は 弱アルカリの 冷鉱泉で(善通寺いろは会館)
温泉は 総本山の 名に恥じず 大浴場は 極めて立派(同上)
朝食は 一汁三菜 焼き魚 精進料理 何処吹く風か(同上)
宮崎に たまゆらの湯の 温泉地 ホテル浜荘 前日予約(たまゆらの湯ホテル浜荘)
名湯は 宮崎県に 無いけれど 街に温泉 予期せぬ出合い(同上)
五家荘 平家の里が 熊本に 樅木山荘 秘境に宿る(樅木山荘)
石垣に 入母屋造り 二階建て 軒千鳥破風 玄関構え(同上/温泉旅館21) 63歳
温泉の 温の字あれば 満足す 四国遍路の 行く先々に(土佐龍温泉三陽荘)
遍路宿 三陽荘は 繁昌し 別館増築 四階建てで(同上)
館内に 黄金大師 浴室に 坐像もありし 遍路宿かな(同上)
珍しき かんぽの宿の 徳島は 光明石の 人工温泉(かんぽの宿徳島)
徳島の シンボル眉山 銘柄の 日本酒を飲み 登山を祝す(同上)
宿が建つ 眉山山頂 絶景で 夜景見ながら 眠り付くとは(同上)
夜景見て 寝るは久しき 徳島の かんぽの宿は 忘れがたきかな(同上)
逆打ちや 今日は結願 霊山寺 偶然ながら 大晦日なり(同上)
吉野川 大麻山が 目の先に これから向う 鳴門の眺め(同上)
気に入りし 温泉再び 泊まるかな 温泉好きの 甥子を誘い(鈍川温泉美賀登)
二泊目で 顔覚えられ 定宿に なる日も近き 四国巡礼(同上)
熊本の 産業遺産 三角港 楠萃荘の 旅館に泊まる(旅館楠萃荘)
木造の 切妻二重 二階建て 昭和の旅館 消え行くばかり(同上)
浴槽に ラジウム泉と 表示され にんまりしつつ 温泉気分(同上)
法華院 温泉山荘 相棒と 大船山の 登山を終えて(法華院温泉山荘)
法華院 鎌倉時代 開創で 天台宗の 修験道場(同上)
本宅の 観音堂は 改まり 二十六代 法灯を継ぐ(同上)
三時から 秘湯の宿に 投宿し 体を癒す 九重連山(寒の地獄温泉旅館)
江戸後期 寒の地獄は 開湯し 大正中期 旅館創業(同上)
十四度 冷鉱泉は 混浴で 水着を付けて 入浴となる(同上)
貸切の 岩風呂の中 柱立ち 思わず鉄砲 相撲を真似る(同上)
さりげなく 丸太の仕切り 浴槽に 冷水浸かり 腰掛けるかな(同上)
囲炉裏には 十皿の上 十五品 豪華な食事 酒は程々(同上)
中庭に 毎分二トン 湧き出でる 白い硫黄の 成分残し(同上)
寝ることも 旅の楽しみ 夢心地 春の眠りに 朝食コール(同上/温泉旅館22) 63歳
安楽寺 宿坊外観 洋風で 部屋も洋間で 現代風に(安楽寺温泉宿坊)
生きながら 浄土味わう 心地する 至り尽くせり 真心の宿(同上)
心経を 唱えて一献 般若湯 堕落は易し 努力は難し(同上)
浴室に 畳が敷かれ 柔らかで 風呂に桧の 匂い香れり(高野山温泉福智院)
湯上りは 坐禅するなり 福智院 掛け流す音 耳を横切り(同上)
温泉に 一汁一菜 高野山 見るも食べるも みな有難し(同上)
泊まるなら 木の温もりの 宿坊で 生きるも死ぬも 同行二人(同上)
庭園は 重森三玲 秀作で ツツジ刈込 龍の如くに(同上)
珍しき 僧兵鎧 火縄銃 高野山には 唯一残り(同上)
星ヶ岡 山荘に名が 変るなり 尻焼温泉 関晴館は(尻焼温泉星ヶ岡山荘)
温泉は 若干加水 かけ流し 弱アルカリの 塩化物泉(同上)
杖引いた 若山牧水 疲れたと 本館前で 声上げるかな(同上)
朝食の 鮭の切り身は 大きくて 山の温泉 素朴さ脱皮(同上)
地獄谷 温泉のある 横湯川 後楽館の 一軒宿が(地獄谷温泉後楽館)
江戸末期 後楽館の 創業で 明治末期に 現在地へと(同上)
