写句集51

旅の色々その1

鉄道の旅 短句(俳句・川柳)

スルメ焼く 匂い香ばし 座席横(津軽鉄道/鉄道の旅1) 58

窓の外 農業高校 駅舎見る(同上)

嘉瀬駅に 吉幾三 顔浮かぶ(同上)

花名所 芦野公園 駅は雪(同上)

石炭の 匂いがダルマ ストーブに(同上)

前見えぬ 津軽名物 地吹雪が(同上)

見る雪は 津軽は軽く 羽後重く(同上)

ラッセル車 久々に見る 仕事ぶり(同上)

懐かしき 車掌の姿 ストーブに(同上)

今はない 新潟鉄工 表示板(同上)

斜陽館 旅館時代が 懐かしき(斜陽館)

吹抜けの 梁の埃も 明治かな(同上)

ジュータンに 蒲団を敷いた 治の間(同上)

庭園の 眺めに欲しき 雪見酒(同上)

雲祥寺 太宰治の 面影が(雲祥寺)

独特の 津軽三味線 バチの音(三味線会館)

雪嫌う 三角形の 赤い屋根(金木駅)

銀世界 ストーブ列車 津軽路を(津軽鉄道)

久々に 東京駅を 秋田へと(秋田新幹線)

二時間余 こまちとはやて ランデブー(同上)

宇都宮 気になる建屋 目に付かず(同上)

登山した 山は親しき 友に見え(同上)

寝ながらに こまちで仰ぐ 雪の那須(同上)

福島の 吾妻山塊 山形へ(同上)

仙台は 中途半端な 雪が降り(同上)

車窓には 泉ヶ岳の 雪景色(同上)

こまちにて 月と雪見の 高清水(同上)

初めての こまちグリーン車 正月に(同上)

見栄を張り 社内販売 バク買いを(同上)

雪を踏む 音なつかしき 帰郷かな(同上)

メキシコの 空気を胸に こまちへと(秋田新幹線/鉄道の旅2) 59

帰国して 先ずは温泉 今日の夢(同上)

赤基調 箱根鉄道 車輛かな(箱根登山電車)

早川に 堰堤五重 赤い橋(同上)

(ごう)()駅 山小屋風の 駅舎建つ(同上)

ケーブルは 中間地点 交差する(箱根登山ケーブルカー)

車窓には 茅葺き屋根の 草庵も(同上)

武将の名 (そう)雲山(うんざん)の 駅名に(同上)

SLに ナマハゲの面 オマケかな(SLこまち号横手駅)

横手駅 SLファンが 数珠つなぎ(同上)

()(ろく)(いち) 動態保存 いつまでか(同上)

ススキの穂 蒸気機関車 煙り吸い(同上)

SLの バック走行 転車台(同上)

甦る 昭和の煙り 横手駅(同上)

今日だけは 非日常の SLが(同上)

駅弁は 山のおべんとう 広島で(山陽新幹線)

停車駅 撮影ポイント 徳山に(同上)

一両の 路面電車 列を成し(伊予鉄道)

歴史継ぐ 島々(しましま)駅の 旧駅舎(松本電鉄)

ワンカップ 真澄に酔うは 車内だけ(中央本線)

宿場町 電車の景色 絵にならず(同上)

木造の 駅舎に匂う 夏の草(同上)

カモノハシ 700系は 様変わり(東海道新幹線)

運転手 遮光ガラスの 闇の中(同上)

みそカツを 酒の肴に 買求む(同上)

鉄道の 指差し呼称 良き決まり(広島電鉄宮島線/鉄道の旅3) 60

新車輌 グリーンムーバ― ドイツ製(同上)

トロッコに 馬車の面影 ふと偲ぶ(マイントピア別子)

全国の トロッコ列車 乗る夢も(同上)

サントリー 山崎工場 見て酒を(東海道新幹線)

降る雪や 仏の慈悲を 暖とする(同上)

伊吹山 錦に雪の 二重層(同上)

初富士や 正月二日の 土産かな(同上)

気にされず 消え行く我れも 旅人で(同上)

富士に雪 祇園に花の 奥座敷(同上)

野垂れ死ぬ 時は今なり 雪の富士(同上)

人生は 思い出づくり 富士の雪(同上)

寂しさも 通り過ぎるや 雪の富士(同上)

火遊びに 懲りて旅寝の 歌枕(同上)

予期もせぬ 新幹線の 月見酒(同上)

何とまた 正月二日 赤い月(同上)

安達太良の 本当の空 何処にか(東北新幹線)

吾妻山 福島駅の 雪景色(同上)

川の名を 教えて欲しき 車窓かな(東海道新幹線)

北へ去る 鳥の未練は 花の京(同上)

桂川 いつの間にやら 淀川に(同上)

痛々し 採石場の 山景色(山陽新幹線)

車窓には (たか)()(くら)(やま) 播磨富士(同上)

家具屋横 正体不明 模擬天守(同上)

名も知らぬ 山川草木 正月に(同上)

残されし 命燃え行く 花遍路(南海高野線/鉄道の旅4) 61

()()()駅 木造駅舎 愛おしく(同上)

旅こそが わが命なり 花と月(同上)

漂泊の 思い棚引く 無始の空(南海鋼索線)

ヤマザクラ ケーブルカーが 分け上る(同上)

イエローの 特急こうや 新車輌(南海高野線)

車内にて 精進落とし 酒進む(同上)

関根屋の 駅弁求む こまちにて(秋田新幹線)

城共に 路面電車は 宝物(伊予鉄道)

初乗車 運転席の 後部へと(同上)

駅弁に 秋の味覚が てんこ盛り(秋田新幹線)

出島には 琵琶島神社 小社建ち(金沢シーサイドライン)

線路下 無数の小船 停泊し(同上)

駅ホーム 上下共用 シンプルに(同上)

シーライン シーパラダイスで 途中下車(同上)

世田谷の 歴史の(あいだ) 五キロ行く(東急世田谷線)

操車場 見るも楽しき 軌道線(同上)

横手駅 西口祭り 舞台立て(奥羽本線横手駅)

SLを かまくら太鼓 お出迎えし(同上)

ナマハゲが 模擬(もぎ)(なた)かざし 貨物車に(同上)

(しー)(ろく)(いち) 貴婦人でなく 小町の名(同上)

石炭の 煙りは今や SLに(同上)

震災後 レールを外し バス走る(旧気仙沼線)

はやぶさの 盛岡下車に まだ慣れず(北海道新幹線)

二座席が 秋田こまちの 利点でも(秋田新幹線)

旅に病み まだ生きている 痩せ蛙(同上)

駅弁や 三段ウニの 味比べ(北海道新幹線)

車窓には 大沼小沼 雪景色(函館本線/鉄道の旅5) 66

オシャマンベ 心に響く アイヌ語で(同上)

山形へ E3系が ホーム行く(東京駅)

駅弁や 深川めしが 好物に(同上)

目の中に 入れて余すは 京美人(京都駅)

宿院の 名に知る堺 歴史かな(阪堺電車)

堺港 下船させられ 道変る(同上)

民家風 浜寺駅舎 干からびて(同上)

浜風は 大阪よりも 堺よし(同上)

コロナ禍で こだまガラガラ 京都駅(東海道新幹線)

名古屋では みそかつ入りの 幕の内(同上)

浜名湖の 土用の丑に 素通りし(同上)

山旅に 学歴社会 無縁なり(東北新幹線)

横手には 山川の街 ニセの城(奥羽本線)

奥羽線 (あと)三年の 命かな(同上)

飯詰や 酒の(びん)()め 詰め将棋(同上)

ホヤほたて 車内販売 オリジナル(秋田新幹線)

朝立ちや 一直線に 京目指し(東海道新幹線)

朝食は 深川めしに 静岡茶(同上)

住よしの きしめん立食い 名古屋駅(同上)

老人に 似合わぬ車輛 はるかかな(関西空港線)

京都まで 空港線が 続くとは(同上)

長旅の 始めは京の 寺めぐり(京都駅)

帝塚山 古墳探しで 見る電車(阪堺電車)

コロナ禍で バーチャルな旅 続くかな(福知山線)

駅名が ブランドとなる 梅田かな(同上/鉄道の旅6) 67

梅田には ミニ丸の内 見え隠れ(同上)

五万石 丹波篠山 稲実り(同上)

十二キロ 篠山川が 風景に(同上)

秋風に 儚さ嘆く 蝉の声(同上)

カニ族と 言う人もなし 夏の旅(同上)

天高く 馬肥ゆるより 女房肥え(同上)

土師(はぜ)(がわ)は 水量多く 危うげに(同上)

ドッコイセ 踊りの笠が 駅屋根に(福知山駅)

舞鶴へ 向う電車も 福知山(同上)

宮津には 丹後鉄道 リレーして(同上)

丹鉄の 新型車輛 紺碧で(同上)

三路線 今も変わらぬ 福知山(同上)

鬼ヶ城 日本夜景の 百山に(同上)

電動車 運転台付き クモハ見る(同上)

こうのとり 大河ドラマを ラッピング(同上)

三か月 大阪起点 電車旅(同上)

梅田駅 再開発の クレーン二基(同上)

うとうとと イスにもたれる 電車旅(神戸線)

(きゅう)宝寺(ほうじ) 関西本線 駅名に(関西本線)

撮り鉄と 同じ立ち位置 車輛撮り(同上)

難波から 高野山へは 日帰りで(南海高野線)

(ぶっ)()へは 極楽橋を ケーブルで(南海鋼索線)

しみじみと 聞きし昔の 寺のこと(同上)

十四年 九度山蟄居(ちっきょ) 真田父子(南海高野線)

吉野川 紀州に入り 紀の川に(同上)

貴婦人の 名に相応しき ディーゼル車(嵯峨野観光鉄道)

トロッコ車 貨車を客車に 改造し(同上)

木の座席 座り心地は 褒められず(同上)

嵯峨の秋 保津峡見ずに 語り得ぬ(同上)

舟下り 思うといぶかる 水量で(同上)

情熱に 自ら燃えて 朽ちる秋(同上)

満席の トロッコ列車 黒部なみ(同上/鉄道の旅7) 67

亀岡で トロッコを降り 川下り(同上)

嵐山 名の付く駅が 三路線(京福嵐山線)

マスクせぬ 観光客に 白い目が(同上)

住んで知る 京都の街の 良し悪しが(同上)

陽炎や 二十歳の京都 遠い空(同上)

湯豆腐の 湯気まで高き 南禅寺(京都駅)

二千キロ 奥の細道 大垣に(東海道新幹線)

すくわれぬ 金魚弥富に 里帰り(同上)

第三の 都市には名古屋 まだ遠く(同上)

稲かなと 思えば小麦 二毛作(同上)

追いかける 芭蕉の旅に 花と月(同上)

茶畑の 防霜ファンが (うね)埋め(同上)

手にビール 窓に静岡 丸子富士(同上)

安倍川の 看板見ては 餅が目に(同上)

大山を 新幹線で 遥拝し(同上)

多摩川や 年々減少 ホームレス(同上)

品川の 車窓は変わり 別世界(同上)

希少価値 浜松町の 芝離宮(同上)

栗橋の 利根川沿いに 塔二基が(同上)

利根川の 下流は殆ど 雪知らず(同上)

宇都宮 餃子食うより 日光へ(同上)

郡山 中途半端な 秋景色(同上)

(あお)()(さん) 独立峰は 凛として(同上)

雪覆い こまちの赤が 白くなり(秋田新幹線)

国道に 中途半端な 森の駅(同上)

盛岡に 十万石の 山と川(同上)

岩手山 冬には多き 雲隠れ(同上)

定刻で 走ることなし 雪の汽車(奥羽本泉)

矢巾駅 宮沢賢治 農協に(東北本線/鉄道の旅8) 68

地下鉄が 開業されて 大都市に(仙台駅)

E5系 はやて・やまびこ はやぶさが(同上)

駅までが イオンの傘下 釜石は(三陸鉄道南リアス線)

国鉄の 果たせぬ夢が リアス線(同上)

鉄の街 川の岸には 材木も(同上)

河口には 津波を防ぐ 堰堤が(同上)

(へい)()駅 長いトンネル 抜けた先(同上)

(とう)()駅 宮古に向う 汽車送る(同上)

高台に 建つ駅多き 吉浜も(同上)

弥生雪 吉浜湾の 半島に(同上)

(さかり)まで 眺める湾は 六ヶ所も(同上)

防波堤 湾の海岸 姿変え(同上)

()()(らい)の 半島二つ にらめっこ(同上)

小川にも 億はしたろう 防波堤(同上)

()(れい)駅 居並ぶ住宅 新しき(同上)

金山の 跡地は駅の 五キロ先(同上)

大地震 地球の怒り 今いずこ(同上)

小石浜 駅名変わり 恋し浜(同上)

暗い影 恋し浜から 消え失せて(同上)

綾姫の 伝説残す (りょう)()駅(同上)

東北の 洒落た駅舎 百選に(同上)

大船渡 港に一本 盛川(同上)

鹿踊(ししおど)り 車輛に描き 安全を(同上)

ネコの手の 大きなサンマ モニュメント(三陸鉄道南リアス線盛駅)

オレンジの 塗装が派手な 盛駅(同上)

老いた今 鉄道の旅 逆戻り(同上)

ラッピング 車輛は企業 コマーシャル(三陸鉄道リアス線)

甲子川 越えては線路 分れ道(同上/鉄道の旅9) 68

頭上には 三陸道路 大威張り(同上)

眼下には 両石漁港 小型船(同上)

海までも コンクリートの 色となり(同上)

手付かずの 岬や小島 湾内に(同上)

鵜住居(うのすまい) 仮設住宅 影潜め(同上)

駅前に 浜のくまさん 食堂が(同上)

盛行き 鵜住居駅 交差して(同上)

スタジアム 練習試合 観戦も(同上)

大槌(おおづち)の 名には悲しみ 甦る(同上)

駅舎には ひょうたん形の 屋根架かり(同上)

水門が 大槌(おおつち)(ちょう)の シンボルに(同上)

(えき)(ひがし) 家一軒もなく 更地化し(同上)

奇跡的 古民家残る 大槌に(同上)

単線は きりきり舞いを する事も(同上)

ホテル建ち 復興一歩 宿舎から(同上)

美しき 船越湾と 再会す(同上)

身勝手な 旅を重ねる おらが春(同上)

船越の 漁港の周囲 堤防に(同上)

山田湾 オランダ島が 懐かしき(同上)

織笠も 更地広がる 駅前に(同上)

珍しき 陸中山田 跨線橋(同上)

西(にし)は 更地が多く 道半ば(同上)

山田過ぎ 車内は二人 しゃーないナ(同上)

名のみ知る (とよ)()()駅は 山の中(同上)

振り向けば (じゅう)()(じん)(ざん) 線路(じょう)(同上)

ポンプ小屋 倉庫に合わせ 切妻に(同上)

撥ねられた 鹿の死体に カラス群れ(同上)

(はらい)(がわ) 新駅登場 リアス線(同上)

宮古湾 海岸線は 防波堤(同上)

八木沢に 新駅造られ 短大も(同上)

臨時駅 藤原地区に まだ残る(同上/鉄道の旅10) 68

閉伊川に併走するは 山田線(同上)

昭和期の イメージ残す 宮古駅(同上)

座席には 豪華な刺繍 施され(同上)

乗客は ボックス一人 丁度よく(同上)

鉄道の 宝くじ号 珍しき(同上)

釜石の 三陸鉄道 景観に(三陸鉄道南リアス線)

東西の 連絡通路 真新し(三陸鉄道北リアス線)

北へ行く 思い強まる 線路先(同上)

山の中 一の渡しの 駅静か(同上)

海に出て 潮風入る 車窓かな(同上)

JR 旧宮古線 田老まで(同上)

田老から 北には未知の 駅続く(同上)

新田老 あらゆる物が 新しく(同上)

摂待と 聞きグリーンピア 宿思う(同上)

()(もと)(がわ) 龍泉洞の 水清く(同上)

小本地区 てんでバラバラ 家が建ち(同上)

大規模な 津波水門 家の奥(同上)

島の越 松島見逃す 失態も(同上)

震災後 浜辺で暮らす 人は消え(同上)

線路端 イエローでない 保守用車(同上)

田野畑の 駅舎は和風 里らしき(同上)