牧水の 妻の喜志子が 定宿に 後楽館で 我も歌詠む(同上)
猿除けの 網戸が部屋に 設けられ 昼はうるさき 屋根歩く音(同上)
スペインの 母と息子 二人連れ 言葉の壁に 不自由を知る(同上)
天狗岳 登山を終えて 宿泊す 唐沢鉱泉 麓の宿に(唐沢鉱泉)
浴室の 岩は苔むし 浴槽は 太く逞し 古代杉材(同上)
木造の 三階建てが 恋しくて 下部温泉 橋本屋へと(下部温泉橋本屋)
隠し湯は 低温泉の アルカリで 平成の湯は 高温泉で(同上/温泉旅館23) 63歳
湯村には 杖温泉の 弘法湯 大師開湯 伝説ありき(杖温泉ホテル弘法湯)
塩化泉 弱アルカリの 温泉で 長湯するには 湯加減が良く(同上)
鮭の皮 海老の尻尾は 残したが 勿体ないと 食うようになり(同上)
上高地 隠れ玄関 中の湯で タクシー予約 難なく移動(中の湯温泉旅館)
奥穂高 一泊二日 縦走し 友と三人 中の湯泊り(同上)
染まり行く 秋の景色の 谷間には 未だ見ぬ名所 湯川渓谷
歴史的 卜伝の湯や 上高地 中の湯からは 送迎バスも(同上)
名湯の 伊東温泉 触れもせず 何とか予約 旅館に泊まる(伊東温泉平野旅館)
部屋の外 屋上にイス 用意され 温泉街の 夜景見るのか(同上)
旅館では 大浴場の 湯は抜かれ 秋の連休 淋しき限り(同上)
伊東なら 温泉街を 眺めず 歴史や魅力 語り尽きせぬ(同上)
初島や 大島眺め 湯に浸かる 伊東温泉 東の玄関(同上)
歴史的 温泉宿は 素晴らしく心に残る 宿ばかりかな(湯ヶ島温泉湯本館)
川端も 三島も同じ 作家なり 妄想の中 作品残し(同上)
ロビーには 踊り子画いた 絵を展示 作者のサイン 読むのも苦労(同上)
湯本館 ノーベル賞の 受賞後も 川端康成 贔屓にしたと(同上)
源泉は 硫酸塩泉 かけ流し 適温にして 加水はされず(同上)
狩野川に 湯気立ち込める 秋景色 湯ヶ島温泉 七軒の宿(同上)
客室は ベランダ付きの 八畳間 瀬音床しき 庭も美し(同上)
南総に 温泉マーク 点在し 千倉温泉 宿に飛び込む(千倉温泉/温泉旅館24) 64歳
源泉は しあわせ温泉 自前とか 塩化物性 冷鉱泉で(同上・しあわせ荘)
横浜で 仙台の海鞘 味わいし されども違う 本場の味と(横浜万葉倶楽部)
横浜の マリーンタワーは シンボルで 五十六年 歴史を刻む(同上)
出来るだけ かんぽの宿に 泊まろうと 鴨川温泉 なぎさの湯へと(かんぽの宿鴨川)
生酒は かんぽの宿の オリジナル 肴は刺し身 名物の鯛(同上)
飯森に かんぽの宿の 酒田あり 天然温泉 六階建てで(かんぽの宿酒田)
源泉は アルカリ性の 温泉で 軽微な加温 無色透明(同上)
亡き人が 工事担いし 宿の湯で 偲べは涙 技術を惜しむ(同上)
客室は 洋室和室 二部屋で かんぽの宿で 極上ではと(同上)
酒田では 庄内富士と 称されて 鳥海山は 容姿を変える(同上)
青木村 沓掛温泉 秘湯宿 おもとや旅館 満山荘に(沓掛温泉満山荘)
夕食は フォークとナイフ 洋風で 秘湯の宿も 様変わりする(同上)
温泉は アルカリ性の かけ流し 加温なしでも 春は十分(同上)
露天風呂 かつては内湯 壁払い 主が変わり 趣変える(同上)
夢だけは 遥か異郷に 目を据えて 一日一句 山の出湯で(同上)
湯煙りに 誘われ続け 幾月日 心に残る 宿ばかりかな(同上)
一泊も しないで過ぎる 浅間山 秘湯の宿は 消えて久しく(同上)
憧れの ランプの宿の 部屋とれて 浅間連山 軒並み歩く(高峰温泉)
登山後の 温泉入浴 感無量 湯船の場所は 標高二千(同上)
いろり火に ランプの明かり 重なりて 頬赤みたる 湯上り美人(同上)
高峰の 露天風呂は 最高で 鮎はイマイチ 岩魚だろうに(同上)
水の音 子守唄に 聞こえけり 岩倉の湯の 居心地の良さ(岩倉温泉)
久々に 甥子夫婦を 招待す 岩倉温泉 秘湯の宿に(同上)
秋長けて 会津の里の 温泉を 友を訪ねて 巡り行くかな(芦ノ牧温泉/温泉旅館25)
楼閣の 湯宿に憩う 芦ノ牧 観音堂の 舞台も良かれ(同上)
源泉は 塩化物泉 温泉で 加水と加温 季節に合わせ(同上)
大川の 渓谷眺め 飲む酒は 上撰なれど 味は特撰(同上)
久々に 鉛の宿に 投宿す リニューアルされ 残る湯治場(鉛温泉藤三旅館)
友と寝る 枕のそばは 水の音 鉛の宿に 時を忘るる(同上)
雅かな 立ち湯に入りて 仰ぎ見る 豊沢川の 雪の夕暮れ(同上)
懐かしき 友と旅をし 快く 友と別れる この旅路かな(同上)
名に聞きし 南三陸 温泉は ホテル観洋 一軒宿が(南三陸温泉ホテル観洋)
ロビーには 唯一無二の 銘木の イスとテーブル 並べ置かれて(同上)
釜飯と 陶板焼きと カキ鍋と 小さなコンロ 三つも並び(同上)
深層の 汲み上げ泉は 中性で 低温泉の 塩化物泉(同上)
我が夢の 右を支える 友来たり 永久に変わらぬ 誓いは深し(同上)
友がまた 俺の心に 帰り来て 酒酌み交わす 三陸の宿(同上)
岩倉に 芭蕉も連れて 来たかった そんな夢見る 深き眠りに(岩倉温泉)
ニジマスが これほど美味しき 魚とは 思いもよらぬ 岩倉温泉(同上)
金浦や 微かに匂う 硫黄臭 ここに勝れる 湯は他になし(金浦温泉学校の栖)
金浦や 五百余年の 飛良泉 盃浮かべ 湯に浸るかな(同上)
名古屋より 幼馴染が 来訪し 新たに思い出深き 象潟に行く(さんねむ温泉)
温泉で 幼馴染と 飲む酒は 心に染みる 思い出ばかり(同上)
窓の外 蕉風荘の 建物が 解体されず 廃屋となり(同上)
喜びが 五臓六腑に 染みわたる 温泉料理 期待以上で(同上)
奥会津 二岐温泉 秘湯宿 秘湯の名前 発祥とされ(二岐温泉大丸あすなろ荘)
客室は 一般旅館と 変らない ベランダ付きで 調度も揃い(同上)
文晁も 湯浴みしたかは 分からねど 谷間に浮かぶ 二岐の山(同上)
様々に 移ろい変る 夢を見て 浮世の旅は 温泉に尽き(同上)
岩風呂は 源泉のまま かけ流し 硫酸塩泉 一部加温し(同上)
咳払い 寝言に鼾 相部屋は ゆっくり寝れぬ 新湯治場で(みちのく霊泉よすらぎの湯)
朝食は 夕食並みの 豪華さで 病癒すに 食事が肝心(同上)
新加入 日本の秘湯 守る会 男鹿温泉の 雄山閣が(男鹿温泉元湯雄山閣)
男鹿の海 片手に掴み 酒を飲む 雄山閣の 白菊の部屋(同上)
元湯でも 雄山閣の 開湯は 昭和中期で 半世紀ほど(同上/温泉旅館26) 65歳
気が付けば 竜宮城に 夢現 白髪よりも 夢が大事と(同上)
泊まる度 必ず食する 名物は 男鹿温泉の 石焼料理(同上)
登別 滝本館は 若き日の 道南旅行 思い出の風呂(登別温泉第一滝本館)
浴場は 半世紀前 混浴で あの興奮が 今も胸の中(同上)
登別 一夜の宿は 夢枕 金にまかせて さすらう旅路(同上)
年末は 温泉旅館 宿取れず スーパーホテル 何とか予約(スーパーホテル釧路駅前)
今日の旅 根室半島 チャシ跡を 訪ね達成 百名城を(ベッかい郊楽苑)
紅白に キッスが出ると 聞き及び 花咲カニを 四千円で買う(同上)