()(だい)(かわ) 赤い鉄橋 春の華(同上)

ハマナスの 名所の一つ 普代浜(同上)

普代では 奇跡の水門 村守り(同上)

すれ違う 車輛一両 淋しげに(同上)

眼下には 寂れた漁港 見え隠れ(同上)

うに丼の 看板目にする 橋の側(同上/鉄道の旅11) 68

松に磯 典型的な 海岸美(同上)

野田の北 テーブル地形 三崎見え(同上)

ケンザンを 思わす岩礁 堀内に(同上)

波待ちの サーファー見ると 鵜にも見え(同上)

三陸は サーファー人口 増加気味(同上)

小型船 専用岸壁 慎ましく(同上)

三陸の 復興開始 漁業から(同上)

(しも)(あっ)() 漁港は海の 砦でも(同上)

道路沿い 玉川漁港 人を見る(同上)

空気感 野田玉川駅 急変す(同上)

玉川に 水門がなく 胸撫でる(同上)

西行の 庵思わす バラックが(同上)

()()()(うら) 消えて哀しき 海岸美(同上)

更地には 震災遺構 歩道橋(同上)

河川敷 パターゴルフの 一団が(同上)

水門と ソーラーパネルの (まい)()地区(同上)

十府ヶ浦 奇跡の松が 四本も(同上)

水門に 水田広く 目を見張る(同上)

道の駅 陸中野田の 駅舎兼ね(同上)

ホームには レトロな車輛 R3(同上)

長閑なる 山村景色 駅(みなみ)(同上)

(きた)は 陸中宇部駅 松林(同上)

久慈に入り NTTの ビル窓に(同上)

不揃いな 家並が久慈の 印象で(同上)

清流は 架かる橋まで 清く見え(同上)

恐竜と 琥珀が久慈の 代名詞(久慈駅)

帰路の汽車 三両編成 珍しき(同上)

うに弁や ご飯の上は すき間なく(同上)

座る席 運転席の 右後ろ(同上)

空席が 目立つ車輛に 憂鬱も(同上)

古川の 街はフラット 空疎なり(東北新幹線)

花を見て 残雪を見る 車窓かな(同上/鉄道の旅12) 68

植え終えた 仙台平野 ササニシキ(同上)

住宅地 都市ガスタンク 危険大(同上)

宮城野の 雀踊りを 見る雲雀(ひばり)(同上)

はやぶさと こまちの契り 二時間余(同上)

鉄道の旅 長句(短歌・狂歌)

五所川原 津軽鉄道 駅に立ち ストーブ列車 いざ乗り込まん(津軽鉄道/鉄道の旅1)

スルメ焼く サービスを聞き 注文す スルメ一枚 熱燗の酒(同上)

風流は 五感を満たす 刺激なり ストーブ列車 スルメの匂い(同上)

鉄道は 津軽中里 駅までで 秋北バスが 何故か待機する(同上)

折り返す 昭和の車輛 半世紀 津軽の景色 被写体となり(同上)

ホームには かまくら風の 穴を掘り 芦野公園 遊び心が(同上)

金木駅 途中下車して 汽車見れば ラッセル車のみ 雪の包まれ(同上)

何となく 津軽美人を 見る如く オハフ33(さんさん) 車輛が並ぶ(同上)

戦時中 太宰治が 疎開した 旧新座敷 離れ残され(旧津島家新座敷)

入母屋の 外観に比し 内装は 明治流行 和洋折衷(斜陽館)

影形(かげかたち) 残さぬ友に ただ涙 金木に生まれ 行方不明に(雲祥寺)

注連縄と 梅の造花が 天井に 車内を飾る ストーブ列車(津軽鉄道)

485(よんはちご) 青森所属 特急で 海峡線の 花形車輛(JR津軽海峡線)

三角の 函館駅舎 思い出す 円塔形の 屋根眺めると(同上)

鮮やかな 789(しちはちきゅう)は 緑色 北海道の 所属の車輛(同上)

あの世へと 向かう列車の 切符買い 三途の川に 鉄橋ありや(秋田新幹線)

んだんだと 車輛の中で 声聞けば ふるさと近く 窓に目をやる(同上)

腰を掛け 駅のベンチで 友を待つ ふと思い出し 笑いこぼれる(大曲駅)

小田急の 箱根鉄道 初乗車 一日券で 全車両乗る(箱根登山電車/鉄道の旅2) 59

酒のない 電車淋しき 一人旅 箱根の谷に 湯けむりは立つ(同上)

箱根には ケーブルカーと ロープウェイ 乗る楽しみに 胸は膨らみ(箱根登山ケーブルカー)

客の名を 聞くこと忘れ 汽車はゆく 青空の果て 棚引く煙り(SLこまち号横手駅)

SLの 六両編成 車輛には 公募入選 千人乗車(同上)

終戦後 東北牽引 国鉄の (しー)(ろく)(いち)()(じゅう) 蒸気機関車(同上)

汽車を待つ 時ぞなつかし 横手駅 昔の駅舎 脳裏を過る(同上)

一車輛 普通電車は 駅に着き こまち号とは 大違いかな(同上)

構内に (ゆう)(しょう)(せん)の 線路跡 昔の眺め ふと甦る(同上)

秋田から 湯沢までの 五時間を SLこまち ゆったりと行く(同上)

広島を 新幹線で 九州へ 勿体ないが 日帰りの旅(山陽新幹線)

日本や 山川草木 海の国 家にアンテナ 道に自動車(同上)

一人乗る 新幹線の 指定席 友は来たらず 無駄な出費に(東京駅)

東北の 路面電車は 消滅し 四国は松山 他二ヶ所あり(伊予鉄道)

通勤も 旅と思えば 気も変わる 同じ車窓の 景色を見ても(同上)

知らぬ駅 知らぬ景色 眺めつも 言葉の通ず 国ぞ嬉しき(松本電鉄)

信州の 薄情(はくじょう)さが 身に浸みる 笑顔忘れて 我れは旅立つ(松本駅)

松本で 中央本線 久々に 乗れば再び 山男顔(中央本線)

久しぶり 電車に乗りて 飲む酒の 肴は窓の 景色なるかな(同上)

電車ゆく 田んぼの中や 野のふちを わが夢乗せて まだ見ぬ街へ(同上)

あてもなく 木曽路の駅に 下車しては 今宵眠れる 宿を探せし(同上)

坂角の エビセン恋し 名古屋駅 きしめん食べず お土産に買う(東海道新幹線)

宮島に 路面電車で 行くことも 一度は体験 夏の終わりに(広島電鉄宮島線)

立ち位置は 運転席の すぐ後ろ 景色観るなら 最高の席(同上/鉄道の旅3) 60

宮島は 日本三景 第一に 世界遺産で 大差を付ける(宮島口駅)

JR 広鉄の二社 乗り入れを 宮島口の フェリー乗り場に(同上)

雨の日の 電車はいつも 遅れ来る 山陽線は あてにはならず(山陽本線)

マイントピア 別子鉱山 ()出場(でば)ゾーン 観光用の トロッコ電車(マイントピア別子)

トロッコは ミニSLで 牽引し 旧坑道の 入口へ行く(同上)

採掘で 実用されて トロッコを 上屋を架けて 野外に展示(同上)

様々に 旅ゆく人の 夢を乗せ 日の出を走る 一番列車(東海道新幹線)

不揃いな 屋根の形の 町並みを 新幹線で見る 七時間の旅(同上)

年明けて 数日天気 恵まれる 京の初雪 融けて桂川(同上)

富士の雲 中部に飛んで 大慌て のぞみは遅れ こまちに乗れず(同上)

雪深き 山辺の中の 家並に 遠く離れた ふるさとを見ん(同上)

日本史を おさらいするや 東海道 新幹線の 車窓の景色(同上)

トンネルを 抜けると冨士の 山ありて 若葉芽をふく 春のあけぼの(同上)

厳冬に 一合目より 富士登山 そんな夢見る 車窓の富士に(同上)

矢の如く 富士の高嶺を 横切りて 新幹線は 歌詠まさせず(同上)

憧れの 人と自然の 美しさ 小野小町に 雲海の富士(同上)

にょっきりと 雪を(いだ)いた 富士の山 トンネル抜けて 見る美しさ(同上)

ぼんやりと 遠く眺めた この山に 登りて嬉し 夢は果たせり(東北新幹線郡山駅)

みちのくを 世界最速 はやて行く 日本に帰り 喜びも増す(東北新幹線)

名古屋にて こだまを降りて 寄り道し ひかりに乗りて 一路京都へ(東海道新幹線)

動き出す 汽車の窓より 赤々と 五重塔は 夕陽にもえて(同上)

秋田から 新幹線で 広島に 千五百キロ のんびり移動(山陽新幹線)

高野山 初心に帰り 電車にて 三十年ぶり 橋本駅に(南海高野線/鉄道の旅4) 61

この道は 我れのみ好む 旅の道 西行・芭蕉を 笠に記して(同上)

高野山 極楽橋を ケーブルで 何だかんだと 二十ヶ所目に(南海鋼索線)

いたずらに 歳を重ねる 人生に 一石投ずる 旅人もあり(同上)

明けて行く 朝の光りを 眺めつつ 葬儀に向う こまちは哀し(秋田新幹線)

松山の 路面電車に 美女乗りて 足元だけを 見つめて降りる(伊予鉄道)

コマーシャル 路面電車 新車輌 慎ましやかに ピーアールされ(同上)

東京の 北の玄関 上野駅 列車を待つ間 刺激少なく(高崎線)

こまちへと 乗りては直ぐに 買い求む ビールと酒と イカとピーナッツ(秋田新幹線)

駅弁を 食べてうとうと 眠気さし 気持ち良くなり 本を閉じたり(同上)

金沢の シーサイドライン 十キロは 八景島や 新杉田へと(金沢シーサイドライン)

鉄道は 平潟湾の 海上を 越えて道路の 高架を走りる(同上)

対向車 運転席に 人はなく 無人運転 知る車輛かな(同上)

東急の 世田谷線は 軌道線 三軒茶屋から 下高井戸に(東急世田谷線)

秋田駅 SLこまち 出発し 横手と湯沢 イベント開く(奥羽本線横手駅)

電車待つ 時を惜しみて 歌を詠む 一期一会の その場の空気(函館本線長万部駅)

あてもなく 夜汽車に揺られ 冬ゆかば 淋しき駅に また降り立ちぬ(同上)

隣席に 美女でも居れば 格別の 旅にもなりし また一人なり(北海道新幹線)

盛岡の 先からこまち ノロノロで 二十三年 経ても変わらず(秋田新幹線)

様々に 脳裏を過る 夜の街 盛岡・北上 仙台を行く(東北新幹線)

数倍も 得したような 心地する スーパー北斗 窓際の席(函館本線)

一夜寝て 二百里離れた 駅に立つ 見知らぬ街の 雪景色かな(函館本線/鉄道の旅5)

北斗から 鹿児島までを 寝台の 新幹線に 乗る夢を見る(同上)

懐かしき 車窓の景色 見て過ごす 函館本線 半世紀ぶり(同上)

雨咽び 墨絵の如く 景色なり 退屈もせぬ 京都は今に(東海道新幹線)

世は氷河 花の匂いは 変らざる 俗世を遁れ 古都を旅する(同上)

大阪の (はん)(かい)電車 軌道線 浜寺駅を 出発駅に(阪堺電車)

軌道線 運転席の 横に立ち 子供の如く 線路を見つめ(同上)

気を使う 人の心は ありがたし 電車の中で 座席ゆずられ(同上)

自由都市 堺の街は 面白き 利休に晶子 古墳に湊(同上)

通過する 京都駅前 聳え建つ 東寺の塔は 異次元に見え(東海道新幹線)

タワーより 五重塔に 目を向ける 新幹線の 車窓の景色(同上)

人はみな ただ仮そめの 旅に生き 嬉し恥し 野ざらしとなる(同上)

駅弁と 大吟醸の ワンカップ 名古屋駅から 気分一新(同上)

車窓より 百名山を 仰ぎつつ 秋田に帰る 新こまちかな(東北新幹線)

山見れば ここは何処かと すぐ分かる 新幹線の 千キロの旅(同上)

知らんぷり している方が 良いような 新幹線の 団体客は(同上)

恐ろしき 駅名もあり 後三年 ノの字つければ 意味も変わるに(奥羽本線)

隣席に とある女優と 思しきが 座ろうとして 胸がドキドキ(関西空港線)

千年の 形見は今日に 残れども 大宮人(おおみやびと)は ハンバーガー食う(京都駅)

住吉で 阪堺電車 分岐して 天王寺へと 向う姿が(阪堺電車)

500系 新幹線を 思わせる 福知山線 特急きのさき(福知山線)

久々の 電車の旅も いいものだ ビール飲んだり うたた寝したり(同上)

中津から 地下鉄となる 淀川で ビルの彼方に 六甲を見る(同上)

手を合わす 車窓の景色 宝塚 中山寺(なかやまでら)の 七堂伽藍(同上/鉄道の旅6) 67歳

何もかも 嫌に思える 世の中で 旅することが 今の楽しみ(同上)

柏原の 三重塔 看板に 神社所有も 棄却(まぬが)れ(同上)

電車から 福知山城 よく見える 昭和後期の 新たな景色(同上)

SLの 標示プレート 間違いと ネット検索 情報を知り(福知山駅)

純白の 車輛がホーム 停車する 287系 特急きのさき(同上)

こうのとり 新大阪を 起点とし きのさき京都 二両が並ぶ(同上)

中距離の 一泊二日 電車旅 レンターカーが 無いと最悪(同上)

神戸線 山陽線と 重複し 姫路行くには 快速便利(神戸線)

車窓には 明石海峡 大橋が 在来線の 眺め初めて(同上)

かしましき 少女の声に 本を閉じ 景色眺める 関西線かな(関西本線)

柏原(かしはら)の 河内堅上(かたかみ) 下車しては 国分寺跡 山路を訪ね(関西本線)

電車降り 稲わらを焼く 匂いせば 田舎へ来たと 思う近畿圏(同上)

箕面(みのお)線 私鉄の駅は 行き止まり 目的ないと 乗る機会なく(阪急箕面線)

見残しの 名所が多き 関西は 箕面大滝 秋の盛りに(同上)

逃げて来た 借金地獄の ふるさとを 思えば悲し 人生の無駄(南海高野線)

高野山 仕事探すと 宿坊は 雑用係り 年中募集(同上)

紅葉に まだ早くても 嵐山 トロッコ列車に 保津川下り(嵯峨観光鉄道)

機関車は DH(でーえっち)10(てん) 型式の 黒と赤色 洒落たディーゼル(同上)

廃線の 山陰本線 七キロを 平成初期に トロッコ走らす(同上)

渡良瀬の トロッコ列車 王道で 渓谷美なら 保津峡負けず(同上)

信楽の たぬき置物 お出迎え 保津峡駅の つり橋の前(同上)

対岸の (うけ)()神社を 遥拝す 山の男神と 海の女神に(同上/鉄道の旅7) 67歳

乗客が すし詰め状態 耐えるのも みんな同じか 満員電車(京福嵐山線)

駆け足で ホームを走る 気力なし 慌てる旅に 我れは疲れて(新大阪駅)

寄りかかる 窓の景色は 流れても 瞼に浮かぶ 高雄の錦(京都駅)

スパイラル タワーズ奇妙 名古屋駅 モード学院 複合施設(東海道新幹線)

車窓から オオクニヌシを 祭神の 本宮山に (こうべ)を垂れん(同上)

いつまでも カメラを抱え 旅をする そんな姿に また憧れる(同上)

安倍川に (りゅう)爪山(そうざん)の 双耳峰 身延山地の 玄関口に(同上)

戦のみ 車窓に浮かぶ 東海道 富士川の雁 関ヶ原の霧(同上)

富士の山 トンネルの間に 聳え立つ 白衣をまとう 天女の如く(同上)

華やかな 季節淋しく 過ぎて行き 淋しさこそが 旅人の常(同上)

()(あし)富士 (あし)鷹山(たかやま)は その一座 足柄山と 足和田山が(同上)

川崎が 高層ビルの 街となり 戸惑い眺める 工場地帯(同上)

多摩川に 見えるアーチは 丸子橋 新幹線の 上り最後に(同上)

東京の 移り変わりは 激しくて 品川駅は 新たな宿場(同上)

東京で 買うのに迷う 駅弁よ うなぎ味噌かつ いずれも食べる(東北新幹線)

駅弁は 車窓を眺め 食べるもの 待合室は 本を読む場所(同上)

淋しきは 上野に停まる こまちかな 数えるだけの 乗客の数(同上)

福島は 街より温泉 飯坂が 有名となり 街並み霞む(同上)

みちのくの 杜の都に 広瀬川 水清らかに 蛇行を重ね(同上)

相席に 足を乗せたら 叱られる 若い車掌に 大らかさなく(秋田新幹線)

今年こそ 秘境の景色 訪ねんと 向う旅路に 雪は降りけり(同上)

飽きもせぬ 田沢湖線の 景色かな 裾野は広く 山は清らか(同上)

午前中 ほろ酔い気分 こまちかな コロナ禍により 貸切り状態(同上)

仙台の 杜の都は 抜きん出て 四百年も 東北一で(同上)

白銀の 雪に溢れた ふるさとに 帰りて重き 気分も雪に(田沢湖線/鉄道の旅8) 68

学ぶこと 楽しみとなる 閑居かな 仙都の明かり 今は焦がれず(仙台駅)

はやぶさと こまちの車輛 連結に 車掌四人が 首を並べて(同上)

JR 釜石駅は 物静か 東に向う 鳥さえもなく(釜石線)

リアス線 金石線と 並走す 構内過ぎて (かつ)()(がわ)まで(同上)

気動車は 三陸掛けた 36の 700形の 普通列車で(三陸鉄道南リアス線)

リアス線 震災後から 三年で 南北共に 復旧遂げる(同上)

トラス橋 釜石橋梁 レンガ色 甲子川(じょう)に 美しく映え(同上)

宵越しの 銭は持たずに 半世紀 あと半世紀 乞食巡礼(同上)

三陸は 陸奥と陸中 陸前で 青森・岩手 宮城三県(同上)

一人行く 鈍行列車の 長き旅 可愛い()でも 座って欲しき(同上)

恋し浜 駅舎が神社 貝殻の 絵馬の奉納 無数に吊るし(同上)

(りょう)()駅 浜から離れ 高台に 気仙大工の 里とも言われ(同上)

綾里駅 国鉄時代 開業の (さかり)(せん)での 最終駅で(同上)

トンネルの 合い間にポツンと 無人駅 陸中赤松 貝塚めぐり(同上)

赤白の 煙突浜の シンボルか 太平洋 セメント工場(同上)

終点は 南リアス線 盛駅 釜石を出て 約一時間(同上)

構内に 岩手開発 鉄道の 貨物列車の イエロー車輛(三陸鉄道南リアス線盛駅)

盛駅 三陸鉄道 JR 駅舎が二軒 並び建つなり(同上)

盛から 気仙沼まで JR BRT バス路線なり(同上)

国道の 107号線 大船渡 起点と知りて 親しみを増す(同上)

農協と 観光センター 駅前に 三陸駅に 明るい景色(三陸鉄道南リアス線)

自販機は ピンクの色に ハート画き 恋し浜駅 聖地となりぬ(同上)

釜石に SL銀河 登場す C58と キハ141(釜石線)

全国に 十六エリア SLが 運航されて 乗る楽しみが(同上)

震災後 JRから 山田線 分離されては リアス線へと(三陸鉄道リアス線)

盛・久慈 百六十キロ 一本に 三セク鉄道 日本最長(同上/鉄道の旅9) 68

線路には スイッチバック 見る思い 釜石線と 旧山田線(同上)

見る景色 線路と道路 大違い 両石駅は 展望すぐれ(同上)

復興の シンボル的な スタジアム ラクビーの街 釜石らしく(同上)

津波では 白砂青松 百選の 根浜海岸 犠牲となりて(同上)

大槌の 駅周辺 様変わり 新たな駅舎 通りは消えて(同上)

水門は 不気味な様子 漂わせ 殆ど更地 線路に見える(同上)

高台の 吉里吉里駅は 被害なく 草木やホーム そのまま残り(同上)

海岸美 浪板海岸 残されて テトラポットが 沖に浮かぶのみ(同上)

サーファーは 波を友とし スキーヤー 雪を友とし 自然に死する(同上)

年老いて 鉄道の旅に 戻るかな 駅のベンチで 野宿をしたり(同上)

船越は 十人十色 町並みに 造り様々 方位適当(同上)

感激の 涙にむせぶ ことばかり 旅の思い出 振り返るたび(同上)

船越の 鯨と海の 科学館 六年ぶりに 開館されて(同上)

山田湾 水門工事 未完成 ひと昔前 着工されて(同上)

震災後 (おり)(かさ)駅は 移築する オランダ島を モチーフとして(同上)

駅前は 大槌町(おおつちちょう)より 山田(まち) 再開発は 進む様子で(同上)

山田から 海岸離れ リアス線 津軽石まで 山間部行く(同上)

津軽石 海員学校 入学時 今は廃業 旅館に泊まり(同上)

川見れば 学校行事を 思い出す 貸与をされた 毛布洗濯(同上)

校歌には 宮古の湾が 謳われて 心身共に 海に鍛えられ(同上)

船に乗り 旅に生きんと 志す 七つの海に 夢を巡らし(同上)

()(けい)駅 昭和後期に SLを 静態保存 もう半世紀(同上)

()()(がわ)は 河口周辺 川原(かわら)なく 親しむ機会 寸断されて(同上/鉄道の旅10) 69歳

車輛には 漫画のキャラを ラッピング かいけつソロリ 冒険号が(同上)

国鉄の 時代思わす 宮古駅 三陸鉄道 駅舎の顔に(同上)

愛称は さんりくしおさい レトロ調 気品に満ちた 帰路の気動車(同上)

オリジナル 釜石だけの ラッピング 花王が提供 感謝を込めて(三陸鉄道南リアス線)

今回は 宮古駅前 車停め 北リアス線 久慈を往復(三陸鉄道北リアス線)

駅前に 宮古市役所 移築され 駅裏通り 新旧変わる(同上)

JR 千徳駅に 追いやりれ 三鉄本社 宮古駅内(同上)

ノーマルな 700形が 乗る車輛 久慈駅までは 100分の旅(同上)

宮古出て 山口団地 駅最初 国鉄時代 無かった駅で(同上)

()羽根(ばね)駅 動物たちの 置物が ホームの上で お出迎えする(同上)

田老でも 水門堤防 ワンセット 大津波後の 海辺の景色(同上)

グリーピア 三陸みやこ 避難所に 田老の人の 命を救う(同上)

摂待の 長いトンネル 抜けた先 青き水面の ()(もと)(がわ)見え(同上)

橋梁の 上に更なる 跨線橋 三陸道路 小本で交差(同上)

岩泉 小本駅には 大規模な 防災センター 併設されて(同上)

島の越 漁港に未だ クレーン車が 復興工事 いつまで続く(同上)

(しまの)(こし) カルボナードの 駅舎建つ 宮沢賢治 童話の世界(同上)

震災後 (ひら)()()浜は 閉鎖され 浜辺で遊ぶ 人さえ見えず(同上)

河川には 殆ど水門 敷設され 三陸海岸 画一的に(同上)

田野畑は 北山崎の 展望所 唯一無比の 断崖続く(同上)

橋梁に 第二あるけど 第一は 何処にあるのか 所在つかめず(同上)

田野畑と 普代と野田の 三村に 無料乗車の 村営バスが(同上)

普代には オーシャンビュー 宿があり 国民宿舎 くろさき荘が(同上)

普代駅 待合室の ガラス窓 北緯四十 度数を表記(同上)

何もなし 白井海岸 駅の前 民家や車 客の乗り降り(同上)

空高く 三陸沿岸 道路行く エンジン音は 殆どしない(同上)

漁港には 船外機付 小舟見る 太平洋に 不向きと眺む(同上/鉄道の旅11) 68

堀内(ほりない)に 上向きアーチ 赤い橋 浜街道の 谷間に架かる(同上)

松磯に 宮沢賢治 詩碑が立つ 大正後期 三陸旅し(同上)

堀内は 朝ドラアマちゃん ロケ地とか 袖ヶ浜駅 堀内駅で(同上)

漁港には 荷捌き施設 岸壁に 漁業が村の 活力であり(同上)

(あっ)()(がわ) 上流にある 安家洞日本最長 鍾乳洞で(同上)

歌枕 野田の玉川 二ヶ所聞く 陸奥塩釜と 陸中野田に(同上)

西行の 草庵跡は 何処かと 野田玉川の 車窓を眺む(同上)

()()()(うら) 海岸駅は 震災後 (まい)()移転で 新設される(同上)

江戸時代 牛が運んだ 塩の道 野田から鹿角 盛岡などへ(同上)

思い出す ユースホステル 野田村に 昭和後期に 廃校利用し(同上)

山間部 陸中宇部(うべ)駅 縄文の 遺跡が多く 当時は海辺(同上)

久慈の街 長内川(おさないがわ)と 久慈川に 挟まれた中 駅前を見る(同上)

上流の 長内渓流 目に浮かぶ 久慈郊外は 自然豊かで(同上)

JR 八戸線と 久慈駅で 三陸鉄道 車輛合わせて(同上)

連絡路 頭上を飾る 万国旗 大漁旗まで (あいだ)に交え(久慈駅)

パラペツト 三陸鉄道 久慈駅は オレンジカラー 盛と同じ(同上)

名物の うに弁当を 駅で買う 手頃な値段 千五百円(同上)

野田沖を さんふらわあの フェリー行く この時間なら 苫小牧便(三陸鉄道リアス線) 宮古駅 北リアス線 旅終えて 五時間ぶりに 駅舎を眺む(同上)

古川に 赴任してから 仙台へ 新幹線に 乗る新鮮さ(東北新幹線)

はやぶさの 三人掛けは 疎ましく 仙台ならば デッキで十分(同上)

仙台の 大観音が 目印に 新幹線も 高速道も(同上/鉄道の旅12) 68

仙台は 中途半端な 城下町 天守無ければ 武家屋敷見ず(同上)

駅舎 短句(俳句・川柳)

博多駅 千本格子 波の屋根(JR博多駅/駅舎1) 57

最高所 野辺山駅は 小海線(JR野辺山駅)

憧れの ストーブ列車 風物詩(津軽五所川原駅)

ド迫力 ()(づくり)駅の 遮光土器(JR木造駅)

洒落たカフェ 芦野公園 旧駅舎(津軽鉄道)

下北を 本州最北 汽車が行く(JR大湊線)

幾度の 出会いと別れ この駅で(JR十和田南駅)

駅の歌 誰も知らない 歌謡曲(同上)

月だけが 木造駅舎 輝きを(JR木造駅)

車輛には 野口英世の ラッピング(湯野上温泉駅)

茅の駅 会津鉄道 目玉駅(同上)

駅舎内 待合室は 案内所(旧大社駅)

中央は 吹き抜け広く 寺社風に(同上)

戦後には 昭和天皇 巡幸も(同上)

目に浮かぶ 駅の賑わい 神無月(同上)

三国港(みくにこう) 走る電車は 宝物(えちぜん鉄道三国港駅)

恐竜が 勝山駅の モニュメント(えつぜん鉄道勝山駅)

昭和まで 大野へ京福 伸びたりと(同上)

ノーマルな 昭和の電車 白と青(同上)

駅建屋 国登録の 文化財(同上)

大正の 電気機関車 テキ6が(同上)

D51を 静態保存 津和野駅(JR津和野駅)

()(はた)駅 校倉風の 外観で(JR八幡駅)

ディーゼル車 八年前は 阿蘇走り(北九州銀行レトロライン)

各旅館 下駄を奉納 駅前に(JR城崎温泉駅)

夏みかん 萩の駅舎に 彩りを(JR萩駅)

駅の壁 萩八景の 絵を掲げ(同上)

線路には 今夜浴する 湯の煙り(JR長門湯本駅/駅舎2) 61

駅前は 細谷商事の 一人勝ち(JR横手駅)

駅舎では 昭和の空気 新たにす(秩父鉄道三峯口駅)

寂れても 電車は派手な ラッピング(同上)

駅前に 手打ちそば屋の 福島屋(同上)

キハ形を 静態保存 足尾駅(わたらせ渓谷鉄道)

現役の 駅舎百年 渡良瀬に(同上)

温泉が 水沼駅の 構内に(同上)

白シート ディーゼル車だけ 格納庫(同上)

レトロ調 わたらせⅡ号 大間々に(同上)

みどり市の 大間々駅は 車輛基地(同上)

菜の花を 思わす車輛 大多喜に(いすみ鉄道大多喜駅)

(ごう)()駅 誰も読めなく ルビを振る(わたらせ渓谷鉄道)

山里の 駅舎は()(ぼく) 遺産でも(同上)

ホームには 列車レストラン 清流が(同上)

合歓の花 屋根より高く 神戸駅(同上)

涼しげな 渓谷の風 ホームかな(同上)

古ぼけた 上神(かみかん)(ばい)駅 百四年(同上)

(ほん)() ベンチ一つも 見当たらず(同上)

見る景色 大正時代 そのままに(同上)

駅舎には 昔ながらの 扇風機(上毛電鉄西桐生駅)

駅前の 交番洒落た 二階建て(同上)

(おお)()駅 改札出ると 赤城山(上毛電鉄大胡駅)

利用客 意外と多き 大胡駅(同上)

善通寺 駅の外観 寺らしく(JR善通寺駅)

キヨスクの 売店懐かし 駅舎内(同上)

喫茶店 伊予和気駅の 景観は(JR伊予和気駅)

駅前に 五十三番 (えん)(みょう)()(同上)

ホームには 夕陽に映える 冬の海(伊予鉄道梅津寺駅/駅舎3) 63

海岸は テレビドラマの ロケ地にも(同上)

温泉に 坊っちゃん列車 洒落た駅(伊予鉄道道後温泉駅)

内子駅 静態保存 SLを(JR内子駅)

駅舎屋根 アール・ヌーヴォー デザインも(伊予鉄道高浜駅)

駅前に 丹沢の山と 古きバス(JR山北駅)

車窓より 軍艦眺める 秋時雨(JR横須賀線久里浜駅)

鎌倉の 駅は江ノ電 立派なり(JR鎌倉駅)

江ノ電の トンネル唯一 レンガ造(江ノ島電鉄極楽洞)

観光の 線香匂う 極楽寺(江ノ島電鉄極楽寺駅)

ビルの谷 大正ロマン 花咲かす(JR東京駅)

寄棟の 駅舎に桜 マッチして(JR臼田駅)

象潟の 駅にはいなほ 秋を行く(JR象潟駅)

銀世界 青い車輛の 矢島駅(鳥海山麓線矢島駅)

駅舎内 観光客は 我れ一人(同上)

かまくらを 設え広場 イベントも(同上)

駅舎には 炉設え 花笠も(JR山寺駅)

一日に 島式ホーム 八本が(JR小川郷)

地下通路 壁画を飾る 文化あり(同上)

駅近く 草野心平 生家見る(同上)

まだ残る キヨスクを見て 安堵感(JR水沢駅)

駅前の アーケードには 人を見ず(同上)

新駅舎 築十年で 役目終え(旧JR新冠駅)

廃線に 展望塔の 道の駅(同上)

そば処 霧亭(きりてい)欠かせぬ 駅の中(JR釧路駅)

戸は閉じて なつかし館に 溜め息が(同上)

昭和初期 (はぼ)(まい)駅が 最東(さいとう)で(JR根室駅/駅舎4) 66歳

大晦日 往来者なし 根室駅(同上)

道東を 釧網(せんもう)本線 縦走し(JR細岡駅)

雪の中 最北端の 線路見る(JR稚内駅)

絵を踏んで 駅の階段 上るとは(JR遠軽駅)

三角の 駅舎は昭和 継承し(同上)

野付(のっけ)(うし) 昔の駅名 親しみが(JR北見駅)

尖塔に 十字架置けば 教会に(JRニセコ駅)

倶知安と ニセコは他所の 空気感(同上)

雪だるま 倶知安駅の モニュメント(JR倶知安駅)

比羅夫(ひらふ)駅 全国初の 民宿に(JR比羅夫駅)

蝦夷の地に 阿倍比羅夫(あべのひらふ)の 伝説が(同上)