阿寒湖や 飛込み宿は これ以上 飲めぬ食えない 元日の夜(阿寒湖温泉ホテル御前水)
温泉に どっぷり浸かり 飲むビール アフタースキーの 楽しみとなり(同上)
町営の 宿は移りて 変遷す じっと構える 開湯の宿(豊富温泉川島旅館)
無理をせず 賢き人は 冬籠る 温泉宿や 禅の寺にも(同上)
吹上の 温泉だけは もう御免 泉質よりも 宿のお持て成し(吹上温泉白銀荘)
温泉の 従業員の 冷たさが 忘れられない 思い出となり(同上)
懐かしき ジルベレッタの 金具見る 宿に展示の 宮様の板(同上)
もう二度と 泊まりたくない 山の宿 威張る湯守の 親方は町(同上)
温泉の 歴史や質を 調べると かんの温泉 正に国宝(然別峡かんの温泉)
秘湯とは 電柱のない 宿なれど 電燈煌々 館主電気屋(同上)
北海道 温泉番付 横綱は 菅野温泉 登別の湯(同上)
源泉が 十三本も 点在し 湯船十一 驚異的なり(同上)
独身が 勲章のように 輝ける 芭蕉に続く 旅の毎日(同上)
窓の外 雪がしきりに 降り積もる 一人旅寝の かんの温泉(同上)
贅沢に 飽きたる人も 湯浴みする 秘湯の宿の 面白さかな(同上)
春を呼び 秋よ恋しと 鹿が鳴く 岩の湯船は 春鹿呼の湯(同上)
波切の 不動に由来 小判形 湯船は石の 波切の湯が(同上)
岩壁の 黄金の滴 湯溜まりに 一人浸かるは コンカニペの湯(同上/温泉旅館27)
足元の 湧出温泉 数えれば 全国各地 三十ヶ所が(同上)
朝里川 かんぽの宿が 温泉に スキーを終えて 宿泊をする(かんぽの宿小樽)
六十年 オープン記念 セレモニー かんぽの宿に 時代がダブる(同上)
泉質は 低温泉を 加温した アルカリ性の 塩化物泉(同上)
屋根架かり 三面囲い 露天風呂 風情なくとも 空気本物(同上)
レストラン シュプールの名に 親しみが ペプシコーラの 看板も良く(同上)
お新香と ご飯少々 味噌汁が 一人宴会 結びの食事(同上)
支笏湖に 百年続く 出湯あり 恵庭山麓 丸駒温泉(丸駒温泉旅館)
船着場 昔は船で 温泉に 湖畔入口 結ぶ交通(同上)
支笏湖の 湖面に湧きし 野天風呂 他に例なし 自然の恵み(同上)
男女別 大浴場と 内湯など 五ヶ所もありて 探すも苦労(同上)
源泉は 高温泉の 中性で 石膏混じる 塩化物泉(同上)
泉温は 浴槽毎に 調整し 源泉そのまま かけ流しされ(同上)
一通り 湯船をめぐり 思うのは 野天風呂から 朝日が見たき(同上)
支笏湖に 風不死岳が 聳え立つ 湖畔の宿の 春の景観(同上)
対岸に 紋別岳が 連なるが 道路はあれど 通行できず(同上)
百年を 経ても宿には 発電機 湖畔を見ても 電柱はなし(同上)
番組で 坂本九が 取材する 写真を見ると 事故五年前(同上)
全国の ウスユキソウを 七種類 撮影写真 寄贈を展示(同上)
春スキー 大雪山の 旭岳 湧駒荘に 初めて泊まる(旭岳温泉元湯湧駒荘)
忘れ得ぬ 思い出刻む 山の宿 大雪山の 春のひとコマ(同上)
五階には 竹内智香 ギャラリーが スノーボードの 銀メダリスト(同上)
昭和期の 古き旅館の 写真見る 木造二階 山小屋風で(同上/温泉旅館28) 66歳
旧館は 木造二階 赤い屋根 今は別館 一部が残り(同上)
雪よりも 紅葉恋しき 旭岳 秋が待たれる 麓の出湯(同上)
新冠 温泉ホテル ヒルズあり 平成前期 町が開湯(新冠温泉ホテルヒルズ)
懐かしき 幌尻岳の ガイド板 国名勝に 指定されたと(同上)
一回目 温泉名人 合格す 六十六で 挑んだ資格(同上)
どことなく 異国に宿る 心地する 牧場の朝の その景色かな(同上)
泉質は 冷鉱泉の 油臭 アルカリ性で 肌になめらか(同上)
極楽を 北海道で 感じたり 牧場の朝の 一番風呂に(同上)
新冠 サラブレッドと レコードの 二枚看板 湯の名前にも(同上)
入母屋の 木造二階 玄関は 軒唐破風と ムクリ破風とで(強首温泉樅峰苑)
残したい 温泉宿は 数あれど 樅峰苑に 勝る宿なし(同上)
建物は 昔の地主 小山田家 贅を尽くした 大正ロマン(同上)
源泉は 含よう素泉 かけ流し 加温と加水 いずれもなしで(同上)
客室は 八畳一間 シンプルで トイレ共同 不便さもあり(同上)
仙北の 強首温泉 衰退し 樅峰苑が 一軒だけに(同上)
温泉は 明治中期の 開湯で 秘湯を守る 会にも所属(日景温泉)
泊まろうと 思った矢先に 閉館し 復活したり 秋田の秘湯(同上)
マッチ擦る 人の姿が 消えて去り やがて煙草も 消えて行くのか(同上)
すぐ側は 天下の国道 八号線 せめてホールに テレビが欲しき(同上)
閑古鳥 鳴いているのは 束の間で 一組二組 また客は来る(同上)
泉質は 二酸化炭素 硫黄泉 高温泉は かけ流しされ(同上)
来客の 高村光雲 作品や 犬養毅 書などを展示(同上)
西洋も 和食も中華も 一つ皿 世界を食する 日本の文化(同上/温泉旅館29) 66歳
温泉は 割烹きらく 継承し 出される料理 極上の味(同上)
思い出す スイスの山の 山小屋を ふるさとに見る 岩倉の宿(岩倉温泉)
温泉で 老父を見つめ 手を添える 友の優しさ 胸に残れり(同上)
入母屋の 流れ造りの 赤い屋根 薬師神社が 温泉に建つ(同上)
杣の湯は 昭和中期の 開湯で 日本の秘湯 守る会でも(湯ノ沢温泉杣の湯)
夫婦杉 地蔵菩薩が 祀られて 拍手打たず 合掌をする(同上)
夢に見た マタギ料理に 骨酒と 真澄と語る 森吉の山(同上)
源泉は 硫酸塩泉 かけ流し アルカリ性の 高温泉で(同上)
久々に 鷹の湯温泉 宿泊す 地元の秘湯 懐かしくなり(鷹の湯温泉)
泉川 白水の句碑 絵葉書に 地元俳人 名を永遠に(同上)
枕辺に 水の流れる 音聞けば ふるさとに来し 思い深まる(同上)
気心の 知れ合う友と 旅をする 最後の旅と なるも淋しき(同上)
鷹ノ湯が 錦の色に 染まる頃 この世の浄土 具現せるかな(同上)
吊橋は 役内川の 添景で 開湯以来 湯のシンボルで(同上)
中庭は イベント広場 望ましく 秘湯の宿も 再構築を(同上)
衰退の 度合い激しき 秋の宮 温泉郷は 四軒となり(同上)
思い出す 子供の頃に 大雨で 道路流され 山道迂回(同上)
野天風呂 野湯の趣 川沿いに 野湯は周囲に 建屋無いこと(同上)
源泉は 小さな池に 湧き出でて パイプ三本 湯を送るなり(同上)
良き友と 良き酒を飲み 良き料理 良き温泉で 良き思い出を(同上)
馬場の湯の 若松屋旅館 忘れ得ぬ 三春の友の 招待受けて(馬場の湯温泉若松屋)
朝食や 十三品の 豪華さも 二日酔いには 食重すぎる(同上)
湯治場の 会津西山 温泉に 明治の老舗 滝の湯の宿(会津西山温泉滝の湯)
楽しみは 木の温もりの 宿に居て 一人静かに もの想う時(同上)
西山は 源泉八本 その二本 滝の湯及び 荒湯が宿に(同上)
庭園に 面す旧館 残る部屋 泊りて見たき 明治の書院(同上/温泉旅館30) 67歳
島旅を 脳裏に残し 向い行く 吾妻の国の 山の出湯に(新野地温泉相模屋旅館)
外観は 鉄筋造り ホテル風 新野地温泉 相模屋旅館(同上)