山間部 函館本線 非電化で(同上)

富良野線 花の高原 五十キロ(JR美瑛駅)

美瑛には 唯一白金(しろかね) 温泉地(同上)

ホームには 気動車一両 淋しげに(同上)

跨線橋 海を眺める (あさ)()駅(JR朝里駅)

歌謡曲 ふと口ずさむ 小樽駅(JR小樽駅)

ホームには 武士道の街 伊達市とも(JR伊達紋別駅)

D51を 静態保存 旧駅舎(旧室蘭駅舎)

保存より 活用模索 文化財(同上)

非電化が 秋田・山形 遠ざける(JR院内駅)

角館 城の再現 近未来(JR角館駅)

蝉の声 殆ど聴かぬ 年もあり(JR峰吉川駅/駅舎5) 67

駅ひとつ 歩いてみたり 待ち時間(同上)

駅舎には 花輪ばやしの 良き音色(JR鹿角花輪駅)

東北の 駅百選に この駅が(同上)

SLの 動輪駅の モニュメント(同上)

トイレまで 寂れた駅は 撤去され(JR大滝温泉駅)

駅前は 空き地廃屋 通り消え(同上)

ホームには 急行もりよし 華やかに(秋田内陸線阿仁合駅)

ANの 8800 形主流(同上)

気動車は 独自の塗装 施され(同上)

行列の 出来る食堂 夢でない(同上)

観光は 森吉山に オアシスを(同上)

阿仁前田 駅に温泉 今流に(秋田内陸線阿仁前田駅)

阿仁川で 鮎釣りしつつ 湯に宿る(同上)

キヨスクが 喜多方駅に まだ残り(JR喜多方駅)

駅前は 店蔵消えて 平凡に(同上)

駅前は 南国ムード ヤシの木が(JR湯本駅)

柵の中 静態保存 SLを(会津鉄道会津田島駅)

駅舎内 野口英世の 顔写真(JR猪苗代駅)

早乙女と 歩いたホーム 今一人(同上)

駅前は シャッター閉じた 店ばかり(同上)

伊達駅舎 千鳥破風付 武家造り(JR伊達駅)

シンブルな 二面二線の 駅ホーム(同上)

コロナ禍で ひな人形も マスクして(JR桑折駅)

線路横 新幹線が 疾走(しっそう)し(同上)

花は散り 民話の里に 汽車の音(JR遠野駅)

ビル駅舎 あべのハルカス 日本一(JR天王寺駅)

私鉄入れ 新大阪に 六路線(JR新大阪駅)

旧駅舎 広場に孤立 文化財(旧南海電鉄諏訪ノ森駅)

私鉄での 国登録は 最古とか(旧南海電鉄浜寺公園駅)

平成期 近畿の駅の 百選に(同上/駅舎6) 67

現在は 一般公開 ギャラリーに(同上)

浜寺に 阪堺電車 駅も建ち(阪堺電車浜寺駅)

大阪で 死出の芭蕉の 旅を追う(JR大阪駅)

焼失し 知るや真夏の 金閣寺(JR京都駅)

福知山 駅の外観 踊り笠(JR福知山駅)

暑さでは 丹波福知山 日本一(同上)

姫路駅 城のイメージ 白さだけ(JR姫路駅)

タワーには アートホテルが 入居して(JR弁天町駅)

展望所 上る楽しみ 南港に(南港ポートタウン線)

五十キロ 八戸線は 海沿いを(JR久慈駅)

久慈以北 車窓の景色 夢のまま(同上)

五月でも 薪ストーブの 煙り出て(JR真室川駅)

秋田行き 心の峠 真室川(同上)

巨大なる 鳴子こけしが 展示され(JR鳴子温泉駅)

緑屋の 看板今も 西口に(JR秋田駅)

駅舎 長句(短歌・狂歌)

駅らしき 駅に立ちより 写真など 写してみたり 十和田南駅(JR十和田南駅/駅舎1)

山里に 大正ロマン 垣間見る 北上線の 黒沢駅舎(JR黒沢駅)

随筆家 大町桂月 文学碑 大湊線 陸奥横浜に(JR陸奥横浜駅)

十和田湖の 鉄道の旅 花輪線 十和田南が 玄関口で(JR十和田南駅)

有名な ()(づくり)駅舎 遮光土器 月に照らされ 目が光るなり(JR木造駅)

茅葺きの 駅舎は日本 二ヶ所だけ 湯野上温泉 豊後中村(湯野上温泉駅)

湯野上は 大内宿の 最寄り駅 宿場に合わせ 茅葺きとする(同上)

昭和末 湯野上温泉 駅舎建つ 民営化して 茅葺き屋根に(同上)

大社線 平成二年 廃線に 大社駅舎は 重文保存(旧大社駅)

入母屋の 両翼付けた 平屋建て 旧大社駅 大正期築(同上)

SLの 静態保存 D51を 平成中期 新たな展示(同上)

京福の 越前本線 継承し えつぜん鉄道 福井と勝山(えつぜん鉄道勝山駅)

大正期 勝山駅舎 建築で 寄棟平屋 裳階を付けて(同上)

珍しき 電気機関車 保存され 勝山駅に 釘付けとなる(同上)

重文の ()()(こう)駅舎 工事中 大正ロマン 囲いの中に(JR門司港駅)

トロッコ車 潮風号が 15分 レトロな門司の 港を走る(北九州銀行レトロライン)

横手駅 改築されて 三年目 西口出来て 通うに便利(JR横手駅)

()(さん)線 琴平(ことひら)駅に 灯籠が 駅舎は昭和 前期建てられ(JR琴平駅)

鉄筋の 駅舎の屋根は 瓦葺き 温泉駅に 相応しく見る(JR城崎温泉駅)

萩駅舎 国登録の 文化財 大正期築 和洋折衷(JR萩駅)

鉄道の 井上勝 父とされ 萩出身で 駅に展示室(同上)

美祢(みね)線の 長門湯本駅 切妻の 大正末期 駅舎が残る(JR長門湯本駅/駅舎2) 61歳

四代目 長﨑駅舎 ドーム屋根 かもめ広場に JRホテル(JR長崎駅)

九州の 路面電車は 三都市で 長﨑電気 路線三本(長崎電気軌道)

改札の 内と外とを 間違えて 二度会わざる 友との別れ(JR東京駅)

仙台や ケヤキ通りに 青葉城 国分町の 七夕まつり(JR仙台駅)

宝形の 明治末築 純和風 秩父鉄道 長瀞駅舎(秩父鉄道長瀞駅)

羽生(はにゅう)駅 秩父本線 始発駅 約七十キロ (みつ)(みね)(ぐち)へ(同上)

霊場の 三峯口駅 寂れ気味 神の御加護は 気まぐれなもの(秩父鉄道三峯口駅)

構内に クハニ29 展示され 昔の車輛 懐かしむかな(同上)

車での わたらせ渓谷 鉄道の 駅舎めぐりは 足尾駅から(わたらせ渓谷鉄道)

足尾駅 国登録の 文化財 駅舎三棟 しみじみと見る(同上)

足尾には 暗い歴史が 有るけれど 年々薄れ 駅舎も変わり(同上)

()(とう)駅 渓谷線の 終点で 桐生を発し 四十四キロ(同上)

切妻の 平屋の屋根に 時計台 間藤駅舎は 新築されて(同上)

こげ茶色 わたらせⅡ号 ディーゼル車 一両だけが 単式ホームに(同上)

湯に浸かり 眺める汽車に 趣が 渓谷線の 水沼駅は(同上)

()(はら)線 第三セクター 継承し いすみ鉄道 (おお)()()駅に(いすみ鉄道大多喜駅)

大間々は 国登録の 文化財 待合駅舎 プラットホーム(わたらせ渓谷鉄道)

登録の 三十八が 文化財 渓谷線の 鉄道施設(同上)

洋風の マンサード屋根 珍しき 上毛電鉄 西桐生駅(上毛電鉄西桐生駅)

駅本屋 国登録の 文化財 昭和三年 建築されて(同上)

前橋と 桐生を結ぶ 単線の 上毛電鉄 二十五キロが(同上)

(おお)()駅 国登録の 文化財 昭和初期築 切妻平屋(上毛電鉄大胡駅)

()(さん)線 四国霊場 十五ヶ所 電車と汽車で 打つも楽しき(JR善通寺駅)

両翼の 伊予(いよ)和気(わけ)駅は 洋風に 平成二年 再建されて(JR伊予和気駅)

()(さん)線 四国霊場 札打ちは 三十三ヶ寺 三分の一(同上)

予讃線 四国最長 鉄道で 高松・宇和島 三百キロを(JR宇和島駅/駅舎3) 62

(ばい)(しん)() 海水浴場 駅が建つ 伊予鉄道の 高浜線に(伊予鉄道梅津寺駅)

野生シカ 伊予北条の 駅降りて 港の先の 鹿()(しま)渡れば(JR伊予北条駅)

擬洋館 道後温泉 駅舎建つ 伊予鉄道の 城南線に(伊予鉄道道後温泉駅)

内子駅 二路線乗り入れ 高架式 下に蔵風 案内所建て(JR内子駅)

予讃線 松山駅は シンプルな 三角屋根の 二代目駅舎(JR松山駅)

構内に 特急しおかぜ 快速と 普通列車の 三種が並ぶ(同上)

寄棟の 粋な駅舎は 多度津駅 土讃線の 始発駅でも(JR多度津駅)

四国初 明治の中期 開業の 伊予鉄道の 高浜駅は(伊予鉄道高浜駅)

高浜は (こつ)()諸島の 玄関で 島に無い物 駅は扱い(同上)

より古き 南都の駅に 立ち降りて ああ何処へ行く わが足よ目よ(JR奈良駅)

若き日の 旅思い出す 奈良の駅 京都と違う 駅舎が今も(同上)

いつまでも 古都を眺めて 歩きたき 奈良の朝焼け 京の夕暮れ(同上)

歴史ある 御殿場線に 渋い駅 木造平屋 山北駅が(JR山北駅)

明治期の 東海道の 本線は 山北通る 御殿場線で(同上)

到着が 横須賀線は 不正確 京急に変え 東京に行く(JR横須賀駅)

地図もなく さまよう駅は 黒ずんで 昼の盛りに 明かりが灯る(JR東京駅)

五年経て 東京駅舎 復原し 辰野金吾の 面目保つ(同上)

銀の鈴 思い出すたび めぐり来る 弁当手に持ち 会えぬ苛立ち(同上)

重文の 駅舎は二つ 希少なり 東京駅と 門司港駅が(同上)

小海線 北八ヶ岳 千曲川 日本屈指の 車窓の眺め(JR臼田駅)

古風なる 山寺駅舎 選ばれる 仙山線の 土木遺産に(JR山寺駅)

駅前の 山寺ホテル 宿を閉じ 思い出一つ 消える淋しさ(同上)

大正の 駅舎は寂れ 無人化へ (ばん)(えつ)東線 ()(がわ)(ごう)駅(JR小川郷駅)

何となく 東北本線 懐かしく 水沢駅に ふと降り立ちぬ(JR水沢駅)

小樽駅 国登録の 文化財 昭和九年 鉄筋二階(JR小樽駅)

災害で 日高本線 縮小し 新冠(にいかっぷ)駅 平成で幕(旧JR新冠駅)

地下一階 地上四階 釧路駅 昭和中期の 複合施設(JR釧路駅)

水色の 日本最東(さいとう) 根室駅 昭和中期の 簡素な平屋(JR根室駅/駅舎4) 66歳

(しべ)()線 西春(にししゅん)(べつ)駅 跡地には 鉄道記念 洋館が建ち(旧JR西春別駅)

ログハウス (ほそ)(おか)駅舎 湿原に 平成五年 改築されて(JR細岡駅)

ピカピカの 帯広駅は 四代目 平成中期の ステーションビル(JR帯広駅)

洋風の 函館本線 余市駅 平成期築 鉄筋二階(JR余市駅)

道の駅 どこにあるのか わっかない 頷いて見える 最北の洒落(JR稚内駅)

道の駅 JRの駅 合体し イメージ変る 駅の目的(同上)

道東の 遠軽(えんがる)駅は 唯一の 石北(せきほく)本線 スイッチバック(JR遠軽駅)

石狩と 北見地域の 走行す 石北本線 東網走(JR北見駅)

ニセコ駅 外国人が 多くなり 改築駅舎 山小屋風に(JRニセコ駅)

雪積もる (しり)(べつ)(がわ)と 本線を ニセコ大橋 黄色が跨ぐ(同上)

湖畔には 大沼公園 駅舎建つ 景観考慮 別荘風に(JR大沼公園駅)

大沼の 駅のベンチに 腰掛けて 過去を見送る 函館本線(同上)

珍しき 鉄骨鉄筋 石造で 美瑛駅舎は 戦後の築で(JR美瑛駅)

どう見ても 駅舎に見えぬ (あさ)()駅 標示なければ 洋風民家(JR朝里駅)

吹抜けの 天井高き 駅舎内 裕次郎の歌 聞こえて来そう(JR小樽駅)

JR 北海道の 弱点は 観光列車 工夫が足りず(同上)

小樽駅 啄木の歌碑 悲しかり 家族を残し 釧路へ赴任(同上)

(まし)()駅 駅舎を保存 観光に 寄棟平屋 屋根は青色(旧JR増毛駅)

駅舎内 増毛出身 調理師の パネルを飾り 知名度利用(同上)

武家の名と 地名を合わす 駅名は 室蘭本線 伊達(だて)紋別(もんべつ)で(JR伊達紋別駅)

白壁の 城郭風の 駅舎なり 伊達紋別は 築百年に(同上)

中学の 修学旅行 来し折は 北海道は SL走り(旧室蘭駅舎)

旧駅舎 木造二階 三代目 三角破風の 寄棟造り(同上)

二階建て 院内銀山 異人館 院内駅の 駅舎併設(JR院内駅)

銀山も (いわ)()(いく)()に 比べれば 院内淋し 注目されず(同上)

院内で 上り電車は 折り返し 電化が途切れ 汽車に乗り換え(同上)

角館 内陸線に 客を見ず 淋しき梅雨の 眺めの一つ(秋田内陸線角館駅)

JR 角館駅 改築し 武家屋敷街 相応しく見る(JR角館駅)

懐かしき 木造駅舎 眺め見る 奥羽本線 (みね)吉川(よしかわ)駅(JR峰吉川駅/駅舎5) 66歳

花輪線 鹿角花輪駅 木造の 平屋の駅舎 今も健在(JR鹿角花輪駅)

寂れても 大滝温泉 駅名が 木造平屋 待合室が(JR大滝温泉駅)

竹藪が 山一面に 繁殖し 手入れもされぬ 里山もあり(同上)

平成の ()()(あい)駅舎 シンボルに 三角屋根と 切妻二階(秋田内陸線阿仁合駅)

駅舎内 農産物の 販売所 購買意欲 高める工夫(同上)

全国に 温泉の駅 十ヶ所が 廃線により 年々減りて(秋田内陸線阿仁前田駅)

土蔵風 ()()(かた)駅に なまこ壁 平成中期 改装されて(JR喜多方駅)

郡山 磐越西線 (にい)()へと 会津若松 喜多方経由(同上)

五年前 常磐(じょうばん)線の 湯本駅 改良されて 様子が変わる(JR湯本駅)

千坪と 会津田島駅 広大で 平成中期 町の拠点に(会津鉄道会津田島駅)

泊るべき 宿も定めず 旅ゆけば 心細くも 気ままなるかな(同上)

懐かしき 猪苗代(いなわしろ)駅 立ち寄れば 昔のままの 駅舎残され(JR猪苗代駅)

洋風の 翁島(おきなしま)駅 旧駅舎 緑の村に 移築保存し(旧国鉄翁島駅)

現在は 駅舎亭なる レストラン 大正期築 ルネサンス調(同上)

青シート 軽便(けいべん)鉄道 保存する 高原列車 モデルとされて(同上)

伊達駅は 東北の駅 百選に 昭和前期の 入母屋造り(JR伊達駅)

福島の 東北本線 伊達駅は 感覚的に 宮城と思う(同上)

切妻の 三角屋根の 桑折(こおり)駅 昭和前期に 改築されて(JR桑折駅)