提灯に 日本秘湯を 守る宿 風呂の廊下に 堂々掲げ(同上)
けたたまし 噴煙の音 木霊する 新野地温泉 湯小屋めぐると(同上)
雲海が 福島市中 棚引いて 下界上界 分け隔てるや(同上)
憧れの いわき湯本 温泉の 松柏館に 宿泊叶う(いわき湯本温泉松柏館)
江戸中期 松柏館は 創業で 浜街道の 本陣も兼ね(同上)
国宝の 寺に憧れ 訪ねたり それより古き 岩城の出湯(同上)
ぬるま湯に どっぷり浸かり 生きて来て これから何が できるのだろう(同上)
二回目の 土湯温泉 宿泊は 創業百年 山根屋旅館(土湯温泉山根屋旅館)
泉質は 炭酸水素 塩泉と 単純温泉 源泉二つ(同上)
名物の 料理は聞かぬ 温泉も 地産地消で あれば満足(同上)
新しき 天鏡台の 温泉地 磐梯山の スキーで泊まる(天鏡台温泉洋風旅館)
プチホテル 洋風旅館と 記されて 部屋に温泉 浴室が付き(同上)
福島の スキー場の旅 エンドレス 温泉もまた それに伴い(同上)
茶褐色 炭酸水素 塩泉で 高温泉の かけ流しなり(同上)
二泊目も 三春の友の 情けにて 良き湯に浸かり 旨き料理を(馬場の湯温泉若松屋)
日本酒の 品評会の 受賞酒は 誰も認める 最高の酒(同上)
一夜にし 変るは外の 雪景色 秘湯の宿に 驚きは増す(同上)
新しき かんぽの宿が いわきにも 藤間温泉 開湯されて(かんぽの宿いわき)
八階の かんぽの宿は 東北で 最大級の 規模誇るなり(同上)
超豪華 かんぽの宿の 浴場は 千人風呂を 彷彿とさせ(同上/温泉旅館31) 68歳
珍しや アンモナイトの 湯口かな 化石の里の 温泉らしく(同上)
塩化物 強塩泉の 源泉は ペーハー中性 高温泉で(同上)
福島の 利き酒セット 飲み比べ 福島の酒 評価が上がり(同上)
月並みな かんぽの宿の 夕食も 期待をせるば 意外な品も(同上)
新舞子 白砂青松 百選に かんぽの宿は そこに立地し(同上)
振り向けば かんぽの宿に 二十泊 国民宿舎 並ぶ多さで(同上)
懐かしさ 胸に溢れる 不忘閣 三十年を 経ても変わらず(青根温泉不忘閣)
久々に 殿様気分の 不忘閣 殆ど貸切 閑散期かな(同上)
二階建て 御殿が宿の シンボルで 昭和に再建 国文化財同上)
ハイカラな トランク帽子 遠眼鏡 宿の主の 趣味を窺う(同上)
名優が 色紙寄せたり 不忘閣 渥美清に 仲代達矢(同上)
不忘閣 客層変わり 現在は 秘湯を好む 個人客かな(同上)
現御殿 六十二万 石の湯の 歴史資料や 宝物展示(同上)
色褪せる 政宗の間の 調度品 三十年を 経て眺めると(同上)
本館は 寄棟造り 二階建て 明治後期に 改築されて(同上)
別館は 誰も住まわず 放置され 屋根には雪が 未だ残れり(同上)
新館の 奥に樅の木 周五郎 執筆をした 雰囲気残す(同上)
江戸末期 国見温泉 開湯で 石塚旅館 森山荘が(国見温泉森山荘)
山荘は 当日予約 関わらず 旅館は違い 歓迎される(同上)
客室は テーブル一つ 六畳間 テレビないのが 秘湯らしくも(同上)
アルミ製 弁当箱の コレクション 青色灰色 金色などが(同上)
秘湯でも 中山平 温泉の 啄琇高く 三万近く(中山平温泉琢琇)
温泉の 風呂や食事は さておいて せめて聞きたい せせらぎの音(同上/温泉旅館32)
朝食は 十五品も 並ぶけど 納豆パック 納得行かず(同上)
源泉は 高温泉の かけ流し 炭酸水素 硫酸塩泉(同上)
近頃の 日本の秘湯 守る会 高級旅館 思わす宿も(同上)