開業時 正岡子規は 桑折から 塩釜めざし 汽車に乗りしと(同上)

遠野駅 駅舎モダンな 石造で 二階部分は 旧ホテルなり(JR遠野駅)

四階の 新大阪駅 慣れた頃 大阪を去る 三か月過ぎ(JR新大阪駅)

洋風の ()()()(もり)駅 旧駅舎 国登録の 文化財なり(旧南海電鉄諏訪ノ森駅)

設計は 辰野金吾と 称される 浜寺公園 洋風駅舎(旧南海電鉄浜寺公園駅)

床落ちる あらぬ心配 人の波 清水寺の 本堂拝し(JR京都駅/駅舎6) 67

SLの 静態保存 素晴らしき 模擬鉄橋に 白い車輪が(JR福知山駅)

いつの間に 弁天(べんてん)(ちょう)駅 様変わり 大阪ベイ タワーが聳え(JR弁天町駅)

南港は 鉄道網が 整備され ポートタウン 見知らぬ駅が(南港ポートタウン線)

ニュートラム トレードセンター 前駅で 下車して上る 咲州(さきしま)庁舎(同上)

釜石の SL銀河 思い出す 再び走る 日が恋しかり(JR釜石駅)

切妻の 瓦の屋根は 旅情的 由利高原の 前郷駅は(由利高原鉄道前郷駅)

前郷で (おう)(しょう)線は 挫折して 国鉄時代 矢島に伸びる(同上)

宮古から 北リアス線 久慈に来て 八戸線の レールは続く(JR久慈駅)

入母屋の 真室川(まむろがわ)駅 優美なり 平成中期の 木造二階(JR真室川駅)

駅前に 酒屋や食堂 旅館など 商店街の 面影残り(同上)

平成期 (りく)()東線 中心地 鳴子温泉 駅舎改築(JR鳴子温泉駅)

駅舎内 小劇場を 併設し 女性駅長 てんてこ舞いを(同上)

秋田駅 西から東 ぽぽろーど 駅舎の推移 目まぐるしくも(JR秋田駅)

建造物の風景 短句(俳句・川柳) 67

日本一 小さな教会 城跡に(日本キリスト教団会津本郷教会)

本棟に 展望兼ねた 塔屋建ち(金谷工業)

ホールには ノアの箱舟 重複す(アイセルシュラホール)

古墳期に 巨石運搬 舟とそり(同上)

鉄冷えで ラクビー都市は 衰退し(鵜住居復興スタジアム)

道の駅 やる気良し悪し モニュメント(道の駅美郷)

あら伊達な 道の駅には 熱気球(あ・ら・伊達な道の駅)

寄せ書きは 池田満寿夫(ますお)の 書が目立つ(同上)

展示室 卓球台が ただ置かれ(道の駅河北)

長井なら 思い出すのは 久保ザクラ(道の駅川みなと長井)

最上川 緑地公園 桜咲き(同上)

建造物の風景 長句(短歌・狂歌) 67

高速の 湯沢インター 降りたなら 奇妙な教会 道路に面し(サン・ミッシェル教会)

道の駅 よつくら(こう)は メモリアル 平成後期 震災復興(道の駅よつくら港)

角館 本棟(ほんむね)造り 三棟が 思いも寄らぬ 街の外れに(金谷工業)

藤井寺 舟形埴輪 モチーフに 平成前期 ホールを建てる(アイセルシュラホール)

大阪府 (さき)(しま)庁舎 目を見張る 五十八階 コスモタワーに(さきしまコスモタワー)

釜石の 復興事業 ラクビーで 鵜住居(うのすまい)には 豪華スタジアム(鵜住居復興スタジアム)

道の駅 平成中期 開設で 雁の乱行(らんぎょう) 古戦場跡(道の駅美郷)

厳美渓 餅と湯の郷 道の駅 三角屋根に (きね)(うす)置き(道の駅厳美麗)

白鵬の 優勝額を 展示して 道の駅でも 引退惜しむ(あ・ら・伊達な道の駅)

寄せ書きは 部屋の隅へと 放置され 新珠三千代 不憫に偲ぶ(同上)

道の駅 河北は哀れ 開設後 町と農協 紆余曲折し(道の駅河北)

長井には 川のみなとの 道の駅 最上川沿い 舟運跡に(道の駅川みなと長井)

道の駅 越屋根付けた 曲り家 平成末期 開設されて(同上)

遊覧船 短句(俳句・川柳)

平成期 元安橋は 架け替えて(広島川めぐり/遊覧船1) 61

T字型 相生(あいおい)(ばし)に 鉄の音(同上)

本川の (そら)(ざや)(ばし)に ビルが映え(同上)

もう一つ 県体育館 新ドーム(同上)

県営の アパート中区 充実し(同上)

類は友 (かわ)()も一羽 川めぐり(同上)

駅の北 くにびき大橋 学園に(宍道湖遊覧船)

カッターが 松江大橋 波を切る(同上)

(がん)()には 青柳楼(あおやぎろう)の 灯籠が(同上)

松江では 最高層が 銀行で(同上)

宍道湖(しんじこ)に 大風呂敷の 美術館(同上)

宍道湖や 唯一無比の 嫁ヶ島(同上)

嫁ヶ島 河鵜四羽が 棲みかとし(同上)

(よし)消えず 湖面に余生 示すかな(同上)

湖畔には しんじ湖温泉 街を成す(同上)

湖上には (こっ)()の煙突 天守閣(同上)

ボート漕ぐ 若人五人 大橋に(同上)

ブイに立つ アオサギ一羽 神妙に(同上)

新旧の 建物格差 九階で(同上)

川岸に 旧料亭の 建物も(同上)

小型船 宍道湖(しっ)(ちん) 漁をする(同上)

嵩山(だけさん)と ()()()(やま)とが 宍道湖に(同上)

堀川は ある意味松江 橋めぐり(松江堀川めぐり)

橋桁に 橋の名印し サービスを(同上)

うべや橋 ぎりぎりセーフ 橋の下(同上)

赤十字 病院城を 凌ぐほど(同上)

屋形船 現役終えて 係留か(同上)

屋根たたみ (しん)(よな)()(ばし) 船通過(同上)

アジサイが 色様々に 土手に咲き(同上)

弓なりの 北堀橋に 天守閣(同上)

欄干が 重なり合うや 城と橋(同上/遊覧船2) 61

濠沿いに 城郭風の 歴史館(同上)

春の日や 心はいつも 旅気分(同上)

見事かな (しお)()(なわ)()の 松の木は(同上)

縄手には 中級武士の 長屋門(同上)

天守から 遊覧船の おさらいを(同上)

明日は死す 命尊し 蝉の声(倉敷川舟流し)

変わらない 民芸館の 佇まい(同上)

中橋(なかぱし)に 新造船と 人力車(同上)

スカートの 長し短し 夏の橋(同上)

流し舟 乗客五人 菅の笠(同上)

柳には 旅館くらしき 白壁が(同上)

今橋の 彫物見事 龍と菊(同上)

被写体に なるのも我慢 船の上(同上)

倉敷は 文化の宝庫 美術館(同上)

三階の 土蔵懐かし 考古館(同上)

雁木には 天領丸の 流し舟(同上)

中橋の 百四十年 下を見る(同上)

船着場 次から次へ 客を乗せ(同上)

堀内に ソメイヨシノは 咲き初め(萩八景遊覧船)

邸宅の ミカンが実り 船の上(同上)

河岸には 観音院の 二重屋根(同上)

萩の山 面影山も 形良く(同上)

河岸には 旧別邸の ()(しょう)(かく)(同上)

萩城は 天然要塞 ()(づき)(やま)(同上)

堀内に 千石取りの 武家屋敷(同上)

波低く 今日は外海 船目指す(同上/遊覧船3) 61

萩の沖 有人島が 三島も(同上)

菊ヶ浜 白砂青松 城近く(同上)

平安(ひや)()地区 重伝建に 松原も(同上)

熊野川 ウォータージェット 六艘も(熊野川瀞峡めぐり)

姉妹船 互いに手を振り すれ違う(同上)

熊野川 下流は広き 砂利の岸(同上)

断崖に 見とれる間なく 船は行く(同上)

吊り橋を 眺めて淋し 船の上(同上)

江戸初期の 地震の名残り 崩落が(同上)

屏風岩 よく聞く岩の 名称で(同上)

イワツツジ 変成岩に 装いを(同上)

高台に 楼閣造り (どろ)ホテル(同上)

景観は 深山幽谷 そのもので(同上)

洞穴が 幾重にも見え 神秘的(同上)

唯一の 滝は(はは)()の 二段滝(同上)

こま犬の 上には猿に 似た岩も(同上)

食すより 眺めるたげの 松茸が(同上)

獅子岩の 獅子は落さぬ 子の命(同上)

不変的 価値は地形の 造形美(同上)

ダムの無い 川こそ清流 理想的(同上)

川面には 熊野古道の 如法山(にょほうさん)(同上)

屋形舟 冬は定番 長こたつ(猊鼻渓舟下り)

藤岩は 花は咲かずも 雪化粧(同上)

壮夫岩 直立不動 眼前に(同上/遊覧船3) 62

カモ二羽が 寄り添う姿 微笑まし(同上)

(げい)は獅子 獅子ヶ鼻から (たに)の名に(同上)

獅子ヶ鼻 巨大な岩塊 目の上に(同上)

猊鼻渓 河川の名前 砂鉄川(同上)

猊鼻橋 降りて散策 歩道橋(同上)

鋭鋒の 錦壁岩(きんぺきがん)は 浄土的(同上)

()(うん)(ほう) ミニ桂林を 見る如し(同上)

船頭の げいび追分 帰路に聞く(同上)

ユニック車 舟回収し 乗り場へと(荒川長瀞ライン下り)

橋脚の レンガに香る 春の風(同上)

船頭は 笠も被らず 竿を手に(同上)

河岸には 名前すら無き 怪石も(同上)

亀の子に 見えぬ岩には 愛嬌が(同上)

シート手に 見逃す流れ 小滝の瀬(同上)

虎の皮 連想させると 岩の名に(同上)

岩畳 河岸段丘 広大で(同上)

可愛らし 滝の流れが 段丘に(同上)

(うず)波川(まがわ) 千百匹の 鯉のぼり(蔵の街遊覧船)

味気ない 幸来(こうらい)(ばし)を 和船行く(同上)

川面には 本物の鯉 顔を出し(同上)

鯉旗(こいばた)に 川面を泳ぐ 鴨数羽(同上)

船上で (たち)()観音 桜見る(中禅寺湖遊覧船)

聞き慣れぬ 中禅寺湖に 船の駅(同上)

歌ヶ浜 天女伝説 絶景地(同上)

ミズナラの 巨木群生 丸山に(同上)

道遠き 千手(せんじゅ)ヶ浜の クリンソウ(同上)

大人気 菖蒲ヶ浜の キャンプ場(同上)

三段の 石垣優美 別荘に(同上)

楯岩は 屏風の如く 絶壁で(鬼怒川ライン下り/遊覧船3) 62

吊橋の 下で船頭 解説を(同上)

象岩は 水飲む様子 川岸に(同上)

横顔が まさにそっくり ゴリラ岩(同上)

熊岩の 目だけを見ては ピーンと来ず(同上)

人面の 岩には未だ 名前なく(同上)

名無し滝 何故か淋しき 水の音(同上)

静寂な 水の流れに おばけ岩(同上)

胴体を 真っ二つにした 岩も見え(同上)

積木岩 鬼の子供の 川遊び(同上)

高波に クリアシートは 必需品(同上)

鬼怒川や 鄙びの宿に 渡り鳥(同上)

下船場 大瀞(おおとろ)(ばし)の 橋の下(同上)

伊予小富士 夏は朧に 松山に(瀬戸内海汽船)

()(じゅう)(しま) 絵になる景色 ターナー(とう)(同上)

()()(しま)の 先には(こつ)() 島々が(同上)

赤い橋 音戸の瀬戸に 夏の雲(同上)

呉港に スーパージェット 寄港して(同上)

製鐵所 巨大煙突 消えるとも(同上)

護衛艦 居並ぶ姿 壮観で(同上)

一時的 海自入隊 夢に見て(同上)

コンテナの 建造風景 新鮮で(同上)

灰ヶ峰(はいがみね) 軍艦見つめ 百余年(同上)

()()(さん)は 広島湾の 金字塔(同上)

()(じな)(こう) スーパージェット 着岸し(同上)

峡谷の 上に平家 楽園を(大歩危峡観光遊覧船)

片岩は (でい)(しつ)()(しつ) 礫質(れきしつ)と(同上)

カワウ二羽 呼吸を合わせ 瀞泳ぐ(同上)

峡谷に 道路と線路 見え隠れ(同上)

谷深き 支流は続く 大歩危に(同上)

傾いた 柱状節理 砂だまり(同上)

可愛らし 滝にはさすが 名前無き(同上)

ラフティング ボートが岸に 何艘(なんそう)も(同上/遊覧船6) 62歳

深山は 幽谷よりも 峡谷で(同上)

姉妹船 二十五名は 満員で(同上)

貸切で 興じてみたき 雪見酒(同上)

草臥れた 展望台が 岩の上(同上)

()(しま)には 大橋架かり 陸続き(盛運汽船観光船)

島嶼(とうしょ)に 思わぬ美観 眺め見る(同上)

灯標や 緑色にも 個性あり(同上)

運河には 水路と陸路 両得が(同上)

洋上に 三本(さんぼん)(ぐい)の 山も見え(同上)

優美でも 岩礁群に 名前なく(同上)

漁村には 洒落た住宅 建ち並び(同上)

民宿に 泊り戸島を 歩きたき(同上)

ブリ・ハマチ 養殖いけす 洋上に(同上)

大小島(おおこしま) 灯台鉄塔 無人島(同上)

水ヶ浦 三浦半島 寄港地で(同上)

岩礁に マッターホルン 見る思い(同上)

サンゴ礁 目には見えぬが 宝庫とも(同上)

()(だか)(しま) 九島に附属 神の島(同上)

九島には 宇和島富士の ()()()(もり)(同上)

(ぼう)()(ばえ) 奇妙な名の 灯標が(同上)

昭和期は 海水浴場 高島に(同上)

急峻な 断崖多く 崩落も(同上)

リオン(とう) 竜王(りゅうおう)(とう)の (てん)()とか(同上)

ほぼ五角 九島は宇和海 唯一で(同上)

井野浦に ムーンビーチの 砂浜が(国道九四フェリー)

三崎から 三十キロに 佐賀関(同上)

佐田(さだ)(みさき) 半島細さ 日本一(同上)

佐賀関(さがのせき) 半島伸びて 関崎に(同上)

関サバは 三崎で獲ると 値が下がり(同上)

佐賀関 関埼灯台 相対し(同上)

半島の 大煙突に 姉妹船(同上)

海を行く 国道は船 (ほう)()(かん)(同上/遊覧船7) 63歳

三崎港 マグロ無いけど 岬サバ(同上)

春近き フェリーの港 黄金色(同上)

淋しくも 旅が命と 一人行く(同上)

目が眩む 夕陽に映える 三崎港(同上)

製錬所 鉱物船が 着岸し(同上)

佐賀関 黄色い船は 異国へと(同上)

港町 出船入船 活力に(同上)

蕭々(しょうしょう)と 日はつれないな 秋は暮れ(同上)

和船にて 球磨(くま)(がわ)下り 五十分(球磨川下り)

川沿いに 人吉城址 石垣が(同上)

舳先(へさき)には 温泉街の 一画が(同上)

二階建て 家並整う 川岸も(同上)

中洲見て 鳥はいないか 目を凝らす(同上)

(せん)(げつ)の 粋な名前の 橋架かり(同上)

船頭の 青い半纏 清々し(同上)

大橋の 下の浅瀬に 白波が(同上)

護岸せぬ 岸壁古き 眺めなり(同上)

風流な (すい)嵐楼(らんろう)は 老舗宿(同上)

毘沙子(みさご)(じま) 鳥居構えた 無人島(伊豆クルーズ)

ミサゴ棲む 島には見えぬ 五十坪(同上)

社殿なく 何祀るかな 毘沙子島(同上)

船尾では 乗客にわか カメラマン(同上)

燭台か 犬走(いぬばしり)(しま)の 灯標は(同上)

悠々と カモメは港 空散歩(同上)

須崎層 安山岩質 露呈して(同上)

遊覧は 須崎半島 引き返す(同上)

仰向けの 寝姿山は 女性とも(同上)

呉に次ぐ 軍港めぐり 横須賀で(横須賀軍港めぐり)

オオバンや 人慣れしては 飛び立たず(同上)

珍しき ドライドックに 曳船が(同上/遊覧船8) 63

おやしおの 潜水艦に 旭日旗(同上)

米軍の イージス艦が 何隻も(同上)

護衛艦 補給艦とが 桟橋に(同上)

星条旗 イージス艦が 強く見え(同上)

基地の外 自動車工場 倉庫建ち(同上)

歴史ある 造船所あり 横須賀に(同上)

タグボート 六隻係留 横須賀は(猿島渡船)

桟橋に 明治の遺産 混在し(同上)

飛ぶカモメ 富士の白雪 背を向けて(同上)

操舵室 覗くも楽し 帰路の船(同上)

二艘もの 洒落た釣り船 猿島に(同上)

発電所 横には富士の 雪の嶺(東京湾フェリー)

一日に 東京湾は 五百隻(同上)

良く晴れて 春かと思う 師走かな(同上)

金谷港 鋸山は 冬屏風(同上)

船の上 旅人十色 星を見る(同上)

冬深く 頭上を急ぐ 雲の群れ(同上)

四階の ビルかと思う かなや丸(同上)

釣り客の 表情までも 船の上(同上)

千葉の風 三国混じり 複雑に(同上)

生と死を 虚ろにさせる フグの味(同上)

金谷から 久里浜港まで 今日は見え(同上)

餌くれと 群れるカモメに ナイナイと(三崎水中観光船)

城ヶ島 大橋くぐり 外海に(同上)

赤いブイ 白いカモメの 遊び場に(同上)

平坦な 岩礁海岸 宮川に(同上)

目を凝らし 飛ぶ鳥を追う 冬の海(同上)

窓の外 メジナ・クサフグ スズメダイ(同上)

移動する 海中展望 さかな号(同上/遊覧船9) 64

橋架かり 三崎の一部 城ヶ島(同上)

三崎港 湘南丸に 雪の富士(同上)

城ヶ島 北原白秋 名を残す(同上)

全国に ジェットコースター 二百基と(八景島パラダイスクルーズ)

対岸に 夏島貝塚 国史跡(同上)

入口の マリンゲートは 海の道(同上)

大橋を 眺め遊覧 瞬く間(同上)

メモリアル 横浜港の 氷川丸(横浜港観光船)

ラウンジは ホテル思わす 雰囲気で(同上)

ワンランク マリンルージュは 豪華なり(同上)

飛鳥にて ベイブリッジを 潜りたき(同上)

本牧の 埠頭は変わらぬ 景観で(同上)

並ばずに ランドマークタワー 見物を(同上)

細長き 四十五トン シーバスは(横浜シーバス)

横浜は 水陸両用 バスも行く(同上)

海の駅 大桟橋に 木道が(同上)

シーバスも ベイブリッジの 側を行く(同上)

年の瀬は 賑やか恋し 観光地(同上)

白波に 富士の根雪を 重ね見る(東海汽船高速船)

遊覧の 妙の浦丸 漁船風(鯛の浦遊覧船)

鯛の浦 鯛中心の 港町(同上)

安房で知る 内浦(うちうら)(わん)が この千葉に(同上)

祓山(はらいやま) 海岸沿いに 遊歩道(同上)

鯛の浦 岩礁の上 ウミウ群れ(同上)

夕陽射す 大弁天の 岩肌に(同上)

小湊の 料理の鯛は ()()(さん)か(同上)

海岸に 光り輝く 五色砂(同上)

温暖化 マダイの変化 気にかかる(同上)

絶景は 東京湾の 雪の富士(東京湾フェリー/遊覧船10) 65

姉妹船 煙突赤い リボン付け(同上)

発電所 煙突だけが 三本も(同上)

正月は 東京湾も 船過密(同上)

初島は カワウの棲家 八羽ほど(諏訪観光汽船)

宿場町 上諏訪温泉 江戸香る(同上)

湖上から 諏訪の神々 遥拝す(同上)

眺め見る 中央道に 花疎ら(同上)

諏訪湖にも 水陸両用 バス行く(同上)

桜咲く 湖畔公園 人の顔(同上)

桟橋に 尾ヒレ伸ばした いるか号(同上)

亀の船 七十七トン 貸切で(同上)

旅すれば 隣り合わせの 信濃そば(野尻湖遊覧船)

残雪の 妙高山に 鯉のぼり(同上)

桟橋に 黒姫・妙高 対峙して(同上)

貯水量 諏訪湖を凌ぐ 野尻湖と(同上)

優雅かな 一人ヨットが 湖上行く(同上)

新たなる 信濃の避暑地 野尻湖は(同上)

トビの群れ 弁天港で 見送りをか(天竜舟下り)

中洲には ()(もと)も残る 流木が(同上)

橋の上 中央アルプス 南端が(同上)

河畔には 水神温泉 よし乃亭(同上)

平凡な 水神橋の 桁赤く(同上)

ホットして 見返りの瀬を 振り返る(同上)

新緑に 水面と空は ただ青く(同上)

烏帽子岩 手に取り被る 仕種せん(同上)

刺激的 絶景()(けい) 川下り(同上)

悠々と マガモが一羽 川遊び(同上)

段丘に 塀なき民家 軒並べ(同上)

潜る橋 歴史形状 様々で(同上/遊覧船11) 65

五十分 時又港で 下船して(同上)

堤防で クリーン待機し 舟揚げる(同上)

日本一 遊覧船は 標高を(黒部湖遊覧船)

鹿島槍 百名山が 懐かしく(同上)

未踏峰 ダム周辺に 多くあり(同上)

ダムの奥 百名山の 薬師岳(同上)

獅子岳に 佐々成政の ザラ峠(同上)

立山は 老いに相応し 山登り(同上)

黒部ダム 戦後最大 土木物(同上)

室堂に 一番高き 湯の煙り(同上)

カンパ谷 吊り橋見るや 遊歩道(同上)

湖畔には (ひたい)取山(とりやま) 歌枕(猪苗代湖遊覧船)

紅葉の 磐梯山は 秀麗で(同上)

ゲレンデが (ねこ)()()(だけ)の 山肌で(同上)

吾妻山 湖上遥かに 手招きを(同上)

船室に 客見ぬ様子 不憫なり(北山崎断崖クルーズ)

新たなる 鳥越港 灯標が(同上)

()()(はた)の ホテル羅賀(らが)(そう) 船オーナー(同上)

名前なき 奇勝もありき 田野畑に(同上)

()越崎(ごしざき) ローソク風の 岩も見え(同上)

(つくえ)(はま) 番屋群など 撮り損ね(同上)

海蝕の 洞門岩穴 限りなく(同上)

断崖は 海のアルプス 船の旅(同上)

鵜ノ巣には 五連の屏風 波の上(同上)

秋風や 風雅に乗らん ひとり旅(同上)

名も知らぬ 北山崎で 滝を見る(同上)

北斎と 芭蕉に見せん 海岸美(同上)

巣穴には 飛ぶ鳥を見ぬ 淋しさが(同上)

矢越崎 奇岩洞門 様々に(同上/遊覧船12) 65

断崖に モヒカン状の 松の木々(同上)

洞門に 昇る朝日が 見たきもの(同上)

人見れば 餌くれるかと カモメ寄る(同上)

コイコロベ 白亜紀地層 露呈する(同上)

えびす浜 宝船ない 淋しさが(碁石海岸穴通船)

無人島 長八島が 先ず沖に(同上)

ささやかな 碁石岬の 展望所(同上)

サルッペは 三角形の 岩礁で(同上)

千代(ちよ)(じま)は 春はウミネコ 営巣地(同上)

入江には 洒落た洋館 佇んで(同上)

()(よう)(ざん) 北の空から 頭出し(同上)

海馬(とど)(じま)は トドを思わす 岩礁と(同上)

海岸に 黒石多く 碁石の名(同上)

大浜は 椿の名所 千本も(同上)

真ん中の 洞門抜けて 船は行く(同上)

(あな)(とおし) 遊覧船の ハイライト(同上)

見上げれば アーチの摂理 岩のシワ(同上)

穴二つ メガネと違う 景色見せ(同上)

乱曝(らんぼう)() 展望台に カモメ二羽(同上)

名の如く 巾着岩の 形なり(同上)

松苗木 巾着岩に 可愛げに(同上)

釣り船が 一艘見える 岩陰に(同上)

震災で 枯死したままの 木も残り(同上)

打寄せる 波音響き 雷鳴(らいめい)に(同上)

白亜紀の 砂岩・頁岩(けつがん) 互層する(同上)

千代島の 潮吹き現象 海面に(同上)

えびす浜 岬食堂 割安で(同上)

展望は 大高森が 壮観で(奥松島遊覧船)

里浦を 遊覧船は 外海に(同上)

(みや)()(じま) 垂水(たれみず)(はな)も 景勝地(同上)

外洋に 出でて小島の 競演が(同上)

絶景は 畳石浦 始まりに(同上/遊覧船13) 65

白岩(しろいわ)に 松と紅葉 色を添え(同上)

平凡な 屏風岩にも 独自性(同上)

シルト岩 (しん)第三(だいさん)() 眼前に(同上)

艶めかし ()(じま)の岩の 白い肌(同上)

外に出て 女島を守る ()(じま)(同上)

マンボウに 二羽のカモメが 背を向けて(同上)

アシカ島 聞くと(うなず)く 形して(同上)

夫婦岩 注連縄なきが 珍しき(同上)

メガネ崎 海面近く 樹木生え(同上)

嵯峨渓は 芸術作品 見る如し(同上)

水を飲む 象の鼻とも メガネ崎(同上)

悠然と ミサゴが一羽 岩の上(同上)

小さくも 洞門二段 面白く(同上)

水含む 岩肌黒く 波の間に(同上)

震災で 消えた小島は 岩礁に(同上)

岩肌の 草木の模様 日本地図(同上)

松の根は 岩に張り付き 津波耐え(同上)

優しげな 乙女ヶ浜が 断崖に(同上)

神秘的 青の洞窟 霊洞で(同上)

天狗岩 岩の形の どこ指すか(同上)

横面が 天狗の顔に 見えなくも(同上)

鋭利なる 刃物の如く 岩礁も(同上)

カヤックで 潜りたくなる 洞門も(同上)

唯一の ()(しま)灯台 嵯峨渓に(同上)

かえる島 ウミウ見送る 帰路の船(同上)

めがね島 めがね崎とは また別に(同上)

花魁(おいらん)の 島は道中 思わせる(同上)

海岸美 三大渓に 無理があり(同上)

鉄橋を 見上げる瞬時 舟下り(阿武隈ライン舟下り)

土手に咲く ソメイヨシノは 格別で(同上)

舟下り 堰堤のない 景勝地(同上)

弘法の 噴水眺め Uターンを(同上)

女版(おんなばん) 道祖神には (いん)(せき)を(同上)

珍しき (ぎょ)()(こう)(ざくら) まだ咲かず(同上)

花雲を 松の並木が 見物し(同上)

断崖に サギかカワウの 営巣地(同上)

阿武隈に 江戸の風流 舟下り(同上)

小型船 高松丸に 万国旗(高松ノ池遊覧船/遊覧船14) 66

貸しボート ハクチョウの横 ドラゴンも(同上)

池周囲 一・四キロ 花の雲(同上)

()(すい)(えん) 堰堤挟んだ 釣堀で(同上)

ヨシ原に 桜の花は クシャミして(同上)

春なのに 船内淋し 閑古鳥(いわきデイクルーズ)

巡視船 イオンの前を 母港とし(同上)

道の駅 いわき・ら・ら・ミュウ 何を見ゆ(同上)

小名浜の マリンブリッジ 飾り物(同上)

貨物船 香港からの バラ積みで(同上)

中規模な コンテナ船も 岸壁に(同上)

堤防の 春の釣り客 常態化(同上)

(てる)(しま)は ウミウの留守の 生息地(同上)

慎ましき 小樽運河の 雪景色(小樽運河クルーズ)

すれ違う 遊覧船は ほぼ女性(同上)

旭橋 アーチの姿 橋らしく(同上)

様々な 船が運河に 係留し(同上)

小樽港 運河が一部 役割を(同上)

北運河 最古の(はしけ) 保存され(同上)

鵜が一羽 自由気ままに 川と海(同上)

倉庫には 大正ロマン 石レンガ(同上)

紅葉が 中央橋の 雪の上(同上)

紋別に 初代ガリンコ 保存され(流氷観光船)

初めての 砕氷船に ワクワクし(同上)

流氷は 一度は見たき 景観で(同上)

流氷の オンザロックは 味いかに(同上)

温暖化 いつまで流氷 寄せるかと(同上)

大山の 白いゲレンデ 陸に見ん(同上)

長屋風 券売場に ローソンも(大阪城御座船)

桟橋に 太閤(たいこう)(きり)の 旗なびく(同上)

コロナ禍で 我れのみ遊ぶ 城の堀(同上)

大名は 隅部石垣 気を配り(同上/遊覧船15) 67

藩同士 犬猿の仲 石垣も(同上)

石垣の 草木見苦し 堀の奥(同上)

本丸の 石垣三重(みえ)に 見える場が(同上)

勤め先 ビジネスパーク 堀の上(同上)

御座船で 眺める天守 格別で(同上)

寝屋川の 一部航行 大川へ(大阪アクアライナー)

豪壮な 天満橋の アーチ行く(同上)

難波橋 ライオン像が 尻を向け(同上)

淀屋橋 銀行のビル 林立し(同上)

市役所が 府庁舎よりも 偉く見え(同上)

船内は 天井までも ガラス張り(同上)

中之島 憩いのスポット 公園で(同上)

不動尊 岩に鎮座し 見守るか(保津川下り)

(かな)()の瀬 最初の試練 激流が(同上)

台風の 倒木林が 痛々し(同上)

烏帽子岩 奇岩も今や 月並み(同上)

船首には 山陰本線 電車行く(同上)

美しき アーチの下を 船下り(同上)

船頭と 乗船客は 息一つ(同上)

三ヶ所の 橋梁横断 保津川を(同上)

緩やかな 流れに相応し (おんな)(ぶち)(同上)

かえる岩 無事に帰れと 念を押し(同上)

急流に 船頭二人 目を凝らし(同上)

部分的 紅葉も見えて 被写体に(同上)

国賓が 川下りして 百年目(同上)

壁岩は ツツジ色付き 秋らしく(同上)

橋梁の 保津峡駅は 珍しき(同上)

名の知れた 奇岩は川に 見当たらず(同上)

(おお)()(がわ) 竿さし舟が 風流に(同上)

船着場 船は陸送 トラックで(同上)

遊覧船 長句(短歌・狂歌)

広島の 遊覧船の 川めぐり 元安橋を バールン出港(広島川めぐり/遊覧船1) 61

バールン号 古風なデッキ 魅力的 リバークルーズ 二十五分と(同上)

原爆や 史上最悪 悲劇なり 平和を望む ドームの姿(同上)

文明や 欲ばかり募る 毎日に 不徳は栄え 死の雨は降る(同上)

昔見た ドームは同じ 色とても 移り変るは 旅行く心(同上)

ランキング 世界遺産の 上位なり 原爆ドーム 厳島神社(同上)

欄干は イサム・ノグチの デザインと 平和大橋 戦後新たに(同上)

宍道湖の 遊覧船の 船着場 大橋川の 桟橋にあり(宍道湖遊覧船)

風変り 遊覧船は 座卓なり はくちょうⅡ号 十九トンは(同上)

河岸には 大橋館の 老舗宿 小泉八雲 関わりありと(同上)

湖畔には 島根県立 美術館 水との調和 テーマに掲げ(同上)

国宝に 昇格したる 松江城 望楼天守 湖上で望む(同上)

嫁ヶ島(よめがしま) 八百坪の 無人島 松の木優美 三十本が(同上)

開湯は 昭和の戦後 成長期 松江しんじ湖 温泉街は(同上)

珍しき 双胴船を よく見れば 国交省が 湖面清掃(同上)

風流に 中洲に和風 家を建て 岸に係留 自家用ボート(同上)

二回目は 二十万石 掘割の 松江堀川 遊覧船に(松江堀川めぐり)

石垣に 櫓ないのが 物足りず 復元工事 中途半端に(同上)

百名山 百名城を クリアして 船から望む 天守は()(たび)(同上/遊覧船2) 61歳

歴史館 三年前に 開館と 旧家老の 屋敷の跡に(同上)

行く船は 十八橋を 潜り終え 五十分で 大手前へと(同上)

片肺を 失いつつも ああ元気 女船頭 堀川めぐり(同上)

武家屋敷 塩見縄手に 残されて 日本の道の 百選となり(同上)

帰化をした 小泉八雲 旧宅に 忘れ形見の 胸像が立つ(同上)

四十年 経ても変わらぬ 倉敷に 小舟に乗りて 思い出刻む(倉敷川舟流し)

倉敷の 土蔵の家並み 懐かしく 昔に増して 美観整い(同上)

石橋は 倉敷川に 三基あり 中でも今橋 アーチ美し(同上)

石垣の 倉敷川に 石橋と 白壁土蔵 両岸に建つ(同上)

白壁の 旅館鶴形 なまこ壁 二階四角の (むし)()(まど)付け(同上)

知らぬ間に 加計(かけ)美術館に 建て替わる 倉敷蜷川(にながわ) 美術館跡(同上)

美観地区 中心部には 中橋(なかばし)が 明治十年 石橋となり(同上)

洋風の 倉敷館は 旧役場 大正期築 市の文化財(同上)

麗らかな 初春の城下 ()(づき)(ばし) 萩八景を 遊覧船で(萩八景遊覧船)

戦国期 観音院の 創建で 臨済宗の 建仁寺派に(同上)

常盤(ときわ)(じま) 萩八景の 名勝地 個人の所有 市に寄贈され(同上)

広大な 橋本川は 運河とか 萩築城と 重なる景色(同上)

萩城下 面影山(おもかげやま)も シンボルで 大照院(だいしょういん)の 奥に聳える(同上)

旧田中 別邸が建つ 川沿いに 萩出身の 総理大臣(同上)

山城は 陸繋(りくけい)砂州(さす)の ()(づき)(やま) 植生豊か 国の天記で(同上)

重文の (くち)()()住宅 武家屋敷 船の眺めは また格別で(同上)

笠山の 陸繋(りくけい)(とう)が 萩沖に 日本最小 活火山とも(同上/遊覧船3) 61歳

萩城は 復元土塀 あるだけの 世界遺産の 国の史跡で(同上)

船の上 攻略難し 指月山 長州征討 萩に至らず(同上)

城下町 四十分の 遊覧で 指月橋下 再び潜り(同上)

瀞峡(どろきょう)の 奇岩めぐりは 瀞八丁 高速船に 乗りて眺める(熊野川瀞峡めぐり)

熊野川 四十キロの 走行す ウォータージェット 往復二時間(同上)

熊野川 北山川に 分け上り 瀞大橋の アーチを目にす(同上)

峡谷と 渓谷の違い 見る景色 瀞峡下流 岩壁低く(同上)

白亜紀の 変成岩の 地形とか 三十一キロ ホルンフェルス(同上)

様々な 名前が岩に 名付けられ 岩の特徴 名前と合わず(同上)

瀞峡は 山彦(やまびこ)(ばし)を 中心に 上瀞(かみとろ)下瀞(しもとろ) 景観分れ(同上)

奈良県と 和歌山県と 三重県に 跨る瀞峡 最後の秘境(同上)

ジェット船 田戸(たど)発着場 停泊す 自由時間は 洲浜散策(同上)

(どろ)ホテル 木造二階 入母屋で 大正期築 県文化財(同上)

ジェット船 第69 くまの号 物凄い船 川に投じて(同上)

瀞峡の 瀞八丁は 高評価 国記念物 特別名勝(同上)

岩眺め 擬人化するも 楽しみで 南方熊楠(みなかたくまぐす) 思い出すかな(同上)

耳二つ 聞こゆる言葉 俗と聖 思うは一つ 旅の楽しみ(同上)

見上げれば 山彦橋の 吊り橋が か細きながら 空を突き抜き(同上)

瀞峡を 訪ねた歌人 聞くところ 与謝野夫妻が 二度訪ねたと(同上)

上瀞で ウォータージェット 引き返す 奥瀞峡に 未練残しつ(同上)

様々に 人は旅をし 生きている 熊野霊場 その果て如何に(同上)

百景で 国名勝の (げい)()(けい) 見物コース 舟下りのみ(猊鼻渓舟下り)

猊鼻渓 石灰岩の 浸食で 断崖絶壁 二キロも続く(同上)

幽玄な 山水画を 見る如く 雪の渓谷 舟下りする(同上/遊覧船4) 62

明治期に 私財を投じ 開発と 佐藤(げい)(がん) その名を残す(同上)

対岸に うん玉投げの 岩穴が 小石を拾い 試してみたり(同上)

舟下り 三好ヶ丘で 折り返し 九十分の 幽谷の旅(同上)

洞内に 毘沙門天を 祀るとか 毘沙門窟は 鍾乳洞で(同上)

自然美に 心安らぐ 齢かな 山川草木 みな愛おしく(同上)

荒川の 長瀞(ながとろ)ライン 下り乗る 約三キロを 二十分ほど(荒川長瀞ライン下り)

舟下り (おや)(はな)(ばし)を 出発し 結晶片岩 先ず見送りに(同上)

大正の 荒川橋梁 現役で 秩父鉄道 電車が通過(同上)

急流で 波除けシート 手にしたり 川下りには 欠かせぬ備品(同上)

虎岩を 宮沢賢治 眺めては 短歌を詠んで 岩を褒めたり(同上)

名前無き 奇岩水路 遮りて 邪魔片岩と 名付けてみたり(同上)

長瀞は 国名勝で 記念物 結晶片岩 片理と節理(同上)

対岸に 秩父赤壁(せきへき) 屹立し 岩畳とは 対照的に(同上)

長瀞や 花の盛りに 訪ね来て 再び乗らん 舟とゴンドラ(同上)

蔵の街 遊覧船が (うず)波川(まがわ) ()()衛門(えもん)(ちょう) 重伝建に(蔵の街遊覧船)

水門で 遊覧船は 折り返し 約三キロを 三十分で(同上)

江戸時代 廻船(どい)() 塚田家を 遊覧船が 再び通過(同上)

(れい)(へい)使() 街道沿いの 宿場から 嘉右衛門町 在郷町に(同上)

乗る船は 定員五百 けごん号 百二十トン 双胴船で(中禅寺湖遊覧船)

対岸の 大日崎(だいにちざき)に 釣り人は 船で送られ 終日過ごす(同上)

釣り人の 姿見かけぬ 場所はなし 中禅寺湖に 五種類のマス(同上)

百坪の 上野島(こうずけしま)は 霊跡で 勝道上人 墓所の一つと(同上)

イタリアと イギリス両国 大使館 旧別荘が 湖畔に残る(同上)

標高は 遊覧船の 日本一 中禅寺湖は 堰止(せきとめ)()でも(同上)

温泉に 鬼怒川ライン 下りあり 約六キロを 四十分で(鬼怒川ライン下り/遊覧船5)

人の群れ 戦々恐々 下見るか 鬼怒楯岩の 大吊橋で(同上)

河岸には 軍艦岩が 聳え立つ 巡洋艦の 鬼怒が由来か(同上)

氷河期の 面影残す 渓谷美 火山岩質 鬼怒川地質(同上)

何しても 退屈しない 時がある 自然の中で 遊ぶひと時(同上)

木造の 万年橋の ゴンドラは 何運ぶやら 空に吊るされ(同上)

港では クレーンが船を 荷揚げして 三艘(さんそう)ごとに トラックに積む(同上)

川下り ロープウェイが 鬼怒川に 秩父長瀞 思い出すなり(同上)

松山を スーパージェットで 広島に 六十六キロ 七十分で(瀬戸内海汽船)

定員は 百五十人 スピードは 五十六キロ 百九十トン(同上)

小倉行き 大きなフェリー 松山に 四国における 西の玄関(同上)

ばら積みの クレーン附属 貨物船 自己完結は 頼もしきかな(同上)

軍港の 言葉は死語に なりつつも 呉の港は やはり軍港(同上)

日本一 NYK(エヌワイケィ)は 船会社 新造船を 呉の港で(同上)

自動車の 専用船は マツダ車を 満載にして 埠頭発つなり(同上)

港へと 誘う如く 聳え立つ 黄金山(おうごんざん)は ラウンドマーク(同上)

屋形船 (おお)()()(きょう)の 遊覧を 往復四キロ 三十分で(大歩危峡観光遊覧船)

白亜紀の (がん)(れき)片岩 Vの字に 大歩危峡は 吉野上流(同上)

二年前 (おお)()()小歩危(こぼけ) 昇格し 天記・名勝 県から国に(同上)

吉野川 石鎚山地 源流に 大歩危小歩危 渓谷を行く(同上)

大歩危の 柱状節理 面白き 四十五度も 下流に傾斜(同上)

のんびりと カワウ安らぐ 大歩危に オオタカなどの 天敵おらず(同上)

獅子岩が 唯一名前 ある岩で 表面滑らか 他と異なり(同上/遊覧船6) 62

道の駅 乗船場と 離れ過ぎ 大歩危峡の まんなかもまた(同上)

道路から 遊覧船を 眺めれば コバルトの川 泳ぐ龍かと(同上)

宇和島の ぐるりうわ海 島めぐり 九十分の クルージングで(盛運汽船観光船)

あさかぜは 四十八トン 定員は 八十人の 高速船で(同上)

宇和海の 陸の孤島の (こも)(ぶち)が 陸続きでも 半島遠く(同上)

何となく 隠岐の岩礁 思い出す 三郎岩が 宇和の海にも(同上)

蒋淵の 細木運河の 開発は 昭和中期の 一大事業(同上)

四国でも 瀬戸内海は まだメジャー 宇和と内海(うちうみ) 殆どマイナー(同上)

()(ぶり)(しま) 宇和海一の 面積で 公家の純友(すみとも) 本拠地として(同上)

()(じま)には 一条兼定 亡命し 島の寺には 墓石が残る(同上)

宇和海は 養殖盛んな 土地柄で 真珠に始まり ブリやハマチも(同上)

リアス式 沈降海岸 宇和海は 半島と島 数多点在(同上)

とおせんぼ ぶぶしの瀬戸の 大小島(おおこしま) 存在感は 宇和海一で(同上)

耕した 段々畑 天までも 遊子(ゆす)(みず)()(うら) 石垣迫る(同上)

盆栽の 原点を観る 岩礁に 名前を付けて 管理すべきと(同上)

橋架かり フェリーの廃止 惜しまれる 日本唯一 農協傘下(同上)

宇和島の 九島とダブル 気仙沼 大島であり 橋島を変え(同上)

三崎港 国道(きゅう)() フェリー発つ 佐賀関(さがのせき)港 七十分で(国道九四フェリー)

速なみは 千トンクラス カーフェリー 三百人に 車五十台(同上)

松山に 暮らし始めて 九州に 渡る手段は 九四フェリーで(同上)

佐田(さだ)(みさき) 大正期築 灯台が 四国の要 重要視され(同上)

佐賀関 大煙突は 二代目で 昭和中期築 二百メートル(同上/遊覧船7) 63

関サバに 関アジ浮かぶ 佐賀関 一度は食べて みたいと願う(同上)

佐田(さだ)岬 鹿児島県は 佐多(さた)岬 混同さけて ニュアンス変える(同上)

佐田岬 八角形の 灯台は 国登録の 文化財へと(同上)

五十キロ 走る楽しみ 半島に 左右に二ヶ所 道の駅あり(同上)

三崎港 フェリーが主役 貨物船 脇役ながら 数隻を見る(同上)

フェリー降り 松山までは 百キロで 先を急がず 夕陽を眺む(同上)

佐賀関 港に漁船 貨物船 フェリー以外に 多くの船が(同上)

川下り 三大急流 球磨(くま)(がわ)を 他は富士川 最上川あり(球磨川下り)

川からの 城の眺めは 格別で どう忍び込む 忍者の気分(同上)

十軒が 人吉温泉 並び建つ 明治後期に 開湯されて(同上)

人吉の 十四階の マンションが 新たな街の シンボルに見え(同上)

川岸の 温泉宿に 目がとまる くまがわ荘の 国民宿舎(同上)

川原の (あし)の茂みの ナイロンが 鳥にも見えて 心苦しく(同上)

船着場 クレーン準備 トラックに 船を積まんと ロープを垂らし(同上)

下田港 遊覧船が 二十分 変化に富んだ 港内めぐる(伊豆クルーズ)

黒船の サスケハナ号 模した船 百二十五トン 遊覧船で(同上)

下田港 ()姿山(すがたやま)の 麓には 豪華絢爛 黒船ホテル(同上)

堤防で 犬走(いぬばしり)(しま)は 結ばれて 島の隧道 海へ開けて(同上)

円形の ドームの屋根が 特徴の 下田海中 水族館は(同上)

桃山期 下田公園 戦場に 小田原攻めの 前哨(ぜんしょう)となり(同上)

行く秋を 山の谷間に 遠く見て 岬をめぐる 伊豆の船旅(同上)

ゆるやかに 沈む夕日の やさしさを 下田に見る 旅の終わりに(同上)

横須賀の 軍港めぐり 定期船 七十七トン ほぼ満員で(横須賀軍港めぐり)

補給艦 ときわ横須賀 母港とし 数年前の 火災で知られ(同上/遊覧船8) 63

ブリッジと 上部船体 海の上 潜水艦は いつも不気味で(同上)

米軍の 宿泊艦を 眺め見る 宿舎を兼ねて 港に配備(同上)

米軍の 潜水艦も 岸壁に 軍事機密は 日本同様(同上)

機雷避け 掃海(そうかい)(かん)は 木造と やえやま型は 世界最大(同上)

珍しき 海洋観測 わかさ艦 昭和末期に 横須賀配備(同上)

日米の 軍艦眺め 汐入に 四十五分 船は帰還し(同上)

今週も 横須賀港を 訪ねては 猿島渡船 シーフレンドに(猿島渡船)

休日は 港湾施設 物静か 内航船も エンジン停めて(同上)

記念艦 三笠は戦後 復原し 日本遺産に 今年認定(同上)

ロシアとの 勝利の影に イギリスが 戦艦三笠 イギリス製で(同上)

猿島は 三笠桟橋 出港し 港の中を 十五分ほど(同上)

猿島は 縄文からの 自然島 国の史跡で 土木遺産も(同上)

東京湾 フェリー便利 久里浜と (かな)()の間 四十分で(東京湾フェリー)

姉妹船 三千余トン かなや丸 東京湾の 途中で交差(同上)

西の空 三浦半島 振り向けば 最高峰の 大楠山(おおぐすやま)が(同上)

すれ違い 貨物船には 万感の 思い湧くなり 昔は船に(同上)

一人でも 退屈しない 人生を 旅人として 生きているのか(同上)

潮香る 北の浜辺に 寝転んで 浮き雲見つつ ポックリと逝く(同上)

横須賀の 観音崎の 灯台は 日本最初の 洋式灯台(同上)

煙突は 横須賀火力 発電所 久里浜港の シンボルとなり(同上)

イエローの サブマリン風 船に乗る 四十分の 水中観光(三崎水中観光船)

岸壁に (しょう)南丸(なんまる)の 姿見る 漁業高校 実習船で(同上)

さかな号 宮川湾に 停泊し 半潜水の 船底移動(同上)

海の中 窓には魚 近付いて 上で餌でも ()いているかな(同上)

船底の グラスボートと 窓異にし 半潜水船 壁面となり(同上/遊覧船9) 64

高台に 風力発電 二基見える 宮川湾の 景観変わり(同上)

パラダイス クルーズ船は 十五分 八景島の 周囲運航(八景島パラダイスクルーズ)

ミシシッピ 外輪船を 模したとか 八景島の 遊覧船は(同上)

全国の 回転昇降 タワー数 二十六ヶ所 五ヶ所に減じ(同上)

遊園地 ジェットコースター 第一位 サーフコースター リヴァイアサン(同上)

人工の 八景島は パラダイス 水族館は イルカのショーを(同上)

横浜の 港内めぐり 遊覧は 七百余トン マリーンシャトルで(横浜港観光船)

三階の 劇場風の 船内は 五百余名の 定員を乗せ(同上)

自動車の 運搬船は RORO(ローロー)船 二隻着岸 横浜港に(同上)

横浜の ベイブリッジは 斜張橋 走行も良し 眺める良し(同上)

港内で 赤灯標に 対比する 風力発電 白い風車が(同上)

横浜の みなとみらいは バブル期の 再開発の 置き土産かな(同上)

遊覧の 四十分は 過ぎて去り 最後の眺め マリンタワーで(同上)

シーバスは 横浜駅の 東口 山下公園 往復の船(横浜シーバス)

客船の ロイヤルウイング 現在は 大桟橋の レストラン船(同上)

横浜の マリンタワーに 氷川丸 山下公園 変らぬ景色(同上)

派手な色 セブンアイランド 友号は 久里浜港を 伊豆大島へ(東海汽船高速船)

のんびりと 星を眺めて 暮らしたき 世の移ろいに 唖然とすれば(同上)

鯛の浦 遊覧船が 小湊に 鯛の生息 特別天記(鯛の浦遊覧船)

小湊は 日蓮聖人 生誕地 殺生禁じ 鯛保護したか(同上)

鵜の群れは 大きな鯛は 吞み込めず 天敵いない 鯛生息地(同上)

祓山 蓮華ヶ渕の 岩礁に 大弁天と 小弁天が(同上)

(さん)()(ずい) 日蓮生誕 伝説が 語り継がれる 蓮華ヶ渕に(同上)

餌撒き メジナ近寄り 海黒く 鯛よりメジナ 多そうに見え(同上)

遊覧は 二十五分で 終了し 鯛せんべいを 疑似食とする(同上/遊覧船10) 65

若き日に 泊りしホテル 懐かしき 社内旅行の 宴会浮かぶ(同上)

珍しき 三浦半島 牧草地 沖行く船の 背後に見える(東京湾フェリー)

LPG 運搬船を タグボート 牽引しては 東京湾を(同上)

諏訪湖には 白鳥形の すわん号 亀の親子の 竜宮丸が(諏訪湖観光汽船)

乗船は 竜宮丸で 遊覧は 二十五分で 湖畔一周(同上)

初島の 人工(じんこう)(とう)は 二百坪 湖上花火の 打ち上げ場所で(同上)

秋去りて 淋しき夜の 諏訪湖かな 十八歳の 句を思い出す(同上)

陽は照れど 吹く風寒し 霧ヶ峰 初めて詠んだ 諏訪湖の眺め(同上)

野尻湖の 遊覧船は 雅号 十九トンの 双胴船で(野尻湖遊覧船)

定員は 三百十人 客室は 一等二等に ドアは区切られ(同上)

様々に 妙高山を 眺めれば 野尻湖からの 眺め格別(同上)

見渡せば 戸隠山の 岩峰が 黒姫山の 奥に聳えて(同上)

野尻湖は 斑尾山(まだらおさん)の 堰止湖 竜宮崎に 面影残る(同上)

野尻湖の ナウマンゾウは またいつか 最優先は 船と斑尾(同上)

琵琶島の 弁天を拝し 野尻湖の 四十五分 遊覧終える(同上)

飯田市の 天龍峡の 舟下り 小さな和船 六キロを行く(天竜舟下り)

船底の 一枚下は 地獄よと 聞かせられつつ それを見るとは(同上)

魚捕る 最強ハンター ミサゴかな ワシやトビなど それを横取り(同上)

諏訪湖から 天竜川は 流れ()で 景色おりなす 二百十余キロ(同上)

急流や 天龍峡の 舟下り シートを広げ よける水しぶき(同上)

十二代 (みなみ)(ばら)(ばし) 物語る 暴れ天竜 川の歴史を(同上)

南信(なんしん)の 天龍峡の 景観は 国の名勝 奇岩断崖(同上)

様々な 黒瀬ヶ淵の 伝説を 聞くも楽しみ 船頭の声(同上)

赤色の 天竜橋は アーチ形 昭和十年 レトロの時代(同上)

清きもの 美しきもの 感動し 自然の中で 活力生まる(同上/遊覧船11) 65

黒部湖の 遊覧船は ガルベ号 八十人乗り 十一トンで(黒部湖遊覧船)

黒部ダム 完成から 半世紀 経ても変わらぬ 日本一の座(同上)

黒部ダム ケーブルカーに 登山バス トロリーバスと ロープウェイで(同上)

東西(とうざい)の 山の残雪 差が見える (ひがし)少なく 西(にし)は多くて(同上)

昔より 心の中で 花盛る 一期一会の 旅の思い出(同上)

春雪(しゅんせつ)の 針ノ木岳に 肝潰し 登ったことが 今は懐かし(同上)

岩肌に コンクリートの 穴見える ロープウェイの 大観望駅(同上)

(てい)(こう)は 百八十六 メートルの コンクリアーチ 最大のダム(同上)

白鳥の 遊覧船で 見る景色 磐梯山に 黄金咲くなり(猪苗代湖遊覧船)

船の規模 はくちょう丸の 定員は 百五十人 六十八トン(同上)

諏訪湖でも 遊覧船は 白鳥で 猪苗代湖が 歴史は古く(同上)

民謡に 宝の山と 唄われて 湖沼に映る 会津富士かな(同上)

宮家では 東北唯一 別荘が 猪苗代湖の 高台に建ち(同上)

ジャガイモに 猪苗代湖は 形似て 周囲の山も 優しく見ゆる(同上)

目を見張る ホテルリステル 猪苗代 ウィングタワー 湖畔に聳え(同上)

サイン見る 遠くへ行きたい ロケの旅 ひと月前の 竹下景子(同上)

三陸の 鳥越港(とりのこしこう) 出港す 北山崎の 断崖クルーズ(北山崎断崖クルーズ)

漁船風 三陸号の 船の規模 九十人乗り 十九トンで(同上)

鳥越 堤防続き 松島が 昔ながらの 美観を呈す(同上)

幾度なく 三陸沖を 航海し 鳥越港 所在を知らず(同上)

ロレオール 田野畑洒落た レストラン 辺鄙な村の フランス料理(同上)

赤白の 灯台見える 断崖に 弁天埼の 灯台と言う(同上)

白亜紀の 断崖地層 壮大で 弁天崎から 八キロ続く(同上)

究極の 三陸海岸 景観美 浄土ヶ浜と 北山崎で(同上)

部分的 黄褐色の 岩肌も 北山崎の 堆積岩は(同上/遊覧船12) 65

この国に 生まれ育ちし 運命を 三陸に見る 津波小波に(同上)

五十分 往復航行 二十キロ 断崖クルーズ 忘れ得ぬ旅(同上)

行く四季や 旅を重ねて 五十年 所詮人生 思い出づくり(同上)

大船渡 (あな)(とおし)(いそ) 遊覧は 七人乗りの 小型漁船で(碁石海岸穴通船)

()(いし)(さき) 灯台(みさき) 上に建つ 昭和中期 初点灯で(同上)

千代(ちよ)(じま)は 碁石八景 一つとも 海岸沿いの 最大の島(同上)

六キロが 国の名勝 また天記 末崎(まっさき)半島 碁石海岸(同上)

比較せば 碁石八景 第一位 穴通磯 洞門なりと(同上)

岩の上 小さな樹木 五・六本 波にもまれつ 生存競争(同上)

大岩の 洞門三つ 眺めれば 自然造形 不可思議に見え(同上)

穴通 遊覧船は 折り返し 四十分の 航行ラスト(同上)

震災の 痕跡残る 海岸に 滅びもせずに 松は芽をふく(同上)

二人分 料金払い 乗船を それで貸切 思うと安く(同上)

波の音 音風景の 百選に 雷岩が 選ばれたとか(同上)

震災後 潮吹き岩の 岩塊は 海の中へと 沈下したとか(同上)

大津波 陸前高田 大船渡 明暗分けた 海岸線景色(同上)

再評価 碁石海岸 日本の 白砂青松 渚百選(同上)

(みや)()(じま) 奥松島の ()()(けい)を 遊覧船で めぐり行くかな(奥松島遊覧船)

海蝕で 凝灰岩は えぐられて コの字形した 白い彫刻(同上)

嵯峨渓は 三大渓の 一つとも 他に()()(けい) (げい)()(けい)とか(同上)

嵯峨渓は 断崖絶壁 二キロほど 奇岩怪石 数多点在(同上)

複雑な 地形呈する 宮戸島 (たたみ)石浦(いしうら) 把握し難く(同上/遊覧船13) 65歳

真っ白な 凝灰岩の 岩肌に 松の(えだ)()が 絵画にも見え(同上)

大浜に 仙台藩の 番所跡 (りょう)(うん)(がい)に 面影を見る(同上)

(げん)()(はま) トレイルできる 遊歩道 次回浜から 嵯峨渓を見ん(同上)

鎌倉期 護良(もりよし)親王 通過時に 京都の嵯峨野 重複させて(同上)

ひび割れた 岩の片側 海へと 飛び込む気持ち 伝えんとする(同上)

松島は 女性的だと 称されて 奥松島は 男性的と(同上)

江戸期より 日本三景 松島は 嵯峨渓見ずに 評価は出来ず(同上)

萱野崎 遊覧船は Uターン 見逃しの島 目を凝らすかな(同上)

一時間 遊覧終えて 里浦に 嵯峨渓こそが 天下に一つ(同上)

丸森の 阿武隈ライン 舟下り エンジン付きの 屋形船にて(阿武隈ライン舟下り)

全国に 三十七ヶ所 舟下り 東北だけで 六ヶ所はあり(同上)

四キロを ()(じょう)してから 折り返し 約一時間 十一キロを(同上)

道祖神 聖観音の 右隣り 男版(おとこばん)には 男根祀り(同上)

鉄橋に 阿武隈急行 来ないかと 願い空しく 桜撮影(同上)

下流には 昭和前期の トラス橋 丸森橋は 土木遺産に(同上)

盛岡の 高松ノ池 訪ねれば 遊覧船で 予期せぬ花見(高松ノ池遊覧船/遊覧船14)

日本の 桜の名所 百選に 盛岡市では 高松公園(同上)

園内の 千二百本 殆どが 明治以降の ソメイヨシノで(同上)

二十分 歩く時間と ほぼ同じ 高松ノ池 花見遊覧(同上)

いわきデイ クルーズに乗る 五十分 小名浜港と 湾内めぐり(いわきデイクルーズ)

ふぇにっくす 双胴船の 定員は 百六十人 百二十トン(同上)

ガラス屋根 水族館の 建物は 巨大なクジラ アクアマリンで(同上)

小名浜は 中途半端な 港町 漁業工業 両立如何に(同上)

三崎には マリンタワーが 聳え建つ 三十二年 小名浜見つめ(同上)

勿来(なこそ)には 火力発電 煙突が 海岸沿いに 不気味に聳ゆ(同上)

災害が 生きる地球の 定めなら 天地自然に 順応すべき(同上)

屋形船 運河クルーズ 電動で 約三トンの 二十人乗り(小樽運河クルーズ)

裕次郎 消えた小樽の 街角に 運河を渡る 船は変わらず(同上)

様々な 倉庫運河に 並び建つ 石とコンクリ 百年の技(同上)

気が付けば 旅を愛して 生きている 仕事も各地 点々として(同上)

札幌の 海の玄関 石狩で 口が裂けても 小樽と言わず(同上)

透明な 屋根珍しき 屋形船 四十分で 運河をめぐり(同上)

二代目は 百五十トン 定員は 約二百人 砕氷船で(流氷観光船)

海中の オホーツクタワー 展望所 紋別港の 入口に建つ(同上)

流氷に 海獣(かいじゅう)姿 現せと 心の願い 今日は届かず(同上)

氷海(ひょうかい)の 展望塔の 見物は 下船の後の 楽しみとなる(同上)

御座船や 一人貸切 掘めぐり 大阪城の 夢のひととき(大坂城御座船)

御座(ござ)(ぶね)は 絢爛豪華 屋形船 (きん)城丸(じょうまる)は 十八人乗り(同上)

石垣の 戦国武将 刻印を 双眼鏡で 覗く楽しみ(同上)

江戸前期 城の石垣 再築で 六十四藩 大名知られ(同上/遊覧船15) 67

古き日の 極楽橋の 唐門は (ちく)()(しま)へと 移築されしと(同上)

二十分 大阪城の 堀めぐり 桜の季節 脳裏を過る(同上)

日本一 石垣高さ 三十二 メートルもある 大阪城は(同上)

大阪の アクアライナー 大川の 中之島行き 水上バスで(大阪アクアライナー)

川の駅 大阪城港 出港し 五十五分で 大川めぐる(同上)

なにわ号 三十五トン 定員は 百名ほどで 三艘保有(同上)

中之島 図書館国の 重文で ルネサンス式 明治のモダン(同上)

赤レンガ 公会堂も 重文で ルネサンス式 大正ロマン(同上)

淀屋橋 昭和前期の アーチ橋 土木遺産で 国の重文(同上)

中之島 ばらぞの橋が よく見えて 以前歩いた 思い出今に(同上)

日本初 グランピング船 大川に メリーグリーンは 十六トンで(同上)

大川の 川崎橋は 斜張橋 昭和の後期 自転車道に(同上)

五号船 幅五メートル 全長は 三十メートル 蒼い流星(同上)

亀岡を ()()(がわ)下り 和船発つ 十六キロを 約二時間で(保津川舟下り)

左岸には (うけ)()神社の 社殿見え 無事の航行 ふと願うなり(同上)

保津川や 船頭三人 川下り 棹と艪で漕ぎ 舵で操る(同上)

本線の (じょう)()アーチの 鉄橋が 渋い造りで 頭上を渡る(同上)

保津川の Vの字型の 峡谷は 中生代(ちゅうせいだい)の 堆積岩で(同上)

トロッコで 眺めた川の 景観と 船で眺める (おもむき)は別(同上)

川岸の 北山杉の 倒木が 片付けられず そのままにされ(同上)

二代目の 保津川橋梁 トラス橋 昭和初期造 土木遺産に(同上)

(おお)()(がわ) 売店船が 登場す おそらく日本 唯一ではと(同上)

フェリーの旅 短句(俳句・川柳)

秋田港 風力発電 風車増え(新日本海フェリー)

名月や 人類滅び 誰愛でる(同上)

姉妹船 ゆうかりもまた 日本一(同上)

低くても 寒風山は 男鹿の顔(同上)

()無山(なしやま) 自衛隊基地 占拠して(同上)

目を凝らし 津軽海峡 魚見ん(同上)

船内の レストランタヒチ 椰子(やし)の鉢(同上)

タヒチでは ラーメンセット 昼食に(同上)

歌枕 函館山は 歌謡曲(同上)

煌々と 漁火群れて 月淋し(同上)

ツーリスト シングルベット 机イス(同上)

船の中 温泉気分 湯船かな(同上)

朝食は 千二百円 割高で(同上)

秋田港 タンカー入港 活力に(同上)

フェリーの旅 長句(短歌・狂歌)

久々に 新日本海 フェリーでの 仕事の赴任 北海道へ(新日本海フェリー)

らいらっく 一万八千 トンもあり 日本最大 カーフェリーなり(同上)

叶わない 夢と思いつ 夢に見る 旅から旅に 渡る不死鳥(同上)

白黒の 灯台模様 比類なき 男鹿半島の 入道崎は(同上)

八森に 海成段丘 チゴキ崎 灯台も建ち 風光明媚(同上)

二ツ森 白神岳に 駒ヶ岳 三山めぐり ブナ山を知る(同上)

辛うじて 船橋(せんきょう)五階 頭出す ハバックロイド コンテナ船は(同上)

シンプルな 運搬船は 五万トン 外観見れば トン数分かる(同上)

二千トン ケミカルタンカー 可愛げに 津軽海峡 西へと向う(同上)

丘一面 ツツジの花に 岩の山 恵山の景色 脳裏を(よぎ)る(同上)

苫小牧 西港着いて 日は暮れる 秋の海原 十時間半(同上)

半年の 仕事を終えて 秋田へと 帰路のフェリーは またらいらっく(同上)

早朝に フェリー到着 秋田港 本荘経由 横手に向う(同上)